私的良スレ書庫
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元スレまどか「あの子の名前を」
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砂時計が砂ではない何かで満たされていく。
それがいっぱいになると、今度はそこを通して体に何かが流れ込んできて――。
ほむら「ッ!! ……かっ…は……」
意識が激しく揺さぶられて、視界が明滅する。
内側から何かが溢れてきて、はち切れそうになる。
ほむら「…ぁ………っ…」
やがて世界が眩むほどの白一色に染まって――。
それがいっぱいになると、今度はそこを通して体に何かが流れ込んできて――。
ほむら「ッ!! ……かっ…は……」
意識が激しく揺さぶられて、視界が明滅する。
内側から何かが溢れてきて、はち切れそうになる。
ほむら「…ぁ………っ…」
やがて世界が眩むほどの白一色に染まって――。
ほむら「――…はっ……」
不意に、流れが弱まる。
ほむら「…………」
砂時計を見ると、割れた部分がみるみるうちに塞がっていく。
――そして、以前と同じような状態に戻ると、流れくる何かもそこで止んだ。
ほむら「…………」
そこから人心地つく前に、私の魔法少女の衣装があっけなく雲散霧消して、私は元の私服姿に戻った。
不意に、流れが弱まる。
ほむら「…………」
砂時計を見ると、割れた部分がみるみるうちに塞がっていく。
――そして、以前と同じような状態に戻ると、流れくる何かもそこで止んだ。
ほむら「…………」
そこから人心地つく前に、私の魔法少女の衣装があっけなく雲散霧消して、私は元の私服姿に戻った。
ほむら「……」
まどか「…」
ほむら「!」
まどかは気を失ったようで、その場にゆっくりと崩れ込んでいく。
私はそのまどかを支えて、その体を優しく横たえる。
まどか「…」
ほむら「!」
まどかは気を失ったようで、その場にゆっくりと崩れ込んでいく。
私はそのまどかを支えて、その体を優しく横たえる。
QB「…うまくいったようだね」
ほむら「……お陰様でね」
QB「それはよかった。ところで、どうだい? 久しぶりに人間に戻った感想は?」
ほむら「…別に…大して変わらないわ…」
ただ、人間に戻っただけ。
そこに何の感慨もない。
ほむら「……お陰様でね」
QB「それはよかった。ところで、どうだい? 久しぶりに人間に戻った感想は?」
ほむら「…別に…大して変わらないわ…」
ただ、人間に戻っただけ。
そこに何の感慨もない。
QB「…」
ほむら「……」
キュウベぇは、何やら私を品評するかのように見ている。
言われるがままにやってやったというのに、何か不満でもあるのだろうか。
ほむら「……」
キュウベぇは、何やら私を品評するかのように見ている。
言われるがままにやってやったというのに、何か不満でもあるのだろうか。
QB「…まぁ、こんなものだろう」
ほむら「……」
QB「でも、十分すぎるくらいだ」
ほむら「……」
何やら引っかかるようなことを口にする。
……どうせまたろくでもないことだろう。
でもここはあえて言及しないでおく。
それはもう私には関係のないことだから。
――願い事は既に決めてある。
ほむら「……」
QB「でも、十分すぎるくらいだ」
ほむら「……」
何やら引っかかるようなことを口にする。
……どうせまたろくでもないことだろう。
でもここはあえて言及しないでおく。
それはもう私には関係のないことだから。
――願い事は既に決めてある。
QB「暁美ほむら」
ほむら「……」
QB「数多の世界の運命を束ね、因果の特異点となった君なら、どんな途方もない望みだろうと叶えられるだろう」
ほむら「…そう」
QB「さあ、暁美ほむら――その魂を代価にして、君は何を願う?」
ほむら「……」
ほむら「……私は……」
ほむら「……」
QB「数多の世界の運命を束ね、因果の特異点となった君なら、どんな途方もない望みだろうと叶えられるだろう」
ほむら「…そう」
QB「さあ、暁美ほむら――その魂を代価にして、君は何を願う?」
ほむら「……」
ほむら「……私は……」
QB「――なっ…」
ほむら「…」
QB「その祈りは……そんな祈りが叶うとすれば、それは時間干渉なんてレベルじゃない!」
QB「因果律そのものに対する反逆だ!」
QB「――君は、神にでもなるつもりかい!?」
ほむら「……神様でも何でもいいわ。この際願いが叶うのならば、悪魔だっていい」
ほむら「…」
QB「その祈りは……そんな祈りが叶うとすれば、それは時間干渉なんてレベルじゃない!」
QB「因果律そのものに対する反逆だ!」
QB「――君は、神にでもなるつもりかい!?」
ほむら「……神様でも何でもいいわ。この際願いが叶うのならば、悪魔だっていい」
――魔法少女が絶望とともに魔女になり果てるというのなら。
私が魔女になり、私という存在がまどかを不幸にしてしまうのなら。
そんなものが生まれないような世界に書き換えてしまえばいい。
私が魔女になり、私という存在がまどかを不幸にしてしまうのなら。
そんなものが生まれないような世界に書き換えてしまえばいい。
――そして何より、魔法少女の最後を絶望なんかで終わらせたくない。
その身を捧げてまで願ったことを、祈ったことを、無駄になんてしたくない。
希望を持つのが間違いだなんて、そんなの私は認めない。
その身を捧げてまで願ったことを、祈ったことを、無駄になんてしたくない。
希望を持つのが間違いだなんて、そんなの私は認めない。
QB「……」
ほむら「……」
QB「君は…その願いがどんなものなのかわかっているのかい?」
ほむら「……どうかしらね…」
ほむら「……」
QB「君は…その願いがどんなものなのかわかっているのかい?」
ほむら「……どうかしらね…」
QB「君は、未来と過去と、全ての時間で永遠に魔女と戦い続けることになる」
QB「そうなれば、君は君というという個体を保てなくなる」
QB「未来永劫に終わりなく、魔女を滅ぼす概念として、この宇宙に固定されてしまうんだ」
QB「そうなれば、君がこの世界に生きた証も、その記憶も、もう何処にも残されない」
QB「もう誰も君を認識できないし、君もまた、誰にも干渉できない」
QB「――もうまどかに会えなくなってもいいのかい?」
ほむら「っ……」
QB「まどかに忘れられても、君はそれでいいのかい?」
QB「そうなれば、君は君というという個体を保てなくなる」
QB「未来永劫に終わりなく、魔女を滅ぼす概念として、この宇宙に固定されてしまうんだ」
QB「そうなれば、君がこの世界に生きた証も、その記憶も、もう何処にも残されない」
QB「もう誰も君を認識できないし、君もまた、誰にも干渉できない」
QB「――もうまどかに会えなくなってもいいのかい?」
ほむら「っ……」
QB「まどかに忘れられても、君はそれでいいのかい?」
ほむら「…………」
……私がいなくたって、あの子は幸せだった。
――まどかを不幸にしたのは、他でもない私だったのだから。
……私がいなくたって、あの子は幸せだった。
――まどかを不幸にしたのは、他でもない私だったのだから。
QB「……君はそれでいいんだね」
ほむら「…この期に及んで私を案じてくれるのかしら? しばらく見ないうちにずいぶん人がましくなったものね」
QB「…」
ほむら「…これでいいのよ。これがまどかをこんな目にあわせてしまった私の贖罪…」
ほむら「今度こそ、あの子の為にしてあげられる最後の祈り…」
ほむら「…この期に及んで私を案じてくれるのかしら? しばらく見ないうちにずいぶん人がましくなったものね」
QB「…」
ほむら「…これでいいのよ。これがまどかをこんな目にあわせてしまった私の贖罪…」
ほむら「今度こそ、あの子の為にしてあげられる最後の祈り…」
ほむら「…さぁ、叶えて頂戴…」
QB「……」
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QB「……」
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