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    元スレ三浦「あーしってさ案外一途なんだよね」八幡「はぁ」

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    51 = 18 :

    乙~
    小町の「ポイント高い」カモンww

    53 :


    期待してる

    54 :

    八幡「ごほん……それじゃ改めまして」

    小町「どーぞどーぞ」

    八幡「実はな、材木座に小説のストーリーを相談されてな」

    小町「なるほど、なるほど」

    八幡「その小説のキャラ、仮にAとヒロインB子としよう」

    小町「ふむふむ、HさんとY子さん」

    八幡「どういう風に聞いたらそう聞こえるの!?」

    小町「まぁまぁ、気にせず続けて続けて♪」

    八幡「……Aは、わけありで、クラスでは孤立している」

    八幡「ちょっと陰のある、一匹狼という設定だ」

    小町「うわぁ……言い方って大事だねー、小町一つ勉強しちゃったよ」

    55 = 1 :

    八幡「おい、どういう意味だ……これは小説のキャラの設定だぞ」

    小町「あーうん、そういう事にしといてあげる」

    八幡(うぜぇ……)

    八幡「一方のB子はだな……」

    小町(どっち? どっちかな?! 小町的にはどっちでも応援しちゃう♪)ワクワク

    八幡「容姿端麗でクラスの中心人物……あと、かなり胸がでかい、これ重要だな」

    小町「……ん?」

    小町(えっと、雪乃さんは容姿端麗だけど、クラスの中心人物とはいえない)

    小町(なにより、胸は……うん……)

    小町(結衣さんは胸はかなりでかいけど……)

    小町(容姿端麗というより可愛い系……それと中心人物……?)

    56 = 1 :

    小町「ん~~~~?」首傾げ

    八幡「どうした?」

    小町「お兄ちゃん、もしかしてB子さんて年上?」

    八幡「いや、同学年……という設定だ」

    小町(年上二人でもない……もしかして……)

    小町(新たなるお嫁さん候補!? やだ!?)

    小町(お兄ちゃん来てますなー、来てますよー)ムフフフ

    小町「いいよ~、お兄ちゃん、続けて続けて」キラキラ

    八幡「お、おぅ……」(やっぱやめたほうが良かったかも知れん)

    57 :

    どぅふふ

    58 = 1 :

    八幡「Aはさっき言ったとおりワケありでな」

    八幡「特殊な能力持ちでそのせいで孤独になってしまった、まぁ詳しい能力の説明はここでは省こう」

    小町「ああ~、そだね、悲しい想い出が残っちゃうしね……」

    八幡「おい、なんだ、その目は、やめろ、憐れむな」

    小町「はいはい、あったかいものどうぞ」スッ

    八幡「あったかいものどうも……」

    八幡「話を戻そう、Aは最終決戦の際、B子を連れて行くか迷った」

    八幡「Aの能力はB子を不幸にするかもしれないからだ」

    59 = 1 :

    八幡「しかしながら、B子はついていくと言って聞かない」

    八幡「ここでだ、あろうことか材木座は彼女を連れて行き、二人ぼっちになることを選択した」

    八幡「俺は反論した、彼女は日向の人間、敢えて日陰に引きずり込むのは単なる自己満足」

    八幡「ここは永遠の別れを告げ、悲しくも美しい悲劇として演出をすすめるべきだ」

    八幡「まぁ、簡潔に言えばこんな所だ……」

    小町「……ふーん」

    八幡「どうだ、俺が正しいだろ?」

    小町「うん、お兄ちゃんが間違えてるよ、それ」

    60 = 1 :

    八幡「え……いやいやだって……」

    小町「だってもこってもないって、B子さんはついて行きたいっていったんでしょ」

    小町「だったら連れていかないほうが、自己満足じゃん」

    小町「だいたい、なに、悲しくも美しい悲劇? みんな好きだよね、そういうの」

    小町「でもね小町だったら、そんなのじゃなく、ふたりで笑って、ふたりぼっちを歩んでいく」

    小町「そして大声で言っちゃう」

    小町「へいき、へっちゃらだって」

    小町「……うん、今の小町的にポイント高いよ……」

    八幡「…………」

    61 :

    ひたすら独りで踏ん張ってきた八幡を、誰よりも近くで誰よりも見てきた小町だからこその台詞だねえ……

    62 = 1 :

    八幡「そっか……まぁ参考にさせてもらうわ」

    小町「おにいちゃん、ファイトだよ、正念場、正念場!」

    八幡「小説のキャラだって言ってるだろ、バカ」

    小町「えー、そうだっけー」

    八幡「ったく、もう寝るぞ、俺は今日は、微生物の顔で寝てやる」

    小町「まーだ、根に持ってる、可愛くなーい」ニシシシ

    八幡「うるへー」

    小町「おにーいちゃん♪」

    八幡「うん?」

    小町「おにいちゃんが取られても小町はね」

    小町「へいき、へっちゃら、覚悟したから♪」

    小町「いまの小町的にポイント高いから♪」

    63 :

    小町(あの、おにいちゃんがかー)

    小町(人はやっぱり進歩ってするんだなー)

    小町(しかし、まぁ、B子さんてどんな人なんだろ)

    小町(結衣さんに聞けばわかるのかなー)むぅ

    prrrr

    小町「うん?」

    小町(知らない番号から……)

    小町「はい、もしもし、小町ですけど」ピッ

    三浦『あ、は、はじめまして、あーしはヒキ……あっ、ちょちが、えっとユイの友達の……」

    小町(ああ、この人が……)

    小町「はじめまして♪ B子さん♪」

    三浦『は、はい?』

    64 = 1 :

    今日はもう寝ます

    65 :


    続きも楽しみに待ってます

    66 :

    そこで引くのかっ
    乙ー

    68 :

    八幡(昨日デートしたからといって何が変わるわけでもない)

    八幡(俺はクラスでは、ボッチ、そしてあいつ、三浦は)

    八幡(クラスの中心グループとして、むこうで葉山達と青春を謳歌している)

    八幡(そう、あいつは日向、俺は日陰)

    八幡(交わることも、関わることもない)

    八幡(なにも変わらない日常、変わらない関係)

    八幡(小難しく考える必要もなかった)

    八幡(一日で変わる大切なことなんてなんにもない)

    八幡(なんで考えていた? 変わって欲しかった? 期待していた?)

    70 = 1 :

    三浦「え~まじで~」キャハハ

    葉山「そーなんだよー」アハハ

    八幡「……」イラッ

    八幡(……なんで今、ムカついた?)

    八幡(三浦と葉山が楽しそうに喋っていたから?)

    八幡(嫉妬? いやいや、三浦と俺はたった一日デートをしただけの関係だぞ)

    八幡(これで嫉妬とかどんだけ勘違いさん、乙だよ)

    八幡(……世界は変えられない……自分は変えられる)

    八幡(変わったのは自分自身?)

    71 = 1 :

    八幡(いやいや、肝心要な所は変わってない)

    八幡(今までも何回もあっただろ、ちょっと優しくされた女子に勘違いしたこと)

    八幡(それと、変わらない、変わってなんかない……多分)

    三浦「隼人、ちょー面白すぎるっしょ、それ」アハハ

    八幡「……」イライライラ

    八幡(くそ、くっそ、何勘違いしてるんだよ!)

    八幡(自分自身言ってたじゃねーか、元からあいつと葉山はベストカップルだって)

    八幡(なのになんで葉山の名前が出ただけでムカついてるんだよ! 俺は!)

    72 = 1 :

    キーンコーンカーンコーン

    八幡(昼休みか、外に出て、風にでも当たるか)

    八幡(そーすれば、少しは頭も冷えるだろ)ガタッ

    戸部「よー! どこに行こうとしてんだ大将!」トン

    八幡「ひっ! やめて、ごめんなさい!」

    戸部「えっ?」

    由比ヶ浜「あー、ヒッキーはこんなのだから気にしないで」

    海老名「こ、これは新ジャンル開拓?! 戸部×八幡?! 嫌いじゃない、嫌いじゃないわ!」

    葉山「ははは、ヒキタニくんは面白いな」

    73 = 1 :

    八幡「 (゚д゚ )」

    戸部「いやいや、オレッチもしょーみ驚きの連続? ちゅーか、驚愕?」

    海老名「大丈夫、大丈夫、男体化っていうのも結構いける口だから……ふふふ……」

    葉山「優美子から色々聞いてるよ……おめでとう? 応援してる? うーんいい言葉が浮かばないな」 

    八幡「( ゚д゚)」

    由比ヶ浜「えーと、うん、もうみんな知っちゃてるんだよ、ヒッキー」

    八幡「( ゚д゚ )」

    三浦「やーっと、こっちみてくれたし」

    三浦「ほーら、じゃ、いっしょ弁当、食べにいくし」

    八幡「( ゚д゚ )」

    74 = 1 :

    八幡(あ…ありのまま 今 起こった事を話すぜ!)

    八幡(1日で世界は変わらない、そう思っていたら半日で完全包囲網が形成されていた)

    八幡(な…何を言っているのかわからねーと思うが)

    八幡(俺も何をされたのかわからなかった…)

    八幡(頭がどうにかなりそうだった…催眠術だとか超スピードだとか)

    八幡(そんなチャチなもんじゃあ断じてねえ)

    八幡(もっと恐ろしいリア充のコミュ能力の片鱗を味わったぜ…)

    三浦「どうでもいいけど、なんであんたそんな変な顔してんの?」

    75 = 1 :

    八幡「ってゆーか、なんで他の奴に話してんの、お前?」

    三浦「別に良いじゃん、それとも嫌だったの?」

    八幡「いや、別に嫌なわけじゃないけど……」

    三浦「だったらいいっしょ、隠してて良いことなんてないし」

    八幡「いやいや、普通は、こういうことは女の子のほうが」

    八幡「『一緒に帰って友達に噂とかされると恥ずかしいし』」

    八幡「とかのどこぞの幼馴染みたいなことをいうもんだろ」

    三浦「なにその言い草、もうちょっと断り方ってもんがあるっしょ」

    三浦「あーしが文句いってやるから、その幼馴染にちょっとあわせてよ」

    八幡「あーすまんかった、お前にこういう話しても通じんわな、すまんかった」

    三浦「?」

    76 :

    どんなに時代が変わっても、変わらず僕らの心に残る深い傷を刻んだスーパーヒロイン
    その名は「藤崎詩織」

    77 = 1 :

    三浦「まぁ、いいわ、それよりほら、とっとと弁当、食べてよ」

    八幡「お、おぅ……」

    三浦「召し上がれ♪」

    パカッ

    八幡「うぉ……」

    八幡(すげぇ豪華な弁当、ってゆーか俺の好物ばかりで構成されている)

    八幡(さらに、小難しいことはわからんが、たぶん弁当の飾り付けとかも考えられてる、こんなにカラフルだし)

    八幡(味は、味はどうだ……)ぱくっ

    八幡「……うまい」

    三浦「……!」

    78 :

    三浦「本当?!」ズイッ

    八幡(近い近い近い!)

    八幡「……ま、まずかったら、こけにしてやるところなんだが」

    八幡「い、いや……うん、うまい……ぜ」

    三浦「そ、そっか、どう? あーしの言ったこと嘘じゃないっしょ?!」ズイッ

    八幡「あー、あーその……うん」(近いどころか接触してるっての!)

    三浦「よ、よかった、本当によかったし///」

    八幡(こいつ、いったいなんなんだよ、本当に)

    八幡(……ん?)

    79 = 1 :

    すんません、今日はもう寝ます

    80 :

    何に気づいたんだ…

    乙~

    81 :

    おっつおっつ
    八幡相手にはやっぱガンガン行かないと駄目なんだね

    82 :

    あーしさんss…

    なんて俺得!!

    83 :

    乙ぅ…

    84 :

    あーしさんがめちゃくちゃ可愛いな

    85 :

    あーしさんが惚れた理由がいまいち不明瞭なのがちょっと気になるな
    あと由比ヶ浜が対抗しようともせずにあっさり応援に回ってるのも
    由比ヶ浜が気が付かないうちに話が進んでたってのなら分かるんだけど

    86 :

    こまけえこたぁいいんだよ!

    87 :

    >>85
    Vipの元スレ読んでないな?
    まぁそこら辺はネタばらしを楽しみにしておけよ

    89 = 85 :

    元スレって幼稚園の寄せ書き云々とこの話が繋がってるってことか?
    これは別人の書いた別SSだと思ってたんだけど

    90 :

    >>89
    うん別SSであってる

    貴重な意見ありがとう
    ガハマさん関係は正直、不憫にしたくなかったから当時はわざと省いてた

    91 = 1 :

    八幡(なんだ……前近くで見たときと違う?)

    八幡(顔の造形なんざ一日で変わるわけない……はず)

    八幡(よく見ると、違うんじゃなく、なんか、違和感がある?)

    八幡(…化粧が濃い……?)

    八幡(目の下がうっすらと黒い……隈?)

    八幡(夜遅くまで起きていた?)

    八幡(そういえば、昨日小町が、あの後も長い時間起きてたな……)

    八幡(そして、この弁当は俺の好物ばかりで構成されている)

    八幡(小町から、あの時間の後聞いたのか……)

    八幡(この、ゴーヤチャンプルーのゴーヤなんか普通は家になんかないよな)

    92 = 1 :

    八幡(あの時間から、買い出しに行ったのか)

    八幡(あの時間からだったら、睡眠時間は2~3時間ぐらいしかとれねーぞ)

    八幡(いや、女には化粧の時間がある……もしかして徹夜かよ)

    八幡(俺なんかの……ために?)

    八幡(本当になんなんだよ、こいつは……)

    八幡(なんで……なんで、俺のためにそこまでするんだよ!)

    八幡「……」ギリッ

    三浦「……ヒキオ?」

    八幡「……なぁ、一つ聞いていいか?」

    93 = 1 :

    八幡「……なんで俺なんだ?」

    八幡「三浦だったら、他にもいるだろ……葉山とか」

    八幡「いや、葉山じゃなくったっていい、お前らのグループの一人」

    八幡「それどころか、探せば学校中に候補はいくらでもいるはず」

    八幡「その有象無象の中でだ……」

    八幡「自慢じゃないがな、俺はボッチでひねくれものだ」

    八幡「校内で彼氏にしたくない、もしくは存在感のない男ランキングがあったら上位にくる自信はある」

    八幡「なんで俺なんだよ……?」

    94 = 1 :

    八幡(なんで、おれなんかのためにそこまでしてくれんだよ……)

    三浦「……」

    三浦「あんたさー、ちょーっち勘違いしてない?」

    八幡「なにがだよ」

    三浦「じゃあ、逆に聞くし」

    三浦「あんたにふさわしい彼女ってだれになるん?」

    三浦「可愛い? 頭いい? 運動神経がいい? 性格がいい?」

    三浦「不細工? バカ? 運動音痴? 性格ブス?」

    三浦「どれよ?」

    95 = 1 :

    八幡「は? 意味がわからん」

    八幡「個性の羅列だけ上げても、全体像が浮かばん」

    八幡「そんなので選べるわけがないじゃねーか」

    八幡「もっと総合的に判断すべきだろ」

    三浦「それよ」

    八幡「は?」

    三浦「あんたがさっきいった事は個性の羅列じゃん」

    三浦「自分の悪い個性だけ上げて並べてるだけ」

    三浦「そんなので総合的な判断なんかできるわけないっしょ

    96 :

    三浦△

    97 = 1 :

    三浦「あんたが自己評価が低いのはわかる」

    三浦「じゃあ、言ったげるわ、あんたの良いところ」

    三浦「あんたさ、自分が子犬みたいと思ったこない? あーしは何回もある」

    三浦「あーしは、子犬みたいなあんたが、可愛くて可愛くてしょうがない」

    三浦「抱きしめていたいし、ずっと見ていたいとも思ってるし」

    三浦「それだけじゃない、あんたはやるときにはやる男だってのも知ってる」

    三浦「この前のテニス勝負のとき、あんたは、風の流れが変わる瞬間」

    三浦「その一瞬を狙って、勝負をしかけた」

    三浦「あんたわかってる? 普通はそんな状況に置かれたら足がすくんでもおかしくない」

    三浦「でも、あんたはその一瞬に恐ることなく勝利を掴んだ」

    三浦「そんときのあんたは正直かっこよかったし」

    98 = 1 :

    三浦「そしてね、あーしはね……」

    三浦「あんたが、誰かのために自分が悪者になったり」

    三浦「誰かのために自分のなにかを諦めたり」

    三浦「自分の事を簡単に二の次にできる」

    三浦「あんたの優しさが」

    三浦「大好き!」

    三浦「……でもね、それで傷つくあんたの姿はさ」

    三浦「あーしは大嫌いなんだよ……」

    99 :

    メロメロやないですか

    100 = 1 :

    三浦「……だからさ、今回は傷つかなくてもいいっしょ」

    三浦「今回はあーしのために、あーしの事を諦めないで」

    三浦「あーしのことをずっと見ていて欲しい」

    三浦「お願い……お願いだから」ギュッ

    八幡(……笑顔で二人ぼっちを歩むか……)

    八幡「……俺は嫌だね……」


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