私的良スレ書庫
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元スレマミ「もう何も怖く……」ほむら「勇気とは怖さを知ること!」
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仁美「……とにかく、明後日、私は上条くんに告白します。それでは……選んでください。そこの方と、上条くんを……」スック
さやか「あ、ちょ、ま、待って! 誤解だって……!」
杏子「なぁ、あたし邪魔した?」
さやか「それはもう見事に」
杏子「そりゃ悪かったな。でもあんたがあたしがホームレスだからって金銭面で気を使ったのが悪いんだぞ。余計な貸し作りたくないんだよ」
さやか「だって……」
杏子「追いかけなくていいのか?」
さやか「言われなくても!」ダッ
まどか「仁美ちゃんがさやかちゃんを呼び出してた」
まどか「何やらただごとではない雰囲気だったから思わずつけてきちゃったわたしはいけない子でしょーかぁーっ?」
まどか「ティヒヒッ、気になっちゃったんだもん。ほむらちゃんもマミさんも用があるって言うし……」
まどか「あ、出てきた」
仁美「…………」スタスタ
さやか「待って! 待ってよ仁美ぃ!」
仁美「話すことなんてありません」
さやか「勘違いだよォ――!」
まどか「……あれ?」
さやか「ねぇ、聞いて。あたしと杏子はあんたが想像しているような仲じゃあないんだ……」
仁美「……私と美樹さんはただの恋敵です。それ以上でもそれ以下でもありません」
さやか「そ、そんな養豚場の豚さんを見るような目で見ないでよ……誤解だってばさァ!」
仁美「聞きません」ツーン
まどか「……ど、どうしたの?」
仁美「あ、鹿目さん」
さやか「まどか?! 丁度良いところに! まどかも弁解手伝ってよ!」
まどか「べ、弁解?」
>>252
原作読んでから言え
原作読んでから言え
仁美「美樹さんは……AC/DCでしたわ……」
まどか「え? なに?」
さやか「バイセクシャルの隠語だよ。仁美ったら百合を拗らせたからか……こんなわけわからんことに」
仁美「美樹さんなんて知りません」
まどか「ばいせくしゃる……ってなに?」
仁美「……」
さやか「……」
仁美「鹿目さん。申し訳ございませんでした」
さやか「あたし馬鹿でございました」
まどか「え? え?」
仁美「そして、美樹さん。私、冷静でなかった……ごめんなさい」
さやか「いいんだよ。仁美……誤解が解けてよかった」
まどか「…………?」
仁美「ですが……とにかく、丸一日です。明後日、私は……」
まどか「明後日?」
さやか「わ、わかって――」
さやか「ハッ!」
グニャァ…
――結界
まどか「え!? こ、これって……」
さやか「結界……! こ、こんな時に……」
まどか「そ、そうだ、仁美ちゃん! こんな状況だけどパニックになっちゃダ……」
仁美「……」
さやか「仁美?」
仁美「」ドサッ
さやか「仁美ッ!? どうして倒れた! 仁美! 仁美ッ!」
さやか「き、気を失ってる……何で? 結界の影響かな……」
まどか「……さやかちゃん? 何をしているの」
さやか「へ?」
さやか「……って、ああ、そうだった。あたしのちょっとした魔法で気を失わせたんだ」
さやか「魔法少女の素質がない仁美には刺激が強すぎるってモンだ」
まどか「う、うん……」
さやか「……あれ?」
まどか「え?」
さやか「……何を、言ってるの? あたしぃ?」
まどか「何をって……自分で言ったでしょ?」
さやか「待ってよ。あたしが仁美を気絶させるなんてありえないよ。親友だもん。……どうして?」
まどか「どうしてって……さやかちゃん、何を言ってるの?」
さやか「まあギャアギャア騒がれても困るからね」
まどか「え?」
さやか「今あたし何か言った?」
まどか「え?」
ド ド ド ド ド
さやか「待て……。整理しよう……」
まどか「うん……」
さやか「いつ誰が仁美を気絶させた?」
まどか「結界に入った瞬間、さやかちゃんが一瞬で変身して仁美ちゃんを眠らせた」
さやか「あたしがいつ仁美が騒がしくなると言った? そんなこと思ってもないよ」
まどか「さやかちゃん……無意識で言ったの? 今の……」
さやか「今のも何も……」
さやか「こっそりと仁美を消して恭介はあたしの旦那になるのだ」
まどか「え?!」
さやか「何を言ってるだァ――――ッ!」
さやか「ウオォォォォ魔女はドコだァ――ッ! あたしに変なこと言わせやがってェ――ッ!」
まどか「お、お、落ち着いてさやかちゃん! 冷静になって!」
さやか「うぅぅ……と、とにかくまどか! ここは危険だ! 今すぐ離れ……いや、使い魔が現れるか……離れるのは危険!」
さやか「使い魔の餌になってくれた方が都合がいいんだけど」
まどか「さ、さやかちゃ……」
さやか「ンガー! 何なんだよあたしはさっきから!」バタバタ
杏子「おいこら。あたしほっといて何してんだよ」
さやか「杏子!」
まどか「あ……」
杏子「オッス。眼鏡っ子にくっついてたちっこいのじゃあないか」
さやか「杏子! あ……ありのまま今起こった事を話すよ! 『あたしは何も考えていなかったのに謎の行動をしていたし変な事も言っていた』……」
さやか「な、何を言っているのかわからねーと思うが、あたしも何をされたのかわからなかった……。頭がどうにかなりそうだった……」
さやか「催眠術だとか幻聴だとかそんなチャチなもんじゃあ断じてない。もっと恐ろしいものの片鱗を味わったよ……」
杏子「意味がわからん」
さやか「まどかとそこの気絶してる仁美を、この結界から逃がしてくれ!」
杏子「はぁ? 何であたしが……」
さやか「あたしは、既に魔女の結界の影響を受けてしまった! それは無意識に魔法を使っちゃうほどに!」
さやか「早く! 今のあたしじゃ、まどかと仁美に何するかわかったもんじゃない!」
さやか「あんただけが頼りなんだッ!」
杏子「…………そ、そこまで言うなら」
仁美「」
杏子「よいしょっと……。おい、まどか。こっちだ。ついてこい」
まどか「う、うん」
タッ
さやか「頼んだよ……!」
――結界外
まどか「ほむらちゃんとマミさんに電話したから早く来てくれるよ!」
杏子「そうか。助けは必要ないと思うが……」
杏子(ほむらはともかく、マミは呼ばないでほしいとこだ……)
まどか「だめだよ! 油断大敵! 何があるかわからないんだから……!」
杏子「わかったわかった」
仁美「……うーん」
杏子「お、目覚めたか」
仁美「あら……ここは……あら、鹿目さん。私……どうしてたんですの?」
まどか「う、うたた寝しちゃったんだよ。どう? 立てる?」
仁美「そりゃあまあ……うたた寝? そんなまさか……」スクッ
杏子「おい、あんた。大丈夫か? ほれ、指何本に見える?」
仁美「四本……。あっ、あなたは……」
杏子「このあたしがそっちの気があるみたいな無礼極まりない勘違いしてくれたよな」
仁美「す、すみませんでした……私、妙な勘違いして……」
まどか「何があったの?」
杏子「気にするな」
杏子「さ、あんたはとっとと帰りな」
仁美「え? あの、美樹さんは……?」
杏子「いいったら。帰れったら」
仁美「で、でも私……」
まどか「だからほら。その……時計を見て」
仁美「時計……?」
仁美「えぇっ!? もうこんな時間!?」
仁美「た、大変! 門限が!」
杏子「五時の鐘が鳴るとかじゃなくてリアル門限?」
まどか「世の中には色々な家庭事情があるんだよ」
杏子「……そりゃそうだ」
仁美「あ、あの! 今日は申し訳ありません! 急いで帰らなくては!」ワタワタ
仁美「鹿目さん! また明日! その……み、美樹さんにもよろしくお伝え下さい」ペコペコペコ
まどか「う、うん」
仁美「あと、見ず知らずの方! ご迷惑おかけしました!」ペコォーッ
ドタバタ
杏子「いったか……馬鹿丁寧な奴だ」
まどか「ゴメンね。余計な魔法使わせちゃって」
杏子「気にすんな。ちょっとした幻覚で時計を見間違えさせただけさ。本当の時間に気付くのは帰路か自宅だぜ」
まどか「……ね、ねぇ杏子ちゃん」
杏子「あん?」
まどか「さやかちゃんの事、どう思う?」
杏子「どうって……ウザったいし、面倒くさい奴だと思う」
まどか「…………」
杏子「でも、好きな男にウジウジしたりさ、ガラにもないとこもあるし……なんつーか、ほっとけねーな」
まどか「やっぱり仲いいんだね」
杏子「やっぱりってなんだよ。監視してたわけでもあるまいし」
まどか「」ギクッ
杏子「ま、いいや。…………なぁ、あたしからも一ついいか?
まどか「な、なにかな?」
杏子「あんたはさ……どっちの人間なんだ?」
まどか「え?」
杏子「例えばさ、あたしは『魔法少女』だ。それはいいな? 仁美は『一般人』だ。……じゃああんたはどっちなんだ?」
まどか「わたしは……どっちなんだろう?」
杏子「素質のある未契約者ってのは、あいまいで気に入らない。アウト・サイド・イン。イン・サイド・アウト。はっきりしろよ」
まどか「そ、そうは言っても……」
杏子「一般人と魔法少女の境界を行き来するのはやめてもらいたいんだがね。……契約しろってんじゃない。むしろしないでほしいよ」
杏子「答えはいつか聞かせろよ。……と。あんたも帰りな。魔女狩りの時間だ。答えはまた今度聞かせろ」
まどか「……うん」
杏子(友達……か)
杏子(……あたしとさやかが?)
杏子「…………へっ」
まどか「え?」
杏子「何でもねーよ」
乙
さやかちゃんは一旦どんな攻撃を受けているんだ・・・魔女って言うよりスタンド攻撃くさいが
さやかちゃんは一旦どんな攻撃を受けているんだ・・・魔女って言うよりスタンド攻撃くさいが
色々ネタ入れまくりなのがいいな
その影響かさやかちゃんが(良い意味で)馬鹿になってるけどww
その影響かさやかちゃんが(良い意味で)馬鹿になってるけどww
明るい馬鹿のさやかちゃんならきっと痴情の縺れも何とかできそうな気がする不思議
――結界
杏子「おい。さやか。ちびっ子とワカメッチを避難させたぞ」
さやか「……ああ、ありがと。恩に着るよ……」
杏子「気にするな。だって……あたしら……」
さやか「?」
杏子「あたしら……そ、その……」
杏子「……と、友達、だもんな」ポリポリ
さやか「…………」
杏子「……な?」
さやか「……プッ」
さやか「あっはははははははッ」
杏子「お、おめー! 何笑ってんだよ!」
さやか「ははは……いやいや、ごめんね。なんかちゃんちゃらおかしくって……」
杏子「全く……それで? 魔女はいたか?」
さやか「…………」
杏子「いないのか。何してたんだよ」
さやか「あ、そう言えばさ……杏子。あんた……人間を使い魔や魔女が食い、魔法少女が魔女を食う……そう言ったよね」
杏子「あ? 何だよいきなり」
さやか「理科の授業でさぁ……やったんだよね。食物連鎖。そこであたし、思ったんだ」
さやか「あんたは食物連鎖の頂点に立ったつもりなんだろうけど、魔法少女って、魔女に殺されることもあるんだよ」
さやか「あんたは魔法少女同士は競争の関係にあるって言ったけど、それは違う。魔法少女と魔女こそ『競争』の関係なんだ」
杏子「何を言ってるんだ?」
さやか「魔法少女は魔女の高次消費者じゃあないんだよ」
杏子「おい……さやか……?」
杏子「……いや」
杏子「おまえ……」
杏子「……誰だ?」
さやか「……ククッ」
さやか「ようやく……気付いた……?」
さやか「ワタシは……この結界の魔女だよ」
杏子「なっ!?」
杏子「どういうことだ! さやかをどこにやった!」
さやか「目の前にいるよ。ワタシがさやかだ」
杏子「ッ!」
さやか「ワタシは……この娘の意識を占領しているんだよ。記憶も共有しているんだ。キョーコちゃん?」
杏子「……き、寄生する魔女……!?」
さやか「そうそう。オマエはワタシの親みたいなもんだヨ」
杏子「なっ……ま、まさかッ! あの時の……」
杏子「さやかに倒されて無様にも逃げ回っているはずだ……」
さやか「失礼な。ワタシは一度も負けてはいない」
杏子「……さやかにずっと『取り憑いて』いたのか! あの時既に!」
さやか「Exactly(その通りでございます)」
さやか「そう! ワタシはオマエに救われた使い魔さ! 魔女に、めでたく出世したんだぜ! 祝福しろ!」
さやか「ワタシは人の体内に寄生することができる。憑依の魔女とでも呼んでよ」
さやか「ワタシは逃げたふりをしてこの子の意識の中に入って、生活した!」
さやか「最も宿主を操ることは……わざわざ結界を作るか結界の中でないとできないがね!」
杏子「……なんて奴だ。クソッ」
さやか「この子の中で生活して……この子……なんか男子が好きみたいでさー。……かと思えば仁美とかいう女にバイだなんだって言われてさー……」
さやか「そんなワタシの初宿主に肖リ、その仁美の言った『AC/DC』から……エー、スィー、ディー、スィー。エシディシとでも呼んでよ。憑依の魔女エシディシ!」
杏子「ペラペラペラペラと……喋る魔女なんて初めてだ」
さやか「そりゃ~ね、寄生してる間に語学をマスターしたからね」
杏子(たった数日程度だろ……知能は高い……のか?)
杏子「ただこれだけは言える! 寄生虫ごときが偉そうに名乗る名はない!」
杏子「あんパンチ!」
ボコッ
さやか「痛ェ! 殴られた! DVだ! 虐待だ!」
杏子「魔女なら話は別だ! ブッ潰す!」
さやか「おいおい待てって! この体はオマエの友達じゃないか! 傷つけていいのかよ!」
杏子「痛いと言ったな……痛みを感じるなら、このままさやかを死なない程度に痛めつけていけば魔女のテメーも音をあげるだろうな」
さやか「ヒドイッ! オニ! アクマッ! マジョ!」
杏子「うっせー! 魔女はテメーだろッ! スカタン! あたしが撒いた種ッ! あたしが始末してくれる!」
さやか「ちくしょー! いくぜ! 剣と槍の対決だッ! 早くしねーと『サシ』の勝負ができねーぜッ!」
さやか「おい! その槍で突いてこい!」
杏子「あ?」
さやか「カモーン! その槍でワタシを串刺しにしてみろォ――ッ!」
杏子「おう」
杏子「うおおおお――ッ」ボッ
グサァ
さやか「」
杏子「普通に刺さったァ――ッ!」ガーン
さやか「ゲホァッ!」
杏子「な、なんなんだァ! かっ、体で槍をもろに喰らったッ!」
さやか「その気になれば痛みなんて消せちゃうんダァ……」
杏子「!?」グッ
さやか「……フェアにいこう。ワタシの宿主、さやかの得意魔法は治癒。体を貫いた瞬間に、その穴を治して槍を固定した」
さやか「ついでに言うと、こいつは痛覚を消すこともできる。だからワタシは痛くない」
杏子「しまった! 刺さった槍が固定されて突けも抜けもしない……!」グググッ
さやか「うおおぉぉぉぉ!」
杏子「来るか!」
杏子(殴るつもりか! だが! この距離……)
さやか(関節をッ! 関節を外して腕を伸ばすッ! その激痛はなんとかするッ!)ゴギン メギッ
ググーン
杏子「ゲ!?」
さやか「ズームパンチッ!」
ドゴッ
杏子「うげっ! う……腕が伸びた!? そんな無茶苦茶な!」
さやか「どうだ! まいったか!」
杏子「早とちりにも程があるぞボケッ!」
さやか「なぁ、オマエ!」
杏子「なんだ」
さやか「『貴様、魔女に成長するまで何人の命を喰らってきた』って聞いてみろ!」
杏子「は? やだよ。……何が言いたいんだ?」
さやか「ワタシがどれだけ一般人を喰らってきたか、もとい、オマエがどれだけ一般人を殺したのかを言いたい」
杏子「……そう、かよ。それがどうしたってんだ」
さやか「自分を魔法少女だって言ってるけど、人を間接的に殺すオマエは、一般的な定義の魔女と同じなんだヨ」
杏子「あっそ。だからなんだよ。あたしには関係ない」
さやか「そんなんだから、マミという奴に嫌われるんだヨ」
杏子「……マミは関係ないだろうが」
さやか「…………」
さやか「ねぇ杏子……あたし、あんたのこと実は嫌いなんだよね……」
さやか「だって、あんたがマミさんの心を裏切ったじゃん」
杏子「ッ!」
さやか「迷惑なんだよね。マミさんにとっても、まどかにとっても、ほむらにとってもさ……空気読めてないっていうか」
杏子「お、おい……なんのつもりだ……」
さやか「あんた、さっきあたしと友達になったつもりになってたよね。馬鹿じゃないの?」
さやか「あたしはね、あんたを馬鹿にして笑ってたんだよ。友達面しないでよ」
杏子「さやかの声で、口調で、仕草で……何を言わせてるんだよ……! やめろよ……!」
さやか「本心だけど? 記憶を共有できるって言ったじゃん。馬鹿」
杏子「なっ……!? う、嘘をつくな! さやかが……そんなこと言うわけ……」
さやか「そんなこと言うわけないって? あんたにあたしの何がわかるの? 別に友達でもなんでもないんだから」
杏子「…………」
杏子(友達でもなんでも……ない)
さやか(……いくら魔女のワタシが人殺しだとか馬鹿だとか罵詈雑言を与えても、何も通じない)
さやか(だが、やつはこの娘に心の錠前を開きかけている。だから……声、姿、仕草、etc...この娘の97%が罵倒すること、それが重要なのダ)
さやか「――」ブツブツ
杏子「や、やめ……」
さやか「――」ボソボソ
さやか(例えそれが嘘でもダ)
杏子「……」
ジワッ…
さやか(計画どーり……だ。イー感じに心が抉れてる)
さやか(傷は、ふさがりかけが一番抉りやすい)
ズルッ
魔女「サテト……逃ゲルトシヨウ……巻キ添エニナリタキャネーカラナ」
さやか「……ハッ!?」
さやか「あれ? あたし、何を……確か……結界が急に現れて……えっと……」
杏子「…………」
杏子(失った……)
さやか「あ、杏子……。いつの間に戻ってたの? 二人は無事?」
さやか「……杏子?」
杏子(……あたしはまた失ってしまった)
杏子(あたしが願ったから……話を聞いて欲しいと……強くなりたいと……友達が欲しいと)
さやか「……杏、子?」
杏子(家族からもマミからもさやかからも拒絶された。……みんな失っちまった)
杏子「あたしにはもう何もない」
パキンッ
ズアッ
さやか「うわぁっ!? なっ!? 何ッ!?」
さやか「……あぁ、ビックリした」
さやか「な……なんだ? 今の」
さやか「あ、あれ……? さっきと結界が違う……?」
さやか「い、いや、結界には変わらないッ! 進化か!? 進化なのか!?」
さやか「あッ?!」
武旦の魔女「――――」
さやか「い、いきなり魔女のご登場か……」
さやか「杏子! こいつは何かヤバイ! 共闘するよ!」
さやか「……杏子? ……どこいった?」
さやか「どこいった! 杏子! さっきの風圧みたいなので吹き飛んだか!? 杏子ォッ! どこだ!」
QB「目の前だよ。魔女になってしまったようだね」
さやか「キュゥべえッ?! あんたいつのまに!」
QB「やぁ。さやか。気をつけて。この魔女は――」
さやか「……ちょっと待って。いま、あんた何ていった?」
QB「何って、何がだい?」
さやか「いいから何て言ったか言えッ!」
QB「この魔女は今までにない強さを……」
さやか「そうじゃない!」
QB「魔女になってしまったようだね?」
さやか「どういうこと……?」
QB「そのままの意味さ。杏子が魔女になってしまったんだ」
さやか「杏子が魔女に……? ハぁ? な、何言ってんの?」
魔女「――」
QB「絶望したりしてソウルジェムが穢れきると魔法少女は魔女になるんだ」
さやか「ま……魔女……? 魔法少女が……魔女? ……え? え?」
さやか「何よそれ……あんた、何を言ってるの……?」
QB「聞かれたから答えただけだよ」
さやか「あの――あの魔女が――杏子……?」
さやか「う……嘘だよ……そんなのありえない……だって……ぐ、ううぅ……!」
QB「真実だよ」
さやか「……つ、伝えなくては! みんなにこの恐ろしい事実を伝えなくちゃ――」
魔女「――!」
ズアッ
さやか「あ――」
――結界外
ほむら「鹿目さん!」
まどか「ほむらちゃん! ツェペリさんも!」
ツェペリ「待たせたな」
まどか「さやかちゃんと仁美ちゃんの三人でいるところを結界が起きて……」
まどか「結界内で杏子ちゃんと会ってここまで連れてきてもらったの! 仁美ちゃんは帰った! そして杏子ちゃんは戻ってった!」
ほむら「私達も行きましょう」
ツェペリ「ああ、そうじゃな。マミは時間がかかるそうじゃからの」
まどか「わ、わたしは……」
ほむら「危ないから、待っていて。巴さんがもうすぐ来ると思うから……」
まどか「う、うんっ!」
――武旦の魔女の結界
ゴ ゴ ゴ ゴ
ほむら「……そ、そんな」
ツェペリ「なんということじゃ……!」
ほむら「み、美樹さんが……美樹さんが……!」
ほむら「死んでる……!」
ほむら「嘘……そんな……そんなのって……!」
魔女「――」
ツェペリ「あの魔女に……やられてしまったのか」
ツェペリ「武器を持っているな……あの武器でバラバラにされてしまったのか?」
ほむら「う……ウプッ」
ツェペリ「大丈夫か?」
ほむら「ハァ……ハァ……だ、大丈夫……です。……鹿目さんを待たせておいてよかった」
ツェペリ「全くじゃ、親友の惨死体なんて刺激が強すぎるわい」
ほむら「……あなたの遺体は、結界から持って帰ります。ここで、休んでいてください……」
ほむら「……ん?」
ほむら(これは美樹さんの腕……? こんな所まで飛ばされて……。でも、何か不自然な切り傷が……)
ほむら(この太さと深さは……美樹さんの剣でついたものだ)
ほむ「……?」
QB「二人とも。気をつけるんだ。この魔女は今までにない強さを持っている」
ほむら「あ、キュゥべえ……!」
ツェペリ「確かに、雰囲気が違うな……」
QB「杏子が魔女になってしまったんだ」
ほむら「ッ!」
ツェペリ「何ッ!?」
ツェペリ「……何があったんだ」
ほむら「……間に合わなかった」
ツェペリ「何がったのかわからんが……自身を追いつめていたのか? ……もっと早く気付いてやれれば……!」
ほむら「仕方、ないです。とにかく、さく……この魔女を止めないと!」
ほむら「ツェペリさん! 使い魔をお願いします! 魔女は私が!」
使い魔「――」
ツェペリ「仙道波蹴!」ドゴォッ
ツェペリ「これが杏子の精神と考えると……青と黄色の使い魔に精神の暗示があるのか?」
ツェペリ「……なってしまったものをあれこれ考えても仕方あるまい」
ツェペリ「問題はあの二人だ。……もし、このことを知ってしまったら……」
ほむら「単独でなら……巻き込む心配はない!」
カチッ
ほむら「時間停止+爆弾!」
魔女「――!」
ほむら「効いていない……!」
ほむら「ならば接近戦! ドライバーに油を塗って波紋を流す! 波紋ドライバー!」
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