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元スレ八幡「やはり俺の嗜虐心は間違っている」結衣「しがくしん?」
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葉山「……気にしてたなら謝るよ。すまない」
謝罪の言葉を述べる葉山。いつもならすぐに非を認める聖人君子としてあがめられる所だが、今回ばかりはそうはいかなかった。
八幡「いや、その前に俺の行動を咎めろよ」
ぷっ、と生徒の一人が笑った。
結衣「あ……」
お前かビッチ。ほんと、笑いの沸点も低いのな。まぁ今回は良い仕事をしたが。
葉山「/////」
リア充の顔面が真っ赤に染まる。
海老名「ぷっしゃぁああ! なんという! なんという!!」ハァハァハァ///
遠くで海老名がヘブン状態になっていた。が、今はそんなことにかまっている暇はない。
八幡「もしかしてお前……興奮したのか?」
葉山「は、はぁ!?」カァ///
もちろん、図星からの赤面ではないと分かっている。体験したことあるものなら分かるだろうが、一度赤面してしまうとしばらくの間赤面しやすくなってしまう。ただそれだけの話だ。
だが、第三者はそうは受け取らない。
ざわざわ。各所で悪意のあるヒソヒソ話が始まる。
なんという結果。
お尻を差し出した俺よりも、差し出された葉山の方がダメージがでかいのである。
それでも、ほぼ自爆と言う形でなければダメージを与えられそうにないことは、葉山隼人と言う人間の完璧性を物語っていたのだが。
屋上に呼び出された俺は、成すがままについていった。
呼びだしたのは、女王三浦優美子。
三浦「なんであんなことしたし」ギロッ
その表情は怒りで満ちている。
どうやら、俺好みに育っているようだ。なによりなにより。
八幡「……わりぃ…」
本当は「お前には関係ないだろ」と跳ねのけたいが、三浦の人間性はそれを許さない。
だから、俺は引く。
三浦「……もしかして、さ、ヒキオ」
怒りの表情に同情の色が混ざった時、俺は本当に三浦優美子と言う人間が好きになった気がした。
三浦「………辛いことがあっ――」
力いっぱい抱きしめた。
八幡「……言わないでくれ。“優美子”」
なるべく消え入りそうな声で、名前を呼ぶ。
三浦「……やっぱよえーし」ナデナデ
頭を撫でるな。主導権握られているみたいで腹立たしい。
八幡「なぁ優美子、
今日、俺の家で相談受けてくれないか?」
それは、挑戦状と言う名の罠。
女王優美子を陥れるための、狡猾な、釣針と糸。
もちろん俺はフル勃起していた。
いったんここまで!
ハーレム設定ではないので、小町の時のような爽快さがないことをご了承ください!
ハーレム設定にしようかな……
ハーレム設定ではないので、小町の時のような爽快さがないことをご了承ください!
ハーレム設定にしようかな……
三浦「お邪魔しまーす」
流石の女王も、他人の家では萎縮してしまうのか、少し控え目な声を出した。
放課後、平塚先生を苛めて帰ろうかと思っていた矢先に三浦に腕を引っ張られ、家に行くぞと脅されたのだから仕方ない。というか俺が言いだしたことなのだから自業自得だ。
八幡「可愛い妹しかいないが、まぁゆっくりしていってくれ」
正直八幡君に女神三浦様がくれたのは、
三浦「………」プクーッ
女王様の嫉妬だった。
平塚先生辺りから俺はありえないと思うことをやめた。
だから、三浦も俺の女関係に嫉妬するし、平塚先生も俺のことが好きなのだ。
しかし雪ノ下雪乃が俺と関係を深めることはありえない。絶対に。
小町「にゃっはろーーーっ///」ダダダッ
スポブラにスパッツという、絶対に人前に出てはいけない格好で俺に突進してきた小町。
八幡「おいおい、天使かお前は」
両脇に容赦なく手を突っ込んで、小町を持ち上げ回転する。
小町「にゃははっ、おにぃちゃんポイントたかーい♪」
もちろんさりげなく胸は揉んでいる。
乳首辺りに触れるたびに小町の目じりがピクリと反応してエロい。
三浦「……つーか、あんたら血繋がってんだよね?」
八幡「当たり前だろ」
小町「おやおやー、私のお兄ちゃんを奪おうとする美人さんは誰かなー?」ジーッ
三浦「三浦優美子です。比企谷君とはクラスメイトでお世話になっています」ペコリ
八幡「何にも世話なんてしてねーよ」
小町「ふーん、ほうほう、やっぱゴミィちゃんは綺麗で気の強い女の人が好きなんだねー」ウンウン
八幡「は? ねーよ」
三浦「今、誰の事想像したし」ジトーッ
八幡「うっ……」
八幡「オレンジジュースで良いか?」
三浦「何でもいいし。それよりはよ悩み言えし」
八幡「まぁまぁ、せっかく俺の夢が叶ったんだ。ゆっくりしていけよ」ヨイショ
三浦「夢?」
八幡「ああ、世界一美人な三浦と部屋でイチャラブすること」
三浦「………はぁ!?」カァ///
八幡「オレンジジュースとってくる」ガチャリ
八幡「作戦開始」ヘッ
俺は、冷蔵庫のあるキッチンへは向かわず、小町の部屋へと入る。
八幡「どうだ、角度はばっちしか」
小町「ばっちしだよゴミィちゃん♪」
小町は自分のスマホをこちらに見せた。画面には三浦がキョロキョロと俺の部屋を見渡している。
そう、今俺と小町のスマホはテレビ電話状態で繋がっているのである。
もちろん、盗撮なんて犯罪めいたことが目的ではない。
俺の性癖はあくまで人間の心を屈服させることであり、性欲を満たすことではないからだ。だから小町とは一回しかしてない。
三浦『イチャラブってあいつ……何考えてるし…』
頬を赤く染めて三浦はブツブツと独り言をつぶやいている。
小町「可愛いね、三浦さん!」
八幡「ああ、小町の次にな」ナデナデ
小町「へへーっ、すりすり~♪」
八幡「お、おい、声が聞こえたらまずいだろっ」
小町「そうだった」テヘッ
三浦を映している目的は一つ。
あいつが俺の部屋を物色し始めたタイミングで部屋に入るためである。
三浦『………』ソワソワ
小町「そわそわし始めたよお兄ちゃん!」
八幡「まだまて、あいつは肉食動物だ。勘の鋭さは俺の比じゃない」
小町「お兄ちゃんそれ自信満々に言っちゃいけない奴だよ……」
三浦『………』ノビーッ
八幡「そろそろか」
小町「えっ?」
八幡「あいつは気の長い方じゃない。このまま行けば飽きて帰ってしまう」
小町「うぅ……」
八幡「じゃ、行ってくるわ」スクッ
俺はオレンジジュースを二つ持って部屋を出る。
小町の寂しそうな視線を背中に感じつつ、足で扉を閉める。
彼女は気付いていない。
俺の本当の標的は小町であるということに。
八幡「わりぃな、ちょっと手間取った」
三浦「おせーし」
八幡「精子?」
三浦「はぁ!?///」
八幡「何で顔を赤らめてるんだ?」
三浦「べ、別にっ」プイッ///
八幡「ほれ」
三浦「ん」ゴクリ
八幡「で、何の話だっけ」
三浦「あんたがあーしに話があるんでしょ!」
八幡「ああ、そうだった。優美子の目があまりに綺麗過ぎて忘れてた」
三浦「さ、さっきからなんなん!? あーしのこと馬鹿にしてるし!」
八幡「どこら辺が?」
三浦「誉めすぎなんだよ!」
八幡「んじゃ誉めるのやめるわ」
三浦「……えっ」
八幡「で、聞いてくれるか」
三浦「う、うん……」
三浦「おせーし」
八幡「精子?」
三浦「はぁ!?///」
八幡「何で顔を赤らめてるんだ?」
三浦「べ、別にっ」プイッ///
八幡「ほれ」
三浦「ん」ゴクリ
八幡「で、何の話だっけ」
三浦「あんたがあーしに話があるんでしょ!」
八幡「ああ、そうだった。優美子の目があまりに綺麗過ぎて忘れてた」
三浦「さ、さっきからなんなん!? あーしのこと馬鹿にしてるし!」
八幡「どこら辺が?」
三浦「誉めすぎなんだよ!」
八幡「んじゃ誉めるのやめるわ」
三浦「……えっ」
八幡「で、聞いてくれるか」
三浦「う、うん……」
八幡「俺、実は……葉山の事が好きなんだよね」
三浦「…………は?」
八幡「あいつって良い身体してるじゃねぇか。……すごく…興奮するんだ」
三浦「ちょ、ちょっと待てし。あんた本気で言ってんの?」
心の底から引いてる表情が俺の嗜虐心を強くそそる。
三浦優美子の中で、勝手に気付きあげた俺の自分に憧れているという構図はもろくも崩れ去り、なんということかハヤ×ハチが現実になろうとしているのだ。
三浦「お、男同士なんてキモいし!」
八幡「ダメか?」
三浦「だめに決まってんじゃん!」
八幡「あいつのチンポあんなに美味そうなのにか?」
三浦「えっ?」
結局のところ、人間とは下品なトークが好きなのだ。
急に出た八幡葉山隼人のチンポを見たことがある説に喰いつく三浦。見たことある訳ねーだろ。
八幡「……すごく、大きくて……それでいて綺麗で…」
三浦「へ、へぇ……」ゴクリ
元々三浦は葉山に憧れている節を感じていたが、これで確信が持てた。
三浦優美子は少なくとも最近まで葉山隼人に異性としての魅力を感じていたのである。
八幡「俺のより一回りくらい大きいかも……」
三浦「ヒキオの小さいんだ」アハハ
八幡「確認するか?」
三浦「き、キモい事言うなし!」カァ///
三浦の視線は俺の身体、特に下半身中心に泳ぎ始めた。分かりやすい奴。
三浦「…………は?」
八幡「あいつって良い身体してるじゃねぇか。……すごく…興奮するんだ」
三浦「ちょ、ちょっと待てし。あんた本気で言ってんの?」
心の底から引いてる表情が俺の嗜虐心を強くそそる。
三浦優美子の中で、勝手に気付きあげた俺の自分に憧れているという構図はもろくも崩れ去り、なんということかハヤ×ハチが現実になろうとしているのだ。
三浦「お、男同士なんてキモいし!」
八幡「ダメか?」
三浦「だめに決まってんじゃん!」
八幡「あいつのチンポあんなに美味そうなのにか?」
三浦「えっ?」
結局のところ、人間とは下品なトークが好きなのだ。
急に出た八幡葉山隼人のチンポを見たことがある説に喰いつく三浦。見たことある訳ねーだろ。
八幡「……すごく、大きくて……それでいて綺麗で…」
三浦「へ、へぇ……」ゴクリ
元々三浦は葉山に憧れている節を感じていたが、これで確信が持てた。
三浦優美子は少なくとも最近まで葉山隼人に異性としての魅力を感じていたのである。
八幡「俺のより一回りくらい大きいかも……」
三浦「ヒキオの小さいんだ」アハハ
八幡「確認するか?」
三浦「き、キモい事言うなし!」カァ///
三浦の視線は俺の身体、特に下半身中心に泳ぎ始めた。分かりやすい奴。
八幡「でもさぁ、自信ないからやっぱ無理っ///」
むりやり顔に力を入れて頬を赤くし、照れてるようにそっぽを向く。
肉食動物は往々にしてチャンスに深追いする性質がある。それは強ければ強いほど顕著だ。
その結果、崖から落ちたり追いかけていた仲間から反撃に遭うことなどが多々ある。
三浦「へぇ、なんかそんな風に言われたら見てみたくなってきたし」ニマァ///
今まで散々美人だのスタイルが良いだの弄られてきた仕返しとばかりに、弱気になった俺を攻め立てる三浦。
だが、八幡地獄はそんなに甘くはなかった。
八幡「三浦になら……良いか」
そして、俺はズボンとパンツを同時に脱ぐ。
ぽろん、と、八幡の性器が露わになったのである。
三浦「!?」ジーッ///
大きさが意外だったのか、三浦は俺の下半身にくぎづけだった。
エロい漫画に出てくる「大きい……」というのは大抵勃起している性器の事を指すのであり、萎んでいるときの大きさや形は案外女の子は平気だったりする。
三浦「案外大きくないんな///」
八幡「……触ってみるか?」
俺はさらに無防備な草食動物を演出する。
もちろん、これに三浦が食いつかないはずもなく、
三浦「う、うん……///」
ゆっくりと手を伸ばし、その細身の指で俺の性器に触れた。
ひんやりとした指が俺に快感を与える。
八幡「んっ……」
三浦「………」ニマァ///
もちろん、今の声は演技なのだが、処女の三浦は自分のテクで相手が気持ち良くなったと勘違いした。
三浦「なぁヒキオ……」モジモジ
八幡「何?」
三浦「ほ、本当に隼人のこと好きなん?」
八幡「………」
三浦「い、いや、最初は引いたけど、よく考えたらそれって失礼っつーか、好きにルールなんてねーし、あーしは別に良いと思う」アワアワ///
性器を握ったまま何を言ってるんだこの女。
それでも、普段気の強い女がしどろもどろになる所は十分興奮するし、三浦もうすうす感じているだろうが俺の性器はだんだんと凶悪さを増していた。
八幡「優美子……本当はな、
お前が好きなんだ」
そそり立つ性器を握ったまま、三浦優美子はしばし放心状態となる。
この男のことだから、自分が刺されることで攻略している面々の心に与える影響を楽しみそうだ
三浦「す、好きって……じゃあ何であんなこと言ったし」ニギニギ///
おい、それは握力を鍛える道具じゃない、握り過ぎだ、潰れる……。
八幡「そうだったそうだった、悪い、間違えた」ハァハァ…
このハァハァは興奮してじゃない。痛みを忘れるための腹式呼吸だ。ひっひっふーだ。
三浦「ぁあん? どういうことだし」ギューッ
八幡「くっ!」バッ
自発的に襲わせたかったが仕方ない。俺もこの年でタマナシにはなりたくないからな。
三浦「きゃっ///」ドサッ
もつれるように倒れるが、俺は冷静に三浦の胸と下半身に手を当てる。
そう言えば、小町ので初めて知ったが、パンツ越しの性器って柔らかいのな。どうでもいいか。
八幡「いててて……」
青春ラブコメの主人公がトラブルで倒れた時のような反応をとる。今はまだ三浦にわざとだとばれたくない。
三浦「……ヒ、ヒキオ///」モジモジ
俺の手をどかそうと太ももをモゾモゾと動かす三浦。中途半端な動きが自身の秘部に刺激を与えていることに気付くと、両目をギュッと閉じて「ゃ……んっ///」と声を漏らした。
少し、意外だった。
三浦ほどの女王なら「OH、YES!」くらい言ってもおかしくないと思ってたが……まぁ、処女じゃ仕方ないか。今後「OH、YES!」と言わせるようにして英語の授業中に言わせてやろう。
八幡「ん……どうした?」
三浦「あ/// え、えっと……///」プイッ///
こういうときは思い切り白々しく反応するのが吉だ。
もしこの後、三浦があそこを触られていることを指摘すれば、先ほどの声は俺が触ったからだと言っているようなものだ。つまり「気持ち良かった」と自ら認めてしまうのだ。
俺は、逃げ場をなくすためにさらにとぼける。
八幡「もしかして、さっきの声……」
三浦「い、言うなし!」ベシッ
いきなりだがここで一句。
嫌ならば
本気でどかせ
ビッチ共
先ほどからこの体勢のままお互いジッと動かない状況が続いていた。
俺は秘部に手が当たっていると気付かないふりをして三浦の顔を見つめる。
三浦「あ、あーしにこんなことしてどうなるか分かってるんでしょうねっ」ジッ///
その声に迫力はない。むしろ、とろとろに蕩けた甘ったるい声に近付きつつある。
八幡(そろそろかな……)バッ
三浦「えっ……?」
俺はおもむろに立ち上がると、猛ダッシュで隣の部屋に向かう。
<ヘッ!? ダ、ダメダメダメッ
なんか扉の向こうから焦っている声が聞こえるが無視だ。
―――がちゃり!
壊す勢いでドアを開けると、そこには―――、
膝辺りまでパンツをずらし、秘部に両手を当てる妹の姿が―――あった。
小町「っ////////」ウルウルウル///
あの太陽から生まれて来たような、影が一切ない小町が、
恥辱と後悔に塗れ、俺にこれ以上見るなと懇願するような哀願するような表情で見つめていた。
下半身丸出しの俺は、今すぐ小町に飛びつきたくなった。
が、それは性欲だ。俺の求めるものではない。
この物語は、比企谷八幡の間違っている青春ラブコメは、そんな野生動物のような理性のかけらもない行動をとっていくものではない。
俺が俺として生きて来た、他人の誰からも認められず目を背けられ続けた結果の塊のような物語。
俺は必死に性欲を抑え、そしてシャッターボタンを押さえた。
――カシャリ。
そして、俺は小町の反応を待たずに部屋へと戻る。
俺と小町はもはや一心同体だ。あいつが今、どれだけ可愛い顔で後悔しているかなど想像に容易い。
それよりも今は―――三浦優美子。
いきなり置き去りにされて放心状態であろう彼女を、迎えに行くことが使命である。
八幡「優美……子?」
人生に予想外の出来事はつきものだ。
惚れた女が親友と付き合ったり、
宝くじが当たった次の日に事故で死んだり、
隕石が頭に当たっても生きていたり、
そんな“ありえないことが起きる”のが人生だ。
だから、俺は取り乱したりしない。
三浦優美子が膝の部分までパンツをずらして両手を秘部に当てていたとしても、俺は取り乱したりしない。
三浦「あ……ちょ、え、ま、待つ…し/////」オロオロ
八幡「………」カシャカシャカシャカシャカシャッ!!
三浦「うぇええ!? や、やめぇ///」イヤイヤ
八幡「………」カシャカシャカシャカシャカシャカシャカシャカシャ!!
三浦「ひ、ヒキオ!」カァ///
俺は、取り乱したりしない。
八幡「そのまま」
なるべく低い声を演出する。
三浦「な、なん――」
八幡「優美子、そのまま」ニコッ
屈託のない笑顔という仮面をつけて、俺は三浦に近づく。
三浦「……う、うん…///」
秘部を晒したまま、三浦は恥ずかしそうに両手で顔を隠した。なにこのAV。
正直言って、迷った。
クラスのいや学年の頂点三浦優美子を制圧すること。
それはぼっち界の悲願ではないのか。
クラスですら友達のいない俺が、誰もが認める女“三浦優美子の処女を奪う”。しかも同意の上に。
革命である。
……だが待て、しばし。
俺は今、こいつを女としてでも人間としてでもなく、“学校での価値”で抱こうとしている。
それは有象無象どもと同じ考え。
吐き気がする。
八幡「………」ウッ…
三浦「どしたん?」オロオロ
三浦は優しく声をかけてくれるが、それが余計に俺の状態を悪化させる。
お前はその程度の人間だったのか。
普段周りを見下しながらも、結局のところ根源では一緒。
なら、立場が同じなら友達のいないお前は―――“あいつら以下”ではないのか。
八幡「……三浦…」
三浦「?」
八幡「すまん……俺、
お前の事、人気があるから抱こうとしてた」
本音が漏れた。
ただいま。このくらいなら言わんでもよかったな。
ちょっとCM的に別視点。
ちょっとCM的に別視点。
あの日以来、私の中で燻っていたモノが燃え盛ってやまない。
ファーストキスだったということを打ち明けたら、あいつは喜んでくれるだろうか。んな訳ないか。
「すみません、替え玉ください」
だが、世の男子は女子の処女性を重要視するとも聞いたことがある。
例えばこのラーメン。
今、私は替え玉を頼んだ。つまり、この汁は使い古しだ。
目の前のこの汁と頼んだばかりの新品の汁があったとする。
誰の目から見ても、新品の汁が飲みたいのは明らかだ。
「はふっ……ずるっ…ずるっ…」
つまり、男子は少なくとも中古よりは新品の方を求める。そうだ、そうに違いない。
ふと、視線をあげるとテレビで芸能人がトークバトルをしていた。普段はそんな大衆論議に興味など示さないが、その内容が“ファーストキスの価値”というものだったので、見ざるを得なかった。
「マツコさんはファーストキスとかどうだったんですか?」
「何、それはこの格好になってからってこと!? それとも、生まれてからってこと!?」
「なぁにをそんな怒ってんですか! ただ聞いただけじゃないですかっ!」
「そういうアンタはどうなのよっ! どうせ白い雲のようにファーストキスを失ったんでしょ!」
「ちょっとそういうのやめてくださいよっ」
「まぁでもそうね。男ってファーストキスより処女の方が好きじゃない?」
「あんたゴールデンww 分かってますかwww」
「いーじゃないっ、あんた何に遠慮してんのよっ」
「も、もういいです、それでマツコさんの処女はいつ奪われたんですか?」
「はぁ~~~?」
テレビの中では何度も笑いが起きていた。
だが、私の中ではいらだちが募るばかり。
(早く結論を言えっ!)
ラーメンをすすりながら、テレビに視線を向けるその様は、おおよそ処女を気にできる立場にはなかったが、それでも私の中に咲いた小さな恋心は平塚静をとことん乙女にしていくようだった。
「とにかくね、世の中のアラサー? 婚活女子? そいつらには言ってやりたいね」
「何をですかマツコさん」
「お前らは売れ残ってんだ。変に処女とかファーストキスとか自分の価値を高めようとしないで、土下座してでも結婚してもらえっ」
―――バキッ!
おっと、割りばしが折れてしまった。最近のは脆いんだな。
「おいあれ、片手で割ったぞ」
「……くっ、俺両手でも割れないぞ」
「そりゃそうだろ、これプラスチックの端だぞ?」
聞こえない。ああ、聞こえない。
あのテレビ出てる自分の管理もできてない癖に人に文句を言うデブはいつか抹殺するとして、
「土下座か……」
参考にできることはしておく。それが平塚静の生き方だ。
「ゴムに穴を空けて……いや、なしで良いか」
この気持ちなんだろう。
私、とっても乙女っ★
CM「平塚静の夜」 完
三浦「人気どういうことだし」
ゆみこのにらめつける! こうかばつぐんだ!
八幡「………」
三浦「……本気で言ってんの?」
ここで、三浦に少しでも良い想いをさせてやるなら、「綺麗」「スタイルが良い」「可愛い」“部分”でも興奮したとフォローを入れるべきだろう。
だが、俺はそんな傷のなめ合いみたいなプレイは望んではいない。
八幡「……ああ、そうだな。あと一つ」
三浦「………」ピクッ
三浦の目に希望が宿る。
だが、俺は希望を与えるジャンヌダルクにはなれない。男だしな。
八幡「お前が嫌がってる振りをしてる時の顔、かなり興奮した」
――パシンッ!
ジンジンと右頬に痛みが走る。
三浦「サイッテー」ポロポロ
怒りに起こした行動だが、心は哀しみで満ちている。
俺は、そんな三浦優美子を心から愛でたいと思った。
いそいそと下着を履いて出て行こうとする三浦に俺は語りかける
八幡「……俺、お前と接して、人生で初めて楽しいって思えたよ」ボソリ
三浦「………っ」
そして、三浦優美子は去った。
賢者タイムに似た虚無感が、俺を放心状態にさせた。
続く。
八幡の嗜虐レベルが1上がった!
小町との関係が【主従関係】になった!
平塚に【ストーカーの素養】が目覚めた!
三浦との関係が【冷戦状態】になった!
次の相手を誰にするか決めるまで少し離れます!
戸塚かなぁとは思ってますが。なので、すぐ始めるかもしれませんし後になるかもしれません!
戸塚かなぁとは思ってますが。なので、すぐ始めるかもしれませんし後になるかもしれません!
三浦が帰った日の夜、俺は小町の部屋に訪れていた。
八幡「………」
小町「………」チラッチラッ
チラチラとこちらを見てくる小町。
だが、俺は何も答えない。
小町は椅子に、俺は小町のベッドの上に転んでいる。
八幡「………」スッスッ
俺は小町の部屋で、三浦の写真を観賞していた。正面のアングルはパンツの向こうに秘部が見え隠れしてエロい。
横からはめくれ上がったスカートから健康的な太ももがある。テニスをしていただけあって、そこらへんの痩せれば綺麗と思ってる女子とは一線を画すエロさだ。
小町「……ゴ…お兄ちゃんさっきから何見てるの?」
小町の中で、俺は今逆らってはいけない存在になっているようだ。うんうん、従順なペットっていうのも悪くはないな。
八幡「ん? オナニーシーン」
小町「なっっ!?////」ビクッ
予想通りのくせに。
小町が顔をひくつかせながら、こちらに目で抗議してくる。
八幡「安心しろ、お前のやつじゃないから」
小町「えっ……」
今回の俺の目標、小町に「私のオナニーでオナニーして!」と言わせること。
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