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    元スレ上条「バイオハザード?」

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    51 = 45 :

    ドバババババッ

    リッカー「グエッ」

    上条「!?」

    生徒「オオオ……」

    上条「くそ……離せっ」ゲシッ

    上条「た……たすかった……。でも、銃撃? いったい誰が……」

    御坂「大丈夫ですか、とミサカは声をかけます」

    上条「御坂妹!? なんでこんなところにいるんだ?」

    52 = 45 :

    御坂「……実は、妹達の何人かと連絡がついていないのですが、ミサカはその捜索の途中なのです、とミサカは他の妹達を見ていないかとそれとなく質問します」

    上条「いや、見てないな……そんなことがあったのか。あれ、でもなんでこんなところに他の妹達がいると思ったんだ?」

    御坂「……極秘事項です」

    上条「そ、そうか」

    御坂(抜け駆けしてあなたといちゃいちゃしようとしているのかも、と思ったからということは黙っていましょう、とミサカは密かに決意します)

    上条「そうだ、俺も聞きたいことがあるんだ、いくつか質問いいか?」

    御坂「構いませんが……。 ! 少々お待ちください」

    バンッ

    生徒「アッ」バタン

    53 = 45 :

    上条「な!? 何も殺すことは……元に戻す方法があるかもしれないじゃないか!」

    御坂「そのような悠長なことを言っている暇は無いのです。彼らは例え下半身が無くなろうと肉を求めて追ってきますよ? とミサカは事実を述べます」

    上条「事実って……」

    御坂「人間をそのような状態にする能力など存在しません」

    御坂「仮に元に戻す方法があるとして、その方法を見つけるまでに何人の人達が犠牲になるのでしょうか」

    御坂「被害は徐々に拡大しつつある以上、現状ではこうするしか方法が無いのです、とミサカは唇を噛みしめます」

    上条「……そうか」

    上条「……あれ? ちょっと待て、拡大しつつあるってどういうことだ?この学校以外でも、こんなことになってんのか?」

    54 = 45 :

    御坂「知らなかったのですか? このような事件は数日前から起こっていますよ?」

    御坂「今日になって事態が大きくなってきているようです」

    御坂「この第7学区はまだ比較的ましなようですが、かなり混乱した学区もあるようです、とミサカはこの街の状況を説明します」

    上条「そうなのか……よく見りゃ確かに遠くの方で煙が……」

    御坂「それで、質問とは?」

    上条「あ、ああそうだった、まず、こいつについてはわかるか?」

    リッカー「」

    御坂「……これもおそらく奴らの、ゾンビの一種じゃないでしょうか。どうやってこのような姿になったのかはわかりませんが」

    上条「俺、こいつに舌で傷つけられたんだけど、大丈夫かな? 俺もゾンビみたいに……」

    御坂「……わかりません。ただ、傷つけられたからといって確実にゾンビになるとは限らないのではないでしょうか」

    55 = 45 :

    上条「……今はそう信じるしかないな。次だ、この学校で他に無事な奴を見なかったか?」

    御坂「この学校はあらかた探しましたが、いませんでした。恐らくもう脱出したか、あるいは……」

    上条「……そうか」

    御坂「ご期待に添えず、申し訳ありません、とミサカは申し訳なさそうに頭を下げます」

    上条「いや、助かったよ。」

    上条(さっきの化け物との戦いと御坂妹の話からすると、この騒動の原因は超能力でも魔術でもない。つまり奴らの前じゃ俺の幻想殺しは無力)

    上条(土御門を探す必要は無くなったが……あいつなら、今頃舞夏と逃げていることだろう。きっと無事だ、そう信じるしかない)

    上条(今の俺にできることは……)

    上条「なあ、この学園都市で安全な場所、ってあるか?」

    56 = 45 :

    御坂「確か第22学区が避難所となっていたはずですが」

    上条「……そうか、よし!」

    上条「俺は避難が遅れた人や怪我人を助けて22学区まで連れて行くよ。22学区ならここから近いしな」

    御坂「……それなら、ミサカも同行します、とミサカは協力を申し出ます」

    御坂「ミサカの能力なら電子ロックされた扉を開けられますし、多少の瓦礫なら動かすことができます、とミサカは自身の能力の優位性をアピールします」

    上条「わかった、じゃあ代わりといっちゃあなんだけど、俺も妹達を探すのを手伝うよ」

    御坂「……ありがとうございます、では行きましょう!」

    上条「ああ!」

    57 = 45 :

    風紀委員177支部

    バンバン、バンバン

    初春「し、白井さん」

    黒子「ここももう限界のようですわね……」

    黒子(まさかここまで被害が拡大するとは……やはり、昨日のアレが原因で……)

    黒子(暴動は鎮圧されたにもかかわらず……やはりこれは……)

    黒子「仕方ありませんわね、初春! 離脱しますわよ!」

    初春「せ、せめてノートパソコンだけでも……」

    黒子「早く!!」

    ガシャァァァァァァァァ

    ゾンビ共「ウウウウウウウ」

    黒子「しっかりつかまっていてください!」ヒュッ

    58 = 45 :

    とあるビルの屋上

    黒子「ここならとりあえずは安全ですわね」

    初春「これからどうするんですか?」

    黒子「逃げ遅れた人たちも大勢います。その救助を優先しましょう。……それで、お姉さまや佐天さんとは……」

    初春「やっぱり繋がりません……通信系統がダウンしているのかもしれません」

    黒子「そうですか……」

    初春「大丈夫ですよ! 佐天さんも、御坂さんも、きっと無事です! また会えますよ!」

    黒子「……そうですわね。くよくよしていても仕方がありません! 早速行きますわよ、初春!」

    初春「はい!」

    59 = 45 :

    第3学区のとあるレストラン

    ゾンビ共「ゥゥゥゥゥ・・・・・・」

    浜面「くそッ! 奴ら入ってきやがった!」バンッバンッ

    浜面「フレメア、厨房に隠れてるんだ!」

    フレメア「浜面は!?」

    浜面「俺はここであいつらを食い止めるから!」バンッ

    ウェイター「ウウウ・・・・・・」ムクリ

    浜面「んなっ、中からもかよ!」

    絹旗「超窒素ぱんち!」ドカァッ

    ウェイター「」ドサッ

    浜面「絹旗! すまん、助かった」バン

    60 :

    この状況だと絹旗最強クラスだな。

    61 = 45 :

    絹旗「麦野がいれば、こんな連中超一瞬で片が付くのですが」

    浜面「麦野と滝壺は外部の都市にいるからな、間の悪い!」

    絹旗「数日前に超突然外部へ行くって知らされましたからね、むしろこんな目に合わずに済んだとも言えますが」バキッ

    浜面「はは、それもそうだな」バンッ

    浜面「よし、なんとか片付いたな……」

    絹旗「フレメア、もう大丈夫ですよ」

    フレメア「もう、終わった?」

    浜面「ああ、終わったぞ。良し、ここを離れよう」

    絹旗「そうですね。C級映画は見るのは超好きですが、実際に体験するのは超勘弁です」

    62 = 45 :

    浜面「つっても、どこへ向かうかだが……避難所ってどこだっけ」

    絹旗「避難所は22学区ですね……ですが、映画だとこういう時って避難所はむしろ超危険ですよね」

    浜面「確かに、避難所内でゾンビが出てきたら逃げ場は無いよな……」

    絹旗「こういう時は街から脱出するのがベストなんですよ! 超決定です! 行きましょう!」

    浜面「あっ! おい!」

    絹旗「超早くしてくださーい!」

    浜面「ったく……。よし、フレメア、行くぞ」

    フレメア「大体了解、にゃあ!」

    63 = 45 :

    学び舎の園 大通り

    食蜂「はぁ……はぁ……どうして私の洗脳力が……」タタタッ

    縦ロール「ゥゥゥゥ・・・・・・」

    取り巻き共「アアアアアア」

    食蜂「き……効かないのよぉ……」

    食蜂「も、もう限界、走れないわぁ……」ハァ・・・ハァ・・・

    縦ロール「ウァァァァァッ」ガバッ

    食蜂「きゃあっ……やめっ」

    64 = 45 :

    バチィッ

    食蜂「!」

    取り巻き共「」シュゥゥゥ・・・・・・

    食蜂「こ……この電撃は……」

    御坂「死んじゃいないわ、しばらく静かにしてもらうだけよ」

    食蜂「御坂さん……」

    御坂「やっぱり逃げ遅れてたのね、アンタ。大丈夫?立てる?」

    食蜂「あ……だ……」

    食蜂「………に」

    食蜂「にっ、逃げ遅れてなんかないしぃ! 余裕で逃げ切れてたしぃ! 別に助けてくれなんて言ってませんしぃ!」

    65 = 45 :

    御坂「その様子じゃ大丈夫そうね。さ、立って」

    食蜂「……どうして、私を?」

    御坂「……」

    御坂「確かにアンタとはそりは合わないけど、だからといって襲われてるアンタを見捨てるほど鬼じゃないわよ、私は」

    食蜂「……」

    御坂「ほら、とりあえず避難所まで行くわよ。私が先導するからちゃんとついてきなさいよ?」

    食蜂「あの……御坂さん……」

    御坂「何よ?」

    食蜂「そ……その、あ……ありがとう」ボソッ

    66 :

    とある研究所

    研究員1「やはり、ゾンビ如きでは高位能力者の相手にはならんか」

    研究員2「そのようだな……そろそろ次の段階へ行くか?」

    研究員1「そうだな……アンチスキルは今どうなっている?」

    研究員3「現在いくつかの部隊に分かれて救助活動とゾンビ掃討を行っている模様。監視員も記録準備ができたようです」

    研究員2「よし、上空で待機中のヘリに指令を送るぞ」

    研究員1「我々は更に次の段階へ向けて『アレ』の調整に入るぞ」

    研究員3・4「了解」

    研究員2「さて……外部の研究の成果とやらを見せてもらおうじゃないか」

    67 = 66 :

    学園都市上空 ヘリコプター

    研究員5「指令が来た、間もなく実験開始だ」

    パイロット「了解、こちらはいつでもOKだ」

    研究員5「実験開始まであと10秒」


    研究員5「5秒……4……3……2……1……0、実験開始だ」




    研究員5「B.O.W.の投下を開始する」

    68 = 66 :

    今回はここまでです。

    あまり話が進みませんでした。
    まだまだ始まったばかりですが、なんとか完結まで持っていきたいと思います。

    続きはまた明日。

    69 :

    乙乙
    ヘリから投下というと・・・タイラントか?

    70 :

    おつ

    71 :


    装甲服相手には、普通のゾンビじゃ無力だもんな。

    72 :

    みこみさに期待しておこう

    73 :


    もしや・・・麦野と滝壺改造された?

    74 :

    乙乙

    能力使うタイラントとか gウィルスとかcウィルスのが可愛く見えるレベル

    76 :

    バイオが混じってる世界ならゾンビを見たらすぐに魔術や超能力の前にT-ウイルスを思い浮かべるとおもうんだが。ラクーンで十万人で死んでる大惨事が起きて世界中でバイオテロが発生した上に一年前にもトールオークスがバイオテロやその消毒で消滅したというのも起きたばっかりだし

    77 = 66 :

    こんばんは。少ないですが投下していきます。

    >>76
    それについてですが、一応次回あたりに作中で説明が入る予定です。

    78 = 66 :

    第3学区大通り

    ガシャンガシャンガシャンッ

    警備員1「何だ!? あのヘリ、何か落としやがったぞ」

    警備員2「警備員所属のヘリじゃねえ……なんだってんだ」パンパン

    警備員1「ゾンビ共の相手で手一杯なんだ! 構う必要は無いだろ!」ババババババ

    タイラント「……」

    警備員3「何だありゃ……人か?」

    警備員2「いや、それにしちゃあでかくねーか……?」

    79 = 66 :

    警備員3「あのデカブツの両隣のカプセルは何だ……?」

    プシューッ

    警備員2「! 開くぞ!」カチャッ

    ハンター×2「コォォォ・・・・・・」

    警備員4「何だありゃ……。化け物かよ!」

    警備員1「いや、敵とは限らないぞ……ゾンビ殲滅のための切り札かも……なあ、あんた……」

    タイラント「……」

    警備員2「! おい! 危ねえ!!」

    タイラント「……」ブンッ

    80 = 66 :

    警備員1「えっ?」

    メキャッ

    警備員2「な……あ……撃てぇぇぇぇえええぇぇぇぇッ!!!」バババババババ

    警備員3「うおおおおおおおお!!」バババババババ

    警備員4「き……効いてねえ!」

    ハンター1「キシャァーッ」ブンッ

    警備員4「あっ」ズバッ

    警備員3「く……首を……!?」

    81 = 66 :

    警備員2「こ……こいつらァァァァァァッ」バババババ

    タイラント「……」ガシッ

    警備員2「あ……あが……かッ……」メキメキメキ

    ブチュッ

    警備員3「ひっ……」

    タイラント「……」

    警備員3「ま……まってくれ……」

    警備員3「こ……降参だ! 武器も捨てる! だから……」

    タイラント「……」

    警備員3「命……だけは……」

    タイラント「……」

    ベキョッ

    82 = 66 :

    第7学区

    上条「よし、この辺りから捜索を始めよう」

    御坂「お待ちください、この先、丸腰ではどうしようもありません。これを、とミサカは拳銃を手渡します」

    上条「け、拳銃?」

    上条「これ……本物か?」

    御坂「はい。それとこれは予備の弾薬です。ゾンビを撃つ際は頭を狙ってください」

    上条「そう簡単に当たるもんなのかな?」

    御坂「当たらないでしょうね。ですから敵を十分にひきつけたうえでしっかり固定して狙う必要があります。間違っても片手撃ちなんてしないでくださいよ?とミサカは忠告します」

    83 = 66 :

    上条「わかってるよ。それじゃあ行くか」

    御坂「了解です、とミサカは……」

    コツッ・・・・・・

    御坂「何者かの接近を確認しました。右方向です」

    上条「ゾンビか!?」チャキ

    コツ・・・・・・

    上条「お前は……」

    土御門「上やん……」

    上条「土御門!」

    84 = 66 :

    タイラント・ハンターが警備員と交戦した大通り

    浜面「うわっ……こりゃひでえ」

    フレメア「なにー? 何があるの?」

    絹旗「フレメア、見ちゃダメですよ」

    浜面「どうやったら人間がこんなになるんだ?」

    絹旗「ゾンビ……じゃないですよね? 能力者の仕業でしょうか」

    浜面「わかんねーが……血が温かいな……これをやった奴がまだ近くにいるかもしれねーぞ」

    絹旗「そうですか……早いところここから離れましょう。この先の工業地帯を抜けて第11学区に出るのが超近道のようです」

    浜面「ああ……そうだ、すまねえ。銃、貰ってくぜ」

    85 :

    遡ること2日前 ヨーロッパ

    滝壺「はまづらたち、置いてきちゃったけど良かったのかな?」

    麦野「別にわざわざ全員で来ることはないだろうしねえ。土産でも買って帰ればいいでしょ。……着いたわ、ここね」

    滝壺「大きい建物だね」

    麦野「国連直下の組織ねえ。そんな所が私達『アイテム』に何の用があるんだか。しかも直接会って話がしたいと」

    滝壺「なんて言ったっけ……たしかびー……びーえす……」

    麦野「『Bioterrorism Security Assessment Alliance』……通称『B.S.A.A.』……ね。聞いたことのない組織だわ」

    受付「本日はどのようなご用件でしょうか」

    麦野「日本の学園都市からここに呼ばれてきたの。『アイテム』って言えばわかる?」

    受付「少々お待ちください……」

    86 = 85 :

    受付「こちらへどうぞ」

    ガチャッ

    ???「君たちが学園都市の『アイテム』か?」

    ??「突然呼び出したりしてごめんなさい」

    麦野「ええ……あなたたちは?」

    クリス「俺はクリス・レッドフィールド。こっちはジル・バレンタイン」

    ジル「二人ともこのB.S.A.A.のメンバーよ」

    クリス「代表は今立て込んでいるから……君たちをここへ呼んだ理由を代わりに俺たちから話そう」

    ジル「あなたたち……『アイテム』に極秘の依頼をしたいの」

    87 = 85 :

    今日はここまでです。
    次回はなるべく話を進展させたいと思います。

    続きはまた明日。

    88 :

    こっちも同じ数だけのカブトムシで応戦だな

    90 = 85 :

    こんばんは
    投下していきます

    >>88
    垣根さん、はっきり言ってチートすぎてどう扱うかに困ってます
    いっそ死んだことにするか……

    それと、>>1は軍事、政治に関する知識がありません
    だから非常に見苦しい所があるかと思われますが、そこら辺は目をつぶってご覧になっていただけたら幸いです

    91 :

    浜面はしんでもいいや

    92 = 85 :

    クリス「最近になって学園都市の機密性が少し低くなった事については知っているか?」

    麦野「まあ……色々と面倒事が片付いたからね」

    麦野(暗部の完全解体とか)

    クリス「それによって君たちについての情報を得るのも比較的楽になった。君たちについて、少し調べさせてもらった。その上での依頼だ」

    麦野(中に居たからあまりそんなに実感はわかないけど……それにしても)

    麦野(こいつらどこまで知っている? まさか暗部のことについても……)

    クリス「俺たちも最近知ったことだが、学園都市は外部で起きたある一連の出来事を内部に隠している」

    滝壺「出来事?」

    ジル「バイオテロよ」

    93 = 85 :

    クリス「普通隠し通せるような事じゃないんだがな。学園都市の情報統制力には恐れ入るよ」

    ジル「アンブレラという表向きには製薬企業の顔を持つ連中が、裏で生物兵器の研究開発を行っていたの」

    ジル「1998年にアメリカ合衆国中西部のラクーンという小さな街でそのアンブレラの研究するウィルスが流出したのが始まりよ」

    ジル「そのせいで、ラクーン市民の多くがウィルスに侵されたわ」

    ジル「信じられないでしょうけど、そのせいで市民はみな生ける屍……ゾンビになったわ」

    麦野・滝壺「!?」

    クリス「俺たちももともとはそのラクーンシティの警察署所属の特殊部隊員だった」

    ジル「私たちは何とか逃げ延びたものの……街自体は核によって吹き飛ばされた」

    ジル「アンブレラはそれでも活動を続けたけど、私たちラクーンの生き残りや反対組織の活動によって企業は崩壊したわ」

    ジル「けれど、それで終わりじゃなかった」

    94 = 85 :

    クリス「普通隠し通せるような事じゃないんだがな。学園都市の情報統制力には恐れ入るよ」

    ジル「アンブレラという表向きには製薬企業の顔を持つ連中が、裏で生物兵器の研究開発を行っていたの」

    ジル「1998年にアメリカ合衆国中西部のラクーンという小さな街でそのアンブレラの研究するウィルスが流出したのが始まりよ」

    ジル「そのせいで、ラクーン市民の多くがウィルスに侵されたわ」

    ジル「信じられないでしょうけど、そのせいで市民はみな生ける屍……ゾンビになったわ」

    麦野・滝壺「!?」

    クリス「俺たちももともとはそのラクーンシティの警察署所属の特殊部隊員だった」

    ジル「私たちは何とか逃げ延びたものの……街自体は核によって吹き飛ばされた」

    ジル「アンブレラはそれでも活動を続けたけど、私たちラクーンの生き残りや反対組織の活動によって企業は崩壊したわ」

    ジル「けれど、それで終わりじゃなかった」

    95 = 85 :

    ジル「ウィルスは世界中の企業や国の手に渡り、その後も研究・改良が続けられたわ」

    ジル「ラクーンシティにはじまり、シーナ島、ロックフォート島、南米アムパロ、スペイン」

    ジル「ハーバードヴィル、テラグリジア、キジュジュ自治区、東スラヴ、トールオークス、蘭祥」

    ジル「バイオテロは世界各地で今も行われているわ」

    クリス「俺たちB.S.A.A.はそんなバイオテロに対抗するために設立されたんだ」

    麦野「にわかには信じがたいけど……だいたい分かったわ。」

    麦野「あなたたちの依頼の内容も……ね」

    96 = 85 :

    クリス「話が早くて助かるな。……実は先日、学園都市にそのウィルスとそれによって生み出された生物兵器……B.O.W.が運び込まれたという情報が手に入った」

    クリス「本来なら俺たちが対応に当たるべきなんだが、知ってのとおり学園都市は独立した都市だ。もはや国家と呼べるほどに。今もそれは変わらない」

    クリス「アジアにはB.S.A.A.の極東支部があるが、唯一例外として日本の学園都市に対しては一切の権力を持たないんだ」

    クリス「加えて学園都市は世界最高峰の科学力・軍事力を持っている」

    クリス「トールオークスや蘭祥の事後処理に多くの人員を割いている今、優先度が低いんだ」

    クリス「そういった理由から、国連から出動の許可が下りていない」

    ジル「そこであなたたちに、依頼をしたいの」

    97 = 85 :

    ジル「本来なら、能力者である以前に学生であるあなたたちに頼むのは恥ずべきことだわ」

    ジル「でも、私たちが動けない今、あなたたちに託すしかないの。これ以上被害を広げないためにも……」

    ジル「当然報酬は出すわ。前払いとして20万ドル。依頼が終われば100万ドル」

    クリス「やってくれるか……?」

    滝壺「……むぎの、どうするの?」

    麦野「…………」

    98 = 85 :

    時は戻り再び学園都市 第7学区

    上条「土御門!」

    上条「どうしたんだ、その傷!」

    土御門「化け物と遭遇した……舞夏と禁書目録を逃がすのに手一杯で、この様さ」

    上条「インデックス! あいつも無事だったのか。……そうかインデックスも逃がしてくれてたのか……待ってろ、すぐに手当てを」

    御坂「手伝います、とミサカはどこからともなく救急キッドを取り出します」

    土御門「その間に、いくつか伝えたいことがあるんだ。聞いてくれ」

    上条「伝えたいこと?」

    99 = 85 :

    土御門「実は、俺ともう一人、ある人物の協力を得て騒動の原因を探っていた」

    土御門「その結果、どうも第10学区のある研究所に何か……手掛かりか、直接の原因かはともかく、何かがあるのが分かった」

    土御門「あの学区は危険な研究をするにはもってこいの場所だからな」

    土御門「けど、第10学区は今この学園都市で最も危険な場所だ」

    土御門「遠目でも、ゾンビだけじゃない、何体もの化け物が見えた。まるで何かを守るかのようにうろついている」

    上条「その化け物ってのは、筋肉が剥き出しの奴か?」

    土御門「いや、トカゲみたいなのだったな」

    土御門「あと、苔色のコートを纏った大男も何体かいたみたいだ。直接見てはいないが」

    上条「俺が出くわしたようなの以外にもいるのか……っと、終わったぞ」

    100 = 85 :

    土御門「すまないにゃー。さすがにレベル0の能力じゃ出来ることにも限界があるぜよ」

    上条「おっ、シリアスモード終わりか?」

    土御門「茶化すなよ。俺はまた調査に戻る。これを持ってけい」

    上条「なんだこれ……無線機か?」

    土御門「学園都市特製の一品だぜい。この状況下でも使えるようになってる」

    土御門「周波数はあらかじめ登録してあるから、何かあったら連絡するといいにゃー」

    上条「わかった……ありがとうな」


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