元スレまどか「あの子の名前を」
SS覧 / PC版 /みんなの評価 : ○
201 = 1 :
QB「…ずいぶんな言い草だね」
ほむら「今の私にはあなたを相手にできる余裕がないの」
QB「…」
ほむら「…今は…ふたりきりにさせてよ…」
QB「…」
ほむら「…」
205 = 1 :
QB「…暁美ほむら」
ほむら「…」
QB「もし、もう一度君に祈ることが赦されたとしたら……君は何を願う?」
ほむら「……え?」
207 = 1 :
QB「暁美ほむら。君ならまどかの因果の新しい器になって、その因果を一身に受け入れることができる」
ほむら「…………」
何を……言って……。
QB「なに、そう難しく考えなくてもいい」
QB「君が時間軸を移動することによってまどかに巻き付いた因果の糸を、君が巻き取る…いや、巻き戻すとでも考えてくれればいい」
208 = 146 :
ほむらが最弱から最強に出世するのか
209 = 3 :
!?
210 = 1 :
ほむら「……そんなこと……ここにきてそんな都合のいいこと……できるわけないでしょ……」
QB「出来るんだよ」
ほむら「……」
213 = 1 :
QB「偏見でものを言うのは頂けないないな」
QB「どんな都合のいい事実も、理不尽な現実も。全てはそうあるべくして在るものなんだから」
QB「そうあるなら甘んじてそう受け入れるしかない。違うかい?」
ほむら「……」
215 = 1 :
QB「とまあ最もらしいことは置いておいて。ちゃんと事を筋立て説明するとだね」
QB「この前は君に、ワルプルギスの夜との相似性から、ワルプルギスの夜は君が魔女になったものと提唱したね?」
ほむら「……えぇ……」
QB「何も話はあれで終わりというわけじゃないんだ」
216 = 3 :
ほむ!?
217 = 1 :
QB「暁美ほむらはワルプルギスの夜と裏付けがとれたところで、稀有な例として、新たな発見としてはまあそれなりに有益だったとは言えるけどね」
QB「だけどそれはあくまでそれまででしかなくて、だからといって実際問題、宇宙全体のエネルギーとしての観点から見れば何の利益もないだろう?」
QB「本質はその先にあったのさ。君の魔法少女としての本来の、出せ得る限りのポテンシャルを量ることにね」
ほむら「……」
220 = 1 :
QB「ワルプルギスの夜は、様々な魔女の波動を集めてあそこまで強大な存在となった」
QB「その、他の力を取り込むことができる能力。そして底なしとさえ思える力の許容量」
QB「それが何より肝要で、魅力的で、この上なく理想的だったんだ」
QB「そして、極論のようだけど、それは当然君の中にも眠っているはずなんだ」
QB「できないとは言わせないよ。端的に言うなら、君は今までやらなかっただけ。そんな必要も機会もなかっただけなんだから」
QB「要は、君はその眠っている力を意識出来なかったわけで、その力が確かにあると裏が取れた今ならできるはずだ」
ほむら「…………」
222 = 1 :
QB「ましてやその対象がまどかなら。…僕が言うのもなんだけど、造作もないことさ」
QB「元は君が時間遡行を重ねることで生じたものなんだからね」
QB「イメージでいうなら、さっき言ったように、今度は逆に巻き取る…巻き戻すとでも考えてみるといい」
ほむら「……簡単に言ってくれるわね……」
QB「当事者じゃないからね。客観的に、できそうなことを有り体に言ってるだけだから」
224 = 3 :
ほむ
225 = 1 :
ほむら「……」
QB「…」
228 = 1 :
QB「…僕たちは、まどかが魔法少女になれないと知ってから、今だ眠るその因果の力を引き出せないか研究してきたんだ」
ほむら「……」
QB「まどかは以前より確実に回復してきている」
QB「もしかしたら、また魔法少女に成りうる時が来るかもしれない――そう遠くない未来にでもね」
ほむら「…っ」
QB「でも、来ないかもしれない」
QB「実は因果なんて、その期を失えば、何事もなかったこのように消失してしまうほど儚いものなんだ」
QB「だから、元も子もなくなる前に、遅きに失する前に何とかしたいというのが本当のとこなんだ」
ほむら「……」
229 :
何こいつワルプルギスはほむらがなった物だと勘違いしてるの?
ちょっと本編と映画見てきたらいかがかしら?
231 = 1 :
QB「君だって現状に満足していないんだろう?」
ほむら「……」
QB「まどかの因果を手中に収めることができたなら、君の望みはなんだって叶う」
QB「再び過去をやり直すことも」
QB「そうでなくとも、いまのこのまどかの感情を都合よく戻すことだってできる」
ほむら「……」
QB「ここにきて利害が一致するわけだ。だから…」
QB「どうかお願いするよ、ほむら」
234 = 1 :
ほむら「…………」
QB「…」
236 = 1 :
ほむら「……この前は散々生意気言っといて…利用できるとわかったら今度は頼み込んで…。都合がいいのよ…」
QB「僕としては事実をありのまま言ったまでで、そんなつもりはなかったんだけど。でもそれが君の癇に触ったというのなら謝らせてもらうよ」
ほむら「……まぁ…いいわ……」
――衣装を魔法少女のそれに切り替える。
237 = 1 :
まどか「…」
ほむら「…まどか」
まどか「…」
240 = 1 :
まどかはただ私を見つめている。
でもあまり穏やかではない空気を察してか、その顔はどこか不安げにも見える。
ほむら「……心配しないで。すぐに済むから…」
まどか「…」
241 = 60 :
しえん
244 = 1 :
QB「多分、別種の膨大な因果のエネルギーが君に流れ込む影響で、君は一度、本来の――といっても今はほぼ形骸化している、その魔法少女としての能力を喪失するだろう」
QB「要するに、君は人間に戻ってしまうわけだ」
QB「そして君はまどかの因果を受け継いだ少女として、新たに願うことを赦される」
QB「――さあ、ほむら。やってごらん」
ほむら「……言われなくても、やってやるわよ…」
245 = 3 :
しえん
246 = 1 :
左手を、そっとまどかの胸にあてる。
まどか「…」
ほむら「……ちょっと我慢してね…」
そして。
壊れた砂時計を反転させた。
248 = 1 :
>>240
修正
まどかはただ私を見つめている。
でもあまり穏やかではない空気を察してか、その顔はどこか不安げにも見える。
ほむら「……心配しないで。すぐに済むと思うから…」
まどか「…」
250 = 1 :
ほむら「――ッッ!!」
時間操作能力の形骸。
今や飾りどころかがらくた同然の割れた砂時計。
その砂時計の割れた部分を通して何かが流れ込んでくる。
あまりにも膨大な、何か。
ほむら「……ッ…!」
みんなの評価 : ○
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