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    元スレ勇者「長老、なんかこの剣喋ってない?」長老「なんじゃと」聖剣「……」

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    302 :

    赤ちゃん魔法

    303 = 213 :

    氷の魔女に枕をわたしてやれ

    304 = 204 :

    聖剣「赤ちゃん魔法」

    勇者「何故に今それが出てくるのか」

    305 = 204 :

    勇者「えっ。使うの? 今?」

    勇者「周りに人は……確かに、メロンパン職人くらいしかいないけどさ」

    聖剣「……」

    勇者「……」

    勇者「まあいいだろう。やってやるさ」

    306 = 290 :

    はじめ聖剣が赤ちゃんプレイに目覚めてしまったのか…いや元からか…?

    307 :

    もう勇者の周りの人は大体赤ちゃん魔法食らってるな

    308 = 213 :

    赤ちゃん魔法ばっか使うとか師匠が見たら泣くぞ

    309 = 204 :

    勇者「なぁ女騎士」

    騎士「?」

    勇者「……あそこに何か見えないか?」

    騎士「何か、とは」

    勇者「ほらあそこだよあそこ。あの上の方」

    騎士「なんだか要領の悪い説明ですね」

    騎士「あそこですか……?」

    勇者「……」



    勇者「赤ちゃんになぁれ!」

    ぺかーっ

    310 = 204 :

    騎士「うっ……」

    勇者「とりあえず女騎士に赤ちゃん魔法掛けてみたのはいいけど」

    騎士「……」

    勇者「どうすっかな。このまま放置するわけにもいかないし」

    騎士「……」

    勇者「どっか人目に付かないような所に運んで休ませておくか……」



    騎士「……うぅっ、今のは……?」


    勇者「!?」

    312 = 204 :

    勇者「ん? あれっ?」

    騎士「なんだか急に立ち眩みが……」フラッ

    勇者「えっ、何でっ?」

    騎士「……?」

    313 = 290 :

    ついに効かなくなったのか、それともメロンパンに効いたのか…

    314 = 204 :

    騎士「……勇者さん?」

    勇者「は、はい」

    騎士「今、何かやったんですか……?」

    勇者「何にもやってません」

    騎士「あなたが何かを言ったと思ったら、急に目眩がしてきたのですが」

    勇者「気のせいじゃないですかね」


    騎士「……ものすごい汗のようですが」

    勇者「……俺、汗っかきなんで」


    騎士「……」

    勇者「……」

    315 = 204 :

    勇者「じゃ、じゃあ俺はこの辺で! お仕事頑張ってくれよな!」

    騎士「あっ、ちょっと!」

    勇者「ほら行くぞメロンパン職人! 主も、早く行きましょう!」

    メロンパン職人「……今何をしてたんです?」

    勇者「何でもねえって言ってるだろ! 早く行くぞ」

    「キィ」

    ズタ袋「……」


    騎士「……」

    騎士「……何だったのでしょうか」

    317 = 237 :

    耐性ついたのか

    318 = 204 :

    勇者「……くそっ、どう言うことなんだ!」

    勇者「赤ちゃん魔法、今まで失敗したことなんて無かったはずなのに……今のは何がいけなかったんだ?」

    勇者「魔法を放った時の手応えはいつもと同じだったはずなのに」

    メロンパン職人「赤ちゃん魔法?」

    勇者「こっちの話だ」


    ズタ袋「……」

    319 = 301 :

    予想以上になんか展開があった

    320 = 204 :

    ズタ袋「ふふっ。見ていたぞ勇者よ」

    勇者「!」

    ズタ袋「わたしほどの者となれば、袋越しでもわかる」

    ズタ袋「お前、魔法を使えたのだな」

    勇者「……あ、ああ」


    メロンパン職人「魔法?」

    勇者「お前はちょっと黙ってて」

    321 = 204 :

    ズタ袋「だが、無様な結果に終わったと見る。よほどの素人のようだな?」

    勇者「……うるさいな。今まで何回か使ったことはあるけど、失敗したことはなかったんだ。今回は……まあ、たまたまだろ」

    ズタ袋「ほう……今の失敗を偶然と言うか。やはり素人よな」

    勇者「……お前、わかるのか?」

    ズタ袋「お前、わたしを誰だと思っている?」


    メロンパン職人(なんかシュールな絵面だなぁ)

    「キィ……」

    322 = 281 :

    まさか……時間差攻撃?

    323 :

    まさか修行パートに繋げるのか

    324 = 213 :

    王道だなぁ

    325 :

    魔女もおだてりゃ魔法教えてくれるのか?

    326 = 204 :

    勇者「……教えてくれ。今の俺の魔法は、何がいけなかったんだ?」

    ズタ袋「ふむ。そうさな…………おっと」

    勇者「?」

    ズタ袋「そもそもお前とわたしは敵同士だ。まさかタダで教えてもらえるとは思うまい?」

    勇者「……何が目的だ」

    ズタ袋「対価だ」

    327 = 204 :

    勇者「対価だぁ?」

    ズタ袋「そうだ、対価だ」

    勇者「……」

    ズタ袋「さすがにこれの対価として、この拘束から解放しろとは言うまい。お前にとっては釣り合わんことだろうからな」

    勇者「何が目的だよ」

    ズタ袋「それはお前が考えよ」

    328 = 290 :

    メロンパン…かな

    329 = 272 :

    あー替えのパンツがここで活きるのか

    330 = 287 :

    パンツか

    331 = 204 :

    勇者「……はぁ?」

    ズタ袋「わたしは暇だ。とても退屈だ。この袋の中から動けないからな。たまには刺激がほしい」

    ズタ袋「だが、現世で何が刺激になるのか、よくわからん。封印を解かれたばかりでな。疎いのだ」

    ズタ袋「だから、お前が思うように、わたしをもてなしてみせよ。お前の知識を総動員してわたしを楽しませてみせよ」

    ズタ袋「それでわたしが満足したと思ったのならば……まぁ、教えてやっても良いかもしれないな?」

    332 = 204 :

    勇者「……つまり、いま俺のできる精一杯で、お前を楽しませろと」

    ズタ袋「そうだ。自分で考えてみせよ」


    勇者「……」

    ズタ袋「……」


    勇者「…………」

    ズタ袋「…………」

    333 = 204 :

    勇者「めんどくさっ。別にいいよ。そんなことするくらいなら師匠に聞いてくるわ」

    ズタ袋「!?」

    334 = 281 :

    この勇者ぶれねぇな

    335 = 325 :

    可哀想

    336 = 301 :

    師匠が知らなかったらどうすんだ……

    337 = 204 :

    ズタ袋「し、師匠?」

    勇者「俺に魔法を教えてくれた師匠だよ。すげえ頭がいいんだ」

    勇者「教え方も丁寧でわかりやすいしな。お前みたいにめんどくさいことも言わないし」

    勇者「別にそんなめんどくさいことしてまでお前に聞かなくても、師匠に教えてもらえばそれでいいかなって」

    ズタ袋「ま、待てっ!」

    338 = 285 :

    魔法使い師匠 対 ズタ袋

    339 = 204 :

    ズタ袋「わたしは魔女だぞ? あの氷の魔女だぞ?」

    ズタ袋「現世では伝説となっている、このわたし自らお前に教えてやろうと言っているのだ。光栄に思わないか?」

    勇者「別に」


    ズタ袋「……」

    勇者「……」

    340 :

    ズタ袋が喋ってる

    341 = 204 :

    ズタ袋「な、なら少しで良い。わたしが少しでも良いな、と思えるようなことができれば、教えてやらんでもないぞ……?」

    勇者「だから何をしろって言うんだよ。少しってなんだよ」

    勇者「こっちはそういう曖昧な指示は聖剣だけでおなかいっぱいなんだ。これ以上他のワガママを聞いてられるかってんだ」

    ズタ袋「お、お前……!」

    勇者「はいはい、袋の中から凄まれても何にも怖くありません」

    勇者「もういいや、師匠の所に行こう」

    勇者「おい、メロンパン職人。ちょっと今から行く所決まったから、そっち向かうぞ」

    メロンパン職人「は、はぁ……」


    ズタ袋「ま、待たぬかっ!」

    342 = 200 :

    あっ

    344 = 272 :

    かわいそう

    345 = 204 :

    勇者「何だよ。俺、忙しいんだけど」

    ズタ袋「……教えてやる」

    勇者「ん?」

    ズタ袋「教えてやると言っているのだ。この氷の魔女自らな」

    勇者「……対価は?」

    ズタ袋「……」

    勇者「あんまりめんどくさいのは嫌だぞ」

    ズタ袋「くっ……」

    346 = 204 :

    ズタ袋「……ならば」

    勇者「……」


    ズタ袋「寝床の改善……これで手を打とう」

    勇者「寝床の改善……?」

    347 = 204 :

    ズタ袋「この袋は…………思う所が無いではないが、まあ良いだろう」

    ズタ袋「だが、生地が薄いのでな。些か寝心地が悪いのだ」

    ズタ袋「鳥に運ばれている間は宙に浮いているから良いが、硬い床に置かれるとお尻が痛い」

    ズタ袋「クッションを買ってくれ。下に敷きたい」

    勇者「……」

    メロンパン職人「……」

    348 = 302 :

    尻に敷かれたいやついるか?

    349 = 213 :

    はーい🙋

    350 = 301 :

    メロンパンでいいじゃん


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