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    元スレ楽「俺、小野寺と付き合うことになったから」千棘「!?」

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    601 = 324 :

    暴力しない千棘は可愛い子
    ほんとそれだけが勿体ない

    602 = 281 :

       
    小咲「楽くん。桐崎さん、何か言いかけてなかった?」

    「そうか? 俺にはよく、聞こえなかった」

    小咲「……桐崎さんのこと、まだ、許せない?」

    「……うん。まだ、ちょっと」

    小咲「そっか……。ごめんね。私、二人に仲直りしてほしいって、思ってたのに――」

    小咲「私たちに近づかないで、って、桐崎さんに、言っちゃったの。つい、カッとなって」

    「へぇ……。小咲が怒るなんて、珍しいな。俺のために、怒ってくれたのか」

    小咲「そ、そんな大層なことじゃないよ。……でも桐崎さんはそんな私のために、必死に鍵を探してくれてたんだね」

    小咲「……桐崎さんは不器用だけど、本当は、良い人なんだよ。きっと……。だから――」

    「大丈夫。心配しなくていいよ。もうすぐ全部、終わるから」

    小咲「……? どういうこと……?」

    603 = 512 :

    一見テンプレヒロインにマフィアの娘という設定で
    暴力癖に理由もたせたのはなかなかだと思うが

    604 :

    今宵は不眠で乗り切ろう

    605 = 578 :

    普通に考えてボカスカ殴られたら関わりたくないわな

    606 = 315 :

    どういうこと…?

    607 = 324 :

    楽さん黒いっす

    608 = 281 :

       
    「それよりさ、明日から学校も休みだし、二人でどこかに行かないか?」

    小咲「えっ。そ、それって、デート、ってこと?」

    「そう。初デートだ。ど、どうかな」

    小咲「……すっごく行きたいけど、でも先生が、外は危ないって……」

    「大丈夫。小咲は死んでも、俺が守る」

    小咲「だ、ダメだよそんなの。楽くんが死んじゃったら私、生きていけないよ」

    小咲「抗争が……止まったら。周りが落ち着いたら、その時は一緒にお出かけ、しよう?」

    「ああ……。そうだな」

    「抗争が、止まったら……。必ず」

    609 = 519 :

    集骨折り損だな

    610 = 298 :

    楽になりたい・・・

    611 = 325 :

    >>610
    寝ていいぜ!

    612 = 567 :

    >>610
    縄か練炭買ってこい

    613 = 281 :

      
    ――

    桐崎家

    千棘「あははははっははは!! あっはははははははっははは!!」

    千棘「あははははっ! はぁはぁ、ゲホッ、あは、あはぁ!」

    千棘「ふふっ! あはは……。私、なに? なんなの? 私はっ!」

    千棘「最後のチャンスだって、言ったわよね? 今日が、本当に、最後だって……」

    千棘「それなのに、なにあのザマ!? バッカみたい!」

    千棘「滑稽だわ! あははっ! なにが、『約束の女の子』よっ!」

    千棘「アイツにはもう、小野寺さんがいるんだから! 昔の約束なんか、どうだっていいのよ!」 

    千棘「とんだピエロねっ! わざわざ舞子くんを巻き込んで、せっかくの良案を蹴って……」

    千棘「結果が、これって! そもそもホンモノの恋人になんか今更、なれるわけないじゃない!」

    千棘「あははは、あは……。もう全部、終わりよ……。もう本当に、今度こそ、どうしようもない……」

    614 = 398 :

    心中でもする気か

    615 = 563 :

    >>610
    早まるな、辛いことがあったなら話してみろ聞いてやるから

    616 = 297 :

    >>610
    どっちの楽だよ

    617 = 324 :

    お、繋がるか

    618 = 352 :

    不覚にもむせてるの可愛いと思ってしまった

    619 = 281 :

         
    千棘「……」

    千棘「はぁ……」

    千棘「……ううん。まだ、終わりなんかじゃない……」

    千棘「今日が最後のチャンスなんかじゃ、ない。まだチャンスは、いくらでもある」

    千棘「学校で会えないから、なに? 前までは休みの日だって、アイツと会ってたじゃない」

    千棘「電話でもして、メールでもして、呼び出して、会いに行けばいいじゃない。いくらでも会う方法は、あるじゃない」  

    千棘「直接あいつの家に行ったっていいんだから。いや、今まさに抗争中の相手の本丸に乗りこむのは、怖いけど……」

    千棘「もう、それしかないんだから。私が諦めるわけには、いかないんだから」

    千棘「仲直り、しなきゃ。ちゃんと謝って、仲直りして。そしていずれは――」

    千棘「ホンモノの、恋人に……」

    千棘「……って私まだ、そんなこと考えてるの……?」

    621 = 324 :

    楽が達観しすぎてて怖い
    日頃はおこぼなやつなのに

    622 = 324 :

    おぼこだ間違えた

    623 :

    千棘死ぬでしょ

    625 = 281 :

         
    千棘「……私がアイツと恋人になるには」

    千棘「『約束の女の子』よりも、小野寺さんよりも、アイツの中で、特別にならなければならない」

    千棘「そんなこと、できるの……? こんなに、嫌われてるのに」

    千棘「私にはもう、なにも、ないのに……」

    千棘「……でも、気づいちゃったんだもん。アイツのことが、好きだって」

    千棘「だからやっぱり……。ニセコイ関係はもう、嫌だ」

    千棘「ホンモノの恋人同士になって、集英組を、ビーハイブを、パパを、クロードを、驚かしてやる」

    千棘「ふふっ……。見てなさい。みんな抗争どころじゃ、なくなるんだから……」


    千棘パパ「千棘ー。千棘は、いるかー?」

    626 = 325 :

    これビルの屋上から携帯落として振り向く瞬間を狙ってのダイブじゃね?

    627 = 281 :

      
    千棘「なに、パパ?」

    千棘パパ「千棘。大事な話だ」

    千棘「……?」

    千棘パパ「今行われている、集英組との、抗争のことなんだが……」

    千棘「っ! ご、ごめんなさい。でももう少し、待って! 私が、必ず――」

    千棘パパ「……もういいんだよ、千棘」

    千棘「……えっ?」

    千棘パパ「もういいんだ、千棘。抗争はもう、終わりだ」

    千棘「は……? なに、言ってるの……?」

    千棘パパ「ビーハイブは、負けた」

    千棘「なっ!?」


    千棘パパ「我々は集英組に対して、白旗を掲げることに、したんだ」

    628 = 505 :

    オラワクワクしてきたぞ

    629 :

    今日忙しいのに寝れないじゃん

    630 :

    銃が負けた

    631 :

    みっなごろし!みっなごろし!

    632 = 555 :

    集英社は強かった

    633 = 281 :

        
    千棘「……な、なんで」

    千棘パパ「あっちのボスとはもう、話をつけてある。抗争はすでに、収束に向かっている」

    千棘「なによ、それ……」

    千棘パパ「このまま戦いを続けた先にあるのは、お互い、破滅だけだ」

    千棘パパ「消耗が激し過ぎる……死者もでた……。それに、一般人への被害も……」

    千棘「……」

    千棘パパ「それでもヤツらには、攻撃の手を緩める気配が全くなかった……。全てを賭けて、本気でこちらを、潰すつもりだった」

    千棘パパ「これ以上無駄な被害を、被ることはない。我々の、完全敗北だ」

    千棘パパ「すまなかったな。今までお前に、辛い役目を押し付けて」

    千棘「……ざけないでよ」

    千棘パパ「千棘……?」

    634 = 324 :

    楽はこの事がわかっていたのか

    635 = 352 :

    あー口実がなくなった

    636 = 281 :

          
    千棘「ふざけないでよ……!! なによ。今になって、白旗って……!」

    千棘「最初からそうしてれば、よかったのに! なんで、今になって……。遅すぎるわよっ!」

    千棘パパ「千棘……」

    千棘「私、頑張ったのに……。たった一人で、抗争を止めようと、頑張ってたのに……」

    千棘「その過程で、色んな人を傷つけた。汚い手も使ったし、酷いことを言ったりも、した」

    千棘「それもこれも全部、抗争を止めるためだったのよ!? パパや、クロードや、みんなを、助けるために……」

    千棘「なのに、今になって降参するだなんて……。ひどい、ひどいよぉ!」

    千棘パパ「……」

    千棘「アイツに嫌われて……。みんなにも、嫌われて……」

    千棘「私これから、どうやって生きていけばいいのよぉ!!」

    千棘パパ「……本当に、すまなかった」

    637 = 630 :

    「全力で殺れ。手加減すんなよ、負けは許さねェ。」

    638 :

    追い付いたぜ!
    しえん

    639 = 325 :

    「う・・撃てませえええええええん!!」パンッパンッ

    640 = 281 :

       
    千棘「うっ……うっ……」グスッ

    千棘パパ「……お前はよく、頑張ってくれた。ありがとうな、千棘」

    千棘「触らないでよっ……。こ、抗争に負けたってことは、どうなるの?」

    千棘「私たち、どうなっちゃうの? ここから、この町から、出ていかなきゃいけないの?」

    千棘「それとも……。殺されちゃうの?」

    千棘パパ「……殺される必要もないし、町から出ていく必要も、ない」

    千棘パパ「我々ビーハイブのナワバリは全て、集英組に奪われることにはなるが……」

    千棘パパ「この家だけは、残しておいてもらえるらしい……。昔のよしみってヤツだそうだ」

    千棘「……そっか。それならよかった、のかな……」

    千棘パパ「ギャング『ビーハイブ』ももう、これで終わりだな……」

    641 = 281 :

         
    千棘「こんなことになるなら、いっそ気づかなきゃ、よかったなぁ……」

    千棘パパ「……?」

    千棘「パパ、私この前、一条 楽のことは嫌いだって、言ったけど……」

    千棘「でもどうやら、違ったみたい。本当は、その逆で……」

    千棘パパ「……そうか。お前にもとうとう、男の子に恋をする日が、きたのか」

    千棘「……あはは。なんでだろうね。最初は本当にアイツのこと、嫌いだったはずなのに……」

    千棘パパ「千棘。明日は久しぶりに、街の方に出てみたらどうだ?」

    千棘「……え?」

    千棘パパ「危険はもう、ないだろう。気分転換にブラブラしてみるのも、悪くはなかろう」

    千棘パパ「……もしかしたら、素敵なことが、待ってるかもしれないよ」

    千棘「……? うん、わかった……」


    クロード「……」

    642 = 324 :

    ギャングが反逆してきそう

    644 :

    あーこれ楽殺されますわ

    645 = 281 :

    ――

    次の日

    トボトボ

    千棘(気分転換、っていってもなぁ……)

    千棘(はぁ……。気持ちの整理なんか、つかないよ……)

    千棘(今までずっと、抗争を止めるためだけに頑張ってたのに……)

    千棘(その抗争が終わっちゃうなんて……。じゃあアイツと仲直りする必要も、なくなったってこと?)

    千棘(そっか。もう、いいんだ。仲直りなんて、しなくても。あんなヤツともう、関わらなくても……)

    千棘(はは、そう考えると、随分楽……。肩の荷が、降りたというか……)

    千棘(もう、いいんだ。アイツに無視されようが、こっちだって、無視すればいいんだし)

    千棘(ていうかアイツ、とうとう最後まで私のこと、無視し続けたわね……。なんか、腹立ってきたわ)

    千棘(嫌いよ、あんなヤツ。好きだなんて、ウソウソ。そんなわけ、ないもん――)

    千棘「はぁ……」

    646 = 324 :

    乙女千棘可愛い

    647 = 638 :

    おもしろいな
    寝れなくなってしまったぜ

    648 = 281 :

    千棘(じゃあもう謝る必要も、ないよね)

    千棘(だって仲直りする必要が、ないんだから)

    千棘(ああでも、舞子くんには謝っとこうかしら。せっかく協力してもらったのに、作戦失敗しちゃったし……)

    千棘(舞子くんにも嫌われちゃうな……。そしたら本当にもう、一人ぼっちか)

    千棘(ま、それもいいか……。一人の方が気楽なことも、あるよね)

    千棘(うん、よし。大丈夫。気持ちの整理、終わりっと……)

    千棘(……なんか、疲れちゃった)

    千棘(もう、帰ろうかな――いたっ)ドンッ

    「いてっ……。あれぇ? お嬢ちゃん、ひとりぃ?」

    「かわいーねー。どう? 俺らと『素敵なこと』しようよー」

    千棘「えっ……」

    650 = 630 :

    既視感


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