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元スレ勇者「長老、なんかこの剣喋ってない?」長老「なんじゃと」聖剣「……」
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勇者「……」
ズタ袋「む。どうした」
勇者「いや。お前って普通に魔法詳しいんだなって素直に感心してた。ありがとうな」
ズタ袋「……当然だ。わたしは魔の秘技によって不死の法を得た者だぞ」
ズタ袋「自らの知と技を持って手に入れたのだ。呪われし者や悪魔の力を持って不死を得たような半端者と一緒にされては困る」
勇者「へぇ。不死者って言っても色々あるんだな。お前はあくまでも魔法使いってことか」
ズタ袋「……その、そこらの人間の職と同じ呼び方はやめよ。わたしが安っぽくなるであろう」
ズタ袋「む。どうした」
勇者「いや。お前って普通に魔法詳しいんだなって素直に感心してた。ありがとうな」
ズタ袋「……当然だ。わたしは魔の秘技によって不死の法を得た者だぞ」
ズタ袋「自らの知と技を持って手に入れたのだ。呪われし者や悪魔の力を持って不死を得たような半端者と一緒にされては困る」
勇者「へぇ。不死者って言っても色々あるんだな。お前はあくまでも魔法使いってことか」
ズタ袋「……その、そこらの人間の職と同じ呼び方はやめよ。わたしが安っぽくなるであろう」
ズタ袋(……それにしても)
ズタ袋(傷と魔力の治りが遅すぎる)
ズタ袋(いくら聖剣に貫かれたとは言え、治りの進みが想定の半分にも満たない)
ズタ袋(どうにもこの王都は居心地が悪い……何か裏があるのか?)
ズタ袋(このままでは、いつこの状況から抜け出せるかもわからぬ……)
ズタ袋「……」
メロンパン職人「勇者さん、今日は残り、どうします?」
勇者「んー。俺はちょっと調べたいことがあるかな。大した用でもないし、お前は自由にしてていいぞ」
ズタ袋(傷と魔力の治りが遅すぎる)
ズタ袋(いくら聖剣に貫かれたとは言え、治りの進みが想定の半分にも満たない)
ズタ袋(どうにもこの王都は居心地が悪い……何か裏があるのか?)
ズタ袋(このままでは、いつこの状況から抜け出せるかもわからぬ……)
ズタ袋「……」
メロンパン職人「勇者さん、今日は残り、どうします?」
勇者「んー。俺はちょっと調べたいことがあるかな。大した用でもないし、お前は自由にしてていいぞ」
ズタ袋ちゃんがどんな見た目なのか気になる
ロリババァなの?
ロリババァなの?
王城
……
……
監察官「……では予定通り、今宵、王都貴族の身辺調査を実施するということで宜しいですな」
王「抜き打ちだからな。もちろん事前連絡は一切ナシだ」
騎士長「後ろ暗いものを持つ貴族が、調査の際に悪足掻きとして抵抗するかもしれません。手筈通り、騎士達を同行させましょう」
監察官「よろしく頼みます」
……
……
監察官「……では予定通り、今宵、王都貴族の身辺調査を実施するということで宜しいですな」
王「抜き打ちだからな。もちろん事前連絡は一切ナシだ」
騎士長「後ろ暗いものを持つ貴族が、調査の際に悪足掻きとして抵抗するかもしれません。手筈通り、騎士達を同行させましょう」
監察官「よろしく頼みます」
監察官「……して、その……聖女様の方は……?」
王「少し遅れているらしい」
王「彼女も多忙だからな。じきに到着する頃とは思うが……」
ガチャッ
姫「お父様」
王「少し遅れているらしい」
王「彼女も多忙だからな。じきに到着する頃とは思うが……」
ガチャッ
姫「お父様」
王「……今は取り込みだ。何の用だ?」
姫「もうっ。今みなさんがお話していることに関係することですよ」
姫「聖女様がお見えになられたので、お連れしました」
王「! 来たか」
姫「もうっ。今みなさんがお話していることに関係することですよ」
姫「聖女様がお見えになられたので、お連れしました」
王「! 来たか」
聖女「遅れてしまい、申し訳ありません……」
王「なに、気にしないでくれ聖女殿。こちらこそ、急な呼び出しですまなかった。応えてくれて感謝する」
監察官(聖女様……こんなに近くで見るのは初めてだ)
騎士長(そう言えば娘がサインを欲しがっていたな)
女騎士(……)
姫(女騎士……何やら話しかけたそうにうずうずしていますね)
王「なに、気にしないでくれ聖女殿。こちらこそ、急な呼び出しですまなかった。応えてくれて感謝する」
監察官(聖女様……こんなに近くで見るのは初めてだ)
騎士長(そう言えば娘がサインを欲しがっていたな)
女騎士(……)
姫(女騎士……何やら話しかけたそうにうずうずしていますね)
……
……
王「––––––––と言うわけで、今夜中に全ての貴族の屋敷を回りたい」
聖女「わかりました。微力ながら、お手伝いさせていただきます」
王「……夜通しの仕事になるだろう。無理をさせてすまないな」
聖女「いえ。この力がみなさんのお役に立てると言うのなら……こう言う時のために授かった力なのですから、存分に使ってください」
……
王「––––––––と言うわけで、今夜中に全ての貴族の屋敷を回りたい」
聖女「わかりました。微力ながら、お手伝いさせていただきます」
王「……夜通しの仕事になるだろう。無理をさせてすまないな」
聖女「いえ。この力がみなさんのお役に立てると言うのなら……こう言う時のために授かった力なのですから、存分に使ってください」
姫「あの……」
王「む? 何だ?」
姫「今回の一件、勇者さまには声を掛けなかったのですか?」
王「……勇者殿か」
聖女「!」ビクッ!
王「む。聖女殿、どうかされたか」
聖女「い、いえ。何でもありません」
王「?」
王「む? 何だ?」
姫「今回の一件、勇者さまには声を掛けなかったのですか?」
王「……勇者殿か」
聖女「!」ビクッ!
王「む。聖女殿、どうかされたか」
聖女「い、いえ。何でもありません」
王「?」
姫「勇者さまなら、お願いすればきっと力になってくれると思うのですが」
王「確かに、勇者殿が居れば心強いことではあるが……彼もまた北の都市の件を解決してきたばかりだ。疲れもあるだろう」
王「それに、元はと言えばこの国の貴族の問題なのだ。今回は聖女殿の力を借りることになってしまったが、本来なら我々のみで解決するべき案件だ」
王「彼にはまた、彼が必要となる場面で動いてもらう日が来るだろう。国の内部のいざこざなどに、無闇に巻き込むようなことはしたくない」
姫「……そうですか」
女騎士「姫、私も王の仰る通りと思いますよ」
女騎士(彼がいると何をしでかすかわからないですし)
聖女(ゆ、勇者さんは来ないのですね)
聖女「……」ホッ
王「確かに、勇者殿が居れば心強いことではあるが……彼もまた北の都市の件を解決してきたばかりだ。疲れもあるだろう」
王「それに、元はと言えばこの国の貴族の問題なのだ。今回は聖女殿の力を借りることになってしまったが、本来なら我々のみで解決するべき案件だ」
王「彼にはまた、彼が必要となる場面で動いてもらう日が来るだろう。国の内部のいざこざなどに、無闇に巻き込むようなことはしたくない」
姫「……そうですか」
女騎士「姫、私も王の仰る通りと思いますよ」
女騎士(彼がいると何をしでかすかわからないですし)
聖女(ゆ、勇者さんは来ないのですね)
聖女「……」ホッ
図書館前
勇者「何だか悪口を言われている気がする」
勇者「……」
勇者「気のせいか」
主「キィ」
勇者「何だか悪口を言われている気がする」
勇者「……」
勇者「気のせいか」
主「キィ」
勇者「しかしなぁ……光……光……光ってあげる……」
勇者「……俺が光るのか?」
勇者「ここはやはり、赤ちゃんプレイの時と同じように魔法でも覚えるべきか」
勇者「ピカッと光るような魔法の一つや二つ、探せばどこかにあるだろう」
勇者「魔道書を片っ端から調べて行くとしようか」
勇者「……俺が光るのか?」
勇者「ここはやはり、赤ちゃんプレイの時と同じように魔法でも覚えるべきか」
勇者「ピカッと光るような魔法の一つや二つ、探せばどこかにあるだろう」
勇者「魔道書を片っ端から調べて行くとしようか」
>>418
20前後のチャンネーだよ多分
20前後のチャンネーだよ多分
夜
監察官「……一件目はここです」
騎士「あまり入り口でゴネられても困る。まずは我々を先頭に、手っ取り早く行きましょう」
聖女「あ、あまり乱暴にはしないであげてくださいね」
騎士「時間が無いですからな。今晩中にすべての屋敷を回り切るのが王様の望みです。多少荒っぽくなってしまいますがサクサク済ませましょう」
監察官「見落としが無い程度に、ですがね」
監察官「……一件目はここです」
騎士「あまり入り口でゴネられても困る。まずは我々を先頭に、手っ取り早く行きましょう」
聖女「あ、あまり乱暴にはしないであげてくださいね」
騎士「時間が無いですからな。今晩中にすべての屋敷を回り切るのが王様の望みです。多少荒っぽくなってしまいますがサクサク済ませましょう」
監察官「見落としが無い程度に、ですがね」
……
……
一件目
貴族A「こんな時間に誰かね……」
貴族A「ッ!? き、騎士達? 監察官? えっ、身辺調査?」
……
……
二件目
貴族B「そ、そんな話、聞いてないぞ!」
貴族B「あっ、こらっ、勝手に中に入るなっ!」
……
……
三件目
貴族C「抜き打ちの身辺調査、ですか。まあ、構わないですけど」
貴族C「それはそうと……あの、失礼ですが、そちらに居る方はもしや聖女様ですか?」
……
……
……
……
……
一件目
貴族A「こんな時間に誰かね……」
貴族A「ッ!? き、騎士達? 監察官? えっ、身辺調査?」
……
……
二件目
貴族B「そ、そんな話、聞いてないぞ!」
貴族B「あっ、こらっ、勝手に中に入るなっ!」
……
……
三件目
貴族C「抜き打ちの身辺調査、ですか。まあ、構わないですけど」
貴族C「それはそうと……あの、失礼ですが、そちらに居る方はもしや聖女様ですか?」
……
……
……
……
聖女「……」
監察官「ふむ……この屋敷は軽度に違法な物は数点ありましたが、これ以上は何もありますまい」
貴族D「は、ははっ……これくらい見逃してくれませんかね。ちょっとした趣味じゃあないですか。そこまで危ない物でもないですし」
監察官「……あまり良い趣味とは言えませんね」
監察官「ふむ……この屋敷は軽度に違法な物は数点ありましたが、これ以上は何もありますまい」
貴族D「は、ははっ……これくらい見逃してくれませんかね。ちょっとした趣味じゃあないですか。そこまで危ない物でもないですし」
監察官「……あまり良い趣味とは言えませんね」
聖女「これは……」
監察官「? 聖女殿、どうされましたか?」
聖女「……あの部屋の奥。何かありますね」
貴族D「!!」
監察官「……調べさせてもらっても?」
貴族D「あ、ああ……」
監察官「? 聖女殿、どうされましたか?」
聖女「……あの部屋の奥。何かありますね」
貴族D「!!」
監察官「……調べさせてもらっても?」
貴族D「あ、ああ……」
ゴソゴソ
聖女「……」
聖女「……」
聖女「……!!」
聖女「監察官さん!」
監察官「!」
貴族D「あぁぁ……見つかってしまったか……」
聖女「……」
聖女「……」
聖女「……!!」
聖女「監察官さん!」
監察官「!」
貴族D「あぁぁ……見つかってしまったか……」
監察官「これは……中の魔力を外に漏らさないように簡易な結界を張っているのか」
聖女「この箱に貼られている札が、おそらくその類の物でしょう。私も、この屋敷に入るまで気付くことができませんでした」
監察官「何と周到な……!」
監察官「……して、中身は」
スッ
聖女「その箱を開けてはいけません」
監察官「!」
聖女「今までの屋敷で見つかってきたような物とはまるで違います……相当危険な物ではないかと」
監察官「……」
監察官「どうなんですか?」
貴族D「……くっ」
聖女「この箱に貼られている札が、おそらくその類の物でしょう。私も、この屋敷に入るまで気付くことができませんでした」
監察官「何と周到な……!」
監察官「……して、中身は」
スッ
聖女「その箱を開けてはいけません」
監察官「!」
聖女「今までの屋敷で見つかってきたような物とはまるで違います……相当危険な物ではないかと」
監察官「……」
監察官「どうなんですか?」
貴族D「……くっ」
……
聖女「まさかあんな物を所持している人がいるだなんて……」
監察官「正直、想像以上の代物でしたな。決して放っておけるような物ではない……」
監察官「この調査は、行って正解でした。そして、聖女殿に同行して貰えたことも。私どもだけではもしかしたら見つからなかったかもしれない」
聖女「……先を急ぎましょう。これと同じレベルの物が、他の屋敷にもあるとしたら大変なことです」
聖女「こんな物を……どうして……」
監察官「……」
聖女「まさかあんな物を所持している人がいるだなんて……」
監察官「正直、想像以上の代物でしたな。決して放っておけるような物ではない……」
監察官「この調査は、行って正解でした。そして、聖女殿に同行して貰えたことも。私どもだけではもしかしたら見つからなかったかもしれない」
聖女「……先を急ぎましょう。これと同じレベルの物が、他の屋敷にもあるとしたら大変なことです」
聖女「こんな物を……どうして……」
監察官「……」
勇者「……」
ペラッ、ペラッ、ペラッ、
勇者「……」
ペラッ、ペラッ、ペラッ、
勇者「……うーむ」
司書「あの、もう閉館の時間とっくに過ぎてるんですけど……」
勇者「ん? ああ、ごめんな。今出るからさ」
司書「あと、表で待ってるあの大きな鳥、ペットですか? ずっとあそこで待たれてると人があまり寄り付かなくなっちゃうんですけど」
勇者「ペットじゃなくて主だ。失礼なことを言うなよな」 👀
Rock54: Caution(BBR-MD5:1341adc37120578f18dba9451e6c8c3b)
ペラッ、ペラッ、ペラッ、
勇者「……」
ペラッ、ペラッ、ペラッ、
勇者「……うーむ」
司書「あの、もう閉館の時間とっくに過ぎてるんですけど……」
勇者「ん? ああ、ごめんな。今出るからさ」
司書「あと、表で待ってるあの大きな鳥、ペットですか? ずっとあそこで待たれてると人があまり寄り付かなくなっちゃうんですけど」
勇者「ペットじゃなくて主だ。失礼なことを言うなよな」 👀
Rock54: Caution(BBR-MD5:1341adc37120578f18dba9451e6c8c3b)
勇者「うーん……今日は魔女のやつのワガママに付き合ったからあんまり調べる時間がなかったな」
司書「何の本を探しているんですか?」
勇者「こう、光る魔法を探してるんだけどさ。意外と見つからないんだよな」
司書「光る魔法……? 光を出す魔法なら、そっちの本に載ってると思いますけど」
勇者「俺が光らなきゃいけないんだよ」
司書「???」
勇者「とりあえず、これとこれとこれ、貸してください」
司書「何の本を探しているんですか?」
勇者「こう、光る魔法を探してるんだけどさ。意外と見つからないんだよな」
司書「光る魔法……? 光を出す魔法なら、そっちの本に載ってると思いますけど」
勇者「俺が光らなきゃいけないんだよ」
司書「???」
勇者「とりあえず、これとこれとこれ、貸してください」
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