元スレ比企谷「ぼっち過ぎて暇だからSAOやる」
SS+覧 / PC版 /みんなの評価 : ★★★
901 = 1 :
こんなもん使えないんだからくれてやればいいじゃねえか。
聖竜「ならば、なぜ使わないんですか!?」
…………あ、そうか。
こいつらはこの絶望にまだ気づいちゃいないんだ。
まだ、このSAOに蘇生アイテムが存在するという希望を捨ててない。
そりゃそうか、このアイテムがそのもののはずだしな。
902 = 1 :
・・・・・・じゃあ、このアイテムが10秒しか使えないものと知ったら、こいつらはどう思うんだろうか。
俺のように、絶望するんじゃないか?
生き返す可能性があると信じていたのに、それをあっさりと否定される。そうなればやがて、このSAOに蘇生アイテムなんか存在しないってことに気がついちまうだろう。
こいつらは攻略組だ。こんなところで絶望されちゃ困る。
903 = 1 :
……そうか、俺がこう言えばいいんだよ。
”このアイテムを譲れだって? 馬鹿かお前ら。このレアアイテムは俺のもんだ、使わねえけどお前らになんかやらねえよ。最大まで値段が釣り上がるまで俺が持っておくさ”
これでいい。
これでこいつらはこのアイテムの効果を知ることができないから、絶望しなくて済む。俺が使わずに持っている限り、あいつらはこれが完璧な蘇生アイテムと思い込むはずだ。
そうすりゃ、蘇生アイテムへの希望を捨てずに済むかもしれない。
ここ以外でも、また蘇生アイテムが出現するかもしれないという希望を。
904 = 1 :
こんなことを言えば今度こそ、俺の命を奪いに来るかもしれない。だが、ここで絶望させるよりはそのほうがずっといいんじゃないか?
問題の解決にはなってないが、問題の引き延ばしにはなる。
俺が生きてる限りのな。
どうせ”最悪で災厄”と呼ばれてるんだ。いまさら更に嫌われようが、問題ないじゃないか。
嫌われるならいっそ、とことん最悪でいようじゃないか。
905 = 1 :
俺は、意を決して口を開いた。
比企谷「このアイテムは……」
「”対象のプレイヤーがゲームオーバーになった時(10秒以内)、このアイテムを使用する”」
比企谷「……!?」
906 = 1 :
俺のすぐ後ろで、誰かが大きな声でそう言った。
というかこの声は、
アルゴ「……だってサァ。お前さん達、10秒以内に生き返したい奴なんているのカァ?」
アルゴだった。
907 :
小町に罪悪感を抱かせないためならほんと手段を選ばないな八幡
908 = 1 :
ここまで
911 = 907 :
乙
アルゴ言うのか
912 :
乙
アルゴさんマジイケメン
913 :
菴輔※莠九r
914 :
アルゴさんは純粋な索敵スキルではなく、裏技的なものを使って八幡の位置を特定してるとかだったら情報屋かつゲームの世界っぽくていいなーと妄想
915 :
ここに来てアルゴが八幡攻略にきたか...?
てかアルゴいたんだな、隠蔽スキル高過ぎだろw
>>1乙!
916 :
ステータスウィンドウって開示しなくてものぞけるんだっけ?
そもそも開示できたか覚えがないけど
917 :
やっぱり、説明はフラグになるね
918 :
ふと思ったけど、がはまさんも結構気に病んでそう
919 :
しかしこのまま行くと、無事脱出できても
ヒッキーはSAOメンバーの特別学級に通うことになるので
ガハマさんとの縁が
920 :
やはりアルゴが八幡を悪者にさせなかったか…どう考えてもヒロイン確定じゃないですかやったーーー!
921 :
>>919
SAOやるなら俺ガイルと分岐するのは最初の時点で気付いとけよ
922 :
アルゴヒロインとは俺得
923 = 912 :
出さないって言ってるから望み無しだろうけど
ゆきのんよりかはSAOやってそうだから妄想は捗るな
924 :
八幡がいる世界を知るために小町がALO始めてるかもしれない
そこで乳のデカイ金髪シルフと知り合ってる可能性もあるよね
925 :
ヒッキー達と会う前のガハマさんは空気を読んで、周りの顔を伺って、周りに合わせることでカースト上位にいた
つまり一年生のガハマさんが周りに合わせてSAOをやる可能性がないことはない。まあ財布的にほぼ無理だけど
関係ないけど、ガハマさんが周りに合わせて髪染めてビッチっぽくなったのってこの頃くらいかな
926 :
そもそもカースト上位にネトゲやる奴なんかいないだろう
927 :
今のカースト上位ってソシャゲやってるのばっかじゃないんかね
928 :
ネトゲというとパソコンでやるイメージだが
リア充も家庭用ハードは持ってるだろう
929 :
更新かと思ったら雑談かよ
930 = 1 :
リア充のソシャゲー率は異常
やっぱ常時ケータイ触ってる人はそういうのに関心が行くんだろうか
>>916
アニメ3話目でキリトのステータスウィンドウをのぞいてた描写があったから可能だと思う
11時に投下
931 :
つまり10時半
932 :
22時50分頃には投稿終わってるのか。期待
933 = 1 :
なぜそんな事を言った?
いや、なんでお前がここに?
俺が今から言おうとした事を、突然現れたアルゴが台無しにした。
こいつは、アイテムの内容を全部喋っちまった。こんなスタンドプレイ、お前のキャラじゃないだろ?
……これじゃあ、希望もくそもないじゃねえか。
俺はアルゴに文句を言うべく、後ろを向いた。
934 = 1 :
って顔ちけえ! あ、そうかアイテムの説明文読んでたんだから当たり前か。
アルゴ「…………」
…………なにか、言えよ。
アルゴは俺の目をじっと見続けるだけで、何も言わない。
やめてくれ、そんなに真っすぐ見られんのは得意じゃないんだ。俺の目が余計腐ったらどうする。
935 = 1 :
聖竜団員「10秒、以内……?」
少し間が空いたが、アルゴのセリフにやっと反応を示した。
そいつの言葉に呼応して、周りの参加者もどよめき始める。……これで、こいつらも絶望の仲間入りってわけか。
アルゴ、お前は何しに来たんだ。
わざわざそんな事を言うために来たってのか?
一体、なんで……?
比企谷「……なんで、お前がそれを言うんだ?」
936 = 1 :
アルゴは、まっすぐな目で此方を見続けている。
アルゴ「そりゃ、ヒッキーが言わないと思ったからだヨ」
…………なんでそんなことわかるんだよ。
いくら情報屋でも、俺の行動パターンまで把握してんのはおかしいだろうが。何お前、ストーカーなの? 俺の趣向全部知ってんの?
つーか、知ってたなら尚更なんで言ったんだよ。
937 = 1 :
アルゴ「お前さんが全部背負い込まなきゃダメなホド、攻略組はヤワじゃないサ」
アルゴ「ヒッキーが一層でやったことは必要だったのかもしれないケド、なんでもかんでも面倒なきゃいけない理由はどこにもないんダ」
アルゴは、凛としてそう言い放った。
938 = 1 :
……お前、やっぱり俺が一層でやったことの意味、知ってたんだな。
知ってて、俺がまたやらかさない様に見に来たのか? ずいぶん暇な奴だな……。もしかしたら同じ情報屋だからこそ、俺のやろうとした事がわかったのかもしれない。
……だが、俺は少し自分を安売りし過ぎたのかな。
実際安いけどよ。
売り時は、今じゃなかったらしい。
アルゴ「……もしこれ以上何かを背負い込みたいのナラ、もっと別のことにしてくれないカ?」
比企谷「別のことって、なんだよ……?」
そんなものがあるのか?
アルゴ「さあナァ。ま、もっと自分の周りに目を向けるがいいサ」
アルゴは、教えてくれなかった。
939 = 1 :
……………………
聖竜団員「……我々は、お先に失礼させていただきます。そのアイテム、無駄にしないでくださいね?」
しばらくした後、聖竜連合含む攻略組は順に帰って行った。
やはり、全員蘇生アイテムの有無について、完全に見切りをつけたのだろう。一人一人の顔に、絶望の2文字が張り付いていた。
だが、その中の一人が去り際にこう言ったんだ。
「また、攻略会議で会おう」、と。
940 :
これはヒロインの貫禄ですわ
941 = 1 :
……強いな。
アルゴ、お前の言う通りだったよ。こいつ等はヤワじゃない。
やっぱり、俺がやってる事なんかたいして重要なことじゃないんだな。
ずいぶんと頼りになるじゃないか。
攻略組が去った後、クリスマスツリーの下に俺とアルゴだけが残された。もし現実なら、俺と小町2人だったかもしれんな。いや、小町は友達とクリスマス会とかありそうだし、やっぱ俺ボッチか? うん、そっちのほうが現実的だ。
アルゴ「こんな形で、クリスマスを迎えるとは思いもよらなかったヨ」
俺がぼーっとツリーを眺めていると、隣でアルゴがそんなことをつぶやいた。
942 = 1 :
比企谷「ネットゲーマーなら本望なんじゃないのか?」
アルゴ「ま、そうかもしれないナァ……」
アルゴは、クスクスと笑いながらそう答えた。なんだか、今までずっと肩を張ってた俺が馬鹿みたいだぜ。俺は、少しだけ心を休めていいのかもしれんな。
もうすぐ日付が変わる。
ああいっそ、渡しちまってもいいかもしれない。
日が、変わる前にな。
943 = 1 :
比企谷「……アルゴ、このアイテムお前にやるよ」
俺は、手に持った即席蘇生アイテムを差し出しす。
比企谷「俺が持ってても、イザという時までとっといちまうかもしれないからな。目の前で人が死んでも使わないかもしれん」
正直、俺にこれを使う勇気はない。”あの時使わなければ……”とか後悔したくないからな。
944 = 1 :
アルゴ「……それで6回分の貸しを帳消しにしようってのカァ?」
比企谷「そうしてくれるならそれでもいいぞ」
アルゴ「……タダなのかヨ?」
比企谷「……」
俺は、沈黙で答える。答えは沈黙。
アルゴ「なら、貰えるもんは貰っとくサ。貸しは別で返してもらうって事でいいんだナ?」
比企谷「ああ、それでいいさ」
お前になら、一回くらい気まぐれで掛け値なしの善意を見せても、誰にもバレないだろうしな。
945 = 1 :
俺がそう言った辺りで、日付変更を伝える鐘が鳴った。
ゴーンと響く除夜の鐘のような音色は、なんだか空気を落ち着かせるような、そんな感じがする。
鈴の音もサンタクロースもいないが、こんなクリスマスも悪くないのかもしれない。
比企谷「……さっさとクリアして現実の空気を吸いたいもんだ。こんなに現実じみたゲームに長居しちまうと、戻った時の感動が薄くなっちまうかもしれん」
アルゴ「ヒヒ、まったくだナ」
俺は、久々に世間話をした。
946 = 1 :
ここまで
947 = 940 :
おつ
948 = 915 :
乙!
着実に攻略が進行してるな
いろんな意味で
949 :
果たして攻略しているのかされているのか
950 :
乙
原作からして攻略されてる側のような気しかしないしな
心を開かない根暗って時点でヒロイン臭するわ
みんなの評価 : ★★★
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