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    元スレ雪乃「比企谷くんと猫カフェへ行ってきたの」

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    351 = 1 :



    八幡「………………」

    小町「……お兄ちゃん、」スタスタ

    八幡「ん? うぉっ、なんで小町がここに」

    小町「全然リアクション薄っぺらいし、さっきの件でいたの気づいたでしょ」

    八幡「……当たり前だ、あんな大声で口論なってればな」

    陽乃「比企谷くん……」

    八幡「……なんで雪ノ下さんまで」

    陽乃「ごめんね、私なりに考えてたつもりだったんだけどさ……結衣ちゃんに伝わらなくて……」


    352 :

    ガハマさんうっとうしいなw

    353 = 1 :



    陽乃「三人の距離感を保たせようと、結衣ちゃんたちに付いてきたんだけど……」

    陽乃「……こんなことになるなら、興味半分で来なけりゃ良かったな……」

    八幡「……まあ陽乃さんのおかげか、代わりに由比ヶ浜の気持ちは伝わっちゃいましたけど」

    陽乃「ごめんね、こんな形で……」

    八幡「……正直言うと、感謝してます」

    小町「え?」


    354 :



    八幡「(……やっぱり俺、駄目だよなぁ)」

    八幡「(でもしょうがないだろ、こんな悩み抱えるの初めてなんだしよ)」

    八幡「(……由比ヶ浜の気持ちが明確になった以上、道なりに進むことは出来ない」

    八幡「(取捨も選択も選別も、出来ない)」

    八幡「(……人としてどうなんだよ、この優柔不断っぷり)」

    八幡「(つまり、俺の気持ちはこうだ)」



    八幡「(雪ノ下、由比ヶ浜、二人のことが同等に好きだ)」




    355 :

    ???『お前たちが、俺の翼だ!』


    ……って訳にはいかんよなぁ……

    356 = 1 :



    ・・・・・・・・・・

    カランコロン


    雪乃「待って! 由比ヶ浜さん!」タタッ

    結衣「えっ……」クルッ

    結衣「……ゆきのん」

    雪乃「……ごめんなさい、盗み聞きしてしまったから……」

    結衣「あ、あはは、やっぱり聞いてたかー」

    雪乃「でも、よく考えてみれば私、謝る必要なんてなかったわね」

    結衣「え?」

    雪乃「……ストーカーは場合によっては犯罪よ?」

    結衣「あ、えと……ごめん……」

    雪乃「ふふ……」


    357 = 1 :



    雪乃「どうして追けてきたの?」

    結衣「それは……だから、その……」

    結衣「うぅぅっ、わかってるくせに!」

    雪乃「半ば解らないから訊いてるのよ」

    結衣「……ふ、ふたりのことが、気になって……」

    雪乃「どうして気になったの?」

    結衣「ど、どうして!?」

    雪乃「ええ」

    結衣「……良い、フインキになるの、嫌だから……」

    358 = 1 :



    雪乃「だから、それはどうして?」

    結衣「なんでさっきから恥ずかしいこと訊き続けてくるの!?」

    雪乃「理由は何層にも重なって作られるものよ。私はその最深部、核を知りたいの」

    雪乃「その行動を起こす近因となった事柄」

    結衣「だ、だからっ……!」


    結衣「あたしが、ヒッキーのこと好きだからっ!!」


    359 = 1 :



    雪乃「……ええ、知ってたわ」

    結衣「うぅぅ、ゆきのんのばかっ!!//」

    雪乃「ごめんなさい。でも、その気持ちを由比ヶ浜さんの口から直接聞きたかったの」

    結衣「そっか……」

    雪乃「ええ」

    結衣「…………ゆきのんは?」

    雪乃「えっ」

    結衣「……ヒッキーのこと、どうなの」

    雪乃「…………良い、天気ね」

    結衣「しらばっくれるの禁止! あたしは言ったんだからさ」


    雪乃「……きっと、好きなのだと思う」


    360 = 1 :



    結衣「きっ……と?」

    雪乃「彼に抱いてるこの気持ちは、はたして恋心なのか解らないの」

    雪乃「今まで、異性を好きになったことが無いから……」

    雪乃「でも、さっきまで比企谷くんと一緒にいると、何だか部室で過ごすと違って居心地が変だったの」

    雪乃「なぜか彼を意識してしまって……」

    雪乃「そして彼の横顔を覗く度に、声を聴く度に、目が合う度に……」

    雪乃「……胸が、チクチクと痛むの……」


    361 = 1 :



    結衣「あはは……ゆきのん、ヒッキーのこと好き過ぎだよぉ……」

    雪乃「え、えっと……」

    雪乃「やはりこれは、好きという感情、なの……?」

    結衣「うん。好き以上に『愛してる』って表した方がいいかも」

    雪乃「そうなのね……」

    結衣「……でもね、ゆきのん」

    雪乃「?」

    結衣「……あたしも、ヒッキーのこと、愛してるから……」

    雪乃「……そう、よね」

    結衣「ごめん……ゆきのんは敵にしたくないけど……」

    雪乃「恋敵、という関係になってしまったわね」


    362 = 1 :



    「みゃおー」


    雪結「??」

    ぬこ「ごろにゃー」

    雪乃「あら、あなたはさっき私が撫でた猫……」

    結衣「え、店のネコちゃん?」

    雪乃「ええ……どうして外に?」

    ぬこ「~~♪」タタタタタ

    結衣「あっ!!」

    雪乃「に、逃げてしまったわ!」

    結衣「たたたたたいへんたいへん!!早く追わなきゃ!」ダッ

    雪乃「私は店内の比企谷くんたちに応援を頼むから、由比ヶ浜さんは猫を追って頂戴!」

    結衣「わかった!!」タタッ


    363 :


    どちらも幸せになって欲しい

    364 :

    この流れでどっちも取る展開になっちゃうのかー
    結衣が乱心しなければそのままくっついてただろうし結果的には良かったな

    365 :

    おつおつ
    そろそろエンドかな?

    368 :

    おいまだか?

    369 :

    ま、まだ最終書き込みから10日だ
    帰ってくるに違いない、ですよね?

    370 :

    やつは死んだ、もういない…

    371 = 370 :

    やつは死んだもういない…

    372 :

    待ってる人いるかわからんけど、お待たせしました

    続き書きまっせ

    373 = 1 :



    カランコロン

    雪乃「ちょっといいかしら!」

    八幡「お、おいどうしたよ」

    雪乃「ここの猫が……逃げて、しまったの……」

    小町「えー!?」

    雪乃「こ、小町さん?」

    小町「あっ」

    八幡「(ばっかでー。まぁ今さらだしどーでもいいんだけどな)」


    374 = 1 :



    陽乃「どっちへ逃げたの?」

    雪乃「……店を出て右、由比ヶ浜さんが追ってるわ」

    陽乃「ほら、追うよ!」ダッ

    雪乃「ちょっ、姉さん?」

    陽乃「ほら、比企谷くんも!」

    八幡「え、あ、は、はい」

    小町「こ、小町も!」

    八幡「お前は念のために残ってろ。帰ってくるかもしれないしな」

    小町「ほほう、なかなか頭冴えてるねお兄ちゃん」

    八幡「そりゃお前より偏差値が格段に上だしな」


    375 = 1 :



    雪乃「比企谷くん何をしてるの、早く……」

    八幡「ああ、すま……」

    雪乃「………………っ」

    八幡「!」


    八幡「(雪ノ下をちらと見て、そして俺は気づいた)」

    八幡「(こいつ、瞳が潤んでいて、今にも涙が零れそうになってることに)」

    八幡「(……そうだよな、大好きな猫が急にいなくなったんだ)」

    八幡「(心配で不安な気持ちは、さすがに隠しきれないよな)」


    八幡「(……雪ノ下の不安を拭えないで、俺はコイツが好きだと名乗れるのかよ)」

    八幡「(……否だ)」


    376 = 1 :



    八幡「……捜すぞ」

    雪乃「ええ」

    陽乃「二人は結衣ちゃんと同じ方に向かって。私は別の方向で捜すから」

    八幡「頼みます」ダッ

    雪乃「姉さん、お願い」

    陽乃「任せて。だから雪乃ちゃんも早く捜してきな」

    雪乃「……わかった」

    八幡「(なんつーか、初めて雪ノ下姉妹の自然なやりとりを見たというか、なんというか)」


    八幡「(……何だよ、いざとなったら普通に会話したり、協力しあったりできるんだな)」


    雪乃「……何をボーッとしてるの、早く行くわよ」

    八幡「おう」ダッ


    377 = 1 :



    ・・・・・・・・・


    八幡「ねこー!」

    雪乃「出てきなさーい」


    八幡「……ったく、どこにいんだ」

    雪乃「見つから、ないわねっ……」

    八幡「……なあ雪ノ下」

    雪乃「なに、かしら……」

    八幡「お前、だいぶ疲れただろ」

    雪乃「……そんなこと、ないわよ」

    八幡「嘘つくな。そんだけ息切れてればバレバレだ」


    雪乃「……猫が、失踪してしまったと、いうのに……疲れたなんて、言えるわけ、ないじゃない……」


    八幡「……そうか」

    八幡「やっぱりお前って、強いな」

    雪乃「当たり前、じゃない……」

    八幡「ふっ」


    378 = 1 :



    ピロロロロロロロロロロ

    八幡「? 由比ヶ浜からだ」ピッ

    八幡「なんだ、どうした?」

    結衣『あ、あのさ、猫見つけたんだけどさ!』

    八幡「ホントか!?」

    結衣『ただ、そのー、ちょっと……ていうか、だいぶ困ったことになっちゃってて……』

    八幡「は?」

    結衣『と、とにかく来て!二俣小学校ってとこのそばに公園があって、そこにいるからさ!』

    八幡「小学校……?」

    雪乃「小学校って、ここのことかしら?」

    八幡「えっ?」チラッ


    【二俣小学校】


    八幡「……あと2分で着くわ」

    結衣『え、はやっ!そ、そしたら急いで来て!』


    381 :

    小学校の名前w

    382 = 379 :

    >>381
    調べてみたら実在してた

    383 :

    てか駅も二俣だったな
    今さら気づいたわ

    384 :

    二俣新町とか最寄り駅から3駅だわ
    行ったことないけど

    385 :

    ふたまたwwwwww
    だれうまだよwwwwww

    386 :


    ・・・・・・・・・
    塩谷瞬公園


    雪乃「おそらく由比ヶ浜さんはここにいるのよね」

    八幡「小学校の近くの公園となると、ここしか……ん?」


    結衣『ほ、ほら、おいで? ね?』

    ぬこ『みゃーお』


    雪乃「! 本当に猫もいたわ」

    八幡「てかあいつ、地面にしゃがんで何してんの? 猫と交信?」

    結衣「あ、ゆきのん!……あれ、ヒッキー?」

    八幡「は?」

    八幡「(この期に及んで『え、何で来たの?』設定編み出しますかね?)」


    387 = 1 :



    八幡「さっき俺に電話よこして、来いと言ってきたのはお前だろうが」

    結衣「ん? ほへ……? ………………あっ!!」

    八幡「お前……普通、数分前にかけた電話を忘れるか?」

    結衣「いや、えっと、あーなんというかだね、そのー」

    結衣「(あたし、無意識の内にヒッキーに応援頼んじゃってたんだ!!)」

    結衣「(ヒッキーは、あたしが猫カフェまで付いてきたの知らないのに!!)」

    388 = 1 :



    結衣「アホアホアホォ……っ!」グシグシ

    八幡「アホなのは周知の事実としてだな」

    結衣「アホじゃな……くないです、はい……」

    雪乃「由比ヶ浜さん、それでどうして呼び出したりなんか?」

    結衣「へ? あ、そうそう!」

    結衣「ネコちゃんの追っ手になって、ようやく追い付いたから抱っこして帰ろうと思ったんだけど……」

    雪乃「だけど?」

    結衣「その、抱っこしようと近づくと……」ススス

    ぬこ「ぐるるる」サササ

    結衣「離れてっちゃうんだよねー……あはは」

    八幡「」


    389 = 1 :



    八幡「んだよ、んなことかよ……」ヘナヘナ

    結衣「いやいや、充分問題だし!」

    八幡「お前な、そういう時は無理矢理にでも捕まえる勢いでだ」ズズズ

    ぬこ「ひぎゃーお!」シャシャッ

    八幡「ぐおぉぉぉぉおお!!引っ掻かれた!!」

    雪乃「馬鹿だわ……当たり前じゃない……」

    結衣「ヒッキーだっさ……最初から呼ばなきゃよかった……」

    八幡「ひっかき傷患者に余計な心の傷を負わさないでくれさい」


    390 = 1 :



    結衣「ゆ、ゆきのん……」

    雪乃「……私に任せて」

    結衣「! うん!」

    八幡「おい俺の弁明は」

    雪乃「ひっかき谷くん、黙ってて」

    八幡「ちくしょ……」

    雪乃「……猫ちゃん?」

    ぬこ「………………」

    雪乃「……おいで?」ポンポン

    ぬこ「………………」

    雪乃「……ほら、ね?」クイクイ

    ぬこ「………………」

    雪乃「……猫ちゃん?」ススス

    ぬこ「ぐるる…………」サササ

    雪乃「ふう…………」


    雪乃「無理ね」


    結衣「ウソでしょっ!?」


    391 = 1 :



    結衣「そ、そしたらさ、一緒においでおいですれば、観念して寄ってきてくれると思うんだけど……」

    雪乃「他に方法もないし、やってみましょう」

    結衣「うん! ほら猫ちゃんーおいでー」

    雪乃「こっちに来なさい? おいで?」ポンポン

    結衣「こっちだよ、こっちにおいでー」

    雪乃「私の方でもいいのよ? ほら、いらっしゃい」

    結衣「あたしだってこんなにウェルカムだよ? おいでおいで」

    雪乃「いいえ、私に抱っこされるととても心が安らぐわよ、ほらおいで?」

    結衣「(ムッ)」


    392 = 1 :



    結衣「あ、あたしはほら、胸に柔らかい枕まで付いてるからさ、フカフカだよ?」

    雪乃「あら、私だって無駄に出っ張りが無い分、抱っこされた時に苦しく感じることも無いと思うわよ?」

    結衣「そんなことないって! 逆に抱かれ心地抜群だよ!」

    雪乃「それは誰調べの情報なのかしら? ソースは?根源は?」

    結衣「いや、えっと…………私調べ?」

    雪乃「話にならないわね」

    結衣「がーん! ゆ、ゆきのんヒドイ!」

    雪乃「あら、何か酷いこと口に出したかしら?」


    393 :



    結衣「はぁ……ゆきのんわかってないなぁ」

    雪乃「何のことかしら?」

    結衣「そんな冷たいことをサラッと言うから、部室でいつまで経ってもヒッキーと距離が縮まらないんだよ?」

    雪乃「ゆ、由比ヶ浜さん? ここで比企谷くんの話は関係ないと思うのだけれど」

    結衣「そう言えば、今日のゆきのんの行動とか言動をずーっと見てきたけどさ」

    雪乃「そう言えば、って、どこに『そう』が掛かるのかしら」

    結衣「今日のゆきのん、いつものゆきのんじゃない!!」

    雪乃「……??」

    394 = 1 :



    雪乃「……全く自覚が無いわね」

    結衣「ウソだよ、普段のゆきのん見てればわかるもん!」

    結衣「今日のゆきのん、ヒッキーにデレまくりだし、あんなのわざととしか思えないって」

    雪乃「どうして演じる必要があるのかしら? ただ単に比企谷くんと親密になっただけよ?」

    結衣「し、親密って! なにその表現、エロい!」

    雪乃「どこにエロチシズムな官能表現があったかしら……」

    結衣「てか、親密さが増したとか仲良くなったとか、自分で決めるもんじゃないってゆーか……」


    395 = 1 :



    雪乃「……………………」

    結衣「な、なに?」

    雪乃「…………由比ヶ浜さん、私に妬いてるの?」

    結衣「やいっ!?」

    雪乃「これだけ私と比企谷くんの関係に首を突っ込んでくるなんて、嫉妬以外の何物でも無いわよね」

    結衣「そ、それは……」

    雪乃「……そんな焼きもちな由比ヶ浜さんに、さらにジェラシーを抱いてもらいましょうか」

    結衣「へ?」


    396 :

    修羅場になっとるwww

    397 = 1 :



    雪乃「つい数日前ね」

    結衣「!」

    雪乃「……昼休み、二人っきりでお弁当を食べたわ」

    結衣「え」

    雪乃「更にその後、次の授業まで時間が迫っていたから急いだの」

    雪乃「走って疲れた私を比企谷くんは……おぶってくれたわ」

    結衣「おぶっ!?」

    雪乃「零距離で密着したわ」

    結衣「ぜろっ!?」

    雪乃「まだあるわ」

    結衣「まだあっちゃうの!?」


    398 :

    「」

    399 = 1 :



    雪乃「その後、本来は授業中の時間だったのだけれど……」

    雪乃「比企谷くんと屋上で過ごしたわ」

    結衣「ほぇ!?」

    雪乃「……勿論、二人っきりで」

    結衣「ふ、ふふふたり!?」

    雪乃「……気持ちよかった」

    結衣「え…………」

    雪乃「……………………」

    結衣「ゆ、ゆきのん……まさか、ヒッキーと……!?」

    雪乃「春風が気持ちよかったわ」

    結衣「ははははだ……かぜ!?」

    雪乃「何を勝手に想像したのかしら?」

    結衣「わわっ、ななんでもない!」


    400 :

    八幡「(こいつ等本人の前で何やってんですかね…てか、猫どうすんの?猫)」


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