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元スレQB「僕と契約して魔法少女になってよ!」キョン「やれやれ」
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~休み時間~
キョン(さてと。先に鹿目に話をつけないとな)
ハルヒ「あ、キョン……」
キョン「よう、ハルヒ」
ハルヒ「…ふ、ふん!」プイ
キョン「やれやれ。えらく不機嫌だな…
俺なにかしたか?まぁいいか、それより」
キョン「鹿目。ちょっといいか?」
まどか「え?う、うん」
ハルヒ「な、なに?」
キョン「ちょっと内緒話があるんだ」
ハルヒ「内緒って!?」
ほむら「!!」
キョン(さてと。先に鹿目に話をつけないとな)
ハルヒ「あ、キョン……」
キョン「よう、ハルヒ」
ハルヒ「…ふ、ふん!」プイ
キョン「やれやれ。えらく不機嫌だな…
俺なにかしたか?まぁいいか、それより」
キョン「鹿目。ちょっといいか?」
まどか「え?う、うん」
ハルヒ「な、なに?」
キョン「ちょっと内緒話があるんだ」
ハルヒ「内緒って!?」
ほむら「!!」
~~
廊下は筒抜けなので移動して屋上。
まどか「大丈夫、あのことは内緒だよ」
キョン「しっ! 見られてるから小さい声で頼む」
まどか「あ、ハルヒちゃんとほむらちゃんが扉のところに」
キョン「……この前はお前に契約するなら待って欲しいと言ったが
実は俺はお前には魔法少女になって欲しくないと思っている。
いや本当は誰であれ魔法少女になってはいけないと思っているんだけど、
それを止めるのは無理だからせめて知り合いだけでも阻止したかったんだ」
まどか「でもハルヒちゃんが……」
キョン「ああ。あれは俺のミスだ」
ハルヒ(何話してるのよ!イライラするわね!)
ほむら(話が聞こえないわ)
廊下は筒抜けなので移動して屋上。
まどか「大丈夫、あのことは内緒だよ」
キョン「しっ! 見られてるから小さい声で頼む」
まどか「あ、ハルヒちゃんとほむらちゃんが扉のところに」
キョン「……この前はお前に契約するなら待って欲しいと言ったが
実は俺はお前には魔法少女になって欲しくないと思っている。
いや本当は誰であれ魔法少女になってはいけないと思っているんだけど、
それを止めるのは無理だからせめて知り合いだけでも阻止したかったんだ」
まどか「でもハルヒちゃんが……」
キョン「ああ。あれは俺のミスだ」
ハルヒ(何話してるのよ!イライラするわね!)
ほむら(話が聞こえないわ)
まどか「お話ってそのことなんだよね? 魔法少女になっちゃいけないっていう」
キョン「そうだ。その話をハルヒや美樹にもしなきゃならん、
ハルヒには辛い話になっちまう」
まどか「……」
キョン「だからお前にハルヒをお願いしたいんだ。
難しいことじゃない。話を聞いたあとで良いからハルヒのそばに居てあげて欲しいんだ」
まどか「それはキョン君がした方がいいと思うよ」
キョン「俺にはやらなければいけない事があるんだ、
だからずっとそばに居てやる事が出来ない。お願いできないか?」
まどか「……話は聞かせてくれるんだよね?」
キョン「今夜にも。関係者を集めたいんだが」
まどか「ハルヒちゃんとさやかちゃんとわたしと、あとほむらちゃんもかな?」
キョン「そうだ。その話をハルヒや美樹にもしなきゃならん、
ハルヒには辛い話になっちまう」
まどか「……」
キョン「だからお前にハルヒをお願いしたいんだ。
難しいことじゃない。話を聞いたあとで良いからハルヒのそばに居てあげて欲しいんだ」
まどか「それはキョン君がした方がいいと思うよ」
キョン「俺にはやらなければいけない事があるんだ、
だからずっとそばに居てやる事が出来ない。お願いできないか?」
まどか「……話は聞かせてくれるんだよね?」
キョン「今夜にも。関係者を集めたいんだが」
まどか「ハルヒちゃんとさやかちゃんとわたしと、あとほむらちゃんもかな?」
キョン「そうだな。あと巴マミって子もこの学校だって聞いたんだけど」
まどか「キョン君、マミさんは先輩だよ」
キョン「そうだったのか、じゃあ巴先輩も……いや不味いか」
まどか「?」
キョン「巴先輩の件は先に暁美ほむらと相談しておくか……」
まどか「ほむらちゃん?」
キョン「彼女は俺が知っていることを既に色々と知っているみたいだからな」
まどか「呼んでこようか?」
キョン「いや、もう時間もないし。あとで話しておくよ。放課後までに決めておくから。
時間だけ空けておくようにハルヒや美樹にも言っておいてくれ」
まどか「キョン君、マミさんは先輩だよ」
キョン「そうだったのか、じゃあ巴先輩も……いや不味いか」
まどか「?」
キョン「巴先輩の件は先に暁美ほむらと相談しておくか……」
まどか「ほむらちゃん?」
キョン「彼女は俺が知っていることを既に色々と知っているみたいだからな」
まどか「呼んでこようか?」
キョン「いや、もう時間もないし。あとで話しておくよ。放課後までに決めておくから。
時間だけ空けておくようにハルヒや美樹にも言っておいてくれ」
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哲学パートだけ物語パートだけの作品は腐るほどあるけど二つがきちんと組み合わさった作品は中々見れない
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まどか「あれ、でも今日放課後はキョン君、中沢君達とカラオケ行くんじゃないの?」
キョン「聞こえてたのか…
俺は途中で抜けるから大丈夫だよ」
まどか「わかった。マミさんには決まってから連絡するんだね?」
キョン「ああ。あ、大事なこと忘れるところだった」
まどか「大事なこと?」
キョン「話をするのは俺じゃなくて、『あの魔法少女』だから、俺の名前は出さないでほしい」
まどか「えー? 教えちゃおうよ」
キョン「いや、信憑性を増すためにも魔法少女の立場から言った方がいいんだよ」
まどか「じゃなくて、キョン君が魔法少女だって」
キョン「勘弁してくれ。お前だけは俺があの魔法少女だって知ってるから頼んでるんだ」
キョン「聞こえてたのか…
俺は途中で抜けるから大丈夫だよ」
まどか「わかった。マミさんには決まってから連絡するんだね?」
キョン「ああ。あ、大事なこと忘れるところだった」
まどか「大事なこと?」
キョン「話をするのは俺じゃなくて、『あの魔法少女』だから、俺の名前は出さないでほしい」
まどか「えー? 教えちゃおうよ」
キョン「いや、信憑性を増すためにも魔法少女の立場から言った方がいいんだよ」
まどか「じゃなくて、キョン君が魔法少女だって」
キョン「勘弁してくれ。お前だけは俺があの魔法少女だって知ってるから頼んでるんだ」
キョンは正体を隠すため、ほむらの呼び出しはQBに手紙を届けてもらうというめんどくさい方法をとった。
ほむら「それで、話ってなにかしら?」
キョン(魔法少女)「今日、この学校の魔法少女に関わっている人間を集めて、
魔法少女と魔女の真実について勉強会を開こうと思っている」
ほむら「あなたこの学校の生徒なの?」
キョン(魔法少女)「一応な」
ほむら(こんなイレギュラー初めてだわ。この時間軸はいったい……)
キョン(魔法少女)「それで、お前を呼んだのは巴マミの話なんだ。彼女は真実に耐えられないと言っていたよな?」
ほむら「そうよ。町を守る正義の存在でありつづけることを拠り所として今まで戦ってきた彼女に、
魔法少女の真実は重すぎるわ」
キョン(魔法少女)「真実を知れば、絶望に落ちてしまうと?」
ほむら「まず話をしても信用しないわ。色々理由をつけて。無意識のうちに拒絶するのだと思う。
でも証拠を突きつけて彼女が確信すれば彼女は錯乱する。
彼女は力の強い魔法少女だからそれで暴れられたらどうしようもないわ」
ほむら「それで、話ってなにかしら?」
キョン(魔法少女)「今日、この学校の魔法少女に関わっている人間を集めて、
魔法少女と魔女の真実について勉強会を開こうと思っている」
ほむら「あなたこの学校の生徒なの?」
キョン(魔法少女)「一応な」
ほむら(こんなイレギュラー初めてだわ。この時間軸はいったい……)
キョン(魔法少女)「それで、お前を呼んだのは巴マミの話なんだ。彼女は真実に耐えられないと言っていたよな?」
ほむら「そうよ。町を守る正義の存在でありつづけることを拠り所として今まで戦ってきた彼女に、
魔法少女の真実は重すぎるわ」
キョン(魔法少女)「真実を知れば、絶望に落ちてしまうと?」
ほむら「まず話をしても信用しないわ。色々理由をつけて。無意識のうちに拒絶するのだと思う。
でも証拠を突きつけて彼女が確信すれば彼女は錯乱する。
彼女は力の強い魔法少女だからそれで暴れられたらどうしようもないわ」
キョン(魔法少女)「ずいぶん詳しいんだな。まるで一回試したことがあるみたいな言い方だ」
ほむら「そうね。ここではまだ試して無いわ」
キョン(魔法少女)「『ここでは』? 『まだ』?
それだとまるで、一回、『別の場所』で『同じ巴マミ』に試したことがあるように聞こえるんだが」
ほむら「あなたは鋭いわ。その通りよ。
魔法処女の願いは条理を覆すものだって知っているわよね。
私の願いはそれを可能にするものなの」
キョン(魔法少女)「やれやれ。本当に何でもありなんだな。
お前が言っていた『長い時間』というのはそういうことだったのか」
ほむら「……」髪バサッ
ほむら(やりにくい相手だわ)
ほむら「そうね。ここではまだ試して無いわ」
キョン(魔法少女)「『ここでは』? 『まだ』?
それだとまるで、一回、『別の場所』で『同じ巴マミ』に試したことがあるように聞こえるんだが」
ほむら「あなたは鋭いわ。その通りよ。
魔法処女の願いは条理を覆すものだって知っているわよね。
私の願いはそれを可能にするものなの」
キョン(魔法少女)「やれやれ。本当に何でもありなんだな。
お前が言っていた『長い時間』というのはそういうことだったのか」
ほむら「……」髪バサッ
ほむら(やりにくい相手だわ)
ほむら「巴マミの話じゃなかったの?」
キョン(魔法少女)「そうだった。なら、お前の『経験』を踏まえてどうしたらいいと思う?」
ほむら「それはあなたが『どうしたいのか』によるわ」
キョン(魔法少女)「俺は真実を伝えたい」
ほむら「それは絶望を突きつけるのと同義でも?」
キョン(魔法少女)「もはや同義じゃない。建設的に異議を申し立てていると言ったじゃないか。
あいつらと共同でそのための研究をしているんだ」
ほむら「信じられないわ。人類の常識が全く通用しない連中を相手に共同だなんて」
キョン(魔法少女)「互いの目的を探って最良の妥協点を探ること位は出来るさ。
曲がりなりにも連中は『悪意はない』と言っているんだ。
無自覚になしている人類に対する大迷惑にさえ眼をつぶれば、あいつらは誠実だよ」
キョン(魔法少女)「そうだった。なら、お前の『経験』を踏まえてどうしたらいいと思う?」
ほむら「それはあなたが『どうしたいのか』によるわ」
キョン(魔法少女)「俺は真実を伝えたい」
ほむら「それは絶望を突きつけるのと同義でも?」
キョン(魔法少女)「もはや同義じゃない。建設的に異議を申し立てていると言ったじゃないか。
あいつらと共同でそのための研究をしているんだ」
ほむら「信じられないわ。人類の常識が全く通用しない連中を相手に共同だなんて」
キョン(魔法少女)「互いの目的を探って最良の妥協点を探ること位は出来るさ。
曲がりなりにも連中は『悪意はない』と言っているんだ。
無自覚になしている人類に対する大迷惑にさえ眼をつぶれば、あいつらは誠実だよ」
ほむら「あなたはそれが出来るの?」
キョン(魔法少女)「やってる最中なんだ」
ほむら「私には出来そうにないわ。それに眼をつぶるなんて到底無理。
やつらのやって来たことを考えれば……」
キョン(魔法少女)「そうだよな。当事者の魔法少女はそう思うのが当然だ。
でもそれを『裏切り』といわれようとも、
誰かがやらなければ何も変わらんからな」
ほむら「それがあなたの信念なのね?」
キョン(魔法少女)「そうだ」
ほむら「……」
キョン(魔法少女)「信用してもらえないみたいだな」
ほむら「いいえ。あなたがその信念に従って行動しているってことは信用するわ」
キョン(魔法少女)「結果を信じられないってことか?」
ほむら「……」
キョン(魔法少女)「やってる最中なんだ」
ほむら「私には出来そうにないわ。それに眼をつぶるなんて到底無理。
やつらのやって来たことを考えれば……」
キョン(魔法少女)「そうだよな。当事者の魔法少女はそう思うのが当然だ。
でもそれを『裏切り』といわれようとも、
誰かがやらなければ何も変わらんからな」
ほむら「それがあなたの信念なのね?」
キョン(魔法少女)「そうだ」
ほむら「……」
キョン(魔法少女)「信用してもらえないみたいだな」
ほむら「いいえ。あなたがその信念に従って行動しているってことは信用するわ」
キョン(魔法少女)「結果を信じられないってことか?」
ほむら「……」
キョン(魔法少女)「……全員一緒ってのは無理だな。とりあえず巴マミは抜きで話すしかないか」
ほむら「私に用はそれだけかしら?」
キョン(魔法少女)「お前にも話を聞いて欲しい。知った経緯が違うから話をあわせれば、
新たな発見があるかもしれないしな」
ほむら「いいわよ。堂々と話が聞けるのならむしろありがたいわ」
キョン(魔法少女)「ってことは、こっそり聞くつもりだったのか?」
ほむら「……」髪バサッ
ほむら「それで、いつどこへ行けばいいのかしら?」
キョン(魔法少女)「時間は放課後。場所はまだ決めてない。
とはいっても丁度いい場所が思いつかないんだ」
ほむら「それなら私の部屋はどう?」
キョン(魔法少女)「いいのか?」
ほむら「構わないわ。あそこなら邪魔は入らないから」
ほむら「私に用はそれだけかしら?」
キョン(魔法少女)「お前にも話を聞いて欲しい。知った経緯が違うから話をあわせれば、
新たな発見があるかもしれないしな」
ほむら「いいわよ。堂々と話が聞けるのならむしろありがたいわ」
キョン(魔法少女)「ってことは、こっそり聞くつもりだったのか?」
ほむら「……」髪バサッ
ほむら「それで、いつどこへ行けばいいのかしら?」
キョン(魔法少女)「時間は放課後。場所はまだ決めてない。
とはいっても丁度いい場所が思いつかないんだ」
ほむら「それなら私の部屋はどう?」
キョン(魔法少女)「いいのか?」
ほむら「構わないわ。あそこなら邪魔は入らないから」
ほむらが行ってから変身を解き、キョンは教室に帰ってきた。
キョン(さてと)
ほむら(え? まさか……)
キョン(やれやれ。暁美ほむらが椅子に座る途中の体勢で固まって俺をガン見してやがる…気づかれたか?)
ほむら(いやいやいや。彼は男の子。気のせいね)
キョン(いや、魔法で顔つきも変わるからよく見れば違うと思うはずだ……鹿目はなんで判ったんだ?)
キョン(さてと)
ほむら(え? まさか……)
キョン(やれやれ。暁美ほむらが椅子に座る途中の体勢で固まって俺をガン見してやがる…気づかれたか?)
ほむら(いやいやいや。彼は男の子。気のせいね)
キョン(いや、魔法で顔つきも変わるからよく見れば違うと思うはずだ……鹿目はなんで判ったんだ?)
>>371
処女!?
処女!?
>>381
触れたら負け
触れたら負け
~ほむホーム~
ハルヒ「どうなってるのよ。QBも今日は魔女退治はマミさんに任せて話を聞きに行ってくれって言ってたわ」
まどか「そうなんだ」
ほむら(インキュベーターが認識してるのにそれを許すなんて。
あいつが共同してるというのは本当だったんだわ)
さやか「で、話を聞かせてくれるっていう主役はまだ来てないわけ?」
まどか「あ、カラオケ途中で抜けてくるって言ってたから……」
ハルヒ「ええ!? それってまさかキョン達が行くっていってた・・・」
まどか「あわわ、ち、違うのそうじゃなくてえーっと」
さやか「違わないじゃない。そいつうちのクラスだったの?」
まどか(どどど、どうしよう……)
ほむら(だれかしら? 一緒に行った女子は確か……)
ハルヒ「口止めされてるのね! 一体誰なのよ?」
さやか「そうなの?まどか、誰に口止めされてるの?」
まどか「ハルヒちゃん、さやかちゃん勘弁して」
ハルヒ「どうなってるのよ。QBも今日は魔女退治はマミさんに任せて話を聞きに行ってくれって言ってたわ」
まどか「そうなんだ」
ほむら(インキュベーターが認識してるのにそれを許すなんて。
あいつが共同してるというのは本当だったんだわ)
さやか「で、話を聞かせてくれるっていう主役はまだ来てないわけ?」
まどか「あ、カラオケ途中で抜けてくるって言ってたから……」
ハルヒ「ええ!? それってまさかキョン達が行くっていってた・・・」
まどか「あわわ、ち、違うのそうじゃなくてえーっと」
さやか「違わないじゃない。そいつうちのクラスだったの?」
まどか(どどど、どうしよう……)
ほむら(だれかしら? 一緒に行った女子は確か……)
ハルヒ「口止めされてるのね! 一体誰なのよ?」
さやか「そうなの?まどか、誰に口止めされてるの?」
まどか「ハルヒちゃん、さやかちゃん勘弁して」
~~
キョンが玄関の呼び鈴を鳴らした。
キョン(魔法少女)「悪い。またせたな」
ほむら「変身したまま来たのね」
キョン(魔法少女)「こっちも色々と都合があってな」
キョンが玄関の呼び鈴を鳴らした。
キョン(魔法少女)「悪い。またせたな」
ほむら「変身したまま来たのね」
キョン(魔法少女)「こっちも色々と都合があってな」
~~
キョン(魔法少女)「お前らはエントロピーって言葉は知ってるか?」
ほむら「そこから話をするの?」
キョン(魔法少女)「話すのは全部だからな」
ほむら「身近なところからでも良いんじゃないの?」
キョン(魔法少女)「いや、先に奴らの目的から話した方が理解が早いと思ってな」
ほむら「そう。判ったわ」
キョン(魔法少女)「じゃあ続けさせてもらうとだな、エントロピーの増大則といって、
エネルギーを利用すればするほど、宇宙の利用できるエネルギーは減っていく一方なんだ」
さやか「宇宙ですか。いきなり大きく出たよ」
ハルヒ「いいじゃない。面白そうだわ」
キョン(魔法少女)「お前らはエントロピーって言葉は知ってるか?」
ほむら「そこから話をするの?」
キョン(魔法少女)「話すのは全部だからな」
ほむら「身近なところからでも良いんじゃないの?」
キョン(魔法少女)「いや、先に奴らの目的から話した方が理解が早いと思ってな」
ほむら「そう。判ったわ」
キョン(魔法少女)「じゃあ続けさせてもらうとだな、エントロピーの増大則といって、
エネルギーを利用すればするほど、宇宙の利用できるエネルギーは減っていく一方なんだ」
さやか「宇宙ですか。いきなり大きく出たよ」
ハルヒ「いいじゃない。面白そうだわ」
今のハルヒってどの程度の世界改変能力があるんだっけ
キョン(魔法少女)「端的に、エネルギーを利用すればエネルギー資源は減る一方だってことは判るよな」
さやか「それは判る」
まどか「うん」
キョン(魔法少女)「石油を燃やせば熱と二酸化炭素と水に変わって熱は拡散していってもはや再利用できなくなる」
キョン(魔法少女)「水力発電はダムに水を貯めてそれを利用してるが
それは太陽のエネルギーで海の水が蒸発して雲を作り雨が降るわけだよな。
億年単位だけど太陽もいつか燃え尽きる」
キョン(魔法少女)「こういう形であらゆるエネルギー資源はいつかは枯渇する。これを宇宙の熱的死というらしい。
つまり宇宙の寿命ってわけだ。
その寿命を延ばしたくて、エントロピーの法則に従わないエネルギー源を捜し求めたのが
QBすなわちインキュベーターなんだ」
ハルヒ「なかなか壮大ね」
さやか「それは判る」
まどか「うん」
キョン(魔法少女)「石油を燃やせば熱と二酸化炭素と水に変わって熱は拡散していってもはや再利用できなくなる」
キョン(魔法少女)「水力発電はダムに水を貯めてそれを利用してるが
それは太陽のエネルギーで海の水が蒸発して雲を作り雨が降るわけだよな。
億年単位だけど太陽もいつか燃え尽きる」
キョン(魔法少女)「こういう形であらゆるエネルギー資源はいつかは枯渇する。これを宇宙の熱的死というらしい。
つまり宇宙の寿命ってわけだ。
その寿命を延ばしたくて、エントロピーの法則に従わないエネルギー源を捜し求めたのが
QBすなわちインキュベーターなんだ」
ハルヒ「なかなか壮大ね」
キョン(魔法少女)「とQBが言っていた。ここまではいいか?」
ハルヒ「いいわよ、早く続けて?」
まどか「なんか、ハルヒちゃん食いついちゃってるよ」
キョン(魔法少女)「そして捜し求めてようやく見つけたのが魔法少女の魔力だったんだそうだ」
さやか「え? そこでいきなり魔法少女の登場!?」
キョン(魔法少女)「彼らの文明は知的生命体の感情をエネルギーに変換する技術を発明したんだ」
まどか「感情?」
キョン(魔法少女)「そうだ、感情を変換したエネルギーが魔力ってわけだ」
ハルヒ「おおっ!なんかSF的な設定が出てきたわ!」
ハルヒ「いいわよ、早く続けて?」
まどか「なんか、ハルヒちゃん食いついちゃってるよ」
キョン(魔法少女)「そして捜し求めてようやく見つけたのが魔法少女の魔力だったんだそうだ」
さやか「え? そこでいきなり魔法少女の登場!?」
キョン(魔法少女)「彼らの文明は知的生命体の感情をエネルギーに変換する技術を発明したんだ」
まどか「感情?」
キョン(魔法少女)「そうだ、感情を変換したエネルギーが魔力ってわけだ」
ハルヒ「おおっ!なんかSF的な設定が出てきたわ!」
キョン(魔法少女)「ところが当の彼らは利用できるほどの感情を持ち合わせていなかった。
これは俺の予想なんだが、
彼らは俺たち人類と違って個という概念が無く、集合的意識体の存在らしいんだけど、
そんな彼らは感情というものを生起させる機会に恵まれずに進化した結果、
優れた論理性を持ち合わせた代わりに感情というものは退化させてしまったんだと思う」
ハルヒ「なんかキョンが好きそうな話ね。あんたさ、キョンと気が合うかもね。理屈っぽい所も似てるし」
まどか「あ、あはは……」
キョン(魔法少女)「そ、そうかい。続けるぞ」
さやか「うんうん」
キョン(魔法少女)「そんなわけで、感情が無い彼らは、宇宙の色々な種族を調査して、
俺たち人類を見出した。
彼らはこれだけの数の個体がそれぞれ別な感情を有して共存していることに驚いたそうだ。
彼らにとって感情というものは、
論理性に不具合を発生させる精神疾患の一種と捕らえていたからだ」
これは俺の予想なんだが、
彼らは俺たち人類と違って個という概念が無く、集合的意識体の存在らしいんだけど、
そんな彼らは感情というものを生起させる機会に恵まれずに進化した結果、
優れた論理性を持ち合わせた代わりに感情というものは退化させてしまったんだと思う」
ハルヒ「なんかキョンが好きそうな話ね。あんたさ、キョンと気が合うかもね。理屈っぽい所も似てるし」
まどか「あ、あはは……」
キョン(魔法少女)「そ、そうかい。続けるぞ」
さやか「うんうん」
キョン(魔法少女)「そんなわけで、感情が無い彼らは、宇宙の色々な種族を調査して、
俺たち人類を見出した。
彼らはこれだけの数の個体がそれぞれ別な感情を有して共存していることに驚いたそうだ。
彼らにとって感情というものは、
論理性に不具合を発生させる精神疾患の一種と捕らえていたからだ」
感情は精神疾患だってどこか他のとこで聞いた気がするわ
キョン(魔法少女)「彼らの計算によると、人間一人が生み出す感情のエネルギーは、
その人が生まれて成長し生涯を終えるまでに要したエネルギーを凌駕するそうだ」
さやか「人類すげー」
キョン(魔法少女)「彼ら曰く、俺たち人類の魂は、エントロピーを凌駕するエネルギー源足りうるんだそうだ」
ハルヒ「エネルギー源? 資源扱いなの?」
キョン(魔法少女)「そう。とりわけ、最も効率がいいのは第二次性徴期の少女の感情の相転移だそうだ」
ほむら(核心を避けたわね)
ハルヒ「それってあたしたち魔法少女ってことよね」
キョン(魔法少女)「その通りだ。魔法少女は彼らにとってエネルギー資源なんだよ」
その人が生まれて成長し生涯を終えるまでに要したエネルギーを凌駕するそうだ」
さやか「人類すげー」
キョン(魔法少女)「彼ら曰く、俺たち人類の魂は、エントロピーを凌駕するエネルギー源足りうるんだそうだ」
ハルヒ「エネルギー源? 資源扱いなの?」
キョン(魔法少女)「そう。とりわけ、最も効率がいいのは第二次性徴期の少女の感情の相転移だそうだ」
ほむら(核心を避けたわね)
ハルヒ「それってあたしたち魔法少女ってことよね」
キョン(魔法少女)「その通りだ。魔法少女は彼らにとってエネルギー資源なんだよ」
さやか「よくわかんないんだけど、つまり魔法少女って魔力をQB達に吸い取れられてるわけ?」
キョン(魔法少女)「いや、吸い取るなんって生易しいものじゃなくて、
もっと巧妙で人類にとっては残酷な方法なんだけど、その前に、
エネルギーを取られてる事に対してはどう思う?」
ハルヒ「どうって、最初に願いを叶えて貰ってるから、その対価に宇宙の資源よね?
自分の魔力を宇宙に提供するのはまあ仕方ないわね?
それだったら最初に言って欲しかったってのはあるけど」
キョン(魔法少女)「『仕方ない』か。
ところで感情をエネルギーに変える装置があるんだが、
それが何かわかるか?」
まどか「えっと感情のエネルギーは魔力だから、魔力を発生させる装置のことだよね?」
キョン(魔法少女)「そう」
ハルヒ「魔力の源……って、これよね? ソウルジェム」
キョン(魔法少女)「正解だ。ソウルジェムの仕組みが魂の発する感情を、
直接的にエネルギー、すなわち魔力に変換するんだ」
キョン(魔法少女)「いや、吸い取るなんって生易しいものじゃなくて、
もっと巧妙で人類にとっては残酷な方法なんだけど、その前に、
エネルギーを取られてる事に対してはどう思う?」
ハルヒ「どうって、最初に願いを叶えて貰ってるから、その対価に宇宙の資源よね?
自分の魔力を宇宙に提供するのはまあ仕方ないわね?
それだったら最初に言って欲しかったってのはあるけど」
キョン(魔法少女)「『仕方ない』か。
ところで感情をエネルギーに変える装置があるんだが、
それが何かわかるか?」
まどか「えっと感情のエネルギーは魔力だから、魔力を発生させる装置のことだよね?」
キョン(魔法少女)「そう」
ハルヒ「魔力の源……って、これよね? ソウルジェム」
キョン(魔法少女)「正解だ。ソウルジェムの仕組みが魂の発する感情を、
直接的にエネルギー、すなわち魔力に変換するんだ」
頑張って貰ってるけど
その頑張りもアフィの養分になるんだからやるせないな
今頃アクセス増えるとか喜んでるだろう
その頑張りもアフィの養分になるんだからやるせないな
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