元スレP「アイドルたちでブラスバンドですか?」
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351 :
しょうがねぇなぁ(悟空)
353 = 115 :
真美「兄ちゃんのセクハラ現場ゲットォー! か!?」
亜美「芸能誌にすくーぷ発生か!?」
P「アホ。いいか真、今から俺がお前のお腹をグッと押すから、腹筋に力を込めてそれに対抗しつつ、軽く叫んでみろ」
真「は、はい(突然触られたからびっくりしたぁー……)」
P「ふんっ!」
真「ッ! ……あっ、アッ!!!! アッ!!!!!!!!!!!!!」
真「!」
真美「お、おおっ! まこちん、すごい声だったよ!」
亜美「びっくりしたぁー!」
真「じ、自分の身体のことなのに、軽く叫んだだけで予想以上に大きな声が出てびっくりしましたよ……」
P「これが『腹筋で支える』ということだ。歌を歌うときでも、トレーナーさんに言われるだろ。腹から声出せって。それは楽器でも同じだ」
P「高い声を出すときは、まず、下半身をしっかり固めて、足場を作ってやる。って、まあ、そんなイメージを持つといい」
354 = 115 :
亜美「うむうむ、なるほどですなあー」
真美「兄ちゃん物知りー」
P「師と仰ぐがいい。――逆に低い音が出ないというとき、身体中の力をいちど抜ききってみるんだ」
P「そうすれば、リラックスしていい音が出る。演奏してると、いつのまにか肩や腕に余計な力が入っていることは多いからな」
真「へええ……」
律子「プロデューサー、さすがですねえ」
P「まあ、律子の角笛はそのあたりもマスターしてるっぽいけどな」
律子「……なにかしら、褒められても全然嬉しくないわ……」
356 = 115 :
響「……」♪っ♪っ、♪っ♪っ
P「響、ベースドラム」
響「ひゃあっ!?」
P「また忘れてるぞ」
響「び、びっくりするからいきなり後ろから話しかけるのやめてよ!」
P「すまんすまん」
響「でも、自分、また忘れてたかー……」
P「まあ、最近はめったになくなったな。たまーにあるかなって感じだ」
響「そうだぞ! 毎回、忘れてるときに限ってプロデューサーが来るから……」
P「ははは、本番はいつ来るかわからんのだ。いつも完璧な演奏を、な」
響「が、がんばるぞ……」
358 = 115 :
響「でもさー、そういうことなら春香に言ってあげたほうがいいんじゃない?」
P「? 春香にか?」
響「いや最近春香が……」
響「……まあこれは自分で行って確かめるさー。GOだぞプロデューサー!」
P「お、おう?」
春香「」ポロリロポロリロポロリロポロリロ
P(し、死んだような目をして一心不乱に練習をしている……!?)
359 = 115 :
P「や、やあ春香。調子はどうだ?」
春香「」ポロリロポロリロポロリロポロリロ
春香「」ポロ……
春香「」
春香「……」
春香「…プロデューサー、さん?」
P「え、あ、はい」
春香「………………」
春香「……遅いですよぉぉぉぉっぉおおお―――ッ! もうーっ!」
361 = 115 :
春香「ばかばかっ! プロデューサーさんのばかばかぁっ!」
P「えっ!? お、おい、春香、何があったんだよ!?」
千早「それについては私から説明します」
P「千早!」
千早「春香は、練習風景の撮影班の取材によく応じてまして……」
千早「それも、春香の割合がかなり多いぐらいにです」
P「え? 俺はそのあたりチェックしてなかったけど、撮影班は他の皆の様子は見にいかなかったのか?」
千早「いえ、行ってはいるみたいなんですが……」
千早「『最近は周りの練習態度がガチすぎて、取材するのが正直ちょっと怖い』と……」
P「…………ワオ」
千早「そういう中で、春香がカメラ意識したリアクションばっかり取るものだから、そのうち撮影班も春香に頼りきりになっていっちゃって」
362 = 271 :
おこるん
363 = 115 :
~初日~
春香「よーっし! 頑張りますよ! ……きゃあっ! い、椅子から落ちちゃった……」 >オイオイ ハハハ
一週間後
春香「だいぶ上達してきたなあ。えっと、左手はこうで……あっ! いっけなーい! 左手、ト音記号じゃなくてヘ音記号だった!」 >オイオイ ハハハ
一か月
春香「が、合奏のあとプロデューサーさんに叱られちゃったし、練習がんばらないと……」
春香「――――ぇっと、、あっ! いけない! が、楽譜端っこ、ちょっとやぶけちゃった……」 >オイオイ ハハハ
そして昨日
春香「」ポロロンポロロンポロロン
春香「プロデューサーさん……そういえば私全然プロデューサーさんに練習見て貰ってない気がする……」
春香「わ、私だけじゃないよね……でも千早ちゃんも響ちゃんも、管楽器の皆も見て貰ってるし……」
春香「」ポロロンポロロンンポロロン
春香「……うぇーん、プロデューサーさーん……」 >ハルカチャン ダイジョウブー?
364 = 115 :
P「……そんなことが」
春香「もう知りません」プイッ
P「わ、悪かったよ。ほら、春香はどうも手がかからないいい子だからさ、つい」
春香「伊織だって優秀なのに」
P「い、伊織はまあほら、ソロとか持ってるから、心配になるというか」
春香「私だってピアノソロあるのに」
P「えっと」
春香「もう知りません」プイッ
P「」
千早「私も知りませんよ」
365 = 146 :
すねるん
366 = 115 :
P(春香に機嫌を直してもらうために、今日一日はつきっきりでレッスンをしてやると言ったらあっさり機嫌が直った)
P「――と言っても、実は俺、あまりピアノには詳しくないんだよな」
春香「えへへ、大丈夫ですよっ! 伊織からしっかり教えて貰ってますから」
P「それ、俺がいる意味あるのか?」
春香「……もちろんっ! 大有りです!」
春香「なんといっても、そりゃもう、緊張感が違いますから!」
P「そ、そうか」
春香「……二重の意味で(ボソッ」
P「ん?」
春香「何でもないです! じゃ、じゃあ弾きますから、聴いてておかしかったら言ってくださいね。えへ、えへへ」
367 = 271 :
ちょろるん
369 = 115 :
春香「♪~」ポロロン ポロリロ
P(大した上達っぷりだ。こいつが初めて一か月半だと明かしたら、大抵の音楽教師は驚くことだろう)
P(春香の場合、未経験組の中でも、楽器を選んだ理由が一番ハッキリしているからかな。熱意は随一だ)
P(思えば、アイドルをやる理由だって、一番はっきりしてるよなあ。本当に、自分の目標にはまっすぐ進む子だ)
春香「――ふうっ。どうでしたか? プロデューサーさん」
P「見事なもんだよ。ピアノソロも、まあ、多少テンポが崩れるところもあるけど、いい出来だ」
春香「えへへ……ありがとうございますっ!」
P「このピアノソロはもともとの原曲にはないからな。イメージを掴むのが大変だったろう」
春香「んー、そうでもなかったですよ。ピアノを始めるっていうことで、千早ちゃんがいろいろピアノCDを貸してくれたんです。参考になるからって」
P「へえ、千早が」
春香「はい! どれもすっごく上手で、私、ますます『ピアノがやりたい!』って思っちゃいましたもん!」
P(想いが、そのまま力になる、か。これはもう、才能だな)
370 = 146 :
がんばるん
371 = 115 :
P「――っと、春香。もう夜だ」
春香「あっ。もうそんなに時間立ってたんですね」
P「ぼちぼち、何人か帰ってる子もいるな。春香も電車に遅れたらまずいし、そろそろ支度しとけ。あ、事務所そろそろ締めるって皆に伝えてくれ」
春香「はいっ! みんなー、そろそろ遅い時間だから、事務所締めるってー」
P(ふう。皆、夜遅くまでしっかり練習してるな。ちょっと張り切りすぎかとも思うが、しかし熱心に打ちこむことは悪いことじゃない)
P「えっと、火の元OK……忘れ物も、ないな。よし……」
P「じゃ、俺も帰るか……」
…… …………♪―
P「ん?」
…… …………♪― ♪― ♪―
P「これは……」
P(トランペットの音……)
373 :
モンキー
374 :
チンポ支援
375 = 115 :
~屋上~
やよい「 ♪― ♪― ――――ッ、ぅ♪―― 」
P「やよい」
やよい「はわっ!」
P「熱心なのはいいが、さすがに残りすぎだ。俺がいつまで経っても帰れないぞ」
やよい「ご、ごめんなさい、プロデューサー……でも、私……」
P「でも、じゃない。夜は冷えるんだ。屋上でずっと練習なんてしてたら、風邪ひくぞ」
P「ほら、帰ろう、やよい」
やよい「……はいっ」
P「うん。今日も一日、よく頑張ったな」
377 = 115 :
~社内~
やよい「あのっ、プロデューサー」
P「ん?」
やよい「あの……送っていってくれて、ありがとうございます」
P「気にすんな」
やよい「はい……」
P「…………」
やよい「…………」
P「……」
やよい「……プロデューサー、ごめんなさい」
P「ん?」
378 = 115 :
やよい「わたし、皆にいつまで経っても追いつけなくて」
やよい「音は出るようになりましたけど。でも、皆はもっと上手になってて」
やよい「今日、一人で練習する前は、貴音さんに練習みてもらってたんです」
P「……」
やよい「貴音さんすごいんですよっ。音が前よりももっと綺麗になってるし、ふわーって感じがするし……」
やよい「前にプロデューサーに言われてた、伸ばしてると音が上ずる、っていうのも、雪歩さんと一緒にトレーニングして直してますし……」
やよい「……わたしにも、優しく根気よく教えてくれるし」
P「…………」
379 = 271 :
お姫ちんふわふわ
380 = 146 :
貴音は綺麗で優しい
381 = 115 :
やよい「……わたし、プロデューサーに言われて、悩みました」
やよい「けど、結局ラッパを続けることを選んで」
やよい「プロデューサーも、他の皆も、『それでいい』って言ってくれました」
P「……そうだな」
やよい「でも、本当にそれでよかったのかなーって」
やよい「最近、また、気持ちが、ぐらぐら揺れちゃってて」
やよい「…………」
やよい「……ごめんなさい」
P「おう」
382 = 271 :
ラッパって言い続けるやよいかわいい
383 = 115 :
やよい「…………」
P「やよい」
やよい「……はい」
P「過去を振り返ることに、意味はないんだ。その可能性を、確認する方法がないからな」
P「やよいがホルンを始めたら、ひょっとしたらものすごく上手くなっていたのかも知れない。それは、確かにそうかもしれない」
P「でも、それはあくまで可能性だ。結局のところ、自分を信じてやるしかないんだ。昔の自分の判断と、未来の自分の可能性を」
P「だからな、やよい」
P「お前の気持ちが揺らいでいるっていうなら……俺が、それを支えてやる」
やよい「……プロデューサー」
P「俺だけじゃない。伊織も貴音も、小鳥さんも社長も、765プロの全員が、お前の味方だ」
P「だからな、やよい。自分を信じてやれ。皆がお前を信じてるのに、お前がお前を信じてられないなんて、そんな馬鹿なことがあるはずないんだからな」
P「……なんて、ちょっとクサすぎたかな」
384 :
楽器経験無しでも面白いなこれ
385 = 115 :
やよい「……えへへっ」
やよい「プロデューサー、似合ってないですっ」
P「な、なにぉう? せっかく気の利いた言葉を探したのに、」
やよい「ありがとうございます」
P「……」
やよい「ありがとうございます…………ぅっ、……グスッ……」
P「…………全く、泣き虫め」
387 = 115 :
P(それからやよいは、今の自分の現状を語ってくれた)
P(話すときはどうしても明るい声色にはならなかったが、しかし、涙はもう出ないようだった)
やよい「――それで、真ん中のド、レ、ミ、までは出るようになったんですけど」
P「B♭、C、D、な」
やよい「あれ? 伊織ちゃんはドがCだって」
P「あー、それな。やよいの持ってるトランペットは、B♭管トランペットなんだ。つまり、Cじゃなく、B♭がドになるんだ」
P「伊織のリコーダーはC管だから、ちょっと違うんだよ」
やよい「はわっ! そうだったんですかー!? うう、ずっと勘違いしてました……」
P「ははは。まあ、吹奏楽あるあるだな」
やよい「でも、なんで皆違うんですか? 全部の楽譜を見てる小鳥さんが大変そうかなーって」
P「んー……まあ、五線譜の中に書き込んだ時に見やすいようにってことなんだけど、まあ、俺も正直あまり変わらんと思うな」
やよい「へえー……」
389 = 146 :
なるほど、わからん
ギターで説明してくれ
390 = 115 :
やよい「そういえば、Cっていえば」
P「ん?」
やよい「マウスピースに、「C」っていう文字が書いてありますけど」
やよい「あれってなんなんですかー? 数字と一緒に並んでて、何のことなのかなーってずっと思ってましたー」
P「ああ……それはアレだ、マウスピースの大きさのことなんだよ」
P「マウスピースにもいろいろサイズがあるんだよ。Cは、その単位みたいなものだな。やよいのは、数字はなんて書いてあった?」
やよい「えっと、確か、ちょっと長くて……」
やよい「あっ! 思い出しました。確か、1 1/2 C って書いてありました!」
P「……………………………な、に?」
391 = 271 :
392 = 138 :
ハーフワロタ
そりゃ無理だわ
393 = 115 :
P(その後、すぐにやよいの家に着いたために、俺はやよいに対して「あ、ああうん気をつけてな」とか変なことしか言えなかった)
P(しかし、そのぐらい衝撃だったのだ)
P「1 1/2 C ……」
P「やよい、そんな大きなマウスピースを使っていたのか……」
P「なんで気づかなかったんだ、俺……」
P(マウスピースのサイズは、基本的に値が小さいほど大きい)
P(普通に初心者が楽器が始めるときには7~9Cぐらいの小さいマウスピースを使うのが普通だ)
P(口の大きさや体格、肺活量などによって適正なサイズは変わってくるが、基本的にサイズは小さいほうが高音が出しやすい)
P(楽器に慣れてきて、より大きな音や、深みのある音を求めるようになって、初めて5C、4C、3Cと下げていく)
P(1 1/2 は、『1と二分の一』、つまり1.5Cのことだ……そんなもの、それなりに大きな、慣れた熟練者じゃないと使わないシロモノだ)
P(アメリカの一流ジャズトランペッターだって、唇への負担を軽減するために3Cや5Cを使うこともあるのに……)
P(……高音が出ないというやよいの悩み。原因は俺の確認が甘かったってことじゃないか……)
395 = 115 :
P(だが……)
P(――これは希望でもある)
P「……よしっ!」
P(俺は自宅に車を走らせ、ひさかたぶりに、物置の扉を開けた)
396 = 115 :
そしてその翌日ゥ!!!!!
P「おはようございます」
小鳥「おはようございます、プロデューサーさん」
P「すみませんね、小鳥さん。最近は朝早くから練習に来る子たちのために、ずっと鍵開けてくれて……」
小鳥「ふふ、まあ、早起きには慣れてますから」
あずさ「あら~、おはようございます、プロデューサーさん」
P「あずささん。おはようございます」
あずさ「あの~、今日、美希ちゃんが仕事で来られないそうなので、よろしければ一度ソロチェックをお願いできませんか?」
P「いいですよ。あずささんもあれから上達したみたいですし、楽しみにしておきます」
あずさ「ふふっ、プロデューサーに予約を入れるために、朝早くから来て正解でした♪」
P「あ、あはは……あずささんは練習熱心ですねえ」
あずさ「うふふ」
小鳥「ピヨォ……」
399 = 115 :
春香「おはようございまーす!」
響「はいさーい!」
千早「おはようございます、小鳥さん、プロデューサー、あずささん」
P「おっ、3人ともおはよう」
あずさ「うふふ、おはよう。春香ちゃん、響ちゃん、千早ちゃん」
春香「あのー、小鳥さん。今日は合奏の予定は?」
小鳥「えっと、午後からね」
響「それなら、午前中、ちょっと自分たちを見て欲しいさー」
千早「【愛 LIKE ハンバーガー】を合わせて練習するとき、どうしても途中でテンポが変わってしまっている気がして……」
小鳥「ええ、いいわよ。仕事がちょっとあるから、片付け次第そっちに合流するわね」
春香「ありがとうございます!」
400 = 115 :
律子「おはようございます」
貴音「お早う御座います、皆さま方」
亜美「おっ!」
真美「ハロー!」
亜美「って、おりょ、りっちゃんいるじゃーん! ねえねえ、今日【9:02pm】の練習視てぇーん」
真美「真美たちの今のすべてを見てぇーん」
律子「あーはいはい、行くからそういうこというのやめなさい」
亜美「へへっ、やーりぃ!」
真美「後でまこちんにも伝えとくねー! そんじゃおっさきー!」
律子「あっ……もう、行っちゃったわね」
P「ははは……あいつらはホント相変わらずだな」
律子「ホントですよ。まあ、それでも随分、音量を抑えられるようになってきたから、いいんですけどね……」
貴音「あなた様、あなた様」
P「ん?」
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