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元スレ榛名「榛名だってイチャイチャしたい」
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――金剛型ティータイム
霧島「ん?」
比叡「へ?」モグモグ
榛名「……です」
金剛「……」コクリ
金剛「榛名、もう一度言ってごらん?」
榛名「う……その……」
【18禁(予定)】
SSWiki :http://ss.vip2ch.com/jmp/1417699343
・この物語は、夕張「提督の夜のデータ」
http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1409305994/
の続きになります
・この物語は、私の脳内妄想劇場です。あなたの鎮守府の娘たちとは多少相違があるかもしれません
・キャラ崩壊、口調崩壊あります
・書くの遅い
金剛「……」ジー
榛名「な、なんでも……ない、です……」シュン
金剛「はぁ……」
金剛「榛名……どうしてそこで尻込みするノ?」
榛名「……え?」
金剛「榛名だって、提督が好きなんでショー?」
金剛「だったら遠慮なんかしちゃ、ノー! なんだからネー!」
金剛「これをlook!」ピッ
テレビ『どもども、青葉です! どうですか榛名さん、楽しんでますかー?』
榛名「……?」
テレビ『姉の金剛さんや先任戦艦の陸奥さんすら抜いて、鎮守府のエースと名高い榛名さんですが……ずばり、何を目標に頑張っているのですか?』
比叡「これは……?」
金剛「私達金剛型がここに揃った時の記念partyのvideoネー!」
霧島「それはまた懐かしいものを……どこから引っ張り出してきたんです?」
金剛「この前青葉に貰いました!」
テレビ『目標……ですか? それはもちろん、提督のお役に立つことです』
榛名「榛名、こんなインタビュー受けた記憶ありません……」
金剛「この時の榛名、珍しく酔ってたからネー」
テレビ『提督の期待に応えたい、勝利を提督に捧げたい……そう思って榛名は頑張ってきました。それは、これからも変わりません』
テレビ『そしてゆくゆくは、提督のお嫁さんになれたら……なんて』
榛名「」
榛名「な!? なっ……!?」パクパク
テレビ『おぉ!? なんかよくわかりませんが、急に大胆発言頂きましたー!』
テレビ『っ……っ……』テレテレ
霧島「自分で言って照れてる……」
榛名「えっ? えっ……?」カァァァ
比叡「それはこっちの榛名も同じみたいだけど」
金剛「ん~…流石私の妹ね! 榛名は昔も今もso prettyダヨー!」ギュー
榛名「わぷっ、お、お姉さま……?」
金剛「榛名の提督へのloveはもうみんな知ってるんだから、今更恥ずかしがらなくても良いデショー?」ギュー
比叡「お姉様、その初々しさも榛名の美徳ですよ」
金剛「Oh! もちろんわかってるヨー?」
金剛「このvideoからもわかるように、榛名は提督とイチャイチャしたい! そうデショー?」
榛名「は、はい……」カァァ
金剛「OK! ここは私達に任せておいて!」
榛名「え……よろしいのですか? その、お姉さまも提督のこと……」
金剛「ノープロブレム! 私も提督のことは好きだけど……妹の幸せを願うのも、姉の役目ネー」
金剛「それに榛名、最近頑張ってたでしょう?」
比叡「たしかに、ミッドウェーの時も渾の時も……本土防衛の旗艦を任されてたのは榛名でしたね」
霧島「最近の出撃でも、好成績を残してます」
金剛「イエース! そろそろ大本営から練度向上の認可が降りても良い頃……と、提督も言ってマシタ!」
榛名「ほ、本当ですか!?」パァァ
霧島「練度があがったら、99……榛名も、ケッコンカッコカリできるようになるんだね」
榛名「榛名……やっとここまで……」
金剛「これでバリちゃんに追いつける……だから、もう遠慮はいらないんダヨ?」
榛名「お姉さま……」
金剛「これは頑張った榛名へのご褒美とお祝いネー!」
金剛「各自、提督が榛名loveになるための案を考えてくること!」
霧島「私も、ですか?」
金剛「オフコース!」
比叡「お姉様の頼み、榛名のためなら……気合、入れて、行きます!」
霧島「そうね……艦隊の頭脳。榛名のために使いましょう!」
金剛「大船に乗ったつもりでいてクダサーイ!」
榛名「あ、ありがとうございます!」
比叡「よし、榛名! 今夜は前祝いに飲んで食べて!」
榛名「ひ、比叡姉様、気が早いですよ……」
比叡「いいからいいから!」
ワイワイ
金剛「……」ニコニコ
霧島「金剛お姉様、本当によろしいのですか?」コソッ
金剛「ん~? ノープロブレム! 榛名は今まで本当に頑張ってきました。その努力は報われるべき……私はそう思いマス。それに……」
金剛「私はハーレム賛成派デース!」
霧島「ハーレム、それは……」
金剛「わかってます。But……提督が本当に1人しか選んでくれないのなら、それは……きっとバリちゃんネ。 私ではなく……」
霧島「お姉様……」
金剛「榛名は……私たち、いえ、この艦隊の中でバリちゃんの次に提督に愛されてる娘だと私は思いマス」
金剛「だから、なんとか榛名とジュウコンさせてハーレムへの抵抗を減らし、そこから姉妹まとめて可愛がってもらいマース」
霧島「なんと」
霧島(したたかっ)
金剛「……と、考えていますけど、正直そう上手くいくかはわかりません」
霧島「そもそも、提督がちゃんと榛名と"そう"なってくれるかすら……」
金剛「……」コクリ
金剛「でも、榛名に幸せになって欲しいって気持ちも、自分も提督に愛されたいって気持ちも……嘘ではないデス」
霧島「……お姉様」
金剛「……」ニコリ
金剛「私はきっと、夢を見させて欲しいんだと思います」
霧島「夢……ですか?」
金剛「提督はバリちゃんも私達もみんなまとめて愛してくれる……そう思いたい。だから、私は……」
霧島「……」
金剛「……私はきっと、良いお姉さんではないデスね」
って感じでだらだら不定期更新で書いていきたいと思っているので、どうかよろしくお願いします
――叢雲の部屋
提督「……」
叢雲「……それで、何の用なのよ」
提督「いや、その……相談に」
叢雲「……」ジトッ
提督「……」メソラシ
叢雲「また面倒くさい話じゃないでしょうね? 少なくとも、アンタがヘタれな話なんてもう聞く気はないからね」
提督「……い、いや、今回は違う、と思う」
叢雲「今の間は何」
提督「う……し、仕方ないだろ!? こういう相談できるの、お前ぐらいだし!」
叢雲「……」ワタシダケ
叢雲「はぁ……まあいいわ。話してみなさい」
叢雲「榛名とジュウコンすべきかどうか……ですって?」
提督「はい……」
叢雲「……あんたね、"そういうの"私が助言したとして、その通りにするわけ?」
提督「それはわからない……けど、参考に、というか」
叢雲「参考、ね……」
提督「……」
叢雲「まあジュウコンしたら、少なくとも夕張は悲しむでしょうね」
叢雲「あんただって、それがわかってるから私に相談しにきたんでしょ」
提督「……」
叢雲「でも、そんなに深く考えなくても良いんじゃない? ケッコンカッコカリは、あくまでも艦娘の限定解除が目的なわけだし」
青葉「それはどうですかねぇ」
提督「」ギョッ
青葉「ケッコンカッコカリ……確かに主目的はそうでしょうけど、私達にとってそう簡単なものではないですよ。なんせケッコンですからね。大本営も思い切ったことをしたものです」ウンウン
青葉「申請には婚姻届にも似た書類が必要になりますし、その媒体は指輪です。加えて、初めてケッコンカッコカリした時に大本営から何が送られました?」
提督「……布団だ」
青葉「そうです! もはや同衾しろって言ってますよね! ケッコンカッコカリするほど苦楽を共にし、確固たる絆を築いた男女が同じ布団で寝て何も起こらないことがありましょうか!?」
叢雲「……半年手を出せなかった男ならそこにいるじゃない」
提督「うぐっ」
青葉「ヘタれの話は今はいいんです!」
提督「ぐはっ」
青葉「大事なのは、大本営が同衾を咎めないどころか推奨してる節すらあるということですよ!」
青葉「これは、大本営が提督と艦娘が関係を結ぶことを黙認する、と言っているようなものです!」
青葉「そんなケッコンカッコカリを突きつけられて、期待しない人はいませんよね? 夕張さんだってそうだったでしょう?」
青葉「ですから当然、榛名さんも期待してますよ! もちろん青葉もです!」
叢雲「……あんた、練度いくつだっけ?」
青葉「1です!」
叢雲「……」
青葉「……」ブワッ
青葉「どうせ青葉はケッコンカッコカリに最も遠い艦娘の一人ですよ!」シクシク
叢雲「別に何も言ってないじゃない。それよりあんた、どこから入ったわけ?」
青葉「むぅ、流石叢雲さん……青葉の突然の侵入にも涙にも冷静ですね。鎮守府最古参の年季は伊達じゃないってことですか……ぐすっ」メモメモ
提督「あ、青葉お前いつから……」
叢雲「……あんた、つけられたわね」
青葉「考え事してる提督は無防備で助かります」フフン
提督「なんと……」
叢雲「でも、部屋の鍵はかけておいたはずだけど?」
青葉「開いちゃいました」テヘペロ
提督「それは開けたって言うんだよ!?」
青葉「最近、川内さんに弟子入りしましたから、気配消しもバッチリです」ニンニン
青葉「でも安心してください! 今回の話はオフレコにしますから!」
提督「……本当か?」
青葉「処女かけてもいいですよ!」
叢雲「……」
提督「……」
青葉「処女かけ「おい」」
提督「女の子なんだから身体は大切にしなさい」
青葉「はい」
叢雲「それで、あんたはどうしたいわけ?」
提督「え?」
叢雲「ジュウコンの話よ」
青葉「ちなみに、ジュウコンは大本営も公に認めていますよ!」
提督「……"提督"としては、榛名の練度をこのまま99で燻らせとくのは勿体無いと思ってる。だから、指輪は受け取ってもらいたい」
叢雲「……」
提督「でも、俺には夕張がいるから……榛名とそういう……恋仲、みたいになるのは無理だ」
叢雲「そ。ならそう言えばいいじゃない」
提督「っ、でもそれは」
叢雲「榛名を傷付ける?」
提督「っ」
叢雲「そんなの当たり前じゃない。こんな惚れた腫れたの話だもの、あんたが1人しか選べないって言う以上、みんな幸せなんて無理な話だわ」
提督「う……」
叢雲「無理なら無理って、はっきり言ってやるのも優しさよ」
青葉「……」ニヤニヤ
叢雲「……なに」
青葉「司令官、叢雲さんはこう言いたいんですよ」
青葉「『あんたもこの艦隊を纏める提督なら、私達みんなまとめて囲うぐらいの甲斐性見せなさいよ!』」
提督「……」キョトン
叢雲「……」スッ
青葉「あ、あらぁ? 叢雲さん、それ魚雷ですよ? え、待って、あや謝んぶ」
叢雲「あんた、もう帰りなさい」グイグイ
提督「え……」
叢雲「私は私の考えを言ったわ。あとは、あんたがちゃんと考えて決めないと駄目よ」
提督「……そう、だよな」
叢雲「まったく……あんたはいつまで経っても頼りないのねぇ……」
提督「……」
叢雲「大丈夫よ。あんたがちゃんと考えて決めたことなら、きっと悪いようにはならないわ」
提督「……ああ」
――翌朝 廊下
比叡「――だからそこで言ってやったわけ、ケーキ オン ザ 苺……ってね!」
榛名「ふふふ、比叡姉様ったら」
金剛(苺の上にケーキ……)
ダダダッ
金剛「お?」
ドタドタドタ
霧島「これは……また、ですかね」
提督「赤城てめぇこらぁ!」ダダダッ
赤城「……」タタタ
提督「また備蓄の食料食いやがったな!?」
赤城「……っ」タタッ
金剛「ヘイ提督ぅ! 朝から大変そうですネー!」
提督「おう金剛シスターズ、おはよう! じゃあ急ぐから!」
金剛「応援してまーす!」
提督「」グッ
提督「っとと、榛名!」
榛名「は、はい!」
提督「大事な話があるから、後で執務室に来るように」
榛名「はい! 大事な……大z、えぇ!?」
赤城「……」モグモグ
霧島「あの、司令……赤城さんがまた何か食べながらこっち見てますけど……」
提督「なん……てめぇそれ! 俺の備蓄のダッツじゃねぇか!?」
赤城「上々ね」ウットリ
提督「本当に毎度毎度……鳳翔さんも間宮さんも大変ご立腹です! 今日はもう許さんからなっ!」ダッ
赤城「……ふふっ」タタタッ
ドタドタドタ
夕張「待ってぇ……」パタパタ
パタパタパタ
霧島「……嵐のようでしたね」
比叡「ひえ~……しかし、赤城さんも懲りませんねぇ。お腹が減るなら、お菓子なり保存食なり買い込んどけば良いのに」
金剛「ノー。アレはただ、提督に構ってもらいたいだけネー」
比叡「えっ」
金剛「比叡は着任が遅かったですから、あの赤城しか知らないんデスネ」
霧島「昔の赤城さんは、まさに大和撫子。才色兼備、クールビューティのお姉さんって感じだったんですよ」
比叡「……まっさかぁ」ハハッ
金剛「ホントダヨ? まああの頃から食べる量は多かったですが……分別もあったし、何より大事なのは戦果をあげることって感じでしたから」
霧島「でも、ある日を堺に提督と親しげになったなーって思ってたら、"ああ"なってました。時々熱のこもった目で提督を見つめてますから、赤城さんも提督にホの字なのでしょう」
金剛「まあ今までキリングマシーンのようにやってきたみたいですから、アプローチの仕方も甘え方もわからない……といったところでしょうね!」
比叡「流石お姉様! 素晴らしい分析です!」
金剛「ふふーん」
霧島「……」ワタシハ?
榛名「……」
金剛「それより……」
金剛「はーるな!」ギュッ
榛名「きゃっ」ビクッ
榛名「お、お姉さま……?」
金剛「んふふ……大事な話、楽しみですネー」ニコッ
榛名「あ……は、はい」カァァ
霧島「これはもしかすると、もしかしちゃうんじゃない?」
榛名「そ、そうかな……?」ソワソワ
比叡「勝負パンツ……履く?」
榛名「しょ、しょ……ぱ……!?」
霧島「姉様、先走り過ぎ」
――――
――
ドタドタ
提督「あか、赤城……ぜぇ、待てこら……はぁ」
赤城「うふふ、体力落ちたんじゃないですか? 提督」
提督「うっせぇわ! 絶対捕まえたるかんな!」ダッ
赤城「負けません!」タッ
赤城「あら?」
加賀「……?」
加賀「赤城さん? なに――」グイッ
赤城「さあ、加賀さんも一緒に」タタッ
加賀「ちょ、ちょっと赤城さん、わけがわからないのだけど……」タタタ
提督「加賀お前もかぁぁ!」
加賀「?」
赤城「うふふ、楽しいですね!」
加賀「え?」
赤城「提督との追いかけっこ」
加賀「追いかけっこ……」クルッ
提督「待てこらぁぁ!」
加賀「……」
加賀(提督に追いかけられている……)
――加賀ビジョン
提督「待て~!」キラキラ
加賀「!」
加賀「流石に気分が高揚します」ダッ
提督「ぜ、はぁ……くそっ、流石に体力に差がありすぎる……こうなったら!」
提督「」ピューイ
提督「……」タタタ
ポイ
提督「……」タタタ
ポィィィイイイ
提督「……来たか」
夕立「提督さん! お呼びっぽい!?」ガバァ
提督「うわっぷ」ドターン
時雨「……」ギュッ
夕立「提督さん! 提督さん! ご用事はなぁに?」ワフワフ
提督「おぉよしよし。お願いがあってな……」
時雨「いいよ。何でも言ってよ」
提督「赤城と加賀を捕まえてくれ」
時雨「またつまみ食いでもしたのかな?」
提督「そういうことだ」
夕立「任せて! 夕立、提督さんのためなら何でも頑張れるっぽい!」チラッ
時雨「うん」コクリ
夕立「さあ、最高に素敵なパーティしましょ!」ズギャッ
時雨「時雨、行くよ……!」シュン
赤城「この2人をけしかけるのは卑怯です!」スマキ
加賀「駆逐艦と侮りました」スマキ
夕立「夕立ったら、結構頑張ったっぽい? 提督さん、褒めて褒めてー♪」
提督「もちろんだ! でかしたぞ夕立!」ナデナデ
夕立「」ムフー
時雨「……」チラッチラッ
提督「時雨も、よくやってくれたな」ナデナデ
時雨「あ……」パァァァ
提督「さて……」
赤賀「「」」ビクッ
提督「お前ら、ホントいい加減にしろよな。どうして食料庫に手をつける? 3食に加え、食べるに困らない程度の給料は与えているはずだが」
赤城「……」ヒューヒュー
加賀「赤城さん、吹けてません」
提督「はぁ……夜中腹が減った時のために予め食料買っておけ。どうしようもないなら食料庫に行く前に俺の部屋に来い」
提督「俺だって多少料理の心得はあるし、夕張もいる。ある程度の食べ物なら部屋に置いてあるから、何かしらは出してやれるだろう」
赤城「提督の手料理!?」ガタッ
加賀「流石に気分が高揚します!」ガタッ
夕立「夕立も食べたいっぽい!」
時雨「ここは譲れない」
提督「お、おう……まあそれはそれとして、罰は受けてもらうけどな」パチン
明石「どうもお疲れ様でーす」
赤城「えっ」
加賀「ちょ」
提督「おーおーいい顔だな。ふふふ、怖いか」
提督「じゃ、あとよろしく」
明石「本当によろしいんですか?」
提督「あくまで罰の範囲でな」
明石「」グッ☆
赤城「ま、ままま待ってください!」
加賀「反省してます」
明石「あ、そうだ。せっかく2人だし、アレ、試してみようかな」
赤城「アレ!? アレってなんですか!?」
加賀「流石に気分が落ち込みます」
提督「あ、後から夕張も行くからな」
赤賀「「」」
時雨「鎮守府の二大変態エンジニア(褒め言葉)が仕置人とは、流石に同情するよ」
明石「それじゃ、工廠までごあんな~い」
赤城「一航戦の誇り、こんなところで失うわけには……」ズルズル
加賀「そんな……馬鹿な」ズルズル
夕立「提督さん! 夕立、提督さんの手料理がたべたい!」
提督「お?」
時雨「僕もお願いしても良いかな」
提督「機会があったらな」
夕立「……」ジー
時雨「……」ジー
提督「……わかった。約束な」
夕立「」ポーイ
時雨「」パァッ
提督「それじゃ、今回はありがとな。戻っていいぞ」
夕立「はーい」
時雨「また何かあったらいつでも呼んでよ」
パタパタ
夕張「や、やっと追い……追いつきました」
提督「おお、遅かったな」
夕張「……どうせ速力も体力もありませんよ」
提督「怒るな怒るな。2人は明石が連れてったから」
夕張「はい。私も後で向かいますね……」
夕張「ところで、提督?」
提督「は、はい」
夕張「昨夜は、いったい何処に言ってたんですか……?」
提督「いや、その、アレだよ。散歩……少し、考えを纏めたくて」
夕張「……榛名さんのことですか」
提督「……うん」
夕張「……」
提督「その、とりあえず指輪は渡そうと思う」
夕張「っ」ズキッ
提督「……提督として、榛名を今の練度のまま燻らせておくのは勿体無いと判断した」
夕張「そう、ですか……」
提督「もちろん、榛名と関係を結ぶつもりはないし、その旨もちゃんと伝える」
夕張「……」
提督「……お前が嫌だって言うなら、指輪渡すのもやめるけど」
夕張「……」ムー
夕張「仕方ありません、ね……艦隊のためを思えば、榛名さんの強さは不可欠です」
夕張「でも!」
提督「」ビクッ
夕張「ホントのお嫁さんは私、なんですからね!」ニコリ
提督「は、はい!」
――――
――
――執務室前
榛名(ケッコンカッコカリ……昨年の秋頃、大本営が発表したシステム)
榛名(それまで上限があった艦娘の能力を引き上げるもの)
榛名(その媒体として指輪が用いられ、初めてケッコンカッコカリした提督と艦娘には布団が送られる……)
榛名(榛名は、提督の初めてにはなれなかったけど、これでやっと……)ドキドキ
榛名「はっ……いけません。まだその話かどうかもわからないのに……」
榛名(そう言い聞かせても、鼓動は早鐘のように鳴って収まらず、扉に伸ばした手は期待と緊張で震えている)
榛名「……よし! 榛名、いざ! 参ります!」
ガチャ
榛名「きゃっ」
夕張「あ、ごめんなさい! って……榛名さん?」
榛名「ゆ、夕張さん……」
夕張「どうしたんです? 扉の前で突っ立って」
榛名「榛名はその、提督に呼ばれて……」
夕張「ああ……そう、ですか」
榛名「……」
夕張「……」
夕張「どうぞ、入ってください。私はこれから、少し席を外しますので」
榛名「あ、はい。失礼します」
夕張「……おめでとうございます、榛名さん」
榛名「え?」
夕張「でも、提督は渡しませんから。それじゃ」
スタスタ
榛名「……榛名だって、負けません」
トントン
榛名「提督、榛名です。今、よろしいでしょうか」
ドア<おー、入ってくれ
榛名「失礼します」
提督「おう。まあ座ってくれ」
榛名「はい。失礼します」
提督「……」
榛名「……」
提督「昨夜、大本営から通達があった。榛名、お前の練度は99だ」
榛名「あ……ほ、本当、ですか」
提督「ああ」
榛名「」パァァァ
提督「今まで、本当によくやってくれた。榛名には本当に感謝しているし、頼りにもしている」
榛名「そんな……榛名には勿体無いお言葉です」
提督「それで、その……俺も提督として、榛名がこのまま練度が上がらないのは勿体無いと考えてる」
提督「だから……」スッ
提督「指輪を用意させてもらった」
榛名「あ……」ジワッ
提督「もちろん、受け取るかどうかは榛名次第だ。嫌だったら、断ってくれて良い」
榛名「とんでもないです! 榛名はずっと、提督のことをお慕いしています」
提督「……ありがとう。その気持ちは、本当に嬉しい」
提督「でもな、榛名。だからこそ、渡す前にこれだけは言っておかなくちゃいけない」
榛名「はい……?」
提督「知っての通り、俺はもう夕張とケッコンカッコカリしている」
榛名「……」
提督「……俺が好きなのは夕張だ。だから、もし榛名とケッコンカッコカリしても、榛名と恋人……のような関係になることはできない」
榛名「……え?」
榛名「ど、どうして、ですか……?」
榛名「だって、ケッコンしたら、榛名も……え……?」
提督「すまない」
榛名「あ……」ジワッ
榛名「……」ポロポロ
榛名「……ごめんなさい」グイ
榛名「少し……考えさせてください」
――廊下
榛名「……」
榛名(あの時、最初は何を言われたのかわからなかった)
榛名「……提督」ジワッ
榛名(ケッコンカッコカリすれば、提督の寵愛を受けられるのだと思っていた)
榛名(恋人のように寄り添って過ごせるのだと思っていた)
榛名(愛してもらえるのだと……)
榛名「うぅ……」ポロポロ
榛名名(でも、黙って頭を下げる提督の姿に、そんなものは榛名の勝手な思い込みで、幻想でしかなかったのがわかった)
榛名("わかって"しまった)
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