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    元スレ八幡「やはり俺の嗜虐心は間違っている」結衣「しがくしん?」

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    451 = 1 :



    有香「んーっ!?」ビクッ


     有香の後頭部を抱え、思い切りキスをする。

     あまりに予想外の出来事に、有香は瞳孔を開いて固まっている。


     だが、それでは意味がない。


     私は有香を抱き寄せ、頬と頬をくっつける。

     次第に有香の意識が引き戻され、顔が紅潮していく。へぇ、可愛いじゃん。


    有香「な、なにすんだよっ///」ハァハァ


     ごしごしと袖で口を拭く有香。

     私は、その隙をついてマットの上に押し倒す。


    鶴見「……ねぇ、あんた…今からすることに抵抗したら、




     殺すからね」ニコッ




     脅すのは一度だけ。

     八幡はそう言った。

     別に理由がある訳じゃない。何度も脅した方が効果的だろうし、確実性もある。


     だけど……


    八幡『それじゃ、つまらないだろ』


     悔しいけど、私は八幡で満たされた。

     口の中から、性器、生き方や信条まで。


     だから、負けられない。


    鶴見「気持ち良く、してあげるね」ニコッ


     怯える有香のスカートの中へ手を入れ、



     優しく秘部を撫でる。



     小学生の甘い吐息が漏れた。

    452 = 1 :



    有香「んっ/// なにこれぇ///」ビクッビクッ


     表現力の乏しい、ただの喘ぎ声。

     それがだんだんと大人に近づいていく。自分の中に潜む淫らな本性。


    鶴見「ねぇ、有香……///」ハァハァ


     名前を呼ばれて、より一層表情が蕩ける有香。ふふ、可愛い。


    鶴見「もっと、もっと気持ちいい事、したい?」


     ここからが、復讐だ。

     私は、ポケットに仕込んでいた録音機のスイッチをオンにする。


    有香「ど、どうするの……///」ハァハァ


     不安げな声とは裏腹に、彼女の目はそれを求めている。

     だから、見せる。

     ギリギリで手の届かない位置。

     自らがリスクをもって手を伸ばさないと取れない絶妙なポジション。




    鶴見「有香を気持ち良くして、ご主人様って言いなさい」ハァハァ///




     八幡のバカ。

     私をこんなに変態にした罪、重いからね。


    453 = 1 :



     休日。


    八幡「それで、鶴見ハーレムを完成させたのか?」

    鶴見「へへ、今では女子全員が私の僕だよ」ニコッ

    八幡「ほどほどにしとけよ。敵ってのはどこに潜んでいるかわからねーからな」

    鶴見「……八幡?」

    八幡「ん?」



    鶴見「なんか……あった?」



    八幡「……っ、ねーよ」



     どうしよう。

     八幡の顔、絶対なんかあった。

     でも、私は小学生だし、八幡に迷惑かけてばっかだし、何もできない。

     悔しい。

     私にできる事って何だろう。

     お金?

     そんなのないし、八幡が望んでいるとは思えない。

     身体?

     腹立つけど、八幡を性的に満たす人間はたくさんいる。


    鶴見「………」ムゥ…

    八幡「どうしたんだ?」

    鶴見「……ごめん」ポロポロ

    八幡「ほぇ!?」

    454 = 1 :



    鶴見「ごめん……私、わかんないよぉ」ポロポロ


     八幡の痛みも苦しみも、何も分からない。

     攻め手になって初めて分かった苦しみ。

     それは、理解者の苦悩。

     相手を知ること、理解すること、分かること。

     だけど、こっちのことは何一つ理解してもらえない。


     有香もユッコも森ちゃんも。


     自分の淫らな部分を理解してくれた私に好意は寄せてくれているけど、理解はしてくれていない。

     それはとても寂しい事だった。


    八幡「よく分からんが」チュッ

    鶴見「ふぁっ///」ビクッ


     何、するんだよぉ……。

     私は今、センチメンタルなんだよぉ……。


    八幡「鶴見、



     お前は可愛い。それで充分だろ」チュプッ・・・



    鶴見「なっ、ななっ///」カァ



     ずるいずるいずるい!!

     なんでこのタイミングで言うの!?



     絶対好きになっちゃうじゃん!!



     ……もう好きだけど。




     鶴見番外編 完

    455 = 1 :


     ちょっと物語の進行上鶴見ちゃんは当分出てきそうにないので番外編ぶち込みました。

     今度こそさっきー登場です(予定)

     ちょっと最近妹の様子が変見てくるので離れます! 

    456 = 1 :



     鶴見が鶴見王国を築いている間、その参謀(勝手に任命された)こと俺も一つの戦いに巻き込まれていた。



     ――比企谷八幡と平塚静が付き合っているらしい。



     どこから流れた噂か分からないが、クラスメイトどころか全校生徒が一度は耳にしているらしい。

     それでも、「比企谷って誰?」の方が先に来たため、あまり盛り上がらずに燻った状態でいるのが救いだ。



    平塚「私はかまわんぞ」



     放課後、ご奉仕部の教室で平塚先生はそう言った。

     ふざけるな。あんたの気持ちなんか聞いちゃいない。


    雪乃「っ!///」ビクンビクン


     バイブのスイッチをオンオフしながら言えた立場ではないと思うが、本当にふざけている。


    八幡「生徒の将来が心配じゃないんですかねぇ」


     そう言うと、平塚は嬉しそうに、


    平塚「心配するな。お前の将来は私が引き受ける」


     こいつは……。


    雪乃「……んっ///」ビクッ


     こいつも……。


    457 = 1 :



     それからしばらくの間、休憩時間に俺を拝見するツアーというものが流行った。


     まぁ、(黙っていれば)美人で、しかも男勝りで明るい教師である平塚静は学校一の人気教師であったし、男子の嫉妬と女子の興味が集中したのだろう。


     俺を見てガッカリして帰るのは本当にストレスだったが。


    三浦「なぁ八幡、あーしと付き合えばいいじゃん」モジモジ///


     腹立つ。


    八幡「お前が、本当の気持ちを言うまで考えてもやらん」フンッ

    三浦「あう……」シュン…


     腹立つ。


    葉山「八幡! このぼ「断る」


     腹立つ腹立つ腹立つ。


     HRの終わり、俺は教壇に立つ平塚の所へと行く。おぉ、というざわめきにも腹が立ったが、それ以上に嬉しそうな顔をする平塚に腹が立った。



    八幡「こんのメスブ―――」ドサッ



     天井?

     なぜ?

     痛み。

     殴られた?



    平塚「比企谷。言っていい事と悪い事……分かるな?」ゴゴゴゴゴ



     くそ、こいつこういう時だけっ!



     と、天井を仰いでいた俺の視線に青の縞模様が飛びこむ。



    ??「あ、めまいが」ドサッ

    八幡「えっ?」


    458 = 1 :



     天空からヒロインが降ってくるように。


     空から落し物があるように。


     往々にして王道。



    八幡「むがっ!?」




     ―――パンツが、落ちて来た。










    459 = 1 :



    平塚「おい、川崎、大丈夫か」


     お、おい、俺の心配しろ。なんかエロい匂いで肺がいっぱいに……ってなんか息できないんですけど…。


    川崎「あ、はい、もう少しだけこのままで」


     このままってお前、じゃあなんで太ももの力強めてんの? 鼻先がプニプニしてしかもちょっとおしっこの匂いがするんですけど。


    八幡「………」ジタバタ


     ちょ、マジで。これが安楽死なのか、エロで頭を満たされながら逝くとか俺らしいじゃねぇか。


    川崎「ん……あれ、何これ?」サッ


    八幡「………」ハァハァ


    川崎「………かぁ」モジモジ


     今こいつ自分でカァって言わなかったか。カァはssを読む人しか分からない擬音語だろ。ここのクラスメイトが知ってる訳ねーだろって何言ってんだ俺。


    八幡「し、死ぬかと思った」

    川崎「ちょっとそこの君」


     無表情で俺の胸元を指さすロングヘアーの女。


    八幡「?」

    川崎「責任とってよねー(棒読み)」


     くそ、何のジャンルだこいつ。クーデレでもヤンデレでもない。

     ……あ、分かった。




     あざとい(下手)だ。





     

    460 = 1 :



     ちりも積もれば山となる。


    川崎「はむっ、はむっ」パクパク


     ファーストフードの一番安いメニューであるハンバーガーも、10個目となればそれはもはや高級品だ。

     川崎沙希と名乗るクラスメイトは、パンツを見て匂いを嗅いだ罰だと言って俺に飯を奢れと要求してきた。


    八幡「それで、何で俺だったの?」


     お前ほどのルックスなら、他にいくらでも奢ってくれる男子はいるだろうに。


    川崎「んー、かっこいいからかなー(棒読み)」


     うそつけ。

     全く気持ちのこもっていない台詞。

     感情が全く見えない無表情。


     すごく、魅力的だと思った。



    川崎『私にこんな顔させたの、八幡が初めてだよぉ///』ハァハァ



    川崎「何? なんかついてる?」


    八幡「はっ……」


     何を想像してるんだ俺は。


    川崎「ねぇ、えーっと……」

    八幡「比企谷八幡」

    川崎「うん、えっと……」

    八幡「おい」

    川崎「えへへ(棒読み)」

    八幡(案外無表情ぶりっこが可愛いのがムカつく)

    川崎「あのね、君」





    川崎「私と、付き合ってよ」





     俺は、シェイクを地面に落とした。

    461 = 1 :



     川崎沙希は続けてこう言った。


    川崎「あんたって、自分のこと好きじゃないだろ?」



     は?



    八幡「いや待て、俺は俺が大好きだが」



     というより自分以外に自分を愛してくれる人間なんていない。そう信じて生きてきたからな。



    川崎「ふーん、私は自分の事が大嫌い」

    八幡「何でだ?」

    川崎「だって、貧乏だから」

    八幡「は?」


     それはどちらかというと外的要因だろう。自分を好きかどうかとは関係ない。


    川崎「ああ、そういう意味じゃない。



    “貧乏の両親を恨んでしまう自分”が嫌いなんだ」



     ああ、そういうことか。



    八幡「だから俺と付き合いたい。ってそりゃ金目的じゃねーか」

    川崎「そうだよ」ニコッ

    八幡「っ///」



     ダメだ。こいつは苦手だ。

     こいつの笑顔は作り物。そこに気持ちは一つたりとも含まれていない。

     だから、惹かれる。


     いやがおうにも気がつかされる。


     俺と川崎の人間性の相性が、最高に良いということを。





    八幡「おしっこ飲ませてくれるか?」





     川崎はぽとりとハンバーガーを落とす。11個目のことだった。

    462 = 1 :



     俺は、川崎沙希を試す。徹底的に。


    川崎「………」


     無表情だから、読めない。

     これが葛藤なのか、ただ単純に思考を停止しているのか、を。


     ゆっくりと視線をこちらへ移し、やはり無表情で口を開く。



    川崎「おしっこだけで良いのかい?」



     威風堂々。

     俺は、少し引いた自分を恥じた。

     そして、心臓の鼓動がどんどん速くなっていくのを感じる。


    八幡「………」


     俺はもう一度彼女を見つめる。

     無表情。……いや、


    川崎「………」ハァハァ///


     ほんの少しだけだが、興奮している。


     そりゃそうだ。感情のない人間なんていない。


    八幡「……そうだな」


     川崎の顎を手に取る。それでも、彼女の表情は“ほぼ”無表情だ。

     シェイクを少し口に含み、そして、


    川崎「んっ!?」ビクッ///


     それを、川崎に押し流す。

     冷たい液体が、二人の舌の上で温かく溶けていった。



     俺は思う。



     相変わらず展開が早い、と。

    463 = 1 :



     川崎は俺の事を実は前から知っていたらしい。

     昔の俺だったら、話しかけることはなかったそうだ。


    川崎「最近のあんた、すごく魅力的だよ。気付かなかったかい」


     相変わらず感情のない声と表情だが、だんだんと理解してくる。

     この女、自分の本心を完全に切り離している。

     言わば、ゲームをしているようなものだ。

     自分という存在がここには存在しない。


     だから、いきなり変態的な言葉をかけられても、引かない。


    “最初からそこにいないのだから”。



    川崎「で、結局あんたは私と付き合うのかい?」


     付き合えば何でもさせてあげるよ。川崎は言う。

     俺は、しばらく彼女の言葉を咀嚼し、思考する。



     川崎沙希という人間は精神的にも肉体的にも屈服させる魅力に溢れている。

     その強固な城壁のような精神を瓦解させる楽しみ。

     由比ヶ浜に劣らない巨乳とそれでも痩せていると思ってしまうようなスレンダーな身体。

     それを好きにできる。


     俺の葛藤を見抜いたのか、川崎は抑揚のない声で、


    川崎「お試し期間だよ」グイッ


     と、俺の服を引き込み、そして、


    八幡「んっ///」チュプッ


     川崎の柔らかい舌が、ゆっくりと侵入してきた。


    464 = 1 :



     ぎこちない舌の動き、時折当ててくる歯、川崎のキスはとても下手だ。

     だが、必死に俺の動きに合わせてくる。

     まるで、恋愛ゲームの攻略対象のように、俺を主体に行動してくれた。


     それは、とても気持ちいい事。


    川崎「……へへ、こんなところで、しちゃったね(棒読み)」

    八幡「なぁ、お前なんでそんなゲームみたいな台詞ばっかなんだ?」

    川崎「弟が好きだから。そういうの」

    八幡「あ、そ」

    川崎「帰りたくないな。まだ」クリクリ

    八幡「感情のこもってないヒロインだこと」

    川崎「でも……きっと好きになる」ニッ

    八幡「っ……///」ドキッ


     俺は川崎の笑顔を見ると何も考えられなくなる。

     

     考えなきゃいけないことは、山積みなのに。



     

    465 = 1 :



     家に帰ると、小町が制服のままリビングにいた。


    八幡「どうした小町」

    小町「……うん」


     煮え切らない声。

     俺は、隣に座る。すると、しばらく考え込んだ小町はギュッと俺の腕を掴んだ。


    小町「ねぇハチ君」ウルウル///

    八幡「な、何?」


     ハチ君って……でも、悪くはない。


    小町「告白されちゃったぁ……」


     うん、良くもない。

    466 = 1 :



    八幡「どんな奴?」


     俺は、小町の身体を引き寄せ、首筋を舐める。小町はんっ、という声と共に身体を反らした。


    小町「や……いてる?」ハァハァ///


     嬉しそうに、小町は言った。

     妬いている。

     まぁそれに近い。


     正確に言えば“腹が立っている”、だ。


    八幡「“俺の”小町を葛藤させて良いのは俺だけだ」チュプッ

    小町「んっ/// はぁっ、ちゅぷっ、い、いまのぉ/// ぽいんとたかすぎだよぉ……///」ギューッ///


     俺は小町の胸とお尻を揉みながら、口内を欲望のままに犯す。

     しばらくちゅぷちゅぷという淫らな音がリビングに響き、そしてぐったりと小町はソファーに寝転んだ。


     とても、エロい。


    小町「あのね、別にその子の事で悩んでる訳じゃないんだ」ハァハァ///


     息を切らしながら、小町は言った。


    小町「小町はね、もうすでに心も体もハチ君でいっぱいになっちゃったから、もう普通の将来じゃ満たされない。それはハチ君も分かってるよね」


     俺は、躊躇ないながらも、頷いた。

     認めたくはない。……だが、事実だ。


    小町「だから、大志君のあの真っすぐな目を見たらさ、私……ハチ君に迷惑かけてるんじゃないかって」ポロポロ


     ああ、やっぱりか。

     小町は俺の人生を心配してくれているのだ。

     普通じゃない妹に愛されている兄の将来を、憂いているのだ。

    467 = 1 :



    小町「んっ、ら、らめっ/// ぁんっ///」ビクッ///


     無駄な脂肪が一切ない、しかし健康的な小町の身体を突きながら、俺は思う。



     “どこで間違った”、と。



     元々は小町とのプリン戦争が原因だ。アレがなければ俺は自分の性癖に気付かず、ただ単純に青春ラブコメを間違っていただろう。

     だが、気付いてしまった。

     俺は、俺の欲望に忠実な人間だと。


     そして、間違えた。


    小町「んんっ/// 激しいよっ!?」ビクンッ///


     小町が声を上げるたび、身体をくねらせるたびに、俺の性器はその欲望を吐き出そうと大きく脈動する。



     この世界一可愛い少女にも、普通の人生はあったのだろうか。



     そして、俺は果てた(もちろん避妊はばっちし)。

    468 = 1 :



    八幡「なぁ小町」

    小町「なにハチ君」



    八幡「こ、断われよ……」



    小町「………へ?」



     何を言ってるんだ俺は。

     これじゃあ、本当にただの青春ラブコメじゃないか。

     甘く酸っぱい恋愛模様。



    小町「ぷっ、あははー、ハチ君馬鹿だなー」ギューッ

    八幡「は?」

    小町「そんなん、即答で断ってるよー」

    八幡「そ、そうだったのか?」

    小町「うん、だって小町は」チュッ




    小町「小町はハチ君のモノだから、ね(はぁと)」ニコッ




    469 = 1 :



     翌日、教室に入った俺を待っていたのは、三浦でも戸塚でも由比ヶ浜でも葉山でもなく、



    川崎「おはよーだーりん(棒読み)」ギューッ



     ツインテール川崎だった。

     教室にざわめきが起きる。


     川崎は俺の胸にスリスリと顔をこすりつけた後、


    川崎「寂しかったんだぞ」


     と、無表情のまま言った。

     俺は、腹に当たるおっぱいの感触に興奮しながら、突き刺さる視線に恐怖した。


    八幡「な、何言ってんだ川崎」

    川崎「何って、……本音?」


     話が通じない。

     それはそうだ。彼女はあくまでもゲームの攻略対象のような存在。

     本音を切り離しているから恥も外聞もない。

     ただただ、主人公役の俺と恋愛ゲームを楽しんでいるだけなのだ。


    平塚「くぉら、朝っぱらから羨ましいもん見せつけるんじゃねぇ」ゴスッ


     出席簿で脳天を叩かれた俺は、痛みに耐えつつも席へとつく。


    相模「ね、ねぇあんた、……えっと」

    八幡「あ?」

    相模「本当に平塚先生と付き合ってんの?」


     腹が立つ。


    八幡「ああ、そうかもな。でも、俺がどうしようが、お前らには関係ねーだろ」

    相模「まぁそうだね」


     えっと、誰だっけこいつ。

     まぁいいや。

     どうせ噂なんて長続きするわけがない。


    相模「関係……ね」ニマァ


     

    470 = 1 :



    雪乃「ねぇご主人様」

    八幡「だからご主人様言うなし」

    雪乃「私、もう耐えられそうにないわ」

    八幡「ふーん、それで?」

    雪乃「おねがい。あなたの欲望のままに、貫いて欲しいの」

    八幡「……お前なぁ、その場合は普通、聞き手に妄想させておいて実は全く別物でしたーってのがデフォだぞ」

    雪乃「我慢できないの」


     俺の下半身をさすりながら、雪ノ下は物欲しそうな声で俺を誘惑する。


    八幡「お前、マゾ失格」ポチッ

    雪乃「ひぐっ!?」ビリビリ


     少し弱めのスタンガン。

     一応身体に害はないらしいが、自分で一回試した時は大と小が同時に漏れるかと思った。


    雪乃「ふぁぁ///」ジワァ

    八幡「お前っ、俺のズボン!?」


     そう、教室のカーテンを閉め切っていた俺達は、今いわゆる駅弁状態で座っていた。

     だから、雪ノ下が漏らせば、必然俺の下半身に液体が移る。


    雪乃「ら、らめ……匂い嗅がないでぇ///」チュプチュプ


     そう言いながら俺の口を犯す雪ノ下。

     腹が立った俺は、パンツの隙間からするりと指を入れる。


     くちゅ。


    雪乃「ぁんっ///」ビクッ


     身体を大きくそらし、雪ノ下は快楽におぼれた。

     俺は素早く指を抜くと、ズボンとパンツを脱いだ。やはりビチョビチョだった。


    雪乃「……い、入れてくれるの?」ハァハァ


     雪ノ下は俺の事を理解しているようでしていない。

     俺がそんな素直に要求を飲むはずがないのに。


    八幡「雪ノ下……」

    471 = 1 :





    八幡「俺のおしっこを飲むんだ」





     こうして俺は、また一つ階段を上ってしまう。

     雪ノ下の顔がとてつもなく緩む。

     やっぱこいつはマゾの素養があると思った。

    472 = 1 :




     二つ返事で了承したので、俺はやっぱりやめておくことにした。

     そもそも、そんな趣味はないし、自分のおしっこで汚れた雪ノ下の口など二度と触れたくない。


     でも、それならどうして、


    雪ノ下「んっ……んっ」ジュプッジュプッ


     雪ノ下は俺の下半身付近で顔を動かしているのだろうか。


     押し寄せる快感に思考を停滞させてしまう。


     その瞬間、



    ――ガラッ!



    八幡「えっ?」


     確かに、鍵は閉めていたはずなのに。


    川崎「やっほー、沙希だよ(棒読み)」


     雪ノ下は嬉しそうに勢いを増した。お前……。

    473 = 1 :



    川崎「じゃ、約束通り」


     と、川崎は迷うことなくパンツを脱ぐと、俺の鼻に押し付けた。

     そして、ドカッというか、ぬちゃっというか、彼女の性器が俺の口に触れる。


    雪乃「んっ……んっ///」ジュプジュプ


     雪ノ下はキスで鍛えた舌使いを存分に発揮し、俺に射精するように促す。


    川崎「……ぁ、ん…」プルっ


     川崎の顔が少し赤くなる。


     恥ずかしい?


     と、疑問に思ったのもつかの間、俺の中に流れてくる温かい液体。


    八幡「んっ、ぐっ」ゴクッ


     生まれて初めて飲むそれは、想像していたよりずっとただの水だった。

     それ自体を美味しいとはとても言えないが、恥ずかしそうに顔をゆがめる川崎の顔を見て、俺は興奮の絶頂に至る。


     ちゅぷっ。


    川崎「っ!?」ビクッ///


     流れ出す快感と、侵入する異物の快感に溺れる川崎。


    八幡「くっ……」

    雪乃「………んぐっ」


     こうして、俺達三人は果てた。

     だが、俺はぐったりと横たえる川崎沙希を見て思う。



     “何が目的なのだ”、と。



     

    474 = 1 :

    しまった。夜中の雰囲気に負けて、直接そういうシーンを入れまくってしまった。反省。

    今日はここまでにします!

    明日というか今日はお昼過ぎから更新するかも!では!

    475 :

    よっしゃ変態やんけ!

    476 :

    相模んやっと出てきた!ww
    相変わらずクズそうで安心したわ

    477 :

    もっといれていいんじゃよ

    478 :

    素晴らしく健全だ。まだまだ行けるな

    479 :

    盛り上がって参りました!!!!

    480 :

    八幡が雪ノ下と海老名にレズるように命令して、苛める展開はよ

    481 = 1 :

    おはようございますー。

    今日最終章まで行けたらいいと思ってます。

    では、続きー。>>480海老名がこの後出てくるかどうかも…(小声)

    482 = 1 :



    川崎「あんたに小町って妹いるでしょ」


     川崎はすぐに本心を吐いた。

     というより最初から隠す気はなかったのだろう。


    川崎「うちの弟が小町ちゃんに惚れててねー。だから先に私があんたを手に入れようとしたって訳」


     訳が分からん。


    八幡「それは競争という意味か?」


     姉弟で兄妹争奪戦。それなら分からんが分かる。


    川崎「いいや、弟が小町ちゃんを手に入れるために、あたしがあんたを手に入れるって訳」


     意味不明。

     謎理論。


    八幡「どう生きたら、そんな思考になるんだよ」


    川崎「良いよ隠さないでも、だってあんたら、




     兄妹の一線、越えちゃってるんだろう?」




     雪ノ下は黙ってお掃除○○○を続けていた。

    483 = 1 :



    八幡「な、何を証拠に……」


    川崎「ああ、うちの弟、けっこう犯罪っぽいことできるからさー、あんたんち盗聴してたの」


     は?


    八幡「お、おい……冗談じゃねぇぞ」


     思考が停止する。

     盗聴?

     全て聞かれていた?

     小町と俺の関係が筒抜け?


    川崎「ああ、そう言えば、小学生と三浦さんとひら「お、落ち着け川崎!」


     本当に落ち着いてくれ。


    八幡「い、今も盗聴は続いてるのか?」

    川崎「さぁ、あたしは聞いたことないし。全部弟情報」


     ダメだ。

     今すぐ通報しなきゃ。


    川崎「ああ、もし通報とか考えてるんならやめた方がいいよ」

    八幡「えっ……」




    川崎「なんかあんたが通報したらネットにばら撒くって言ってたから」



     ラスボスの前には必ず勇者を試す中ボスがいる。


     川崎大志はまさにそう言ったレベルの“厄介な敵”だった。


    484 = 1 :



    川崎「だから、まずはあたしがあんたを手に入れろって弟が」


     どうやら、川崎も脅されているようだ。

     俺は念のために確認をとる。


    八幡「お前は脅されてるのか? 襲われたり……したのか?」

    雪乃「お、襲われる?」ハァハァ///


     川崎は少しだけ間を空けて、笑顔で答える。


    川崎「大志はロリコンだから。でも、小町ちゃんが手に入らなければ、



     強姦されて殺されるかもね」ハハハ



     なんだこれ。

     この数カ月、日本の高校生の中でもトップクラスの数奇な運命だと思っていたが、


     こいつの弟はその枠をとっくに跳びこしてるじゃねぇか。



    八幡「お前は……そんな弟と一緒に暮らしてて、大丈夫なのか?」



     トイレや風呂を盗撮されたり、そんなことは……、



    川崎「いや、それはないよ。あたしんち貧乏だって言ったでしょ? 無駄なことをするほど大志も馬鹿じゃない」



     は?

     俺の家を盗聴することの方が十分無駄だろ。



    八幡「……くそ、どうすれば…」

    雪乃「比企谷君、私に良い考えがあるわ」

    八幡「えっ?」



     そう言いながら、ノーパンお漏らし雪ノ下は立ち上がり、凛とした表情で言った。



    雪乃「ご奉仕部の出番よ」ニコッ



     その笑顔はどんな状況をも吹き飛ばす、不思議なパワーがあった。

    485 = 1 :



    八幡「………」

    雪乃「………」

    川崎「………」


     大志を呼びだしてから数十分。

     俺達はファミレスの席に座っていた。

     どうして六人席の片側に俺を挟んで座るんだこの二人。


    八幡「雪ノ下はまぁ分かる。だが、川崎、お前は別に俺の事が好きじゃなかったんだろう?」


     弟に命令されたから。

     だったら無理する必要はない、平和な人間世界へ帰れ川崎。こっちは阿鼻叫喚の地獄絵図だ。


    川崎「は? 何言ってんの? あたしは前からあんたを知ってるって言ったでしょ」

    八幡「お、おう……」



    川崎「ひ、一目ぼれってやつだよーー(棒読み)」



     相変わらずあざとい(下手)は不思議な魅力があるな。



    ――ガーーッ。



     扉が開き、俺は思わず立ち上がった。



    八幡「こまっ……」



     俺がこれから討伐するべき対象の川崎大志は、


     俺の世界一大切で可愛い比企谷小町を連れてやってきたのである。



    大志「お兄さん、初めまして」ニコッ



     けっこうイケメンである。

    486 = 1 :



     俺は川崎に言って、小町を俺の横、大志と川崎で座ってもらった。


    小町「やー、お兄ちゃんは相変わらず甘えんぼだねー」ナデナデ


     どんっ、と机を叩く音が響く。


    大志「お、お兄さん……そういうの見せつけるために呼んだんだったら……僕は…僕は……」プルプル


     こ、こえー、こいつマジもんだ。


    八幡「違う。俺と雪ノ下はお前の悩みを解決するために来たんだ」

    大志「雪ノ下……? あんた、“まだ他に女”が?」ギロッ


     それに関しては睨まれても文句を言えない。


    八幡「俺のことは良い。お前は俺達ご奉仕部に依頼するんだ」

    大志「は? 何を? 小町ちゃんと付き合いたいですってお願いするのか?」


     おいおい、お前小町と付き合いたい割に家族である俺をずいぶんな扱いするな。

     と、思っていると、外面雪ノ下が口を開く。


    雪乃「あなた、本当に小町ちゃんと交際を申し込む気あるのかしら」


     どんっ、と再び机を叩く大志。


    大志「ふ、ふざけないでください。僕は本気だ」プルプル


     なんだこいつ、もう薬やってるとしか思えないぞ。

     だが、雪ノ下はそんな圧力は一切無視して口を開いた。




    雪ノ下「あなた、生意気だわ」




     ――ビシャ。


     大志の水が雪ノ下の顔にかかった。


    雪乃「……本当に、生意気ね」ファサッ


     よく嬉しそうな顔を隠したな。後で誉めてやろう雪ノ下。


    487 = 1 :



    川崎「大志!」


    大志「……ふんっ」


    小町「やー……今日の大志君不機嫌だねー」


     おいおい、ウチの箱入り妹は世間知らずか?

     こういうのは不機嫌とは言わん。キチガ○って言うんだ。


    雪乃「良いの、それよりも言葉を訂正する気はないわ」


     と、雪ノ下は続ける。


    雪乃「あなた、小町ちゃんと付き合いたい割に、そのご家族である比企谷君に対してその態度、全く覚悟が見えてこないわ」

    大志「……俺は小町ちゃんと付き合いたいだけだ」


     おいおい、振られた癖に本人を前にそんな駄々こねるとはどんなメンタルだこいつ……。


    雪乃「小町ちゃんの事を本当に好いているなら、小町ちゃんの気持ちを考えるべきだわ」

    大志「小町ちゃんの……気持ち?」

    雪乃「ええ、あなたと自分の兄が喧嘩しているのに、気持ち良く付き合えるかしら」

    大志「………」

    雪乃「それに、盗聴するなんてフェアじゃないわ」

    大志「なっ!?」

    八幡「ゆ、雪ノ下?」

    小町「とう……ちょう?」



     俺は、気付くべきだった。

     雪ノ下雪乃の作ったご奉仕部は、言わば依頼人の依頼を“解決”するもの。

     方法手段は問わない。

     例えるならそう、害虫を駆除するために家を燃やすような、神のような所業。



     雪ノ下雪乃は間違いなく、ご奉仕部部長だった。



     

    488 = 1 :



    小町「うぅ……ひどいよぉ…」エグッエグッ


     号泣している小町を撫でながら、俺は大志に現実を突き付ける。


    八幡「お前のしたことは間違いなく犯罪だ。だが、それ以上に妹を傷付けた。



     俺はお前に小町をやることは、一生ない」



     小町はギューッと俺の腹を抱きかかえる。お前、今、にやけてるだろ。


    大志「………」プルプル

    川崎「大志、あんたも良く頑張ったよ。だから、もう諦めな?」


     優しくなだめる川崎。

     だが、俺はこの後の“最悪の展開”を予想してスマホを操作する。

     最終兵器の出番だ。


    大志「……分かり、ました」コクリ


     川崎の表情が少し綻んだ。

     どうやら、彼女も思いつめられていたらしい。

     そりゃそうか、弟がストーカーで盗聴してるなんて普通だったら耐えられないもんな。


    大志「一緒に、俺の部屋まで来てもらえますか? 目の前でデータを消すので」


     俺は、頷く。

     大志はこの場にいる全員についてきて欲しいと言った。

     小町も不安だったのと、興味があるのとで了承した。


     俺は小町を止めなかった。


     この中ボスの思惑が予想通りなら、小町を道具に使ってでも時間を稼ぐ必要があるからだ。



     そして、中ボスの城へとやってきた。

     その部屋は正統派ストーカー部屋。



     小町の写真で溢れていた。



     

    489 = 1 :


     お昼ご飯を食べる小町。

     授業を受ける小町。

     体育で頑張る小町。

     暑そうに制服をパタパタさせる小町。



    八幡「………」ボーッ///

    雪乃「ロリガヤ君、見惚れてる場合じゃないわよ」

    八幡「み、見惚れてなんかない」

    小町「……うぅ…恥ずかしいよぉ…」


     照れる小町。

     その姿は葛藤している時の小町と同等の可愛さがあった。


    川崎「あたしもこの部屋に入るのは初めてだったけど、なるほど、あたしも八幡の「やめろ」


     この弟にしてこの姉あり、いや逆か。

     俺は、なるべくパソコンのデータの消去は後回しにするように促す。


    八幡「まずはこの写真を処分だ。小町が嫌がってるからな」

    小町「あ、う、うん……」

    小町(ハチ君にならもっと見て欲しいんだけどな…)


     とか思ってるんだろう。

     だが、俺は断固として写真の処分から始めさせた。


     俺達は一切手伝わない。


     大志も、俺たちに触れて欲しくはないのか、黙々と作業を続けた。


     あっという間に写真は集まり、それを俺は受け取る。


    大志「お兄さんにプレゼントします」


     おい。

     受け取っちゃうぞこの野郎。


    雪乃「後で私の裸写真もいっぱいあげるから」ボソリ


     いらん。……いらん。

    490 = 1 :



    大志「それじゃあ、データを消去しますね」


     大志の顔が少し綻んだ気がした。多くの人間が気付かない微妙な変化。

     俺は気付いた。

     その表情は、罠にかける軍師の顔。


    八幡「まぁまて、その前にお前の部屋を全て探らせてもらう」

    大志「……どうぞ」

    八幡「ああ、そうそう、電源は点けておいてくれ。終わったらすぐ帰りたいし」

    大志「……はい」ニヤリ


     俺達は部屋を探った。

     押入れ、布団の下、机の中。

     驚くほどに物が少ない。

     だが、それはそれで予想通りだ。


    八幡「………」


     俺は、ちらりと自分のスマホの画面を見る。


    【70% 残りおおよそ10分】


     あまり、良い状況ではなかった。

    491 = 1 :



    大志「僕達は貧乏ですからね、そんな探って楽しいモノなんてないですよ」


     大志の発言に川崎が同調した。


    八幡「なら、どうやってそのパソコンや盗聴機器を手に入れたんだよ」

    大志「そんなことどうだっていいじゃないですか」


     大志はパソコンのキーボードを軽快に叩き始める。

     まずい。

     そして――こういう時に限って予想は当たるのである。




    大志「さて、ここに一つのフォルダがあります」




     指さしたのは、誰でも一度は見たことあるであろう黄土色のフォルダ。


    大志「フォルダ名は“比企谷家の秘密”」ニヤリ


     小町の表情がこわばる。

     そう、あれが盗聴のデータであることは分かっている。

     こいつがやろうとしているのは、


    大志「日本中に、あんたの恥をばら撒かれたくなければ、



     俺の奴隷になれ、比企谷兄妹」ニマァ



     ラスボスは、勇者に選択権を与える。

     中ボスは、“勇者を手に入れたがる”。



    492 = 476 :

    あー、やばいww
    ニヤニヤが止まらんぜよwwwwハッチー早くそのゲス野郎をヤッちまえ!ww

    494 = 1 :



    八幡「誰が、お前の言うことなんて聞くか」


     内心焦る。

     俺自身の性癖がいくらばれようと、何の痛みもない。

     むしろ、俺の素晴らしい性癖を日本中に布教すれば……三日で滅びそうだな日本。


    大志「ふーん、じゃあ小町ちゃんは?」


    小町「えっ!?」ビクッ


    大志「小町ちゃんは、お兄さんが捕まっても良いの?」


     しまった。

     俺そう言えば小学生に手を出してたんだった。


    大志「ねぇ、どうだろう小町ちゃん。お兄ちゃんがいなくなって君は耐えられるのかい?」

    小町「………」プルプル


     小町は“俺の嫌いな葛藤”で肩を震わせている。

     予め筋道を決められた葛藤。

     本人の意思を無視して、こうするのが当たり前だと答えを用意する卑怯な行為。



     だが、すまん、耐えてくれ小町。



    小町「小町……は、ハチ君がいなくなるの……嫌」プルプル



     もはや恥も外聞を捨てて、本音を語る小町。

     俺のスマホが振動する。


    【95% 後3分】


     大丈夫。

     耐えられる。

     小町、一度は屈したっていい。

     最後は勇者が、俺が中ボスを倒してやる。


    小町「でも、小町はハチ君以外の人に、




     心をあげる気はないから」




     あれ、俺……泣いてる?

    495 :

    大志ゲスキャラ過ぎてわろたwwwwww

    496 = 1 :



    大志「………」プルプル


    小町「ごめんねハチ君。ちゃんと留置場にご飯届けるからね」


     おい、そんな難しい言葉いつ覚えた。


    雪乃「どうやら、あなたの目論見はうまくいかなかったみたいだけど、どうするのかしら?」ファサッ

    川崎「大志……」


     残り一分。

     大丈夫。このまま刺激せず、会話を続けて―――、


    大志「あはは、あははははは!!」


     突如、笑いだす大志。

     そして、壊れた笑顔で俺たちに矛を突きたてる。


    大志「それじゃあお望み通り壊してやるよ比企谷兄妹! 俺という存在を一生心に刻んで生きるがいい!!」


     カチャカチャと、キーボードをたたく大志。

     まずい。

     時間がない。


     ここで、俺ができること。


     それは―――、“狂った正義”。


    八幡「小町」

    小町「え?」





    八幡「ここで、今からおしっこするんだ」





     大志の手が、止まった。


     

    497 = 476 :

    はよはよ!
    ワクワクしすぎて光っちゃうだろうが!

    498 = 1 :



    小町「え……こ、ここで…?」

    八幡「ああ、今すぐ。パンツ履いたままで」

    大志「!」ピクッ


     分かるぞ大志。

     お前は小町の“外面”を求めている。

     小町の笑顔、小町の仕草、小町の見た目。

     だが、そんなのは小町の魅力の一割にも満たないぞ。


    小町「……あ、う、うぅ…///」モジモジ


     小町の真骨頂、それは――、


    小町「小町……恥ずかしぃよぉ///」モジモジ



     普段、活発な小町の本性――臆病で照れ屋さんなところだ。



    大志「あ……う…」ハァハァ///



     大志、お前は今初めて“本当の小町”を見た。

     そこから本当の愛が始まるんだ。




    八幡「川崎大志」




     だが、今回は諦めてもらう。



     ――ケケケケケケケケ!!



    大志「!?」ビクッ


     画面上に甲冑を着たピエロが現れる。





    八幡「チェックメイトだ」





     そして、パソコンが音を立てて――暗転した。

    499 = 1 :


     とある場所。


    材木座「ふーっ、相棒も無茶な注文をしてくれた」

    材木座「だが、スーパーハッカー材木座義輝にかかれば、まぁ訳もない仕事だったな」ハハハ


    店員「お客様、他のお客様にご迷惑になりますので」


    材木座「ケプコンケプコン! 以後気をつける!」

    店員「かしこまりました」ペコリ

    材木座「ふー、興奮して思わず声が大きくなってしまった」


    材木座(しかし、このコンピューター……“どこかに管理されていた”?)


    材木座「ふふ、ふふふ、ふははは! 面白い! 面白いぞ!!」

    材木座(この材木座義輝! 敵が巨大であれば巨大であるほど盛り上がる!!)


    店員「お客様、申し訳ありませんが他のお客様の迷惑になりますので退店してもらえますか?」

    材木座「」


    500 :

    スーパーwwwハッカーwww
    すげぇ!!


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