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    元スレ禁書「とある幸福の上条当麻、はっじまるよー」上条「ウソつけ!」

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    651 = 649 :


    第七学区 とあるファミレス――


    一方通行「――ぷはァ、生き返るぜ」ゴクゴク

    青ピ「ブラックを一気飲みとか、スズやんは大人やなぁ」

    土御門「騒がしくして済まないにゃー。オレは土御門元春、こっちの二人がスズやんに青髪ピアスだぜい」


    オルソラ「まあまあ、これはご丁寧に。私はローマ正教のシスター、オルソラ=アクィナスでございます」


    青ピ「ちょー待たんかい! なんやのその自己紹介! スズやんはともかく、ボクのは身体的特徴やろ!?」

    一方通行「なら性格的特徴も加味して、変態青髪ピアス……なげェな、変態ピアスで十分だな」ウン

    青ピ「より酷いやん!?」ガビーン

    土御門「で、お前さんは何をしていたのかにゃー?」


    オルソラ「はい?」ハテ?


    土御門「いかにも本職のシスターさんが、学生ばっかの第七学区に居るってのは何か用事があったのかなぁ、と思ったんですたい」

    一方通行「……(まさか白いシスターの仲間じゃねェだろうな……?)」

    青ピ「ボクらに手伝えることなら遠慮はいりませんよ!? 何でも言ったってください!!」ハァハァ


    オルソラ「うふふ、ブラックコーヒーは少々苦いのでございますよ」ニコニコ


    青ピ「へ……?」

    土御門「うん?」


    オルソラ「ところで、ここは何処なのでございましょう?」ニコニコ


    一方通行「会話が噛み合わねェ」ヤレヤレ

    652 = 649 :


    三十分後


    オルソラ「まあまあ、それではここは学園都市なのでございましたか」


    土御門「……ようやく納得してもらえたぜい」グッタリ

    一方通行「……時間操作の能力者かっての。この女の周りだけ時間の流れが遅ェ気がするぜ」ゲンナリ

    青ピ「こないな美人さんとお喋りできるなんて、幸せやわぁ……」ウットリ

    土御門「で、結局学園都市に何をしに来たのかにゃー? 観光なら案内してやれるぜよ」

    青ピ「はいはーい! ボクらが丸っとメンドーみたりますよ!」


    オルソラ「はぁ、私、実は追われているのでございます」


    一方通行「追われてるだァ?」

    青ピ「なんやて!? 女性を追い回すなんて許せんっ!!」

    土御門「……(魔術絡みか? 一応問い合わせておくか)」


    オルソラ「学園都市は教会勢力の及ばない土地だとお聞きしたのでございますが、少しの間 身を隠せる場所をご存じありませんでしょうか?」


    一方通行「ンな都合の良い場所、あるわけ…」

    青ピ「もちろんありますとも! 全部ボクにまかしてください!」ハァハァ

    一方通行「嫌な予感しかしねェ……」

    653 = 649 :


    とある学生寮 一方通行さンち――


    オルソラ「ふふ、素敵なお部屋でございますね」ニコニコ

    青ピ「自分の家やと思って使ったってください」ハァハァ


    一方通行「ほォらね……」ゲンナリ

    土御門「まあまあ、これはスズやんにもメリットのある話だぜい?」

    一方通行「はァ?」

    土御門「最近何かと物騒だ。なのに日中は学校がある、だからこそスフィンクスの世話をする人間が必要だと思わないかにゃー?」

    一方通行「!?」


    スフィンクス「にゃあ~♪」スリスリ

    オルソラ「まあ、可愛らしい。まんまが欲しいのでございますか?」ニコニコ

    スフィンクス「にゃお!」

    青ピ「ええでええでぇ……美女と小猫、めっちゃ絵になるやん」ハァハァ


    土御門「追手とやらはカミやんに問い合わせておくし、悪い話じゃないだろう?」ニヤリ

    一方通行「チッ、勝手にしやがれ」プイッ

    654 = 649 :


    第七学区 とある公園――


    土御門『――てなわけで、オルソラ=アクィナスはスズやんちで保護してるぜよ』

    上条「……ああっ! あのシスターってオルソラだったのか!?」ガビーン

    土御門『知り合いかにゃー?』

    上条「あー、直接の面識は無いけどな。……てことは追手はローマ正教か」

    土御門『そっちは任せるぜよ。御存じだろうが、こっちは多角スパイを廃業しちまったんで身動きがとれんですたい』

    上条「おう、任された。ククク、今日は何人魔術師を狩れるかなァ?」

    土御門『こ、殺しは控えろよ。ローマ正教と全面戦争なんて冗談じゃねえ』

    上条「はは、魔神クラスでもなけりゃ生捕りで済ませるさ」

    土御門『……激しく不安だぜい』

    上条「ま、出たトコ勝負だな。ほとぼりが冷めるまで、オルソラを頼むわ」

    土御門『にゃー、オルソラが晩飯を作ってくれたみたいだから切るにゃー』pi


    上条「……アイツらが美味しい晩飯を食べてるってのに、こっちは血生臭いドンパチだなんて……不幸だ」ガックリ


    ◇ ◇ ◇ ◇


    美琴「どうだった?」

    上条「例のシスターは白だった。学園都市に対して悪意のある魔術師じゃない」

    美琴「よかった……ってのも変ね。借金が減らないし」クスッ

    上条「そうでもないさ。シスターは呼び水で、おそらく団体さんがやって来る」

    美琴「それって……」

    上条「ああ、きっと大規模な戦闘になる。今回は浜面たちには荷が重すぎるかもしれないな」

    美琴「ちょろっとー、私まで除け者にするなんて言わないわよね?」

    上条「……御坂さんの場合はやり過ぎないかが心配です、はい」

    美琴「し、失礼ね! 加減くらいするわよ! ………………たぶん」

    上条「冗談だって」ケラケラ

    美琴「もう……」

    上条「ごめんな、初の共闘だから少し舞い上がってるのかもしんない」

    美琴「フン、精々私の足を引っ張らないでよね」プイッ

    上条「はいはい、そんじゃ気合い入れて行きますか!」

    655 = 649 :


    学園都市 外周――


    学園都市を隙間なく覆う外周、その外側に200名からなる武装した修道女の一団が居た。


    アニェーゼ「やれやれ、ずいぶんと高い壁の向こうに逃げられちまったもんですね」

    ルチア「ここが科学の、汚らわしい異教徒の巣窟……」

    アンジェレネ「シ、シスター・アニェーゼ、本当に私たちだけで攻め込むのですか?」オロオロ

    アニェーゼ「やるしかねぇでしょう。ここで成果を上げなければ、次に始末されるのはこっちなんですから」

    アンジェレネ「で、でも……」

    ルチア「覚悟を決めなさい、シスター・アンジェレネ」

    アニェーゼ「……無駄話はここまでみたいですよ」チラッ


    騎士A「我ら栄光ある連合王国の騎士なり」

    騎士B「天草式十字凄教の殲滅、及び法の書の回収は我らが行う」

    騎士C「貴様らの出る幕は無い。国へ帰られよ」


    重厚な甲冑に身を包んだ騎士たちが、黄昏の中から整然と現れる。


    アニェーゼ「田舎臭い騎士サマが遠路はるばるご苦労なことです。ご忠告痛み入りますが、こちらにも引けない理由がありますんで」

    アンジェレネ「そ、そうです! これはローマ正教の問題であって、イギリス清教には関係ないじゃないですか!」


    騎士D「所詮は水掛け論か。ならば実力でまかり通るッ!!」

    騎士E「小娘共に、我ら『騎士派』の実力を見せつけてやれ!」


    とある騎士の号令の下、数十人はいるだろう騎士たちが一斉に抜剣する。


    アニェーゼ「恐れる事はありません。質も量もこちらが上、さっさと蹂躙してやりましょう」

    ルチア「総員、戦闘準備っ!!」


    蓮の杖、巨大な車輪など各々の武器を構えるアニェーゼ部隊。

    極東の地で、十字教二大宗派の尖兵たちが激突する。

    656 = 649 :


    学園都市 某所――


    広大な学園都市の一角、人通りのない裏路地で三十人近い人間が倒れ伏している。


    建宮「ぐぅッ……き、きさま……何者……?」

    禁書「最初に言ったでしょう? 神の地上代行者にして最強の魔神『禁書目録』だって」

    建宮「それが何故、俺たち天草式を……」

    禁書「あなた達は優秀だからね。イレギュラーになる前に退場してもらいたかったんだよ」

    建宮「…………」

    禁書「これ以上危害を加えるつもりは無いから安心して」

    建宮「問答無用で全滅させておいて、どの口が言うのよな……」

    禁書「誰一人殺していないよ?」

    建宮「死んでなければいいって問題じゃねえのよな……ナメてんじゃねぇぞッ!!」


    仲間を叩きのめされた事に激昂するクワガタの様な髪型の男が、歪な形状の剣でインデックスに斬りかかる。

    ――だが刃が届く前に


    禁書「それはこっちの台詞かも」


    パキンッ、甲高い金属音と共に男の剣が砕け散った。

    何の魔術も、何の技術もなく、刃がインデックスに届く直前で唐突に砕け散ったのだ。
    クワガタ頭の男、建宮は得体のしれない恐怖に身を強張らせる。

    そこへ鈴を転がした様な声音が囁く。


    禁書「このインデックスに対する数々の無礼は、特別に許してあげるんだよ。でもこれ以上抵抗するなら――救済しちゃうよ?」


    それは最後通告に他ならなかった。彼我の戦力差は圧倒的、逆らわずにいれば命は助かる。
    仮にこの場を凌いでも、天草式の本懐を遂げるのは極めて困難だ。

    もはや降伏しかない、建宮の胸中が敗北の色に染まろうかという、その時――



    「救われぬ者に救いの手を(Salvere000)」



    敗北を勝利に塗り替える、懐かしい声が建宮に届いた。

    657 = 649 :

    といったところで今回は終了
    最新刊のつっちーで心が折れ、超電磁砲Sの五話の9982号で完全に砕け散りましたー、うへへー

    658 :


    ねーちん逃げてー

    660 :

    御坂妹かわうい
    天草模様さんにげてー

    661 :

    乙。
    超電磁砲にもこのスレにも言える。
    上条さん早くきてくれー!

    663 :

    オルソラさんと上琴のさわやかな会話に癒された
    ねーちんやばいオロオロ…

    664 :

    アレイスターワロた

    666 :



    あれ、また一方通行にヒロインとられるの?

    これって一種の N T R じゃね?

    667 :

    >>666
    再構成モノを原作と一緒にしちゃいかんよチミィ

    668 :

    上条さん視点じゃ全然NTRじゃないからいいんだよ

    669 = 660 :

    御坂や妹達がNTRされなきゃなんでも……。つーか白い悪魔は連れていってください

    670 :

    とうまがまさにNTRれかけてるんだからあながち間違いでもないんだよ

    671 :

    >>666
    逆に考えるんだ 魔神に消されなくて良かったなと考えるんd

    672 = 666 :

    強くてニューゲームってハーレムとかつくってヒロイン達を主人公が徹底的に幸せにするもんだと思ってたよ
    そんなの幻想なのかい………。

    673 :

    >>653 スフィンクス、オルソラ、どちらも癒し系… いいなあ。

    674 = 668 :

    >>672
    ハーレムなんか作る気になれるほどゲスになりきれないのが上条さんの弱点

    675 :

    上条さんには正妻みこっちゃんがいるから問題無し

    676 :

    おいおい、魔神様に消されてもしらんぞ

    677 :

    ハーレムするだけが逆行じゃない、このSSはそういうのを超越した何か
    しかしなんて終わり方だ…続きが気になって仕方ない

    678 :

    上条さんが最後は救われますように!!

    679 :

    今更だけどインデックスに遠隔礼装使えばいいんじゃないかな。そうすればハッピーエンドになるんじゃ・・・

    680 :

    救われないって書いてあるし、ヘイトとは少し違った形だけど女や功績は全~部盗られるんだろうね

    681 :

    それでも童帝だけは奪われないと…
    ホント救われねえな、上条さん

    682 = 678 :

    いや、読んでる限りじゃ何だかんだ言っても>>1の上条さんへの愛着を感じるから
    きっと最後は救ってくれる!!!………筈だと信じたい。

    683 :

    正直フラグは無双状態から今まで通りだけど、上条が記憶を思い出しながら仲良くなろうと努力するも邪魔されて絶対に報われない
    って展開を期待してた

    684 :

    すげーおもしろいから>>1の好きなように書いてくれ

    685 :

    このインセンティブさんうっぜ

    686 :

    [ピーーー]

    688 = 687 :


    雲の切れ間から降り注ぐ月光、その青ざめた光を斬り裂くように乱入者は長刀を抜き放つ。


    建宮「女教皇……」

    神裂「まったく無茶をする。屈辱に耐え、生き延びてこそ救える者もいるのですよ」

    建宮「申し訳、ありません……」

    神裂「……いえ、今更偉そうなことを言える立場ではありませんでした。ですが、今だけは…………他の者たちを安全な場所へ」

    建宮「……了解なのよな!」


    乱入者、神裂火織は長刀――七天七刀を正眼に構え、油断なくインデックスに相対する。


    禁書「久しぶりだね、かおり」

    神裂「…………」

    禁書「積もる話はあるけれど、まずは刀を納めてもらえるかな?」


    極親しい者へ語りかける様な優しい声音のインデックスとは対照的に、神裂は険しい表情と戦闘態勢を解く気配がない。


    神裂「……あなたは誰ですか」

    禁書「おかしなコトを聞くね。私はインデックスなんだよ」

    神裂「戯言を。あの子がこんな下衆な雰囲気を纏うはずがありません」

    禁書「げ、下衆っ!?」

    神裂「なんて禍々しい魔力……まるで悪魔崇拝者、いえ、悪魔そのものですね」

    禁書「失礼すぎるかも! この神の地上代行者に向かって何て言い草なの!?」

    神裂「なるほど、邪神の化身でしたか」

    禁書「ちーがーうー!!」

    神裂「無駄話はここまでです。かつての仲間の敵、なによりあの子を貶めた事、許しはしないっ!!」


    瞬時に納刀し、そこから抜刀術に擬態した鋼糸の斬撃を放つ。計七つの斬撃がアスファルトを抉りながら白い悪魔に殺到する。


    禁書「あいたっ!? いきなり何をするの!?」

    神裂「はああァァーー!!!」


    七閃の直撃を受け、若干赤くなったおでこを涙目で押さえながらインデックスが抗議の声を上げる。
    しかし神裂は、そんなの知ったこっちゃねえとばかりに追撃をかける。


    禁書「むぅぅ~~!! いいもんっ! 口で言ってわからないなら お仕置きなんだよ!!」


    微妙な勘違いをしたまま、必要悪の教会が誇る聖人と最強の魔神が激突する。

    689 = 687 :


    CASE 13 最強という枕詞が、そもそも敗北フラグという矛盾


    学園都市 外周――


    イギリス清教『騎士派』とアニェーゼ部隊の戦況は膠着していた。


    アニェーゼ「存外に手強いですね。中々押しきれない」

    ルチア「前衛の消耗が激しい……腐っても騎士といったところですか」

    アンジェレネ「れ、冷静に分析してる場合ですか!? 戦闘開始からずいぶん時間が経ってるんですよ!?」

    ルチア「シスター・アンジェレネの懸念も尤もです。このままでは、オルソラ=アクィナスの捕縛に支障が出ます」

    アニェーゼ「なーに、まだ慌てるような時間じゃねえです。シスター・ルチアは指揮を頼みます」

    ルチア「はい」

    アニェーゼ「シスター・アンジェレネはかく乱を」

    アンジェレネ「は、はいっ」


    指示を飛ばすと、アニェーゼは蓮の杖を高く掲げる。


    アニェーゼ(たった二百程度で敵の総本山に勝ち込みなんて狂気の沙汰ってなもんです。シスター・アンジェレネが不安を持つのも無理ないか)


    ファサ、と蓮の花が展開し、そのまま杖の柄を地面に叩きつけた。
    瞬間、投擲魔術で騎士たちをかく乱しているアンジェレネの死角にいた騎士が、突然隆起した地面に腹を刺し貫かれて倒れ伏す。


    アニェーゼ「でも、それでも! やるしかねぇんですよ、私たちはッ!!!」


    再び座標攻撃を仕掛けようと、蓮の杖を振りかざそうとする――が、それは叶わなかった。


    アニェーゼ「ッ、なんです? 急に明るく…」


    突如として夜の帳は切り裂かれ、まるで昼間のように戦場が眩しく照らされる。

    そして轟音。轟音に次ぐ轟音。

    飛び交う悲鳴と、冗談のように吹き飛ばされる騎士とシスターたち。


    アニェーゼ「え……?」


    何が起きたのか理解できず思考が停止したまま、程なくアニェーゼも青白い閃光に飲み込まれ意識を手放した。

    690 = 687 :


    美琴「ふぅ……。どーよ、これが学園都市第三位の実力よ」ドヤッ

    上条「いや、どうよと申されましても……」チラッ


    アニェーゼ「」プスプス

    ルチア「」プスプス

    アンジェレネ「」プスプス

    その他大勢「「「「「「「「「「」」」」」」」」」」プスプス


    美琴「てへっ、やり過ぎちゃった♪」

    上条「てへ、じゃねーよ、てへじゃ!?」

    美琴「あ、あはは」ヒクヒク

    上条「いくら乱戦だったからって、問答無用しかも不意打ちで焼き払うってどうなの!? これじゃあ完全に俺たち悪役ですよね!?」ギャース

    美琴「えー、この前テレビで特番組まれてたじゃん。特務支援課、学園都市の治安を守る若きヒーロー達ってね」

    上条「それって何故か上条さんだけハブられたヤツだよね!?」

    美琴「そ、そうだっけ?」

    上条「そうなんだよ! てかやり過ぎないよう注意しましたよね!?」

    美琴「うう……ゴメンなさい」ションボリ

    上条「うぐッ、……ま、まあ死人は出ていないようだし、それでいて全員の意識を刈り取ってるし、御坂はやっぱりスゴイな!」アセアセ

    美琴「そ、そうかな?」

    上条「もちろんですとも! 御坂が居てくれて上条さんは超助かってます! イヤー、ウレシイナー」

    美琴「ととっ当然よね!(きゃー、褒められた褒められた褒められちゃったー!?///)」プイッ

    上条「ハ、ハハハ、はぁ……(下手に手加減して反撃を貰うよりマシ、そう考えよう、うん)」


    テッテレー


    上条当麻&御坂美琴は魔術師の群れをたおした!

    借金完済まで、残り9748魔術師。※ただし利息分は別口とする

    691 = 687 :


    第七学区――


    浜面「うは~、今日も一日よく働いたぜ」ノビノビ

    御坂「フフ、疲労は最高のスパイスです、とミサカは晩御飯に想いを馳せます」ジュルリ

    黒子「聞いていたとおり、妹さまは食いしん坊なのですわね」クスッ

    御坂「ムムッ、それは誰からの情報ですか? とミサカは誤情報に憤慨します」

    黒子「もちろんお姉さまからですの」

    御坂「お姉さまめ……ミサカを不当に貶めるとは、とミサカは不満を漏らします」

    浜面「そう怒るなよ。御坂だって悪気があるわけじゃねえだろ。むしろ……」

    黒子「ええ、とても良い笑顔で語られますのよ。私の妹は~、やら、私の妹がね~、と実に嬉しそうに」クスッ

    御坂「本当ですか……? とミサカは小さな声で確認を求めてみます」オズオズ

    浜面「どっからどう見ても、お前らは仲のいい姉妹だって。なあ?」


    黒子「…………」プルプル


    浜面「白井?」

    御坂「嘘、なのですか……? とミサカは…」


    黒子「ムッハーーーーッ!!! 儚げな妹さまも断然アリですのォォーーー!!!」ハァハァ


    御坂「…………」

    浜面「うわ、変態だ」

    御坂「少しでも嬉しく思ったミサカが馬鹿でした、とミサカは平常運転なヘンタイに軽蔑の視線を送ります」ジトー

    黒子「ぐへへ、やはり妹さまも捨て難いですの。これは姉妹セットでご購入…」ハァハァ

    御坂「せいっ、たあっ、やあッ、とミサカは容赦なくヘンタイを叩きのめします」

    ドスッ! ガスッ! ズドン!

    黒子「愛の三連コンボッ!?」バターン


    浜面「て、的確に急所だけを!? こえー……」ブルッ

    692 = 687 :


    御坂「悪は滅びました、とミサカは溜飲を下げます」

    浜面「ははっ、何だかんだ言っても姉ちゃんが好きなんだな」

    御坂「……嫌いではありません、とミサカは本心を知られるのが恥ずかしいのでお茶を濁します」プイッ

    浜面「濁せてねえぞ」ニヤニヤ

    御坂「軽口の多い男性はモテませんよ、とミサカはニヤケ面な同僚に辟易します」

    浜面「おまっ、それは聞き捨てなんねえぞ! 俺だってなぁ、本気を出せば彼女の一人くらい…」


    初春『浜面さんはモテなくていいんですっ!!!』ガァァ


    浜面「声デカっ!?」キーン

    御坂「……そういえば意外にモテるんだったなコイツ、とミサカは世の不条理を痛感しました」

    浜面「お前の言い草のほうが不条理だろ! って、えっ、俺がモテる?」

    御坂「気付かないのですか? 甲斐甲斐しくあなたに事件の情報をリークしてくれるお花畑系女子…」


    初春『きゃーっ!? わあーっ!? ダメええーーっ!?///』


    浜面「だからボリューム落とせっての! マジで鼓膜が破れるわ!」

    初春『うぅ……///』

    御坂「やれやれ、報われませんね、とミサカは初心な風紀委員に同情を禁じ得ません」

    初春『ほっといてください!///』

    浜面「んなコトより、いきなり通信を入れてきたんなら緊急事態なんだろ?」

    初春『あ、はい。そこから近い位置で、監視カメラが誤作動してる区画を見つけたんです』

    浜面「ただの故障じゃないのか?」

    初春『いえ、区画全てのカメラが一斉に故障するなんて考えにくいです。誰かが意図的に壊したとしか考えられません』

    御坂「気になりますね」

    浜面「……そうだな。分かった、すぐに確認に向かう」


    黒子「ま、待ってくださいまし!? わたくしも同行しますの!」ムクリ

    693 = 687 :


    学園都市 廃区画――


    魔神と聖人――等しく人類の域を超越した存在であるが、その戦力には大きな隔たりがある。

    神の子の特徴、いわゆる聖痕(スティグマ)を発現させた聖人は凄まじく、その力は戦術核に匹敵する。
    だが見方を変えれば、その程度が限界であるとも言える。

    一方、魔神は魔術を極めすぎて、神様の領域に片足をつっこんだ魔術師の呼び名である。
    片足とはいえ神の領域だ。神の子程度なら一蹴して余りある。

    故に、神裂火織では禁書目録を打倒するのはおろか、拮抗さえ難しい。


    だというのに、神裂はインデックスを相手に一方的な戦いを展開していた。


    神裂「どうしました? 神の代行者とやらの実力は、こんなものですか」

    禁書「フッフッフ、勘違いしてもらっては困るかも。聖人如きに全力なんて出すわけ…」

    神裂「隙ありーーっ!!!」


    無い胸を逸らしながら悦に入るインデックスに、全力で不意打ちを極める神裂。
    一切の無駄を削ぎ落とした足運びで急接近し、七天七刀でインデックスの細い首筋を叩き斬る。


    ガキンッ!! まるで鉄骨がひしゃげる様な不快な音と共に、インデックスがノーバウンドで10メートル程吹き飛んでいく。


    禁書「痛ったぁーい!?」

    神裂「くッ、流し斬りが完全にはいったのに……」


    必殺の一撃が極まったにも関わらず、痛いの一言で済ませるインデックス。
    これには神裂も歯噛みせざるを得ない。


    禁書「もう怒ったんだよ。激おこぷんぷん丸なんだからね!!」

    神裂「一撃で死なないなら、もう一撃ッ!!」

    禁書「ちょ、ちょっと! 少しは返事を返して欲し…ッ、だから痛いってば!! さっきと同じ所を斬らないでっ!?」


    両腕をブンブンと振り回し、涙目で抗議するインデックスだが、神裂は容赦しなかった。

    694 = 687 :


    必殺の気概と共に繰り出される斬撃の嵐は、寸分違わずインデックスの首筋へと吸い込まれていく。
    そのどれもが凡庸な攻撃ではない。剣の道を志した者が、一生のうち一度放てるかどうかというレベルの斬撃だ。

    だが、インデックスには掠り傷すら与えられない。

    神裂「ハァ、ハァ……『唯閃』を用いても決定打はおろか、手傷すら負わせられないなんて」

    禁書「ケガは無くても痛かったんだよ!」

    神裂「物理攻撃では突破できない防御結界を張っているのでしょうか」

    禁書「見てよっ!! 首のトコが赤くなってるでしょう!?」

    神裂「……その姿で戯れるのは止めなさい。本当に首を斬り飛ばしますよ」

    禁書「さっきから全力で斬りかかってたでしょ!? 私じゃなかったら、とっくにあの世行きなんだよ!」

    神裂「流石は邪神のアバターといったところですか。大した防御力です」

    禁書「話を聞いてよ!」

    神裂「話を聞いて欲しければ正体を現しなさい。あの子の姿を冒涜するなど、不愉快極まります」

    禁書「だから私がインデックスなんだよ!」

    神裂「この期に及んでまだ言いますか……。大っ概にしとけよ、このド素人が!!!」

    禁書「ううー、堂々巡りなんだよ……」


    一向に認識を改めない神裂に、ガックリと項垂れるインデックス。

    そこへ第三の乱入者が現れた。

    695 = 687 :


    Side 浜面仕上


    現場に到着した浜面は、あまりの光景に息をのんだ。

    都市計画から外れた廃区画とはいえ、アスファルトは無残にめくれ上がり、周りの構造物も鋭い切り傷だらけ。
    そして、この惨状を演出したと思わしき人影が二つ。

    片方はデカイ痴女。銃刀法違反などお構いなしな長刀を所持し、左右非対称のジーンズに、誘ってるとしか思えない下乳丸見えなシャツを着ている。

    浜面(エロっ!? だけど俺、こういうの嫌いじゃないぜ!)

    もう片方はチンチクリンな銀髪。尊大な態度が印象的な御存じ白い悪魔だった。

    浜面(いかん、おっぱいにばかり目を奪われて気付かなかったけど、白い悪魔が居やがる!?)


    エロスの権化と最悪のバケモノ


    この両者の関係は分からないが、唯一つ、浜面は理解していた。


    浜面(あれ? もしかして散々建ててきた死亡フラグ回収の時が来ちゃった?)


    特に理由のない死の恐怖が浜面を襲う――!!


    浜面「御坂妹っ!! 今すぐ大将にSOSだ! 間に合わなくなっても知らんぞぉーーー!!」

    御坂「白い悪魔との遭遇時における対処マニュアルを発動します、とミサカはケータイであの人に連絡を入れました」

    黒子「何をそんなに慌てていますの?」

    浜面「見た目からは想像もつかねえが、アレはやべえ! とにかく撤退、逃げるんだよぉーー!!」

    黒子「ひゃあ!?」


    要領を得ない白井黒子を小脇に抱え、浜面と御坂妹は一目散に逃げ出した!

    696 = 687 :











    禁書「どこへ行こうというのかな?」

    浜面「ひぃ!?」


    しかしまわりこまれてしまった!!








    697 = 687 :


    Side インデックス


    普段は温厚なインデックスが、珍しく苛立ちを募らせていた。

    十万三千冊を統べるようになってから全戦全勝、向かうところ敵なしだった。

    聖人だろうが魔神だろうが、抵抗など一切許さぬ鎧袖一触、それは闘争ではなく一方的な蹂躙だった。


    だというのに相手が神裂火織というだけで無様を晒している。たかが聖人一人に手も足も出せないでいる。


    殺すだけなら容易い。明確な殺意を持って『死ね』と思うだけでそれは現実になるだろう。
    しかしそれではダメだ。

    インデックスにとって、神裂火織は数少ない心を許せる友人だったのだ。
    死なせるなんて論外だ。ならば無力化するしかない。

    だがそれは困難を極める。
    何故なら神裂は世界に二十人しかいない聖人で、しかも序列が上位の実力者だからだ。

    弱ければ天草式のように最小の力でカタがついた。しかし神裂にそれは通用しない。
    かといって手加減をしなければ、あっという間に挽肉にしてしまう自信があった。

    繊細さとは無縁のインデックスにとって、神裂を殺さずに無力化するのは、トリプルアクセルしながら針に糸を通すような作業といえる。


    結果として、ただひたすらにボコられ続けていたワケだが、そこに生贄がやって来た。


    ――ドクンッ。まるで脈打つ心臓の様にインデックスの中のサディスティックな部分が鎌首をもたげる。


    インデックスは逃げ出す生贄を先回りし、得物を前にした猫のように目を細め魔術の詠唱を始めた。

    698 = 687 :

    といったところで今回は終了
    フラグは回収するもの。浜面にするべきか御坂妹にするべきか、それが問題だー

    699 :

    死ぬなら浜面で。

    700 :

    乙です。
    御坂妹を傷つけたら、上条さん切れちゃいますよ。
    だから、はまづらもげろ。


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