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    元スレ楽「俺、小野寺と付き合うことになったから」千棘「!?」

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    101 = 1 :

       
    キーンコーンカーンコーン

    「じゃあ明日はちゃんと、二人で食べるんだぜ?」

    るり「小咲の手作り弁当、楽しみにしてなさいよ。一条くん」

    小咲「何でるりちゃんが言うの! ま、またね。二人とも」

    「ああ、またな」

    千棘「またねー」

    千棘(私は明日、誰とご飯食べればいいんだろ……)

    千棘「ふ、ふん。手作り弁当だって。よかったわね、もやし」

    「……」

    千棘(……やっぱり、そうよね)

    「……桐崎」

    102 :

    ちゃららららーん♪

    まもなく、1番乗りばに、19時42分発、普通、西明石行きが、7両でまいります
    危ないですから、黄色い点字ブロックの内側までお下がりください
    1番乗りばに、電車がまいります。ご注意ください。
    電車がまいります。ご注意ください。

    ちゃららららん♪
    ちゃららららん♪
    ちゃららららん♪

    103 = 1 :

    千棘「えっ……?」

    千棘(も、もしかして、やっと――)

    千棘「なに!?」

    「お前さぁ。さっき……」

    千棘「う、うん。なによ、さっさと言いなさいよ」


    「……さっきはよくも、俺を殴ってくれたな」

    千棘「……え?」

    104 = 1 :

        
    「まだ痛むぜ……。この前あれほど言ったよな? 毎回死ぬ思いしてるって」

    千棘「そ、そんな。大げさよ。そんなに強く殴ったつもりは……」

    「お前、力強すぎんだよ……。本当に、女か?」

    千棘「! ……う、うるさいわね。また、殴られたいの?」

    「まだ殴り足りねえのか? なあ、じゃあ俺はどうしたらいいんだよ」

    千棘「は、はあ? どうしたらって……」

    「どうしたら、お前は殴るのをやめてくれる? どうしたら俺は、お前から殴られずに済む?」

    千棘「!! そ、そんな言い方……。私が、悪者みたいじゃん……」

    105 = 1 :

      
    「……俺にとっては――」

    千棘「わ、分かったわよ! な、なるべく、殴らないようにするから!」

    千棘「だからあんたも、殴られるようなこと、するんじゃないわよ!?」

    「……殴られるほど悪いこと、してなかったつもりなんだけどな」

    「まあいいや。言いたかったのはそれだけ。じゃあな」

    千棘「ま、待ってよ。これからは二人の時もこうして、ちゃんと話してよ?」

    「……」

    千棘「……」

    千棘(まだ、無視を続ける気なのね……っ!)

    106 = 1 :

     
    ――

    放課後

    小咲「るりちゃん、帰ろう?」

    るり「あんた、一条くんと……」

    小咲「きょ、今日はまだ、るりちゃんと帰るよ」

    るり「あんたまた、そんなこと言って……」

    「こ、小咲!」

    小咲「!!」ビクンチョ

    「い、一緒に、帰らないか?」

    るり「……ふーん」

    107 = 71 :

    みてる

    108 = 23 :

    ビクンチョかわいすぎ

    109 = 1 :

      
    るり「やるじゃない、一条くん」

    「え? あ、おう……」

    小咲「あ、あの、るりちゃん」

    るり「急に急用がー。早急に急がなきゃー」ドヒュン!

    小咲「あ、ちょっ! るりちゃん! るりちゃぁん!」


    小咲「……」

    「……」

    小咲「か、帰ろっか」

    「……おう」

    110 :

        
    「まだ痛むぜ……。この前あれほど言ったよな? 毎回死ぬ思いしてるって」

    千棘「そ、そんな。大げさよ。そんなに強く殴ったつもりは……」

    「お前、力強すぎんだよ……。本当に、女か?」

    千棘「! ……う、うるさいわね。また、殴られたいの?」

    「まだ殴り足りねえのか? なあ、じゃあ俺はどうしたらいいんだよ」

    千棘「は、はあ? どうしたらって……」

    「どうしたら、お前は殴るのをやめてくれる? どうしたら俺は、お前から殴られずに済む?」

    千棘「!! そ、そんな言い方……。私が、悪者みたいじゃん……」

    112 = 1 :

       
    ――

    小咲「……」ドキドキ

    「……」ドキドキ

    小野寺(ううぅ……か、会話が、途切れちゃった……。ど、どうしよう。なにか――)

    小咲「……あっ――」

    「あのっ!」

    小咲「えっ!? あ、はいぃ!?」

    「あ、あ、いや、その……」

    小咲「お、落ちついて一条くん。あ、いや、楽くん。あ、あれ? 一条くん?」

    「こ、これからは、下の名前だよ……」

    小咲「そ、そうだったね。ごめん」

    小野寺(私が落ちつかなきゃ……)

    小咲「それで、えっと……?」

    「ああ。なんていうか、その、夢みたいだな、って……」

    小咲「……え?」

    113 = 1 :

        
    「夢みたいだ……。こうして小咲と二人で、一緒に帰り道を歩いてるのが」

    「桐崎と偽カップルだった時は、絶対に、できなかったことだし……」

    小咲「……桐崎さん」

    「え?」

    小咲「……ほんとに、良かったのかな? 私たち、付き合っても……」

    「っ! な、なに言ってんだよ」

    小咲「だ、だって……。桐崎さんとカップルを演じてたのは……。ヤクザの人たちの争いを、止めるためだったんでしょ?」

    小咲「私と付き合って、桐崎さんと別れて……。その争いは、また始まっちゃったんじゃないの?」

    「……まあ、な。でもアイツらも、なるべく一般人を巻き込まない戦い方を、心得てるから――」

    小咲「でもこの前っ! 楽くんは、殺されるところだったんだよ!?」

    「……」

    小咲「怖かった……。私、私のせいで、楽くんが、死んじゃうんじゃないかって……」

    小咲「私が、みんなの前であんなこと言ったせいで……。ごめん、ごめんね……」

    「……違う」

    114 = 1 :

       
    「小野寺のせいじゃ、ないよ……。全部俺が招いたことだ」

    小咲「そんな……。だ、だとしても、やだよ。楽くんが、危険な目に遭うのは……」

    小咲「私たちやっぱり、別れたほうが――」

    「そんなこと、言わないでくれ……」

    小咲「えっ……」

    「言っただろ? あの日、俺が小野寺に、告白した日……」

    115 = 1 :

      
    『一条くんと付き合えるの、私すごくうれしい……。でも、一条くんと桐崎さんとの関係は、どうなるの?』

    『小野寺は、なにも心配しなくていい……。全部俺に、任せろ』

    『で、でも……。二人が別れたら……。その、抗争が……』

    『何があっても、お前を守るから。だから――』


    「――小野寺も俺を信じてくれって。俺はな、小野寺」

    「桐崎と付き合って、戦いを止めるよりも……。お前と付き合って、戦うことを選んだんだ」

    「だから、頼む。小野寺が、そんなこと、言わないでくれ……」

    小咲「……楽くん。これからは下の名前、だよ?」

    「あっ……。そ、そうだったな。ごめん、小咲」

    116 :

    ここからどう千棘ルートに持っていくかが見物だな
    小野寺ルートじゃ普通過ぎてつまらん

    117 = 9 :

    ビクンチョ

    118 = 1 :

    小咲「今日は私たち、初めて下の名前で呼び合うことになったんだよね」

    「そうだな……。今日が初めてで、今日からずっとだ」

    小咲「……明日は初めて、楽くんに私の手作りのお弁当、食べさせてあげるね」

    「ああ。期待してる」

    小咲「明日のお昼は、今度こそ、二人だけで食べようね。緊張しちゃうかも、しれないけど」

    「ああ……。ただ一緒に飯を、食うだけなのにな」

    小咲「……うん。でも二人だけでっていうのは……初めてだもん。緊張しちゃうよ」

    「……」

    小咲「楽くんと付き合ってから、初めてだらけだな。だから、ドキドキが収まらないのかな」

    「……!」

    119 = 1 :

      
    「はは……。なんだ。小咲も、ドキドキしてたんだな」

    小咲「楽くんも……?」

    「ああ。告白したあの日から、ずっとそうなんだ。恋愛って、こんなにドキドキするもんなんだな」

    小咲「ふふっ……。楽くん。明後日は、どんな『初めて』が、待ってるのかな」

    小咲「私に、教えてね。もっとたくさんの、『初めて』を」

    「小咲……」

    「……ああ。これからもっと、たくさんの、『初めて』を、ドキドキを……」

    「……お、お前に、やるよっ!」カァァァ

    小咲「うんっ……。楽しみに、してるね」

    120 = 1 :

      
    ――

    トボトボ

    千棘「……」

    千棘(なによ、アイツ……。私のこと、無視して)

    千棘(みんながいる時だけ、普通に話して)

    千棘(みんなが見てる時だけ、友達のフリして……。これが、ニセトモ関係ってわけ?)

    千棘(みんなからの、小野寺さんからの、好感度を下げたくないからって……)

    千棘(最低よ。弱くて、頼りなくて……。その上、卑怯よ)

    千棘(小野寺さんが可哀想だわ。あんなヤツと、あんなヤツなんかと……)

    121 = 1 :

      
    千棘(……いいわ。こっちにも、考えがあるもの)

    千棘(これ以上無視を続ける気なら、私だって、容赦しない)

    千棘(もう、知らない。恋人同士になんか……。なってやらない)

    千棘(例え、ニセモノでも……。ニセモノでも、ごめんだわ)

    千棘「……」

    千棘「はぁ……」

    122 :

    死亡フラグ...

    123 = 1 :

      
    ――

    千棘「おはよう、もやし」

    「……」

    千棘「挨拶ぐらいはしてくれても、いいんじゃない?」

    「……」

    千棘「あっそう。また、無視するの」

    「……」

    千棘「ふーん。殴るよ?」

    「……」

    124 = 1 :

      
    千棘「私昨日、言ったよね? 殴られるようなこと、するなって」

    「……」

    千棘「この場合は、あんたが悪いのよ? 返事さえすれば、私は殴らないんだから」

    「……」

    千棘「な、なんとか言いなさいよ! ほ、本当に、殴るからね!?」

    「……」

    千棘「……くっ!」

    パスン

    「……」

    千棘「も、もう、許さない……」

    125 = 24 :

    殴るのはやめーや
    マジで痛いんだぜ

    126 = 1 :

      
    小咲「おはよー」

    「おはよう、小咲」

    小咲「おはよう、楽くんと……。桐崎さん」

    千棘「おはよう……」

    「ん、元気ねえじゃん桐崎。どうした?」

    千棘「……」プッツン

    千棘(あんたは今、かんっぜんに、私を怒らせたわ)

    千棘(自分のしたことを、悔いなさい……)

    128 = 94 :

    いくら千棘といえど無視するだけで殴るようなやつじゃないわ

    129 = 116 :

    千棘なら無視するようなしょうもない男とは関わらないだろ

    130 :

    オマエは俺を怒らせた

    もしかしてオラオラですかァー!

    131 = 1 :

       
    「おい、大丈夫か? なに怖い顔してんだ」

    千棘「……」

    「おーい。桐崎」

    千棘「……」

    「おい……。おいっ。無視すんなって」

    小咲「桐崎さん……?」

    千棘「小野寺さん、心配しないで、私は全然元気だから」

    小咲「あ、うん。なら、よかった」

    「なんだよ。心配させんじゃねえよ、桐崎」

    千棘「……」

    「……」

    133 = 1 :

       
    ――

    千棘「どうかしら? 少しは無視される私の気持ち、理解できた?」

    「……」

    千棘「へえ……。これでもまだ、そんな態度をとるのね……!」

    千棘「……本当は、こんなこと、したくないけれど」

    「……」

    千棘「あんたがそうなら……。もう、手段は選ばないわ」

    「……」

    千棘「まさかさっきので、私の気が済んだなんて、思ってないでしょうね」

    千棘「ここからが本命よ……。もし昼休み、小野寺さんと二人で、おいしくお昼を頂きたいんなら」

    「……」

    千棘「ちゃんとこっちを向いて、私の目をみて、今まで無視してきたことを、謝罪しなさい」

    「……」

    千棘「……ふん。そう、残念ね。小野寺さんの手作り弁当、食べたかったでしょうに……」

    135 :

    千棘の空回りっぷり笑えるwwwwwざまあwwwwwwwwwwwwwwwwww

    136 = 79 :

    何で無視されてるのに関わろうとするの
    嫌がられてるってことだろ

    137 = 1 :

       
    ――

    昼休み

    るり「お弁当、ちゃんと作ってきた?」

    小咲「う、うん! バッチリだよ!」

    るり「よし……。行ってこい!」

    小咲「はいっ!」


    「楽ぅー。飯、食おうぜー!」

    「あ、集。あの、今日は……」

    「な、なにぃ!? 小野寺と二人で食べると申すか! くぅー、このラブラブカップルめ!」

    「お前が昨日言い出したんだからな」

    「……頑張れよ」

    「おう」


    千棘「……」

    138 = 41 :

    楽がここまで性格悪かったらそもそも女寄ってこないだろ
    ニセコイできるだけの器量があるからモテてるわけだし

    139 = 1 :

      
    小咲「あの、楽く――」

    千棘「小野寺さん!」

    小咲「え、なに?」

    千棘「ちょっと、話が……。すぐ終わるから、ちょっと来てくれる?」

    小咲「え、えっと、楽くんも――」

    千棘「ううん。二人で話したいの。ごめんね?」

    小咲「……分かった。あとでね、楽くん」

    「……おう」

    140 = 1 :

      
    小咲「桐崎さん、話って?」

    千棘「……多分、小野寺さん、ショックを受けるかもしれないけど」

    千棘「でもとりあえず最後まで、黙って聞いててくれる?」

    小咲「う、うん……」

    千棘「あなたの彼氏のことなんだけど……」

    小咲「楽くんのこと?」

    千棘「そう。あなたには、私と彼が、友達だとか、仲間だとか、そんな風に見えてるかもしれない」

    千棘「……でも、実はそうじゃないの」

    千棘「私と彼、あなたの前では、普通に喋ってるけど――」

    千棘「――でもね。アイツ、あなたがいなくなると、途端に私のことを、無視するようになるの」

    141 = 41 :

    トゲカッスwwwwwwwww

    142 :

    暴力島風必死だな

    143 = 51 :

    家のために嫌々やってるのに割と本気で助けたりするからモテるんだろうな

    144 = 54 :

    小野寺知ってましたパターン

    145 = 1 :

      
    小咲「……」

    千棘「最低だと、思わない? どうせ無視するなら、あなたや他の誰かがいるときも、無視すればいいのに」

    千棘「あなたがいる前では、私と友達だっていう、フリをするの」

    千棘「……卑怯よね。そこまでして、あなたに好かれたいのかしら」

    千棘(……ふふ。全部、バラしてやったわ。さあ、小野寺さんから、嫌われちゃいなさい)

    千棘(これは、罰よ。私を無視した、罰)

    千棘「それだけ、言いたかったのは。じゃあね――」

    小咲「私、知ってたよ?」

    146 = 41 :

    このSSの登場人物屑ばっかだな

    147 = 1 :

      
    千棘「へ……? 知ってた……?」

    小咲「桐崎さんと楽くん、喧嘩してるんでしょ?」

    千棘「えっ。う、うん。まあ……」

    小咲「でも私たちの前では心配かけないように、普段通りに振る舞ってくれてたんでしょ?」

    千棘「はっ? い、いや、そうじゃなくて。ていうか、喧嘩っていうよりは――」

    小咲「楽くんが昨日帰り道で、教えてくれたの」

    千棘「昨日……!?」

    千棘(まさか私より先に、自分から、バラしてたなんて……)

    千棘(自分への印象が悪くなることを、できるだけ防ぐために、わざと先に、自分から……)

    千棘(なんてヤツなの……。だけど、それで先手をとったつもり? だとしたら、甘過ぎるわ――)

    148 = 135 :

    千棘はホントにおばかさんだなあwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwww

    149 = 1 :

       
    千棘「違うわよ! アイツが、一方的に私を、無視してるの!」

    小咲「え……?」

    千棘「私は仲直りしたいのに、アイツが、無視するのよ!」

    千棘「ひどくないっ!? 私がこんなに、必死になってるのに……。最低のクズなのよ、アイツはっ!」

    千棘(ごめんね、小野寺さん。この昼休み、あなたも楽しみにしてたでしょうに)

    千棘(でもね、いいのよ。これからはあんなヤツのために、朝早く起きて、弁当なんか作らなくてもね――)

    千棘「小野寺さんも、そう思うでしょ……!?」

    小咲「……」

    小咲「……えっと、桐崎さんは、楽くんと、仲直りしたいんだよね?」

    千棘「そ、そうよ。私は、そう。でも、アイツが――」

    小咲「じゃあなんで楽くんのこと、悪く言うの?」

    150 = 1 :

      
    千棘「そ、それは……」

    小咲「楽くんと仲直りしたいんでしょ? なのに、卑怯だとか、最低だとか、クズだとか――」

    千棘「べ、別に、それは、ただの愚痴みたいなもので……。アイツと仲直りする気は、ちゃんとあるわよ」

    小咲「……そっか。なら、いいんだけど」

    千棘「あはは……」

    小咲「でも、じゃあなんでそんな愚痴を、『私』に言うの?」

    千棘「っ! え……」


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