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元スレマリオ「最近、テニスやパーティーにゴルフばかりで…何かを忘れているような」
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>>135
―そのどれもが、過去に行われたレースのように機体が大破するような―
―過酷な物ではない、従って【選手の安全は絶対に保障された大会】だ―
>安全な大会とは一体なんだったのか…
本当に僅かばかりですが、今回はここまで
最近ようやく仕事の方が落ち着き始めました…ちょっと忙しい期間に入り
他のスレを一つだけ進行させるのが限界でした…
最後に支援してくださった方々、感謝いたします
* * * * * * * * * * *
>>146 はい、上記でも書きましたが
空いた時間は別のスレで使ってました、待っていて下さったのに
申し訳ありません…
>>147 "記憶"は目覚めてません、戦士としての直感的なモノですかね
長い付き合いだから、キノピオが臆病で、だけど誰よりも勝ちたい
意思があるのを知ってるから、この策に出たって感じですね
>>135
―そのどれもが、過去に行われたレースのように機体が大破するような―
―過酷な物ではない、従って【選手の安全は絶対に保障された大会】だ―
>安全な大会とは一体なんだったのか…
本当に僅かばかりですが、今回はここまで
最近ようやく仕事の方が落ち着き始めました…ちょっと忙しい期間に入り
他のスレを一つだけ進行させるのが限界でした…
最後に支援してくださった方々、感謝いたします
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>>146 はい、上記でも書きましたが
空いた時間は別のスレで使ってました、待っていて下さったのに
申し訳ありません…
>>147 "記憶"は目覚めてません、戦士としての直感的なモノですかね
長い付き合いだから、キノピオが臆病で、だけど誰よりも勝ちたい
意思があるのを知ってるから、この策に出たって感じですね
ついにルイージが前に出るかっ!
乙です
リアルと体調だいじにー
乙です
リアルと体調だいじにー
ナレーションがなんかバキっぽい
スレを同時進行で進めるのは大変だと思うよ…
スレを同時進行で進めるのは大変だと思うよ…
追いついた。乙
他作品の方も読んでいたからびっくりした……けど、地の文の書き方を見て妙に納得がいった。
他作品の方も読んでいたからびっくりした……けど、地の文の書き方を見て妙に納得がいった。
【会場・観客席】
ガ シ ャ ァ ア ア ア ア ア ン !
ピーチ「じい!早く救護班を!」ガタッ
キノじい「ひ、姫!落ち着いてください」
ピーチ「あのような光景を見たのです、落ち着いてなどいられません!」
キノじい「ただいま、救護班が向かっておられますじゃ!」
ピーチ「…っ」
キノじい「…お気持ちは痛いほど分かります
今大会は参加者の安全を考えておりました…
ですが、あれは我々の予想を上回る異例の事態だったのです」
ピーチ「…ごめんなさい」
キノじい「…謝るのはこのじいの方です…」
ピーチ「…」
ピーチ(マリオ…どうかご無事で…)
ジュゲム「あーっと!?キノピオ選手の機体が大破、炎上したァーッ!」
テレサ「隣国の遣い!?」
(キノピオさん!?)
クリボー「うおぉっ!?リア充爆発しろとは思ってたけど
こんなんアリかよ!?」オロオロ
ノコノコ「二人とも落ち着きなさい、キノピオ君なら茂みに落ちただろう
死んではいませんよ」
クリボー「いや、そうだけどよ!気の合うダチ公が
あんな事になってんスよ!落ち着けってのは無理だってっ!」
ノコノコ「此処で私達が慌てた所で何か事態が変わりますか?」
クリボー「ぐっ、それ言われちゃ、ぐぅの音も出ないッス…」
テレサ「約束されし時の運は…自らの手で掴み、変え行く物なり」
(…だったら"行きましょう"、私達が事態を変える為に…)
クリボー「へっ?」
ノコノコ「テレサ君?」
テレサ「此処で大いなる時を無駄にして何となる?
口論に時を欠くなら、戦友の下へ駆けつけるのが道理だろう?」
訳(ノコノコ先輩の言う通り、此処で慌ててても何も変わりません
なら助けに行きましょうよっ!
クリボー先輩だってなんだかんだでキノピオさんとお友達でしょ
お喋りしてる暇があるなら、私達がどうにかしましょうよっ!)
ノコノコ「…やれやれ、テレサ君、君は強い女性ですね」
クリボー「確かにそりゃあ、そうだけどよォ
どうすりゃ良いんだよ…
こっからかなり距離あんぞ?車でもあれば話は変わっけど…」
ヨッシー「お困りのようですねぇ?」ヌッ
クリボー「ギャアアアアアアア!?!?出たああああぁ!?」
テレサ「しょ!?食人蜥蜴ッ!?」
(ヨ、ヨッシーさん!?いやああぁぁぁっ!卵投げないでぇ!?)
ノコノコ「あっ、どうもヨッシーさん」ペコリッ
ヨッシー「やぁ、ノコノコさん
この間はカメカメハーブティーのギフトを送ってもらって
ありがとうございますね」
クリボー「ゼェ…ゼェ… と、突然出てこないでくださいよォ~
心臓に悪いッスから…」
テレサ「わ、我等を驚愕させようとは新緑の鱗を持つ竜よ…」
(そ、そうですよヨッシーさぁん…)
クリボー「つーか、あんた等なんか妙に親しげじゃないッスか?」
ノコノコ「ああ、私達はよく文通してますからね」
ヨッシー「ええ、ノコノコさんからはクッキーに合う茶葉を
頂いてますね、代わりに此方からお菓子や果物を送りますが」
クリボー「えっ?なにその、裏話的な話、初耳なんスけど?」
ノコノコ「まぁ、仕事と関係ないプライベートな話ですし」
テレサ「貴公ッ!何の目論見あって我等に接触したッ!」
(あのう…私達に何か御用でしょうか?)オドオド
ヨッシー「移動手段が欲しいと言ってましたね?
よければ私のカートをお貸ししますよ?」
クリボー「えっ、マジで!?」
ヨッシー「はいっ!…本当は私も参加して賞金で世界食べ歩き旅行に
行こうと思ってましたが」
ヨッシー「この大会は大事な大会ですからね…地味なルイージさん含め
その他の人に華を持たせようと辞退したんですよ」
ノコノコ「つまり、調整したカートがあるものの、それは手持ち沙汰に
なっているということですかな?」
ヨッシー「ええ、クリボー君達に特別に貸してあげます!
ただ、その代わり…」
ワリオ「オイ、どうだ!売り上げは上がったか?」
ヨッシー「…ウチの商品を大量に買ってくれませんかね?」
ノコノコ「…あー、そういう事ですか」
ヨッシー「フルーツジュースの売り上げが良すぎるもので
こうして屋台から観客席まで立ち歩きで販売に来てるんですよ
私のカートをお貸しするので売り上げ向上にご協力を」
クリボー「どんだけ買えばいいんスか?」
ヨッシー「えー、ざっと100名様分買っていただければ…」
クリボー「ちょっ…!」
ヨッシー「確かにアレな交渉だとは思いますよ?
でも、それだけ払えば私のカートは"無期限"、しかも壊しても
修理費その他の請求は一切しません」
ヨッシー「まぁ…新車を購入するような物と思っていただければ…」
ノコノコ「…はぁ、分かりました」
ノコノコ「ただし、クレジットでお願いしますよ?」
ヨッシー「…良いんですね?」
ノコノコ「私も、キノピオ君…友達の安否が心配ですからね」ニコ
テレサ「同士よ!」
(ノコノコ先輩…)
クリボー「…あんた、漢だよ」
―――
――
―
ヨッシー「此方になります」
-ヨッシーに案内されついて来たテレサ、クリボー、ノコノコは-
-友達の下へ行こうとヨッシーのカートを受け取ります…-
-本来、レース大会に参加する予定だった為、それは会場に納車され-
-いつでも発進可能な状態になっていました…-
-ヨッシーの卵を連想させる白と緑の水玉模様…ガッチリとした
やや大型の機体、四輪駆動で見るからにパワー重視といったカート-
-キノピオのカートが加速性に優れた機体なら、これは急斜面の山道
車輪を取られやすい湿地帯や浜辺の走行に特化したタイプだろう-
クリボー「おおっ!?かっけー!!」
テレサ&ノコノコ「「えっ?」」
-緑と白の水玉模様…お世辞にもお洒落なデザインとは言えない
どちらかといえばお茶目なデザインである-
ヨッシー「さっすが、クリボー君、センスが分かりますね~」
ノコノコ「…あー、とりあえず行きましょうか?」
ノコノコ「私が運転しますので」
-一人乗りというより、二人乗りが可能な大型車にノコノコ
後ろにクリボー、テレサがしがみ付く-
-迷わずノコノコが運転席に乗り込んだがこれには理由がある
まず、このカートはヨッシー専用に調整されており、当然ながら
シートの位置、ハンドルの高さ、フットペダルの場所もヨッシー専用…
要は、短身のクリボーではアクセル、ブレーキが踏めても
ハンドルを操作できないわけだ…
テレサに至っては論外、ハンドルは持てても
脚が無いからアクセルが踏めない
(念力で動かせる【キングテレサ】という例外もいるが…)
これ等の理由で二人は運転免許が取れない
体格的にも条件を満たすのはノコノコだけであった…
ノコノコ「行きますよ?」
BUROOOOOOOOOOO O O ! ! ! !
- 今ッ!三匹のクッパ城門番隊が親友の為に会場を飛び立った…!-
―――
――
―
救護班A「ぅぐ…」ドサッ
救護班B「こ、此方、キノコ王国医療スタッフ…き、緊急じた―」
ゴスッ! ドサッ…
「おっと…通信はやめてくれよワシ等も事を起こす前に
面倒な事になるのは嫌じゃからのう?」
ゲドンコ星人「ゲヒャヒャ・・・」
>ゲドンコ星人「ゲヒャヒャ・・・」
何と無くゲラゲモーナ思い出した
何と無くゲラゲモーナ思い出した
>ゲドンコ星人「ゲヒャヒャ・・・」
何と無くゲラゲモーナ思い出した
何と無くゲラゲモーナ思い出した
確かにペーパーマリオシリーズの料理は結構味が気になるものばっか
バッドエンドは嫌だ
途中で投げ出されて未完で終わるのはもっと嫌だ
途中で投げ出されて未完で終わるのはもっと嫌だ
最近他のスレが更新されたから望みはある……んじゃないかなー?
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申し上げます!!
8月16日~19日の三日以内に更新いたします
長らく放置して申し訳ない、数回に分けての更新か
一度で一気にやるかは未定ですが15~20レス分は投下したい考えです
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申し上げます!!
8月16日~19日の三日以内に更新いたします
長らく放置して申し訳ない、数回に分けての更新か
一度で一気にやるかは未定ですが15~20レス分は投下したい考えです
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ワルイージ「へっ、ようやくチョロプー群を抜けたか!」
熱烈なトップ争いで1位の地位についたのは意外にもワルイージだった
彼とキャサリンはマリオを追い抜いた後、1位の座を賭けて競っていたが
突如、後方より飛んできた来た機体の爆発に巻き込まれた
ワルイージ(まさか、こんな早くに使うとは思わなかったぜ・・・)
彼専用にチェーンアップされた機体の動力部には特注性の仕掛けがある
"一時的にエンジンを暴走寸前までフル稼働させ爆発的な加速力を生む"
そういうギミックがあるのだ!
その速さは【ダッシュキノコ】三つ分に相当する!
ワルイージ「…チッ、意図的にエンジンを暴走させるから
あまり使いたくはねぇが無かったが
アレはしゃーねぇぜ…」
博打好きのワルイージだからこそこんな無理のある装置がつけられている
もっとも・・・今回ばかりは彼の命知らずな性格がつけた機能が
結果的に彼を救ったのだが…
現在トップ争いをするのは3機のマシン・・・
すなわち
1位のワルイージ
2位のマリオ
そして…まだ薄らとしか見えていない緑の影…
キャサリンの機体はキノピオ機の爆発に巻き込まれ炎上
咄嗟の判断で機から降りてリタイアの形となった
マリオ「…次は山道か」
マリオ(…ッ!)ズキッ
マリオ(くそっ!さっきのモグラを見てからまた頭痛がしやがる…)
何処かでアレを見た気がする、だが何処でかが思い出せない
平坦な道から進む度に傾度の増す山道の急カーブも寸分違わない
完璧なコーナーリングで曲がりきる
無駄の無い、僅かな動作で大幅に曲がるでもなく、着実に1位との距離を
埋めていく英雄
彼の機体はキノピオやワルイージ達と違い何の改造も施されていない
つまりッッ!
完全にドライバーの素の技量だけで1位争いの場に居たのだっ!
マリオ「ガードレールがあるから転落の恐れは無いが…
ここでの障害物は勘弁してほしいな」チラッ
レース用という事もあり少し広めの車道
ガードレールの先は奈落の底である
マリオ「…こんな谷底、マントやしっぽが無けりゃお陀仏…っ!」
不意に声に出した"単語"…
【マント】?
【しっぽ】?
自分は何を言っているのだ?
"しっぽ"とは何のことだ?何の動物の尻尾だ?
"マント"だと…?あのヒラヒラした布きれの"マント"?
なぜ、それが無ければお陀仏だというのだ?
マリオ「っ!くそ!俺は一体どうしたって言うんだっ!!」
【最近、テニスやゴルフにパーティーばかりで何かを忘れている】
その忘れている事がすごく大事な事だった
そして、時々頭の中に浮かんでは消えるおぼろげな映像<ヴィジョン>…
喉まで出かかって、もう少しで記憶に掛っている霧が晴れるという所で
消えていくソレ等にマリオは苛立ちを隠し切れないのだ
マリオ「…今は、目の前に集中する、ただそれだけだ」
頭痛と胃の中にあるモヤモヤとした感情と戦いながらも
目の前を走る男を見据える
まだ戦いは終わってなどいないのだからッッ!!
―――
――
―
ルイージ「見えてきたぞ、兄さんと!…顎長男」
超えるべき目標…と
事あるごとに喧嘩を売って来るうっとおしい男にルイ―ジが声を漏らす
以前からワルイージはルイージ…というよりもマリオブラザーズに対して
対抗心を燃やす男であった
テニス大会G・C杯においても彼は優勝の際、トロフィー片手に
わざわざルイージに自慢しに来たのだ
当のルイージは心底どうでも良いと言った顔で軽くあしらったが…
(マリオもクッパも出場しなかったのだからある意味勝って当然である)
ただ…長い顎と悪人面であることを除けば意外とマメな一面もある男
そんな努力家でもある
ルイージ「あの男の事だ、機体に仕掛けの一つや二つはあっても良い筈」
何にしてもルイージにとってこれは好機だった
1位と2位の差は最初こそ開いていたがドライバーの腕によって
その差はほぼ無いものとされていた
マリオはすぐにワルイージの後ろにつく
だがワルイージも簡単に抜かされる程の間抜けではない
マリオ「もらった!」
ワルイージ「させっかよ!」ギャギャッ!
マリオ(チッ!進路妨害め…!)
英雄は加速させて紫の機を追い抜こうとする
だが相手はそれを見逃さない
相手はハンドルを切り、左右へ動く
マリオの進路を塞ぐようにであるッ!
ハンドルを右へ切って走れば前方の機体も追い抜かれまいと右へ移動
逆に左へ向かえば奴もまた進路を妨害する
牽制…ッ!
フェイントを掛けてもそれを見抜き巧みにマリオをトップへは行かせない
マリオ「やってくれるな!」
仮にマリオが追い抜けたとしてもワルイージには"加速装置"がある
抜かれれば、また抜き返し、道を阻む…!
イタチごっこも良いところである
そんな小競り合いが続けば、トップと2位の速度も落ち
ルイージが彼らに近づけるのもまた必然
ルイージ「利用させてもらうぜ!」
段々と姿が大きく見えてくる2機の機体にルイージは追い上げを掛ける!
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失礼、急用が入った為、続きはまた後で書きます…
>>178 途中で投げ出す事だけは絶対にしたくはありませんね…
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失礼、急用が入った為、続きはまた後で書きます…
>>178 途中で投げ出す事だけは絶対にしたくはありませんね…
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三機の距離差もほぼ無いに等しい状態となった頃、変化は訪れる
マリオ「むっ!」
ワルイージ「あぁん?」
ルイージ「トンネルだね・・・」
暗いトンネルの中へと差し掛かる…!
中はまるで夜中の森のように暗く、明かりはせいぜい頼りなく輝く
非常灯の明かりだけである
元々、誰も使わなかった廃止予定の山道を急遽、改装したような物
今、3人は自機に備え付けられたライトのみが頼るべき"目"である
マリオ(ぬぅ…これでは!)
ワルイージ(チィ・・・!おとなしく安全運転を心がけるか!)
ライトで多少前方が見えはするが、それでも不安定な道先に変わりはなく
マリオも先頭の男を追い抜こうと思えば追い抜ける
…追突が原因で機体が大破する可能性を完全に無視すればの話だが
ワルイージもワルイージで後方よりマリオが追い抜きを掛ける可能性を
考えざるを得ない
後ろからのライトで相手の位置はおぼろげにわかるが…
向こうがライトを消せばどうだ?
完全に位置は解らなくなり
左右どちらから抜けるか分からなくなる
ワルイージにせよ、マリオにせよライト一つ消すか否かで
相手から自分の位置を悟らせにくい状況は作れる
BUROOOOOOOOOOO O O ! ! ! !
BUROOOOOOOOOOO O O ! ! ! !
BUROOOOOOOOOOO O O ! ! ! !
三機のエンジン音が暗闇の中で喚く
依然として動かない順位!
停滞するそれぞれの関係・・・!
ルイージ「…!出口か!」
微かに暗いトンネル内に光が入り込む
ルイージの目先の光景は…
トップを走るワルイージ、そして彼から少し右後方にマリオ…
ルイージ「…!賭けに出るか!」
一か八かの賭け・・・それは…!
ルイージ「はぁあ!」
一気にフットペダルを踏み込み追い上げの加速を行う!
マリオ「なっ!」
ワルイージ「あんだとぉ!?」
ワルイージとマリオ・・・この二人が今やっていることは
"追い抜かれぬように進路を阻む" "前方の相手を追い抜く"この二つ
先程も言ったようにマリオが右側へ寄って走ればワルイージも
追い抜きを阻止すべく右へ
逆に左に行けば奴もまた左側へと沿って走行する
…ならば"両側から攻めれば良いのだ"
ワルイージから見て右側にマリオ!
そして左側からルイージが急加速で追い抜きを仕掛けるッッ!
右か左か進路妨害をしてやれるのは当然一人であり
必然的にマリオかルイージのどちらかはトップへと躍り出る
そしてどちらか一方が前へ出てしまえばいつまでもイタチごっこなど
している場合ではなくなる、何が何でも1位に戻るため
ワルイージはあれやこれやと苦労する事になる
残った双子の片割れを妨害してる暇など無いほどに、だ…
マリオ「…そういうことか!ルイージ!!」
これは一種の賭け、どちらか一人しか進めないなら当然マリオをトップに
戻し、ルイージは3位のままで終わるという
兄に打ち勝とうとする弟にとって皮肉な結末にもなり得る…ッ!
全ては…
ルイージ「奴<ワルイージ>次第だッ!」
ワルイージ「ぐぅっ…っそぉ…」
ワルイージ「くそぉ!くそぉぉ!クソクソぉ!ドクソ野郎がァ!」
ルイージの思惑に気が付きワルイージは吼える
ワルイージ(畜生!どうすりゃあイイってんだ!)
記憶があろうと無かろうと決して変わらないモノは存在する…
―双子の英雄<マリオブラザーズ>―
彼らの警戒すべき点はそのコンビネーションにある・・・!
長年の付き合いだからこそ、お互いの思惑が理解できる
かつて大魔王クッパを…!
マメ―リアで暗躍するゲラゲモーナ一味を…!
宇宙から舞い降りてきたゲドンコを打倒した時だってそうだ!
"二人だからできる事"
人はこれを次のように呼んだ・・・ッ!
【ブラザーアタック】と…ッ!
ルイージ「うおおおおおおおぉぉぉぉぉ!!!」
マリオ「っっつああああああああああぁぁ!!!」
左から猛接近の弟
右は隙あらばワルイージを追い抜く姿勢の兄!
そこには記憶の有無など関係ないッ!
マクラノ島での【ジェットボード】やクッパの体内を冒険した時の
【はね~るメット】や【ぶんしんタルたいほう】さらに言えば
幾多もの敵を蹴散らした【あちこちウィンドウ】…
今、ここに歴戦の兄弟が牙を向くッ!!
ワルイージ(チィ!どうするよ!?マリオかルイージか…!)
抜かれるのは最早確定的…ならばどちらがトップへ行く事を許すかだ
ルイージ「貰ったァぁぁぁぁぁ!!」
ワルイージ「やらせるわきゃねぇえだろうがぁ!!!」
ギュゥウウウウンン
ワルイージはハンドルを大きく切る
マリオ「…前へは俺が行かせてもらう・・・」
栄光の1位へ舞い戻ったのは兄であった
ワルイージは(苦肉の策だか)記憶喪失であるマリオを前へ行かせた
本調子でない英雄など恐るるに足らない
いざとなれば加速装置で横に並ぶことはできる…
そこで彼は警戒すべき相手をルイージ一人と定める
ワルイージ「残念だったなァ!緑の弟よォ!!」
ルイージ「ぐっ・・・」
ルイージ(僕は……
賭けに負けたのか…!)
奴はマリオの先行を許し、ルイージの行く手を阻む…
ルイージにとって皮肉な結末で終わったのだ…
マリオ「むっ!トンネルを抜けるか!」
暗いトンネルを抜け、初めに拝むのは日の光だ…
時間にして7~8分だったのかもしれない
それでも闇に目を慣らしていた彼らの目を眩ませるには十分すぎる
マリオ「…今なら地中から飛び出すモグラが
サングラスを掛ける理由も頷けるな」
穴だらけの地点で飛び出してきた"チョロプー"達の出で立ちを思い出す
彼らがサングラスを掛ける真の理由が何かは知らないが
マリオはそんな皮肉めいた事を呟き、機体の速度を上げる
此処から先は下り道だ…
―――
――
―
マリオ等が白熱とした戦いを繰り広げる頃、所変わってチョロプー群…
「あいたた…」ヨロ…
「…僕のマシーン、壊れちゃったなぁ…」
真っ白な頭に赤い斑点模様…機体が爆散する前に投げ飛ばされた
キノピオその人だった…
キノピオ「はぁ~これで、僕もリタイアかぁ…」
「あらぁ…でも、恰好良かったわよん♪」
キノピオ「えへへ、そう言ってもらえるとすごく嬉しい…って!?」
がさっ・・・
茂みの奥から姿を現す声の主
頭に特徴的な大き目のリボン
トカゲ等の爬虫類に見られるような長い尻尾
ピンク…というよりかは小豆色に近い体色に真っ白なお腹
大き目な瞳と大きな口
そして長い睫にアイシャドーを塗った目元がチャームポイント
そう…彼女(?)は!
キノピオ「キャサリンさん!」
キャサリン「あらぁん、キャ・ッ・シ・ーって呼んで♪」
キノピオの機体の爆発に自機を巻き込まれワルイージとのトップ争いから
惜しくも身を引く事を余儀なくされた彼女(・・・彼?)であった
キャサリン「キノちゃんも中々恰好良かったわよ?
ヨッシーちゃんには劣るけどね」
パチンっ、とウインクをしながらキノピオの健闘ぶりを讃える
キャサリンにキノピオは照れる
キノピオ「あはは…ありがとうございます!」
キャサリン「機体は壊れちゃったけど…お迎えって来るのかしら?」
キノピオ「ええ、こんな事になっちゃったし…たぶん医療スタッフの方も
一緒に来てくれるとは思うんですけどね…」
ガス欠やタイヤのパンク等でリタイアするしかない参加者が出た時に備え
ある程度、国のスタッフが動けるようにはしている
機体が爆発するというのは想定外だっただろうが…
まぁ、なんにしても迎えが来るまで二人は此処で
暇を持て余す事になるだろう
キノピオ「そういえばキャサリンさんは
どうして大会に参加なさったんです?」
キャサリン「いやぁ~ん、それを乙女に訊いちゃう?」クネクネ
彼女(オカマ…?)は体をくねらせて照れくさそうに語ってくれた
優勝は無理でも入賞入りを果たし
その賞金でヨッシーとデートに行こうとしていた、と…
キャサリン「ほらぁ、ヨッシーちゃんってモリモリ食べるじゃない?
だからお金がたくさん欲しくて…」
キノピオ「はぁ…そうですねぇ」
つまるところ、この恐竜族は思い人(?)とのデートの資金稼ぎの為に
参加していたらしい、そして惚気(?)話を延々と暫く聴かされた後…
キャサリン「・・・あらん?何か聴こえるわね…エンジン音?」
roooo……
キノピオ「…!キノコ王国の救護班ですかね!」
rooooooo………!
キャサリン「…いえ、ちょっと待ちなさい…これ…」
キャサリン「普通の車のエンジン音じゃないわよ…」
恐竜族のキャサリンは自慢の耳で音を聞き分ける
キャサリンの口調は気づけばゆったりとした物では無くなっていた
ROOOOOOOOOOO O O ! ! ! !
遠い向こうから近づいてくる"車体"が見える…
そして…その"車体"に掲げられている"旗"をキノピオは見るッ!
キノピオ「あっ!? あの旗は…! あの"国旗"は…!」
キャサリン「あれは…!車じゃないわ!あれは…!!」
GOROOOOOOOOOOO O O ! ! ! !
キャサリン「あれは…! "戦車" だわッッ!!!」
通常のカートの何倍もの出力を持つエンジンが高らかに轟音を響かせ
【戦争の為の兵器】が地を走って行くッ!
その機体は…!
"旧"クッパ帝国軍の国旗を掲げて…ッッ!!
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