私的良スレ書庫
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元スレ黒子「これからは敵同士、ですわね?」美琴「望むところよ?」
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とある研究室。
木山「……君たちね」
佐天「はい?」
木山「そういうのは同年代でやってもらえないか……」
佐天「いやぁそれもいいんですけどね。やっぱりここはアレですよ、大人の女の手解きってやつをひとつ! このこの、どうせ暇でしょ?」
木山「……はぁ」
佐天(この人なら脳科学的になんちゃらってことで、タメになる話聞かせてくれるよね)
木山(子供は……嫌いだ……)
とある研究室。
木山「……君たちね」
佐天「はい?」
木山「そういうのは同年代でやってもらえないか……」
佐天「いやぁそれもいいんですけどね。やっぱりここはアレですよ、大人の女の手解きってやつをひとつ! このこの、どうせ暇でしょ?」
木山「……はぁ」
佐天(この人なら脳科学的になんちゃらってことで、タメになる話聞かせてくれるよね)
木山(子供は……嫌いだ……)
美琴「さ、佐天さん……やっぱり迷惑じゃ……」
美琴(……よく木山春生を思いついたわね……)
佐天「ここまで来て何言ってるんですか御坂さん!! 今更なりふり構ってる場合ですか!!
あたしたちは後手に回ってるんですよ! 何を悠長なことを!! 捕られてもいいんですか!?」
美琴「え? あたし、たち? ゴテ? とられ、る……?」
佐天「はっ……。い、いやほら、もしかしたら他にもあの人のこと狙ってる人、いるかもじゃないですか?
そういう人たちに、邪魔されたりとか、現にすでにちゅーされて………あ」
美琴「……ちゅー? ねえちゅーってなにそれ。ソレッテタベラレル? オシエテホシイナ」カクカク
佐天「た、たとえばの話ですけどね……」
佐天(瞳孔開いてる………)
木山「その、なんだ。君たちが話してる男性というのは……」
佐天「上条当麻です! ツンツン頭の鈍感頭、かつ説教癖がある高校生!」
木山「……その男のことが好きなのか、君は」
美琴「…………」コクリ
木山「なら告白すればいい。簡単なことじゃないか」
美琴「でっ……できるわけないでしょそんなの! 前から思ってたけどアンタって研究バカじゃないの!?」
美琴(……簡単に言わないでよね……)
木山「なぜ?」
美琴「えっ」
木山「どうしてできないんだ? 思ってることを伝えるだけだろう?
好きだから付き合いたい。好きだからキスがしたい。好きだからセックs」
佐天「すとおおおおおおおおおおおっぷ!!!」
佐天「先生。乙女心はそんな単純じゃないんですよ!
自分の思うように相手に伝えられないから、御坂さんだって悩んでるんじゃないですか」
木山「……うん? そうなのか、君」
美琴「……だって……だってぇ……」ソワソワ
木山「しかし君、動いてみないことには確かめられないじゃないか。そもそも実験とはだね……」
佐天「だーかーらぁ! そういうのじゃないんですよ、先生!」
木山「……うん?」
佐天「あーもうダメだなぁ。……いいですか? そりゃ科学の実験ならもし動いてみて失敗したとしても、
『あれぇやり方が間違ってたか。じゃー次はこっちの方法で』ってできますけど、
こと恋愛においてはやり直しはできないんですよ?! 下手に動いて失敗して、御坂さんが傷ついたときの責任、取れます?」
木山「それは取れないな」
佐天「ほらぁ。もっと真剣に考えてくださいよぉ」
佐天(やっぱり相談する相手を間違えたかなぁー……)
木山「……いや、私は真剣だよ。うん………なるほど、そういう考えもある……ふむふむ」
美琴(………?)
佐天「何かいい解決策、思いつきましたかっ!?」バッ
木山「いや。特に何も」
佐天「がくっ!」
木山「ただ……ふと思った」
美琴「な、なに……?」
木山「君らもこの都市にいるなら知っていて不思議ではないんだが、科学とはすなわち再現性の賜物だ。
Aという行動をして、Bが起こるとき、その間にある法則を見つけるのが我々の使命」
佐天「……せんせえ、そういうのは授業だけで十分ですよぉ。この話題と関係ないでしょ?」
木山「そうでもないよ」
佐天「え?」
木山「これを踏まえて恋愛を考えると、確かに私は君が失敗したときの責任は取れない……し、その間にある法則を見つけることも、
残念ながらできない。なぜかといえばそれはおそらく、恋愛には再現性がないからだ。
人の気持ち、また出会いには不確定要素が多すぎる。一期一会という言葉を知ってるだろう?」
美琴「う、うん……」
木山「……君たちは法則を見つけることにこだわっているようだが、はたしてそれはそんなに大事なことかい?
それは我々のような科学者がやることだ。だってそうだろう、想い人と結ばれたいのなら、結果が起きてなんぼの世界だ」
佐天(む……難しい話になってきたなぁ………)
木山「以上を踏まえるとだ。御坂美琴、君に必要なのはやはり行動すること。法則を見つけて再現性を見出すことではないよ。
ありのまま、感じたままに気持ちをぶつけてきなさい」
美琴「……そうだけど……そうなんだけど……さ……」
美琴(もしも嫌われちゃったら、私、どうなっちゃうんだろ……。これ以上アイツに嫌われるくらいなら、このまま何もしない方が……)
木山「……君は体を張るのは得意みたいだが、心を張ることには臆病なのかい?」
美琴「!」
木山「私に立ち向かってきたときは……もう少し気概を感じたものだが」
美琴「あれはっ……あ、アンタが言わないでよ! あのときは、その……守るものが、あったからよ……」チラチラ
佐天「?」
木山「同じことだよ」
美琴「……!」
木山「それなら今度は自分の気持ちを守ってみなさい。しっかりと、その足と頭で。……なぜなら」
木山「君の脳は、そこにあるのだから」
美琴「!!」
木山「……まぁがんばりなさい。乗りかかった船だ、私でよければいつでも相談に乗るから」ガタッ
美琴「あっ……ちょ、ちょっと……」
木山「これから実験でね。すまないが、今日はこの辺にしてくれないか?」
佐天「み、みさかさん、あたしたちもそろそろ……」
美琴「うん………」
佐天「先生、ありがとうございましたっ!」
美琴「あ、ありがと……」
木山「うむ。何、これくらいのことなら何でもないさ」
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美琴(この女にここまで言われるとはね……。滝壺さんたちにも同じようなこと言われたし……勇気、出さなきゃ)
佐天(き、木山先生、なんだかかっこいい……やっぱり大人だなぁ……。ちょっと感動しちゃった)
木山(……こんな感じでよかったのかなっ……? やった、ちゃんと決め台詞いえたよっ! はるみんがんばったもんね! いえいっ)ドキドキ
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数日後。とある街角。
上条「お、おう………ビリビリ。き、奇遇だな、またしても」
上条(……また投げられるのかな)ドキドキ
美琴「だからぁ! 私には御坂美琴っていう名前があるの! ………名前で呼んでよ、たまには」ボソ
上条「ん? こ、この前のことなら気にするなよ……」
美琴「べ、別に? 最初から気になんかしてないし! バッカじゃないの?」
美琴(……なんとか、なんとか好感度を上げなきゃ……そうじゃなかったら好きって言えないし……)
上条(白井のことでこっちは頭がこんがらがってるっていうのに、こいつは本当に出てくる場所を選ばないな………そうだ)
上条「な、なぁ御坂」
美琴「何よ?」
数日後。とある街角。
上条「お、おう………ビリビリ。き、奇遇だな、またしても」
上条(……また投げられるのかな)ドキドキ
美琴「だからぁ! 私には御坂美琴っていう名前があるの! ………名前で呼んでよ、たまには」ボソ
上条「ん? こ、この前のことなら気にするなよ……」
美琴「べ、別に? 最初から気になんかしてないし! バッカじゃないの?」
美琴(……なんとか、なんとか好感度を上げなきゃ……そうじゃなかったら好きって言えないし……)
上条(白井のことでこっちは頭がこんがらがってるっていうのに、こいつは本当に出てくる場所を選ばないな………そうだ)
上条「な、なぁ御坂」
美琴「何よ?」
なぜかここまでなんだ、すまぬ。
ちなみにプロットは完成したので、なるはやで書きますね。
待っててくれた人ごめんなさい!ちゃお!
ちなみにプロットは完成したので、なるはやで書きますね。
待っててくれた人ごめんなさい!ちゃお!
ヽ、 \\ 丶 \
、 }\ \丶 __、_
\ 、_〉、` ー一 、 -=ミ
`¨二ニ=- ‐… アiV \\
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初春と佐天って御坂と黒子が上条さん好きなの知ってるんだよね?
それでどっちが先にくっつけるか張り合うってるみたいだけど
それは友人として人としてどうなんだ?
それでどっちが先にくっつけるか張り合うってるみたいだけど
それは友人として人としてどうなんだ?
>>323
なんか白い服着た魔法使う人が飛んでいきましたよ
なんか白い服着た魔法使う人が飛んでいきましたよ
>>325
それ魔王様じゃね?
それ魔王様じゃね?
>>326
アレもいつまで続けるつもりなんだろうね
アレもいつまで続けるつもりなんだろうね
~ここまでのあらすじ~
黒子と美琴の想いが交差するとき、上条さんはだいたい不幸になりだす!
上条「……その、何だ。ちょっと話があるんだけど」
美琴「へ?」
美琴(こいつから私に話って……珍しい。……!! え、まさか……)
美琴「は、話って何よ……。時間ならあるけど……」モジモジ
上条「なんていうか、ここでは言いにくいことなんだよな。場所、変えないか?」
美琴「何なのよ! 言いたいことあるならここで言えば? ど、どうせたいしたことじゃないんでしょ?」
上条「はぁ。……お前な、空気読めっての。わかるだろ、こういう展開。『たいした話』、に決まってんだろが」
上条(俺にとっては、だけどな……)
美琴「……ッ!? え、え、ええ?!」
美琴(まさか……まさかまさかぁ!!! そうなの!? ええええええええええそうなのぉ!? ど、どうしよう佐天さん! こんなの台本にないよぅ!)
美琴「ま、待ってお願い! こ、心の準備がまだ……」
上条「いいからついて来いよ。こっち」グイッ
美琴「え、あ……ち、ちょっと……」
美琴(…………こいつの手、あったかいな………ああああ何よ私! してやられてるじゃない!)
上条(仕方ないか。他に話す相手もいないし……)
_______________________________
とある夕暮れ、公園のベンチにて。
上条「ほい、黒糖サイダー」
美琴「あ、ありがと……」ゴクゴク
美琴(落ち着けぇっ! 落ち着け落ち着け。そうだ、こういうときは素数を数えるといいって誰かが……。
1、3、5、7……あ、あれ、1って素数だっけ? ん、素数の定義は確か……。
あ、あれなんだっけわわわ混乱してきた……)ドキドキ
上条「御坂どうした? そんなに悩むなって。何ぶつぶつ言ってんだ?」
美琴「1って素数だっけ?」
上条「は?」
美琴「はっ! ……なんでもない……///」
上条「………?」
上条(数学の授業でもあったのかな……)
美琴(ひつじが一匹、ひつじが二匹……)ドキドキ
とある夕暮れ、公園のベンチにて。
上条「ほい、黒糖サイダー」
美琴「あ、ありがと……」ゴクゴク
美琴(落ち着けぇっ! 落ち着け落ち着け。そうだ、こういうときは素数を数えるといいって誰かが……。
1、3、5、7……あ、あれ、1って素数だっけ? ん、素数の定義は確か……。
あ、あれなんだっけわわわ混乱してきた……)ドキドキ
上条「御坂どうした? そんなに悩むなって。何ぶつぶつ言ってんだ?」
美琴「1って素数だっけ?」
上条「は?」
美琴「はっ! ……なんでもない……///」
上条「………?」
上条(数学の授業でもあったのかな……)
美琴(ひつじが一匹、ひつじが二匹……)ドキドキ
上条「話ってのはさ……」
美琴「キッ 何よ!!!! た、たいした話じゃなかったらホントのホントに、あれよ……。許さないんだから!!!!」
美琴(うううううう、ドキドキするよぉ……。そんな真剣な目で見つめないでよ……。
って、何これ私ヘンだよ! ココがヘンだよ御坂美琴! み、見つめられただけでこんなに……)ドキドキドキドキ
上条「いや、その……そりゃ地球規模で考えたら、たいした話じゃねえかもしれねえんだけどさ」
美琴「何言ってんの! この際地球も子宮もあるもんですか! 女の子が一番大事なのは子宮なんだからね!!」
上条「……?!」
美琴「はっ」
上条「お、おう……覚えておくよ……」
上条(なんか変な薬でも飲んだのかな御坂)
美琴(だぁーーーーーーばかぁーーーーーーーーっ!! し、子宮の話をしてどうすんのよ私!)
上条「……頼むよ。頼れるのはお前しかいないんだ」ギュッ
美琴「へ? た、頼る……?」
美琴(……やっぱり手、あったかい……。安心する………って)
美琴(なんだ……。告白じゃないのか……。私てっきり……)シュン
美琴「……はぁ。何? もしかしてまた宿題の話? ちょっとくらいなら手伝ってもいいけど。アンタ馬鹿だしねーあはは」ゴクゴク
上条「いきなりキスされるのってどう思う?」
美琴「ぶっ!!!!」
上条「お、おい大丈夫か」
美琴「げほげほ……。大丈夫、ちょっと脳内でひつじが牙を向いただけ……。そ、それで何よ、その話……」
上条「いや、そのまんまだよ。お前はいきなりキスされるのってどう思うんだよ? どんな気分だ?」
美琴「!? き、キス!? い、いきなり!?」
上条「ああ」
美琴「そ、それってあれ!? いきなりガバッて、ちゅーされて、『唇、やわらかいな』っていうアレ!?」
上条「う、うーん、ちょっとそこまではわかんねえけど、まあそうだよ。そういうことされたらどう思う?」
美琴(えええええ何!? ど、どういうことなの!? 今から私キスされちゃうの!? そ、そのあと『お前も子供じゃないんだ、わかるだろ』って……。
『わかっててきたんだよな? たいした話の続きは、ホテルでゆっくりしようぜ』ってなって……そ、そのまま………そのままあああああああああああ)
上条「お、おい御坂……」
美琴「なっ何っ!? えとえと、わ、私一応まだ中学生だし、ホテルは早いっていうか、いきなりだと怖いっていうか……」
上条「?? 鼻血、出てるぞ」
美琴「っ!?」フキフキ
上条「で、どうなんだよ? どんな気持ちだ?」
美琴「だだだだだだだめよっ、や、やっぱり私最初はちゃんとした関係になってからがいいもんっ!
そ、それでそれで、クリスマスにサンタのコスプレするのっ! 私がプレゼントになるのぉっ!!」アセアセ
上条「………え?」
美琴「……はっ!!!」
美琴(何言ってるの私!!!! それは別の話っ!!! そんな展開ありえるわけないでしょーが!!!バカバカ!)
美琴(ここは冷静にならないと……黒子が一匹、黒子が二匹……)
美琴「……ふ、ふーん? まぁ誰にそゆことしようとしてるかはわかんないけど、アンタにできるの?」
上条「え?」
美琴「ほらみなさいよ。アンタじゃせいぜいあれよね、噛み噛みの口調で、
『そそそそそそそげぶぶっぶ』とかなんとか、
適当なこと言って寸止めになるのがオチってもんだし」ゴクゴク
上条「いや、その、まぁ俺は確かにそうなりそうなんだけど」
美琴「そうでしょうそうでしょう」ゴクゴク
上条「白井にキスされたんだよ、俺」
美琴「あははそうそう黒子もよくいきなりね……」
美琴「…………………………………………………………え?」ピタリ
美琴「今……何て?」
上条「う、うん?いやほら、白井とこの前カラオケに行ってさ。そのときに、こう、ジュースをこぼした弾みにいきなり、さ……」
美琴「くろこ………が………?」
上条「お、おう。なんかさ、やっぱ女の子だし、ほら、こういうのってあんまり広めるようなことじゃねえだろ?
その、俺も初めてだったしさ……。お前は白井と仲いいから、なんていうか、いい意見聞けるかなって」
美琴「………………」
上条「ど、どうした? ああああ、やっぱこういうのって誰かに聞くべきようなことじゃないよな! 俺ってやつはホント……」
美琴「……よかったじゃない」
上条「え? なんて?」
美琴「………よかったねって言ってるの!……あはは、 なーんだ、そういう話? アンタって本当に鈍感よね。
そんなの好きって合図に決まってるでしょ」
上条「や、やっぱりそうなのか?」
美琴「……そうよ。この鈍感男」ゴクゴク
上条「……うーん。やっぱりそうなのか。いやほら、あまりにもいきなりでさ。俺も混乱しちまって」
美琴「あの子はああ見えて男には奥手みたいだからね。言葉でどうこう言うタイプじゃないし」
上条「そう言われてみれば確かにその節はあったなぁ。妙に距離近かったし」ポリポリ
上条(それであんなスカート短かったり、恋する乙女チューンばっかり選んでたのか……)
上条(そう考えるとあれだな、俺はすげえ空気読めない行動してたんだな、色々……)トホホ
美琴「もぉ。少しは気持ちに気づいてあげてよ。私の大切な後輩なんだからさ。頼むよ高校生!」ドンッ
上条「あはは、面目ない。今度からは気をつけなきゃな」
美琴「……それで? どうなの、あの子のこと」
上条「ん?」
美琴「そんなことされたからにはちゃんと答え、考えてんでしょーね?」
上条「お、おう……まぁ、少しは……」
美琴「………………」ジーッ
上条「そ、そんな目で見るなって! ちゃんと考えてるよ、ちゃんと……」
美琴「………ちゃんと?」
上条「ああ、本気でな! 上条さんなめるなって!」
美琴「………ほんき?」
上条「な、なんだよしつけぇな! 疑ってんのか?」
美琴「べつに」ゴクゴク
上条「明らかに疑ってんだろ! ……でもまぁ、正直めっちゃ混乱してるよ。
い、言い訳みたいになっちまうけど、なんていうか……。
俺、白井のことあんまり知らないし、今までそういう目で見てこなかったから、いきなり言われても……」
美琴「……ふーん………」
上条(急に落ち着きだしたな……なんだ? 俺、なんか間違ったこと言ったのかな?)
美琴「話って、それだけ?」
上条「お、おう。まぁ、一応、今んとこは……」
美琴「そうなんだ。それじゃ、私、そろそろ帰る」
上条「え? も、もう門限か? その、もうちょっと詳しく聞いたりとか……」
美琴「いいの! ちゃんと相談、乗ってあげたでしょ? 今度ファミレスおごってよね」ガタッ
美琴(………………)
上条「あ、ああ。そうだ、よかったら送ってくよ。暗いだろ、帰り道」
美琴「馬鹿じゃないの? 私、これでも学園都市のレベル5だから。 アンタに送られるほど落ちぶれてないっての!」
美琴(………気持ち………)
上条「はは……。まぁそうだよな。俺なんかレベル0の無能力者だし」ポリポリ
美琴「やっと気づいたかー? このばーか」
上条「あはは………さすが御坂、向かうところ敵なしだな」
美琴(……………私の………)
美琴「まったくもう。鈍感男は困ったもんねー。私に頼らないと色恋のひとつや二つも解決できないんだから」
上条「おいおい、そういうお前はどうなんだよ? 恋は盲目っていうだろ」
美琴「自分のことになるとわからなくなるってやつ?」
美琴(…………私の、気持ち………)
上条「そうそうそれそれ。……お前も困ったら相談しろよな。上条さんでも話くらいは聞けるぜ」エッヘン
美琴「ははっ、アンタなんかに相談するくらいなら黒子に言うわよ。うぬぼれるなっつーの、ばーか」
美琴(………心を、張る……気概……)
美琴「まぁ、こんな私でも生きてたら好きな人くらいはできるかもね。考えとく。……それから」
上条「ん?」
美琴「前にした年上の人を好きになってる友達の話、あれ黒子のことだから」
上条「……え?それって……」
美琴「そーゆーこと。まぁがんばりなさい、青年!」スタスタ
上条「……お前の方が年下だろがよ……。またな、御坂」
美琴「はいはい、また今度」スタスタ
美琴(…………一期、一会)
木山(君の脳は、そこにあるのだから。)
美琴「………!!」グッ
上条(そっかぁ。やっぱりあれはそういう合図だったんだな。ごめんな白井、気づいてあげられなくて。
……帰ったら色々と整理してみよう。土御門に聞けば色々相談にのってくれるかも……)
美琴「ねえ」
上条「ビクッ! な、なんだよ、どうした? やっぱり送ってくか?」
美琴「そうじゃないの。……やっぱり相談、今のって」スタスタスタスタ
上条「え? え? えええ?」
上条(おおっ? きょ、距離がち、近いですよ御坂さん?)
美琴「……そ、その……………」
上条「ど、どうした? 長くなる話ならほら、もう一回ベンチに座って……」
上条(御坂からただならぬ覚悟を感じる……。ま、まさかまた決闘とか言い出すんじゃ……)
美琴「……………………わ、わたわた、私っ!!!!!!!」ギュッ!
上条「へぁっ!?」
上条(く、ぐるじい!!)
上条「どどっどどうしたんですか御坂さん!? そんなに締め付けられたら背骨が折れちゃいますけど!?」
美琴「……ね、ねえ、び、びっくりしない? 絶対びっくりしない? 怒ったりしない? このツンデレって言ったりしない??」
上条「そ、そんなに一度にはしゃべれないと思うけど……」
美琴「わ、私ね………あ、あ、あああああ、アンタのことが…………」
美琴「…………好きなのっ!!!!!!!!大好きなのッ!!!!!!!!!」
上条「……!?」
なぜかここまでなんだ。すまねえ。
本日予定はいってるので続きはまた近々。
ちゃおず!
本日予定はいってるので続きはまた近々。
ちゃおず!
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