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    元スレ楽「俺、小野寺と付き合うことになったから」千棘「!?」

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    51 :

    仲直りセックスは燃える

    52 = 1 :

                                                    
    千棘「……もう、いい」

    「……あ、あ?」

    千棘「あんたがこんな人だとは思わなかった。もう顔も、見たくない」

    「はっ……。最初から俺のことなんか、嫌いだったくせに……」

    千棘「……そうよ。初めっからあんたみたいなもやし、大っ嫌いだった」

    千棘「小野寺さんと、一生イチャイチャしてれば!? 私もう、どうなっても知らないから!!」

    「……」


    千棘(こうして私たちの、3年間続くはずだった、偽恋物語は――)

    千棘(意外とあっさり、幕を閉じた)

    53 = 1 :

    ――

    ガラッ
                                                  
    千棘「おっはよー! ダーリンっ!」

    「……」

    千棘「あっ」

    「え……? 一条と、桐崎さんって……」「嘘のカップル、だったんだよな……?」

    千棘「ううぅ……」カァァァ

    千棘(い、いつものクセで……)

    千棘(……クロード、今日はいないみたいね。でも――)

    千棘「ひ、久しぶりね、もやし。あの事件の後しばらく、学校お休みになっちゃったものね」

    「……」

    千棘「……む、無視してんじゃ、ないわよ」

    「お前こそ、話しかけてくんなよ」

    千棘「!!」

    千棘(……だって、仕方ないじゃない)

    55 = 1 :

    ――――――
    ――――
    ――

    桐崎家

    千棘パパ「……千棘」

    千棘「……なに、パパ」

    千棘パパ「楽くんと、別れたそうじゃないか」

    千棘「っ! ……う、うん。別れたよ。彼、他に好きな子がいて、その子と……」

    千棘パパ「……年頃の男の子だ。好きな子もいて当然。その子と青春を謳歌したいと思うのも、必然……」

    千棘パパ「やはり、無理があったか……。しかしこうなってしまった以上、仕方がない」

    千棘「パパ……。抗争は?」

    千棘パパ「ああ。全面戦争へと、発展するだろう」

    千棘「!!」

    56 = 1 :

                           
    千棘ご、ごめんなさい。私の、せいで……」

    千棘パパ「千棘のせいじゃないよ。お前は気にすることなく、また学校に行きなさい」

    千棘パパ「もちろん我々も、一般人を巻き込むつもりはない。最善を尽くす」

    千棘「……」

    千棘パパ「……最後に一つ、聞かせてくれ、千棘」

    千棘パパ「楽くんのことは、好きだったか?」

    千棘「……!」

    57 :

    見てるよー

    58 = 1 :

    千棘「アイツのことは、その……」

    千棘「……嫌いよ。最初から、嫌いだった。弱そうだし、頼りないし」

    千棘「あんなヤツとラブラブカップルを演じるなんて、苦痛で仕方がなかったわ」

    千棘「別れて清々した。あんなもやしと3年間も付き合い続けるなんて、最初から、無理だったんだよ」

    千棘「例えそれが……ニセモノだったとしても」

    千棘パパ「……」

    千棘パパ「……やはり集英組とは、分かり合えないか……」

    千棘「え?」

    千棘パパ「クロード、いるか」

    クロード「はっ。ここに」

    千棘パパ「命令だ」

    クロード「……なんでしょう?」


    千棘パパ「……一条 楽を、殺せ」

    千棘「なっ!?」

    60 = 1 :

                           
    千棘「な、そ、そんな」

    千棘パパ「もう彼は必要ない。生かしておけば、さらに千棘を悲しませることにもなりかねん」

    千棘パパ「一条 楽の死をもって、開戦の合図としようじゃないか」

    クロード「……御意」

    千棘「待って!! 違うの!」

    千棘パパ「……ん? 違う、とは?」

    千棘「こ、殺すことは、ないよ……。い、一度、喧嘩したぐらいで……」

    千棘パパ「だがお前は、一条 楽のことが、嫌いなのだろう?」

    千棘「っ! あはは。まだ、頭が冷えてないのかも。うん。ちょっと、言い過ぎた」

    千棘「お、お互い落ちついたら、また話し合うわ。そしたらきっと、仲直りできるはず。うん、できるわ」

    千棘「だから、彼を、殺さないであげて……」

    61 = 1 :

       
    千棘パパ「ならば千棘よ。彼ともう一度、ニセモノのカップルになってはくれないだろうか」

    千棘「えっ……」

    千棘パパ「今ならまだ、二人はただ喧嘩をしていただけだということで、説明がつけられるかもしれない」

    千棘パパ「もう一度お前たち二人が愛し合っている様子を、皆に見せつけるんだ」

    千棘(……できる、かな。でも、私がやらないと……)

    千棘「……う、うん。分かった。やって、みる……」

    千棘パパ「頼んだぞ。我々も、命がかかっているんだ」

    千棘(アイツとまた、ニセコイ関係になる……)

    62 = 1 :

      
    ――――――
    ――――
    ――

    千棘(クロードが見てようが、なかろうが……。今回は、関係ない)

    千棘(……なんとしてでも、こいつと仲直りして、関係を取り戻さないと……)

    千棘(私に、かかってるんだから……)

    千棘「……あんたまだこの前のこと、怒ってるの?」

    「……」

    千棘「ちっさい男ねー。もう何日も前のことを、グダグダと……」

    「……」

    千棘(って、しまった! また、いつものクセで……)

    ガラッ

    「おっ。おはよう、小野寺」

    小咲「おはよう。一条くん、桐崎さん」

    千棘「おはよう……」

    63 = 1 :

      
    「よっす」

    「おう、集」

    「なんだよぉ、ダメダメじゃん。お二人さん、もっと盛り上がっていこうぜー?」

    「はぁ? なに言ってんだよ」

    小咲「……?」

    「いや、だからぁ。二人は付き合ってるのに、ダーリンとか、ハニーとか、呼び合わないの?」

    「は、はぁ!?」

    小咲「な、なに言ってるの、舞子くん! そんな、恥ずかしいこと……」カァァァ

    るり「恥ずかしいことって……。桐崎さんと一条くんは、普通にやってたことじゃない」

    小咲「あ、そ、そうだね。ごめん……」

    千棘「……別に。あれも全部、演技だったわけだし。むしろ、過剰だったぐらい?」

    「あははっ、だよなぁ。今時あんなカップル、いるわけねーよ!」

    るり「それもそうね……」

    千棘「……」

    64 :

    血棘んちのマフィア出て行けばいいのに
    意味わからんな

    65 = 1 :

      
    「でもさぁ。せめて下の名前で呼び合うくらいは、したらどう?」

    るり「そうね。二人は、お付き合いしてるわけだし」

    「なっ……」

    小咲「えっと……。楽、くん?」

    「っ!? こ、小咲……」

    小咲「……」プシュー

    「……な、なに言わすんだよ、集!」

    「いいねぇ。カップルは、こうでなきゃ」

    るり「小咲、大丈夫……?」

    66 = 1 :

       
    「よし。これからは二人とも、その呼び方で決定な」

    「か、勝手に決めんなよ!」

    「マイハニーの方がいいのか?」

    「よろしくな! 小咲!」

    小咲「う、うん……。ら、楽くん」

    るり「よかったわね、小咲。また夢が叶って」

    小咲「るりちゃん!」
       
    千棘「……」

    千棘(この二人の間に割って入って、またラブラブなフリをするの……?)

    千棘(そんなの、できないよ……)

    67 = 1 :

        
    ガヤガヤ

    千棘「……」

    「……嫉妬してる?」

    千棘「えっ……。なに、いきなり」

    「うーん? 桐崎さん、小野寺に楽を取られて、悔しくないのかなぁって」

    千棘「……なに言ってんの。取られたなんて、思ってないわよ」

    千棘「言ったでしょ? 私たちの関係は、嘘だった。だから、私がアイツのことを好きだっていうのも、全部嘘」

    「……そっか」

    千棘「ていうか舞子くん、ニセコイ関係のことは、アイツから全部聞いてたんじゃないの?」

    「ああ、知ってたよ。二人の関係がニセモノってことは。でも桐崎さんは、本当は……」

    「……いや、本人が嘘だって言うなら、そうなのかな。ううん、なんでもない」

    千棘「……?」

    68 = 1 :

        
    千棘「それにしてもあの二人……。お似合いの、カップルよね」

    「ああ。本当によかったよ。あの二人が、付き合うことになって」

    千棘「え……?」

    「アイツは必死に隠そうとしてたけど、バレバレだったし。小野寺のことが、好きなの」

    千棘(私は、気づかなかったな……)

    「……アイツが俺に泣きながら電話で報告してくれた時さ。俺まで、泣きそうだったよ」

    「よかったなぁって。お前ら、よかったなぁって」

    千棘「……」

    「正直、羨ましいなっていう気持ちのほうが強いけどな! あーあ、俺も彼女ほしー!」

    千棘「あはは……」

    69 = 1 :

      
    ――

    休み時間

    千棘「日本語って、やっぱムズいわ……。ねえ、ノート見せてよ」

    「……」

    千棘「……はやく、見せなさいよ」

    「……」

    千棘「な、なんでまた無視すんの……。見せてって、ほら」

    「……」
     
    千棘「……あんたしか、いないのよ」

    「おう! まったく、仕方がねえなぁ。お前は」

    千棘「え? あ、ありがと……」

    70 :

    実際好きな人の目の前で好きでもないやつとイチャイチャしなきゃいけなくなったらストレスマッハだろうな

    71 :

    しえん

    72 = 1 :

      
    「ほらよ」

    小咲「一条くん、優しいね」

    「小野寺……。いやまあ、隣の席だしな」

    「二人ともー。名前、名前ー」

    「わ、分かってるよ! 次からな!」

    小咲「あ、あはは……」

    千棘「……?」

    74 :

    面白い

    75 = 24 :

    ちとげendか
    最初見た時には分からなかなったわ

    76 = 1 :

      
    千棘「ねえ。これは、なんて読むの?」

    「ああ? そこは、だから……」

    千棘「ふ、ふん。もやしのくせに、やるじゃない」

    「いや、お前が日本語を知らなすぎんだよ」

    千棘「あんですってぇ!?」

    「ほ、本当のことだろ!」

    小咲「まあまあ……。あ、私そろそろ席に戻るね」

    「おう、じゃあな。こ、小咲……」

    小咲「ば、ばいばい。楽くん……」カァァァ

    「いいぞー。その調子、その調子ー」

    「お前も帰れ!」

    「へいへい」

    千棘「それより、ここは? さっさと教えなさいよ」

    「……」

    千棘「あ、あれ……?」

    77 :

    これはクズですわ

    78 = 1 :

         
    千棘「ちょっと、聞いてる!?」

    「……」

    千棘「ま、まさかあんた……」

    「……」

    千棘(……二人がいたから? 二人の前だから、普通に話してただけ?)

    千棘(なによそれ……。なにも、そこまでしなくても)

    千棘(私は、仲直りしようとしてるのに……。なんでこいつは……)

    千棘「……もういい」

    「……」

    千棘「あんたが、そんな態度に出るんだったら――」

    「……」

    千棘「こっちにだって、考えがあるんだからね!」

    「……」

    千棘「ほ、ほんとに、あるんだからっ!」

    「……」

    79 :

    チトゲとかいうゴミどうにかしろよwww

    80 :

    これは楽が屑、いろんな意味で

    81 = 1 :

       
    ――

    昼休み

    「集、飯食おうぜ」

    「いや、小野寺と二人で食えよ」

    「む、無理だよそんなの。緊張しちゃって……」

    「なっさけないねー。じゃあ桐崎さんとるりちゃんも呼んで、みんなで食おう」

    「おう。まあ、それなら……」

    82 = 1 :

      
    るり「あんたらねぇ……」

    「い、いきなり二人きりで飯は、無理だって」

    小咲「そ、そうだよ。まだ私たち、付き合ったばっかりで……」

    「そこまでのことかぁ? こりゃキスするまで、何年かかるかな……」

    「き、きききききき、きすぅ!?」

    小咲「あわわわわ……」

    るり「早く食べなさい」

    千棘「……」

    83 = 71 :

    キムチでもいい?

    84 = 1 :

    「あ、桐崎さんの弁当、うまそー。ちょっと、ちょーだい」

    千棘「いいわよ。はい」

    「あーん」

    るり「……」ガンッ

    「いったーい! 誰、足蹴ったのー!?」

    「はははは……」

    「あれ? 小野寺の弁当も、いい感じだね」
      
    小咲「そ、そう?」

    「その唐揚げとか、楽が好きそうじゃん。食べさせてあげたら?」

    「おい……」

    85 = 1 :

          
    小咲「え、えっと」

    るり「そうね、一条くん。あーんってしなさい」

    「俺の時と違うね、るりちゃん」

    「ば、バカ。そんなこと、できるか……」

    小咲「楽くん……。その、あ、あーんって、して?」

    「っ!?」

    るり「……おお」

    千棘(……)

    86 :

    千棘たそ~

    87 = 71 :

    小野寺たそ~

    88 = 51 :

    やっぱ飯まずい女はダメだわ

    89 = 1 :

         
    「あ、あーん」

    小咲「……どうぞ!」

    「……」パクッ

    「……」モグモグ

    「……う、うまい! 小野寺の作った弁当、すっごくうまいよ!」

    小咲「作ったのは、お母さんだけど……」

    「あ、そうなの……」

    るり「でも明日からは小咲が、一条くんのためにお弁当を、作ってくるらしいわ」

    「マジで!?」

    小咲「る、るりちゃん!?」

    91 = 1 :

        
    「るりちゃんも結構、無茶を言いますねぇ」

    るり「……そうかしら」

    「あ、あの。こ、小咲……」

    小咲「……楽くんは、私の作ったお弁当、食べたい?」

    「も、もちろん! 是非、食べたい!」

    小咲「じゃ、じゃあ私明日から、頑張るね! 料理下手だけど、頑張る!」

    「おう! 頼んだぜ!」


    千棘(……私全然、会話に入れてない……)

    92 = 79 :

    未練タラッタラのトゲカスはやく死なないかな~^^

    93 = 1 :

        
    千棘(……よく考えたら、今まではもやしと付き合ってるって設定だったから、このメンバーで上手くやっていけてたけど……)

    千棘(もうコイツとは、何でもないわけだし……。コイツは小野寺さんと、付き合ってるわけだし……)

    千棘(宮本さんは、小野寺さんと友達で……。舞子くんは、もやしと友達で……)

    千棘(じゃあ私は……? 私は、なんなの?)

    千棘(私は誰の友達なの……? これじゃあ浮いても、仕方ないじゃん……)


    「桐崎の海老フライ、もーらい!」パクッ

    千棘「えっ……?」

    94 :

    楽って小咲が料理下手なの知ってるんじゃないっけ
    下手なの知ってるけど頑張るって言ったから頼んだだけ?

    95 :

    まずくてもいいから手料理食いたいんじゃね

    96 = 49 :

    チ○ゲと小野寺は付き合うのめんどくさそう

    97 :

    下手ってレベルじゃないけどな

    98 = 1 :

          
    「うめー。……な、なんだよ。いいだろ、これくらい。いつも殴られてる、仕返しだ」

    千棘「あ、ああ。えっと……」

    「……いや、海老フライはやりすぎだろ。流石に引くわ」

    「なんでだよ!?」 

    小咲「楽くん。ちゃんと桐崎さんに、謝ろう?」

    「小咲まで!」

    千棘「……あ、あんたねぇ」プルプル

    「お、おいまて! 俺を殴ったところで、海老フライは戻ってこないぞ!」

    千棘「うるさーい!!」バキッ

    「ぎゃああああ……」


    千棘(……違うのに。こいつのことなんか、嫌いなはずなのに)

    千棘(なんでこんなに、楽しいの……?) 

    99 = 11 :

    マリーは?

    100 = 51 :

    マリーはどうなろうと愛人狙いじゃん


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