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元スレマミ「もう何も怖く……」ほむら「勇気とは怖さを知ること!」

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1 :






「無」から「有」は生まれないという表現がよくされる。







SSWiki :http://ss.vip2ch.com/jmp/1343995930

2 = 1 :


――だがそれはかつての話だ。


現代の物理学ではまったくなにもない「無」=「絶対真空」の中で、「素粒子」という超とてつもなく小さい粒子が突然発生する事が証明されている。

そしてその「素粒子」はエネルギーに変身、化ける事ができる。

エネルギーになって突然発生したり、突然消えたりするそうなのだ。

「引力」とか「重力」もこれらが原因らしい。


つまり「無」から「有」が生まれ、「無」は「可能性」の事だというのだ。

この「素粒子」は宇宙の彼方の理論や話ではなく、この地球上の日常でも満ちあふれるように行われている出来事だ。



以上の事を前置きとして

この奇妙な冒険は、一人の少女が本来出会う「可能性」が「無」である男と出会ってしまったことから始まる――。

3 = 1 :


――病院

「………………」

「今……何回目だっけ……」

「……また、だ……またダメだった……」


我々はこの少女を知っている! いや! この赤ぶち眼鏡と、この黒いおさげを知っている!


ほむら「まさか……あんな事になるなんて」

ほむら「魔女になった美樹さんに止めようとした鹿目さんが殺されて、佐倉さんが美樹さんと心中。巴さんは私も死んだと勘違いし孤独になったと絶望し自害した……」

ほむら「全員死んだ。……最悪だった」

4 = 1 :

ほむら「……今回、どうすればいいかな……」

ほむら「もう誰にも頼らないだとか、いざというときは誰かを切り捨てるだとか……そういう覚悟というか残酷さというか、必要なのかな……」

ほむら「私は臆病だから……それができない。その差で食いつぶされたチャンスもある」

ほむら「…………」

ほむら「今回でもダメだったら、心のあり方だけででも、考え直そう。誰かを切り捨てられるような。甘さを捨てるような」

ほむら「もしそうなるなら……イメチェンから始めようかな」

ほむら「鏡を見る度に臆病な自分を思い出すから……眼鏡を取って、おさげも解いて……タイツ履いてみようかな。いつもニーソだし」

ほむら「何とか今回の時間軸中に覚悟を決めて、次に活か――」

ほむら「……ダメ。もしもでも先の時間軸のこと考えちゃ……」

5 :

ツェペリさんか?
それともジャイロ?

6 = 1 :

ほむら「…………考えて。暁美ほむら」

ほむら「前回は魔女になった美樹さんによって、戦わなければならなくなったから鹿目さんが犠牲になった」

ほむら「だから鹿目さんと美樹さんを魔法少女にしないという方針で考えると……」

ほむら「鹿目さんは転校する前に予め何とかすれば、取りあえずは契約を先伸ばしにできる」

ほむら「美樹さんは……今のところ魔法少女のことを知ったら必ず契約する。そして……魔女に……」

ほむら「………………どうしよう」

ほむら「どうすればいいの……? 何もわかんないよ……」

7 = 1 :



ほむら「本当に私なんかが鹿目さんを守れるのかな……グスッ」

ほむら「……全部、私のせい。私には課題がある」

ほむら「強くなりたい。あまりに弱すぎる」

ほむら「前の時間軸も、その前もそうだった。私は力不足。足手まとい。だから救えなかった」

ほむら「これまでの時間軸で魔法の使い方、戦い方はあらかた学習したつもりでいる」

ほむら「鈍器と爆弾と時を止める能力。これが今の私の戦力。これだけじゃ足りないんだ」

ほむら「何か新しい『武器』が欲しい。新しい『力』が欲しい」

ほむら「…………」

ほむら「新しい『力』か……」

8 = 1 :


ほむら「やっぱり爆弾なんかじゃなく、魔法少女らしく魔法を使うべきなのかな……」

ほむら「魔法……今更だけど魔法って何だろう」

ほむら「名前にあやかって炎でも操る? 飛び回るビルを念力みたいな力で投げつける? ……そんなことしてもワルプルギスを倒せるとはとても思えない」

ほむら「ワルプルギスを地球の外に放りだして二度と戻れないように軌道に乗せて地球から追放してしまいたい」

ほむら「……私、何言ってるの? そんなわけのわからないことを……」

ほむら「アハハ……思わず自分で自分を笑っちゃう」

ほむら(新しい『力』かぁ……そううまくいかないな……)

9 = 1 :


ほむら「……そういえば警官の人の銃が盗まれたってニュースがあったっけ」

ほむら「銃、かぁ……。私の魔力は弱いから銃を作っても無駄としても……兵器を使うこと自体はいいかもしれない」

ほむら「でも銃火器までは自作はできない……どうせ魔法がだめなら……」

ほむら「…………盗む」

ほむら「…………」

ほむら「……そ、それはダメ! 盗むだなんて!」

ほむら「鹿目さんに、みんなに知られたらケーベツされちゃう……鹿目さんに嫌われたりなんかすれば……私が魔女になりかねない」

ほむら「でも、それくらいやってのけるくらいの覚悟を決めないと救えないのかな……?」

ほむら「うぅ……嫌われたくなんかない……どうすればいいかな。鹿目さん……クスン」

10 = 1 :


――帰路

ほむら(私はこの時間軸で何をすればいいのだろう)

ほむら(どうせするなら、何か……前の時間軸でやらなかったことをやるべきだ。バタフライエフェクトみたいに、何がどう影響するかわからないから)

ほむら(転校前に誰かしらに会うというのはどうだろう。巴さんと接触してみるとか、むしろ鹿目さんに会ってみるとか……)

ほむら(美樹さんは……会っても何を話せばいいのかわからないし、佐倉さんはどこにいるかがわからないから会うに会えないけど……)

ほむら(そういうこと、試してみる価値はある)

11 = 1 :


ほむら(…………)

ほむら(とか何とかあれこれ考えていながら……結局タイミングを逃すんだよなぁ……私っていつもそう)

ほむら(爆弾の材料の補充でもうこんな時間……。もう夜分遅いから、誰かと接触というには迷惑がかかちゃう)

ほむら(新しい爆弾は明日の夜にでも作るとして……帰って学校に備えよ……)



ほむら「――ハッ!」ピキーン

ほむら「ま、魔女だ……! こんなところで……?!」

ほむら「と、とにかく行かなくちゃ……」タッ

12 = 1 :


――結界

ほむら「……初めてだ。こんな結界……どうしよう。不安だなぁ……」

ほむら「……ん、人の気配……? 既に誰かいる? もしかして巴さんとか……だとしたら嬉しいけど……」

使い魔「――」

ほむら「あ、使い魔だ……ん? あの人は……?」


「な、なんだこいつは……!」


ほむら「あの男の人……結界に巻き込まれたのかな……とにかく、助けなきゃ!」

ほむら「でも、爆弾はダメだ……この距離だと爆風に巻き込んでしまう」

ほむら(ならば鈍器しかないッ! 時間停止ッ!)

13 :

波紋の一族の誰かかな?

14 = 1 :


カチッ


ほむら「ええい!」タッ

ボコッ

ほむら「やあ! たあ!」

ボコスカ

ほむら「うにゃあ!」

ドコンッ

ほむら「おらーっ!」

メメタァ



ほむら(ふー……時は動き出す)

15 = 1 :



ドォ―z_ン

使い魔「――!」

ほむら「…………」

「な!? なんだ君はッ!? いつの間にッ!」

ほむら(くっ……あんまり効いてない!)

使い魔「――!」グォッ

ほむら「あ! しまっ――」

バシィッ

「!」

ほむら「あぐっ!」

17 = 1 :



ドヒュ――ゥン ドサァッ

ほむら(つ、強い……! 結構飛ばされた……)フラッ

使い魔「……」

ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ

ほむら(でも……これで標的が私に移った……!)

ほむら(ダメージは魔法で何とかするとして……まずはこの人を避難させないと……!)

「大丈夫かッ!? 君ッ!」

ほむら「に、逃げてッ!」

「な……!」

ほむら「私なら大丈夫ですから!」

18 = 5 :

しゃべり方的にジョジョ主人公で空気のジョナサンさん?

19 = 1 :


ほむら「100mくらい行けば……この結界はぬけられる!」

「だ、だが君が……!」

ほむら「行ってくださいッ! 何て事ないですから……。ここは危険ッ!」

「…………」

「わかった……。確かに、ここは危険だ。行かせてもらおう」

ほむら「ええ、行って……」

使い魔「――」ジリジリ

20 = 1 :



ほむら(使い魔をもっともっと引きつけて……もう一度時を止め、爆弾で――)

ザッ ザッ

「ただし方角はそやつの方だがな」

ほむら「えッ!?」

使い魔「――」

ザッ

「……」

ほむら「そんな……あ……危ない……!」

ほむら(ど、どうして逃げないの!? それどころか、私と使い魔の間に入って……)

21 = 1 :



ほむら「あなたはこの結界を脱出するだけでいいのにッ!」

使い魔「――!」バァッ

ほむら(お、襲いかかる! ここは時を止めて避難を――)

「クゥォォオオオ……」

ほむら「……何の音?」

「コォォォォォ……」

ほむら「し、深呼吸? この人の……?」

22 = 1 :



「波紋疾走(オーバードライブ)ッ!」ズアァッ


バキィィッ

ほむら(つ、使い魔を殴った!? お、おーばー……何?!)

ボッコォ!

使い魔「TEEEEEEEEEEEEEEEEEEE!」

ほむら「なっ!? 何ッ!? つ、使い魔が……!」

ボシュゥゥゥ

使い魔「」

ほむら「使い魔が……消え……いや、と、溶けた?」

23 = 1 :



ほむら(それに……き、奇妙! 殴ったことも溶けたこともそうだけど……あの人の拳が光ったように見えたッ! あの輝きは魔法? ま、まるで太陽のような……!)

「フゥ――。だがこの手応え。屍生人ではないようじゃの……」

ほむら「ぞ、ぞん……?」


ガォンッ


ほむら「――あっ!」

「――!」

ほむら「ま、魔女……!」

「――――!」

ほむら(初めて見る……あの魔女は……逃げていったけど……)

「またこいつか……っ! 今のはこいつの手下だったのか……?」

ほむら(『また』……? 既に出会っている?)

24 = 5 :

ジョセフかジョナサン?またはツェペリおじさん?

25 = 13 :

まさかの老師トンペティ…は無いな

26 = 1 :


スッ

ほむら「あ、結界が……。……今は、頭を整理しないと」

ほむら(魔女はひとまずいいとして……あの人……使い魔を……不思議なパンチ一発で倒してしまった……ッ!)

ほむら(整理しよう……。私は結界にきた。結果にはすでに人がいた。その人が、使い魔を奇妙な力で倒した。その力は使い魔を溶解した……)

「助けてくれてありがとう。お嬢ちゃん」

ほむら「……え? あ、い、いえ……私、何もしてませんので……」

「いやいや、そんなことはない。君のおかげで助かったのだ」

ほむら「あの……今……何をしたんですか? あの太陽のような輝きは何なのですか? それに……あなたは……?」

「ン――……質問は一つずつにしてくれないかね。まずは名乗らせていただこう」

27 = 5 :

あーん、私のストレイツォ様が黒髪女にうばわれるー(泣)

28 = 1 :


「わしはツェペリ男爵じゃ」

ほむら「ツェペリさん……?」

ツェペリ「うむ」

ほむら「……ま、魔法少女でもないのに使い魔を倒せるなんて……」

ツェペリ「ん? 魔法……何だって?」

ほむら(少なくともこの人は魔法少女ではない……となると、魔法少女とは別の……)

ほむら(……別の……何?)

29 = 1 :



ほむら「あ、あの、失礼ですが、あなたは呪い師とか超能力者とか魔法使いとか……そういうのの類、でしょうか……?」

ツェペリ「呪い師……うーむ。……まあ似たようなもんじゃろう。確かにその超能力とか魔法みたいなものでさっきの化け物を倒した」

ほむら(あの『力』……使う直前に深呼吸をしていた。呼吸が関与しているのかな……)

ツェペリ「それよりも大丈夫か? 使い魔? と言ったな。それに殴られたようじゃが……」

ほむら「あ、大丈夫です。ご心配なく」

ツェペリ「あのパワーで殴られて骨も折れていないようだ……さっき瞬間移動もある。……おまえさんこそ何者なんじゃ?」

ほむら「あっ、私は暁美ほむらと言います。……それで、あの……信じられないかもしれませんが……魔法少女です」

ほむら(目の前で魔法を使ってしまった。誤魔化すことはできない)

30 = 1 :


ツェペリ「魔法……少女? なるほど、魔法か」

ほむら「なるほどって……信じてくれるんですか?」

ツェペリ「ああ。目の前であんなことがあったんじゃ。疑う方がおかしいわい。怪奇(ウートン)には慣れとるからのォ」

ほむら(魔法少女のことはもはや隠しようがない……。そのまま何も言わずに時を止めて消えるのもカッコイイけど……)

ほむら(私は、この人に言いたいことがある……。だから、魔法少女という身分も明かした)

ほむら「あ、あの……」

ツェペリ「うん?」

31 = 1 :


ほむら(これは直感だけど……あの『力』ならワルプルギスに対向できるかもしれないと思ったッ!)

ほむら(新しい『力』……!)

ほむら「お、お願いします!」

ほむら「私に……私に今の力を、お、教えてくださいッ!」

ツェペリ「……何? この『波紋』の能力を身につけたいと? まだ幼いおまえさんが?」

ほむら「波紋……。はい! その波紋を……教えてくださいッ!」

ツェペリ「…………」

32 = 1 :

ツェペリ「ふむ……。君は、魔法少女だとか言ったな。君はわしを助けようとしてくれた。その恩義がある」

ほむら「じゃ、じゃあ……!」

ツェペリ「だからこそ忠告せねばならない。この波紋を学ぶとなると、おまえさんには幼すぎる。ハッキリ言って無理だ」

ほむら「命を賭してでも、救わなければならない人がいるんです! お願いします!」

ほむら(その能力は私にとって、希望ッ! 絶望に立ち向かうための光!)

ツェペリ(……この気迫。無理だとは言ったが、彼女には……その力に伴う十分な精神はないこともない。この必死な表情が何よりの証拠)

ツェペリ「訳を聞こう。本当はここはどこだとか、色々聞きたいところじゃが、まずは、それから」

ツェペリ(波紋の素質は見たところない。その状態から……ゼロから波紋の全てを学ぶには、辛すぎる!)

33 = 1 :


ほむら(訳……どうする? 嘘をついても私なんかじゃあ必ずボロが出る……。真実をそのまま言うしかない。でも……)

ほむら「……嘘だと、思われます……」

ほむら(信じられるはずがない。未来から来ただなんて)

ツェペリ「何でも信じるよ」

ほむら「……で、でも」

ツェペリ「わしは怪奇(ウートン)には慣れておる」

ほむら「……うぅ」モジモジ

ツェペリ「……さっき現れた馬鹿でかい奴――あーっと?」

ほむら「さっきの……魔女のことですか?」

34 = 1 :



ツェペリ「そうか。魔女というのか。わしはな、気が付いた時にはその魔女がいたのだ。わしはあの魔女に連れてこられたらしい」

ほむら「連れてこられた?」

ツェペリ「そう。だからここは『異世界』とか何かだと思う」

ほむら「い、異世界……?」

ツェペリ「異世界と推測する根拠はあるぞ。何故なら、わしは既に死んでいるはずだからだ。かと言ってあの世でもないらしい」

ほむら「死ん……え?」

ツェペリ「わしは1888年、イギリスのウィンドナイツ・ロットという町で死んだ」

ほむら「せ、せんはっぴゃ……! 百年以上も前?! それに、し、死んだ?!」

ほむら(私と同じ……時間遡行者? いや、ツェペリさんは今、死んだと言った。死んだって……?)

35 = 1 :


ほむら「それにウィンドナイツ・ロットという名前なんか聞いたことがない……」

ツェペリ「わしは若い頃世界中を航海していたため、幸いにも日本語がわかる。だから色々な調べ物が比較的楽にできた」

ツェペリ「そこでわかったことは! この世界の過去は、わしの知っている歴史と違うということ!」

ほむら「ど、どういうことですか?」

ツェペリ「ジョースター邸の火災の記録はなかった! 黒騎士ブラフォードの伝説もなかった! サティポロジア・ビートルという虫も図鑑に載っていなかった!」

ほむら「どれも聞いたことがない……」

ツェペリ「そう! 存在しないからだ! あってもフィクション! だからここが『異世界か何か』という結論に至った! 使い魔だとか魔法だとか、そういうのの影響でこの世界に導かれたとこのツェペリ、推測する!」

ツェペリ(そう……魔法。魔法という不思議な力があれば、彼女に波紋の素質がないとて! 扱えるようになるかもしれない!)

36 = 1 :


ほむら「そ、そうだったんですか……」

ツェペリ「信じるのか? 異世界だなどと」

ほむら「実際に目の前で波紋という不思議な力を見せられまし、実際使い魔を退治しました。それに、魔女を理由に出されたら……信憑性がないとは言えません」

ツェペリ「ならばわしも同じ。どんな事情であれ、君の波紋を学ぶ理由がどんな突飛なことであっても信じられる」

ほむら「!」

ツェペリ(その波紋を習得するのなら、あのジョナサンの覚悟に相当するか、手が届く程のそれが必要。修行を受ける資格を得た)

ほむら「ありがとう……ありがとうございます……!」

ツェペリ「さあ話せ。ほむらよ。その命を賭してまで救いたい人と、その故を!」

ほむら「私は……未来から来ました。大切な友達……鹿目さんを救うために――」

37 = 1 :



――学校


先生「『黄金長方形』っ…てよォ~~~ 『長方形』ってのはわかる……スゲーよくわかる。見たまんまだからな……」

先生「だが『黄金』って部分はどういう事だあああ~~っ!? 図形が金色っつーのよーッ! ただの比率の話じゃねーか! ナメやがってこの言葉ァ超イラつくぜぇ~ッ!! 」

先生「はい中沢君」

中沢「どうでもいいんじゃでしょうか」

先生「ですよね。はい、転校生です。どうぞ」

さやか「理解不能! 理解不能! 理解不能!」

38 = 1 :



ガラッ

ほむら「……」ドキドキ

仁美「あら美人」

さやか「眼鏡っ娘ktkr」

ほむら「あ、暁美ほむらです。よろしくお願いしますっ」

ほむら(何回繰り返してもこの瞬間は緊張する……)

ほむら(鹿目さん……)ジー

まどか「…………?」

まどか(こっち見てる?)


39 = 1 :



ヤンヤヤンヤ

ほむら(さて、今回は鹿目さんとどうファーストコンタクトをとるか……)

ほむら(できれば私の方から接触したい。保健室に連れてって、だとか、あなたとお話したい、だとか言って……)

ほむら(うーん……昨日は波紋がどうこうで色々ありすぎて、こういうとこ考えてなかったなぁ……)

ほむら「……」モジモジ

ほむら「……」ソワソワ

ほむら(ど、どうしよう……こういう時ってどうすればいいんだっけ? 友達の作り方ってどうやるんだっけ……)




「あのね、初対面っていうのはインパクトが大事なんだ。インパクト」

ほむら「へ?」

40 = 1 :


まどか「インパクト……」

さやか「そう。インパクト」

ほむら(か、鹿目さんッ!?)

さやか「そうすれば相手は印象に残ってくれる。嫌でも残る」

まどか「そうなのかなぁ。普通でいいと思うんだけど」

仁美「……では、美樹さんの言うインパクトある挨拶とはいかがなものでしょう」

さやか「刮目せよッ!」

ほむら「…………」

さやか「……」クルッ

ほむら「!」

41 :

まさかのツェペリのおっさんでわろたww俺得

42 = 1 :


さやか「……」ニコニコ

ほむら「……?」

さやか「ハッピーうれピーよろピくねーーー!」

ほむら「へ?」

さやか「転校生。さあご一緒に。さん、しー……ハッピーうれピーよろピくねーーー」

まどか「滑ってるよさやかちゃん!」

ほむら「……」

ほむら(何これ)

43 = 1 :


さやか「ほらほらっ! 笑顔笑顔ォ」

キュッ

ほむら「ふぇっ!?」

さやか「はわぁー……ほっぺモチモチですやん……」クニクニ

ほむら「ひゃ、ひゃめてくらひゃいぃ……」

まどか「ちょ、ちょっとさやかちゃん……」

仁美「キマシ」

まどか(モチモチかぁ……いいなー。わたしもモチモチしたいなー)

仁美(キマシ)

まどか(こいつ直接脳内に……!)

44 = 1 :




さやか「はい! ハッピーうれピーよろピくねーーー!」

ほむら「は、はっひぃ~」

まどか「む、無理してやることはないんだよ!」

仁美「暁美さんが大変なことになってますわ」

ほむら(な、なんかよくわかんないけど鹿目さん達との接触に成功……色々とアレだから二人きりになりたい)

ほむら「あ……あのっ、かりゃへひゃん」

さやか「……からあげ? からあげが欲しいのか? 3つか? ジューシーなの3つか? イヤしんぼめ!」

仁美「手を離してあげましょう」

45 = 1 :


ほむら「ほへーひふひひはひへふー」

まどか「え? 保健室に行きたいです?」

さやか「通じてるし」パッ

ほむら「は、はい……連れてって欲しいなって……」

まどか「わたし、保健委員って言ったっけ?」

ほむら「……せ、先生に聞いて」

まどか「ふーん? じゃあついてきてっ」スタスタ

ほむら「うん」テクテク


さやか「いってらー」

仁美「ですわー」

46 = 1 :



――廊下

ほむら「……」トコトコ

ほむら(何話そうかな……)

まどか「……」ジー

ほむら(見てる……何かこっち見てる……)

ほむら「あ、あの……鹿目さん?」

まどか「うん?」

ほむら「私の顔に何か……?」

まどか「あ、ごめんね? 気にしないで」

ほむら「そ、そう……?」

まどか(ん~……夢の中で、会ったような……ないような……まあいっか)

47 = 1 :


まどか「暁美さん。この学校、馴染めそう?」

ほむら「はい」

ほむら(……)

ほむら「……あの、呼び方は……名前がいいかな」

まどか「ティヒッ、うん。わかった。ほむらちゃんっ♪」

ほむら「うんっ」

まどか「ほむらって炎って意味? かっこいいね。この世の始まりは炎につつまれていたって言うし」

ほむら「そんな……名前負けしてます……」

ほむら(このやりとり……懐かしいなぁ)

まどか(内向的な子って思ったけど……案外人懐っこい感じなのかな?)

48 = 1 :


まどか「ねぇ、お昼、一緒に食べない?」

ほむら「あ……誘ってくれて……嬉しいけど、ちょっと用があって……ごめんね? また、今度」

まどか「用? そっか……うん。じゃあまた今度一緒に食べようね」

ほむら「うん。また今度」



ほむら(よかった……また鹿目さんと友好的になれた)

ほむら(本当はお昼も一緒して、もっともっと鹿目さんとお喋りとかしたいとこだけど……やらなきゃいけないことがある……)

ほむら(だから、朝早くに仕込みを――)




49 = 1 :



――今朝


さやか「今日さー。転校生が来るらしいぜェ――」

仁美「しかも私達のクラスという話ですわ」

まどか「そうなの? へーっ。どんな人だろ。わくわくするなぁ~」

さやか「まさかまどか、その転校生にアピールするために新しいリボンを……」

まどか「そ、そんなことないもん!」

さやか「どうかなぁ~? タイミングってもんがあるだろ?」ニヤニヤ

まどか「そ、そもそも転校生がくること自体初耳……!」

50 = 1 :


仁美「そういえば転校生の方は女性らしいですわ」

まどか「ほ、ほらっ!」

さやか「えっ、まどかそっちの気が……」

まどか「その理屈はおかしくないかな?」

仁美「女性同士って、恋をするものですから」

まどか「何を言ってるのかわからないなー」

さやか「まどかはあたしの嫁になるのだーっ。ンッン~名言だなこれは」ガバッ

仁美「キマシ」


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