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    元スレP「アイドルたちでブラスバンドですか?」

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    551 = 271 :

    これはまこちんあかんパターン?

    552 = 222 :

    しえん

    553 = 115 :

    やよい「平気ですか? あずささん」

    あずさ「もちろんよ。……それに、頑張って人がいたら、それを労ってあげたい、癒してあげたいって思うのっておかしいことじゃないでしょう?」

    あずさ「何もわたしだけじゃないと思うわ~。亜美ちゃん、真美ちゃんが頑張ったっていうなら、大抵の人は、それに応えちゃうんじゃないかしら」

    あずさ「春香ちゃんだって、貴音ちゃんだって、律子さんだって、……ひょっとしたらやよいちゃんだって、亜美ちゃん、真美ちゃんたちに抱きつかれるんじゃないかしら」

    やよい「わ、わたしですかっ?」

    亜美「許可が出たっ!」

    真美「うおおー! やよいっちー!! 真美だあー! 抱きつかせてくれぇーっ!」

    やよい「ええっ! うわわわっ!」

    554 = 115 :

    やよい「……あ、ありがとうございました、あずささん。それに亜美、真美も」

    亜美「どういたしましてー」

    真美「どうしたしましてー。よくわかんないけど」

    あずさ「うふふ……やよいちゃん、迷えるときはあったら、我が元へ……なーんちゃってね」

    亜美「迷えるのはあずさお姉ちゃんの方だと思うんだけど」

    あずさ「あらあら」

    556 = 115 :

    やよい「頑張っている人は、休んでいい……か」

    律子「あら、やよい。どうしたの? 今日のぶんの練習は終わりでしょ?」

    やよい「律子さん」

    美希「ミキもいるの」

    やよい「美希さんも……あの、廊下で何を?」

    律子「単に、美希がソファで寝ようとしてたから、仮眠室に連れていくだけよ」

    美希「あはっ、律子……さんに感謝なの」

    律子「口開くだけ元気なんだったら自分で歩きなさいっ!」

    美希「えー、やっ! 律子……さんに寄りかかって歩くの好きなの」

    律子「はあ……やれまったく、何言ってんだか、この子は」

    559 = 115 :

    やよい「……あの」

    美希「んー、なんか言わなくてもわかるよ、やよい」

    やよい「え?」

    美希「なんか、やよい、今、心がぐちゃぐちゃって感じなの」

    美希「あはっ、でも治りかけてそうだね」

    やよい「えっと、それって、どういう……」

    律子「……ああ、そういうこと。ふーん、そういうことか」

    やよい「律子さん? 二人で何を……」

    律子「あー、そうねえ。私からはそんなたいそうなことなんて言えないけど……」

    律子「……そうねえ、じゃあこう言っとこうかしら」

    561 = 115 :

    律子「『やよい、休みなさい』」

    やよい「…っ! えっ?」

    律子「まあ、こういう時は年長者の言うことを聞いておきなさいってことよ」

    美希「あはっ、お姉さんなの~……」

    律子「あんたはひとつしか違わないでしょうが……」


    やよい「……行っちゃった」

    562 = 222 :

    しえん

    563 = 115 :

    やよい「…………」

    貴音「――おや、高槻やよい」

    「あれっ、どうしたのさー、やよい? ひとりなんて珍しい気がするけど」

    やよい「! 貴音さんに響さん!」

    貴音「ふふっ、何やら、ちょうど良いところで会えたようですね」

    やよい「えっ?」

    「なんのことさ? 貴音……でも、やよい、なんか暗いぞ」

    やよい「えっ……わっ、わたし、暗いですか?」

    「うん。なんだかいつものやよいとは、ちょっと雰囲気が違う感じがあるさー」

    564 = 341 :

    完結まで頑張ってくれ
    支援

    565 = 549 :

    しかし安価でここまでかける人もすごいと

    566 = 115 :

    やよい「……わたし、今日皆といろいろお話をしました」

    やよい「わたしが、ちょっと何かを言ったら、皆、すぐにわたしの心を察しちゃうんですー」

    やよい「それで、いろいろ意見をくれました。ほんとにたくさん」

    やよい「……でも、誰もわたしを否定しようとしないんです」

    貴音「……ふふっ」

    「はははっ!」

    やよい「な、なんで笑うんですか?」

    567 = 146 :

    よかったまだ残ってた
    支援

    568 = 438 :

    しえん

    570 = 115 :

    「いや……なんだか、やよいが難しいこと言ってるなあ、って思ったら、なんだか笑えてきたというか……」

    やよい「ひ、ひどいですー……」

    「ごめんさー。んー、でもさ、よくわかんないけど、やよいを否定する人がいないって、そんなの当たり前じゃないか?」

    やよい「え?」

    「だってそうだろー? やよいは、否定されるような子じゃないからさー」

    やよい「そ、そんな、私なんて」

    貴音「高槻やよい」

    やよい「っ、貴音さん?」

    貴音「響の言ったこと……それは、わたくしも、まことであると考えます」

    571 = 115 :

    貴音「いえ、響の言うこと……ではなく、皆の言うこと、でしょうか」

    貴音「この765ぷろの者は、誰一人でして、あなたを否定など、しませんよ」

    貴音「全員が、あなたの味方です」

    やよい「っ……!」

    >P『俺だけじゃない。伊織も貴音も、小鳥さんも社長も、765プロの全員が、お前の味方だ』

    やよい「……味方」

    貴音「……ふむ。行きましょう、響。残念ですが、わたくしたちでは、やよいの心を裏返すのは役者不足のです」

    「ん? あー……まあ、そうだな。もっと適任がいるなあ」

    貴音「やよい――――今、ぼいすとれーにんぐ室に、あなたが会うべき者がおります」

    やよい「え……?」

    貴音「言うべきことは伝えました……ふふっ、では、これで」

    「またなー、やよいっ!」

    572 = 271 :

    まことまこまこ

    573 = 433 :

    まだ残ってたか!大丈夫か休んでないんじゃないの?しえん

    574 = 115 :

    やよい「…………行っちゃっ、た……」

    やよい「…………」

    やよい「……」テクテク

    やよい「…………」テクテク

    やよい「………………」テクテク



    やよい「………………」テク

     ガチャ

    575 = 438 :

    しえん

    576 = 271 :

    やよいも>>1も頑張るなぁ
    仮眠とるなら保守してもいいんだよ

    577 = 115 :

    伊織「やよい」

    やよい「伊織ちゃん」

    伊織「もう、皆も片付けてるわよ。あんたも片付けて休むようにしなさいな」

    やよい「……いいのかな? 休んだりして」

    伊織「いいに決まってるでしょ?」

    やよい「……でも、まだ春香さんたちは頑張ってるのに」

    伊織「そりゃ管楽器と打楽器は違うわ」

    やよい「でも、なんだかまだ吹いていたくて」

    伊織「ダメよ。プロデューサーに言われてるんでしょ」

    やよい「……」

    578 = 115 :

    伊織「ほら……片付けるわよ」

    やよい「…………」

    伊織「片付けるわよ」

    やよい「…………」

    伊織「片付けるわよ」

    やよい「…………」

    伊織「……はあ」

    伊織「あんたがそうやって黙りこくる時は……他の人に言えなかったことを、私に言っていいか考えているとき。……よね」

    580 = 115 :

    やよい「…………」

    やよい「……怖いんだ」

    伊織「うん」

    やよい「失敗しちゃうのが」

    伊織「うん」

    やよい「今は……ちょっと、できるようになったよ。プロデューサーのおかげで」

    伊織「うん」

    やよい「でも、自分じゃ、まだ、不安で」

    伊織「うん」

    やよい「……不安で、こわいんだ……」

    やよい「……また、」

    やよい「みんなの足手まといに戻っちゃうんじゃないかって……っ!!」

    581 = 271 :

    ああ…忘れてたけどやよいは最初音が出なかったね…

    583 = 115 :

    伊織「…………」

    やよい「プロデューサーも、みんなもっ。……ンそんなこと、ゥ、無いって、言うけど」

    やよい「でもっ、ヒッ、わたしは、わたし自身を、そこまで信じられなくってっ」」

    やよい「だから、っ、ぅえんそうが、楽しいか、ら、吹いてたいとかっ」

    やよい「他の、みんなも、グスッ、がんばっでるがらとが、言うけどっ」

    やよい「――でもそんなの全部ウソでぇッ……!!!!!」



    ギュッ


    伊織「バカね、あんたも」

    585 = 115 :

    やよい「いおり、ぢゃん……」

    伊織「ねえ。やよい」

    伊織「自分を信じられないって、辛いことよね」

    伊織「自分のすること、全部を疑ってかからないといけないんだもの。疲れるし、自分の心を傷つけながらしか、生きていけないわ」

    やよい「っ・・・グスッ」

    伊織「私もね、無責任に、『自分を信じろ』とか、言いやしないわ」

    伊織「それができる人間なら、最初から苦労していないもの、ね」

    やよい「……じゃぁ、」

    伊織「けどね、やよい」

    伊織「あんたは高槻やよいを信じられなくても、水瀬伊織を信じてるでしょう?」

    588 :

    いおりんまじいおりん

    589 = 115 :

    やよい「……いおりちゃん、を……」

    伊織「……ま、あんたのことだから、信じてるのは、私だけだとは言わないけどね」

    伊織「春香を、千早を、雪歩を、真を、あずさを、亜美を、真美を、律子を、美希を、響を、貴音を、小鳥を、社長も……アイツだって」

    伊織「みんなをみんな、バカみたいに、ぜーんぶ信じてるでしょう?」

    やよい「…………」

    伊織「どうなの?」

    やよい「…………うん」

    やよい「…………信じてる。皆、みんな」

    伊織「そう。いい子よね、あんた」

    590 = 588 :

    いおりんは正妻

    592 = 271 :

    いおりんただしい

    593 = 115 :

    伊織「さて、そのあんたが信じる皆がこう言ってるわ」


    伊織「『やよいなら大丈夫』」


    やよい「…………みんな、が……」

    伊織「……やよい。私は結論を出してあげることはできないわ」

    伊織「だけど、あんたの前にある選択肢を教えてあげることができる」

    伊織「一度だけ言うわよ」



    伊織「 『自分を信じる』 か 『みんなを信じる』 」


    やよい「…………」

    伊織「――泣きやんだみたいね。私は、そろそろ出るわ」

    伊織「どっちを選ぶかは、まあ、あんた次第よ。私にできるのはここまで」

    伊織「ただ――私は、あんたなら、正しい答えを選ぶだろうって」


    伊織「高槻やよいを、信じてるわ」

    594 = 115 :

     バタン


    やよい「…………」

    やよい「伊織、ちゃん」


     ゴシッ ゴシッ



    やよい「――ありがとう」

    596 = 216 :

    やよいは主人公だなあ

    597 = 115 :

    ~本番当日、前日~


    (昨日の夜、伊織からメールがあった)

    (件名はなし。本文には『もう大丈夫』とだけ書いてあった)

    (普段はきっちりしたメールを送ってくる伊織なだけに、なんだか驚いてしまったが……しかし、何が言いたいかはよく伝わった)

    「……ありがとう」

    小鳥「何がありがとうなんです? プロデューサーさん」

    「わっ!」

    小鳥「だ、大丈夫ですか!?」

    「あいたた……ああ、すみません小鳥さん。いえ、ただの独り言ですよ」

    小鳥「そうですか……? まあ、なんにせよ驚かせちゃってすみません」

    598 :

    密かに春香の脇で音鳴らす演奏を期待してる

    599 = 332 :

    千早はかまぼこいじってたよ

    600 = 115 :

    「あ、あの小鳥さん。やよいまだ来てませんよね?」

    小鳥「やよいちゃんですか? そういえば、いつも朝早く来ますけど、今日はまだ来てませんね」

    「そうですか……」

    (伊織は大丈夫と言っていたが……しかし本当に大丈夫なんだろうか)



    (その後、他のメンバーたちが集まってきた。皆、本番前日ということもあって、少し張りつめたような、そんな空気が漂っている)

    (伊織は、俺が来た、そのすぐあとに事務所に来た)

    (しかし、やよいがまだ来ていないということを告げると、少し表情を険しくさせた)

    伊織「やよいが……? いや、でも、まさか……」

    (身に覚えがあるようだったが、そこを深く訊くのは、やめておいたほうが良い気がしたので、その直感に従った)


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