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    元スレ勇者「長老、なんかこの剣喋ってない?」長老「なんじゃと」聖剣「……」

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    551 = :

    ……


    ガタガタッ…

    監察官「……む?」


    ガタガタガタガタッ…

    監察官「こ、これは……!?」


    「監察官さん、何が……?」

    監察官「聖女殿……! は、箱がっ」

    「ッ!!」

    552 = :

    「ッ! ……不味いです!」

    「その箱から離れてっ!」


    監察官「ひっ、ひぃぃ!?」バッ



    カッ!!

    553 = :

    勇者は図書館か……
    まずいな……

    554 = :

    シュウウゥゥ……


    監察官「はぁ、はぁ……」

    監察官「い、一体、何が!?」

    騎士A「土埃で前が……!」

    「……」

    555 = :

    「……監察官さん、下がってください」

    「そしてすぐにお城に行って、報告を」

    監察官「……ほ、報告とはっ」

    「……」



    隻腕の悪魔「…………」


    騎士達「!!」

    監察官「あ、あれは、まさか!?」

    556 = :

    「悪魔……それも、下級ではなく相当に上位のもの」

    「……どうやら箱に張られていた結界が突然消滅し、あれが現れたみたいです」

    「箱の中身はそれぞれ、頭、左腕、両脚。そして心臓……」

    「出来上がった物が、これです……!!」


    隻腕の悪魔「グオオオオオオオオ!!!」


    騎士A「く、来るぞっ!」

    558 = :

    図書館からの帰り道

    勇者「……」

    ズシッ

    勇者「重い……」

    559 = :

    く、来るぞっ(勇者の出番が)!

    560 = :

    勇者「魔導書、少し借りすぎたかな?」

    勇者「とりあえず、早く帰って魔法を探さなきゃな……」


    「キィ」バサバサ

    勇者「うん?」

    561 = :

    勇者「主よ。もしかして、この本を持ってくれると言っているのですか?」

    「キィ」

    勇者「いやいやそんな……」

    勇者「ただでさえズタ袋を持ってもらってるって言うのに、これ以上主に重しを持たせる訳にはいきませんよ」

    「キィ」

    勇者「なぁに、このくらいへっちゃらですって。これでも鍛えてるんでね。わはは」



    聖剣>>565

    562 = :

    あんぱん買って城へダッシュ!

    563 = :

    鳥に乗れ

    564 = :

    主に甘えろ

    565 = :

    姫を守れ

    566 = :

    始まってた

    567 = :

    聖女がやばいのに姫を守りにいくのか…

    568 :

    >>567
    胸をもませなかった罰

    569 = :

    聖剣「姫を守れ」

    勇者「!」

    570 = :

    勇者「……なんだって?」

    勇者「姫を守れって、急にどうしたんだよ」

    聖剣「……」

    勇者「……これはまた、急で意味のわからない安価だな」

    571 = :

    勇者「腹減ってるし、本重いし早く帰りたいんだが……」

    勇者「だけど、お前がこんな指示を出すのも珍しい」

    勇者「……もしかして、姫に何かがあったってのか?」

    聖剣「……」


    勇者「……」


    勇者「……王城、行ってみるか」


    タタタッ

    573 = :

    姫様は聖女の近くにいる説

    574 = :

    間違えた説

    575 = :

    初めてまともっぽいことを言った気がするんだが?

    576 = :

    ドガッ!!

    騎士A「うわぁぁぁ!!」


    隻腕の悪魔「グオオオオオオオオ!!!」


    騎士B「く、くそっ、俺たちの攻撃、全然通用してないぞ!?」

    「……ッ」

    577 = :

    (相手は上位の悪魔……! 騎士さん達だけでは、少し厳しい……!)


    「監察官さん! 早くっ!」

    監察官「わ、わかりました! すぐに救援を呼んで来ます!」

    監察官「聖女殿も、どうかご無事で!」

    タタタッ

    578 = :

    隻腕の悪魔「グオオオオオオオオ!!」


    「敵は……知性を失っている?」

    「見境なく暴れ回ると言うことですか……!」

    「知性が無いことで戦い自体は優位に進められるかもしれませんが……ここはまだ市街地」

    「周囲に被害を出さないことを優先しなければいけませんね……!」

    579 = :

    聖剣が聖剣らしい事を言ってる…

    580 = :

    「––––––––!」


    パァァァ…

    騎士A「こ、これはっ?」

    騎士B「力が湧いてくる……これは、聖女様のお力か!」

    騎士C「これで何とか持ち堪えられるか……?」


    「みなさん! まずは悪魔の足止めを!」

    「救援が来るまで何とか持ち堪えてください!」

    「救援が来て、時間さえ作ることが出来れば、あとは私が何とかします!」


    隻腕の悪魔「グオオオオオオオオ!!!」

    581 = :

    隻腕ってあの悪魔の腕のやつなん?

    582 = :

    はじめて聖剣らしいことを言いやがったな
    安価下

    583 = :

    盛り上がってきたな

    585 = :

    王城前

    タタタッ


    門番「ん?」


    勇者「はぁ、はぁ、はぁ……」

    門番「……また君か。昼間ぶりだな」

    586 = :

    勇者「も、門番さん。こんな時間に悪いんだけど、中に入れてくれ」

    門番「こんな時間に、城に何の用だ?」

    勇者「俺もよくわからないんだが……姫を守らなくちゃいけないみたいなんだ」

    門番「……姫を? どうしてまた」

    勇者「わかんねえよ。けど、もしかしたら姫がピンチかもしれないんだ。開けてくれ」

    門番「……」

    587 = :

    門番「却下だ。仮にその通りだったとしても、王城には優秀な騎士達が揃っている。君の出番は無いだろう」

    勇者「!」


    門番「女騎士殿の知り合いのようだし、君が聖剣の勇者という話も聞いているからこの場は見逃すが……」

    門番「そのような曖昧な理由で突然来られても、こんな時間に軽々しく姫と合わせる訳にはいかない」

    勇者「この……!!」

    門番「今日の所は大人しく帰りたまえ––––––––」

    勇者「赤ちゃんになぁれ!」ぺかーっ

    門番「ばぶぅ」

    588 = :

    勇者「悪いな、門番さん。急いでるんだ」

    勇者「とりあえず、赤ちゃんになった門番さんは物陰に隠しておいて……」ガサガサ

    勇者「……行くぞ!」


    タタタッ

    589 = :

    つよい()

    590 = :

    勇者「悪いな、門番さん。急いでるんだ」

    勇者「とりあえず、赤ちゃんになった門番さんは物陰に隠しておいて……」ガサガサ

    勇者「……おっ。鍵はこれか」カチャカチャ

    勇者「……行くぞ!」


    タタタッ

    591 = :

    おっおっ

    592 = :

    門番を排除して城に侵入する勇者

    593 = :

    タタタッ

    警備「ん? あれは……」

    勇者「はぁ、はぁ……!」

    警備「ゆ、勇者殿? 何故こんな時間に城内に?」

    勇者「詳しい話は後にしてくれ。姫がどこにいるかわかるか?」

    警備「この時間は自室にいると思いますが……しかし、なぜ?」

    勇者「悪い、急いでるんだ」

    警備「ダ、ダメです! いくら勇者殿とは言え、このような時間に勝手に城内を動き回られては」

    勇者「ええい、お前も赤ちゃんにしてやろうか!!」

    警備「ひっ!?」

    594 = :

    騎士「何の騒ぎですか? 今、姫と聞こえましたが……」

    警備「お、女騎士殿っ!」

    勇者「女騎士! ちょうど良かった!」

    騎士「勇者さん? なぜこんな所に……」

    勇者「なぁ、いま姫は無事か? 何をしてるんだ? どこに居る?」

    騎士「ちょ、ちょっと……急にどうしたって言うんですか」

    596 = :

    騎士「姫なら寝室にいるはずですが……いま別れて来たところですし」

    勇者「よーし、じゃあ行こう。お前も一緒について来てくれ」

    騎士「はぁ?」

    勇者「いいからいいから」ガシッ

    騎士「ちょ、ちょっと待ってくださいって!」


    警備「ゆ、勇者殿、勝手に動き回られては困ると……!」

    勇者「こいつも一緒なら大丈夫だろ? お付きの女騎士が付いてきてくれるんだし、固いこと言うなよ」

    警備「いやいやいや……えっ、でも女騎士殿が許可を出しているのなら……」

    騎士「私はそんなもの出していませんけど!?」

    597 = :

    勇者「いいから。頼むって! もしかしたら姫がピンチかもしれないんだよ!」

    騎士「!」


    勇者「この通りだ! 頼む!」ガバッ!

    騎士「……」

    598 = :

    騎士「何やら只事ではない雰囲気ですね」

    勇者「……」

    騎士「……」


    騎士「はぁ……仕方ありません……今回だけですからね?」

    勇者「!」

    599 = :

    勇者「ありがとう、女騎士!」

    騎士「もちろん、事情は説明してくれるんでしょうね」

    勇者「後で話す! 今は急いで姫の所へ!」ダッ

    騎士「ちょ、ちょっと! 引っ張らないでくださいよ!」

    タタタッ


    警備「い、行ってしまわれた……」

    警備「……良かったのだろうか?」

    600 = :

    ふむ


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