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    元スレまどか「あの子の名前を」

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    251 = 3 :

    さる

    253 = 1 :

    砂時計が砂ではない何かで満たされていく。


    それがいっぱいになると、今度はそこを通して体に何かが流れ込んできて――。



    ほむら「ッ!! ……かっ…は……」



    意識が激しく揺さぶられて、視界が明滅する。


    内側から何かが溢れてきて、はち切れそうになる。



    ほむら「…ぁ………っ…」




    やがて世界が眩むほどの白一色に染まって――。

    254 = 3 :

    えてもんきー

    255 = 1 :

    ほむら「――…はっ……」



    不意に、流れが弱まる。



    ほむら「…………」



    砂時計を見ると、割れた部分がみるみるうちに塞がっていく。



    ――そして、以前と同じような状態に戻ると、流れくる何かもそこで止んだ。


    ほむら「…………」


    そこから人心地つく前に、私の魔法少女の衣装があっけなく雲散霧消して、私は元の私服姿に戻った。

    259 = 1 :

    ほむら「……」



    まどか「…」


    ほむら「!」




    まどかは気を失ったようで、その場にゆっくりと崩れ込んでいく。


    私はそのまどかを支えて、その体を優しく横たえる。

    260 = 3 :

    深遠

    261 = 1 :

    QB「…うまくいったようだね」


    ほむら「……お陰様でね」


    QB「それはよかった。ところで、どうだい? 久しぶりに人間に戻った感想は?」


    ほむら「…別に…大して変わらないわ…」



    ただ、人間に戻っただけ。


    そこに何の感慨もない。

    263 = 1 :

    QB「…」


    ほむら「……」



    キュウベぇは、何やら私を品評するかのように見ている。


    言われるがままにやってやったというのに、何か不満でもあるのだろうか。

    265 = 1 :

    QB「…まぁ、こんなものだろう」


    ほむら「……」


    QB「でも、十分すぎるくらいだ」


    ほむら「……」



    何やら引っかかるようなことを口にする。


    ……どうせまたろくでもないことだろう。


    でもここはあえて言及しないでおく。



    それはもう私には関係のないことだから。



    ――願い事は既に決めてある。

    267 = 1 :

    QB「さて」


    QB「じゃあ本題に移ろうか」


    ほむら「……」

    268 = 3 :

    269 = 1 :

    QB「暁美ほむら」


    ほむら「……」


    QB「数多の世界の運命を束ね、因果の特異点となった君なら、どんな途方もない望みだろうと叶えられるだろう」


    ほむら「…そう」


    QB「さあ、暁美ほむら――その魂を代価にして、君は何を願う?」



    ほむら「……」



    ほむら「……私は……」

    270 = 1 :

    ほむら「――――――」

    272 = 1 :

    QB「――なっ…」


    ほむら「…」


    QB「その祈りは……そんな祈りが叶うとすれば、それは時間干渉なんてレベルじゃない!」


    QB「因果律そのものに対する反逆だ!」


    QB「――君は、神にでもなるつもりかい!?」



    ほむら「……神様でも何でもいいわ。この際願いが叶うのならば、悪魔だっていい」

    274 = 1 :

    ――魔法少女が絶望とともに魔女になり果てるというのなら。


    私が魔女になり、私という存在がまどかを不幸にしてしまうのなら。


    そんなものが生まれないような世界に書き換えてしまえばいい。

    276 = 1 :

    ――そして何より、魔法少女の最後を絶望なんかで終わらせたくない。



    その身を捧げてまで願ったことを、祈ったことを、無駄になんてしたくない。



    希望を持つのが間違いだなんて、そんなの私は認めない。

    277 = 1 :

    QB「……」


    ほむら「……」


    QB「君は…その願いがどんなものなのかわかっているのかい?」


    ほむら「……どうかしらね…」

    279 = 1 :

    QB「君は、未来と過去と、全ての時間で永遠に魔女と戦い続けることになる」


    QB「そうなれば、君は君というという個体を保てなくなる」


    QB「未来永劫に終わりなく、魔女を滅ぼす概念として、この宇宙に固定されてしまうんだ」


    QB「そうなれば、君がこの世界に生きた証も、その記憶も、もう何処にも残されない」


    QB「もう誰も君を認識できないし、君もまた、誰にも干渉できない」



    QB「――もうまどかに会えなくなってもいいのかい?」



    ほむら「っ……」



    QB「まどかに忘れられても、君はそれでいいのかい?」

    280 = 3 :

    さる

    281 = 1 :

    ほむら「…………」




    ……私がいなくたって、あの子は幸せだった。



    ――まどかを不幸にしたのは、他でもない私だったのだから。

    284 = 3 :

    しえん

    287 = 3 :

    さるくらったか・・・

    288 = 35 :

    290 = 35 :

    ほほ

    291 :

    やれやれだぜ…

    293 :

    すいません>>1です…
    さるくらってしまって今から再開します…
    もうちょっと続くので申し訳ないですがさるよけ支援の方よろしくお願いします…

    294 :

    >>293
    了解
    支援するからあせらずいけよ。

    295 = 291 :

    これで最後ならとことんつきあってやんよ
    支援

    296 = 293 :

    ほむら「……それでも、構わない」



    QB「……」

    298 = 293 :

    QB「……君はそれでいいんだね」


    ほむら「…この期に及んで私を案じてくれるのかしら? しばらく見ないうちにずいぶん人がましくなったものね」


    QB「…」


    ほむら「…これでいいのよ。これがまどかをこんな目にあわせてしまった私の贖罪…」


    ほむら「今度こそ、あの子の為にしてあげられる最後の祈り…」

    300 = 293 :

    ほむら「…さぁ、叶えて頂戴…」



    QB「……」









    ――――
    ――――――――
    ――――――――――――――


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