元スレマリオ「最近、テニスやパーティーにゴルフばかりで…何かを忘れているような」
SS+覧 / PC版 /みんなの評価 : ○
1 :
昼下がりの午後キノコ王国のカフェにて
マリオ「なんだろうな…ひどく大事なことだったと思うのに」
ルイージ「思い出せないならたいしたことじゃないんじゃあ無いかな?」
ルイージ「それより、さ? 早いとこ注文しようよ」
マリオ「あ、ああ」
マリオ(…本当に、そう…だったっけ?)
キノピオ「お客様、ご注文はお決まりですか?」
ルイージ「カメカメティーとカラカラパスタのスパゲッティで」
マリオ「俺もそれで」
キノピオ「お時間少々頂きますが宜しいですか?」
ルイージ「構いませんよ」
キノピオ「では…」
スタスタ…
ルイージ「この店は何が良いって品揃えの良さがウリなんだよね」
ルイージ「カラカラパスタやサムイサムイ村産のさむイモのグラタン」
ルイージ「果てはマメーリア王国の料理やドルピック島風サラダもある」
マリオ「ああ」
ルイージ「毎日テニスやゴルフにお呼ばれされてばかり…」
ルイージ「僕らも もうイイ齢なんだしさ
たまには なーーんにも無い日を のんびりしようじゃないか!」
マリオ(……思い出せない)
SSWiki :http://ss.vip2ch.com/jmp/1396172501
2 :
マリオ「また冒険したいからピーチ姫浚ってよ」
クッパ「了解した」
3 :
(配管工は…?)
4 :
マリオ「なぁ、ここの勘定は」
ルイージ「やだなぁ兄さん、来る時に言ったじゃん
ここは僕持ちだって」
マリオ「…」
マリオ「払うのは構わないが…払えるのか?」
マリオ(俺達は"しがない配管工"…そんなに収入は無かっ…た?
気がするんだが)
ルイージ「この前のゴルフ大会での賞金があるじゃないか!」
マリオ「ルイージ」
ルイージ「なんだい兄さん」
マリオ「前にも似たような事を言わなかったか? 三日前ぐらいに」
マリオ「この前はピーチ姫やヨッシーを誘っての登山だったが
その時も代金はお前持ちだった、その前やもっと前だって…」
マリオ「俺はここ最近"配管工としての仕事"をしてない気がするんだ
賞金があっても流石におかしいと思うんだ
そんな収入どこにあったんだ?」
ルイージ「あー、実は兄さんには黙ってたんだけど前に宝くじが
大当たりしちゃってそれでコインに困ってないんだよ」
マリオ「そうなのか?」
ルイージ「そうだよ」
コトっ
キノピオ「此方、ご注文のメニューになります」
ルイージ「さ、パスタも来たみたいだし、冷めないうちに頂こう」
マリオ(…)
―――
――
―
カランカラン
キノピオ「またのお越しを」
5 :
マンマミーヤマンマミーヤ
6 = 3 :
マンマミーヤレミゴー ビッルーゼバブエソデボボリサイフォーミーフォーミーフォーミー
7 = 4 :
ルイージ「そうそう、兄さん!実はさぁ今度また新しいテニス大会が
開かれるんだよ、しかも賞金はなんと500コイン!」
ルイージ「こりゃ出るっきゃないっしょ!」
マリオ「…ん?ああ」
ルイージ「…ふぅ、上の空だね?」
マリオ「すまんな、こうして暇人の俺を誘ってくれたのに」
ルイージ「イイってイイって、我等が英雄スーパーマリオ様を
お連れして歩いてるんだぜ
僕だって街の若いお嬢さん方からキャーキャー言われたいさ」
ルイージ「僕は兄さんを利用してる、だからこれでトントンだ
悪く思う必要性なんて何処にもないね」
マリオ(…えい…ゆう?)
マリオ「なぁ、弟よ」
ルイージ「はいはい?」
マリオ「俺って、さ…いつから英雄になったんだっけ?」
ルイージ「うーん? そんなの決まってんじゃん
テニスやゴルフで数々のメダルやトロフィーの獲得
王国に蔓延したウイルスの感染者を治した名医
あ、あと街で評判のクッキー屋さんも営んでたじゃあないか」
マリオ「…"それだけ"だったか?」
ルイージ「そだよ、そんだけだね!」
「マリオさーん」
マリオ「ん?」
ヨッシー「いやぁ、お久しぶりですねぇ!」
ルイージ「うおっヨッシー!ヨッシーじゃないか!」
ヨッシー「いやぁ、どうもどうも、久しぶりに実家からキノコ王国へ
遊びに来ましてね、あっ、これお土産のクッキーです」
ルイージ「おぉ、タイムリー! そしてヨッシー、今更だけど僕だけ
名前呼ばないとかひどいんでない?」
ヨッシー「あっすいません、その、茂みの色と似てて、なんていうか
マリオさんの姿しか…」
ルイージ「へぇへぇ、僕は緑の人ですよ」
ヨッシー「そういえばルイージさん!新しいカートの発注「ヨッシー!」
マリオ「カートの発注?なんだソレは」
ルイージ「え? あ、あー、実はテニスとは別で
レーシング大会があるんだよ」
8 = 4 :
マリオ「それは参加自由なのか?」
ルイージ「まぁ、ね」チラ
ヨッシー「あ、はい…参加はできますよ」
マリオ「俺には黙ってたのか?」
ルイージ「ごめん、僕さ、ホラ、兄さんと比べると影も薄いしさ
何やっても勝てないからね…たまには人気者になりたいって
それで兄さんに黙ってたんだよ」
マリオ「お前にはお前でいい所もあるし、お前のファンだっているだろ」
ルイージ「うん、ごめん兄さん」
マリオ「構わんさ、ところで、そのレーシングなんだが
その…俺も参加しちゃ駄目か?」
ヨッシー ルイージ「えっ!」
マリオ「いや、お前の考えも分からんでもない、嫌なら良いんだ」
マリオ(レーシング大会、それに"出てたような気がする"
それはすごく刺激的でまるで**してた頃を…)
マリオ(…?
"**"してた頃? 何をしてたんだ?)
ルイージ「…」
マリオ「駄目か?」
ルイージ「…いーよ、はぁー、僕のカッコいい姿でファンを獲得しよう
作戦もオジャンか」
マリオ「さっき、カートの発注って言ってたが
カートは各自で用意するのか?」
ルイージ「うん、手続きとかは城の方でやってるよ」
マリオ「行ってみても良いか?」
ルイージ「どうぞどうぞ!兄さんがやりたいなら僕は止めないからね」
マリオ「すまない」ダッ
ヨッシー「行っちゃいましたね」
ルイージ「ああ、行っちまったな…」
ヨッシー「ごめんなさいルイージさん、僕が軽率な発言したから」
ルイージ「いいさ、遅かれ早かれ、こうなったさ」
ルイージ「…たまには忘れさせてあげたかったなぁ」
9 :
やっぱり弟はいいやつだった
10 = 4 :
キノコ王国城門前にて
キノじい「おお!これはこれはマリオ殿!
マリオ「どうもキノじい」
キノじい「本日はどのようなご用件で?」
マリオ「近々カートによるレーシングが行われるらしいじゃないか
それの手続きが城でできると聞いてな」
キノじい「…左様ですか、ええ、承っております、案内いたしましょう」
コツコツ…
マリオ(…)
マリオ「なぁ、キノじい」
キノじい「はい?」
マリオ「この城って改装したりってしたか?」
キノじい「ほっほっほ、お分かりですか!」
マリオ「ああ、…なんだか前に来た時と内装が違う気がするんだ」
マリオ(それも"何度も変わった"ような気がする)
キノじい「この城も古くからある城ですからな
人も建築物も同じですじゃ、時が経てば老いてやがては
脆くなるのです」
マリオ「そうか」
キノじい「そうです」
ガチャ ギィ…
キノじい「此方で手続きは行えます、ささ…どうぞ、机とペンを
お使いくだされ」
マリオ「ああ」
ガチャ バタン
キノじい「ふぅ…」
「じい…どうでしたか?」
キノじい「いえ、まだ思い出されてはいないようです姫」
ピーチ「そうですか…」
キノじい「また新しい大会やパーティーを企画しましょうか?」
ピーチ「お願いします」
ピーチ「あと、クッパ城にも使いの者を遣わせましょう」
11 = 4 :
*********************************
短いけどここまで、基本書き溜めなしのノコノコ更新
最後までお付き合いを…
*********************************
12 :
乙
みんなグルかwww
14 :
マリオ系は黒幕が居る系の鬱展開や胸糞展開や黒展開が大半だが今回は優しい話っぽい?
15 :
乙
マリオSSはカオス系多いがこれは大丈夫そうだな
16 :
一体何がどうなっているのか
期待支援
17 :
続き気になる
18 :
このスレタイマリオストーリーのCMだったよな?
あれから15年近く経ってんだよな…
19 :
クッパちゃんと生きてますように……
20 :
カラン
ヨッシー「すいませんねぇ奢ってもらっちゃって」チュー
ルイージ「ん、構やしないさ」
ヨッシー「…あれから、もう随分長い時間が経ったものですよね」
ルイージ「ああ、そうだね」
ヨッシー「今でも信じられませんよ
マリオさんが身体を鍛えるトレーニング中に事故で
頭を打ったなんて…」
ルイージ「…」
ルイージ「なぁ、ヨッシー
"僕達は人間だ"」
ルイージ「スーパードラゴンの君やキノピオ達は長生きするだろう?」
ヨッシー「…はい」
ルイージ「でもね? 僕達は違うんだ」
ルイージ「普通に生まれてきて、普通に生きて、そして、老いていく…」
ルイージ「僕達は周りの人よりも生まれつき才能があったさ
それこそ金メダリストも吃驚なヤツがさ」
ルイージ「テニスやゴルフ、果てはカートが大破するような
過酷なレースでも堂々トップで
未知のウイルスを撃退できるカプセルを出せる名医にもなり」
ルイージ「誰からも賞賛されたさ」
ヨッシー「…」
ルイージ「でもね、…やっぱり"人はどこまで行っても人でしかない"
老いには勝つことができないのさ」
ルイージ「現に兄さんは『俺は以前に比べて衰えた』そう言ってたんだ」
ヨッシー「ええ、それは聴いています、昔は水中に何時間潜水してても
高い所から落ちても平気だったけど、最近は辛くなったって」
ルイージ「そうだね…確か、"ピーチ姫が絵の中に閉じ込められた時"かな
あの時ぐらいから兄さんは身体能力が落ちたかもって…」
ルイージ「脳みそにせよ、身体の筋肉にせよ、人体は使わなければ
廃れていく」
ルイージ「いつしか兄さんは四六時中にトレーニングに励むようになった
それこそ、碌な食事も睡眠も一切取らないで…」
21 = 20 :
ルイージ「酷い時は地面に倒れててさ
顔も蒼白で目の焦点も丸っきり合っちゃいない」
ルイージ「なんで、そこまでするのかも訊いた
そしたらなんて答えたと思う?」
ヨッシー「『俺がいなくなったら誰が姫を救うんだ?』ですか?」
ルイージ「うん、正確には国民…いや困ってる人なら誰でもだね」
ルイージ「根っからの正義漢だよ、それも頭に馬鹿を幾つ付けたって
足りっこない、真性の馬鹿だよ」
ヨッシー「オマケに冒険野郎?」
ルイージ「そー、そー、人助けもあるけど、過酷な冒険にチャレンジして
己の限界を確かめたいor超えたいって考えもあるのさ
ギネスブックも裸足で逃げ出すレベルの挑戦者だよ」
ルイージ「それでいて致命的なまでに"鈍感"な人だ」
ヨッシー「ええ、分かります」
ヨッシー「僕もルイージさんもキノじい、ピーチ姫…
皆がマリオさんを心から心配しているというのに」
ルイージ「身近な人…好意を抱いてる人、同じ血を分けた身内
誰もが英雄を心配してるのに気付かないで
ひたすら無限の可能性を追い続ける……」
ルイージ「本当にどうしようもないくらい"鈍感"な人だよ」
ルイージ「僕はね、正直言って頭打った兄さんが
冒険の事をケロッと忘れちゃった事を喜んでるのさ」
ヨッシー「それは、多分ピーチ姫も同じでしょうね」
ルイージ「きっと思い出せば、また無茶をする…
だから僕に限らず皆が兄さんを休ませたいんだ」
ヨッシー「連日のように多額の賞金付きのスポーツ大会やパーティー
すごい額の国家予算が使われているんですよね?」
ルイージ「ああ、ピーチ姫には頭が上がらないね、あっ、ウェイターさん
スッキリドリンクとキノコケーキ追加で」
ルイージ「たった一人の人間の為だけに国家予算がガバガバ使われて
でも市民は怒りさえしない」
ヨッシー「それだけマリオさんは皆に愛される英雄<ヒーロー>なんですよ」
ルイージ「…弟として鼻が高いよ」
ヨッシー「はっはっは、確かにルイージさん達は
言葉通り鼻が高いですものね!」
ルイージ「ちょっ、うまいこと言ったつもりかい!?
もうこれ以上、奢らないよ!?」
23 = 20 :
―――
――
―
ゴボゴボ…っ ゴボゴボ…っ
キノピオ「…ふぅ、相変わらず此処は暑いなぁ」
ノコノコ「止まれっ!この先はクッパ大王様の居城であらせられるぞ!」
クリボー「この先を征くは偉大なる帝王に謁見を許されし者のみっ!」
テレサ「ヌシのような下々の者を帝の前にお連れするなど不敬そのものっ
煮え滾る地獄の業火に身を焼かれたく無ければ早々に
立ち去るが良いっ!」
バァーン!
キノピオ「…」
ノコノコ「…」
クリボー「…」
テレサ「…」フフン
キノピオ「…えー、今日もピーチ姫からのお手紙をお届けに来ました」
ノコノコ「あっ、ども、お疲れさんです」
テレサ「ふっ、隣国の遣いよ、よくぞ業火の道を潜りぬけたな
褒めてつかわそうぞ」
訳(私達のお城はマグマの中心に建設されてますからね
辛い暑さの中、遠くから来ていただきありがとうございます!)
クリボー「大した持て成しはできませんが冷水でも飲んできませんか?
あっ、ウチの実家で取れた くりくりマロン食べます?」
キノピオ「ははは、ありがとうございます
…あの口上は必ず言わなきゃ駄目なんですか?」
ノコノコ「あー、私共の方も仕事ですからね…」」
クリボー「誰か来るたびにあの長ったらしい台詞言わなきゃならないのは
辛いッスよねー」
テレサ「我等が主が下した役割、故に真っ当する事こそ生きがいなり」
(クッパ様が直々に下さったお仕事ですし
私は特に不満はありませんよ? 今の仕事にやりがいがあって
誇りも持っていますからね!)
キノピオ「では、此方がピーチ姫からのお手紙になります」
ノコノコ「あいよ、しっかり受け取ったよ」
クリボー「マグマに落としたりしないようにちゃんと届けるよ」
テレサ「天駆ける身を持つ我が行くとしよう、同胞よ!ここで待て」
(空を飛べる私が届けておきますので、先輩達は引き続き
門番のお仕事をしててください!)
24 = 20 :
*********************************
沢山のレスが付いてて>>1歓喜…っ! 圧倒的歓喜…っ!
一週間待って、僅か3レスしか進めない…っ! マジ無念…っ!
*********************************
25 :
見てるぞ
26 :
テレサが某アイドルに見えるw
28 :
???「闇に飲まれよ!」
29 :
テレサが勇者王ボイスで変換されるんだけどどうしよう…
30 :
どうしたらそうなったwwww
テレサで檜山とか再生キツすぎるぜ
31 :
>>30ヴィラルだと結構いける
33 :
マリオ愛されてるなあ
テレサいい子wwwwww
34 :
64ってそんな前だっけ...
35 :
機体
36 :
「むぅ…」
「クッパ様、おやつをお持ちしました!」
クッパ「そこに置いておけ」
カメック「ははぁっ」
ぺらっ ぺらっ
カメック「あのう、クッパ様」
クッパ「なんだ」
カメック「失礼ですが、ここ最近トレーニングをなされておりませんが
宜しいのですか?」
クッパ「構わん」
カメック「はぁ…現在、キノコ王国とは協定を結んでおります
今、この瞬間にも身体を鍛えておけばマリオにも――」
ガ シ ャ ン !
クッパ「その必要は無い!」
カメック「は、はい、申し訳ありませんでしたっ
失礼致します!」
どたどたどた…バタン
クッパ「…」
クッパ「フン、今の内に身体を鍛えろだと?」
クッパ「マリオが本調子で無い、この間に差をつけろだと?」
クッパ「バカモノめ…っ! ワガハイはクッパ大王だぞ
誇り高きカメ一族の王だぞ!」
クッパ「…」
クッパ「それでマリオに勝利しても得られるものは栄光ではないのだ」
クッパ「残るものは虚しさだけではないか…」
トントン
クッパ「入れ!」
テレサ「主よ!隣国からの文をお持ちした!」
(キノコ王国からのお手紙を持ってきました、どうぞ)
クッパ「うむ!確かに受け取った」
クッパ(・・・ふむ、カートレースが予定より早く開催される・・・か)
クッパ「ご苦労だった、戻っても良いぞ」
テレサ「お言葉に甘え戻らせて頂く!主よ
あまり職務に気を張詰めぬよう懇願いたす」
(失礼致します、クッパ様、最近、顔色があまり優れませんよ?
お仕事も大事かもしれませんが無理はなさらないでくださいね)
37 = 36 :
「クッパ様、クッパ様!」トントン
クッパ「入れ!」
ノコヤン「ははぁ!」
クッパ「ノコヤンか…例の件か?」
ノコヤン「はっ!そうであります!」
クッパ「…今は、誰もおらん、話せ」
ノコヤン「では…兼ねてよりクッパ様が懸念なされていた事態ことですが
場内に一部、現状に満足しない者達がいます」
ノコヤン「マリオが戦えない今こそ、クッパ軍団が先手を取るべきだと
主張する過激派が少なからずいる事は間違いありません!」
クッパ「やれやれ、情けないことだ!」
ノコヤン「…かつて我軍の者は皆クッパ様へ
絶対の忠義を誓っておりました
ですが、最近の若者は如何せん忠義の足らん者もおり…」
クッパ「そういう事を聴きたいのではない
ワガハイは今度開催予定のレースでソイツ等が邪魔をしないか
聴きたいのだ!」
ノコヤン「それは、まだ判りません…クッパ様、恐れながら進言致します
過激派の一部は顔が割れています
今からでも罰すべきではないでしょうか?」
クッパ「断る」
クッパ「例え、裏切りを考えようと部下であることに変わりは無い」
ノコヤン「…ふふ、野暮な事をお尋ねしましたな
このノコヤン、クッパ様へのご理解が足りなかったようです」
クッパ「構わん、それよりも引き続き調査を続けるのだぞ」
ノコヤン「はっ!」
ガチャ…バタン
クッパ「…ふぅ」
クッパ(…部下を纏める事が出来んとはワガハイも衰えたのかもしれんな
互いに齢は取りたくないものだな、マリオよ!)
―――
――
―
キノピオ「やっぱりドルピック島のピンナパークで遊んだ事が
一番の思い出ですかね」
クリボー「自分は家族旅行でゴロツキタウンに行ったことッスよ
おっかないのに絡まれて、忘れられない思い出だったッス…」
ノコノコ「暗いなぁ、あっ私はマメーリア王国に遊びに行った時ですわ」
テレサ「同胞よ、戻ったぞ…隣国の遣いと何を語り合っているか!」
(ただいま戻りました~、あれ?皆さん何を話してるんですか)
38 :
ダメだ。テレサが可愛すぎてツライ
39 = 36 :
キノピオ「あっテレサさん、おかえりなさい」
クリボー「おう、今、皆で思い出に残る旅行について語り合ってたんだ」
ノコノコ「有給取れたら、何処かに行ってみようと思うし
皆の話を参考にしようって事で」
テレサ「旅の思い出語りか、フッ我も僅かならが力添えさせて貰おうか」
(あっ!それ良いですねぇ~、私もお話して良いでしょうか
参考になるか分かりませんが)
キノピオ「どうぞ、どうぞ」
テレサ「我の印象に残る景色、それは天高き、雲海の王国也
宿の寝具は言葉のままに天にも昇る夢心地よ!
ソナタ等を極楽浄土へ誘う事も違いないだろう」
(一番、思い出深いのはマシュマロ王国ですね
あそこの名物は夢枕じゃないでしょうか?
寝心地も良いですし、おススメですよ)
クリボー「ああ、それ良いかもなぁ」
ノコノコ「ゆったりとした眠りには就きたいですからな」
キノピオ「そうですねぇ、あっ、僕はそろそろ帰りますね」
クリボー「おう、お疲れさん、土産にいくつか饅頭でも持ってきなよ」
キノピオ「何から何まで、すいません」
クリボー「良いってことよ」
テレサ「遣いの者よ、せめてもの情けだ我が道中、付き添おうぞ!」
(あのう、宜しければ見送り致しましょうか?)
キノピオ「あははは、ありがとうございますテレサさん
でも大丈夫ですよ、これでもお城勤めですからね
女の子に送ってもらうなんて悪いですよ」
テレサ「そうか、ならば致し方あるまい」
(あぅ…、そうですか、道中気をつけてくださいね…)
キノピオ「それでは、さようなら!」
クリボー「おう、また来いよ!」
ノコノコ「お達者で!」
テレサ「…」ショボン
クリボー「しっかし、平和だよなぁ」
ノコノコ「基本、ピーチ姫攫わなきゃ私共も争いなんてしませんからね」
クリボー「…なぁ、不謹慎かもしんねぇけど、その」
クリボー「やっぱ、ルイージさん達にゃあ悪いけどよォ
マリオさんの記憶は戻らねぇ方が良いんじゃねぇッスか?」
ノコノコ「このまま協定が続くからか?」
クリボー「そりゃあ、闘いは俺達クッパ軍団の"生きがい"だし
なにより"誇り"でもある」
クリボー「けど、今のままってのも悪くねぇかなって思うんッスよ」
ノコノコ「…私には なんとも言えませんね」
40 :
名前を全部モバマスのキャラに変えても違和感無いのですがそれは
41 = 36 :
ノコノコ「君の主張も分からなくは無い」
ノコノコ「だが私は断然、マリオ殿には記憶を取り戻して欲しいと思う」
クリボー「…そうッスか」
ノコノコ「君も私も…無論クッパ様も
皆、マリオ殿とは数年来の付き合いだ」
ノコノコ「何度も、拳を交えたからな何となく分かるのだ」
クリボー「拳を交えたって言うか、俺らが一方的に踏みつけられただけ
だったッスけどね」
ノコノコ「水は射さんでください、…まぁ、マリオ殿は"無限の可能性"を
求める挑戦者です、クッパ様はクッパ様でそんなマリオ殿を
ご自分のお力で倒したいとお考えのお方」
クリボー「根っからの武人って奴ッスか」
ノコノコ「私も堂々と正面から闘いたい"好敵手"
そういう認識である事に変わりはありません」
ノコノコ(ただ…
だからこそ"英雄"には英気を養って貰いたい
クッパ様ならそう、お考えになる筈だ)
クリボー「ハァ、お前はマリオさんが記憶を戻す事に"肯定派"なのな」
ノコノコ「君は"否定派"のようですね…勘違いして欲しくありませんが
私は別に平和が嫌いという訳ではありませんよ?
マリオ殿の記憶が戻るまではこの平和を楽しみたいソレに
変わりはありません」
クリボー「ふぅん」
テレサ「隣国の遣いよ…大丈夫なのだろうな」
(キノピオさん…大丈夫かなぁ)
クリボー「俺、この協定が終わったらキノコを殴ってやろうと思うんだ」
ノコノコ「奇遇ですね、それについては全力で同意します」
―――
――
―
ヨッシー「ルイージさん、僕は一旦
カートの調整もありますし島に帰りますね」
ルイージ「うん、船で往復四時間だろ、君も大変だなぁ」
ヨッシー「はっはっは、慣れっこですよ!慣れっこ!」
ルイージ「気をつけて帰るんだよ」
ヨッシー「はい!」
42 :
>>40
全部じゃないだろ…
あっテレサちゃんかわいいですマジ天使
43 = 36 :
*********************************
お前らが某アイドルの話ばかりするから>>1の中のテレサが
熊本弁を使いこなすお淑やかなレサレサお嬢っぽいモノに
なったじゃないか、どうしてくれるんだッッ!(ありがとう)
クッパ様の口調が難しくて、それっぽくないかも…
>>40 申し訳ありません、自分はモバマスをやった事が無いんです…
ごめんなさい…
*********************************
44 :
マリオRPGネタを挟むとは>>1は、分かってるな
45 :
え、俺マリオストーリーだと思ってた
レサレサかわいすぎて生きるのが辛い
>>1乙乙
46 :
レサレサちゃんかわいい
47 :
ルイージ(僕もカートの調整にでも行くかなぁ…ん?)
キノピオ「あっ、ルイージさん!こんにちは」トテトテ
ルイージ「おや、そういう君はよくクッパ城に遣いに行く
キノピオじゃあないか」
キノピオ「分かりますか! 嬉しいですね、僕達って皆
似たような顔だから区別が付かないって言われるので」
ルイージ(本当に嬉しそうだね…)
キノピオ「ルイージさん達以外で僕の違いが判るのなんて
クリボーさん達くらいで」
ルイージ「ああ、クッパ城の門番の人達だね、確かノコノコ君
それにテレサさんだっけ?」
キノピオ「ええ、…今でも嘘の様に思えますよ、一年近く前まで
争ってたのに、こうして協定を組んで
皆で笑いあって…」
ルイージ「そうだねぇ」
ルイージ(兄さんが…"英雄が戦えなくなった事で平和になる"、か
皮肉っちゃ皮肉だよなぁ)
「…ん …さん ……ルイージさん!」
ルイージ「ん!? なんだい?」
キノピオ「どうしたんですか?眉を八の字にして俯いてましたよ?」
ルイージ「あー、あー、あー、ちょっと考え事をしていたんだよ
そんなことより、盛り上がる話でもしようじゃあないか!」
キノピオ「盛り上がるような話題ですか?」
ルイージ「そ、そ、例えば…そうだな、女の子、女の子の話とかどう!」
キノピオ「女の人ですか? 僕、そういう話題は疎いですし…」
ルイージ「あっはっは、何を馬鹿な事を!
君、結構モテモテだって噂は聴いてるぞ!
いやぁ、もう憎いね~このこの!」
キノピオ「ご冗談を!僕みたいな背の小さい奴を好きになる人なんて
居るわけないじゃないですか!」アハハ
ルイージ「…結構街で働き者だってご婦人の皆様から評判だよ?」
キノピオ「僕なんかより働き者は沢山いますよ?
たまたま僕が噂の中心になっただけじゃないですか」
ルイージ「此間、若いお嬢さんにお手紙貰ってなかったっけ?
ハートのシール付きの奴」
キノピオ「ええ、僕みたいなチンチクリンになんて
罰ゲームは関心しませんよね…」
ルイージ「…クッパ城のテレサさんは?」
キノピオ「…? なんで其処でテレサさんの名前が出るんですか?」
ルイージ「あー、なんかもういいや」
48 = 47 :
ルイージ(やれやれ…
君は、もう少し人の考えを読めるようになると良いけどね)
コツコツ…
キノピオ「ここでお別れですね」
ルイージ「うん…そういえば、君はレース大会に出る予定かい?
テニスには出るらしいけど」
キノピオ「はい!一応キノピオ代表選手として出る事になりました!
選出方法はくじ引きでしたけどね…」
ルイージ「経緯はともあれ、そうなれば当日はライバル同士って事だね
お互いにベストを尽くそうじゃあないか!」
キノピオ「もちろんです!」
ルイージ「良い返事だね!それじゃ、僕は元気なライバル達を倒せるよう
特製のカートの調整に行かせて貰うよ、またね!」
キノピオ「はい!」
コツコツ…
ルイージ(さぁてと…博士に会いに行かなきゃなぁ…)
―――
――
―
オヤ・マー「来たかね、ルイージくん」
ルイージ「どうも博士、頼んでいたカートの調子はどうですか?」
オヤ・マー「フェッ、フェッ、フェッ!うむ、実に良い出来じゃぞ
かつて君も使ったオバキュームと同じ動力を
使っておるでのぅ」
ルイージ「懐かしいですね
あの時はお化け屋敷とも知らずに
豪邸が当たったと浮かれたもんですからね」
ルイージ「最終的に、あの時の財宝で念願の豪邸を購入できましたが」
オヤ・マー「しっかし、その屋敷も売り払ってしまったんじゃろう?
ちと、勿体無い気もするがのう?」
ルイージ「まぁ、別荘はあっても使わなければ
何の意味もありませんからね」
オヤ・マー「あの豪邸を売り払った金で
お兄さん達を楽させとるんじゃろう?」
ルイージ「兄さんの為に国家予算が使われるのは嬉しい反面
申し訳なさもありますからね
元々、あって無いような別荘です」
ルイージ「有効に活用できた、そう考えれば良いんですよ」
オヤ・マー「確か、登山じゃったり、ちょっとした旅行だったかのう」
ルイージ「ええ、兄さんにはゴルフ大会の賞金だとか宝くじが当たったと
言ってあるので」
オヤ・マー「ふむ、そうか」
49 :
あのテレサってメスだったのか・・・。
50 = 47 :
オヤ・マー「さて、時にルイージくん、君はお兄さんの記憶が戻る事を
快くは思っていないのだったね?」
ルイージ「僕に限ったことじゃあありませんよ、大半の人がそうです」
オヤ・マー「"大半"…つまりは少なからず戻ったほうが良いと考える者も
おるのじゃろうなぁ」
ルイージ「…」
オヤ・マー「のう、ルイージくん、君の一番好きな事はなんじゃ?」
ルイージ「どうしたんですか?突然」
オヤ・マー「わしは当然、お化けの研究や発明じゃな、コレがあってこそ
わしはわしといえるからのう」フェッ、フェッ
オヤ・マー「…君やピーチ姫達はマリオくんが冒険を
忘れたままにして、平穏な日々を過ごさせる事が善い…
そう考えておる」
オヤ・マー「じゃがのう、自分の"生きがい"や"誇り"を忘れて過ごす一生
果たしてソレは"幸せ"な日々と呼べるか?」
ルイージ「…」
オヤ・マー「君等は"善い"と思う事でもそれが"相手にとっての善い"とは
限らんのだよ」
オヤ・マー「本当の意味で彼を理解しておるのは
案外"好敵手"なのかもしれぬ」
ルイージ「…はぁ、クッパですか」
オヤ・マー「わしがお化けや発明を追い求めるのと同じじゃよ
マリオくんは己の限界を突き破る事を…
クッパは信念を持ち、マリオくんの打倒を夢見る」
オヤ・マー「老人のお節介かもしれんがのう
姫様にお伝えなさい、『過保護はあまり良くない』との」
ルイージ「えぇ、伝えときますよ」
オヤ・マー「それと、じゃ」
ルイージ「まだ、何かあるんですか?」
オヤ・マー「さっき、マリオくんの記憶が戻る事を望んでいる者と
望まぬ者が居ると言ったのう」
オヤ・マー「薄々感付いておるじゃろう、どちらの側にも良からぬ考えの
者が居る」
ルイージ「今の兄さんは戦えない…それが切欠で協定が結ばれ一時的な
平和になっている」
オヤ・マー「うむ、"記憶が戻らん間に事を起こそう"と思う者
逆にこの"平和を永遠に続かせたいと手段を選ばん者"
…ちと、面倒な話を小耳に挟む、十分に気をつけるのじゃ」
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