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    元スレまゆり「トゥットゥルー!」岡部「・・・え?」

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    601 = 599 :

    ダル(未来)「・・・僕達、ホントアホだったよなー、昔は。君にとっては、つい最近のことなのかもしれないけど」


    岡部「どうした、急に?」


    ダル(未来)「なんだか懐かしくなってさ」


    岡部「・・・俺がバカなことを言い出したとき、お前は文句をいいながらも必ずついてきてくれる」


    岡部「なんというかその・・・感謝はしているぞ」


    ダル(未来)「Fuuuuuuuuu!鏡越しからでもわかるぜ、オカリンがタコみたいに真っ赤なのがなぁ!」


    岡部「なぁ、なっとらんわ!」


    ダル(未来)「フゥーハッハッハッハッ!!」


    岡部「き貴様、それはマッドサイエンティストの称号を与えられた者のみに許される、」


    ダル(未来)「よーし、なんとか間に合いそうだね」


    岡部「聞けィ!!」

    602 = 599 :

    ダル(未来)「いやー、ホントに良かったよ。時間は待っちゃくれないからね」


    ダル(未来)「僕が生きている間に、君たちを送り届けられた・・・」










    ・・・・・
    ・・・・
    ・・









    岡部「え?」

    603 = 599 :

    岡部「・・・ダル?」


    ダル(未来)「使命は全うできた。」



    岡部「何を言ってる?ダルお前っ・・・」















    岡部「お前」













    岡部「なんだその手は」

    604 = 599 :

    ダル(未来)「・・・うん」



    ダルの手は緑色のかたまりになり、ぼたたっと膝の上に落ちた。




    ダル(未来)「時間切れみたいだね」



    岡部「は・・・あ、わ、訳がわからん。ワケがわからない!どういうことだ!説明しろダル!」



    俺はもう、目の前で起きたことに対して頭を回転させることができず、ただ、ただすがるようにダルへ質問を投げつけた。



    わからない。


    何が起こった?


    説明してくれ。




    ただひとつ、頭の中で点灯している予感がある、









    ダル、お前、




    いなくなっちゃうのかよ?

    605 = 599 :

    ダル(未来)「心残りは二つある」



    岡部「待て・・・ちょっと待て」



    ダル(未来)「ひとつはもちろん、オカリンを僕の手で救えなかったこと・・・」

    岡部「待て。やめろ、ちょっと待て!」

    ダル(未来)「もうひとつは、」


    岡部「やめろぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉ!!!」




    途端に、






    急速に脳が回転を始めた。


    もやのかかった頭を風が吹きさらうように、一気に謎がとけていく。



    不思議な感覚。


    こんなに熱いのに、こんなに冷たい――――









    岡部「ダル・・・」



    岡部「ダル、お前、」




    岡部「カーブラックホールを無理やり抜けてきたのか・・・!?」

    606 = 599 :

    ダル(未来)「・・・」


    岡部「さっきお前は・・・タイムマシンは一台といった」



    岡部「タイムマシンはもう一台作ってたんだな?」



    岡部「お前はもうひとつの・・・つまり完成してない方のタイムマシンに乗って、ここへ来たんだな・・・?」




    ダル(未来)「・・・・・・牧瀬氏は、止めたよ」


    ダル(未来)「いや、牧瀬氏だけじゃない。みんな止めた」



    ダル(未来)「けど、ただ黙って娘が死んでゆく様を見ているだけなんて・・・できると思うかい」



    ダル(未来)「なぁオカリン!!できると思うかい!!」





    車は止まった。


    ダルは座席を離れ、俺の胸ぐらをぐっと掴んだ。



    帽子も、サングラスも、何もない。



    そこには、もうほとんど緑色に変色したダルの顔があった。


    そしてその眼からは、確かに緑色ではない涙が流れていた。

    607 = 599 :

    ダル(未来)「あの子を過去に送り出すのもほんとは辛かった!!でもあの子は笑顔で承諾してくれた・・・研究ばかりで家庭を蔑ろにし続けた僕のために!!幼いころ自分を可愛がってくれた君のためにぃ!!」


    ダル(未来)「また皆が仲良くなれるならって・・・!」



    ダル(未来)「オカリン・・・」




    ダル(未来)「君ともっと、分かり合いたかった」


    ダル(未来)「僕がもう少し君を分かっていれば・・・こんなことにはならなかったから!」




    胸ぐらを掴む、ダルの手が落ちて、俺の膝の上にべたりとついた。




    岡部「・・・カ・・・・・・・が」





    岡部「バ、カ野郎が」



    岡部「・・・お前はどうなるんだよぉ!!?」

    608 = 599 :

    岡部「ここは他世界干渉率が高いんだろう!? お前が死んだらどうなるんだよ。シュタインズゲートにお前がいなくなったらどうするんだよぉぉ!」


    ダル(未来)「・・・・・・」



    ああくそっ・・・。


    あれだけ泣いたのに、まだ枯れてないのか、俺の涙腺は。



    ダル(未来)「大丈夫。きっとまた逢える」


    岡部「ソースは!」


    ダル(未来)「そんな気がするからだ」



    岡部「バカか!」




    ダル(未来)「・・・鈴羽に、まだ愛していると伝えてない」


    ダル(未来)「ずっとずっと、どれだけ世界線が変わっても、君のことが大切だと、まだ言葉にして伝えていない」





    ダル(未来)「オカリン、頼めるかな?」

    609 = 599 :

    岡部「取るなよダル・・・それは俺のセリフだろう・・・」


    ダル(未来)「家族に伝えてくれ、愛していると(キリッてヤツだお☆」


    岡部「自分で・・・言え」




    ダル(未来)「・・・じゃあ・・・またなオカリン」


    岡部「待てよ・・・ダル・・・俺を置いていかないでくれよ・・・」



    ダル(未来)「次会うときは、笑顔で・・・な」













    バシャッ

    610 = 599 :

    今日は以上です。ありがとうございました。

    611 :

    ダルぅぅうぅぅゥゥゥゥ!

    612 = 600 :

    乙です
    ダルかっこよすぎ

    613 :

    ダル…

    614 :

    きてたあああ!
    乙です

    615 :

    乙です
    次待ってます!

    616 :

    ダルがイケメンすぎる・・・

    617 :

    ダル熱い。やばい。


    618 :

    まだかな

    619 :

    おーい

    620 :

    まゆしぃです

    621 :

    とぅっとぅるー

    622 :

    12年7月に開始ってことはさすがにもう終わってるよな、と思って読み始めたが、まさかまだ途中とは…

    内容はすごく面白いのでどうか頑張って完結させてほしいです、応援してます

    623 :

    新年に入って生存報告すらないのは心配になってくる

    624 :

    ちょっとだけ待ってください!生きてます!

    625 :

    まってる

    626 :

    待ってる…ぜ

    627 :

    別の世界線で投下してるのか…

    628 :

    絶対完結させるって言ってたのになあ

    まぁ書くのも読むのも自由だからあんま文句は言えんけど残念だ

    629 = 628 :

    絶対完結させるって言ってたのになあ

    まぁ書くのも読むのも自由だからあんま文句は言えんけど残念だ

    630 = 628 :

    絶対完結させるって言ってたのになあ

    まぁ書くのも読むのも自由だからあんま文句は言えんけど残念だ

    631 :

    しつこい

    632 :

    まぁ待とうぜ

    633 :

    んほおお!まだ来ないのおおお!

    634 :

    シナリオを考えるのに苦労してるのか?

    636 :

    待ってるぜ

    637 :

    シュタゲSSの中でも最高傑作じゃないかこれ…
    劇場版より前から書き始めてたのか

    時間がかかっても良いから書き上げてくれ
    楽しみだ

    638 :

    もう無理です、みなさんすみませーんwwwwww

    639 :

    偽物黙れ

    640 :

    作者が酉をつけてないから本物か分からないっていう

    641 :

    まあ>>638は違うけどな

    642 :

    パソコンからですがご了承ください。再開

    643 = 642 :

    まゆり「ん・・・」


    岡部「まゆり」

    まゆり「んん・・・オカリン・・・あっ、お、おはよう」

    岡部「おはよう。着いたぞ、まゆり」

    まゆり「ええ?ここ、どこだろ・・・、オ、オカリン!白衣ビショビショだよ?まゆしぃのハンカチあったかな・・・」


    岡部「いいんだ。拭かなくて」

    まゆり「ええ?」



    岡部「いいんだ」


    岡部「さぁ、降りるぞまゆり!オペレーション・スクルド・リバース、最終段階だ!!フゥ――ハッハッハッハッハ!!」

    まゆり「おりるぞってオカリン、ここ、道路のど真ん中だよー?」








    着いたぞ。ダル。



    みんなが行きたくて、仕方なかった場所。

    644 = 642 :

    鈴羽「この時代のおじさんには身を隠してもらった・・・紅莉栖さんへはあたしが未来ガジェットで連絡を取った・・・これで時空が捻じ曲げられるリスクは回避!」


    鈴羽「あとは過去のおじさんがうまくやってくれるのを祈るだけ・・・」



    鈴羽「ね?おじさん♪」






    岡部(未来)「・・・・・・」


    岡部(未来)「残念だがそれは無理な話だ・・・。ここへはラウンダーの中でも精鋭を集めてきた。もうじき捕縛の連絡が入る」


    鈴羽「・・・」


    岡部(未来)「お前も」



    岡部(未来)「動くな」チャキ・・

    645 = 642 :

    鈴羽「・・・やめてよ、そんなもの向けるの」


    岡部(未来)「・・・鈴羽」


    岡部(未来)「俺と共に未来へ帰れ」


    鈴羽「それはできない相談だよ」


    岡部(未来)「何故」


    鈴羽「まだおじさんを、救ってない・・・!」


    岡部(未来)「・・・もうやめろ」


    岡部(未来)「もうやめろ!」


    岡部(未来)「ワケのわからないことをいうのは、もうやめてくれ!! お前も、ダルも、紅莉栖も・・・!」


    鈴羽「ワケのわからないこと・・・?」


    岡部(未来)「そうだ。いつまでもこどものようなことを言って・・・本気で世界線の向こう側にいけると信じている」


    岡部(未来)「俺が一度それに成功したのは!! 未来のお前が助けにきてくれたからだ!俺の力じゃないんだ!」


    鈴羽「助けに来てるよ?」


    岡部(未来)「!?」


    鈴羽「おじさん、あたし、助けに来てるよ・・・!今も!」



    岡部(未来)「・・・ッ」

    646 = 642 :

    岡部(未来)「・・・フ、フフ・・・鈴羽よ」


    岡部(未来)「過度な期待を最悪な形で裏切られたことはあるか?」

    鈴羽「・・・」


    岡部(未来)「それはそれはもう・・・ひどい気持ちになるぞ?」

    岡部(未来)「己の一生がゆがんでしまうくらいにはなぁ」


    鈴羽「おじさん・・・」


    岡部(未来)「一生をともにしたいと思っていた仲間たちが、狂っていくのをみたことがあるか?・・・ッ」


    鈴羽「・・・おじさんッ・・・」


    岡部(未来)「・・・・・・辛いぞ?」






    岡部(未来)「つらいんだぞ・・・・・・?」


    647 = 642 :

    岡部(未来)「すべてを見た俺が、変わらないと言ってるんだ・・・」


    岡部(未来)「従え。」


    鈴羽「・・・・・・」






    「フゥ――――――ハッハッハッハッハッハッハッハッハッハァ!!」







    岡部(未来)「・・・な、」




    「そんな奴の言うことに耳を傾ける必要はないぞォォォ?鈴羽アアアア!!」









    岡部「所詮俺だ。」

    648 = 642 :

    鈴羽「おじさ・・・それにまゆりさんも!どうやってここに・・・」


    岡部「わざわざ助けに来てやったぞ・・・感謝しろ、未来の俺よ」


    岡部(未来)「ご苦労なことだ・・・わざわざ自ら捕まりに」


    岡部(未来)「どうやってここまでたどり着いたかは知らんが、手間が省けた。捕ま・・」


    岡部「ダルだよ」


    岡部(未来)「・・・?」



    岡部「未来から来た橋田至が、俺をここまで連れてきてくれた」


    岡部「・・・命を懸けてな」



    岡部(未来)「・・・・・・」


    岡部(未来)「え?」



    岡部(未来)「え・・・」



    岡部「見ろ。こんな姿になってまで俺を助けてくれた、そしてお前を助けようとしてくれていた親友を」


    岡部「ダルは最期のひとときまで、お前を救えなかったことを悔やんでいた!!」


    岡部(未来)「う、うそだ・・・ダル・・・?ウソだよな?」


    岡部(未来)「ダルが、死んだ・・・!?」

    649 = 642 :

    岡部「死んだよ」


    鈴羽「・・・・・・!! とう、さん・・・?」


    岡部(未来)「あ、ぐうう、うそだ、うそだ、うそだ!!!ダルがここに来れるはずがない!!」


    岡部「未完成のタイムマシンに乗ってきた。カーブラックホールを無理やり抜けて、あいつの体は半ゲル化し、辛うじて人間の形を保った」


    岡部「しかし長くは持たなかった。俺にすべてを託してあいつは笑って逝った・・・」




    岡部「見ろ!!!眼を背けるのは、俺が許さない!!俺たちのために歴史から消えるリスクも厭わず、命を投げ出してくれた親友の最期を!!」


    岡部「この白衣こそが、ダルの生きた証なんだ・・・!!」


    650 = 642 :

    岡部(未来)「そんな・・・はず・・・あるか、ダル・・・」


    岡部(未来)「約束・・・したんだ。すべて終わったら、またみんなで、いっしょに・・・」


    岡部「鈴羽よ」

    鈴羽「・・・」


    岡部「お前の父親の最期の言葉を伝えておこう」



    鈴羽「・・・」


    岡部「ずっとずっと、どれだけ世界線が変わっても・・・、お前のことを愛している」


    岡部「そう伝えてくれと、最期に頼まれた」



    鈴羽「・・・」



    鈴羽「なに、かっこつけてんの、とうさん・・・」





    鈴羽「そんなのいいから、・・・生きていてよ!!バカぁ!」



    岡部「・・・」


    岡部(伝えるべきことは、すべて伝えた・・・あとはもう、作戦を遂行するだけだ)



    岡部(ダル、お前がしてくれたように・・・俺も命を懸けよう)



    岡部(すべて救って・・・俺も救われてみせる!!)


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