元スレ女「君はボクの何になってくれるんだい?」
SS覧 / PC版 /みんなの評価 : ☆
351 = 208 :
幼「結構しっかりと説明してくれてさ」
男「そうなのか?」
幼「そこであった事件とかも教えてくれたよ」
……アイツ、やるな。
幼「あとはね、男の話もしたよ」
男「俺の?」
やっぱりしたのか。
353 = 208 :
幼「男ってさ、私がいなくても大丈夫だったんだねー」
男「どういうことだ」
幼「だって、小学校の頃よく泣いてたじゃん」
うぐ。
男「よ、よく覚えてないな……」
幼「嘘ー! すぐ泣いてたよ!」
男「……それが、なんの関係がある?」
幼「私、引っ越すとき心配だったんだ、男のこと」
355 = 208 :
なんだよそれ。
幼「小学校がだんだん上がっていくに連れて、どんどん泣かなくなってたけど」
そう言うと一旦、幼馴染はコップに入ったお茶を飲んだ。
幼「私が越す時に、泣いてたでしょ?」
男「……覚えてない」
幼「それでね、いっつも私男が泣いたらよしよししてたから、『私がいなくなったらどうなっちゃうんだろー』って思ってて」
恥ずかしい。
幼「でも、そんなことなかった。男は、女さんと一緒にいて、少し強くなったみたい」
男「……」
強くなった、と言えるのだろうか。
まあ、下ネタの反応は早くなった。
嫌な成長だ。
356 = 208 :
幼「女さん驚いてたよ。『彼が泣いているところなんて見たことない』ーって」
男「そうかい」
幼馴染とよく遊んだことは覚えているが。
よく泣いていた記憶はすっぽ抜けている。
人間、自分の都合の悪いところは忘れちまうもんだな。
幼「あの頃の泣き虫さんじゃなくなったんだねー」
男「うるせー」
妹がニヤニヤしながらこっちを見ている。
くそ、聞かれた。
357 = 290 :
しえん
358 = 128 :
ほ
359 :
佐々キョン
360 = 160 :
いもにゃんきゃわわしえん
361 = 330 :
妹の外伝タイトル希望
362 :
読む暇ないから他のスレの内容産業
363 :
>>362
産業じゃ難しい
読んだほうがいい
364 :
幼「女さんには最近の男のこと教えてもらって、私は昔の男のこと教えてあげたんだ」
男「なんだその生産性のない話題」
幼「あるよ! あるある!」
男「……?」
まあ、共通の話題ってことではあるのか。
幼「なんかさ、女さんって凄く知的で、物静かな娘だよね」
俺のイメージと齟齬が有り過ぎて誰かわからん。
365 = 364 :
頭が良いのは認めるが。
物静かはダウトだ。
わかってないなぁ、幼馴染は。
俺もコップに入っているお茶を飲む。
幼「でね、男は、女さんみたいな人が好きなの?」
お茶を吹き出してしまった。
367 = 364 :
男「な、なんでそんな話になる!」
お茶以上と腹ン中のまで吹きそうになったぞ!
幼「えー、でもすっごく仲良さそうなんだもん」
男「いや、そりゃ中学から一緒なの、高校では俺とアイツしかいないし」
幼「結構な進学校なのに、よく入れたね、男」
うるせえ。
そういえば後輩って勉強できるんだろうか。
……いないやつの話をするのはやめておこう。
368 :
http://nanabatu.web.fc2.com/new_genre.html ずっと前にもボクっ娘スレ何回か立ってたよね
369 = 364 :
男「俺の努力が実を結んだのさ」
妹「女さんのおかげのくせに、よくいうよ」
妹、それは言わないでくれよ。
幼「へえ、勉強教えてもらってるの?」
男「ああ、まあ」
幼「へー? やっぱり仲良しじゃん!」
男「……」
まあ、否定はしないでおこう。
371 = 364 :
幼「それでなんだけど」
男「ん?」
幼「修学旅行の班とかって、決まってるの?」
そういえば、まだ決まってなかった気がする。
なにしろ、テストが終わった後のことだし。
男「いや、まだ」
幼「じゃあさ、男と女さんと私で一緒になろうよ! あと誰か二人くらい誘ってさ!」
思い出した。
幼馴染は、こういうことはテキパキやるタイプだったな。
委員長やってたくらいだし、当たり前か。
372 = 364 :
男「そうだな」
どうやら話を聞くに、アイツと仲良くなったみたいだし。
妹「ええっ、お兄ちゃん修学旅行行くの!?」
男「行くよ」
妹「……わ、私を一人置いていくつもり!?」
そんな悲しそうな目をしないでくれ。
男「幼馴染……俺は今行こうか行くまいかちょっと揺さぶられてしまった」
幼「男、私もだよ……!」
軽度のシスコンを患っているので、しかたのないことだ。
幼馴染も……いや、シスコンとは言わないけどな。
373 :
いもかわぺろりしえん
375 = 364 :
そして。
幼馴染が転校してきて、ゆるやかにと九月が過ぎ去った。
木の葉の色は赤く色づき、俺達は衣替えの移行期間と共に、十月が到来したのである。
女「テストはもうすぐだ。これからドピュドピュ教えていくからね」
テスト週間に入ったのであった。
男「ドピュドピュ教えてもらうのは嫌なんだが」
女「じゃあ、パンパン?」
お前の擬音センスは本当に酷いな。
376 = 364 :
男「ドンドン教えてくれ」
女「ドンドンって……叩かれたいのかい?」
太鼓じゃねえんだから。
女「生憎、ボクにはそんな趣味は持ち合わせていないよ」
むしろ叩かれたい。
と、ヤツは口走って。
女「おっと、今のはカットで」
できるかよっ。
377 :
明日帰ってくるころには完結してるかな・・・
378 = 364 :
女「それじゃあ、今回のテスト範囲なんだけれど」
と言って、ヤツは小さな紙を取り出した。
男「え、なんでお前そんなの持ってんだよ」
女「先生が口頭で言っていたから、メモしていただけだよ」
クソ、こういうとこだけは優等生だ。
女「……もしかして、範囲がわからないのかな?」
男「……」
まったくわからん。
379 = 364 :
男「まあなんだ、とりあえずその紙をだな」
ヤツの持っている紙を取ろうとしたが、上にあげて。
女「だーめ☆」
と、いたずらっぽく言った。
ムカつく。
女「簡単に見せるほど、ボクは甘くないよ」
男「なんだよ急に」
女「桃尻だけど甘くないよ」
全然うまくねえし。
380 = 364 :
桃尻は甘くないじゃないのか。
主に桃だろ甘いのは。
ボケに真剣にツッコミを入れる必要はないな。
男「見せてくださいお願いします」
女「それじゃあ『三回回ってニャンっ』して」
なっ……。
女「してくれたら、見せてあげるよ」
と。
小悪魔のような微笑みを浮かべながら言いやがった。
381 :
俺にもこういう同級生がいたらなぁ
382 = 364 :
女「ふふっ」
まだ小さいポニーテールを手で遊ばせながら笑ってやがる。
男「……」
この際仕方ない。
コイツの前でなら別に大したことでもない気がしてきた。
俺は立ち上がって、一回転、二回転。
そして、三回転――
幼「こんにちはー」
男「にゃんっ!!」
と、叫んだのだった。
383 :
実際こういう女って本当にいるのかな
やっぱ二次元だけか
384 = 364 :
幼「へ!? あの……あれ!?」
男「……幼馴染」
タイミング悪すぎる。
幼「え、えーっと……」
妹のやつ、また勝手にあげたな。
妹よ俺に何も言わずに客をあげるのどうにかできないもんかね。
385 = 364 :
幼「男がテストの勉強困ってるかなーと思って来たんだけど……」
男「……」
俺は顔を赤くしながら座る。
幼「あ! 女さん!」
女「……」
小さく一礼。
幼「『二人で勉強しよう』とか言ってなかったから、心配できたんだけど」
なんだ、私必要無かったね。
と、幼馴染は苦笑した。
386 = 364 :
男「いやあ、そんなことないぞ幼馴染!」
いい時に来てくれたな!
男「こいつがさ、テストの範囲見せてくれなくて困ってるんだよ」
幼「え? そうなの?」
男「幼馴染もチェックしてるだろ? 範囲」
幼「え、えーっと……」
これで勝てる!!
幼「私、範囲とか考えずに勉強してるから、いちいち覚えてないよ」
へ?
387 = 364 :
女「……ボクも」
なっ!?
幼「もしかして、女さん、男のために範囲チェックしてあげてるの!?」
そ、そんなことないだろ!?
女「……」
う、頷いてやがる……。
すげー迷惑かけてるじゃん、俺……。
389 = 364 :
幼「うわうわー、男は本当に酷いねー!」
男「う、うるせえ!」
というかなんで今回に限って範囲を教えるのを渋ったんだ。
なんか、恥ずかしくなる結果になっちまったじゃねえか!
女「……早くやろう」
男「あ、ああ……」
というかそれよりも。
キャラ変わりすぎだっつーの!!
390 = 364 :
いつもならここで、
女『さあ早くヤろう!』
とか言い出すところなのに。
黙々と勉強を始めやがった。
この状態のヤツは、なんか話しかけづらい。
男「……あの、幼馴染」
幼「なに?」
男「ここ教えてもらうか?」
必然的に、幼馴染に教えてもらうことになる。
391 :
なんか微笑ましいな
392 = 364 :
>>390
訂正。
×男「ここ教えてもらうか?」
○男「ここ教えてもらえるか?」
393 = 364 :
幼「うん、いいよ」
まあ別にいいよな。
三人で勉強するんだから、どっちかに聞くのが妥当だし。
今のアイツは、どうも苦手だしな。
男「ふむふむ」
幼「……てことで、こうなるんだよ!」
男「なるほどな。わかりやすくていいな」
ちょっと、ちょっかいを出してみるか。
男「誰かさんより、教え方上手いよなぁ」
チラリと見てみる。が、
女「……」
ヤツは、我関せずといった感じ。
逆に腹が立つ。
396 :
〉〉1
このシリーズまとめてるサイトとか持ってない?
読みたいんだけど
397 = 364 :
って、俺はなぜコイツにちょっかいを出そうとしてるんだ。
今は目の前の勉強に集中だ。
幼「……んん?」
首をひねる幼馴染。
幼「ねえねえ女さん」
女「?」
幼「これ、わかる?」
女「……」
ヤツは問題文を読むと、サッサと文章を書き上げた。
そこには解説がびっしりと書いてあるようだ。
幼「ふんふん……なるほど! 女さんありがとう!」
女「どういたしまして」
……仲良いな、こいつら。
399 = 364 :
どうやら、学力的にはヤツの方が少し上のようだ。
幼「じゃあじゃあ、ここは?」
女「……」
幼「な、なるほど!」
俺には理解できない次元の話をしている。
まあ、いいさ。
俺は目の前のことに集中すればいいんだ。
みんなの評価 : ☆
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