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    元スレ禁書「とある幸福の上条当麻、はっじまるよー」上条「ウソつけ!」

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    801 :

    >>797
    おまいのせいですごい静かになっちゃったじゃないかぁ

    802 :

    この上条さん枯れすぎだろ
    前世であそこまでのことされたけど若返りました。美琴の好意に気づくくらいには鈍感が治りました

    とすれば美琴以外の女の子の好意だって気づくはず
    上条さんハーレムでも築いてやるぜヒャッハー! くらいになるのではなかろうか?

    まあそれは冗談としても、美琴に対する接し方はヤバイ
    打ち止めや御坂妹とかとほとんど変わらない
    青春どころか縁側で孫娘と弄れるおじいちゃんに見える
    いや年齢的にはあってるんだろうけど、こいつらの関係はこれ以上進むのだろうか?

    803 :

    ハーレムなんて不誠実な関係は望んでなさそう
    ヤりたいだけというゲスい動機なのにそこだけは誠実であろうとする辺りは腐っても上条さんだと思う

    804 :

    たぶん普通にセックスもするごく普通の恋人、いずれは夫婦になれる相手を望んでるだけだと思うんだ
    前世が最初っから最期までセックスレスな上に超絶束縛浮気も物理的に不可能なインペリアル恐妻だったからこその不満な訳で
    彼女が夫婦の営みをさせてくれてたら二周目やってやるぜ!なんて思わなかっただろうし、浮気もしない(見張ってないと逆レされるかもしれんが)良き夫として普通に生涯を終えてたはず

    805 :

    >>801
    余計なこと言うから・・・

    806 :

    >>802
    今の上条さんはよくある「見た目は幼女だけど100年くらい生きてる人外」の男版だと思えばいいよ
    三只眼みたなモンだと思えば萌えるだろ

    808 = 807 :


    幕間

    九月九日


    第七学区 グループアジト――


    上条「ふぅ、お茶はやはり日本茶に限りますなぁ」ズズー

    浜面「せっかくの休みだってのに、御坂を誘わなくていいのか?」

    上条「御坂にも友達付き合いがあるんだよ。それに明日はみんなで遊ぶ約束だろ」

    浜面「そういや御坂妹と打ち止めも、用事があるって出かけたな」

    上条「ほっほ、子供は風の子じゃからのう。家に籠るよりずっと健全じゃよ」ニコニコ

    浜面「……大将、さすがにジジ臭ぇぞ」

    上条「こほんっ、ところで浜面は出かけないのか?」

    浜面「あー、なんつーか、ほら! 風紀委員に初春っているだろ? 最近いつもナビしてくれてるんだけど」

    上条「花飾りの?」

    浜面「そうそれ! その初春に日頃のお礼を兼ねてさ、買い物に誘ったんだよ。んで今連絡待ち」

    上条「へぇ、いきなりデートに誘うとか やるなぁ」

    浜面「デ、デート!?」ガビーン

    809 = 807 :


    上条「何を驚いてるんだ? 休みの日に、女の子と二人で買い物なんてデート以外の何者でもないじゃんか」

    浜面「はぁ!? 相手は中一のガキだぞ!?」

    上条「どっちがガキなんだか。中学生とはいえレディに違いないだろう? だったらそれはデートだよ」

    浜面「そ、そういうもんか……?」

    上条「当たり前だ。つかお前も紳士ならスマートにエスコート出来るように、ちゃんとしたプランはあるのか?」

    浜面「あ、いや、セブンスミストで適当に済ませようかと…」

    上条「バカ野郎っ!!」ガァァ

    浜面「ひっ!?」

    上条「テメェそれでも紳士かッ!!!」

    浜面「……シンシジャネーシ」ボソッ

    上条「ったく、近頃の若いもんは……。仕方がない、上条さんがお前を立派な英国紳士に仕立ててやる」

    浜面「えっ」


    ◇ ◇ ◇ ◇


    第七学区 とあるファミレス――


    美琴「おっはよー」

    佐天「おはようございまーす、ってあれ? 御坂さん一人ですか?」

    美琴「うん、黒子は風紀委員のお仕事だって」

    佐天「初春も忙しそうだったし、大変ですね~」

    810 = 807 :


    美琴「ホント大変よー。次から次に事件が起きるんだから やんなっちゃうわ」

    佐天「あははっ、御坂さんも警備員ですもんね」

    美琴「フフン、まあね」ドヤッ

    佐天「いいなぁ、憧れちゃうなぁ。あたしにも能力があればなぁ」

    美琴「能力ねぇ……。特務支援課に限っていえば、あんまり関係ないんだけどね」

    佐天「は……?」キョトン

    美琴「だってうちのリーダーは無能力者よ? 浜面さんもそうだし、私の妹は異能力者ってとこだもん」

    佐天「リーダーが無能力者!?」

    美琴「しかも私を軽くあしらう程強いし、人をすぐ子供扱いするし、まったく何なのよアイツは」ニコニコ

    佐天「…………」

    美琴「そりゃ私より年上だけどさ、妙に落ち着きがあるっていうか老成してるっていうか、大人っぽいのよね」ニコニコ

    佐天「御坂さん」

    美琴「なーに?」ハテ?

    佐天「その人って、夏休みに御坂さんとゲーセンで遊んでた人ですよね?」ニヤニヤ

    美琴「夏休み…………あ」

    佐天「すっごいイチャついてましたよねぇ。いや~、御坂さんてば大人だなー♪」ニヤニヤ

    美琴「ちょ、いちゃついてなんかないわよ!?///」カァァ

    811 = 807 :


    佐天「ハァー、あたしも年上のカレシ欲しいなぁ」

    美琴「かかか、彼氏ィィ!?」

    佐天「違うの?」

    美琴「ち、違うっ!!///」ブンブン

    佐天「ですよねー。超能力者と無能力者だとつり合いがとれませんもんね」

    美琴「そ、そんな事はないんじゃないかしら。大切なのは本人の気持ちなんだし!///」アタフタ

    佐天「ほっほーう、御坂さん的には全然ありと?」ニヤニヤ

    美琴「ないないないっ!? わ、私がアイツとなんて、あり得な………………………………くはないけどさ///」ゴニョゴニョ

    佐天「あっはは、御坂さんてばカワイイなぁー」ニヤニヤ

    美琴「も、もうこの話題はおしまいっ!!///」

    佐天「えー」

    美琴「そういう佐天さんはどーなのよ///」

    佐天「へ……あたし?」ハテ?

    美琴「佐天さんとこは共学だし、恋バナの1ダースや2ダースあるでしょ!?///」

    佐天「いや、ありませんってば」

    美琴「……ホントかしら?」

    812 = 807 :


    佐天「誓って本当です。なにせあたしは初春のパンツ一筋ですから!!」キリッ

    美琴「……初春さんも苦労してるのね」

    佐天「そうそう聞いてくださいよ御坂さん!」

    美琴「なになに?」

    佐天「最近初春のパンツが大人っぽくなってるんです!」

    美琴「うん…………うん?」

    佐天「あれは男に媚びたパンツでしたね。縞々が精々だった初春のチョイスじゃない!」

    美琴「…………」

    佐天「あたしの初春(パンツ)に男の影が見え隠れしてるなんて……ッ、御坂さん、これは事件ですよっ!!」クワッ

    美琴「えっと、うんと、ちょっと分かんない」

    佐天「ハッ、これだから恋愛貴族さまは! 御坂さんには年上のカレシがいるから余裕でしょうね!」

    美琴「さ、佐天さん?」

    佐天「でもあたしや白井さんみたいな恋愛弱者にはパンツしかないんですよ!?」

    美琴「そ、そうなんだ…………え、黒子も?」

    佐天「白井さんの事はどーでもいいです。今は初春(パンツ)の調査が重要…」


    ピロリーン♪


    佐天「アケミからメールだ……って、ぎゃあああああああああああああああああああああああ!?」ギャース

    美琴「え、なに!?」ビクッ

    813 = 807 :


    佐天「うう、信じてたのに……初春(パンツ)の裏切りものォォーーーー!!!」

    美琴「どうしたのよ佐天さん!?」

    佐天「これ……」スッ

    美琴「メール? ……えっ、これって」

    佐天「こうしちゃいられない! 初春(パンツ)のところに行かなきゃ!」タッタッタ

    美琴「ちょ、佐天さんお会計は!? 割り勘じゃないと持ち合わせが……ああっ、待ってー!?」


    ◇ ◇ ◇ ◇


    第七学区 とある公園――


    浜面「結局大将のレクチャーを受けちまったわけなんだが……。約束の時間まであと10分か」


    初春「浜面さーん」タッタッタ

    浜面「よお」

    初春「お、お待たせしてすみません!」

    浜面「俺も今来たとこだから気にすんな。それにまだ待ち合わせの時間になってねえよ」

    初春「え、そうなんですか!?」

    浜面「仕事の時と違って、意外とおっちょこちょいなんだな」

    初春「うう……///」カァァ

    浜面「でも時間に余裕を持って行動できるのは、偉いと思うぞ」

    初春「そ、そんなこと……ないです///」テレテレ

    浜面「せっかく初春が早めに来た事だし、早速買い物に行きますか」

    初春「はい……!」

    814 = 807 :


    第七学区 セブンスミスト――


    ワイワイ ガヤガヤ


    浜面「休日ってのもあるんだろうけど、結構混みあってるな」

    初春「……(いきなりお買いものに誘われちゃったけど、これってデート……ですよね?///)」ポケー

    浜面「さてと、何処から見て回ろうか」

    初春「え、えと、あの、その…」アウアウ

    ドンッ

    初春「きゃっ!?」フラッ

    浜面「おっと」ギュッ

    初春「へ……?」

    浜面「危ねえなぁ、ボーっとしてると今みたいに人にぶつかるぞ」

    初春「~~~~~ッ///(だだだ抱きとめられてるぅーー!?)」

    浜面「ケガはしてないよな?」

    初春「は、はい!?///」アワワワ






    佐天「…………」プルプル

    美琴「置いてくなんて酷いじゃない! ……佐天さん?」

    815 = 807 :


    美琴「おーい、佐天さんってばー」フリフリ

    佐天「あ、あれを……」

    美琴「うん?」チラッ



    初春「すす、すみません! 私鈍くさくって、あの……///」

    浜面「気にすんなって。それよりほら」スッ

    初春「え、えっと……?///」

    浜面「手を繋いでれば安心だろ。つーか早く繋いでくれないと、俺スゲー間抜けなんだけど」

    初春「……///」キュッ

    浜面「んじゃ服から見て回るか」

    初春「……はい///」テレテレ



    美琴「初春さんと浜面さん、いつの間に……」ポカーン

    佐天「くっそぅ、ホントに男が居やがったのかーっ!!」プンスカ

    美琴「お、落ち着いて」

    佐天「これが落ち着いていられますかってのよ! いいですか御坂さん!!」

    美琴「はいっ!?」ビクッ

    816 = 807 :


    佐天「ついこの間までは、コイ? 池なんかで飼う観賞用淡水魚のことですかぁ? なんてすっとぼけてた初春なんですよ!?」

    美琴「え、ええ」

    佐天「キス? 天ぷらにするとおいしいですよね、なんて食い意地の張ってた初春がですよ!?」

    美琴「う、うん」

    佐天「スイーツに目が無くて、お気楽お花畑を体現してるのが初春だったんですよ!?」

    美琴「佐天さん、それは酷いよ」

    佐天「酷いのは初春ですよ! 親友のあたしに黙って彼氏なんて作っちゃってさー!!」

    美琴「……それが本音か」

    佐天「御坂さんだって、白井さんに突然彼氏が出来たらこうなりますよ!」

    美琴「黒子に? ……う~ん、想像できないわねぇ」

    佐天「その想像もつかない事が、あたしたちの目の前で起きたんですよ!」

    美琴「えー、初春さんならフツーに想像できるんだけど」

    佐天「ううっ、能力だけじゃ飽き足らず、女子力までも差をつけられるなんて……」ガックリ

    美琴「げ、元気出してよ。ほら、私だって彼氏いないし」アセアセ

    佐天「御坂さんにはツンツン頭の人が居るじゃないですか……」

    美琴「だから彼氏じゃないって!///」カァァ

    佐天「ぐわぁぁーー!! さっきまでは生温かく見守れたのに、今はすっごいムカつくーーー!!」

    美琴「お願いだから機嫌直してよ。ね?///」

    佐天「顔を真っ赤にしてる人に慰められたくないですぅー。どーせあたしは恋もした事のないお子様ですぅー」

    美琴「……かつてないほど佐天さんがやさぐれてる」ゲンナリ

    佐天「もういいです! いつも通り、初春のスカート捲って帰りますっ!!」プンスカ

    美琴「そう……ってオイ! ちょっと待って!?」ガビーン

    817 = 807 :



    佐天「うーいはるーん♪」ススス

    初春「え、佐て…」




    佐天「パンツ穿いてるかぁ~~~~?」ソォイ!


    バサッッ


    初春「」



    浜面「……(視えたっ!!!)」



    818 = 807 :


    初春「!?ッ、~~~~~~~~ッッ!?///」カァァ

    佐天「こ、これは!」

    初春「ささ、佐天さん!!!///」

    佐天「リボンとフリル付きのパンツ……ッ!! まさか勝負パン…」

    初春「ぎゃわああーーーーーー!?!?///」

    佐天「中一のくせに! 初春……いやらしい子!!」

    初春「浜面さんがいるっていうのにこの暴挙!? 何すんですか佐天さんっ!!///」プンスカ




    浜面「なんだ、あの子?」

    美琴「ゴメンね、まさか佐天さんが二人のデートを邪魔するなんて思わなくて」

    浜面「俺は別に構わねえけどよ、初春は災難だな」キリッ

    美琴「……鼻血出てるわよ」

    浜面「…………」フキフキ


    テッテレー


    佐天さんの乱入でデートはご破算になった!

    浜面は少しだけ紳士(ヘンタイ)へ近づいた!!



    ◇ ◇ ◇ ◇



    第七学区 駅前――


    上条「たまには一人のんびり散歩でも、って思ってたら――」


    禁書「夫たるもの、休日は妻にサービスするべきかも」デデン


    上条「不幸だ……」

    819 = 807 :


    禁書「それで今日は何処へ連れて行ってくれるのかな?」

    上条「何処へなりとも行けよ、お前一人でな!」

    禁書「もう、本当は愛するインデックスとデートできて嬉しいくせに♪」

    上条「ねーよ! あり得ねえ!!」

    禁書「私としてはB級グルメツアーがいいんだよ」

    上条「……聞いちゃいねえ。いや諦めるな上条当麻、今生は自由に生きると決めたじゃないか」

    禁書「ハァ、私も自由が欲しいかも」

    上条「テメェは年中無休でフリーダムじゃねーか!」

    禁書「あのね、とうま。自由というのは束縛があって初めて成立する概念なんだよ?」

    上条「……もういい、お前は黙ってろ」


    ペガーサスーー♪


    上条「あ……この歌声……」

    禁書「フフ、懐かしいね」

    820 = 807 :


    数分後


    アリサ「ふぅ……」


    パチパチパチパチ


    禁書「とっても素敵な歌だったんだよ」

    上条「ああ、スゲー良かった」


    アリサ「あ、ありがとう///」テレテレ


    禁書「魔術的記号も科学的装置もないのに、素晴らしい純度の『力』を…」

    上条「うわあーー!?」ガバッ

    禁書「むぐぐ、ンンーーーーっ!!!」ジタバタ

    上条「ご、ごめんな? こいつ、見た目どおり痛いヤツなんだよ、あはは……」アセアセ


    アリサ「え、えっと」


    上条「それにしても綺麗な歌声だったよ。なんつーか、心に響くっていうのかな。とにかく感動した」

    禁書「んんッ、むぐーーーーっ!!!」ジタバタ


    アリサ「そんな……///」


    上条「いやー、上条さんはすっかりファンになっちゃいましたよ」

    禁書「ンぐぐぐ……ぷはぁ! ――ダムドッ!!!」スッ

    ズドォォォォォン!!!!

    上条「させるかっ!!」パキーン

    禁書「へー、少しはカンを取り戻せたみたいだね」

    上条「アホか! 街中でいきなり爆裂呪文なんて使うヤツがあるかっ!!」ガァァ

    禁書「このインデックスが窒息しかけたんだよ? 相応の報いだと思うけど」

    上条「お前が不用意な発言をするからだろうが!」

    禁書「細かい事はいいんだよ。それよりお腹へった」グキュルルルル!!!

    上条「ハッ、そんなの知ったこっちゃねえ」

    禁書「そう」ニッコリ

    821 = 807 :


    とあるファミレス――


    禁書「はむっ、あむっ、もぐもぐ……」ムシャムシャ


    アリサ「いいのかな、私までご馳走になっちゃって」

    上条「いいもの聴かせて貰ったからな。ここは奢らせてくれ」ボロボロ


    禁書「もぐもぐ、遠慮することないかも。妻である私が許すんだよ」


    上条「チッ、あのまま息の根が止まれば良かったのに」ボソッ

    アリサ「仲が良いんだね」クスッ

    上条「なんでそう思うの!? あなたのオメメは節穴ですかー!?」

    アリサ「私は鳴護アリサ。アリサでいいよ」

    上条「これはご丁寧にどうも。俺は上条当麻……じゃなくて! なんで自己紹介の流れになってんの!?」


    禁書「私はインデックスっていうんだよ。よろしくね、アリサ」ニッコリ


    アリサ「うん、こちらこそよろしくね。当麻くん、インデックスちゃん♪」ニコッ

    上条「……そこの白い悪魔と仲良くするのはおススメしませんけどね」

    822 = 807 :


    アリサ「ところでさっきの凄かったね。二人とも高位能力者なの?」

    上条「う~ん、一応能力はあるんだけど、分類上は無能力者なんだ」

    禁書「私もなんだよ」

    アリサ「えっ、嘘!?」ガビーン

    禁書「ウソじゃないよ?」

    アリサ「だ、だってインデックスちゃんがドッカーン! ってやったら当麻くんがパキーン! って消して!?」アウアウ

    上条「は、ははは……」

    アリサ「当麻くんなんて普通なら100回は死んでるような大ケガしてたハズなのに、今はもうピンピンしてるし!?」

    禁書「進撃のとうまの回復力はバケモノ染みてるからね」ウン

    上条「俺をあんな雌雄同体と一緒にすんじゃねえ! てかお前にバケモノ呼ばわりされたくねーよ」

    禁書「……陰茎を削ぐよ?」

    上条「こわっ!?」ビクッ


    アリサ「…………」

    823 = 807 :


    上条「アリサ?」

    アリサ「あ、ううん! なんでもないよ。ただ……」

    禁書「ただ?」

    アリサ「ちょっと二人が羨ましくて。私は無能力者だから……」


    禁書「ふっふっふ、まあ私を羨むのは当然かも。なにしろ神の地上代行者にして――」


    上条「羨むことなんてないだろ」

    アリサ「えっ」

    上条「超能力なんて才能の一つでしかないんだ。それにアリサには歌があるじゃねぇか」

    アリサ「うん、歌が好きって気持ちは誰にも負けないよ」

    上条「ならそれがアリサの才能だ。実際聴き惚れちまうほど上手だったし」

    アリサ「そんな風に褒められると、その……照れちゃうよ///」テレテレ

    上条「そうだ! アリサの曲をケータイにダウンロードさせてくれよ」

    アリサ「うん! えっとね、ここのサイトから――」ポチポチ


    ◇ ◇ ◇ ◇


    数十分後


    上条「サンキューな。これでいつでもアリサの歌が聴けるよ」

    アリサ「えへへ、ご購入感謝です♪」

    上条「いやー、貧乏学生にも優しい価格設定で助かりますよ。これはきっと得難い癒しになるに違いないっ!!」

    アリサ「あは、私の歌が当麻くんの癒しになれたら嬉しいな」ニコッ

    上条「うお、まぶしっ!? 少年の心を失って久しい上条さんには、アリサの笑顔が眩しすぎる!?」

    824 = 807 :


    一時間後


    アリサ「へー、当麻くんの高校ってあそこなんだ」

    上条「平凡なガッコーのはずなんだけど、何故か変人が多いんだよなー」

    アリサ「ふふっ、楽しそうだね」

    上条「でも最近はあんまし通えてないんだよなぁ。アリサは何処に通ってんの?」

    アリサ「霧ヶ丘だよ」

    上条「名門じゃねーか……ってあれ?」

    アリサ「私自身は無能力者なんだけどね、歌ってる時によく分かんない力みたいなのが観測されるんだって」

    上条「なるほど、所謂レアものですな」

    アリサ「うわ、その表現はちょっと嫌かも」クスッ

    上条「きっとあれだろ。マイナスイオンみたいな癒し物質を生み出してるんだよ」

    アリサ「私は空気清浄機じゃないよ、当麻くん」

    上条「あはは、それで霧ヶ丘ってどんな感じなんだ?」

    アリサ「う~ん、あんまり楽しいとこじゃないかな。みんな能力開発にしか興味のない人ばかりだから」

    上条「なんか大変そうだな」

    アリサ「確かに大変だけど毎日歌えるし、こうやって当麻くんたちとお友達になれたんだもん。きっと私は恵まれてるよ」

    上条「ええ子や……」ホロリ

    825 = 807 :


    更に二時間後


    アリサ「――それでね、いつかメジャーデビュー出来たらって思うの。そしてたくさんの人に私の歌を聴いてもらいたい……」

    上条「アリサなら叶えられるさ。それに及ばずながら上条さんも応援していく所存」

    アリサ「なら百人力だね」ニコニコ

    上条「うむ、泥船に乗ったつもりで安心するがよい」

    アリサ「それを言うなら大船でしょ。泥船じゃ沈んじゃうよ」クスッ

    上条「……そうとも言う」

    アリサ「もう、当麻くんったら」クスクス

    上条「ハハハ、……ホントは知ってたよ?」

    アリサ「そういう事にしといてあげる。あっ、もうこんな時間」

    上条「外も暗くなってきたし、そろそろ出ようか」

    アリサ「うん」


    ◇ ◇ ◇ ◇


    禁書「――このインデックスこそが唯一にして至高の存在であるんだよ。わかったかな?」フフン


    シーン……


    禁書「あれ? とうまとアリサが居ない……」キョロキョロ

    店員「お客さま、お連れ様なら先程お帰りになりましたよ」

    禁書「置いてくなんてあんまりかも!?」ガビーン

    826 = 807 :


    第七学区 駅前――


    アリサ「荷物を持ってくれてありがとう。ここまででいいよ」

    上条「そっか」

    アリサ「今日はとっても楽しかった。……また一緒に遊べるかな?」

    上条「当たり前だろ。つーか明日暇か?」

    アリサ「うん、暇だよ」

    上条「だったら明日も遊ぼうぜ。友達にアリサを紹介したいし、どうかな?」

    アリサ「……いいの?」

    上条「かなり個性的な面子だけど、アリサなら大歓迎だと思う。だから遠慮すんなって」

    アリサ「うんっ!!」パァァ


    上条「んじゃまた明日な」

    アリサ「当麻くんもインデックスちゃんもまた明日ね! ……あれ? インデックスちゃんが居ない?」キョロキョロ

    上条「あ」

    827 = 807 :


    第七学区 とある帰り道――


    上条「いやー、なんだかんだで充実した一日でしたよ」

    禁書「…………」

    上条「アリサは相変わらず輝いてたなぁ」

    禁書「…………」

    上条「さて、明日もあることですし、上条さんは家路を急ぎますよっと」

    ガシッ

    上条「…………」

    禁書「とうまぁ~、よくも置き去りにしてくれたね……」ドドドドド

    上条「ヒ、ヒディアーズ!?」ビクッ

    禁書「私はイカじゃないんだよ! インデックスなんだよっ!!」ガァァ

    上条「……人を食いものにするのは同じだろ」ボソッ

    禁書「フッ、フフフ……」ニッコォォ

    上条「な、なんだよ」

    禁書「反抗的な夫には、お 仕 置 き なんだよ♪」

    上条「!?」

    828 = 807 :


    常盤台女子寮――


    黒子「日が暮れるのが早くなりましたわね。今日もお姉さまの帰りは遅いのでしょうか」



    ドドドドーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーン!!!!!!!!

    ギャアアアアアアアアアア!? フコーダーーーー!!!!

    パラパラパラ……



    黒子「まあ、綺麗な花火ですこと」ウットリ


    829 = 807 :


    第七学区 とある帰り道――


    上条「」チーン

    禁書「少しは反省したかな?」

    上条「うぐぐ……今に見てろよ……」

    禁書「ま、冗談はこれくらいにして、ちょっと真面目な話があるんだよ」

    上条「……アリサの事、だろ」

    禁書「このままだと、アリサは科学と魔術、両サイドに殺されちゃうかも」

    上条「…………」

    禁書「科学サイドは特に問題ないんだよ。ただ魔術サイドは少しだけ面倒が起きるかもしれない」

    上条「問題ねーよ。アリサを殺そうなんて魔術師は、片っ端から叩き潰してやる」ググッ

    禁書「相手が『神の右席』でも?」

    上条「懐かしいなー……って、神の右席ィィ!?」ガビーン

    禁書「私が放った草からの情報なんだよ」

    上条「な、何人来るんだ……? 一人二人ならともかく、全員は厄介だな」ムムム

    禁書「だから提案」

    上条「提案?」


    禁書「今回は手を組まない? 私ととうまの二人がかりなら、アリサの安全は約束されたようなものなんだよ」ニッコリ


    上条「……(確かに一理あるけど……はて、どうしたもんかね)」

    830 = 807 :



    a.共闘する。アリサ加入ルート ※ただし、1ミコポイントを消費する


    b.共闘しない。通常ルート


    831 = 807 :

    といったところで今回は終了
    aかb、お好きなルートを書き込んでくださいませ。〆切は今から二時間後でー


    ※ミコポイントは有効に使うことで、消費分以上の効果(しあわせ)を得られることがありんす

    832 :

    アリサが上条さん側に来るんならしょうがないから消費の1かなー

    833 :

    b  さくさく進んでいただきたい

    834 :

    aで
    ここで使わずいつ使うのよ

    838 :

    カミジョーサンを救いたくはないのか
    大事なミコポイントはとっておくべき
    b

    839 :

    もちろんa。

    時代は上アリと上食だ!

    841 :

    無駄に登場人物増やさなくていい、Bで

    842 = 832 :

    間違えてたな1じゃなくてaだ

    >>839
    上食だと幻想掌握ってとこか
    かっこいいじゃねえか

    846 = 843 :

    あれ、投稿ミスしたと思ったら投稿されてた

    847 :

    映画見てないけど仲間が増えるのは良いことだからa

    849 :

    インさんからゲロ犬以下の臭いがプンプンするからBで、
    ってか共闘したら神の右席がインさんの傘下に強制加入されそう

    850 :

    aしかないっしょ


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