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    元スレまゆり「トゥットゥルー!」岡部「・・・え?」

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    551 = 547 :

    信じられない。


    そんなことがあり得るのだろうか。


    幾百、幾千を超える世界の中でただのひとつも、俺とまゆりが出逢わない世界線は無い。



    そして彼女の、俺を想う強さが――――苦しくて。嬉しくて。





    もう、分からない




    こんな自分の気持ちにもケリをつけられない、弱い弱いこの俺が、まゆりに強くなれなどと言えるか?


    そんなこと・・・言える筈がない。







    自分の中で、何か大切なものが急速に萎えしぼんでいくのを感じた。

    552 = 547 :

    岡部「なんでだろうな」


    岡部「なんで俺はこんなに・・・」



    まゆり「・・・オカリン? 大丈夫?」


    岡部「運命が、重い」


    岡部「重い重い重い重い重すぎる!重すぎるんだ!!なんで、俺、なんだ・・・!」


    まゆり「オ、オカリン」


    岡部「俺はただ、普通に・・・ラボメンの皆と過ごしたい、仲良く、いつまでも、楽しく・・・。それだけ、本当にそれだけなのに、それだけなのに、なんでだろう。それはとても難しいんだ」












    岡部「俺だけ。」











    岡部「ぅぅぅううううわああああああああああああアアアアア」



    まゆり「だめ!オカリン!!」

    553 = 547 :

    まゆり「ま、まゆしぃは分からないけど・・・ダメだよ!落ち着いて!」


    岡部「な、なぜリーディングシュタイナーなど持ってしまったのだろう・・・?それさえなければ俺は、皆と同じように俺は、」


    まゆり「オ、オカリン・・・何言ってるの」



    岡部「ああああぁぁぁぁ・・・・・・」






    ???「あのー、発狂してるとこ悪いんだけど、至急この車に乗って欲しい件」



    まゆり「だ・・・だぁれ?」




    ???「あぁ、ちょっと事情があってマスクとサングラスと帽子は取れないんだけど、この声でわからん?」



    まゆり「もしかして・・・」






    まゆり「ダルくん?」



    岡部「!」



    岡部「ダ、ダル・・・?」








    ダル(未来)「久しぶり。・・・オカリン、まゆ氏。」

    554 = 547 :

    ありがとうございます。今日はここまでです。



    更新のペース上げます。

    555 :


    次も楽しみー。

    556 :

    おつ!!
    めっちゃ待ってた!!

    557 :

    待ってたぜ!

    559 :


    続き待ってた

    561 :

    まだかなー

    562 :

    まだかな

    563 :

    まだかなー

    565 :

    まゆしぃです

    566 :

    マッチョシィだよ

    568 :

    ペースを上げるとはなんだったのか

    569 :

    別の世界線で投下してるのさ

    570 :

    >>569
    それ何でも使えるじゃないですかやだぁ

    571 :

    くそう
    俺にもリーディングシュタイナーがあれば

    572 :

    待ち続けてるぜ

    573 :

    もう10月も終わろうとしてるわけだけど

    574 :

    完結してるだろうと思って読み始めたら終わってなかった
    応援してる頑張れ1!

    575 :

    期間空いてもきっちり続き書いてくれてるだけで十分だぜ
    今まで一体幾つのSSが未完のまま作者失踪したことか・・・

    576 :

    最後まで読みたい!応援してます!

    577 :

    今日で2ヶ月か…

    578 :

    頑張って!
    待つよ!いつまでも!

    579 :

    もうアカンわ此処…

    580 :

    もう放棄したかな

    581 :

    再開

    582 = 581 :

    岡部「ダル・・・?」


    ダル(未来)「一応はじめましてになるかな。 君はまた違った世界線からきたんだろ?」



    岡部「う、うぅ・・・」




    岡部「嘘だっ!!」


    ダル(未来)「お・・・」



    岡部「お前はSERNのッ・・・そうでなければラウンダーのまわしものだっ! もし本物のダルだと信じて欲しいなら・・・しっかりと顔を見せろ!!」


    まゆり「オカリン、でもダルくんの声だよ・・・」


    岡部「声など変声機を使えば誰にでも真似できるッ! さあ顔を見せろよ!見せろ!」



    ダル(未来)「・・・・・・」



    岡部「どうした!できないのか! できないなら・・・俺はお前を、ダルだと認めない!!」



    ダル(未来)「同じ眼をしてる」


    岡部「何!?」






    ダル(未来)「僕らの時代のオカリンと・・・」



    岡部「!・・・」

    583 = 581 :

    ダル(未来)「悪いけど顔は見せられない。理由があってね」


    ダル(未来)「僕が僕だと証明してくれるものは・・・今となっちゃ、これしかない。ずっと着けてたから、もうボロボロになってしまったけど」



    岡部「それは・・・」




    ラボメンバッジ――――。





    岡部「――――いや、そんなもの、いくらでもコピーは」



    ダル(未来)「そんなものよばわりするな」

    岡部「な、何がだよ」


    ダル(未来)「オカリンが作って僕にくれたこのバッジを・・・そんなものよばわりするな」




    ダル(未来)「僕はラボメンNo.003であることに誇りを持っている!」


    ダル(未来)「どんなに笑われたってあれがお遊びだったって、あの日々は僕の宝物なんだ」



    ダル(未来)「だから、力を貸してくれよ。昔のオカリン。頼みがあるんだ」



    岡部「俺に何をしろと言うのだ・・・」




    ダル(未来)「・・・鈴羽はこの世界線で命を落としたら、もう生まれてくることができない」







    岡部「な、・・・に・・・?」

    584 = 581 :

    鈴羽は・・・死ぬ。


    少なくともこの世界線では、奇跡が起きない限り、間違いなく。


    そしてヤツがラウンダーを引き付けている間に、俺はまゆりの気持ちにふんぎりをつけさせ、それと同時に世界線変動・・・世界は救われる。それが俺たちの作戦。



    ダル(未来)「・・・鈴羽は気付いていないけど」


    ダル(未来)「僕達はずっと未来から鈴羽の動きを観測していた。計画は、順調だった」


    岡部「!?ならばお前たちが未来から原因を究明すれば良かったではないか!!」



    ダル(未来)「・・・僕達は長年、何がなんだかわからなかった。オカリンとまゆ氏は突然おかしくなって、僕や牧瀬氏もおかしな夢に苦しまされて、気づけばラボはバラバラさ」



    ダル(未来)「やっと、やっとここまで来た。仮説を立てては議論を戦わして、ついに原因はリーディングシュタイナーの突発的発生だと解った」


    岡部「そうだ!ならば――――」


    ダル(未来)「落ち着けよ、オカリン」


    岡部「んぐっ・・・」



    ダル(未来)「・・・へへ、なんかこのやりとりも懐かしいな」

    585 = 581 :

    ダル(未来)「少し冷静になって考えてみろよオカリン。僕達は確かに原因を突き止めた。でもそれは、更なる闇に踏み込んだだけだった」



    岡部「・・・! 原因の、原因」



    ダル(未来)「そう、原因の原因だ。一番大切なのは結局それだったんだ」



    ダル(未来)「《椎名まゆりのリーディングシュタイナーは何故突発的に発生したか―――?》」


    まゆり「・・・ダル君、何のこと言ってるのかなぁ」



    まゆり「りぃでぃんぐしたいなーってなぁに?」



    ダル(未来)「」パン



    まゆり「はうっ」プシュッ ドサ




    岡部「まゆりぃぃーーーー!?ダルおまおまおまおま何をッ!!」


    ダル(未来)「ちょっ、こっちくんなってオカリン!只の麻酔銃麻酔銃! まゆ氏が余計なこと知っちゃったら困るっしょ!?」

    岡部「だからっておまっ」


    ダル(未来)「いいから、車に乗れよ!説明はそれからする!」




    ダル(未来)「時間が、無いんだ、時間が・・・」

    586 = 581 :

    岡部「ダル・・・お前車ちゃんと洗っておけよ。なんかベタベタしたものがついているぞ」


    ダル(未来)「借り物だからね。所有者がよっぽど激しいプレイでもしたんでない?」


    岡部「あほか・・・」





    車中――――



    岡部「くっ・・・少し飛ばしすぎではないか」


    ダル(未来)「鈴羽とラウンダーがカチ合うのはまだ先だけど、何しろ結構距離があるからね」


    岡部「そうか・・・で、さっきの話の続きだが」



    ダル(未来)「ああ。とにかく原因の原因を究明しなきゃってことになって、牧瀬氏と色々考えたんだけど、まあわかるわけないよな。思い出すにしても限界があるし」


    岡部「それはそうだな。というかお前、まさかずっと紅莉栖と一緒にいるのか」

    ダル(未来)「お?」

    岡部「・・・」


    ダル(未来)「お?お?」


    岡部「・・・」





    ダル(未来)「気になる?」



    岡部(うぜぇ・・・・・・)

    587 = 581 :

    岡部「まあ紅莉栖に限ってそんなことあるはずが・・・」


    ダル(未来)「甘いな・・・甘ェよオカリンッ金平糖かよてめえはッッ!?」


    ダル(未来)「大人 なんだぜ・・・?牧瀬氏も、そして、この、僕も・・・」


    岡部「な、なぁ~にを言っておるのかさぁ~ぱりわからんなー我が右腕よ」



    ダル(大人)「・・・」



    岡部「・・・」





    ダル(未来)「まぁいいや、話に戻ろうか」


    岡部「いやちょっ、」


    ダル(未来)「ん?」



    岡部「・・・何でもない!話せ!」


    ダル(未来)「KOWAAAAI」


    岡部「だまれ!」



    ダル(未来)「どっちだよ・・・」



    588 = 581 :

    ダル(未来)「原因の原因の究明は、率直に言えば無理だった。僕達は過去のこの時点では、完全に部外者だったから」



    ダル(未来)「じゃあもう過去を諦めて、現在のオカリンを説得しようって牧瀬氏は提案したんだ。僕もそれに同意した。・・・でもその頃にはもう、オカリンは大きな力を持っていて、普通に会えるような相手じゃなかった」


    岡部「・・・では結局会えずじまいなのか?今まで?」



    ダル(未来)「いや・・・一度だけ。会ったと言っていいのか、とりあえず僕とオカリンの最後の接触はもう10年も前だった」

    589 = 581 :

    ダル(未来)「雨の日だった。何度アポを取っても会えないから、もう直接会って話をしようと決めた」


    ダル(未来)「強行手段さ」



    ダル(未来)「どこぞの大物と会談をするっていう予定を押さえて、僕と牧瀬氏はそのホテルの前で待ち伏せした。 屈強そうな男に囲まれて出てくるオカリンを見るなり、僕は傘を捨てて飛び出したんだ」


    ダル(未来)「後ろの方でかすかに牧瀬氏の待って、って声が聞こえたけど関係なかった。もう僕はやりきれなくなってた。それでボディーガードが止めるのも構わずに、オカリン、て叫んだんだ」



    岡部「っ・・・」



    ダル(未来)「オカリンはこっちを見たよ。でもあれは」








    ダル(未来)「仲間に向ける眼じゃなかった・・・」

    590 = 581 :

    ダル(未来)「愕然として、動けなくなったよ。オカリンは構うな、って一言呟いて車に乗って行ってしまった。びしょ濡れになって、ワケわかんなくて、泣きそうになった。けど泣けなかった」



    岡部「・・・何、故」


    ダル(未来)「・・・・・・」





    ダル(未来)「牧瀬氏が、泣かなかったから・・・」


    ダル(未来)「一番辛いはずの牧瀬氏が泣かなかったから、僕も泣くワケにはいかなかった。・・・ホントは泣いても良かったんだ、あの子は。泣いて当然だった。けど、絶対泣かなかった。代わりに一言、『過去に行きましょう』って言った」


    岡部「・・・!」


    ダル(未来)「その日から僕達のタイムマシン製作は始まった。色んな人に支援してもらって、ついに一台のタイムマシンを完成させた。オカリンはこの時間に全ての元凶があると踏んで何度もここにきたらしいけど、僕達は少し時間をずらして、最高の味方に手伝ってもらおうと考えた」




    ダル(未来)「つまり君さ」


    591 = 581 :

    岡部「そして鈴羽をこちらによこしたという訳か」


    ダル(未来)「自分がいくときかなくてね。彼女はフットワークも軽いし」


    ダル(未来)「ただひとつ問題が発生しちゃったんだよね・・・」


    岡部「鈴羽が死ぬ、という話か?」


    ダル(未来)「そう。君と鈴羽がタイムマシンを発動させた途端、世界干渉率がとんでもない数値を叩き出してね。まあ、それほど重要な世界線ってことなんだろうけど」


    岡部「つまり、ここでの結果が他の世界線にも影響を及ぼす可能性が高いということか・・・」


    ダル(未来)「だから、鈴羽がここで死んでしまったら、たとえオカリンが世界線が変動したとしても」


    ダル(未来)「そこに鈴羽はいない。そこでオカリンにひとつ質問」


    ダル(未来)「シュタインズゲート世界線には鈴羽は必要だよな?」


    岡部「当たり前だ」


    ダル(未来)「ならよかった。僕の選択は正しかった」



    岡部「ラボメン全員が揃って初めてハッピーエンドに決まっているだろう?」





    ダル(未来)「・・・そうだな」

    592 = 581 :

    今日は以上です。

    ありがとうございました。

    593 :

    ダルかっこよすぎだろ!

    595 :

    うおおおきてたあああああ!!
    乙乙!

    596 :

    書くまでが長いが読んでしまう・・・

    乙!

    597 :

    棄ててなかったか
    おつおつ

    598 :

    おつん!!
    待ってたああああ!!

    599 :

    再開

    600 :

    わーい


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