元スレ禁書「とうまはフラグもぶち殺しちゃってるんだよ」上条「は?」
SS+覧 / PC版 /みんなの評価 : ☆
1 :
上条「ど、どういうことだ、インデックス。そもそも上条さんはフラグなんてものから最も縁の遠い生き物ですことよー?」
禁書「それが原因なんだよ」
上条「へ?」
禁書「とうまの幻想殺しが作用する対象には自動で決まっている対象と、とうまの常識をもとに決まっている対象があるんだよ」
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2 :
禁書大杉
3 = 1 :
上条「そ、そうなのか? えーっと、……どういうことでせう」
禁書「例えば、短髪の電気はとうまがそれについてどう思っていようが幻想殺しと接触すると消えちゃうの」
禁書「それと、えーっとあのコインを飛ばすやつ」
上条「超電磁砲」
禁書「そのれいるがんってやつも消せるよね?」
上条「消せなかったら上条さんは今頃この世にはいませんのことよ……」
禁書「でも、そのれいるがんで今このマンションを壊したら、壁を触っても倒壊を止めることは出来ないよね?」
上条「ああ、それはそうだろうな。別に能力で倒れてるわけじゃないし」
禁書「でも、コインも当たるときはただのコインなんだよ」
上条「!?」
4 = 1 :
禁書「コインを撃ち出すのに電気を使ってるかもしれないけど、飛んでるコインはただのコインなんだよ。なんでとうまはあれを打ち消せるのかな?」
上条「え、いや、だって。あれは超能力だろ?」
禁書「それならマンションだって超能力がなきゃ倒れないんだよ」
上条「う、うーん。でも、それは物理現象でだな……」
禁書「まぁ、何が言いたいかって言うと」
上条「うん」
禁書「とうまを好きな女の子はたくさんいるのに、とうまがそれに全く気づかないのは、とうまがそれをありえないことだって思ってるからなんだよ!」
5 = 1 :
上条「え、な、なんでだ。俺の幻想殺しは他人の感情も消しちゃうのか!?」
禁書「違うんだよ。消されてるのはとうまに対する言動に含まれている好意だけなんだよ。
本人の気持ちは変わらないし、言動自体も変化無いのに、とうまに伝わるべき好意だけが殺されてるの。
だから相手はやきもきするし、他人から見たら丸わかりなのに、とうまは気づかないって事態になるんだよ」
上条「な、なんだって……。っていうか本当に上条さんを好きな女の子なんて存在するんでせうか」
禁書「そこでこもえに頼んですいみんがくしゅーそーち? を用意してもらったんだよ!」
上条「聞いてねぇ。睡眠学習?」
禁書「この音楽を聴きながら寝るだけで改善するって言ってたかも!」
上条「へー、小萌先生がくれたものなら害はないだろうし、やってみるだけやってみるか」
禁書「うふふ、これで明日の朝、最初に出会う私の好意に一番に気づいてもらえるはずなんだよ」
上条「どうした? そんなニヤニヤして」
禁書「なんでもないかも! それじゃ、今日はもう遅いから寝るんだよ」
上条「ああ、上条さんは風呂場へ逃げますよー」
6 = 1 :
上条「さて、ん、充電もされてるし一晩はもつな。音量は寝れる程度でー……、さーおやすみなさいですよー」
音源「もてるもてる! お前ならもてるって! どうしてそこで諦めるんだ!」
上条「」
7 = 1 :
書き溜めなしの初心者SS
時系列は適当な日常系。
特定のカップリングにはならない予定ですが、どうなるかわかりません。
建ってるフラグを回収するだけでなく、新たに建てる可能性もあります。
その際安価取るかもしれません。
駄文ではありますが、よろしくお願いいたします。
9 :
インちゃんが奮闘しようとしているだけで私は満足です
10 = 1 :
禁書「とうま、とうま、起きて。遅刻しちゃうんだよ!」
上条「うぇ……、はっ!? なかなか寝付けなくて……それで。うわ、もうこんな時間!?」
禁書「やっと起きたんだよ。おはよう、とうま」
上条「ああ、おはよう! でも、ごめんインデックス、朝飯作る時間ないかも。冷蔵庫のもの適当に食っちゃってくれ!」
禁書「あ! とうま! え、えと、その」
上条「ん、なんだ? 俺は塩辛かなんかで米だけかっ込んでいくから心配しなくていいですのことよーって……、朝食がある……だと……」
11 :
いやいやインターネットさん、いつも通りに行動しないと逆効果な気もするぜい。
12 = 1 :
禁書「お、お味噌汁しか作れなかったけど、ご飯だけよりはいいと思って」
上条「い、インデックスさんが天使に見える見えます見えるんです三段活用! 一体どういう風の吹き回しなんだ」
禁書「とうまに喜んでもらえるかなって」モジモジ
上条「珍しいことm、はっ。……すげぇ嬉しいよ、インデックス。せっかくお前が用意してくれた朝食だし、慌てて食べちゃ勿体ないよな。
さ、座れよ一緒に食べようぜ」
禁書「え、でも、遅刻しちゃうんだよ」
上条「走ればなんとかなるって。はい、いただきまーす。ずずっ、うおおおぉ! うめぇぇぇ!」
禁書「! 喜んでもらえてなによりなんだよ! えへへ、これから少しずつお手伝いするようにするから期待するといいかも!」
13 = 1 :
上条「ごちそうさまでした。いやー、美味しかったぞ、インデックス。記憶力は完璧なんだし、意外といいお嫁さんになれるのかもなー」
禁書「およめっ……、い、意外は余計かも!」
上条「ごめんごめん。さて、学校に行ってきますよー」
禁書「いってらっssy、あ。え、えと、い、いってらっしゃいなんだよ」
上条「え、目をつぶってなにを……。…………えーっと、インデックスさん? それは流石の上条さんも少し恥ずかしいかもというかなんというかですね」
禁書「……ダメ、かな」
上条「え、ええい。でも、ほっぺですよ!」チュッ「い、行ってきます!」
禁書「……効果は抜群かも」ポー
スフィンクス「にゃー」
14 = 1 :
上条(インデックスってあんなに積極的だったっけ……。これが睡眠学習の効果なのか?
あそこまで直球で迫られますと耐性の無い上条さんはどぎまぎしてしまうんですが。
ううっ、ほっぺとは言えキスなんてしてよかったのかな。
でも、わかってて無下にするのも可哀想だし……、ああもう! とりあえず今は遅刻しないように全力疾走だ!)
上条(しかし、可愛かったなインデックス。前もなんか目を瞑ってプルプルしてることはあったけど、今日のはなんというかおねだりしているというかなんというか。
しかも、恥じらいまでブレンドされて耳まで真っ赤にしながらですよ!
あれって、上条さんのことを好きってことでいいんですよね? 間違ってないですよね?)
上条(はっ!? やばい、今めちゃくちゃニヤケ顔で走っていましたよ!
周囲の目が、時間が……、まじめに走らないと! ああ、でもほっぺた柔らかかったなぁ……)
15 = 1 :
上条「ぜぇ、はぁ、ま、間に合った」
土御門「おーっす、カミやん。毎朝毎朝せわしないにゃー」
青ピ「曲がり角で食パン咥えた女の子とぶつかるなんてベタなことしてへんやろなー?」
上条「上条さんにそんなフラグは、あー、アリマセンノコトヨー」
青ピ「! 今何か不穏な空気を感じたで!」
土御門「またか! カミやん、大人しく吐いたほうが身のためだぜぃ」
姫神「上条君。おはよう」
上条「ああ、おはよう姫神。あーもう、何にもなかったから脇腹つつくのやめろ!」
吹寄「また貴様らは。すぐホームルームの始まる時間だぞ! 大人しく席につけ、また頭突かれたいか!」
3馬鹿「「「はいぃ!」」」
小萌「はーい、皆さんおはようございまーす」ガララッ
16 = 1 :
上条「コッペパンしか買えなかった……、不幸だー」
土御門「教室に財布忘れるのが悪いにゃー」
青ピ「今日のは不幸なんやなくて、ただのミスやね」
上条「ポケットに入ってたのが立ち上がったときにちょうど椅子に落ちたんですのよ! 置いていったわけじゃありません!」
土御門「普通は気付くもんだぜぃ」
姫神「上条君。お弁当。一緒に」
土御門「おー、今日も積極的だにゃー」
青ピ「ま、カミやんにはきかへんけどねー」
上条「……んー、どこで食べる?」
青ピ「へ、場所移動するん?」
上条「いや、お前らはここで食べてて良いぞ。さ、姫神、すぐ思いつかないなら歩きながら探しませう」
姫神「え。あ。え。うん」
17 :
なんだかんだ言って吹寄にもフラグたってんだよなぁ さすが上条さん。
18 :
来た!姫神のターン!
19 :
今更だが凄ぇ熱くなりそうな睡眠学習装置だな
20 = 1 :
青ピ「え、いま何がおきたん……」
土御門「わ、わからんがこれは一大事だにゃー……」
吹寄「ん、貴様ら。今日は上条は一緒じゃないのか? 姫神もいないが……」
青ピ「カミやんが姫神と二人っきりで昼飯に行ったんや。な、何を言ってるかわからんと思うけど、ボクも何がおきたんか……」
土御門「幻想殺しだとか、男女平等パンチより、もっと恐ろしいものの片鱗を味わったにゃー……」
21 = 1 :
上条「ここでいいか?」
姫神「う。うん。でも。今日はなんで突然」
上条「……自惚れだったら恥ずかしくて上条さんは死んでしまいそうなんですが。
姫神って毎朝わざわざ席まで来て挨拶してくれるよな」
姫神「!? うん」
上条「挨拶返したらちょっとだけど笑うし、昼も毎回誘ってくれてるし、たまに弁当もくれるし……。
つまり、そういうことなのかと思いまして。ち、違うんなら皆で食べようって言ってくれると思って!
え、えーと。ついてきてくれたってことは、期待してもいいのでせうか」
姫神「急に察しが良くなって。対応に困る。
でも。この状況は嬉しい」
上条「よ、よかったー。それではお昼御飯にいたしませう。といっても上条さんはコッペパンしかないんですが」
姫神「上条君がよければ。私のお弁当を。えっと。……食べる?」
上条「うぇ!? でも、上条さんは交換するお弁当をもっていません」
姫神「その。手作りだから。食べてもらえるだけで嬉しい」
上条「あ、そ、そうなのか? それじゃ、ちょっとだけ」
姫神「はい。あーん」
上条「ちょ、あの、人の目というものが」
姫神「あ。あーん」カァァ
上条「え、ええい」
上条「むぐむぐ。ん、と、お、美味しいな。姫神の料理は外れがないなー」
姫神「そう。ならもっと食べて。あーん」
上条「あ、あーん」
22 = 1 :
上条(うう、まさか姫神も俺に好意をもっていたとは。なんで今まで気付かなかったんだろう。
それにしてもつい二人きりで昼食をとってしまいましたが、これは色々と問題があるのではないでせうか。)
上条(今朝インデックスにあんなことしたばかりなのに……。ま、まだお付き合いをしているわけではありませんが、これは二股ということになってしまうのでは。
上条さんには縁のないことと思って羨むばかりでしたが、実際その状況になるとこれは心が痛みますのことよー)
上条(でも、あんなに健気に好意を示されて、断ることができようか、いやできない反語。
うう、上条さんは優柔不断な八方美人さんなんでせうか)
23 :
大丈夫だ上条さん そのまま何股もしてくれ
24 :
ニヤニヤしてしまう
25 :
上条さんなら何股しても許してもらえるだろ
26 :
そのまま科学側の女性全員と魔術側の女性全員のハーレムを目指せ
27 = 1 :
場面変換がわかりづらい気がするので、時間、場所が変わった場合先頭に記述することにします。
記述がない場合、連続した状況ということで。
>>22から引き続き 午後の授業中
小萌「上条ちゃーん、上条ちゃーん。聞いてますかー」
上条「ふぇっ!? はい、わかりません!」
小萌「最近授業には出てきてくれてるんですけどねー。やっぱり馬鹿なので補修ですかねー」
上条「そ、そんな。不幸だー」
小萌「上条ちゃんがお馬鹿さんなのは、不幸だからじゃなくて、勉強をしないからです」
上条「ふ、不幸が重なり勉強の時間が取れなくてですね……」
小萌「言い訳はいいので点数取ってくださいね。あ、時間ですね。では、授業はおしまいです。課題は机の上に提出してくださいー」
28 = 1 :
上条「そういえば、宿題出てたな。えーっと、どこにやったっけ……」
青ピ「小萌先生。今日の課題は自信作やでー。しっかり見たってやー」
上条「……ない。不幸だ……」
土御門「カミやんの不幸は半分くらい自業自得だにゃー」
小萌「かーみーじょーうーちゃーん?」
上条「ひぃ!? いえ、これは、その違うんです。やってないわけではなくてですね!」
小萌「全く。もっとゆとりをもって生活をするといいんじゃないかと先生は思います。
では、課題を忘れた罰として、ホームルームが終わったら運ぶのを手伝ってください」
青ピ「しょ、職員室までデートやと!? 小萌先生、それ、ボクも手伝うでー」
小萌「いえー、上条ちゃんへの罰にならないので結構ですよー。じゃ、ホームルームはじめまーす」
青ピ「……カミやんはなんでそない簡単にフラグ建てれるんやー……」
29 = 1 :
ホームルーム後
小萌「それでは上条ちゃん、お願いするのです」
上条「了解ですよー。っと、結構重い」
小萌「1クラス分の課題ノートですからねー。いつもはそれよりノート1冊分重いんですよー?」
上条「うぐ」
小萌「上条ちゃんはもっと規則正しい生活をするべきですねー。
朝早く起きていれば、忘れ物がないかの確認ができますし、睡眠時間がきちんと取れていれば、授業中居眠りすることもなくなります。
そうすれば、根は真面目なはずなんですから、学力も向上するはずなのです」
上条「善処しますー。いつも迷惑ばかりかけてすいません」
小萌「いえいえー、それが先生の仕事ですから。かけていい迷惑はばっちこいなのですよー。
はい、ここ置いてください」
上条「よっと。それじゃ、帰りますね」
小萌「ちょっと待つのです。そういえば上条ちゃんは進路の紙まだ出していませんでしたよね?」
上条「う。そ、それも明日もってきます」
小萌「上条ちゃんのことですから、きっと時間がなくて適当に書いてくるに違いないのです。
それでは困っちゃいますから、今ここでちゃんと聞きますねー。放課後予定はありますか?」
上条「ふ、不幸だー。えっと、スーパーの特売が……」
小萌「まだ時間はありますね。では、うーん、肩も凝ってますし、揉んでもらいながらお話しましょうかー」
30 = 1 :
指導後 廊下
上条(思ったより早く開放されてよかった。この間浜面がこの右手は金になるって言ってたのを思い出せてよかったですよ。
まぁ本当に研究所なんかに就職したら、右手に何されるかわかりませんがー)
上条(しかし、小萌先生も熱心だよなぁ。土御門や青ピも含めて問題児にも優しくしてくれるし。
……ん? でもあんまり俺以外の生徒を頻繁に呼び出したり長々と説教したりしてるところは見たことないかも)
上条(ましてや肩揉んでるところなんて……。
黄泉川先生にからかわれて真っ赤になってたけど、あれ、ええ、もしかしてもしかしちゃうのでせうか……)
上条(いやいや、今日はなんか色んなことがあって自意識過剰になっているだけですよ。
流石に気のせい、のはずでしてよ)
31 :
ハーレムまったなし!
32 :
黄泉川先生にもフラグたってる?
たってそう。
33 = 1 :
教室
上条「さーって、カバンカバンっと。あれ、吹寄? 何してんだ」
吹寄「上条当麻、貴様に話があるから待っていた」
上条「げ、な、何かいたしましたでせうか……。説教でしたら短めだと嬉しいのですがー」
吹寄「昼休みのことの確認だ。貴様、ひめg……、秋沙によからぬことをしておらんだろうな!」
上条「ええ!? ふ、普通に御飯を食べただけですのよ!?」
吹寄「本当か? 大体、なぜ今日になって突然二人きりで食事などということになったのよ」
上条「そ、それはー……、言っていいのかどうか上条さんの一存だけでは判断しかねるといいますか」
吹寄「やはり何か後ろめたいことがあるのか」
上条「うわ! ないです、ないですから頭突きは待って!」
吹寄「なら、正直に言うのが身のためよ」
上条「ぐ……、……吹寄は姫神の好きな人って知ってるか」
吹寄「な、……もちろんよ、親友だもの。それが何だというのよ上条当麻!」
34 = 1 :
上条「今日、ふと、それが俺なんじゃないかって思って。でも自意識過剰だろうと軽い気持ちで誘ってみたら断られなくて。
昼飯中も割りといい雰囲気になったかなぁと思うのですが……。
でも、姫神の気持ちもあるから軽々しくは言えないだろ! 吹寄も誰にも言うなよこんなこと」
吹寄「そ、そう、なの……」
吹寄「そっか、秋沙の想いは通じたんだ……」
上条「やっぱりそうなのか? って本人以外から聞くもんじゃないよな」
吹寄「え? 秋沙に言われたんじゃないの?」
上条「いえ、一緒に御飯を食べて、いい雰囲気になっただけでしてよ。
直接何か言われたわけじゃなくて、こっちからもちょっと鎌をかけt」
吹寄「そうなの!?」
上条「え、ああ。いやでも、あれはやっぱr」
吹寄「告白して付き合うことになったというわけではないのね!」
上条「え、うん、そこまでは行っておりませんですよ、はい」
吹寄「うん、わかったわ。時間を取らせたわね。それじゃ、あたしは帰るわ。
また明日、遅刻するんじゃないわよ上条当麻!」
上条「あ、ああ。またなー」
35 :
吹寄のフラグ回収を急ぐんだ
36 = 1 :
上条(一体何だったんでせう。やたらとハイテンションでご帰宅されましたがー)
上条(でも、途中すごいショックを受けた顔をしてたな。昼飯の話をした後に)
上条(で、付き合うとかなんとか確認して……え? それってつまり。
いやいやいやいや、ないですよ! あの吹寄さんですよ!? 小萌先生よりありえません)
上条(いや、そうするとなぜあんな調子だったのか説明がつかなくなるか。
んー、やはり今日の上条さんは何かおかしいのかもしれません。
でも本当だったら失礼なことしちゃうかもしれない、気に留めておきませう)
>32
黄泉川先生は一方通行ハーレム要員ですので、対象外の予定でした。
後々希望を取ることがあって、要望多数でしたら検討いたします。
37 = 24 :
鈍感じゃない上条さんは新鮮だな
謙虚なところもいい
38 = 1 :
帰り道 いつもの公園
上条「よお、御坂、久しぶりだな。どっかいってたのか?」
美琴「ん、ああ、アンタか、久しぶりね。ちょっと研究所に缶詰だったのよ。今日やーっと釈放されたの」
上条「そうなのか、やっぱレベル5ともなると大変だな」
美琴「そうねー。ま、仕方がないわ。そういうアンタはこんな時間まで何してたのよ。また補修?」
上条「いや、今日は進路相談で捕まってたんだよ。2,3年次の選択授業がどうとかって」
美琴「へー。……べ、別にレベル0のアンタの話がわたしの役に立つとは思わないけど、参考までに聞いてあげるわ。
どんな方向に進むつもりなのよ」
上条「いやー、それがお茶を濁して帰ってきたような感じで、全然決まっておりません。
とりあえず幻想殺しが生かせそうな研究所とか目指してますって言っといたら、楽しようとしちゃいけませんよーって怒られたけど」
美琴「なによそれ。全然意味無いじゃない」
上条「ちょっとやりたいかなーと思っている職業はあるんだけどな。上条さんのおつむで務まるものかどうか」
美琴「ふーん。で?」
上条「で、とはなんでせう」
美琴「何になりたいのよ」
39 :
大切なのは何になりたいかではなく、どうなりたいかだ
40 = 1 :
上条「うぇ!? い、言わないぞ。まだほんとにちょっとだけ思ってるだけなんだから」
美琴「なによー、アンタとわたしの仲でしょ。言いなさいよ」
上条「参考にならないって言ってたのになんなんだ! くそ、このままじゃ……、あ、そうだ。
悪い御坂! 特売の時間がもうすぐなんだ! 俺急いでるからこの話はまた今度な!」
美琴「ちょ、待ちなさい。待てって言ってんだろうがごるぁぁぁぁ!!」ピシャーン
上条「うおお!?」キュイーン
上条「なんなんですか! なんでそんなに」
美琴「……きあうわよ」
上条「へ?」
美琴「特売付き合うって言ってんのよ! 卵? 牛乳? お1人様1パックでもなんでもこいってのよ。
だから教えなさいよ、その、なりたい職業ってやつ」
上条「それは上条さんにとって大変魅力的なお申し出でしてよ!
……ふぅ、なんでそんなに俺の進路が知りたいんだ?」
美琴「うっ、べ、別に何があるわけじゃないけど、その、ももももしかして一緒に、その」
上条「一緒に? 俺と御坂が? ……えっと、それって……」
美琴「!? な、なに勘違いしてるわけ!? いいい、一緒に仕事したいって言ってるんじゃないわよ!
その、あの、えーっと、そう! い、一緒の仕事にならないようによ!
ほら、ジャンルが被ってたら、大人になってもアンタと顔つき合わすハメになるかもしれないでしょ!」
上条「……素直じゃないなーということでよろしいのでせうか」
美琴「!? な、ななな。わ、わたしのどこが素直じゃないっていうのよ! 今のがわたしの素直な気持ちよ!
なに? 自意識過剰なんじゃない? 少し親しくなったからって調子に乗らないでよね!
はい、言う気がないならこの話はもうおしまい! 特売行くんでしょ、急ぐわよ!」
41 = 1 :
上条「教師だよ」
美琴「へ?」
上条「俺がなりたいと思ってるのは、教師だ。つってもまだぼんやりとしか考えてないし、能力が全然足りてないのもわかってる。
ったく、恥ずかしいから誰にも言うなよ。こんなことインデックスや土御門にすら言ってねぇんだから」
美琴「へ、へぇ……。教師ね。ま、まぁ似合ってるんじゃない!?
そ、それより、そんな誰にも言ってないようなこと、なんで教えてくれたのよ」ドキドキ
上条「……これも恥ずかしいな、くそっ。
み、御坂と一緒に仕事してるとこ想像して、ちょっといいかなって思っちまったからだよ」
美琴「な、な、な」カァァ
上条「で、でもお前はレベル5っていう特別な存在だ。将来をそんな風に決めるのは良くないと思う。
……とはいえ、さ、さっきのが嘘で、俺と同じ進路とか考えてくれてるなら、う、嬉しいかなーなんて」
美琴「」プシュー
上条「お、おわ! お前大丈夫か!?」
42 :
上条さんが普通の人間並の洞察力を手に入れただと!?
それにしても冒頭のインクレディブルさん、やたら可愛かったな
43 = 1 :
御坂妹「なにかお困りですか、とミサカはさも丁度現場に居合わせたかのように颯爽と登場します」
上条「うお!? びっくりした、御坂妹か。毎回突然現れるよな、お前」
御坂妹「毎回突然現れることが出来るようにしているわけではありません、とミサカは軽く嘘をついてみます」
上条「え、それって、いつも用意してるってこと……?」
御坂妹「気のせいです、と否定をしつつ、それよりもお姉様はどうなされたのですかと、ミサカは白々しくも聞いてみます」
上条「いや、話してたら急に倒れて……。……こいつって恥ずかしがり屋だったんだな」
御坂妹「!! とミサカは驚愕を露わににつつ、これ以上の接触を阻止すべくお姉様の身体を引き受けます」
上条「あ、ああ、いいのか?」
御坂妹「もちろんです、看護技術も一通りマスターしております、とミサカは親指を立てつついざという時頼りになることをアピールします」
上条「そっか。で、普通に緊張しすぎて倒れたってことでいいんだよな、大丈夫なんだろ?」ナデナデ
御坂妹「身体に異常はなくほっとけば起きますので、貴方はさっさと特売へ向かってください、とミサカはこれ以上絶望的な差がお姉様との間に広がらないよう、お姉様を撫でる手を払いのけつつこの場を離れるように勧めます」パシッ
上条「そんなことも聞いてたのか。出てくるタイミング計ってたんだな」
44 = 1 :
御坂妹「ミサカはいつだって貴方と触れ合える時間を持つためにタイミングを計っています、とミサカは引かれる可能性に若干恐怖しつつ、健気なところをアピールしてみます」
上条「引いたりなんてしねぇよ。立場とかなんか色々あるのかもしれねぇけどさ、もっと自由に話しかけてきてくれていいんだぜ?
見かけたらとか、話すことなんてなくてもとか。俺だって、御坂妹に話しかけられたらそれだけで嬉しいからさ」
御坂妹「この天然ジゴロめ、さっさと特売に行きやがれ、とミサカは顔を真っ赤にしつつお姉様の遺伝子に逆らえないツンデレっぷりを発揮します」
上条「いや、ひとっつも赤くなってないけど」
御坂妹「いえ、真っ赤です、目もあわせられません、とミサカは現状を素直に報告します」
上条「目もあってるよね! こっち見てるよね!」
御坂妹「いえ、貴方の1m後方に焦点が合うようにしています、とミサカは失礼に当たらないように相手を見てると見せかけつつ気恥ずかしさをそらすテクニックの説明をします」
上条「そ、そうか。って、やばい。時間が!
ごめんな御坂妹! 今度もっと話しような」
御坂妹「はい、特売でのご健闘をお祈りしております、とミサカは思い人を見送ります」
御坂妹「……心拍数の低下を確認。危なくお姉様の二の舞になるところでした、とミサカは安堵と少々の後悔をあわせて吐露します」
45 = 1 :
スーパーからの帰り道
上条(特売間に合わなかった、不幸だ……)
上条(……しかし、あれって二人とも俺のこと……。姉妹喧嘩? 修羅場? になっちゃったりするのでせうか)
上条(っていうか、いつからかわからないけど今までの御坂の言動が照れ隠しだったなら……。
ちょっと可愛すぎるでせう! いや、やりすぎ感はもちろんありますけど!)
上条(そっか、いちいち突っかかってきてたのは俺に構ってほしかったからだったのか。
そうとわかればこれからはもっと大人の対応をしてあげますのことよー。
……今日みたいに倒れないか心配だけど)
上条(御坂妹は別れ際に小声でだけど思い人とかしれっと言ってたから、ほぼ確実だよな)
上条(でも、どうしたらいいんだろう。
今日一日だけでインデックスと姫神、御坂、御坂妹。もしかしたら小萌先生と吹寄も。
これ、対応ミスったら上条さんの命はその日限りになってしまいますよね……)
上条(しっかし、土御門と青ピが怒ってた理由がやっと理解できたましたよ。
これはフラグなんてーって言ってたら怒られてもしょうがないし、昨日までの上条さんを怒りたい気分です)
46 = 1 :
上条宅
上条「ただいまー。インデックスごめんなー、特売間に合わなくて今日もありあわせになりs」
神裂五和「お、「おかえりなさいませ、ご主人様!」」
五和「御飯になさいますか」
神裂「お、お風呂になさいますか」
神裂五和「「それとも……、わ・た・し♪」」
上条「」
47 :
さあ、はやく続きを投下するんだ
48 = 1 :
上条「な、ななななな、なんて格好してんだっ!? って言うかなんでいるんだ!?」
五和「休暇をいただきまして、ご主人様に逢いに参りました」
神裂「か、借りを返すために、その、メイド姿でご奉仕をさせていただきます」
上条「それをメイド服と言い張りますか! ちょっと、というかかなり目のやり場に困るんですがー!
い、インデックスは!? まさか飯に釣られてこんな暴挙を許したとか!?」
神裂「いえ、あの子は私たちが来たときにはもういませんでした。代わりにこのメモが」
『こもえの所に行ってくるんだよ。泊まってくるから御飯はいらないかも』
上条「インデックスぅぅぅぅぅ!!」
五和「ささ、立ち話もなんですから、中にお入りください。お食事を用意してあります。
それとも先にお風呂に入られますか? え、えーっと、あの、それとも、わたしをおめしあg」
神裂「い、五和!? それは台詞だけと言っていたではありませんか!」
五和「女教皇様引いたら恥ずかしさで死んでしまいます。もう押すしかないんです!」
上条「ふ、二人とも落ち着け! 上条さんは外に出てますから、まずはその服を着替えてくださいお願いします!」
神裂「そうはさせません!」
上条「なんで!? お前めちゃくちゃ恥ずかしがってるじゃん!」
神裂「ここで引いては借りを返すことができません!」
上条「いや、服装関係ないだろ!?」
五和「さぁ! さぁ!」
上条「ちょ、ひっぱるな、寄るな、挟むなああぁぁぁぁ!?」
49 = 9 :
レッサーとかやばいんじゃ……バードウェイは妹系だからむしろGJ
50 = 1 :
上条「浜面が1人、浜面が2人、浜面が……」
神裂「夕食の献立は鍋です。あの子もいると思っていましたので、たくさん食べられるものと思ったのですが。
多めに買ってきてしまった材料の余りは冷蔵庫にいれてあります。何か食べたいものがありましたら言ってください」
五和「二人とも和食が得意料理でしたので、メイドとはちょっと合わないかもしれませんがご容赦ください。
さ、ご主人様、いつまでも目を瞑っていらしてはお食事ができませんよ」
上条「上条さんは今御飯どころではないのです。悪友のマッスルポージングでも思い浮かべなければ、両腕に感じる柔らかな誘惑にああああああ、浜面が13人、浜面が14人!」
神裂「ではそのままで良いですから、口を空けてください。ああ、ちゃんと冷ましますからご安心を。
まずはお肉からですね、……は、はい、あああ、あーん」
上条(くぅ! 出汁のいい香りと肉の香りがいい感じに混ざって空腹を直撃しやがる!
だがしかし! それよりも右腕が! 上条さんの幻想殺しがやさしさに包まれて幻想へと旅立ってしまいそうです!)
上条(ここまできたら、この二人は絶対に逃がしてくれない。覚悟を決めろ上条当麻! こうなったらなるべく早くこの状況を脱するんだ!)
上条「あむっ! むぐむぐ、うお、美味いなこれ! 流石の料理スキル」
五和「ふー、ふー。はい、白菜も味がしみてて美味しいですよ」
上条(ぐうぅ! ひ、左腕も持ってかれた! な、なんどいう弾力……!
しかし、一度味わったおかげで食欲にも集中できるようになった! これならいける!)
上条「はむっ! あつっ、はふはふ。むぐ。うまぁぁぁい! 御飯がほしい!」
神裂「はい、御飯です」
五和「たくさんありますから、満足するまでお召し上がりくださいね」
上条「よーっし、食べるぞー! うおおおおお!」
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