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元スレ黒子「これからは敵同士、ですわね?」美琴「望むところよ?」
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黒子「この白井黒子、全身全霊をもってして、お相手しますわ」
美琴「へえ……。黒子、あんたはいつからこの私に、そんな大層な口が利けるようになったわけ?」ビリビリッ
黒子「確かにお姉様は常盤台のレベル5。実戦ではわたくしの負けで満場一致ですの」
美琴「それとこれとは別、っていいたそうね」
黒子「違いますの?」
美琴「カチンッ!……いいわ、あんたがその気なら私も本気で相手してあげる」ビリビリビリッ
二人がいるのはとある寮の室内。
消灯時間はとうに過ぎているのだが、
今宵ばかりは落ち着いていられないようだった。
美琴「へえ……。黒子、あんたはいつからこの私に、そんな大層な口が利けるようになったわけ?」ビリビリッ
黒子「確かにお姉様は常盤台のレベル5。実戦ではわたくしの負けで満場一致ですの」
美琴「それとこれとは別、っていいたそうね」
黒子「違いますの?」
美琴「カチンッ!……いいわ、あんたがその気なら私も本気で相手してあげる」ビリビリビリッ
二人がいるのはとある寮の室内。
消灯時間はとうに過ぎているのだが、
今宵ばかりは落ち着いていられないようだった。
黒子「そのやる気が空回りしていたのはどこの誰やら……」ヤレヤレ
美琴「うっ……うっさいわね!あんたこそ急にポッと出てきたくせに!まるで横取りよね、横取り!」
黒子「なっ……!わっ、わたくしだってこう見えても前々から……」
美琴「ふーん?ちょっと前にはアイツのことボロクソに言っておいて、よく言うわよ。
アイツのこと何て言ってたっけ?類人猿?ひどい言い様よね」
黒子「あ、あのときはあのときですの!昔の話ですわ」
美琴「で?その類人猿とやらになびいちゃったわけ?あんたが?へええええ?
そんな浮ついた気持ちで、私の相手が勤まるのかしらねー?」
黒子「……お姉様こそ、あの方の前でツンツンデレデレと、見ている方が恥ずかしくなりますわ。
会う度会う度ひどい目に遭わせて、ああ、なんて可哀想なお方……」
美琴「い、いいじゃないのそれくらい!属性ってやつよ!ぞくせい!
あんたみたいな百合風味の変態と違うんだから、私は!」
黒子「ひ、人のことを変態とはどういう言い草ですの?!
そりゃ、ちょっと前ならそう思われても仕方ないと所もありましたけれど……。
と、とにかく!」
美琴「……ええ、わかってるわよ」
黒子「徹底抗戦ですの!」ビシッ
美琴「徹底抗戦よ!」ビシッ
時はしばし前に遡る。
白井黒子はいつものように、風紀委員の仕事に勤しんでいた。
黒子(まったく最近の仕事はどうにも細かい作業が多いですわね。
少し引き受ける仕事を選ばないと…………あら?)
道を歩いていて遭遇したのは、見知った顔だった。
黒子(あれは………上条当麻!)
上条「お、白井じゃないか。なにしてんだ?」
黒子「ご挨拶ですわね。言いませんでした?わたくし、ジャッジメントですの。
今日もこうして風紀を乱す輩がいないかと……」
上条「はは、わかってるって。毎日ご苦労さんだな」
黒子(えらそうにっ!この男のせいでお姉様は、色々と……)
上条「何だ?そんな曇った顔して」
黒子「……上条さんこそ、今日は何を?」
上条「勉強だよ、勉強。気分転換に外でやろうかと思ってさ。
ほら俺、無能力者だし、こういうのはからっきしなんだ。
お嬢様にはわからないかもしれないけどな」
黒子「あら、それはお嬢様だの庶民だの、関係なくてですわよ?
貴方の脳みその問題ですの」
上条「相変わらず手厳しいなあ」ポリポリ
上条「そういや御坂は元気か?」
黒子「……元気じゃなかったらどうだっていいますの?貴方には関係ない話ですの」
上条「おいおい、そこまで邪険にしなくていいだろ」
黒子「ふんっ、とにかく関係ないことですのっ」
上条「そんなに嫌いかよ、俺のこと……。まあいいや、じゃあな」
黒子「お待ちを」
上条「?」
黒子「……元気じゃなかったらどうだっていいますの?貴方には関係ない話ですの」
上条「おいおい、そこまで邪険にしなくていいだろ」
黒子「ふんっ、とにかく関係ないことですのっ」
上条「そんなに嫌いかよ、俺のこと……。まあいいや、じゃあな」
黒子「お待ちを」
上条「?」
黒子(この男に接近してみて何か弱みをにぎれば、お姉様も目を覚ますかもしれませんわね…)
黒子「………上条さん!」
上条「な、なんだよ……まだ何か言いたいことあるのか?」
黒子「その……す、少しならこのわたくしが、教授してあげてもよろしくて、ですの」
黒子(はッ!わたくし何でこんな言い方を……。これじゃまるで殿方に恥らう乙女みたいですの……)
上条「はい?」
黒子「だから勉強を教えてあげるって言ってますの!」
上条「勉強?……い、いいけどお前、どういう風の吹き回しだよ……」
黒子「あ、貴方みたいな類人猿が一人で勉強しても、途中で行き詰るのが関の山ですわ。
なんというか……そう、これも仕事ですの」
上条「仕事ぉ?」
黒子「風紀委員の仕事ですの!ボランティアみたいなものですわ。
そう、これはボランティアですの」
上条「……お前、何かたくらんでないだろうな」
黒子「ギクッ!……とととととにかく、どうしますの?やるんですの?やらないんですの!?」
上条「そりゃ教えてもらうのはありがたいけどさ……。お前仕事中じゃないのか?」
黒子「すぐに片付けなきゃいけないようなことでもないですわ。
わかったなら、ほら、行きますわよ」
上条「お、おい、手ぇ引っ張るなって」
黒子(ふっふっふ。作戦成功ですの。あとはどうにかしてこの男の弱みを……って)
黒子「……なっ、急に手をつなぐなんてっ、あ、あああああ貴方このわたくしに何をする気でしたの!?」バキッ
上条「いてえ!!!何いってんだ、お前が急に引っ張ったんだろうが!!」
黒子「あ、こ、これは失礼………」
黒子(殿方の手なんてひさしぶりに握ってしまいましたわ………)ドキドキ
黒子「……とにかく、行きますわよ、上条さん」テクテク
上条「はぁ………大丈夫かなぁ………」
黒子「すぐに片付けなきゃいけないようなことでもないですわ。
わかったなら、ほら、行きますわよ」
上条「お、おい、手ぇ引っ張るなって」
黒子(ふっふっふ。作戦成功ですの。あとはどうにかしてこの男の弱みを……って)
黒子「……なっ、急に手をつなぐなんてっ、あ、あああああ貴方このわたくしに何をする気でしたの!?」バキッ
上条「いてえ!!!何いってんだ、お前が急に引っ張ったんだろうが!!」
黒子「あ、こ、これは失礼………」
黒子(殿方の手なんてひさしぶりに握ってしまいましたわ………)ドキドキ
黒子「……とにかく、行きますわよ、上条さん」テクテク
上条「はぁ………大丈夫かなぁ………」
二人が入ったのはとある喫茶店。
サンドイッチをほうばりながら、黒子は教科書をめくっていた。
黒子「見るからに大した問題ではありませんわね」
上条「そ、そうなのか?」
黒子「高校生の宿題と仰るから、幾分かは頭をひねらすかと思っていましたが……。
これならわたくしでもなんとか解けますわ」
上条「………お前らの学校ってのはどんだけ進んでるんだよ…トホホ………」
黒子「というか貴方、この程度の問題に四苦八苦していましたの?」
上条「うるせえなあ、どうせ上条さんは無能力者の落ちこぼれですよっ」
黒子「まったく………どうしてこんなのにお姉様は……」
上条「何か言ったか?」
黒子「い、いえ……特には……」
サンドイッチをほうばりながら、黒子は教科書をめくっていた。
黒子「見るからに大した問題ではありませんわね」
上条「そ、そうなのか?」
黒子「高校生の宿題と仰るから、幾分かは頭をひねらすかと思っていましたが……。
これならわたくしでもなんとか解けますわ」
上条「………お前らの学校ってのはどんだけ進んでるんだよ…トホホ………」
黒子「というか貴方、この程度の問題に四苦八苦していましたの?」
上条「うるせえなあ、どうせ上条さんは無能力者の落ちこぼれですよっ」
黒子「まったく………どうしてこんなのにお姉様は……」
上条「何か言ったか?」
黒子「い、いえ……特には……」
上条「…………あのさ」
黒子「……であるからして、今は一次元の場合で考えましたけど、
3次元になってもそれぞれの成分について変数分離でとくだけで、
結局はe^ik1x,e^ik2y,e^ik3zの積になるわけでして……」
上条「なぁ、白井」
黒子「ん、どうされましたの?」
上条「これは一体全体、将来何の役にたつんだ?」
黒子「波動関数は基本ですのよ?わたくしの能力には必要不可欠な知識でして……」
上条「いや、それはいいんだけどよ……。本当にこれは高校生が解く問題なのか?」
黒子「ええ?わたくしは中学でやりましたわよ?」
上条「………まあいいや、お前ってやっぱすごいんだな」
黒子「ふふっこの手の問題は十八番ですわ」エッヘン
上条「恐れいったよ、さすが風紀委員だな」
黒子「やっとわたくしの凄さに気づきましたわね?毎回お姉様の影に埋もれがちですが、そもそもレベル4というのは……」
上条「口元、ケチャップついてるぞ」フキッ
黒子「ッ!?」
上条「? どうした? 今度は顔がケチャップみたいだぞ」
黒子「な、なななななんでもありませんののの………」
黒子(くくく唇に一瞬、指が、指がっ)
上条「それで、その波動ナントカってやつはどうなるんだよ? 両手から噴射できるのか?」
黒子「……はっ、そ、それでそれで、ですわね……」
黒子(うう、頭が回らないですの………)
上条「ん? それで?」
黒子「いや、その、つまりですわね……ええと………こ、こっちの積とこっちの積が……、
あ、あら、それは違う問題でしたの……うう………」
上条「はは、おいおいそんな焦るなって。ゆっくりでいいから、な?」
黒子「~~っ!?」
黒子(女性の頭を簡単に触るなんてどういう神経してますの!?いや、でも、これは……)
黒子「す、少し休憩しますの!わたくし、お手洗いに行ってきますわ!」
上条「おう。食べ物ほかにいるか?」
黒子「いりませんのっ!!!!!!」
黒子(またケチャップがついたりしたら頭が噴火してしまいますの……)
黒子「な、なななななんでもありませんののの………」
黒子(くくく唇に一瞬、指が、指がっ)
上条「それで、その波動ナントカってやつはどうなるんだよ? 両手から噴射できるのか?」
黒子「……はっ、そ、それでそれで、ですわね……」
黒子(うう、頭が回らないですの………)
上条「ん? それで?」
黒子「いや、その、つまりですわね……ええと………こ、こっちの積とこっちの積が……、
あ、あら、それは違う問題でしたの……うう………」
上条「はは、おいおいそんな焦るなって。ゆっくりでいいから、な?」
黒子「~~っ!?」
黒子(女性の頭を簡単に触るなんてどういう神経してますの!?いや、でも、これは……)
黒子「す、少し休憩しますの!わたくし、お手洗いに行ってきますわ!」
上条「おう。食べ物ほかにいるか?」
黒子「いりませんのっ!!!!!!」
黒子(またケチャップがついたりしたら頭が噴火してしまいますの……)
黒子(だめですのよ、黒子)
黒子(わたくしはお姉様一筋、まかり間違ってもあのような類人猿に、こ、ここ心躍らせるなんて……)
トイレの鏡を見つめて、自分の表情を見る。
たしかに、ケチャップ色だった。
黒子(こ、こんなに顔を染めるなんていつ以来ですの?!しかも相手があの類人猿!くぅうう、
なんたる醜態、ですわ!黒子しっかり!!!)パンパン!
黒子(……目的を忘れちゃだめですの。弱みを握って帰って、そう、お姉様に…)
黒子(ふふ、落ち着いてきましたわ。どうせ相手はあの程度の問題も解けないような類人猿。
わたくしの魅力で懐柔して、そのあとは………)
______________
黒子「お待たせですの」
上条「おお、遅かったな」
黒子「……ちょっと目的を忘れていて……」
上条「目的?」
黒子「な、何でもありませんの!さあ、続けますわよ!」
黒子(わたくしはお姉様一筋、まかり間違ってもあのような類人猿に、こ、ここ心躍らせるなんて……)
トイレの鏡を見つめて、自分の表情を見る。
たしかに、ケチャップ色だった。
黒子(こ、こんなに顔を染めるなんていつ以来ですの?!しかも相手があの類人猿!くぅうう、
なんたる醜態、ですわ!黒子しっかり!!!)パンパン!
黒子(……目的を忘れちゃだめですの。弱みを握って帰って、そう、お姉様に…)
黒子(ふふ、落ち着いてきましたわ。どうせ相手はあの程度の問題も解けないような類人猿。
わたくしの魅力で懐柔して、そのあとは………)
______________
黒子「お待たせですの」
上条「おお、遅かったな」
黒子「……ちょっと目的を忘れていて……」
上条「目的?」
黒子「な、何でもありませんの!さあ、続けますわよ!」
数十分後。
黒子「ちょっと上条さん、聞いてますの?」
上条「聞いてはいるんだけどよお、うーん、やっぱり難しいな」
黒子「あらあら、この程度で根をあげるようでは先が思いやられますわね?」
上条「はは、白井は結構しっかりした指導者になりそうだな。
家庭に入っても、意外と教育ママになったりしてな」
黒子「当たり前ですの。お姉様と結婚した暁にはそれはもう……」
上条「お姉様?」
黒子(はっ、いけない、またペースをつかまれてしまいますの!
……そうだ、ここで作戦を……)
黒子「上条さん?」
上条「ん?」
黒子「少々突然ですが、お姉様のこと、どう思ってますの?」
上条「御坂のこと?」
黒子「ちょっと上条さん、聞いてますの?」
上条「聞いてはいるんだけどよお、うーん、やっぱり難しいな」
黒子「あらあら、この程度で根をあげるようでは先が思いやられますわね?」
上条「はは、白井は結構しっかりした指導者になりそうだな。
家庭に入っても、意外と教育ママになったりしてな」
黒子「当たり前ですの。お姉様と結婚した暁にはそれはもう……」
上条「お姉様?」
黒子(はっ、いけない、またペースをつかまれてしまいますの!
……そうだ、ここで作戦を……)
黒子「上条さん?」
上条「ん?」
黒子「少々突然ですが、お姉様のこと、どう思ってますの?」
上条「御坂のこと?」
黒子(ふふふ、これぞお姉様の悪口を言わせて告げ口してやる作戦、ですの!
どうせこの類人猿のことだし、お姉様についていい印象を抱いてるわけがありませんわ!
だいたい毎回追い掛け回されていることですし………。さあ!お姉様への不満をぶちまけなさい!
さんざん愚痴らせて、あとでお姉様に告げ口して、それで………ふふふふふふふ)
上条「いい子だよな」
黒子「そうそういい子…………って、へ?」
上条「なんていうか、うまく言えないけどいい子だと思うよ。
俺に対してはちょっと当たりが強いけどさ、芯が強くて努力家だし。
顔も可愛いし、女の子からしても理想なんじゃないか?
その上常盤台のレベル5、学園都市の頂点だろ?
正直言って俺なんかからしたら非の打ち所がないよ」
黒子「………そ、そう、ですわね」ボーセン
上条「いいから白井、続きを教えてくれよ。さっきから難しすぎて頭がパンクしそうなんだ」
黒子「え、ええ…………」
黒子(………なんだか………変な気持ちですの…………)
どうせこの類人猿のことだし、お姉様についていい印象を抱いてるわけがありませんわ!
だいたい毎回追い掛け回されていることですし………。さあ!お姉様への不満をぶちまけなさい!
さんざん愚痴らせて、あとでお姉様に告げ口して、それで………ふふふふふふふ)
上条「いい子だよな」
黒子「そうそういい子…………って、へ?」
上条「なんていうか、うまく言えないけどいい子だと思うよ。
俺に対してはちょっと当たりが強いけどさ、芯が強くて努力家だし。
顔も可愛いし、女の子からしても理想なんじゃないか?
その上常盤台のレベル5、学園都市の頂点だろ?
正直言って俺なんかからしたら非の打ち所がないよ」
黒子「………そ、そう、ですわね」ボーセン
上条「いいから白井、続きを教えてくれよ。さっきから難しすぎて頭がパンクしそうなんだ」
黒子「え、ええ…………」
黒子(………なんだか………変な気持ちですの…………)
ある程度勉強が進んだ頃、
黒子の住む寮の門限がせまっているという理由で、その日は解散となった。
上条「今日はありがとな。マジで助かったよ」
黒子「こ、これくらいなんでもないですの」
上条「でもお前、風紀委員の仕事は大丈夫だったのか?」
黒子「あ……。まったく、貴方のせいでこんな時間になってしまいましたわ!
お礼は結構ですから、せいぜい帰った後に理解できなかった問題に苦しみやがれですの!」
上条「そう言うなって。ほんとに感謝してるんだからさ」ポンポン
黒子「な……っ!……わ、わわわわたくしは仕事があるのでこれで!!」ヒュン
上条「……わっ!あ、テレポートか。……素っ気ねえなあ。やっぱ嫌われてんのかな」
___________________________
ヒュン
黒子「はぁ……はぁ………」ドキドキドキドキドキ
黒子(ゆ、油断の隙もあったもんじゃないですの!気安く頭をさわってきて……!………でも……)
黒子(あの類人猿、お姉様のことを褒めていたのに……、わたくしはどうしていい気がしないんですの……?
なんだか心が沈むような………はっ)
黒子(ち、違いますわよね、まさか。わ、わたくしに限って、あんな類人猿なんかに、た、たった一回会っただけで……)
寮への足取りは重かった。
黒子(……………でも………)
黒子(……………すこしだけ)
黒子(………本当にすこしだけ、お姉様の気持ちがわかりましたわ………)
黒子のそれと同じように、その日の夕暮れの風は温かかった。
黒子の住む寮の門限がせまっているという理由で、その日は解散となった。
上条「今日はありがとな。マジで助かったよ」
黒子「こ、これくらいなんでもないですの」
上条「でもお前、風紀委員の仕事は大丈夫だったのか?」
黒子「あ……。まったく、貴方のせいでこんな時間になってしまいましたわ!
お礼は結構ですから、せいぜい帰った後に理解できなかった問題に苦しみやがれですの!」
上条「そう言うなって。ほんとに感謝してるんだからさ」ポンポン
黒子「な……っ!……わ、わわわわたくしは仕事があるのでこれで!!」ヒュン
上条「……わっ!あ、テレポートか。……素っ気ねえなあ。やっぱ嫌われてんのかな」
___________________________
ヒュン
黒子「はぁ……はぁ………」ドキドキドキドキドキ
黒子(ゆ、油断の隙もあったもんじゃないですの!気安く頭をさわってきて……!………でも……)
黒子(あの類人猿、お姉様のことを褒めていたのに……、わたくしはどうしていい気がしないんですの……?
なんだか心が沈むような………はっ)
黒子(ち、違いますわよね、まさか。わ、わたくしに限って、あんな類人猿なんかに、た、たった一回会っただけで……)
寮への足取りは重かった。
黒子(……………でも………)
黒子(……………すこしだけ)
黒子(………本当にすこしだけ、お姉様の気持ちがわかりましたわ………)
黒子のそれと同じように、その日の夕暮れの風は温かかった。
とりあえずここまでっす。
需要があれば明日以降かきますね。駄文失礼しました。
需要があれば明日以降かきますね。駄文失礼しました。
乙
黒子の可愛さは、お姉様への感情を超える恋をした時発揮されると思ってる
黒子の可愛さは、お姉様への感情を超える恋をした時発揮されると思ってる
>>1乙
上黒とか俺得すぎ
上黒とか俺得すぎ
双方「徹底抗戦」って言ってるから、そげぶは誰か別人と
くっつく寸前で二人ともここから逆転を狙うって意味じゃないの?
くっつく寸前で二人ともここから逆転を狙うって意味じゃないの?
上黒で大興奮して人を背負って6km歩いた疲れが飛んだぜヒャッホウ!
数日後、とある寮の室内。
美琴「黒子ー、初春さんがこれ、頼まれてた資料だって」
黒子「! は、はいですの……」
美琴「……どうしたの? なんか最近元気ないわね」
黒子「そ、そんなことはないですの。黒子は今日も元気いっぱいですわ」
美琴「ふーん、それならいいんだけど。なんか悩み事?」
黒子「………」
黒子(お姉様はやっぱり、上条さんのことが……)
美琴「な、なによジロジロ見てきて……」
黒子「……なんでもないですの」プイッ
美琴「素っ気無いわねー。これでもアンタの同居人よ? 困ったことあったらいつでも相談していいんだからね」
美琴「黒子ー、初春さんがこれ、頼まれてた資料だって」
黒子「! は、はいですの……」
美琴「……どうしたの? なんか最近元気ないわね」
黒子「そ、そんなことはないですの。黒子は今日も元気いっぱいですわ」
美琴「ふーん、それならいいんだけど。なんか悩み事?」
黒子「………」
黒子(お姉様はやっぱり、上条さんのことが……)
美琴「な、なによジロジロ見てきて……」
黒子「……なんでもないですの」プイッ
美琴「素っ気無いわねー。これでもアンタの同居人よ? 困ったことあったらいつでも相談していいんだからね」
黒子「……少々、いり込んだ事情でして………」モジモジ
黒子(………やっぱりわたくしなんかが、口を挟む余地はないんですの。他人の恋路の間に入るなんて……)
美琴「ん?………はっはーん、もしかしてあんた、好きな人でもできたの?」
黒子「ふぇ?!ち、ちちちち違いますの!!だ、誰があんな類人猿……。く、黒子はお姉様一筋ですの!」
美琴「あっれー、もしかして図星?(るいじんえん……?)ははーん、ついに黒子も恋する乙女に目覚めたわけね?」
黒子「………お姉様は恋する乙女なんですの?」
美琴「え? な、何を根拠に、わ、私はちがうわよ!」アセアセ
黒子「………だって今、黒子『も』って……」
美琴「それは言葉のアヤってやつ!」
黒子「……お姉様」
美琴「な、なによ………」
黒子「やっぱり、そのぅ………、殿方というのはあれでしょうか、年下には興味がないというか、子供扱いというか……」
美琴「……うーん、どうなんだろ。私もそんなに経験あるわけじゃないけど、結局は年の差なんて関係ないんじゃない?」
黒子「そうでしょうか……」
美琴(アイツはどうなんだかわかんないけどね。はぁ、自分の願望を言ってどうすんのよ、私…)
美琴「ってことは、あんたのお相手は年上の人なの?」
黒子「まっ、まだ相手と決まったわけでは………」
美琴「隠したってわかるわよー、このこの。で? どんな人?」
黒子「そ、それはいえないですの!」
美琴「んー? ってことはもしかして私が知ってる相手? 誰よー? 教えなさいよー」ツンツン
黒子「…………うう……黒子は、黒子は……」グスッ
美琴「ああ、ごめんごめん! なかないの。……ほら、こっちおいで?」ヨシヨシ
黒子(お姉様がこんなに優しいのは初めてですの……。普段なら喜ぶべきこの状況、うう……でも……)
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