元スレ八幡「やはり雪ノ下雪乃のいない奉仕部はまちがっている」
SS+覧 / PC版 /みんなの評価 : ★
1 :
静「青春とは嘘であり、悪である。(中略)リア充爆発しろ」
静「なぁ比企谷。私が授業で出した課題は何だったかな?」
八幡「…はぁ、『高校生活を振り返って』というテーマの作文でしたが」
静「そうだな。それでなぜ君は犯行声明を書き上げてるんだ?テロリストなのか?それともバカなのか?」
静「この舐めた作文はなんだ?一応言い訳くらいは聞いてやる」ギロリ
八幡「ひ、ひや、俺はちゃんと高校生活を振り返ってますよ?近頃の高校生はらいたいこんな感じじゃないでしゅか!だいたいあってますよ!」プルプル
静「普通こういうときは自分の生活を省みるものだろう」
八幡「だったらそう言ってください。これは出題ミスです」
静「小僧、屁理屈を言うな」
八幡「小僧って…確かに先生の年齢からしたら小僧ですけど」
静「」ブウォン
八幡「」ダラダラ
静「次はあてるぞ」
八幡「すいませんでした。書き直します」
SSWiki :http://ss.vip2ch.com/jmp/1410074894
2 :
抱き枕の人か
期待
3 = 1 :
静「私はな、怒ってるわけじゃないんだ」
八幡「(それ絶対怒ってるパターンやん。でも本当に怒ってるわけじゃないようだ)」
静「君は部活をやって無かったよな?」
八幡「はい」
静「やはりな。そんな目の腐ってるような奴が部活に入るわけがなと思っていた」
八幡「(目で分かっちゃったのかよ)」
静「よし、そのレポートは書き直せ」
八幡「(ですよねー)」
静「だが、君の心無い一言で私の心は深く傷ついた。なので、君には奉仕活動を命じる」
八幡「えー…なにすりゃいいんですか」
静「付いてきたまえ」
4 = 1 :
静「着いたぞ」ガラリ
八幡「…なんすかこの教室。ただ椅子と机が放置されてるだけの教室みたいですけど」
静「君には奉仕部で部活動をしてもらう」
八幡「なんすか奉仕部って」
静「まぁ平たく言えば銀魂の万事屋みたいなことをする部活だ。昔ある生徒が立ち上げてな。
君がここで奉仕精神を養えば、ちょっとはその目もましになるだろう」
八幡「いや俺あんなにかっこよく問題を解決出来たりはしませんよ」
静「さっき平たく言えばといっただろう。この部でやることは君が問題を解決するのではなく、依頼者がその問題を解決できるように手助けするといったものだ」
八幡「概要は分かりましたが…」
静「依頼者は私が主に連れてくることになるだろう。そのほかにも君がここにちゃんと来ているか不定期でチェックしにくる。平日は毎日ここに来なければ、卒業はできないものと思え」
八幡「そんな横暴な…で、いつまでいればいいんですか?」
静「5時まででいい。まぁ自分の自由に使える教室が一つできたと思えばいい話だろう?
君は友達も彼女もいないようだし、一人で使えるスペースが増えるに越したことはないんじゃないか?」
八幡「何で友達以内の知ってるんですか…まぁ分かりましたよ。やるだけやってみます」
静「うむ、その意気だ。依頼を達成すればその度にラーメンを奢ってやる。
なにせ結婚資金として溜めている金がわんさかあるからな。それくらいは問題ない…結婚」ハァ
八幡「(うわぁ…)」
静「な、なんにしろ精を出して部活に励むように!帰っていいぞ」
八幡「では、失礼します」
八幡「(でもこれ単純に考えたら労働が増えたってことだよな…めんどくさ)」
5 :
枕の人期待
6 = 1 :
今回はここまで
原作からの引用がすごく多いですが、所々端折ってるので、その部分は自己補完で
ゆきのんは普通にj組にはいます
8 :
はるのんは?
9 :
過去作のURL貼って欲しい
10 = 9 :
過去作のURL貼って欲しい
12 :
何のための酉だよ...酉検索しろよ...
13 :
抱き枕の人か今回も期待してるよ
14 :
前回スルーされた先生がいきなり出てて涙が……(原作とほぼ同じだけど)
15 :
静「比企谷、部活の時間だ」
八幡「(教室を出ると仁王立ちした平塚先生が待ち構えていた。看守かよ)」
静「行くぞ」ガシ
八幡「あのですね、生徒の自主性を重んじるなら強制されるのには異議を唱えたいんですが」ヒョイ
静「なら今から強制されることに慣れておきたまえ。社会に出れば君の意見など通らないからな」
八幡「強制されなくても行きますよ。卒業がかかってんですから。だからほっといてください」
静「そう寂しいことを言うな。私が一緒に行きたいのだよ」
八幡「」ドキッ
静「逃がして歯噛みするぐらいなら、連行した方がストレスが少ない」
八幡「理由が最低ですね!」
静「何を言う。これが美しい師弟愛というやつだ」
八幡「これが愛なら愛などいらないです」
静「君は全くひねくれてるなぁ…やはり君は『高2病』だ」
八幡「え?病気扱いってひどくないですか?」
静「いや、褒めているよ。君のような生徒は私は好きだ。近頃は考えることを放棄して
器用に生きている生徒が多いからな。君はそういうのとは違う」
八幡「(うぐっ。言われ慣れてない言葉を言われると返答に困るな…)」
静「だから君のような生徒を手元に置いておきたいだけかもしれんな」
八幡「(そんなこんなで部室において行かれた。まぁ本でも読みますか)」
八幡「(そして何もないまま部活は終わった。マジで大丈夫なのかこの部活)」
八幡「(そして翌日、また俺は部室で本をただ読んでいる。こうなんていうか不毛すぎる。
まぁ働きたくない俺からしたらこの不毛さは心地いいものだが)」
八幡「(平塚先生にも専業主夫志望ということを明かしたら、女子の手料理の一つでも食べれば考えも変わるだろうと一蹴されてしまった。全然分かって無いよあの人)」
コンコン
八幡「(ん?先生か?)」
結衣「し、失礼しまーす」キョロキョロ
結衣「ひ!何でヒッキーがここに居んのよ!?ていうかヒッキーだけ?」
八幡「…いや、俺はここの唯一の部員なんだが」
八幡「(ていうかヒッキーってなんだよ。いきなりあだ名とかリア充
やっぱ頭おかしい)」
16 = 1 :
八幡「まぁ座れよ」ガタ
結衣「あ、ありがと」
八幡「そ、それで…まずは名前を聞きたいんですが…」
結衣「え!?同じクラスだよ?名前覚えてないとか意味わかなんない!由比ヶ浜結衣だよ!」
八幡「い、いや知ってたぞ?ただ確認というか形式というか…」
結衣「…何で目逸らすのよ」ジトー
結衣「そんなんだからヒッキー、友達いないんじゃないの?キョドリ方、キモいし」
八幡「(そう言えばこいつトップカースト軍団の女じゃねぇか。なら俺の敵だ)」
八幡「…このビッチめ」
結衣「はぁ?ビッチって何よ!あたしはまだ処―――う、うわわ!な、なんでもない!」
八幡「(ちょっと爆弾発言しないでくれます?ほぼ初対面でその発言はどう処理していいか
分からんぞ)」
八幡「…」
結衣「…」
結衣「…な、何か言ってよ!じゃないと恥ずかしいじゃん!」
八幡「わ、悪い。ていうか俺にあんまコミュ力期待しないでくれ。
ついでに何も期待しないでくれ」
結衣「それじゃああたしここに来た意味無いじゃん!平塚先生がここに来れば生徒のお願い叶えてくれるっていうから来たのに」
八幡「いや、俺がどうにかするってことは基本的に無いぞ。お前がその願いを叶えるのを手助けするだけだ」
結衣「どう違うの?」
八幡「そうだな…俺がお前のゲームをクリアするんじゃなく、クリアの仕方を教えるって感じだ」
結衣「あーそういうこと!分かりやすい!」
八幡「まぁ現実の問題じゃあクリアの仕方なんて俺も分かんねえから、できる限りヒントだけでも与えられれば、って感じだ」
結衣「ほうほう…」
八幡「で、今回の依頼は何だ」
結衣「あ!あのね!く、クッキーを…」
八幡「クッキーがなんだ」
結衣「うーん…、まぁいいか。ちょっと感謝の気持ちを届けたい人が居て、その人にクッキーを作りたいなぁって」
八幡「作ればいいじゃねぇか」
結衣「そうなんだけどさ…なんか自信無くて」
八幡「それで手伝ってほしいと…そんなの友達に頼めよ。なんで俺がそんなことしなくちゃいかんのだ」
17 = 1 :
結衣「う…な、なんかそういうマジっぽい雰囲気、友達とは合わないし」
八幡「(出たよ、コイバナ。他人の恋時ほどどうでもいいものは無いよな)」
八幡「はっ」
結衣「あ、あう」ショボン
結衣「そうだよね…あたしみたいなのが手作りクッキーとか…似合わないよね」
結衣「ヒッキー、やっぱいいや。ごめんね」
八幡「俺は似合ってるとか似合ってないとかじゃなくて単純に興味がないだけだけどな」
結衣「もっとひどいよ!あー腹立ってきた!あたしだってやればできる子なんだからね!」
八幡「(…まぁ諦められちまうのも悲しいしな)」
八幡「分かった。カレ―位しか作れねーが手伝うよ」
結衣「え?あ、ありがと…」
18 = 1 :
八幡「(そして由比ヶ浜は材料を取り出すと、クッキーを作り始めた
あいつレシピ見ないでやってるけど大丈夫なのか?
それにしても制服エプロンは至高である)」
結衣「出来た!」
八幡「…これほんとにクッキーかよ。ジョイフル本田で売ってる木炭みたくなってんぞ」
結衣「なにが木炭だし!…でもそう思われてもこれは仕方ないかも…」
八幡「…まぁとにかく食ってみるか。食品だけ使ってるから食べられるはずだ」
結衣「そんな…無理しなくても…」
八幡「バカ言えお前も食うんだぞ。俺も半分は食うから」
結衣「う、うん…」
八幡「」ボリボリ
結衣「」ボリボリ
八幡「まずい。いままで食べた料理の中でダントツにまずい」
結衣「う~まずいよー」
八幡「さて、これをどう改善しようか…」
結衣「うーん…」
八幡「由比ヶ浜が二度と料理をしなければいいんじゃないか?」
結衣「全否定された!?」ショボン
結衣「でもそうだよね…やっぱりあたしこういうの向いてないんだよ。才能ってゆーの?そういうのないし…」
八幡「料理の才能って点では皆無だな」
結衣「そこハッキリ言っちゃうんだ!?」
八幡「まぁでも料理なんて努力次第でどうにかなりそうなもんだけどな。アフリカ人と100m走するわけじゃないんだし」
結衣「で、でもさ、最近みんなこういうのやってないって言うし…やっぱこういうの合ってないんだよ。きっと」エヘヘ
八幡「まぁそうだよな。俺も努力とか絶対したくないし」
結衣「うん。やっぱそうだよね…」
八幡「あぁ。お前の感謝の気持ちとか言うのがその程度ならいいんじゃね?
才能ないからって、みんなやってないからって消える程度の感謝なら、クッキー貰った方も迷惑だろ。
ここいらで諦めといた方が良いかもな」
八幡「(そういうと由比ヶ浜は俯きだした。ちょっと言い過ぎたか)」
結衣「い…」
八幡「い?」
結衣「いや!ぜったいそんなの!その人には感謝してもしきれないほどの恩を感じてるし…おいしいクッキーも食べてもらいたいもん!」
八幡「…そうか」
結衣「うん!だから頑張るよ!あたし!」
19 = 1 :
八幡「…それならもう一回作るぞ。今度はちゃんとレシピを見ながらだ。俺も手伝う」
結衣「うん!その…よろしくね、ヒッキー」
八幡「(そんなこんなでクッキー作りは再開した。
俺だってクッキーなんてほとんど作ったことないから、由比ヶ浜がレシピ通りにできなかったところは俺がレシピに従って手本を見せるという、探り探りでの料理だった。)」
八幡「(ほとんどレシピ通りに作れるようになるまで何回も作ることになった。
とっくに五時なんて回っていたが、そんなのは不思議と気にならなかった)」
八幡「(因みに作ってる途中でなんか新婚さんみたいだなと思ったことは、小町にも言わないで墓場まで持っていく所存だ)」
八幡「…よし、これでいいんじゃないか?」
結衣「うーん、お店で売ってるレベルのはどうしても作れないね…」
八幡「いや、お前はよく頑張った方だと思うぞ。それにこれくらいの味の方が男としては頑張った感が伝わってきてグッとくる。
それにお前は本当に頑張ってたからな。貰った方はさぞ嬉しかろう」
結衣「…ヒッキーもグッとくる?」
八幡「ああくるね。むしろ優しくされただけで惚れるレベル」
結衣「そっか、えへへ…あのさ、ヒッキー。ありがとね。最初にあたしに激をとばしてくれて、料理のときも正直あたしより頑張ってたし…」
八幡「…別に、最初のは思ったこと言っただけだし、料理に関してはさっさと終わらせたかっただけだ」
結衣「そっか…でもやっぱりヒッキーってあたしの思ってた通りの人だなって思ったよ」
八幡「は?なんだよそれ」
結衣「ううん、何でもない。じゃあねヒッキー。今日はほんとにありがとう!」ガラガラ
八幡「あ!おい!ったく…」
八幡「(はぁ疲れた…片づけ全部俺かよ…でも最後に見せてくれた感謝と笑顔は、労働の対価にしちゃちともらい過ぎかもな…)」
八幡「(翌日、また部室で黙々と読書をしていると、由比ヶ浜がやってきた)」
結衣「ヒッキー、昨日はありがとね…それで、これはそのお礼!あたしが一人で作ってみたんだけど…」
八幡「おれはただ部活動でやっただけなんだが…でも礼というのならもらっておく」
結衣「はい!ヒッキー!あとこれからあたしも部活手伝うから!これもお礼だし」
八幡「いや、そんな無理して来なくてもいいぞ。俺は一人が好きだし」
結衣「やーもうそんな遠慮しなくてもいいのにー。とにかく、明日からあたしも来るから!それじゃ!」バイバイ
八幡「お、おい!」
八幡「(はぁ、貰ったクッキーも少し黒ずんでるし…)」ボリボリ
八幡「まぁでも、昨日のよりはだいぶましになったかな…」ボソ
20 = 1 :
今回はこれで終わり。
21 = 1 :
それと過去作ですが、一応張っておきます(宣伝)
八幡「やはり俺の三学期はまちがっている」
http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1407042570/
小町「雪乃さん!結衣さん!実はお兄ちゃんって抱き枕がないと寝れないんですよ!」
http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1408584508/
22 :
乙
ちゃんと俺ガイルss終わらせてくれる作者って貴重だよね
23 :
おつおつ
最初のやつ見たことなかったから見てきた
続きも期待
24 :
ガハマさんがヒロインしてるな
>>1の文章力が妬ましい
25 :
なんか結衣の言葉がダイレクトに伝わってるのを見てるとニヨニヨしてしまう乙
26 :
乙
八幡一人の部活に飛び込むガハマさんマジ積極的
27 :
なんか逆に間違っていない気がしてきた。
いや別に雪乃アンチでは無いんだけど。
28 = 1 :
八幡「(翌日、部室に到着してからしばらくたつと、由比ヶ浜が来た)」
八幡「」ペラペラ
結衣「」ポチポチ
八幡「」ペラペラ
結衣「うーん」ノビー
八幡「」ペラ
結衣「暇!超ひま!ヒッキー!」
八幡「なんだようっせえな。依頼が無かったらこんなもんだぞこの部活」
結衣「えー。こんなの暇すぎるよー」
八幡「別に帰ったっていいんだぞ。無理に来いとは言ってない。お前なら友達たくさんいるだろ。そいつらと遊んで来いよ」
結衣「いや、ここにいるのが嫌っていう訳じゃなくて…むしろ嬉しいし…」
結衣「でも、もうちょっと時間を有意義に使いたいなーって」
八幡「なら自分でそういうこと探せよ。俺はこうやって本を読んでるから
それなりに有意義な時間は過ごしてるぞ」
結衣「うーん、あ!そうだ。依頼者がもっと増えるようにポスターでも作ろう!」
八幡「いや、これ以上仕事が増えるのは…」
結衣「『これ以上』ってそんな仕事してないじゃん!いーもん、あたし勝手に作るから」
八幡「まぁそれで静かになるんだったらいくらでもそうしててくれ」
結衣「ひど!ヒッキーもちょっとはお話とかしたいと思わないの?」
八幡「思わんな。会話とか無駄なエネルギー消費だ」
結衣「そんなんだからヒッキー友達出来ないんだよ」
八幡「うっ…ほっとけ、友達なんぞ俺には要らん」
結衣「ううん、ほっとけない。そういうとこ、あたしが何とかするから!
ヒッキーだって普通にしゃべってれば面白いのに…もったいないよ」
八幡「由比ヶ浜…お前良い奴だな。俺の話が面白いとか一度も言われたことなかったぞ
そういう感覚を持ってるってことはお前相当ずれてるんだな」
結衣「なんか馬鹿にされた!?せっかく褒めたのに!」
八幡「じゃあこれからは俺の話を面白いと思えるお前にしか話さないことで万事解決だな。
だからもう静かにしてろ」
結衣「え?あたしだけ?…えへへ…ってそうじゃなくて!とにかく、明日の昼休み
一緒にご飯食べよ?それでヒッキーもほかの人と話すのに慣れるようになるよ!」
八幡「嫌だね。だいたお前もクラスのやつとかに俺と一緒に飯食べるとこ見られたら
いろいろあれだろ」
結衣「そんなこと気にしなくてもいいのに…じゃあここで食べよう!ここなら誰にも見られないよ!」
30 = 1 :
八幡「待て、そもそも俺のコミュ力鍛える必要なんかないから。一緒に飯食う必要すらないんだ」
結衣「えー。明日、明日一日だけでもいいから、ね?」
八幡「…分かった、明日だけだぞ」
結衣「やたっ!じゃあ明日の昼休みにここ集合ね!」
八幡「はいはい分かったからもうそろそろ鎮まれ」
キンコンカンコン
八幡「(さて、問題の昼休みだが、俺はあいつの行った後に行くことにする。
俺だけ先に行って誰も来ませんでしたとかいうことはもう体験したくない
由比ヶ浜とはある程度顔見知りになったが、まだ無条件で信じられるほど俺は人間できてねえ)」
葉山「いやー、今日は無理だわ。部活あるし」
優美子「別に一日ぐらいよくない?今日ね、あーしチョコとショコラのダブル食べたい」
葉山「それどっちもチョコじゃん(笑)」
優美子「えぇー。全然違うっしょ。てか超お腹減ったし」
ザワザワ
八幡「(おうおう、トップカーストによる漫才(笑)が始まったぞ。あの予定調和みたいな周りの笑い声とか気持ち悪すぎてぞくっとする)」
ザワザワ
結衣「でも優美子、ちょースタイル良いよねー。で、ちょっと今日あたし用事あるから…」
八幡「(由比ヶ浜が侍女に見えてきた。あんなことしてまで友達とか欲しくねーわ)」
結衣「それでさ、あたし、お昼にちょっと行くとこあるから…」
優美子「そうなん?じゃさ、帰りにあれ買ってきてよ。レモンティー」
結衣「え、け、けどほらあたし戻ってくるの五限になるっていうか、お昼丸々いないからそれはちょっとどうだろうなーって…」
優美子「はぁ?ていうかあんたちょっと付き合い悪くない?こないだも放課後そんなこと言ってばっくれたじゃん」
結衣「いや、それは何と言いますかやむにやまれぬ事情があるといいますか…」
優美子「もっとはっきり言いなよ。あーしら友達じゃん?隠し事するの?」
八幡「(それが出来なかったら友達じゃないって言いたいんだな。そんなのただの踏み絵だろ)」
結衣「ごめん…」
優美子「だーかーらーそんなんじゃわかんないっての。もっと言いたいことあんでしょ?」
八幡「(ふん、いい気味だ。せいぜい身内でつぶし合えリア充ども…でも、何かがのど元にわだかまる…)」
八幡「(なんつーの?もっと食事ってのは楽しくあるべきだろう。
別に助けてやるなんて気はないが、知ってる女の子が目の前で泣きそうになってると飯がまずい)」
八幡「(それに、そうやって攻撃されるポジションは俺のもんだ、やすやすと誰かに渡してやるわけにもいかん)」
八幡「(あー…あとあれだ――――――気に入らねえんだよこの野郎)」
八幡「おい、その辺で―――」
優美子「るっさい」ギロ
八幡「…その辺で飲み物でも買ってこようかなぁ。で、でも、やめておこうかなぁ」
八幡「(怖っ!何コンダだよ!思わず謝りかけたわ)」
31 = 1 :
優美子「あんさー結衣、そういうはっきりしない態度マジでちょっとイラッとくんだよね」
結衣「ごめん…」
優美子「またそれ?」
八幡「(もうやめろって、めんどくせぇ。まぁでもこれ以上嫌われようがないんだ。リスク0で勝負できるならそう悪い話じゃないか)」ガタ
結衣「(ヒッキー…)」チラ
優美子「結衣、どこ見てんの?あんたさっきからあやまってばっかだけ」
八幡「いい加減にしとけよこの金髪縦ロールビッチ」
優美子「…あんた今なんつった?」
八幡「ビッチっつったんだよ」
優美子「あんたあーしによくそんな口聞けるね。さっきはビビってたくせに。笑える」
八幡「笑えるのはお前たちの友達ごっこだろ。見てて寒気がしたぞ。もう春真っ盛りだって言うのに」
優美子「なに言っちゃってくれてんの?友達ごっことか友達いなさそうなあんたに言われたくないんだけど」
八幡「その友達いない俺でも今のやり取りでお前らが友達じゃないのが分かったわ。
さっきのだってお前由比ヶ浜のためにとかいう雰囲気出してるけど結局はお前がストレス発散したいだけだろ」
優美子「あんたぁ…」
八幡「お前の青春群青劇に俺を巻き込むな。傍から見てるだけでもめんどくせぇんだよ」
戸部「あ、あれー?も、もしかしてヒキタニ君、だっけ?結衣の事好きだからこんなに怒ってんのー?」
八幡「(こいつ、俺の事を茶化して丸く収めようとしてるな。良い判断だ。だが…)」
八幡「はっ、そんなことありえねーよ。だれがこんなビッチくさい奴を好きになるか
大体由比ヶ浜も本当に友達なら普段の不満とかぶちまけちまったらいいじゃねぇか
ホントウノトモダチならそれも受け止めてくれんだろ」
八幡「(ここで由比ヶ浜と俺は敵であることを皆に示す。
恐らく今回の事で少なくともトップカーストからは目の敵にされるだろう。
そんな俺にこいつまで付き合わせるわけにはいかない
ついでに由比ヶ浜が俺の事を嫌ってくれたら完璧なんだが、あっこまでのことを言ったからには大丈夫だろう)」
優美子「…あーしはともかく結衣まで悪く言うのはマジで許さないから」
八幡「(…なんだ。いい友達持ってんじゃん。この言葉には本音しか含まれていないのは俺でも分かった)」
八幡「はっ、今更友情ごっこされてもしらけるだけだわ。なんかお前ら見てると吐き気してきたから俺はここから出る。じゃあな」ガラ
優美子「…なにあいつ、超むかつくんだけど」
大岡「きっと逃げたんだな。ヘタレめ」
大和「最初から逃げるぐらいならでっしゃばんなよ。きもいやつ」
ナンカアアノヒトカンジワルイネー
テイウカダレアレ? シラナイヒトダッタ
結衣「(ヒッキー…)」
32 = 1 :
八幡「(それから放課後まではクラス中俺の悪口で持ち切りだった。
授業中ぐらい勉強しろよお前ら…数学の時間寝てる俺が言えることではないが)」
八幡「(さて、また今日も部活しますか。今日からあいつは来ないだろうが、
別に悲しいとかそんなことは無い。ただぼっちがぼっちに戻っただけだ、なんてことはない…本当だからね?)」
ザワザワ
結衣「(昼休みはヒッキーに助けてもらったけど…もうこれ以上ヒッキーに甘えっぱなしじゃいけない!あたしから動かないと)」
結衣「ゆ、優美子!」
優美子「…なに?」
結衣「昼休みの事なんだけど…ごめんね。あたしさ、人に合わせないと不安ってゆーか…団地育ちのせいかもしんないけど…それでイライラさせちゃうこと、あった、かも」
優美子「何言いたいかよく分かんないんだけど」
結衣「だ、だよねー。で、でもさ、さっきのヒッキーとか、言うことはひどかったけどさ、
なんか本音でしゃべってるなーって。周りに誰が居ようと関係ないって…いうか…」グス
結衣「それ見てたら、なんか人の機嫌をうかがってばかりの自分がバカみたいで…
ヒッキーとか休み時間ずっと本読んでてマジキモいけどさ…楽しそうで…」グスン
結衣「だからあたしも無理しないでもっと適当に生きてみようかなーって」
結衣「でも、優美子のこと嫌いになったわけじゃないから…。だから、これからも、仲良く、できる、かな」ヒグッ
優美子「…いいんじゃない、それで」
結衣「…うん、ありがと」
八幡「(なんだ、ちゃんと言えるんじゃねぇか。ていうかもしかしたらあいつこの流れだと部室に来るかもしれねぇな。先行っとかないと)」テクテク
33 = 1 :
結衣「やっはろー!」ガラガラ
八幡「おう、よく来たな。もう来ないかと思ってたわ。あんなこと言われて来るとかメンタルやべぇなお前」
結衣「そのことなんだけど…ヒッキー、ありがとね。あとお昼一緒に食べられなくてごめん…」
八幡「それは仕方ないだろ。ああいう状況だったんだから。それよりなに?お前罵倒されて喜ぶとかマゾなの?」
結衣「違うし!その…ヒッキーは、またあたしを助けてくれたでしょ?立ってくれた時、すごくうれしかった」
八幡「(また…?)なぜお前はそういう解釈をするんだよ。俺は本音を言ったまでだ」
結衣「確かに本音っぽかったけど、それを言うか言わないかは別問題だよ。
ヒッキーはあそこで本音を言うことで、あたしを助けてくれた」
八幡「そんな都合のいい…」
結衣「そうだよ、あたしはヒッキーのことに関わることなら全部都合よくなるんだから」
八幡「はぁ…じゃあどうしても都合よく解釈できないことを言ってやる。」
結衣「なに?」
八幡「部長命令として言い渡す。お前を首にする。この部屋の出入りも禁止だ」
結衣「え?ヒッキー部長だったの!?」
八幡「当たり前だ。俺しか最初は部員いなかったんだから」
結衣「ふーん。でもあたしやめないよ。他の人の事なら気にしなくていいから。
ヒッキーもあたしが優美子に言ったこと知ってるでしょ?」
八幡「な、なぜ知っている」
結衣「話が終わった後に教室から遠ざかっていく足音がしたからバレバレだし!」
八幡「…それでもだ。そもそもお前みたいなビッチと一緒に居たくないんだよ。俺が」
結衣「ふーんだ、嘘つきヒッキーの言うことなんか信じてあげない。
ていうかあたしにひどいこと言った責任は取ってもらうまでここにいるからね?ヒッキー」
八幡「…もう勝手にしろ。どうなっても俺は知らんからな」
結衣「うん!ほんとにありがとね!ヒッキー。えへへ…」ニコニコ
八幡「はぁ…」
八幡「(そのとき、つまり由比ヶ浜が部に残ることが確定したとき、何故か心が軽くなったような感覚がした
だがなぜそうなったかは今考えるべきでないことのような気がした)」
34 = 1 :
今回はここまで。
下書きを写す時、ちょっとヒッキーのガードが緩い気がしましたがまぁいいやということで
35 :
何コレ全然おもろないんすけど
面白いと思って書いてるの?
36 :
乙乙
37 :
>>1乙、次回も期待
38 :
面白い!
続き楽しみにしとるで!
確かにガード緩いけど、それはこのヒッキーがゆきのんの代わりと考えれば納得やな。
39 :
いいね
乙
40 :
乙さー
41 :
雪ノ下いないからヒッキー頑張らないと話進まんなwwww
まあ原作もヒッキーが問題解決することのが多いが
42 :
一方でJ組の某美少女は何をやっているのかな?
43 = 36 :
さげろ
44 :
sslやもしもしに何言っても無駄やろ
45 :
あの人いらなくね
ヒッキーに任せとけば大丈夫な気がする
46 :
乙であります
しかしながら、誠に遺憾ながら戸塚成分が足りないと思われるので、
そこら辺少しばかりご配慮いただければ助かります
47 :
葉山分も足りないと思います!!
48 :
擬態出来てないし、ほらいくよー(ズルズル
49 :
期待ですよー
50 :
大和と大岡を殺してほしい
みんなの評価 : ★
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