元スレ上条「二人で一緒に逃げよう」 美琴「………うん」
SS+覧 / PC版 /みんなの評価 : ★★★×5
851 :
しえんはいります
852 :
>>849
>ヤっちゃおうぜ☆
それだ!!!!!!!!
つまり次回はフヒヒヒ
853 :
お、おいついてしまった・・・
854 :
ジャンバルジャン先生うぜええ
855 :
ま、またか…また生殺しかorz
でも >>1 超乙かれさまでした。
856 :
何故かジャン先生がウザいssよく見かける気がするw
857 :
858 = 857 :
よく考えたらこのSSは冬だったよな、たしか
859 :
>>856
厨二病小説で体制側の人間だからな。
基本的に体制寄りの人間からすると、登場人物の大半が社会不適合者に見えるssも多いし。
860 :
ちょwwwwwwwwいいところで切りやがってwwwwww
861 :
>>859
だけど、彼らの認識どおり御坂が凶悪犯であるとすると、無能な上層部に足を引っ張られながら、犯人を追いかける熱血警官の物語がみえてくるな。。
862 :
視点の問題だな
863 = 855 :
なんでもかんでも
厨二病に、認定したがる人って
けっこういるよな?
「厨二病厨」もしくは「厨二認定厨」
っ感じだなww
864 :
続きが楽しみだ
865 = 859 :
>>861
御坂がどうだとか、学園都市がどうしたとかいうんじゃなく、あの世界そのものが狂っているとしか。
政治とかもろもろおかしいんだもん。
あんな世紀末救世主伝説な世界で生きていることを考慮すると、御坂の行動は誠実公正なものだと思うよ?
866 :
>>863
高二病
・定義
中二病を過剰に意識し、ひたすら嫌悪することを揶揄した呼称。
・症状
いわゆる大衆向けの商品・作品を嫌うようになる
何事にも冷めた見方をする
体育会系思考を押しつける
新しい物事を否定するようになる
善行をするのは偽善と嫌う
過剰な中二病認定
何が言いたいかというとつまらんやつ
867 :
>>866
細かいことを考えずに楽しむべき作品、という意味で使う人もいるけどね。
後、体育会系思考と、体制側の思考というのはかなり違うと思われ。
今までどおりである理由がないから変更する、という思想と、
今までのやり方を変える理由がないから変えない、という思想の間には、大きな溝があるのです。
このあたりになると、高二病というより、その次になるんだが。
868 = 845 :
うるさい、黙れってミサカはミサカは罵ってみる
869 = 867 :
>>868
結局のところ、>>868みたいなのも、中二病も高二病も、
自分に理解できない、自分が面白いと思えないモノは、全て価値がないと切り捨てている、という点で同類なのよね。
870 :
乙!
楽しみだぜ
871 = 845 :
>>869
スレと関係ないことで議論してほしくなかっただけなんだ…
872 :
>>871が一番まともだよな
結局、上からどーやこーや言ってる>>868もスレの雰囲気悪くしてるから同類。
そして俺も同じ。
873 :
874 = 857 :
875 :
スタンバってます
876 = 867 :
スタンバるのはいいんだが、それだけじゃつまらないので、雑談したいと思うのは、異端なのか?
877 :
>>876
黙って待とうぜ!
878 :
スターバってます
879 :
オマエラにこの言葉をあげよう
果報は寝て待て
というわけで寝ろ、俺も寝る
880 :
おっけスタバってるわ
881 :
全裸で寝て待て、ということだな!よし!
882 = 855 :
>>866
ありがとうm(_ _)m勉強になったさ
>>878
ちょっww「スターバックス」って普通に読んでしまったじゃないかww
完全に>>878の術中にハマったorzクソッ
あ ごめん 黙ります…(沈)
883 :
>>1です。
今日も今から投下していきます。
885 = 884 :
886 = 883 :
その頃、最後尾車両では。
黒子「………………」
静かになった車内。その中で、黒子は足を組みジッとして席に座っていた。
黒子「………」チラッ
入口の方には、警備員が1人だけ。黄泉川と残り3人の警備員は、乗客を調べ上げるとかで、今この車両からは出払っていた。
黒子「(勝手に独断でこんなことして……。本部でお叱りを受けても知りませんわよ)」
そう胸中に呟く黒子だったが、彼女は少し不満だった。と言うのも、彼女は黄泉川に「これはアンチスキルの仕事でお前が出張る必要はない。ここで留守番しとくじゃん」と厳命されたからだった。
黒子「(私の手を借りたほうが、はかどるでしょうに。合理的ではありませんわね)」
組んだ腕の上で、トントンと規則的に指を叩く黒子。どうにも、彼女はアンチスキルの捜査に加わって以来、黄泉川に子供扱いされてるのが不満だった。
黒子「(御坂美琴……彼奴を捕まえ仕留めるのは私の使命。なのに、能力も持たないアンチスキルの方々の言うことを聞いていたらそれも叶いませんの。黄泉川先生はきっと子供の私に手柄を横取りされるのが嫌で邪魔者扱いしているのですわ)」ブツブツブツ……
警備員「………………」
黒子「?」
と、立哨に立っていた警備員の顔が気まずそうになっているのが目に入った。
黒子「(おっと、いけないですわ)」
どうやら気付かないうちにまたブツブツと独り言を呟いていたらしい。
黒子「(ふん、まあそんなことはどうでもいいですの。私は御坂美琴をこの手で始末出来ればそれで十分なのですから……ふふふふ)」
黒子は邪悪な笑みを浮かべていた。
887 = 883 :
黄泉川「じゃ、次。身分証明証と切符見せるじゃん」
上条「!!!!!!!!!!」ビクウッ
黄泉川の声が聞こえた。
上条は僅かに振り向く。2列後ろの座席の側に、黄泉川と3人の警備員が立っているのが見えた。
上条「(クソッ)」
顔を戻す上条。冷や汗が滝のように背中を流れ落ちていった。
上条「………………」
黄泉川たちはすぐそこまで迫っている。
美琴「…………っ」
横を見ると、美琴も汗を流しながら下を向いていた。
もう、猶予は無い。
上条「………………」
黄泉川「じゃあ次。身分証明証と切符」
上条「!!!!!!!!!!」
遂に、黄泉川たちが真後ろの座席まで来た。
黄泉川「ん?」
と、そこで黄泉川の動きが不自然に止まった気配が感じられた。
888 = 883 :
上条「………………」ゴクリ
背中から冷たい視線が刺されるような、そんな感覚が上条の身体を貫く。それはまるで、獲物を見つけた猛獣が品定めをするような、凍てついた敵意を含んだ視線だった。
黄泉川「…………ほぉ」
上条美琴「!!!!!!」ビクウッ
黄泉川「………これは驚いた」
上条「………っ」
限界だった。
ダッ!!!!!!
美琴「あ!」
上条は美琴の手を引っ張り、座席から飛び出していた。
ガラララッ!!!!
息をもつかせぬ速さで上条は連結部分に通じる扉を開ける。
黄泉川「やっぱりいやがったじゃん!!!!」
889 = 883 :
笑みを浮かべ、黄泉川は咄嗟に右太腿に巻いていたレッグホルスターから拳銃(ハンドガン)を取り出した。
上条「こっちだ!!」
そうこうしている間に、上条は美琴を連れて前の車両にまで逃げていた。
パン!!! パン!!パァン!!!
上条「!!!!!!!!」
後ろから発砲音が鳴り響く。
上条「ぐっ!?」
と、シュッと何かの擦過音が耳の側で聞こえたかと思うと、上条は自分の右肩が一瞬熱くなるのを感じた。
右肩を見る。僅かにだが服が破れ、露出した肌から血が出ているのが確認出来た。
上条「(かすった……)」
ゾワリと、寒気が背中を伝った。
黄泉川「これで終わりじゃん!!」
乗客たちが悲鳴を上げる中、黄泉川は連結部分の向こう、前部車両を走る美琴の背中に照準を合わせた。
パァン!! パァン!!! パァァン!!!!!!
そして、美琴の身体を貫くべく黄泉川の拳銃から3発の9mm弾が連続で射出された。
黄泉川「!!!???」
が、しかし。
上条が勢い良く開けたことによる反動のためか、銃弾は自動で閉まった扉のガラスにビシッという音を立て突き刺さった。
黄泉川「クソ!! 追うじゃん!! 付いて来い!!!」
後ろの3人の警備員にそう告げ、黄泉川は今閉まったばかりの扉を開け、前部車両に乗り込む。
が、しかし、その頃にはもう上条と美琴は次の車両にまで逃げ込んでいた。
890 = 883 :
黒子「!!!???」
発砲音と乗客の悲鳴。
それは一番後ろの車両にいた黒子の耳の下にも届いた。
黒子「銃声!!??」
何かが起こった。ジャッジメントで得た直感から、黒子は瞬時に座席を飛び上がり、前の車両に気を取られていた警備員を跳ね除け、次の車両に通じる扉を開け放っていた。
警備員「あ、こら!!」
警備員の声など意識の外に、黒子は既に前の車両を駆け抜けていた。
891 = 883 :
黄泉川「ここじゃん!!」
最後の扉を開け、黄泉川は遂に上条と美琴がいると思われる車両に辿り着いた。
だが、その車両だけは作りが違っていたのか、扉はスライド式ではなく開き戸式だった。
黄泉川「開かない!? 鍵が掛かってるのか!?」
ガチャガチャと黄泉川はドアノブを回す。
警備員「ここは一般車両ではありません。貴重な物資を運ぶ時に使われるものです。普段なら中は人が入るスペースはありませんが、深夜の今なら……」
後ろの警備員がそう説明する。
黄泉川「チッ……」
黄泉川は恨めしそうにその車両を見る。
黄泉川「だが分かってるのか御坂美琴!? お前らはもう袋のネズミじゃん!!!!」
892 = 883 :
車両の外から黄泉川が叫ぶのが聞こえる。
美琴「ど、どうしよう……」
何もない車両の中、美琴はそう呟いた。上条は窓を開け、暗闇に染まった外をキョロキョロと窺っている。
美琴「ねぇ……肩、大丈夫なの?」
上条の肩に滲んだ血を見て美琴は訊ねた。
上条「これぐらいはかすり傷だから大丈夫だ。ちょっとジンジンするけどな」
ドンドンドン!!!!
黄泉川『諦めてここで投降するじゃん!!! これ以上逃げても無駄だぞ!!!』
美琴「!!!」
黄泉川が壁を叩きながら、叫んでくる。
黄泉川『上条当麻!!! その女を助けて何の得になるじゃん!!??』
美琴「気付かれてる!?」
上条「………………」
黄泉川『いい加減にするじゃん!! この扉ぶち破るぞ!!!!』
美琴「と、当麻ぁ……」
美琴が助けの視線を求めてくる。
893 = 883 :
上条「ん? あれは……」
と、そこで何かを見つけたのか上条は窓ガラスから顔を引っ込めた。
上条「御坂、逃げる手段が見つかったぞ」
美琴「ええっ!?」
そう言って上条は車両の側壁に取り付けられた開き戸式のドアを開け放った。
上条「見てみろ」
急いで美琴は上条の元へ駆け寄り、列車から落ちないよう気を付けながら外を窺った。
上条「進行方向だ。鉄橋が見えるだろ?」
美琴は目を細めてみる。確かに、列車のライトが照らす先に大きな鉄橋が見てとれた。どうやら山と山を繋ぐものらしい。
上条「あそこから下の川に飛び込む」
美琴「え…………?」
894 = 860 :
来たーッ!
895 = 883 :
美琴は思わず上条の顔を見る。
美琴「今なんて言った?」
上条「あの鉄橋から川に飛び込むって言ったんだ」
平然と、上条は真剣な顔でそう言った。
美琴「……いやいやいやちょっと待って。あんた正気? 川に飛び込むですって!?」
上条「そうだ」
どうやら上条は至って本気らしい。
美琴「バカ言わないでよ!! こっから川まで何mあると思ってんの!? って言うか、川の深度が浅かったらどうすんの!? 2人一緒に死ぬことになるわよ!?」
美琴は上条の突飛の発想に対して、至極当たり前の疑問を呈する。
上条「あの川には以前、インデックスと遊びに行ったことがある。さっき話したろ? ガイドブックにこの列車のこと載ってたって。あの川のこともそこに書かれてたんだよ。この辺りでは有名らしいからな。それに現地のガイドの人にも言われたし『鉄橋の真下は5m以上の深さがあるから近付いちゃ駄目だよ』ってな」
美琴「だからって……!」
上条「じゃあここで一緒にアンチスキルに捕まるか? どうせ本部に無線連絡されてるから、黄泉川先生たちを電撃で倒したとしてもすぐに援軍が向かいに来るぞ」
美琴「………っ」
美琴は反論の言葉を失くす。
上条「なら、逃げる手はあそこしかないだろ」
美琴は、上条が指差した先……近付きつつある鉄橋とその下を流れる川を見つめる。
美琴「………もし、死んだらどうすんのよ?」
覚悟は決まったようだったが、美琴は最後に訊ねてきた。
上条「死んだらそれまでだ。2人仲良く天国に行こう」
美琴「………………ばか」
事も無げに笑ってそう言った上条に、美琴はそれだけ呟いた。
2人は開かれた扉から眼下を見る。列車は既に鉄橋に差し掛かっていた。
896 = 883 :
黄泉川「チッ……埒があかないじゃん!」
警備員「どうします隊長?」
上条と美琴が中にいる車両の扉の前で、黄泉川は忌々しげに言った。
黄泉川「………………」
しばらく黄泉川は考え込んでいたが、すぐに顔を上げ即答した。
黄泉川「突入する」
パァン!! パァン!! パァン!!!
言うやいなや、黄泉川は扉に取り付けられていたドアノブに向かって発砲した。
黄泉川「最初からこうすればよかったじゃん。行くぞ!!!」
黄泉川を含めた、拳銃を持った4人の警備員が中に突入する。
黄泉川「大人しく手を挙げ………何っ!?」
が、そこで黄泉川と3人の警備員は目を丸くした。
897 = 883 :
上条「行くぞ」
美琴「うん」
車両の側壁に取り付けられた扉。上条と美琴がそこから飛び降りる瞬間を目撃すれば当然だった。
黄泉川「バカなっ……!」
すぐに扉まで駆け寄り眼下を覗く黄泉川。
上条美琴「―――――――――――」
暗闇の空を、上条と美琴の2人は舞い降りた。共に、お互いの手を強く握って。
黄泉川「―――――――」
黒子「―――――――」
まるで世界から音が消えたような気がした――。
上条美琴「―――――――――――」
数秒後、暗闇に消えていった2人は水飛沫を立てて深夜の川底に吸い込まれていった。
898 = 883 :
黄泉川「…………………」
唖然と、黄泉川はその光景を見つめていた。
しかし………
パァン!!! パパァン!!! パン!!!! パァン!!!! パパパァン!!!!!!
急に世界に音が戻った――。
車内を振り返る黄泉川。見ると、部下の3人の警備員たちが窓ガラスから拳銃を突き出し川に向かって発砲していた。
黄泉川は再び川の方に顔を向ける。
899 = 883 :
ゴボボボ、と泡立つ音が聞こえる。
辺りは真っ暗で、何も見えなくて、まるで何も無い空間に放り投げだされたような感覚だった。
目に、耳に、鼻に、口に、容赦なく冷たい液体が流れ込んでくる。それは、2日前、自殺するために街中の鉄橋から川に飛び込んだ時と同じ感覚で……。
だけど、今は違っていた。今は、すぐ側に温もりを感じた。そして、右手を通じて力強い、絶対に自分を守ってくれるのだという安心感が伝わってきた。
美琴「!!!!!!!!!!」
水中で、美琴は目を見開く。目の前で、自分の手を引っ張って懸命に泳ぐ上条の姿が見えた。
今、上条と美琴の2人は川の中にいた。深く、暗い、深夜の川の中に。
上条「………………」
美琴「………………」
シュッ! シュッ! と2人の周りを、泡の筋を引いて何か小さな物体が幾つも通り過ぎていく。水中で抵抗を受け速度が遅くなった銃弾だった。
何とかこの状況を脱しようとするが、2人は今、息をするだけで精一杯だった。
900 :
おお~来てたか支援
みんなの評価 : ★★★×5
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