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    元スレ八幡「やはり俺の嗜虐心は間違っている」結衣「しがくしん?」

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    みんなの評価 : ★★
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    201 :

    ヤりたいことヤったもん勝ちって感じですなぁ

    202 :

    性春なら仕方ないな

    203 = 1 :

    それじゃあ、


    ☆――――――☆


    ここより、過激な描写を含む場合があります。

    健全なss読者はそっと画面を小さくして、ばれないように見ましょう。



    ☆――――――☆


    204 = 1 :



     戸塚彩加。

     俺が嗜虐心に目覚める以前、たまに話しかけてくる天使のような存在だった。

     クラスでは目立たない方だったので、その容姿の完璧さはあまり知られていない。

     だが、彼の真骨頂はその女性のような柔らかい雰囲気にあり、俺は彼を眺めては「女の子だったら良いのに」と欲情していたのである。



    戸塚「………」ドキドキドキ



     その戸塚彩加が、天使が目の前にいるのである。

     俺はそっとスイッチを押した。


     ――ぶぶぶ。


     携帯のバイブレーションに似た音が微かに聞こえた。


    雪乃「んっ///」モジッ


     雪ノ下は両目をギュッとつぶって、スカートを手で押さえた。

     そうだ、俺はこれが見たかったのだ。

     やっぱり戸塚は俺の天使だ。心からそう思います。


    戸塚「ど、どうしたの?」オロオロ


     状況が掴めず慌てる戸塚。そりゃあそうだろう。

     どこの女子高生が放課後、部活動中にバイブレーションを身体のいたるところに仕込んでるっていうんだ。


    八幡「あー……気にしなくていいぞ。それより、依頼か?」


     天使の依頼ってどんなのだろう。

     トイレに一人で行けないとかかな。よし、俺がちゃんとついていってズボンを下ろしてやろう……って、何でここで葉山を思い出すんだくそっ……。

    205 = 1 :



    戸塚「あ、うんっ、お願いしたいことがあって!」


     戸塚がジッと俺の方を見つめてくる。

     なんでこいつデフォで上目づかいなの。男を誘うために生まれて来たの?


    八幡「雪ノ下、お前部長だろ、しっかりしろよ」


     と、スイッチを再び起動する。しかも今度は威力をマックスで。


    雪乃「……ふぐぅ…ん///」ビクンビクン


     必死に声を殺すも、漏れてしまう雪ノ下に俺はすごく欲情した。やっぱり葛藤って良い。


    戸塚「あ、あの、やっぱり雪ノ下さん体調悪そうだし、今日は……」

    雪乃「いいえ、大丈夫よ」キリッ

    八幡(こいつすげーな。今もバイブ動いてんだぞ……)


     雪ノ下の精神力に感動しつつも、戸塚の依頼も気になる。

     俺は、戸塚をジッと見つめると、彼は恥ずかしそうに、


    戸塚「そ、そんな見つめられたら恥ずかしいよ///」テレテレ


     なにこの天使。抱きしめて良いの?


    雪乃「……もっと…」ハァハァ


     なにこの堕天使。欲情してんの?


    206 = 185 :

    もう、戸塚に雪乃抱かせちゃえよww

    207 :

    ゆきのんがこれならはるのんはどうなってんだろう

    208 = 180 :

    公衆便所

    209 :

    続き待ってる

    210 :

    …普通の男子高校生が学園一の美少女のエロっぽい声聞いたらフルボは避けられない気がするんだけどなぁ

    まぁ、そこはさすが天使というべきか

    211 :

    女だけでハーレムを作ろう(提案)

    212 :


     このスレは新ジャンル【葛藤萌え】です。【葛藤プレイ】でもあります。

     これからも様々な人間の葛藤に興奮していきましょう。


     そして、これから先はエロしかありません。


     エロが苦手な方は、目をつぶってスクロールしましょう。

    214 = 1 :


     ここで、もう少し戸塚について話しておく。

     そもそも、戸塚彩加はいわゆる美少年であることは周知の事実だが、実はテニス部員なのである。

     テニスと言えば、さわやかなイメージとは対照的に男子テニスは力と力のぶつかり合い。

     つまり、戸塚は相手をぶっ飛ばすくらいの気持ちを持ってスポーツしているのである。


     俺はいつも想像していた。


     あの気弱そうな戸塚が、虫を殺すのも躊躇いそうな戸塚が、狡猾に残虐に非道に相手を打ち負かそうとしている様を。


    戸塚「どうしたの比企谷くん?」

    雪乃「そうよ、さっきからなんでスイッチを押さないのよ。あなたの指は何のためについてるの?」

    八幡「あ、ああ、すまん」ポチッ

    雪乃「んっ(はぁと)///」

    戸塚「えっ///」ドキッ

    八幡「お前……もう隠す気ねーだろ」

    雪乃「そ、それで戸塚君。依頼は何かしら」

    戸塚「あ、あのね……平塚先生にここはご奉仕部だって聞いて、嫌がる仕事を引き受けてくれるって聞いて……その…」モジモジ///


     うわぁ、モジモジ戸塚なんて天使が機関銃持ってるようなもんだぞ。もはや兵器だ兵器。


     なんて、考えていると、戸塚彩加天使は機関銃どころか超電磁砲をぶちかますのである。


     

    215 = 1 :





    戸塚「僕の童貞を奪って欲しいんだ!!」ハァハァ///




    216 = 1 :



     ニュートンはリンゴの落ちる様からヒントを得て万有引力の法則を考えたらしい。

     それは、本当に何気ない日常のワンシーン。

     つまり、人は誰でもニュートンになれる可能性を持っていると言うことである。



     それで、えーっと、何の話だっけ?



    雪乃「私に童貞を奪って欲しいと言う訳?」ジトーッ

    戸塚「えぇ!? ゆゆ、雪ノ下さんが奪ってくれるのっ!?」カァ///

    雪乃「それは不可能ね。私は誰かに頼まれて股を開くほど安くないの」



     嘘つけ。無理やりじゃないのが嫌なだけだろ。

     下半身洪水女は放っておくとして、俺は戸塚の言葉の本意を探る。



    八幡「えっと、戸塚が言ってるのは、セックスがしたいということか?」

    戸塚「う……うん///」コクリ

    雪乃「学校でセックスがしたいなんてあなた正気?」ジトーッ

    八幡「お前が言うなし」ポチッ

    雪乃「ぁんっ///」ビクッ

    戸塚「ひっ!?」ビクッ

    八幡「それで、一応念のために聞くが、


     女とセックスがしたいんだよな?」


    戸塚「あ、当たり前だよぉっ」

    八幡「そ、そうか、すまん」

    雪乃「何? あなたそういう趣味があったの? こうふ……軽蔑するわ」

    八幡(興奮するわって言いかけただろお前……)

    217 = 1 :



     俺は動揺していた。


     妹と一線を越え、トップカーストの女王にフェラされ、トップカーストの王様に告白され、学年一の美少女と変態行為をした。比企谷八幡という人間が全く持ってまともな人生を歩んでいないことは分かる。


     だが、戸塚彩加は違うはずだ。

     少なくとも他人とセックスの話をしないし、ましてや童貞を奪ってなんて言わないはずだ。


    戸塚「僕は、早く女の人のあそこを貫きたいんだっ」ハァハァ///


     悪夢だ。


    雪乃「………」ドキドキ

    雪乃(今の言い方ならあげてもいいかも……)


     今の言い方ならセックスもやぶさかじゃないとか思ってんだろうなこの女。


    八幡「戸塚は誰か好きな奴がいるのか?」

    戸塚「………」フルフル

    八幡「あ、あのな、俺が言うのもなんだけど、そういうのは好きな奴とだな……」

    戸塚「でも僕は、僕はもう我慢できないんだよ比企谷君!」ハァハァ

    八幡「お、おう……」


     負けた。

     戸塚彩加に勢いで負けた。


    雪乃「……な、なら――」


     立候補しそうになっている雪ノ下を制止し、俺は考えを巡らせる。

     戸塚彩加の願いを叶えるのは簡単だ。雪ノ下かビッチをぶつければいい。


     だが、それでこの部活は良いのか?


     相手が欲しがるものをただ与えて、それで終わりなのか?

     なぜか納得がいかなかった。


     ご奉仕部。


     無理やり入部させられたこの部活に、俺は何か意味を見出そうとしてるのだろうか。

     

    218 = 1 :


     その日は、考えておくと無理やり納得をさせて話を終わらせた。

     雪ノ下は私が解決するわ、とどう考えても実力行使だろって顔してたので、


    八幡「もし、お前がセックスしたら俺が考えている最高のプレイは墓場まで持っていくからな」


     と、言うととても嬉しそうな顔で、


    雪乃「仕方ないからノーパンで待っててあげるわよっ///」


     と意味のわからんツンデレで返されたので、無視しておいた。



     そして、帰り道。



     またしてもややこしい人物と出会うのである。


     

    219 = 1 :



    平塚「は、八幡っ」


     よし、無視だ。

     アラサーの癖に森ガールのようなゆるふわ系の服を着たサイコパスの相手なんかしてられるか。


     俺は目を合わせないように下を向きながら通り過ぎようとしたが、腕を掴まれ、


    平塚「さっ、行こっ☆」


     と、目から星と言うか妖怪でも飛び出しそうなウィンクを食らわされたので、俺はもうこれは逃げられないと悟るのである。



     そして、着いたのが、


    八幡「ここどこですか?」

    平塚「私のうちだ」

    八幡「」


     全国の警察様、拉致監禁されそうです助けてください。


    220 = 1 :



    平塚「どうした? 遠慮するな」


     いや、遠慮と言うか恐怖で微動だにできないだけなんですが。……なんて言えない。


    八幡「そ、その格好どうしたんですか?」


     少しでも話題をそらしてここから立ち去りたい俺は、最も触れてはいけない部分に触れてしまった。


    平塚「ん? いまどきの高校生はこういうのが好きなんだろう?」

    八幡「な、何で高校生の好みに合わせる必要があるんだ、このバ―――」



     ぞくり。


     全身が命の危険を悟り、逃げろと命令する。

     だが、扉を開くのに数秒、あの化物が飛びかかってくる方が早いのである。



    平塚「さぁ、奥へどうぞ」



     どくんどくん。

     心臓が逃げろと太鼓を鳴らす。

     靴を脱いだらおしまいだ。

     エヴァ初号機だってこいつにだけはATフィールド全開だろう。


     いや、ここで誤解は解いておくべきだが、平塚静のゆるふわファッションは意外にも似合っている。

     実際、ナチュラルメイクの彼女は美人だし可愛い。

     それでも俺が彼女にちかづくことを躊躇う理由は、その右手で持っている薬局の袋だった。


     四角くて、中身が視えないように包装されてて、歩くたびにカシャカシャ言うそれ。


     戸塚よ。お前と気が合う人物がここいるぞ。


    平塚「は・い・れ」ニコッ


     俺は睨まれた蛙のようにすぐさま靴を脱いだのだった。

    221 = 1 :


    八幡「お、お邪魔します……」

    平塚「んっ///」チュッ

    八幡「!?」


     しまった。

     もっと深く用心すべきだった。

     乾いた舌が俺の口内を犯し、潤いを得ていく。緊張してたんだなこの人。

     舌と舌のざらつきがこすれ合うたびに、平塚静は俺に胸をこすりつけた。

     この前は気持ち悪かった煙草の臭いが消えており、代わりにシャンプーの甘い香りが俺を興奮へといざなう。


    平塚「ふぁ/// じゅるっ/// んっむっ///」レロレロ


     俺の髪をぐしゃぐしゃと掴みながら、本能の赴くままに舌と舌との絡み合いはヒートアップしていく。

     俺は完全に雰囲気にのまれていて、つい両手が平塚先生の胸へと向かおうとしたのを必死に我慢する。


     これじゃあ、完全に犯されてるのは俺じゃねぇか!


     そう思った瞬間、俺の中でスイッチがオンに切り替わる。




     そして、俺は思い切り―――乳首を捻った。




    平塚「ひぐっ!?」ビクンッ



     甘い声が一気に消え失せ、ただ単純に痛みによる叫びが部屋に響く。

     あれ、なんだこれ……楽しい、のか?



    平塚「は、八幡……いきなり何をするんだ…」ハァハァ///


     ディープキスの余熱と、痛みの余韻で顔がぐしゃぐしゃになる平塚先生。




     とても、可愛いと思った。




     

    222 = 1 :



    八幡「ふーん、無理やり襲えば何とかなると思ったんですか?」グイッ


     俺は静の顎を無理やり持ちあげると、ペッと唾を吐きかける。


    平塚「なっ!? お前っ!?」


     力では勝てると思ったのだろうか、突如激高した静が立ち上がろうとするが、俺は思い切り腕を捻りあげ身体を床へ叩きつける。


    平塚「ぎゃっ!?」


     おおよそ女性らしからぬ声が漏れた。だが、俺はその声で酷く興奮した。……酷く。


    八幡「なぁ静。俺の事好きなのか?」ハァハァ


     背中の上に膝で体重を乗せる。静はうめき声をあげたが、俺はそのままの姿勢でゆるふわスカートに手を突っ込んだ。


    平塚「なっ、や、やめろっ!」


     期待していたのは静の方だろ。

     俺は、無理やりパンツをずらすと、ケツの穴に思い切り指を突っ込む。


    平塚「やっ/// そ、そこはっ」ジタバタ


     今までの主義には反するが、状況によってしかたないこともある。



     ここで、断っておくが、俺は酷く冷静だったのだ。……酷く。



    八幡「なぁ静。



     今すぐ謝るなら引き返せるけど?」



     この時、俺は何故か静の姿に雪ノ下雪乃を重ねていた。



    雪乃『……犯して、比企谷君……』ハァハァ///



     なんて……酷い日だ。



    223 = 213 :

    あーあ

    224 = 1 :




    平塚「私は……ぐすっ、君を信じあぐっ!?」ビクッ



     第二関節まで入れる。体勢はもう完全に抱きついていた。勃起した下半身は静の太ももに当たってビクンビクンと脈動している。



    八幡「俺の話……聞いてくれないんですか?」



     俺は、自分の行動に嫌気がさしていた。

     これじゃあ、葛藤もくそもない。ただただ、俺が導いているだけじゃないか。

     そんなのは興奮しない。身体はビンビンに興奮しているが、心はどんどん萎んでいく。



    平塚「わ、わかったっ! 謝る! 謝るから!」

    八幡「……それじゃあ、



     このまま、セックスしますね」



     えっ、と静は声を漏らした。それは予想外だったのだろう。良い悪いは別にして。



    八幡「ずらすから」



     ずりっ、と一気に引き下ろす。パンツだけは何故黒のティーバックみたいなきわどい奴を履いてるんだこの人……。

     年の割に綺麗なお尻が露わになる。

     うつぶせのまま静は両手で顔を隠した。



    八幡「嬉しいって言って」ボソリ



    225 = 1 :


     たぷん、と重力に従う胸を手で持ち上げながら、俺は静に自分から言うように促す。

     早く自分を取り戻さないと、一生戻れない気がしたから。


    平塚「はぁはぁ/// う、うれしいです///」コクコク


     素直に言うことを聞いたので、俺は優しく胸を揉んでやる。


    平塚「ふ、ぅん///」


     四つん這いの体勢で甘い声を漏らす静は完全に雌豚だ。

     俺は雌豚を調教する趣味はない。


     だから、選択肢を与える。


    八幡「静」

    平塚「?」




    八幡「おしっこしてみようか」




     どうやら少しばかり怒りが残っていたようだ。

     この傲慢で自分勝手な女のプライドを粉々にしたい。

     俺は心からそう思っていた。


    226 = 1 :




     その瞬間、携帯が鳴った。



     とても、大きな音だった。




     

    227 = 1 :



     またたく間に熱が冷めていく。

     平塚先生もまた、落ち着いたのかいつもの表情に戻っていた。


    八幡「……ちょっと出ますね」


     俺は部屋から立ち去る。

     そして、スマホの画面を見ると【三浦優美子】と表示されていた。……いつの間に登録したんだこいつ。


    八幡「はい」

    三浦『あ、ヒキオ。今すぐ来い』

    八幡「は?」

    三浦『校門の前でいいや。あーしはもういるから』ピッ


     俺は、茫然と立ち尽くす。

     これは救いだったのか、それとも……。


     部屋に戻ると、平塚先生がいそいそとパンツをはいていた。


    八幡「平塚……先生…」


     俺は自分でも酷く狼狽した声をだしていると思った。

     それは彼女も感じ取ったのだろう。


    平塚「……すまん」


     と、一言告げると、俺が帰るまで一言も口を開くことはなかった。



     玄関の扉をゆっくりと閉め、俺は大きく息を吐き出した。



     それは安堵の溜息か、それとも後悔の落胆か。


     だが、俺の中に巣くう闇。その大きさを垣間見たことで、恐怖を抱いたこと。それは事実である。



     俺はもう一度深呼吸すると、全力で学校に向かった。



     季節は夏、酷く……熱い夏だった。

    228 = 1 :

    今日はここまでにします!

    こういうの要らんねんけどね。やっぱり起きちゃうんだよね。

    続きは甘めに三浦タイムと行きます!ご期待を!


    後、上条さんの方もよろしくね!では!

    229 :

    ええんやで

    230 = 211 :

    戸塚×静……ありだな

    231 :

    おはようござます!
    平塚先生をストーカー予備軍キャラにしてしまったせいで、由比ヶ浜さんのポジが奪われてしまった……

    ということで、あーしさんに呼び出しくらったところから続き行きますー

    233 = 1 :



     ぐちゃぐちゃにかき回されたプリンのような思考を保ちつつ、学校の前にたどりつくとそこには両手で鞄を持った清楚な女学生……清楚とは見た目からは言いにくいが、少なくとも処女がそこにいた。


    三浦「おーい、ヒキオー」ブンブン


     嫌な予感がした。

     機嫌の良い時のジャイアンほど信用してはならない。日本国民なら誰しもが知っていることだ。


    八幡「なんだいジャイコ」

    三浦「は? どう考えてもドラミちゃんだし」


     あんな雪だるまみたいな体型でもいいのか、女の感性は相変わらずわからん。


    八幡「で、何の用なんだ? もしかしてカツアゲか?」

    三浦「だからジャイアン違うし」


     ジャイコからジャイアンになってるじゃねーか自覚あんのか……?

     三浦は少し言葉に迷った後、にっこりと笑って言った。


    三浦「デートの時間ってやつ?」ニコッ


     世の中の男性が羨む出来事であるにもかかわらず、俺には嫌な予感しかしなかった。



     だが、相変わらず予想や予感は外れるのである。




     

    234 = 1 :


     あーし様とのデートは本当に良い意味での健全なデートだった。

     商店街を手を繋いでぶらつき(恋人繋ぎな所は気になったが)、ゲーセンで遊び、カラオケで歌い、景色の良い丘の上の公園まで散歩する。

     これが正しい高校生の付き合いというやつか。恐れ入ったぜ。健全過ぎて俺の中のカオナシが消えていきそうだ。


    三浦「ねぇヒキオ」


     公園のベンチに腰かけても、俺たちは手を繋いだままだった。自分でも意外だったが、こいつの細くてしなやかな指に触れているのは案外悪くない。


    八幡「ん? お金ならあんまりないぞ」

    三浦「あーしが援助交際してるとでも思ってるん?」ジトーッ

    八幡「失言でした……」

    三浦「ヒキオ……最近、どう?」


     よく分からない。

     質問の意図がどこにあるのか。

     毎日昼休みに俺の息子の管理をしているお前が言うセリフか。

     とも思ったが、三浦の真剣な……というより思い詰めた顔を見て、俺はおどけるのをやめて真剣に答えた。


    八幡「……充実…してるっちゃしてるのかもな」


     忙しい、ただそれだけの意味で言えば充実している。

     心が満たされているかどうかは別として。


    三浦「そっか……」


     なんだよ勝手に納得しやがって。

     と、思いきや、それは振りだったようで、


    三浦「ヒキオ……いや、八幡君」


     八幡君。

     なんだかそのひどく滑稽に聞こえる呼び方をされた俺は不覚にも顔を赤らめてしまった。


    八幡「お、おう///」

    235 = 1 :




    三浦「あーしと……付き合ってください」




    236 = 1 :




     それは、温泉だと思って飛び込んだら冷水だったような、砂糖だと思ってたら塩だったような、そんな衝撃。


     三浦優美子の告白。


     いや、告白自体は想定外ではない。現に今こうして手を繋いでデートしていたのだから。

     だが、なぜこのタイミングなのか。

     あの昼休みの行動に意味はなかったのか。


     わからない。


     ぐちゃぐちゃの思考がさらにかき乱され、黒く濁っていく。


    八幡「な……んで?」


     声を出すのが精いっぱいだった。

     三浦は、そんな俺の状態を察したのか、少し顔をしかめたが、それでも自分の始めた行為を完遂させたいのか、話を始めた。


    三浦「いや、そんな意味なんてないし。ただ……あーしは八幡君の事が好きになった。つきあって欲しい。ただ、それだけ」



     ただ、それだけ。



     本当に単純な好意。

     俺にはそれがあまりに透き通りすぎて〝あるのかないのか”わからない。

     手を伸ばしても掴めないし、温度も感じない。



     答えに迷っていると(イエスノーの意味ではなく)、三浦は今までで一番乙女チックな顔で俺を見つめてきた。

     そして――、

    237 = 1 :



     公園から坂を下りる途中、三浦は「おんぶしろし」とよく分からない言語を繰り出した。

     おんぶしろし。

     昆布だしみたいだな、と言ったら坂道の途中にも関わらず俺の背中に飛び乗ってくる三浦。


    三浦「あれ? 案外よろけないんだ」

    八幡「鍛えてるからな」


     我ながら全く信憑性のない情報を提示しながら、俺は一歩一歩気を付けて歩く。

     三浦はそんな俺の努力をよそに、首筋に噛みついたり、耳たぶを触ったりやりたい放題だ。


    三浦「意外かもしんねーけど、あーしって付き合うの初めてなんだ」

    八幡「……意外だよ」


     そう答えると、三浦は俺の口内に指を侵入させてきた。何こいつ天然エロなの?

     俺がちょっと強め(歯形が着くくらい)に噛みついてやると、少し嬉しそうに、


    三浦「こら八幡君っ」


     と、頭を軽くたたいた。何この可愛い生き物。


    八幡「君付けなんてむず痒いからやめてくれ」


     今までの人生で俺の下の名前を君付けする奴なんて、苛める奴か苛める奴か苛める奴しかいなかった。

     だから、条件反射的にあんまりいい思いはできない。


    三浦「ふーん、じゃあ〝ハッチ”」

    八幡「八幡でお願いします。ヒキオでもいいぞ」

    三浦「……ダーリン♪」ギューッ


     やれやれ。

     これはこれは、大変な夏がやってきたようだ。


    238 = 1 :




    小町「えっ、じゃあ断ったの?」



     意外そうな顔をする小町。なんだ、兄はモテなさすぎて断る権利がないのか?


    八幡「何か問題があるか?」

    小町「いや、別に小町はないけど……」


     それじゃあ、と、小町は俺の隣に視線を移し、


    小町「何で三浦先輩がここに座ってるのかなゴミィちゃん」


     と、俺の隣でニコニコと笑っている三浦優美子のことを言及してきた。

     そう、俺は告白を断ったのだ。


     断ったと言っても、正確には保留に近い。


     三浦の好意は意外にもうれしかったし、このまま付き合いたいという気持ちもあった。

     だが、それをするには少し汚れすぎているのだ。

     俺の中に巣食う闇をどうにかしない限り、きっと三浦を幸せにはできない。

     おそらくもっと滅茶苦茶な説明だったと思うが、三浦はちゃんと俺の話を聞いてくれた上で「わかった」と納得してくれた。


    三浦「あーしは断られたけど、振られた訳じゃないから」


     女王の品格とでも言おうか、明らかに無茶苦茶な理論だが、なぜかそれが正しいように聞こえる。

     小町も納得してしまったのか、それ以上何も言おうとはしなかった。


     そして、ここから俺にとって甘美で未知な体験が始まるのだった。


     そう、三浦優美子の処女を奪う時間である。

    239 = 1 :


     いつだったか、三浦優美子が肉体的にも優れている説明をしたと思うが、裸を見て改めて思う。


    八幡「エロ過ぎ……」


     そう、エロ過ぎなのだ。

     隅々まで一切の汚れ――産毛やにきび、傷を許さないその身体は、一つの美として完成されていた。

     さらに言えば、彼女の身体はまだ男を知らないのである。


    三浦「正直すぎだし///」


     照れながらも、その裸体を隠すことをしないのは、三浦優美子という人間がいかに俺に対して真摯にまっすぐ向き合おうとしているかわかる。


    八幡「三浦、本当なら付き合ってからってのが正しいとは思うが……」


     我ながら、今更過ぎる発言だとは思うが、三浦を見ているとすごく……青春している気がするのだ。健全な男の子でいたくなる。


    三浦「うん、でも別にいいよ。後で付き合うし」


     その表情に陰りはない。心の底からそう信じているのだろう。

     俺は一生その顔を誰かに向けることはできないだろう。

     心から相手に対して自分を預ける。それはとても勇気のいる事だ。

     俺にはその勇気が……ない。


    三浦「ほら、おいで」


     まるで母親のように両手を広げて俺を呼ぶ三浦。

     俺は照れを隠しながら、ゆっくりと三浦の身体にもたれかかる。

     すごくいい匂いがした。


     あまりに良い雰囲気過ぎて、勃起しているかどうか分からなかった。



     

    240 = 1 :



     首筋から肩にかけてゆっくりと撫でると、「んっ///」と両目をつぶって俺の服を掴んだ。


    三浦「八幡だけ服着ててずりーし///」ハァハァ


     冷えるから、と冷房をつけなかったせいで、三浦の身体からじんわりと汗が浮いてきていた。

     俺はそれをかすめ取るように撫でると、指からぽたりと彼女の太ももに落ちた。


    三浦「汚いからやめろってば///」


     その表情に不満げな様子は一切なく、女の子はこういう行為に弱いのかと勉強させられる。


    八幡「綺麗だ」


     首筋の汗を舐めると、はっきりと味はわからないが、自分の下半身が一気に爆発しそうなほど膨張したのを感じた。


    三浦「八幡って、ほんとエロいよね…///」ハァハァ


     どう考えてもエロ代表だろって恍惚の表情を浮かべる女王の言葉は流して、俺はそのハリのある乳房に両手を沈ませた。

     
     ふわり。


     その表現が一番しっくりくる。

     太ももの健康的な返しとは別の弾力。

     一度触れれば二度と話したくないようなマシュマロの感触。


    三浦「んっ///」


     柔らかい胸の先にある小さな硬い突起物。

     それが何とも言えないアクセントを呼び、俺はすでに三浦の胸の虜だった。


     まるで、赤子のようにしばらくの間、三浦の胸を揉み続けた。


     耐えかねた三浦に唇を奪われるまで。

    241 = 1 :



    三浦「んっ/// はむっ///」ジュルッ///


     舌と舌が触れ合うたび、涎が溢れて太ももを濡らす。

     俺の手は相変わらず胸を責めていたが、自然に下腹部から性器の方へとスライドさせていった。

     小町に感じたぽっこりとした下腹部はなく、いつのまにか秘部の周囲にある陰毛へと到達していた。


    三浦「八幡……あ、あーし初めてだから……、変だったら…ごめんな」ギュッ///


     可愛い。

     俺だってそんなに知ってるわけじゃないと言ったら怒られそうなのでやめておく。



     ぬぷり。



     予想外にも簡単に滑り込んで性器の中へと到達してしまった。


    三浦「んっ、はぁっ///」ビクンッ


     始めては痛いと聞くが、三浦の声にそれはなく、あまりにも甘い声が部屋に響いた。

     どうせなら、こっちで今すぐ貫きたいが、俺はいまだに迷っていた。


     三浦を幸せにしたい。


     その気持ちのせいで、これ以上の行為に進めなかった。

    242 = 1 :





     ―――そんな言い訳をしている自分を見て、闇は下卑た笑い声をあげた。




     

    243 = 1 :



     脈拍が一気に速まる。

     どくんどくんと、心臓が生き急いでいる。


     分かっている。


     俺が求めているもの。

     それがこれでないことぐらい。

     健全で健康的な性行為。

     愛と愛との確かめ合い。優しいふれあい。


     透き通った水。


     生きられない。

     俺は、そんな世界では生きられない動物だ。


     だが、努力をすれば何とかなるのでは?

     努力をして我慢をして他人の為に生き抜けば、それはそれは素晴らしい人生なのでは?


     折り合いをつけて、妥協して、見切りをつけて、


     それが人間ってものじゃないのか?


     

    244 = 1 :



     比企谷八幡は、青春ラブコメを間違えないで生きられるんじゃないのか?



    245 = 1 :



    八幡「……三浦」


     やめろ。


    三浦「うん……///」コクリ


     それは駄目だ。


    八幡「あのさ」


     おい。


    三浦「……優しく、しろし///」


     頼む。


    八幡「それじゃあ」


     頼むよ。





    八幡「俺の布団におしっこしてよ」





     やはり俺は、自らの意思で間違えるのである。


    246 = 1 :

    ちょっち休憩。

    どんどん変態ssになっていく(すっとぼけ)

    247 :

    >>1、あんた最高だよ!

    仕事が早いところもポイント高い

    248 :

    ぶれない鬼畜主人公好き

    249 = 1 :

    ありがとうございます!
    ここからの展開は、裸におしっこという実像ではなく、裸で布団におしっこをかけるかかけないかの偶像(葛藤)を楽しんで頂きたいです。

    では、軽く続きー

    250 = 247 :

    待ってた、下半身寒いから早く


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