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元スレ黒子「……好きにすれば、いいですの」
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乙乙
美琴の為に一方さんを殴りに行くあたり、芯では上条さんゲスではないんじゃないかと思ってしまった
美琴の為に一方さんを殴りに行くあたり、芯では上条さんゲスではないんじゃないかと思ってしまった
>>202
逆に考えるんだ、原作の上条さんが芯ではゲスなのかもしれないと
逆に考えるんだ、原作の上条さんが芯ではゲスなのかもしれないと
なんというかこの>>1からは才能を感じるな
肩まで湯に浸かった白井は、脱力感に任せて、バスタブにもたれかかった。
ちゃぷっ、と湯気をたてる水面が揺れる。入浴剤を落とした湯は、赤く、そして薔薇の香り。
バスタブは、白井が脚を伸ばしてちょうどという程度の大きさだ。
ここは、彼と会うホテルではない。寮とは逆方向の、小さなビジネスホテルである。
彼と別れ、すぐに駆け込み、シャワーを浴び、湯舟に沈んだ。
「……」
背もたれながらも、俯いている白井。
投げ出した脚と、太股の間にだらりと下げた腕。そして頭だけが、かくんと落ちたような姿勢は、まるで疲労という言葉をを体言しているかのようだ。
解いて垂れた髪で、少女の表情は伺えない。
「……。……」
しかし覗く唇が、何事かの繰り言を紡ぎ続けている。
湯舟に浸かってから身じろぎひとつしていない彼女の周りに響くのは、その繰り言のみ。ちゃぷ、と水音もたっていない。
壁にかけられたシャワーヘッドも、確かに使った形跡がありながら、もう垂れるような水滴が残っていなかった。
どのくらい、ここでこうしているのか。
それは白井にも、わかっていないのだろう。
「……。……」
そんな、終わろうとしない彼女の声を途中で途切れさせたのは、ほんの小さな音だった。
心地よい温度の湯。そこから立ち上る湯気は天井に集まり、液体に戻る。
設計上のミスではなく、使用劣化によって小さく凸凹のできた天井は、その僅かに集積した水気を、いつしか水滴に変えていた。
音は、それが落ちて、バスタブを叩いたもの。
小さな小さな、水音だ。
しかしそれが何かの契機になったのか。
――よう。起きたか
「っ!」
白井の耳に、彼の声が甦った。
――大丈夫か? 悪かったな、いきなりシちまって。我慢できなかったんだよ
目が覚めたとき。
ベッドの中で、彼は服をきたまま、自分は全裸のまま。
左隣に寝転ぶ、彼。
シーツから、そして俯せた自分に重ねるように置かれた彼の右腕から伝わる、人肌の温もり。
驚き、力が入った拍子に、尻からゴプリと音をたてて漏れたモノ。
すべて、克明に思い出せてしまう白井。
振り払う前に次の声と記憶が響く。
――そうだ、参考までに教えてくれよ
そう問う彼の顔には、なんの色もない。ただ『気になったから』というだけの視線。
彼の唇が、質問を吐き出そうとする。
「っ!」
白井は強く首を振った。
だが頭の中の映像は止まらない。
残酷な台詞は、気軽投げ掛けられた。
「うぅぅぅっ!」
喉の奥から絞り出すような声をあげ、ぎゅっ、と両腕で己を抱きしめる白井。
バスタブから背を離す。
顔をさらに俯かせる。
歯を食いしばる。
あまりに強く噛み締めた奥歯が、ミシリ、と軋む。
それでもなお、心の慟哭は治まらない。
「……っ」
白井の喉が震え、言葉が溢れようとした。
彼女は腕に爪が食い込むほど強く力をこめる。
耐える。
耐える。
耐えた。
だが。
「っ!」
そうして力をこめた少女の神経が、ズキリと痛みを知覚した。
彼女にとっては、この二週間で馴染みのある痛み。
指、ビーズ、バイブをはじめて使ってから、それに慣れるまでは感じていたものである。
今日はそれよりも大きなものだったから、痛んでもおかしくはない。
処女より先に――
治まりかけた衝動が再び白井に襲い掛かった。
「っ!」
白井は身を折って、顔を湯に浸けた。浮かんだ髪がゆらりと拡がる。
声は水中では形にならない。
彼女の顔の左右で、ボコボコと泡が咲く。
太股の間で、両拳が湯圧ゆえに緩やかに、バスタブの底を何度も殴った。
屈辱、嫌悪、悔恨、恐怖、怨嗟。
負の感情がないまぜになった中、白井は何度も声をあげ、泡を咲かせる。
美琴に助けを求めようとした自分が情けなかった。
尻を犯された直後に、泣き叫んだ自分が悔しかった。
何よりも、そんな中で快楽に喘いでしまった自分が哀しかった。
いっそ、折れてしまった方が楽なのかもしれない。
彼との『契約』は、満足させることだ。スルことさえスレば、美琴の安全は保証してくれるはずだ。
いやむしろ、そういう風に積極的に、従順になった方が、彼も喜ぶかもしれない。
それもまた、美琴を護る手段なのかもしれない。
(あぁ……)
ミシミシと、心が悲鳴をあげ、胸の奥に再び、あの時自分に囁きかけてきた黒点が拡がっていく。ジクリ、と甘い毒が、心に滲んだ気がした。
しかしそれを止めたのは、
――黒子
やはり、瞼の裏に焼き付いた、美琴の笑顔。
折れた自分がその笑顔を向けられて、自分を恥じないでいられるのか?
「っ!!!」
白井は一気に顔をあげた。
「ぷはっ! はっ――はあっ、はあっ、はあっ、はあっ」
いつの間にか限界以上に息をとめていたらしい。機関銃のように呼吸を繰り返す。
顎先と髪先からポタポタと水滴が落ち、震える肩とともに、湯の水面が小さく波立った。
「……」
いずれ必ず純潔を。
今日の経験で、それは予想ではなく、想像のつく確信と変わっていた。
犬のように這い、固いモノを押し当てられ、一気に貫かれる。
それを明確に想像した白井の背筋に悪寒が走り、
「――っ」
パン、と両の頬を叩く白井。
「しっかりしなさい白井黒子! お姉様を護るのでしょう!」
撫で回された身体は、シャワーで清めた。
奥に出された白濁は、慣れてしまった手順で洗浄した。
目を覚めました瞬間に不覚にも温かく感じた彼の体温は、湯の熱で拭い去った。
「わたくしが護ってみせますの……!」
もう大丈夫だ。
もう折れたりしない。
絶対に御坂美琴の幻想を、殺させはしない。
――この動画撮った場所、使えそうだよな。
――今度から行く前に連絡しろよ。大丈夫だったら俺も行くから。
別れ際に告げられた言葉。
明日からは、自涜ではなく、彼からの行為が日常になる。
その日常を繰り返した先にあるのは、貪り尽くされた自分自身と、美琴の笑顔だ。
彼のことを話す時は白井が嫉妬してしまうほどかわいらしい、笑顔だけだ。
「……」
それでも――いや、それだけで、どこまで浅ましく、汚らわしく、惨めに堕ちたとしても、耐えられる。
湯を含んで、簾のように垂れた前髪。
その向こう側にある瞳には、再び決意の光が灯っていた。
これで表でまっとうに美琴とお付き合いしてたら黒子どうなんの?
ゲスイ
まさにゲス条
吐き気を催す邪悪とは! 何も知らぬ無知なるモノを(略
まさにゲス条
吐き気を催す邪悪とは! 何も知らぬ無知なるモノを(略
これでみこっちゃんに「裏切り者」とか言われたら黒子はどうなるのか
ゾクゾクする
ゾクゾクする
こちらスネーク
至急投下してくれ
繰り返す
至急投下してくれ
続きが気になりすぎて眠れないだろうがぁぁぁぁぁ!!!!!!
作者から才能を感じる
至急投下してくれ
繰り返す
至急投下してくれ
続きが気になりすぎて眠れないだろうがぁぁぁぁぁ!!!!!!
作者から才能を感じる
>>1があえてsageているスレだからなぁ
まぁ不注意はわからんでもないが
まぁ不注意はわからんでもないが
>>233
専ブラ捨てろ
専ブラ捨てろ
あ、お礼言い忘れた。
ありがとうございました!
SSに絵を描いてもらったのは初めてです。
とても励みになりました!
ありがとうございました!
SSに絵を描いてもらったのは初めてです。
とても励みになりました!
今更だがこの上条さんはイケメン
控えめに言ってもミケランジェロ
控えめに言ってもミケランジェロ
「ん~っ」
バスから降りて美琴は大きく伸びをした。
夕暮れの空気が、胸に染み込んでいく。
「ぷはー」
肺いっぱいの空気を吐き出すと、美琴は身体の中にあった淀みのようなものが消えたことを実感できた。
学園の園から出ている巡回バスは、施設としての居心地はよいものの、美琴にはあまり落ち着ける空間ではない。それは乗客の少ない休日で同様である。
常盤台も、学園の園も、そこから出ているバスも、どうにも学校という感覚がついてまわるせいだ。
彼女は超電磁砲。学校が纏われば、どうしたってそこに行き着く。
もちろん能力自体は美琴の誇りなのだが、肩書というのは往々にして肩を凝らせてくるもの。そして美琴はそういうのが苦手なのである。
「さて」
ポケットから携帯を取り出して、時刻を確認。
今日は休日なので普段より門限が遅い。まだ余裕があった。
美琴は携帯とは逆のポケットを探り、食事券と書かれたチケットを取り出した。
以前、何かの取材協力の時に正規の報酬とは別に渡されたものである。なんでもスタッフの親類が開店しているものらしい。
(みんなを誘って、これに行ってみようかな)
有効期限が近い。それに、訓練での疲労もある。
せっかく出てきたのだし、いつものメンバーと連絡をとって夕食というのも悪くない。
(黒子の復習ってのも、もう終わっただろうしね)
朝から出掛けていたのだから、まぁ大丈夫だろう。
そう思って、とりあえず待ち合わせ場所になりそうなカフェにでも、と顔をあげる美琴。
踏み出しかけたその脚が、
「あ……」
目の前の交差点を見て、とまった。
美琴の口元に、本人も無自覚であろう喜びの微笑みが浮かぶ。
赤信号待ち歩行者の群れ。
その中に、見覚えのあるツンツン頭の姿があった。
「ほんとによかったのか? 別に上条さんだって、餓死するほど貧しくはないのですよ?」
「だから良いって言ってんでしょうが! 何回言わせんのよアンタ」
「いやでもやっぱり、年下に奢って貰うというのはですね」
「食事券自体がもらいもんなんだから奢るも奢らないもないわよ」
交差点まで走って捕まえてうっかりビリビリしそうになるところを何とか抑えて。
夕食の食材を買いに行くという上条を強引に誘った、その帰りである。
そもそも奢り、というか食事券があるということで誘ったというのに、この男は店に入った当初から支払いのことばかり。
(なんでコイツ、バーゲンバーゲン言う割に、そういうところだけは気にするのかしら)
かなり緊張しながら誘ったのに。
照れ隠しで喧嘩腰にならないように一生懸命我慢したのに。
せめて料理を楽しんでくれたら食事の好みも知れようものだが。
救いらしい救いと言えば、すべて食べ終わった後に、
「すげぇ美味かった。誘ってくれてありがとうな、御坂」
と真正面から告げてくれたことくらいだろう。
そこまで思い出した美琴の頬が、かあぁっ、と染まった。
(な、なんだってコイツ、ああも真っ直ぐ人の目を見られるのかしら。そんな、たいしたことしてないのに。ま、まぁ、そういうところも好……き、きらいじゃないけどさ)
みょうな言葉がするりと頭に浮かびかけて、美琴は慌てて首を振った。
しかし抑えきれなかった何かが電撃に変わり、ビリビリと前髪を鳴らす。
「あ、あの御坂さん?」
「ななななな、なによ!?」
「いえ、なんでいきなりビリビリしてんでしょーか、と」
「なんでもいいでしょ!? アンタには関係ないでしょーが!」
隣で高圧電流を流されて関係ないもないが、まぁそこは乙女理論。感情は理屈は凌駕するものである。
普段であればここから美琴が突っ掛かり、恒例の追いかけっこが始まるところなのだ。
だが、美琴は、はっ、とした表情を一瞬だけ浮かべて、さらに続こうとする乱暴な言葉を止めた。
(って、だめよ御坂美琴! 素直になるって決めたじゃない!)
白井の、あの決意の顔を見たあとに、自分で決めた小さな決まり事。
彼女のように凛とした目標ではないものの、どうしてか自分の中で、一番に変えなくちゃ、と思った事柄だった。
美事は背筋を伸ばし、ゆっくりと深呼吸。。ジジジ、と電気が納まっていく。
「ご、ごめん。ちょっと、驚いちゃってさ」
努めて冷静に、美琴が言った。
しかし、
「……おい、御坂。大丈夫なのか? どこか具合が悪いのか? 熱でもあるんじゃないんだろうな」
極めて真剣な上条の口調と表情。
「あ、アンタねぇ……」
ヒクヒクと口の端がひくつる美琴であった。
こうなれば、抑えた努力は無意味だ。いくら決意しても、短期間で人は変われない。
美琴が(言葉で)噛み付こうと口を開け――
「え……」
「別に熱くはないけど、でも、引きはじめだったらやばいよな」
視界には大きく、彼の右手。
自分を救ってくれた、感謝してもし足りない男性の、右手だ。
「……」
「うーん」
「……」
「って、あれ? なんかだんだん熱くなって……」
「ああああああアンタなにやってんのよ!」
のけ反って顔を離そうとする美琴。
「わ、ばか動くなって。よくわからないだろ?」
しかし上条は、さらに近づいて右手を押し当ててくる。
「ぁ……」
見えた彼の目は、真剣なそのもの。
本気で心配してくれているのだ。
――素直にならなくちゃ
小さな決意が聞こえてくる。
「……」
美琴の脚が一瞬だけ、後ろに下がるかどうか迷い、
「……だ、大丈夫よ、熱なんか、ないから」
その場に留まった。
半端に持ち上げた両手はゆっくりと降ろされ、そのまま腰の後ろに。
手指を組んで、居心地悪そうに、しかしどこか柔らかな雰囲気で、もじもじと。
「そうなのか? でもなんかやけに熱いんだけど」
「だい、じょうぶ。それ、風邪なんかじゃないから」
美琴はそこで言葉を切り、小さく、本当に小さな声で、続けた。
「……お医者様でも草津の湯でも、治せない病気だけど」
「ん? なんか言ったか?」
「……なんでもない」
「?」
首を傾げる上条。
「まぁ、大丈夫ならいいけど、無理すんなよ?」
「わ、わかってるわよ」
彼が右手を離す。
「……」
すうっ、と体温がなくなっていくことを寂しく感じてしまう。
(ん……?)
そんな中、彼の右手が掻き交ぜた空気に、ふと、かぎなれた香り。
赤くなっていた美琴が、訝しげに眉をひそめた。
かなり薄くて、気のせいかとも思ったそれは、
(黒子の香水?)
自身と白井の部屋にいつも香っているものだ。
元々、常盤台は化粧が禁止だ。同様の理由で香水もアウトだが、そこは常盤台の伝統。『気のせいかと思うほどほんのりと』香水を振る技術も確立されていた。
この香りは美琴にとって、馴染み深いゆえに気がつきにくく、逆に気がつけば間違いないと確信が持てる。
(……なんでコイツから?)
上条が自分からつけているとは初めから考えない。そもそもこれは女性用だ。
もちろん市販品なので、彼の周りの誰かがつけていて、それが移ったということも考えられる。
美琴の付けているものは制汗スプレー程度であって香りが違うし、白井は上条のことをそれほど好んでいない。会ったとしても肌に触れさせることはないだろう。
「……」
上条にだって女友達はいるだろう。そうでなくとも学生だ。クラスメイトの半分は女子に違いない。
休日なのだから、誰かと会って、その時に移ったのだ。少なくとも、どこかに遊びに出掛けていて移るにしては、弱すぎる香りである。
要するに、深い意味はない。この香りは、たんなる偶然だ。
そうとしか考えられない。
「……」
考えられないのだが、どうしても、そうだとは思えない。
理屈じゃなかった。これもまた、乙女の理論。
いわゆるヤキモチからの疑問である。
世界はそれを女の勘と呼ぶ。
「ね、ちょっと」
「?」
「……まさかとは思うけど、アンタ、香水なんて付けてないわよね?」
「は?」
「香水よ、香水」
「んなの、つけてるわけないだろ? 上条さんちにはそんな金銭的余裕はありません」
「……そう、よね」
予想通り。
支払いを気にしまくってる男なのだから、というかそれ以上に、美琴の知る上条は、そんな風な気をつかえるタイプではない。
(だったらやっぱり誰かから移った?)
さっき、誰かと会っていたのか。
そう問おうとして、美琴は一度だけ言い淀んだ。
もし、誰かと会っていたら。
もしそれが、友人というカテゴリー以上の相手だったら。
しかし、美琴がその内心に何かのケリをつけるよりも先に、上条が「あー……」と漏らした。
失敗した、と、言うような声色である。
「……なによその顔。アンタ、なんか私に隠してることでもあるんじゃないでしょうね」
というか、何か隠している態度だ。
乙女のなんやかんやもそうだが、彼があからさまに隠し事をしている態度に、苛立ってしまう。
すっ、と美琴の両目が細まった。
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