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元スレ上条「白いワンピース」

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801 = 476 :



「……」

インデックスはキラキラとした目で見ていた。

「……飼いたいのか?」

「……あ、ううん。何でもないんだよ」

「そうか?」

「う、うん……」

「……インデックスはどうしたい?」

「え? え?」

「ちゃんと責任もって飼えるか?」

「も、もちろんなんだよ!」

「じゃあ、ウチで飼おう。上条さんとしても長い間過ごしたこいつと離れるのはなんか寂しいからな」

「前も飼ってたの?」

「おう」

「じゃあ名前はそれにしようよ」

「いや、インデックスが決めてくれていい」

「ほ、ほんと!?」

「ああ」

「よかったねースフィンクス。スフィンクスの名前はスフィンクスに決めたんだよ」

「ははっ」

「ん? どうしたのかな、とうま。名前おかしかった?」

「いや、インデックスらしいな、ってな」

「ふーん……」

「だいたい。変わってねーんだよ、バーカ」

「よくわかんないけどバカって言ったー!!」

「言ったけど言ってない!!」

「あ、逃げちゃダメなんだよとうま!」

「捕まったら何されるかわかんねえだろうが!!」

「とーうーまー!!」

802 = 476 :



────────
──────
────
──



「はあ、はあ……」

「つ、疲れた……」

「もう、とうまを、何かする、気力も、ないかも……」

「……ふー。走ったから暑いな」

「誰のせいだと思ってるのかな?」

「……さあ?」

「むー!!」

「あっれぇ? インデックスさん、怒っちゃっていいのかな?」

「どういうこと?」

「目の前にはファストフード店があります」

「うん?」

「俺はここでシェイクを飲んで行こうと考えています」

「うん」

「インデックスがその気なら俺は一人で行きます」

「ごめんなさい、すぐ行くんだよ!」

「やっぱり現金なやつだなあ」

「……あ、でもスフィンクスどうすればいいかな」

「こいつならそこらへんに置いといても大丈夫さ」

「じゃあそうするね」

「じゃあ、多分満席だから俺は先注文してくるよ」

「あ、じゃあ私バニラとチョコとイチゴ!」

「はいはい、分かってますよ」



変わんねえなあ。
そう思いながら店内に入る。

803 = 476 :



「いらっしゃいませ─。ご注文は?」

「シェイクをそれぞれ一個ずつ。俺はコーラで」

「お持ち帰りになさいますか?」

「……いや、相席でいいんでここで」

「ではあちらの席でよろしいですか?」

「……はい、大丈夫です」

「それでは、850円になります」

「……とうまー。頼んでくれた?」

「おう、今払うから待ってくれ。……あ、じゃあこれで」

「ちょうどお預かりしますねー。ごゆっくりどうぞー」

「……じゃあ行くか」

804 = 476 :



「あれ、満席っぽいよ?」

「あそこだよあそこ」

「どこ? とうま両手ふさがってるから分かんない」

「あそこ。巫女さんがいるところ」

「……とうま、今からでも遅くないんだよ。帰ろ?」

「いやいやいや、何を言いますかインデックスさん。彼女はいずれあなたの友達となる人でしてね……」

「……ほんとに? なんだか胡散臭いんだよ」

「まあお前の想像してる巫女さんとは違うし。あれはコスプレだ」

「ふーん」

「まあとりあえず今回はあいつが絡んでくるんだ。俺は行くぞ」

「じゃ、じゃあ私も!!」





そして、巫女さんの前に立った俺達は。

805 = 476 :



「……相席していいかな?」

「く、─────」

「あん?」

「──────食い倒れた」

「はあ……」


そうかよ、こいつも変わらねえなあ。
はは。

806 = 476 :



「え? え? どういうこと??」

「まあ落ち着け、な?」

「う、うん」

「……とりあえず、何があったのさ?」

「一個五十八円のハンバーガー。お徳用の無料券がたくさんあったから。とりあえず三○個ほど頼んでみたり」

「お徳すぎだ馬鹿」


今回もやってしまった。
思わず突っ込んでしまった。

また、気まずい空気が流れる。

807 = 476 :



「……あー。言い方がまずかったかな」

「やけぐい」

「おう、それは見たら分かるぞ」

「帰りの電車賃。四○○円」

「ちょっと待って、コーラ飲む」

「それで。全財産が。……あ。どうぞ。ゆっくり飲んで」

「……」

「……」

「……はい、続きどうぞ」

808 = 476 :



「うん。それで。今。全財産。三○○円」

「OKじゃあ俺の家へ行こう。ここから近い」

「!? げほげほっ。待って、とうま! 私まだ飲んでない!」

「あ? ああ、ゆっくりでいいよそれは。何なら家で飲んでもいい」

「私は。そこまでしてもらう必要はない」

「……いや、こっちは急いでんだ」

「さっきと。言ってることが逆」

「お前のことは急がないとなんねえんだ。迎え……っつーか追っ手?が三沢塾からくる前に帰っちまわねえとな」

「何でそれを」

「……ここは学園都市だ。いろいろあるもんさ」

「……そう」

「そういうもんだ。さ、早く行こうぜ」

809 = 476 :



「はい、こっちもシェイク装備完了なんだよ!」

「……あのなあ。両手塞がってたらどうやってスフィンクス連れて行くんだよ」

「あ……」

「ほら、持ってやるから」

「あ、ありがとう……」

「……ふふ」

「ん? どうした?」

「いや。ありがとう」

「まだまだ礼を言ってもらうには早いさ」

810 = 476 :



それから十分ほど歩いて、俺らの住む寮に戻ってきた。
インデックスは途中でシェイクを全て飲みきったので、俺の手には何も握られていない。


「さて、到着ー」

「ほら、スフィンクス。新しいお家なんだよー」

「……案外。ぼろっちい」

「そりゃ高いLevelの能力者がいるような学校ではないからなぁ」


適当に会話をしながら中へ入る。



「……あ。でも。中は意外と綺麗」

「そりゃ上条さんは綺麗好きですからね」

「……上条。くん」



最後の姫神の言葉はよく聞こえなかった。
聞き返そうと思ったところで、インデックスが、声をあげた。

811 = 476 :



「とうま!」

「……どうした?」

「……、何だろう? 近くで魔力の流れが束ねられているみたい」

「あー……」

「……属性は土、色彩は緑。この式は……地を媒介に魔力を通し、意識の介入によって……。……、ルーン?」



ダッ、という音を立てて走って行こうとするインデックスの手を掴む。

812 = 476 :



「はいストップ」

「なに?」

「残念それはステイルのルーンだ」

「……」

「……ちなみにそれはブラフ。本当は人払いでここからインデックスを何処かへやろうと思っているのでしたー」

「何で?」

「そりゃあ今からさっきから言ってる事件に行かなきゃなんねえもん」

「……大丈夫?」

「大丈夫」

「……そっか」

「おう」

「……じゃあ私は何をすればいい?」

「そうだな……。とりあえず人払いにやられないように、この部屋から出るな。それだけ意識しといたら大丈夫だ」

「それだけ?」

「うーん。……じゃあイギリス清教に電話しておいてくれ。この間土御門に登録してもらっただろ?」

「何を言えば?」

「『姫神秋沙の"吸血殺し"を封印する何かを作っておけ。歩く協会と同じ原理で何とかなるだろ』って」

「ひめがみあいさ?」

「……じゃあ俺はもう行ってくる。何か知りたかったらそこの巫女さんに聞きな。あ、あと絶対部屋出んなよ!」

「え、ちょ!! とうま、待って、ねえ待ってよー!!」

813 = 476 :







バタン。







ドアを閉めて、鍵をかける。
内からはもちろん簡単に開けられるが、何もしないよりはましだろう。

814 = 476 :



「上条くんは。とうまって名前」

「そう、とうま」

「そう。上条当麻。貴方は一体何者……?」

「まあ変わってるかもね、とうまは」

「だいぶ」

「ところで、ひめがみあいさって何?」

「それは。私の名前」

「ふーん、じゃああいさって呼んでいい?」

「……貴方も。変わってる」

「ええ!? 私は普通なんだよ!」

「彼と。そんな風に信頼関係を結べている時点で。変わってる」

「じゃああいさもそのうち変わり者の仲間入りだね。……とうまはそういう人なんだよ」

「やっぱり。変わった人」

815 = 476 :



しばらく歩いてみると、やっぱり人はどこにも見当たらなかった。





「そろそろ出て来いよ、ステイル」

「……相変わらず君はよく分からないね、上条当麻」

「そりゃどーも」

「あまり君と長く居たくないからこちらとしては早く説明したいんだけど」

「ご勝手に」

「受け取るんだ。"三沢塾"って進学予備校の名前は知っているかな?」

「知ってるから封筒は普通に渡してくれねえかな」

「……。ほら、ちゃんと読むといい」

「ま、読んだところで分からないと思うから僕が説明してあげよう」

「はいよ」

816 = 476 :



「簡単にいうと、だ。そこに女の子が監禁されてるから、どうにか助け出すのが僕の役目なんだ」

「……"吸血殺し"」

「……なぜそれを?」

「今俺の部屋にいる女の子の能力だよ」

「な……」

「まあ、つまりそういうこった。俺らがここにいる以上、もしかしたらもう連れ去られてるかもしれないけどな。だから早く行って倒さねえ……と」

「どうしたんだい?」

「やばい、走れ!!」

「さすがにそんな短時間で攫えはしないだろうけど?」

817 = 476 :



早く行かねえと。
三沢塾の内部を思い浮かべることで思い出した。
俺達の前にローマ正教の連中が戦闘に行っているはずなのだ。



「違う、そうじゃねえ! このままだと死人が出る!」

「は?」

「ローマ正教の連中が先に行ってるはずだ」

「連中? 今回の敵はアウレオルス=イザード。彼ただ一人だ。それなのに……」

「ああもう、長い説明はいい! とりあえずこれだけは言っといてやる。あいつの錬金術は完成してるんだよ!!」

「バカな、どうやって!?」

「知るか! 素人の俺に聞くくらいなら本人に聞け! ほら行くぞ!!」

818 = 476 :



それから何分か走って。


「ここだな」

「はあ、はあ。僕は運動は得意ではないんだけどね……」


三沢塾に到着した俺達は、そこでローマ正教の連中を発見した。

819 = 476 :



「おい」

「……何だ?」

「お前ら、ローマ正教ってことでいいんだよな?」

「いかにも。私はローマ正教一三騎士団の一人、"ランスロット"のピットリオ=カゼラである。……何だ貴様ら。いや、もう片方はイギリス清教か」

「そうだよ。悪いけど、僕達は学園都市から直々に依頼されてるんだ。そこをどいてくれないかな」

「これは我々の───ローマ正教の問題である。よって我々が今から戦闘へ行く」

「学園都市で起こっている以上、学園都市の問題でもあると僕は思うけどね」

「そうだ。それに、お前らあいつの実力を分かってんのかよ」

「勿論である。そのためにこちらもそれなりのものを用意している」

「因みに、ナントカの聖歌隊とかいうやつで攻撃しても無駄だぜ?」

「な……!?」

「……君は本当に毎回どこから情報を得ているんだか」

「と、いうわけで。お前らはしばらく休んでてくれよ」

820 = 476 :






そして。









バラバラに砕け散った武器や鎧を見て唖然としている彼らをよそ目に、俺達二人は戦場へと足を踏み入れる。

821 = 476 :



いじょー
今日頑張って書くつもりだったんですが、用事が入ってしまって少なくなってしまった、申し訳ない
ここの部分もしかしたら今後変更するかもしれないね

とりあえず次レス返しますね

822 = 476 :


>>787
ありがとうございます!

>>788
結構言い忘れてたけど、自分は浜面好きです
頑張ってください

>>790
毎回ありがとうございます!



ところで毎回レスしてくれてる人が4人ほどいるみたいですね
ありがたいことです、是非これからも見てやってください



ではー

次は早めに来たいと思ってます

824 :

乙でした

827 :

乙でした。
吸血殺し編がとばされなくてよかった。
救われるのかな?

828 :

乙です


「必要なのは現実じゃないssだ!!!」キリッ

829 :

なん...だ...と...?
すでに投下されてたorz
リアルタイムで見ようかと思ったが...
まさか朝起きたらすでに投下が終わっていただと...?
次回も期待して待ってるよ!

830 :


相変わらず面白い

831 :

ちょっと上条さんが飛ばし過ぎてて後が怖いな
乙です

832 :

上条さんキザすぎ

833 :

新約7巻………


カオスの結晶…

834 :

にゃーvsにゃーんvsにゃあ

がそのうち見たいな

835 :

>>834
つっちーむぎのんフレ妹?

836 :

>>835
多分そうだろ

838 = 476 :


改めてこんばんはー

ついでにレスを返していきましょうか

>>823->>828
ありがとうございます!
姫神&インデックス、ちゃんと救いますよー

あと浜面、もうちょい待っててね
まだ書けていないんだ

>>829
毎回毎回ありがとうございます!
次はリアルタイムおつお願いします

>>830
ありがとうございます、相変わらず面白いとか、追いついた、とかそういうのなんか凄く嬉しくなりますね
これからもよろしくお願いします

>>831
なかなか勘がいいですね……ふふふ

>>832
ですねー、キザというよりウザを目指してますが

>>833
新約7巻か……ちょうど昨日本屋に用があってゲットしたばっかなのでまだ読んでません
前ネタバレ読んだんだけど、あれはどうもマジなのかな?
パラパラーっとめくった限りではそうっぽいんだけどなー
あとがきだけは読みましたが、ずっと温めてきたネタって書いてあったので凄く読むの楽しみにしてます

>>834->>836
むぎめかどですか、フレメアがちゃんと出るとこもやりたいなー
フレメアがちゃんと出るとこ、も


次の投下はいつになるか分かりませんが、ちゃんと来ます
どうも2巻はマジで短くなりそう
全然展開が思いつかず、詰まっています
口調も難しいですし
~然を片っ端から調べましたが、結局使うのなんてほんの少しだし、もうね



ところで、息抜きにあんな感じできぬはたとかのSSをちょこっと書くのもいいかもしれないね

あと、もしあの方が上インスレやってるようなら教えて頂きたいです、少し勉強したい



全然関係のない話題ですが、日常回やるって言って思いっきり飛ばしちゃってるね、ごめんなさい
自分5巻が楽しみなもんで、もしかしたら焦ってるかもしれない
どこかで入れられたらいいな、日常回



それでは、毎度毎度長くなってしまってごめんなさい


ではー

839 :

乙でした

840 :

この板で上インスレって、2年続いてるのぐらいかと

841 :

結局乙って訳よ

はま面が思いつかない…

読み返して探すか

842 :

ゲームでの俺っ娘がデレた時の破壊力は恐ろしい

843 :

浜面のセリフ思いついたぜ

844 :

まだかな

845 :




おはよーです
朝ですが、時間が出来たので投下

遅くなってすみません
2巻どうにかして広げようとずっと考えたのですが、無理でした

結局短いままでの投下となります

どれくらい短いかというと、今回で2巻終わります

ではー

846 = 476 :






入口。
そして自動ドアを抜けると、そこはもう戦場。



……なんて気配は全くなく。
騎士が倒れているわけでもなければ、俺が三沢塾の生徒に認識されていないということもない。

847 = 476 :



「……さて。北棟の最上階、校長室とかいうところだったかな」

「ん? 何のことだい?」

「そりゃアウレオルスがいるところに決まってんだろ」

「……、そうかい。僕はもう何も言わないよ」

「こっからじゃ遠いな……。エレベーター登っていくか」

「上条当麻?」

「ん?」

848 = 476 :


「ここは結界が張ってある。言うなれば空間をコインの表と裏に分けるようなね。まあ説明するより体験した方が早いと思うけど。周りを見てみろ、誰も君の存在に気づいてはいな……いことはないようだね」

「まあ、俺今無理やりコインの表にいる状態だろうしな」

「つまり周りから見ると君は今独り言を言っているように見えるわけだ」

「え……、あっ!!さっきからジロジロ見られるなと思ったらそういうことかよ!!」

「そんなこと言ってると余計に……」

「あ……。なんか気まずいな。ま、気にしてたらやってられねえか。俺は先に行くぜ?」

「はあ……。勝手にしろ、僕はゆっくり正規ルートで行かせてもらうとするよ」

849 = 476 :



こうして。


俺は今北棟の最上階にいる。
校長室は多分もうそこのはずだ。


「……呆然。少年、ここへはどうやって来た」

「ん? ああ、ダミーか。いや、普通にエレベーターに登ってきただけだぜ?」

「必然、いかなる外敵もそのようなことはできないはず。自然、貴様はただの生徒か。そして、ダミーとは何だ」

「質問するなら一つづつにしてくれねえかな」

「泰然、それなら前者から聞こう」

850 = 476 :



「分かった。……ところでお前は誰かがお前の魔力を消しながら歩いていることに気づいたからここに来たんだよな? だったらそれはそういうことだよ」

「……唖然、少年、ただの一般人ではないな」

「また質問か? ま、いいか。後者については言葉の通りだ」

「言葉の通りとは?」

「そのままの意味だってことだよ。お前がアウレオルス=イザードじゃないってこと」

「悄然、私はアウレオルス=イザードだぞ。そんなことあるはずない!」

「ああ分かったわかった。ここに校長室への扉があるだろ? ここを開けたら全てが分かるさ」

「ふむ……。よし、いいだろう。必然、扉を開けよう」


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