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    元スレ一方通行「お食事屋さンでェす」

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    351 = 312 :

    佐天「で、その時初春がですね……」

    初春「や、やめてくださいよ佐天さん!」

    黒子「あらあら、相変わらずですのね」

    佐天「そうなんですよー、あはは」

    初春「もう……そろそろ行きますか?」

    黒子「あら、もう帰られますの?」

    佐天「結構長居しちゃいましたし」

    初春「そうですね、行きましょうか」

    佐天「ごちそうさまでした!とっても美味しかっt」



    一方通行「オルソラ!こっちだァ!」ハヤク

    オルソラ「あ、あわわ……このままでは脱線してしまうのでございますね」カチャカチャ

    一方通行「クソが……第一位の演算力ナメンじゃねェぞ!!」カチャカチャ



    佐天「」

    初春「……チクタクバンバンしてますね」

    黒子「非常に仲良しなお2人なんですの」

    352 = 312 :

    黒子「はい、はい……わかりました、向かわせますので、はい」



    一方通行「出前かァ?」グデー

    黒子「いえ、先程カレーライスを出前した所からの電話なのですが……」

    黒子「すごい勢いで『このカレーを作った料理人を呼べ!』と言って聞かないんですの」

    一方通行「はァ?」

    黒子「クレーム、というものでしょうか?」

    オルソラ「一方通行さんのカレーは天下一品でございますのに……」

    一方通行「めンどくせェなァ……住所」

    黒子「こちらですわ」

    一方通行「ン、行ってくるわァ」スタスタ

    黒子「お気をつけてー」

    オルソラ「あ、天下一品と言ってもラーメン店の事ではございませんので」アセアセ

    黒子「……オルソラさん、日本大好きなのですわね」

    353 = 312 :

    一方通行「お食事屋さンでェす」

    アレイスター「おお、待っていたよ」

    一方通行「おら、料理長が来ましたよォ」

    アレイスター「わざわざすまないな」

    一方通行「で、俺の作ったカレーに文句でもありやがるンですかァ?」

    アレイスター「いや……このカレーは素晴らしい」

    一方通行「あン?」

    アレイスター「私は長く生きてきたが、こんなに美味しいカレーは初めて食べた」

    一方通行「ほォ、嬉しい事言ってくれるじゃねェか」

    アレイスター「そこで、この美味さの秘密を是非とも聞きたいと思ったのだよ」

    一方通行「……」ドウシヨッカナー

    アレイスター「…………頼む」

    一方通行「ちっ、企業秘密なンだけどなァ、しょうがねェ」

    アレイスター「おお!」

    354 = 160 :

    どう食ったんだ…

    355 = 312 :

    一方通行「何十種類ものスパイス、たくさんのフルーツ、特製ブイヨン、そして隠し味にコーヒーとオリーブオイル」

    アレイスター「……」フムフム

    一方通行「辛味、甘味、うま味、酸味、苦味、まろみ」

    一方通行「こいつらが織り成すハーモニーがこのカレーの秘密だ」

    アレイスター「……っ!?」ガタンッ

    一方通行「辛いだけ、甘いだけ、美味いだけのカレーなら誰でも作れる」

    アレイスター「…………」ガタガタブルブル

    一方通行「だが、これだけまろみのあるカレーを作れるのはウチだけだぜェ?」フフン

    アレイスター「まろみ……法の書に加えなければ!!」

    一方通行「法の書ォ?」

    アレイスター「ああ、私の記した魔道書だ」

    一方通行「あン?お前魔導師なのかァ?」

    アレイスター「実はそうなんだ……って、あ」

    一方通行「ン?」

    356 = 312 :

    黒子「あ、大丈夫でしたか?」

    一方通行「あァ、なンか統括理事長の弱み握ったァ」

    黒子「えっ」

    オルソラ「弱み、でございますか?」

    一方通行「法の書ってのを書いた本人らしくて、学園都市のトップは魔導師だったって事ォ」

    オルソラ「えっ」

    黒子「ま、魔導師……!?」

    オルソラ「法の書をって……え?」

    一方通行「なンかカレーの極意を新たに書き加えるって言ってたなァ」

    一方通行「学園都市の秘密は俺が握ってるンだぜェ?」フフン

    黒子「そ、それを今ここで喋ってよろしかったのですか?」

    一方通行「え、ダメなのかァ?」

    黒子「え?」

    オルソラ「あら?」

    一方通行「ン?」

    357 = 312 :

    黒子「オルソラさん、ちょっと宜しいですの?」

    オルソラ「ふぁい、ふぁいふぉ……」

    黒子「……とりあえず飲み込んでくださいな」

    オルソラ「……はい、なんでございましょう?」

    黒子「近いうちにお姉様の誕生日があるので……プレゼントのお買い物にお付き合いいただけませんか?」

    オルソラ「まぁ、第三位様の」

    黒子「ええ、いかがですの?」

    オルソラ「喜んでお付き合いしますわ」

    黒子「本当ですか?では明日の定休日にお願いしたいのですが……」

    オルソラ「構いません」

    黒子「ありがとうございますの!」

    一方通行「オルソラァ、コーヒー」グデー

    オルソラ「はーい」パタパタ

    358 = 312 :

    黒子「言い忘れておりましたが、お姉様はお子様趣味ですの」

    オルソラ「と言いますと?」

    黒子「こういった……カエルが大好きなのでございますわ」

    オルソラ「あら、ではその可愛いカエルさんではいけないのでしょうか?」

    黒子「私としては、これを機にお子様趣味を脱却してもらいたいんですの」

    黒子「なので大人っぽ過ぎない、かつ子供っぽ過ぎないものをチョイスしたいんですわ」

    オルソラ「なるほど……難しいですね」ウーン

    黒子「無理を言って申し訳ありませんわ」

    オルソラ「そのカエルさんの他に好きな物はあるのでございましょうか?」

    黒子「あ、クマのぬいぐるみをいつも抱いて寝ておりますわ」

    オルソラ「……それは意外でございます」

    黒子「ええ、もうちょっと第三位としての威厳を自覚していただきたいんですけれど」ヤレヤレ

    オルソラ「……」ウーン

    359 :

    こいつらアホすぎてかわいいwwwwww

    360 = 312 :

    黒子「これに決めましたわ!」

    オルソラ「大変いいチョイスだと思うのでございますよ」

    黒子「オルソラさんのアドバイスのおかげですの!」

    オルソラ「いえいえ」

    黒子「ところで、その包装紙はなんですの?」

    オルソラ「これは私からという事で、第三位様にお渡し下さい」ガサッ

    黒子「え、よろしいんですか?」

    オルソラ「ええ、ほんの気持ちでございますが」

    黒子「……お姉さまも喜ぶと思いますの」

    オルソラ「だといいのですけれど……」

    黒子「確かにお預かりいたしましたわ」

    オルソラ(やっぱり本人が好きな物を渡すのが一番でございますね)ニヘッ

    361 = 312 :

    黒子「お姉様!お誕生日おめでとうございますの!」

    美琴「ありがと、覚えててくれたのね」

    黒子「もちろんですわ!これはプレゼントですの!」

    美琴「うわー、高そうな髪留め……無理したんじゃないの?」

    黒子「いいえ、お姉様の為ですから!」

    美琴「そっか、ありがと……大切にするわ」

    黒子「あ、あとオルソラさんからプレゼントを預かってましたの」

    美琴「オルソラさんから?え、いいのかな」

    黒子「一緒にプレゼントを選びに行った時に買っていましたわ」

    美琴「今度お店行ってお礼言わなきゃ……なんだろ」ガサガサ

    黒子「私も内容までは聞いておr」



    悪魔のぬいぐるみ<コンニチハ



    美琴「」

    黒子「」

    美琴「えっ」

    黒子(『あ、クマのぬいぐるみ』→『悪魔のぬいぐるみ』……さすがですの、オルソラさん)ウン

    362 = 359 :

    悪魔wwwwwwww

    363 = 312 :

    次の日ーーーーーー。


    一方通行「ツインテール、オマエちょっとなンか作ってみろ」

    黒子「え、私がですの?」

    一方通行「おォ、万が一俺がいねェ時はオマエに任せるかもしれねェし」

    黒子「わかりましたの!」ブンッ





    黒子「ミネストローネとピラフですわ」

    一方通行「ほォ」モグモグ

    黒子「お、お味はいかがでしょう?」

    一方通行「へェ、中々リーズナブルだな」モグモグ

    黒子「味!味の評価!!」

    一方通行「じゃあ……アズナブルだな」ウン

    黒子「じゃあって!そこはシャアですの!!いやアズナブルもおかしいけども!!!」

    オルソラ「とても美味しいのでございます」

    黒子「オルソラさん、本当ですか?」

    オルソラ「ええ、とてもクリエイティビティでございますよー」

    黒子「クリエイティビティってなんですの!?」

    364 = 312 :

    一方通行「オラ、次」

    黒子「ナポリタンですの」コト

    一方通行「ふむふむゥ」モグモグ

    黒子「いかがでしょう?」

    一方通行「ン、むゥ……これはまた一段とマンダムじゃねェか」

    黒子「マンダム!?」

    オルソラ「少ししょったりとしているのでございます」

    黒子「しょったり!?」

    一方通行「しょっぱいとまったりの中間だ」

    黒子「まろみ、マンダム、しょったり……もう意味がわかりませんわ」

    黒子「お2人とも、もうちょっとちゃんとした言葉を使ってくださいな」

    一方通行「温暖化のせいで……」イヤー

    黒子「何でも温暖化のせいにするなですの!」

    オルソラ「サブプライムローンのせいで……」イヤー

    黒子「サブプライムローンもダメですの!!」

    365 = 312 :

    ガララッ


    木原「よぉ」

    一方通行「あン?木原くンじゃねェか」

    黒子「料理長の知り合いですの?」

    木原「コイツの育ての親だよ」

    黒子「あら、そうでございましたか」

    黒子(あ、こないだ言ってた木原さんとはこの方でしたのね)

    木原「あ?てめぇが風邪引いたってやつか?」

    一方通行「違ェよ、風邪ひいた奴はあそこの……」



    オルソラ「殿中でござる、殿中でござるでございますよー……ふみゅぅ……」zzz



    一方通行「絶賛昼寝中のシスターだァ」

    木原「……随分日本通なシスターだなオイ」

    366 = 213 :

    「あー、ついでに」とか言って魂抜かれる桑原思い出した

    367 = 312 :

    ーーーーーー。


    オルソラ「アナタのおかげで大事に至らずに済みました、感謝いたします」ペコリ

    木原「いや、俺もコイツの成長を感じられたから構わねぇよ」ホクホク

    黒子「?」

    木原「しっかし……魔術サイドの人間がよくすんなりと来れたもんだな」

    一方通行「俺もそれが不思議だったンだよなァ」

    オルソラ「し、しかし、おかげでバスルームでハプニングが発生したのでございます……」カァッ

    木原「あん?」

    一方通行「……俺の予想だと、『コイツなら別に問題ない』って思われたンじゃねェかと」

    木原「あー……なんとなくわかるぜぇ」

    黒子「……ええ」

    オルソラ「?」

    368 = 359 :

    >>366
    桑原君あついって言ってないじゃないか!!

    369 = 312 :

    木原「見るからに絶対スパイとか向いてなさそうだしな」

    黒子「ええ、スパイどころか意気投合してそのまま仲良くなりそうですの」

    一方通行「……もしかしてそれが狙いで、俺らは既に術中に嵌ってるとかァ?」

    オルソラ「あ、木原様……イギリス清教はいかがでございますか?」

    一方通行「……」

    木原「……」

    黒子「……」

    オルソラ「はい?」



    一方通行「ねェな」ウン

    木原「ねぇ」ウン

    黒子「ないですの」ウン

    オルソラ「???」

    370 = 312 :

    オルソラ「『チャンチャンバラ、チャーンバラー』……でございますか?」

    一方通行「違ェよ、『チャンバラバラ、チャーンバラー』……だっつーの」

    オルソラ「なるほど、それで『侍戦隊シーンーケーンージャー』、に続くのでございますね?」

    一方通行「あっぱれ」ウン




    木原「……すいぶん仲いいなオイ」

    黒子「ええ、普段はオルソラさんのお父さんのような振舞いですけど」

    木原「……」

    木原(あのシスターの父親のように振舞っている、だと……?)

    黒子「まるでただの頑固親父ですわ」ヤレヤレ

    木原(俺はアイツの育ての親、という事は……)

    黒子「まぁ確かにオルソラさんを心配する気持ちはわかりまs」

    木原「誰がお祖父ちゃんだコラ!!」

    黒子「えっ」

    木原「ん?」

    一方通行「あン?」

    371 :

    おじいちゃんwwww

    372 = 312 :

    神裂「……オルソラと連絡が取れません」

    神裂「他のシスターによると、布教活動で学園都市に行ったっきり……という事ですが」

    神裂「……まさかどこかの組織に攫われたのでしょうか」




    神裂「……」グゥ

    神裂「……お、お腹が空いては捜索もままなりませんね!」

    神裂「うん?あそこのお店に入ってみましょう」



    ガララッ

    一方通行「いらっしゃませェ」グデーン

    オルソラ「イギリス清教はいかがでございますかー?」


    神裂「」

    373 = 371 :

    ねーちんきたww

    374 = 312 :

    オルソラ「あら?」

    一方通行「あン?」

    黒子「オルソラさんのお知り合いですの?」

    神裂「お、オルソラ!?こんな所でなにを?」

    オルソラ「布教活動とお手伝いでございます」

    神裂「えっ?」




    ――――――――。



    神裂「なるほど……ご迷惑をおかけしてます」ペコ

    一方通行「いや、こっちは助かってるぜェ?」ゴロンゴロン

    オルソラ「ところでどうなさったのでございましょう?」

    神裂「アナタから一切連絡が来ないから心配して探してたんです!」

    375 = 312 :

    オルソラ「まぁ、それは申し訳ありませんでした」

    神裂「まぁ、無事ならそれでよかったです……」




    神裂「そろそろイギリスへ帰りましょう」




    オルソラ「えっ……」

    黒子「えぇ!?」

    一方通行「あン?」

    神裂「もう何ヶ月も離れているではないですか、そろそろ帰らなければ」

    オルソラ「……」

    黒子「え、オルソラさんイギリスへ帰っちゃうんですの?」

    オルソラ「……」

    一方通行「まァ確かに、いつまでもここにいるわけにはいかねェよなァ」

    オルソラ「っ!」

    376 = 312 :

    一方通行「なンだよ」

    オルソラ「……イヤでございます」

    神裂「え?」

    オルソラ「できれば……帰りたく、ないのでございます」ギュゥ

    黒子「オルソラさん……」

    神裂「しかしですね、アナタはイギリス清教の……」

    オルソラ「はい、私はイギリス清教のシスターでございます」

    オルソラ「ですが……まだ、このお食事屋さンでのお手伝いを続けたいのでございます」

    一方通行「……オルソラよォ」

    オルソラ「……はい」

    一方通行「お前は副料理長っつっても、手伝い要員だろォが」

    オルソラ「…………は、ぃ」

    一方通行「お前の本分は修道女だ、違うかァ?」

    オルソラ「う…………そ、そうで……ございま、す」ギュッ

    377 = 312 :

    一方通行「お前の居るべき所はここじゃねェだろォがよ」

    黒子「料理長!」

    一方通行「うっせェなァ」

    オルソラ「……」

    一方通行「我が儘言うンじゃねェ」

    神裂「オルソラ、ここでの生活は楽しかったですか?」

    オルソラ「は……い、とっても楽し、かった……ので、ございます……」ポロポロ

    神裂「……オルソラがお世話になりました」

    一方通行「オルソラ」

    オルソラ「……なん、で……ございましょ、う?」ポロポロ

    一方通行「俺も楽しかったぜェ?」

    黒子「うぇ……ヒッグ、私も……楽しかったですの」

    オルソラ「うぅ……うぁぁ……」

    一方通行「わっしわっしィ」ワシワシ

    オルソラ「まだ……帰り、たく……ないのでございますよ……」

    378 = 312 :

    神裂「……オルソラ、3日後に帰りますよ」

    オルソラ「……」

    一方通行「オラ、返事はァ?」

    オルソラ「は、い……」

    神裂「3日後に空港で待ってますね」



    ガララッ


    黒子「オルソラさん……イヤですの、離れたくないですの」

    一方通行「バカ野郎ォ、無理な事言ってンじゃねェよ」

    黒子「し、かし……うわぁぁぁぁぁぁん」

    オルソラ「白井さん……」ギュッ

    一方通行「……お前、今日で終わりなァ」

    オルソラ「えっ……」

    一方通行「もォ来なくていい、荷物の準備でもしてろ」

    黒子「そんな……急すぎですの!」

    379 = 312 :

    一方通行「ちっ……」ガシガシ

    オルソラ「……」

    一方通行「まァた未練残っちまうだろォが」

    オルソラ「そ、それは……」

    一方通行「お前は学園都市にはいられませン」

    オルソラ「……」

    一方通行「それは事実なンだ、受け入れろォ」

    黒子「それはっ!……あまりにも非情ですわ!!」

    一方通行「残される側より、離れる側の方が遥かに辛ェンだよ」

    一方通行「お前もそれくらい汲んでやれ」

    黒子「……しかし!」

    一方通行「オルソラ、ここでのお前とのやりとり楽しかったぜェ?」

    オルソラ「はい、私もでございます」

    一方通行「……見送りは、行けねェ」

    オルソラ「……構いません」

    380 = 312 :

    一方通行「……オルソラ」

    オルソラ「……なんでございましょう?」

    一方通行「あー……風邪、ひくなよォ?」

    オルソラ「ええ、お気遣いありがとうございます」

    一方通行「……」

    一方通行「ちっ……じゃあなァ」スタスタ


    バターン


    オルソラ「……」

    黒子「……酷いです、あんまりですの」

    オルソラ「いえ、私の事を想っての事なのでございましょうし」

    オルソラ「私としても準備の時間をいただけた事はありがたいのでございますよ」

    黒子「オルソラさんは……それでいいんですの?」

    オルソラ「……ええ、構いません」ニコッ

    381 = 312 :

    黒子「う、うわぁぁぁぁぁん!」

    オルソラ「よしよし、でございますよー」ナデナデ

    黒子「で、電話も……ひっく、メールも、いっぱい……いっぱいしますの!」

    オルソラ「ええ、私も頑張って操作を覚えますわ」

    黒子「グスッ……絶対、絶対遊びに行きますの!」

    オルソラ「ええ、お待ちしてるのでございますよ」ナデナデ

    黒子「だから、ヒグッ、だから……オルソラさんも遊びに来てくださいな!」

    オルソラ「はい、是非」ナデナデ



    ――――――――。



    黒子「えぐっ……ご迷惑を、おかけしましたの」ペコリ

    オルソラ「いえ、そんな事ございませんわ」

    黒子「今までありがとうございました」

    オルソラ「私こそ」

    黒子「……では」

    オルソラ「……はい」

    382 = 312 :

    3日後――――――。


    オルソラ「……」

    神裂「オルソラ、行きましょう」

    オルソラ「……ええ」

    神裂「待っているのですか?」

    オルソラ「いえ、そんな事はございませんよ」

    神裂「……どうしてあんな下手な勧誘の仕方だったのですか?」

    オルソラ「え?」

    神裂「本来勧誘は得意だったのでは?」

    オルソラ「……いえ、買い被りすぎでございます」

    神裂「……そうですか」

    オルソラ「はい」

    オルソラ「……」

    オルソラ(……とっても、楽しかったのでございますよ)

    オルソラ「ありがとうございました、一方通行さん、白井さん」

    383 = 312 :

    ーーーーーー。


    必要悪の教会女子寮


    オルソラ「なんだか久しぶりでございますねー」

    神裂「ふふふ、実際久々でしょう?」

    オルソラ「ちょうどお昼時でございますね」

    神裂「ええ、昼食にしましょうか」




    オルソラ「……あら?」

    神裂「……厨房に誰もいませんね」

    オルソラ「珍しい事もあるのでございますね」

    神裂「きっとオルソラがいないので食堂離れしてしまったのですね」

    オルソラ「とりあえず私が作ります」

    神裂「お願いしますね」

    オルソラ「パスタ、でよろしいですか?」

    神裂「ええ」

    384 = 312 :

    チャッチャッ

    オルソラ「……」


    黒子『オルソラさん!つまみ食いはいけませんの!』


    オルソラ「……」

    ジュー……


    一方通行『ン、パスタだけは敵わねェなァ』ゴロン


    オルソラ「……」


    一方通行『ナスビ買って来い、チビナスビだけに』

    黒子『うまくないんですの!私はパシリではありませんわ!!』

    一方通行『下っ端はパシリですゥ、いいから行って来い』ゲシッ

    黒子『痛いですの!蹴らないで下さいな!!』



    オルソラ「……」

    神裂「オルソラ?どうしました?」

    385 = 312 :

    一方通行『オルソラのソースはこう……まろったるいよなァ』

    黒子『だからまろったるいってなんなんですの!?』

    オルソラ『白井さん、某掲示板でも有名らしいのでございますよ』

    黒子『え、そうなのですか?』

    オルソラ『ええ、【あの店のパスタはテラまろスwww】とか……』

    黒子『』テラマロス




    一方通行『天気がいいなァ』グデー

    オルソラ『そうでございますねー』ダラーン

    一方通行『コーヒーうめェなァ』ゴロン

    オルソラ『紅茶が美味しいです』ゴロゴロ

    黒子『営業時間中ですの!!!』




    オルソラ「……」ポロポロ

    神裂「お、オルソラ!?」

    オルソラ「すみ……ません、なぜか……手が動かないので、ございます」ポロポロ

    神裂「オルソラ……」

    386 = 312 :

    神裂「アナタは……本当にあのお店でのお手伝いが楽しかったのですね」

    オルソラ「……は、い」

    神裂「……今日の昼食は何か買いに行きましょうか」

    オルソラ「すみません……」


    ガチャッ


    シェリー「あん?オルソラ、帰ってたのか?」

    オルソラ「……」コシコシ

    オルソラ「あらシェリーさん、お久しぶりでございますね」

    神裂「シェリー、どうしてこんなに人がいないのですか?」

    シェリー「料理上手のオルソラがいなかったからじゃない?」

    オルソラ「……」グゥ

    神裂「……」グゥ

    シェリー「ぷっ、なんか買って来いよ」

    オルソラ「ふふ……そうした方がよさそうでございますね」

    387 = 282 :

    vipでは統括理事長が世界を滅ぼしかけてるのにお前らときたら

    388 = 312 :

    神裂「角のパン屋さんへ行きますか」

    オルソラ「ええ、そうしましょう」

    神裂「あそこの焼きたてを食べれば寂し………………え?」

    オルソラ「?どうかなさったのですか?」

    神裂「いや、え……あ、あれ!?え!?」

    オルソラ「え?ああ、寮の隣にこんな建物が建っ…………」




    【お食事屋さン・グレートブリテン及び北アイルランド連合王国店】




    神裂「」

    オルソラ「」

    神裂「え!?だ、だって3日前には……え?」

    オルソラ「ど、どういう事なのでございましょう?」

    神裂「え…………えぇぇぇぇぇ!?」

    オルソラ「???」

    389 = 109 :

    >>387
    kwsk

    390 = 208 :

    出張店wwwwww

    392 = 312 :

    神裂「と、とりあえず中を覗いて見る事にしましょうか」

    オルソラ「え、ええ、そうしましょう」


    ガララッ

    ガヤガヤ……


    ルチア「シスター・アンジェレネ、野菜もしっかり食べなさい!」

    アンジェレネ「うぅぅ……こんなに沢山食べられませんよ……」

    アニェーゼ「いいじゃないですか、野菜くらい」モグモグ

    ルチア「ダメです!修道女たるもの好き嫌いなど……え?」

    オルソラ「」

    神裂「」


    一方通行「へァっしゃっせェー……って、ンだよオルソラかよ」

    オルソラ「…………えっ?」

    393 = 371 :

    さすがは一方さん…

    394 = 312 :

    ルチア「シスター・オルソラ!お帰りなさい!」

    アニェーゼ「遅いんですよ、どんだけ布教してたんですか」

    アンジェレネ「お、おかえりなさい」

    オルソラ「え……あ、あら?」

    神裂「いや、え?」

    一方通行「ボーっとしてねェで手伝えオルソラァ!」

    オルソラ「え、あ……へぁ?」

    一方通行「俺がダラける暇ねェだろォが!」プンスカ

    アニェーゼ「いや、良い事じゃないですか」

    オルソラ「ど、どうしてアナタがここで……」

    一方通行「あン?看板見てねェの?」

    オルソラ「【お食事屋さン】と書いてたのでございますが……」

    一方通行「2号店ですの!」ハイ

    オルソラ「」

    395 :

    その発想は無かったwwwwww

    396 = 312 :

    3日前、オルソラと別れてから――――。

    ―――――――――――――

    ―――――――――


    バターンッ!


    アレイスター「ん?」

    一方通行「おォ、音速旅客機出せコラ」

    アレイスター「なに?」

    一方通行「ちょっと用があってイギリスまで行かなきゃならねェンだ」

    アレイスター「無理だな」

    一方通行「なにィ?」

    アレイスター「私用で許可が出せるものか、ましてや序列第一位が外出など……」

    一方通行「ふゥン」

    アレイスター「私と直接交渉するなどトチ狂ったのか?」

    一方通行「あァ?何言ってやがる」

    アレイスター「……」ピク

    一方通行「これは交渉じゃねェ、命令だ」

    アレイスター「……ほう?」

    397 :

    これはまろみなき一方さん

    398 = 312 :

    アレイスター「ふ、私の正体をネタに脅す気か?だが生憎とs」


    カパッ、ドプププププ……


    一方通行「カレー入りまァす」

    アレイスター「目が!目がぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!」

    一方通行「おらおらおらァ!!」

    アレイスター「ああ!このコク!このまろみ!!」

    一方通行「ならとっとと許可しろボケ」トププ

    アレイスター「くっ……退かぬ、媚びぬ、省みぬ!!」

    一方通行「けっ、強情なのは勇気とは言えねェな」

    アレイスター「な、何をするつもりだ?」

    一方通行「トンカツ入りまァす」ポイポイ

    アレイスター「あっ、やめて!鬼!鬼畜コンボ!!」

    一方通行「許可、できるなァ?」

    アレイスター「わ……わかっ、た……」ビクンビクン

    一方通行「グッボーイ」ドププププ

    399 :

    えっ

    400 = 312 :

    そしてその数時間後――――――。


    アニェーゼ「はぁ、シスター・オルソラの料理が恋しいです」

    ルチア「確かに……食堂に来る人数も減りましたしね」


    <たのもォー


    ルチア「あら?誰か来たようですね」

    <たのもォー、たのもォー

    アニェーゼ「はい、今開けますよー」

    <たのもォー、たのもォー、たのもォー、たのもォー、たのもォー

    アニェーゼ「ちょ、今開けるって言っt」



    バターーーンッ!!

    アニェーゼ「へぶっ!?」


    ゴロゴロゴロッ……ガシャァァァァァァンッ!!


    アンジェレネ「し、シスターアニェーゼ!?」


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