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    元スレ上条「バイオハザード?」

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    101 :

    土御門「上やん……『くれぐれも、無茶はするなよ』?」

    上条「ああ……わかってるさ。じゃあ、またな」







    土御門(またな……か)

    土御門(伝えられることはすべて伝えた)

    土御門(その無線機に登録してあるのは、さっき言った協力者の持つ無線機との連絡用周波数だ)

    土御門(くそ……頭が割れるように痛い)

    土御門「やはり、奴らにやられた傷が原因……か……」

    102 = 101 :

    土御門(手当てしてもらって悪いが……)



    土御門(俺はもう、長くはもたない。じきゾンビ化するだろう)

    土御門(だから、これは、俺の無責任な期待……)

    土御門「……無茶はするなと言ったくせに、どうにかしてほしいと思ってる……本当に無責任だな」

    土御門「舞夏……必ず無事に戻るって約束したが……守れそうにないにゃー」






    土御門(この街の、皆の、未来は……託したぜ……上やん)



    103 = 101 :

    第7学区 学び舎の園出入口

    御坂「やっと学び舎の園から抜けれたわね」

    食蜂「はぁ……はぁ……」

    食蜂「御坂さん……疲れたわぁ……休みましょうよぉ……」

    御坂「アンタねえ……さっき休憩したばっかりじゃない。奴らは待っちゃくれないわよ?」

    食蜂「だから……どこか安全な場所をさがして……」

    御坂「安全な場所なんて避難所かこの学園都市の外かの、どっちかしかないわよ」

    御坂「避難所は隣の学区なんだから、たいした距離じゃないわ。我慢しなさい」

    食蜂「……わかったわぁ」

    104 = 101 :

    御坂(ずいぶん素直ね……いつもなら減らず口の一つでも言ってくるところだけれど)

    御坂(取り巻きたちは皆ゾンビ化、街はパニックの中でずっと気を張りながら歩き続けてる)

    御坂(精神的にだいぶ参っているようね……そういう私も……)

    御坂「じゃ、行くわよ……」

    御坂(皆は無事かしら……佐天さん、初春さん、黒子、そして……)

    御坂「!」

    食蜂「どうしたの?」

    御坂「何か……近づいてくるわ。それもかなりの数、スピード……」

    105 = 101 :

    ハンター×5「……シャァーッ」ババッ

    御坂「何こいつら……ゾンビじゃない?」

    食蜂「み……御坂さん……後ろからも……」

    タイラント「……」ザッ・・・・・・

    御坂(くそっ、挟まれた……電磁レーダーがありながら、気づけなかったなんて)

    御坂「逃げるわよ、捕まって!」

    御坂(電磁力最大!)ギューン

    106 = 101 :

    タイラント「……」ズダンッ

    御坂「なっ……と、跳んだ!?」

    タイラント「……」ズンッ

    御坂「くっ、危ない!」ドンッ

    食蜂「きゃっ!」

    ドカッ・・・・・・!

    御坂「ぐ……食蜂……離れてなさい!」グググ・・・・・・

    御坂(こいつ、何てパワーなの! 砂鉄の盾を……)

    御坂(防ぎきれない、避け……)

    107 = 101 :

    ドバッ

    御坂「あ……危なかった」

    ハンター共「クオオオオッ」

    タイラント「……」ギロリ

    食蜂「み、御坂さん……」

    御坂「こいつらは私が相手をするわ!!」



    第10学区 ある研究所

    研究員2「量産型タイラントとハンターの群れが第3位、第5位と接触、戦闘に入ったとの連絡があった」

    108 = 101 :

    研究員2「好機だ。戦闘データが取れるだけでない、奴らが疲弊しているならば」

    研究員2「第3位の確保、および第5位の抹殺は容易になる」

    研究員2「おい、例の試作型の準備はどうだ?」

    研究員1「調整は終了した、後は命令を入力するだけだ」

    研究員3「しかし、大丈夫か? タイラントってのは普通成人男性を基にするらしいが……」

    研究員4「仕方がないだろう、セルゲイとかいう奴のクローンはもうないみたいだし」

    研究者4「完全適合者のクローンという点では同じだろう」

    109 = 101 :

    研究員2「……そうだな」

    研究員2「確かに、急な製造だし、女性が、しかも未成年が基となるのは初めてだろう。不安要素は多い」

    研究員2「だが実験体も、実験場も腐るほどある……改良を重ねれば、外部のモノとは比べ物にならない、遥かに強力な兵器が誕生するだろう」



    研究員2「さて……君に与える命令は2つ」

    研究員2「1つは第5位の超能力者、心理掌握を抹殺すること」



    研究員2「そして……もう1つは第3位の超能力者、超電磁砲」






    110 = 101 :






    研究員2「君の『お姉さま』を捕えることだ」





    111 = 101 :

    第11学区

    麦野「さて……いざ帰ってきてみれば、とんでもない状況だな」

    滝壺「これが……バイオテロ……」

    麦野「疑い半分だったけど、やっと確証が持てたわ。滝壺、絹旗たちの居場所、わかる?」

    滝壺「うん。おおよその位置しかわからないけど……3人とも無事みたい」

    麦野「十分よ。早いとこ合流しましょ」

    麦野(……)


    ――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――

    麦野(わかった、引き受けるわ)

    112 = 101 :

    クリス(本当か!)

    麦野(ただし、報酬はいらないわ)

    ジル(え……?)

    麦野(私たちは、誰かの駒じゃない)

    麦野(金を貰って、誰かに依頼されて、誰かに命令されて動くんじゃない)

    麦野(私たちが何をどうするかは、私たちが決めることよ)

    麦野(私たちは……『アイテム』は……)

    麦野(自分たちの意思で動く)

    ――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――

    麦野「さあ、行くわよ」

    113 = 101 :

    今回はここまで

    申し訳ありませんが、明日からしばらくの間毎日更新はできなくなりそうです
    2日に1度は投下できるよう努めますので、ご了承ください

    ではでは

    114 :

    おっつ

    115 :

    黒子がゾンビに!?

    116 :

    >>研究者4「完全適合者のクローンという点では同じだろう」

    >>研究員2「だが実験体も、実験場も腐るほどある…

    妹達だろ

    117 :

    これがミスリードかやられた

    118 :

    御坂妹も何人かの妹達と連絡がつかないって言ってたしな

    119 :

    こんばんは。お待たせしました。

    投下開始します。

    120 = 119 :

    ビリィッ

    タイラント「……」シュウウウ

    御坂(電撃が効いてない!? あのコートのせいか!?)

    ハンター1「シャァーッ」ブンッ

    御坂「おっと、当たらないわよ!」

    御坂(当たりはしないけど、周りをうろちょろされても面倒ね。こっちの動きが制限されるわ)

    御坂(先に片付けるべきはあのトカゲ共ね……)

    御坂(食蜂は……十分離れたようね)

    御坂(なら……)

    121 = 119 :

    ハンター共「シャァッ」バッ

    御坂(飛び掛かってこない? 様子を見て……私の隙を突こうと?)

    御坂(ゾンビとちがってある程度の知能はあるみたいね)

    ハンター2「コァァァァ」

    ハンター3「シャーッ」

    御坂(しかも……こいつら仲間同士で連携をとってる?)

    御坂(なるほど厄介ね)

    御坂「……けどね」

    バチバチバチバチ

    御坂(辺り一面に放電すれば! 距離も、数も、素早さも! 関係ないわよねッ!!)バリバリバリバリ!!

    ハンター共「カ……」ブスブス・・・・・・

    122 = 119 :

    御坂「ふう……どんなもんよ」

    タイラント「……」

    御坂(……結構強めの電撃を放ったつもりなんだけど……)

    御坂(コートのせいだけじゃない、あいつ自体が相当にタフなの?)

    御坂(どうすれば……)

    御坂(殺す気で……殺す気でやるなら一瞬でやれる。砂鉄を使えば……)

    御坂(けど)

    御坂(あいつも元は人間……多分、だけど。)

    御坂(できれば殺したくない……)

    123 = 119 :

    タイラント「……」ダッ

    御坂「!」

    ドゴォッ

    御坂「向こうは殺す気満々ね……!」

    御坂(仕方ないっ、瓦礫をぶつけて気絶させる。多分それで逃げる時間くらいは稼げるはず!)

    124 = 119 :

    御坂「第10学区に何かがあるというそうですが……どうします? とミサカはあなたに意見を仰ぎます」

    上条「確かに気になるな……けど、今は救助を優先しよう」

    御坂「わかりました。ここは……病院ですね」

    上条「ああ、いつも世話になってるところだ。怪我人や入院患者がいるかもしれない」

    御坂「入りましょうか。……暗いですね」

    上条「携帯の明かりで何とかなるかな?」

    御坂「ミサカにはこのゴーグルがあるので不要です、とミサカはドヤ顔でゴーグルを装着します」フフン

    上条「俺には必要なの!!」

    125 = 119 :

    コツ……コツ……

    上条「人の気配がしない……もう皆避難したのか?」

    御坂「そう願いたいところですが……」

    ガツッ

    上条「! 足元に何か……」

    上条「こ、これ……」

    御坂「死体……ですね。どうやら、頭に銃弾を受けたようです。と、いうことは……」

    上条「……ちくしょう!」

    126 = 119 :

    御坂「! 奥のあの部屋、明かりがついてるようです」

    御坂「行ってみましょう」



    奥の部屋

    ????「誰だ!」カチャッ

    上条「うおっ! 待ってくれ、俺たちはゾンビじゃ……って」

    番外個体「あれ? アナタ達は……」

    打ち止め「10032号にヒーローさん!」

    上条「お前たちは……打ち止めと」

    御坂「番外個体ですか」

    127 = 119 :

    カエル医者「君たち、無事だったのかい?」

    御坂「ここで何をしているのですか? とミサカは疑問を投げかけます」

    カエル医者「奴らについて少し調べていたんだがね? ひとつわかったことがある」

    上条「わかったこと?」

    カエル医者「人間がゾンビになる現象……これはどうやら未知のウィルスによるものみたいだね?」

    上条「ウィルス?」

    カエル医者「いつ、どこで、誰が作ったのかは知らないが、どうやらそのウィルスが漏れたことが原因みたいだね?」

    カエル医者「空気感染力は既に弱まっているようだけれど……奴らに傷つけられでもしたら、ウィルスに感染してしまうみたいだね?」

    御坂「そんなことが……」

    128 = 119 :

    打ち止め「でもね、中にはウィルスが平気な人もいるみたい!」

    番外個体「ミサカたち妹達はみんなかなり強い抗体を持ってるんだってさ。お姉さまのおかげかな?」

    上条「抗体……そうだ、俺も奴らの攻撃を喰らっちまったんだった」

    カエル医者「そうなのかい? どれ、こっちで調べてみようかね?」


    カエル医者「運がよかったね、どうやら君にも抗体があるみたいだ」

    上条「そうなのか……ありがとうございます」

    カエル医者「といっても油断は禁物だよ? いくら抗体を持っていても高い濃度のウィルスが体内に入れば感染してしまうこともあるからね?」

    上条「はい、気を付けます」

    129 = 119 :

    カエル医者「私はここで抗体からワクチンを作れないか試してみるつもりだ」

    番外個体「ミサカたちはその護衛って感じかな」

    打ち止め「あの人もまだ妹達を探してる途中みたいだし……」

    上条「あの人って、一方通行か? あいつも妹達を探してるのか」

    打ち止め「『も』ってことは、あなたも?」

    御坂「はい、彼に捜索を手伝ってもらっています」

    上条「ワクチンが出来れば、元に戻るんですか?」

    カエル医者「いや、おそらくそれは不可能だ」

    130 = 119 :

    カエル医者「ワクチンでできることは、感染の予防と体内に入り込んだウィルスを殺すこと……発症してしまってからではどうすることもできないだろうね?」

    上条「そんな……」

    カエル医者「だからこれ以上の被害の拡大を防ぐためにも、私はワクチンの開発を急ぐよ」

    上条「わかりました……俺たちはまた妹達の捜索と救助を続けます」



    上条(ウィルスが原因……)

    上条(土御門が言っていた第10学区にある何かってのはそのウィルスを作った研究所……?)

    上条(そこにすべての元凶が……?)

    上条(でも今はどうにもできない……今の俺じゃあ大量のゾンビや化け物に太刀打ちできない)

    上条(どうにかして道を切り開く方法は……)

    131 :

    第3学区 工場地帯

    浜面「うわ……工場だらけだな……」

    絹旗「入り組んでますね……どうします? まっすぐ行きましょうか」

    浜面「そうだな……そうしよう」

    絹旗「そろそろ日も落ちてきますね。浜面、懐中電灯持ってます? 暗くなってきたら超必要になりますよ」

    浜面「持ってねえな。でもこういうとこなら非常用に備わってるもんじゃねえか?」

    絹旗「それもそうですね……ありました、これで十分でしょう」

    浜面「よし……行くか」

    132 = 131 :

    数分後


    浜面「……と思ったら」

    絹旗「瓦礫と鉄骨で道が塞がれちゃっててますね……事故でしょうか」

    フレメア「大体、行き止まり?」

    絹旗「これは私の窒素装甲でも持ち上げられそうにありませんね」

    浜面「どうする?引き返すか……」

    ガララッ

    絹旗「危ない!」

    133 = 131 :

    フレメア「わっ」

    浜面「うわああっ」

    ドォーン

    浜面「すまねえ、絹旗。助かったぜ」

    絹旗「また崩れた……? これじゃ引き返せないじゃないですか!」

    浜面「なんで工場が崩れるんだよ! もっと安全面ってやつを考慮しとけよ!」

    絹旗「仕方ありません……工場内を通るしかありませんね」

    浜面「まじかよ……また崩れるんじゃねーだろーな……」

    絹旗「懐中電灯を取ってきておいて正解でしたね」

    134 = 131 :

    作業員「ウー・・・・・・」

    浜面「ゾンビだ……こいつらが工場が崩れた原因か?」チャキッ

    絹旗「ゾンビ如きにそんなことが出来ますかね? ……仕方ありません。浜面、フレメアをしっかり守ってくださいよ! 私が前に出て戦います!」

    浜面「任せろ! 無茶はするなよ!」



    ウォォォォォォォォォォォォォォォォォォォッッッ!!



    フレメア「ひっ」

    絹旗「!? 何ですか、今の音……いや、声!?」

    浜面「おいおい……ゾンビ以外にまだ何かいるってのか!?」

    絹旗「崩落の原因でしょうか……?」バキッ

    浜面「冗談じゃねえぞ……! 誰かさんの不幸がうつっちまったか!? オイ!」

    135 = 131 :

    タイラント「オオオオオオッ」ズンッ 



    第10学区 ある研究所

    研究員1「量産型の一体が制御不能状態にあります!」

    研究員3「現在第3学区○○工場にて暴走中!!」

    研究員4「何者かによって制御用寄生虫が抽出されたのか!?」

    研究員1「すぐに新たな寄生虫を注入させに部隊を……」

    研究員2「いや、放っておけ。あそこには製造中の実験体もない。むしろデータを採取するいい機会だろう」

    研究員2「存分に暴れさせておくといい」



    タイラント「ウォォォォォォォッ」







    136 :

    >>135
    寄生虫って事はガナードかマジニ? それとも試作のCかな?

    137 = 131 :

    今回はここまで。今回もあまり話は進みませんでした。申し訳ない

    次回の投下は木曜の予定です

    それでは

    139 = 131 :

    >>136

    一応オペラクで登場したNE-βという設定です
    量産型だけでなく追跡者の制御にも使われていたヤツです

    140 = 136 :

    ネメシスのアレか

    因みにクリス&ジル以外にもバイオキャラ出す予定は?

    141 = 131 :

    >>140
    まだ書き溜めが終わってないので何とも言えませんが、とりあえず最後にちょろっと出るぐらいの予定です
    当初はハンクを出そうかと思っていたんですが

    142 :

    かなり昔に禁書×バイオのSSが書き手不明のまま打ち切りになったので期待したい

    143 :

    レオンがでるらことに期待したい

    144 :

    そういやレオンって2弾目の映画以外、女性との関わりをよく持つよね

    145 :

    >>1
    >>144 基本的に女運無いけどなww
    上条と出会ったらお互いがお互いの口癖をうつされそう

    146 :

    ベースに妹達が使われてるってことはもしかしてミサカ顏のタイラントなのか?

    147 :

    >>146
    アレクシア見たいな…
    裸か…

    148 :

    バイハザとかのクロスssって完走したらクオリティめちゃくちゃ高く感じるよな。

    頑張れ。

    149 :

    投下していきます

    今回普段にも増してやたらと説明口調が多いと思います。
    やっぱり地の文入れないと表現しきれない部分がありますね

    あと、寄生虫についてですが、確認したところオペラクでもタイラントから抽出されてネメシスに注入されたのはα型でした
    β型は研究所に登場したでっかい寄生虫の方でしたね
    ですからこの作中でもタイラントから抽出されたのはα型ということにしてください。本筋には関係はありませんが、間違った回答をしてしまい申し訳ないです

    150 = 149 :

    浜面「絹旗! もうここはさっさと抜けちまおう! 何かわかんねえけど危険だ!!」

    絹旗「そうしたいのは超山々ですが……こいつら数が超多くて……!」

    浜面「フレメア! 離れるなよ!」バババババ

    作業員「ウゥゥ……」

    絹旗「このッ!」バキッ

    浜面「こんな所で死んでたまるか!!」ババババババ



    数分後

    浜面「何とか、片付いたか?」

    絹旗「ええ、そのようですね。 早いところここから抜けてしまいましょう。出口は……」

    ウオオオオオオオオオッ


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