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元スレ男「人を食べる少女?」祖父「そうじゃ」
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>>250
ぷっ
ぷっ
………
……
…
女「ははぁ、それはきっと、願女鬼でしょうなぁ」
祖父「願女鬼?」
女「はい、実は、今はもう亡くなっておりますが、私の大叔母、何をどう曲がり曲がったのか、
娼妓をしておりまして」
女「その類のお話を聞いた事があります」
女「とり付かれたら最後、永遠を誓うか、もしくは、思いの通りにならぬのなら、と食ってしまうとか」
祖父「えっ……」
女「ただ、解決方法が、そうですなぁ、確か二つあると」
祖父「お、教えて……頼んます……」
女「ひとつは、今言うた通りです、永遠を誓う事ですな」
祖父「も、もうひとつは?」
男「もう一つはアレですかね、坊主さんの言った菩提樹の枝とかなんとかですかね」
坊主「いやぁ、尼さんならいざしらず、普通の女性がその方法を知っているとは思えませんが……」
……
…
女「ははぁ、それはきっと、願女鬼でしょうなぁ」
祖父「願女鬼?」
女「はい、実は、今はもう亡くなっておりますが、私の大叔母、何をどう曲がり曲がったのか、
娼妓をしておりまして」
女「その類のお話を聞いた事があります」
女「とり付かれたら最後、永遠を誓うか、もしくは、思いの通りにならぬのなら、と食ってしまうとか」
祖父「えっ……」
女「ただ、解決方法が、そうですなぁ、確か二つあると」
祖父「お、教えて……頼んます……」
女「ひとつは、今言うた通りです、永遠を誓う事ですな」
祖父「も、もうひとつは?」
男「もう一つはアレですかね、坊主さんの言った菩提樹の枝とかなんとかですかね」
坊主「いやぁ、尼さんならいざしらず、普通の女性がその方法を知っているとは思えませんが……」
女「そうですなぁ、ただで教えるのは、気が進みませんなぁ……」
祖父「え?」
女「タダほど怖いもんはありませんでしょう?」
女「タダより、何かしらの戻りがあったほうが、より大事だと考えられるもんです」
祖父「俺にできることならなんでもしますんで……本当お願いします……」
女「う~ん、なんだかその困った顔を見ると、もっと困らせたくなりますねぇ」
祖父「えぇ……」
………
……
…
祖父「ほう……目が覚めてしまったわい……」
男「んんん……あれ? もう一つの方法は?」
坊主「まったく、良い所で目を覚ますとは……」
祖父「懐かしいのう……そうじゃった。あの日、ワシは婆さんと出合ったんじゃ」
男(あれ婆ちゃんだったんだやっぱり……)
祖父「え?」
女「タダほど怖いもんはありませんでしょう?」
女「タダより、何かしらの戻りがあったほうが、より大事だと考えられるもんです」
祖父「俺にできることならなんでもしますんで……本当お願いします……」
女「う~ん、なんだかその困った顔を見ると、もっと困らせたくなりますねぇ」
祖父「えぇ……」
………
……
…
祖父「ほう……目が覚めてしまったわい……」
男「んんん……あれ? もう一つの方法は?」
坊主「まったく、良い所で目を覚ますとは……」
祖父「懐かしいのう……そうじゃった。あの日、ワシは婆さんと出合ったんじゃ」
男(あれ婆ちゃんだったんだやっぱり……)
久し振りにすごく読んでて楽しいスレに出会えた、転載禁止にせんのんか?
SSスレでその話題は読者側からはしない方がいい
作者が転載して欲しい場合言いにくくなるから
作者が転載して欲しい場合言いにくくなるから
坊主「それで、もう一つの解決方法とは?」
男「それ聞かないとね」
祖父「ううむ……こう、喉まで出掛かってるんじゃが……」
祖父「枝を首に刺すとか物騒なアレではなかったのだけは確かじゃ」
坊主「……こうして今も無事な事を考えると、マトモな方法のように思えますね」
坊主「しかし、ある所にはあるのですね、解決方法が」
祖父「まぁ、思い出せなきゃ意味ないんじゃがのう……」
男「早く思い出してくれ爺ちゃん……」
祖父「あともうちょびっとなんじゃ……」
祖父「ううむ……ふむ……」
男「それ聞かないとね」
祖父「ううむ……こう、喉まで出掛かってるんじゃが……」
祖父「枝を首に刺すとか物騒なアレではなかったのだけは確かじゃ」
坊主「……こうして今も無事な事を考えると、マトモな方法のように思えますね」
坊主「しかし、ある所にはあるのですね、解決方法が」
祖父「まぁ、思い出せなきゃ意味ないんじゃがのう……」
男「早く思い出してくれ爺ちゃん……」
祖父「あともうちょびっとなんじゃ……」
祖父「ううむ……ふむ……」
坊主「早く思い出してください」バシンバシーン
祖父「いたっ、いたっ」
坊主「衝撃を与えると思い出す、とも言いますから」
祖父「なんじゃ……なんならさっきのお香をまたかがせてくれればえんじゃ」
坊主「連続服用は厳禁となっております。本当に永眠しますよ」
男「こわっ……」
祖父「怖いのう……」
祖父「気分転換にでも外に出てみようかのう。今日は良い天気じゃて」
男「確かに、凄い晴れてる」
祖父「うむ、なんだか眠ってたせいか、体が重くてのう。お日様の光浴びんとな」
祖父「いたっ、いたっ」
坊主「衝撃を与えると思い出す、とも言いますから」
祖父「なんじゃ……なんならさっきのお香をまたかがせてくれればえんじゃ」
坊主「連続服用は厳禁となっております。本当に永眠しますよ」
男「こわっ……」
祖父「怖いのう……」
祖父「気分転換にでも外に出てみようかのう。今日は良い天気じゃて」
男「確かに、凄い晴れてる」
祖父「うむ、なんだか眠ってたせいか、体が重くてのう。お日様の光浴びんとな」
……
…
男「爺ちゃん、なんかここに変な実があるんだけど」
祖父「ほほう、これはヘビイチゴじゃな……」
祖父「しかし8月になってとは、季節ハズレじゃのう……」
坊主「これは四季成りなので夏イチゴですから……」
祖父「……ん?」
祖父「んんん?」
男「どうしたんだよ爺ちゃん……」
祖父「……これじゃ」
坊主「はい?」
祖父「思い出したわい、これじゃこれ」
男「え?」
…
男「爺ちゃん、なんかここに変な実があるんだけど」
祖父「ほほう、これはヘビイチゴじゃな……」
祖父「しかし8月になってとは、季節ハズレじゃのう……」
坊主「これは四季成りなので夏イチゴですから……」
祖父「……ん?」
祖父「んんん?」
男「どうしたんだよ爺ちゃん……」
祖父「……これじゃ」
坊主「はい?」
祖父「思い出したわい、これじゃこれ」
男「え?」
祖父「確か、そうじゃ」
男「な、なんだよ、一人で納得してないで説明してくれよ」
祖父「うむ、確かのう」
祖父「ヘビイチゴは、味がしないんじゃ」
坊主「よく無味である、とは言われますね」
祖父「うむ、そして、昔は毒があると信じられておったとか」
坊主「誰も食べたがらなかった、と言う話は良く聞きますが……」
祖父「毒は実はない、けれど、毒がある様に見える」
祖父「これが大事だと婆さんは言うとったのう」
男「な、なんだよ、一人で納得してないで説明してくれよ」
祖父「うむ、確かのう」
祖父「ヘビイチゴは、味がしないんじゃ」
坊主「よく無味である、とは言われますね」
祖父「うむ、そして、昔は毒があると信じられておったとか」
坊主「誰も食べたがらなかった、と言う話は良く聞きますが……」
祖父「毒は実はない、けれど、毒がある様に見える」
祖父「これが大事だと婆さんは言うとったのう」
男「結局それがどうなるんだよ」
祖父「うむ、だから、騙すのじゃ」
坊主「……騙す?」
祖父「へびいちごで作った酒を三日間、食事の代わりにとり続ける、だったかのう」
祖父「そういえば婆さんが作ったのを飲ませられたわい……」
祖父「酒の匂いとへびいちごのありもしない毒気で、匂いを忘れさせる、と」
坊主「……なるほど」
祖父「確か、願女鬼はとりついた相手の匂い覚えるとも言うとった」
祖父「じゃから、その匂いを存在していないことにしてしまうと」
祖父「効果はどれぐらいあるのかは分からんが、少なくともワシはその後、
人食い少女と出会うことは無かったのう」
祖父「うむ、だから、騙すのじゃ」
坊主「……騙す?」
祖父「へびいちごで作った酒を三日間、食事の代わりにとり続ける、だったかのう」
祖父「そういえば婆さんが作ったのを飲ませられたわい……」
祖父「酒の匂いとへびいちごのありもしない毒気で、匂いを忘れさせる、と」
坊主「……なるほど」
祖父「確か、願女鬼はとりついた相手の匂い覚えるとも言うとった」
祖父「じゃから、その匂いを存在していないことにしてしまうと」
祖父「効果はどれぐらいあるのかは分からんが、少なくともワシはその後、
人食い少女と出会うことは無かったのう」
少女もヘビイチゴのように周囲から毛嫌いされてたんかね?
昔の娼妓は流産するために毒を服用してたから
身体が毒づけなんだよね。
そんな共通点がある。
昔の娼妓は流産するために毒を服用してたから
身体が毒づけなんだよね。
そんな共通点がある。
>>1がんばれ
男「なるほど……」
坊主「昔の人は考えたものですね……」
男「全然意味が分からない……」
坊主「」
祖父「」
祖父「じゃからのう、とりあえずへびいちごの酒飲めばえんじゃよ」
男「それで駄目ならどうするんだよ」
祖父「そんときは仕方ないのう。諦めろ」
坊主「その時は菩提樹の枝で首に一突きしかないですね」
祖父「かわいそうじゃが、それしかないのかのう……」
坊主「もしくは永遠に鬼と一緒に過ごすかですね」
男「……でも、なんだかなんで鬼になってしまったのかを思うと、何かしてやりたくなるなぁ……」
祖父「そんな事は飲んでから考えればいいんじゃよ」
坊主「昔の人は考えたものですね……」
男「全然意味が分からない……」
坊主「」
祖父「」
祖父「じゃからのう、とりあえずへびいちごの酒飲めばえんじゃよ」
男「それで駄目ならどうするんだよ」
祖父「そんときは仕方ないのう。諦めろ」
坊主「その時は菩提樹の枝で首に一突きしかないですね」
祖父「かわいそうじゃが、それしかないのかのう……」
坊主「もしくは永遠に鬼と一緒に過ごすかですね」
男「……でも、なんだかなんで鬼になってしまったのかを思うと、何かしてやりたくなるなぁ……」
祖父「そんな事は飲んでから考えればいいんじゃよ」
ポツ、ポツポツ
祖父「ん? 雨じゃな……」
坊主「さっきまで晴れてたのに、急に曇るとは……」
男「ちょっ、だんだん強くなってきとるがな。中に入らんと」
ザァアアアア ザァアアアア
坊主「これは二日目の祭りは延期ですかねぇ……」
祖父「じゃのう、ニュースでもそう言うとるわい」ピッ
坊主「ちょっ、勝手に人の家のテレビつけないで下さいよ」
祖父「別にええじゃろ。無駄にこんなでかいテレビ買いおって、檀家から巻き上げる商売は儲かるのだのぅ」
坊主「人聞きの悪い事を……」
ザァアアアア ザアアアア
少女「どこにいるの……」
少女「忘れない匂い……桔梗の匂い……」
少女「あぁ、なんとなく、こっちからする……」
祖父「ん? 雨じゃな……」
坊主「さっきまで晴れてたのに、急に曇るとは……」
男「ちょっ、だんだん強くなってきとるがな。中に入らんと」
ザァアアアア ザァアアアア
坊主「これは二日目の祭りは延期ですかねぇ……」
祖父「じゃのう、ニュースでもそう言うとるわい」ピッ
坊主「ちょっ、勝手に人の家のテレビつけないで下さいよ」
祖父「別にええじゃろ。無駄にこんなでかいテレビ買いおって、檀家から巻き上げる商売は儲かるのだのぅ」
坊主「人聞きの悪い事を……」
ザァアアアア ザアアアア
少女「どこにいるの……」
少女「忘れない匂い……桔梗の匂い……」
少女「あぁ、なんとなく、こっちからする……」
男「ったく、そんなテレビとか坊主さんの財布事情とかどうでもいいから
ヘビイチゴの酒とやらを用意しないと……」
男「どこで売ってるの?」
祖父「売っとらんよ」
男「へ?」
祖父「いちご酒なら売っとるようじゃが、ヘビイチゴの酒なんぞ聞いた事ないわい」
坊主「ですねぇ。自分で作らないと」
男「いやいやじゃあ爺ちゃんどうやって用意したんだよ」
祖父「だから婆さんが作ってくれたんじゃよ。じゃが婆さんはもう三年も前に先を行ってしまったからのう……」
坊主「しょうがないですねぇ、拙僧が作りますか……」
男「大体俺未成年なんだけどそこらへん大丈夫なのか」
祖父「自分の人生と比べてどっちがええか考えてみるんじゃな」
男「飲みます」
ヘビイチゴの酒とやらを用意しないと……」
男「どこで売ってるの?」
祖父「売っとらんよ」
男「へ?」
祖父「いちご酒なら売っとるようじゃが、ヘビイチゴの酒なんぞ聞いた事ないわい」
坊主「ですねぇ。自分で作らないと」
男「いやいやじゃあ爺ちゃんどうやって用意したんだよ」
祖父「だから婆さんが作ってくれたんじゃよ。じゃが婆さんはもう三年も前に先を行ってしまったからのう……」
坊主「しょうがないですねぇ、拙僧が作りますか……」
男「大体俺未成年なんだけどそこらへん大丈夫なのか」
祖父「自分の人生と比べてどっちがええか考えてみるんじゃな」
男「飲みます」
……
…
坊主「とりあえずヘビイチゴ採ってきましたよ」
祖父「雨臭いからさっさと風呂入らんかい」
坊主「全く……父もなんでこんな人と親交を持ったのやら……」
祖父「ええんじゃよ。ワシが檀家の取りまとめをやめても」
坊主「うっ……」
祖父「親父に似てかたっ苦しいお前で檀家の取りまとめが出来るのかのう……」
男「脅してる……」
祖父「孫の一大事じゃからな」
坊主「一大事も何もいつもこうじゃないですか……」
…
坊主「とりあえずヘビイチゴ採ってきましたよ」
祖父「雨臭いからさっさと風呂入らんかい」
坊主「全く……父もなんでこんな人と親交を持ったのやら……」
祖父「ええんじゃよ。ワシが檀家の取りまとめをやめても」
坊主「うっ……」
祖父「親父に似てかたっ苦しいお前で檀家の取りまとめが出来るのかのう……」
男「脅してる……」
祖父「孫の一大事じゃからな」
坊主「一大事も何もいつもこうじゃないですか……」
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