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元スレ女「君はボクの何になってくれるんだい?」
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妹「なんてゆーか……えーっと」
男「?」
いきなりどうした。
妹「お兄ちゃんに食べてもらえなかったのが。ちょっと心残りで」
男「……」
おいおい、妹よ。
お前が妹じゃなきゃ抱きしめてた。
いや、もうアレだ。
妹でも抱きしめる。
妹「ちょ!?」
男「?」
いきなりどうした。
妹「お兄ちゃんに食べてもらえなかったのが。ちょっと心残りで」
男「……」
おいおい、妹よ。
お前が妹じゃなきゃ抱きしめてた。
いや、もうアレだ。
妹でも抱きしめる。
妹「ちょ!?」
男「もう可愛いなあお前は!」
妹「うわ、お兄ちゃんやめて! 離れてー!」
とか言いながら力入れてないじゃん!
男「今度調理実習があったらちゃんと残して持って帰ってきたら食べるぞ?」
妹「ほんと!?」
うお、すげー嬉しそうな顔。
男「もちろん!」
妹「実は持ち帰ってきたよ!」
え。
妹「じゃあ食べてもらおうかなっ」
え、ちょ、ちょっとまって。
ハンバーグ食べて俺もうお腹一杯なんだけど。
妹「うわ、お兄ちゃんやめて! 離れてー!」
とか言いながら力入れてないじゃん!
男「今度調理実習があったらちゃんと残して持って帰ってきたら食べるぞ?」
妹「ほんと!?」
うお、すげー嬉しそうな顔。
男「もちろん!」
妹「実は持ち帰ってきたよ!」
え。
妹「じゃあ食べてもらおうかなっ」
え、ちょ、ちょっとまって。
ハンバーグ食べて俺もうお腹一杯なんだけど。
あ、でも、調理実習だからそんなに量はないか。
妹「えへへ、ちょっと多めだけど」
男「っ!?」
ちょっとってレベルじゃねえぞ!?
そうだった。
妹はいつも作る分が多かった。
男「こ、こんなに持って帰ったらグループの子達食えなかったんじゃないか?」
妹「ううん、これは別に作ったの」
お兄ちゃんのためにね!
と、顔を染めて言った。
……あはは、俺は幸せものだ。
妹「えへへ、ちょっと多めだけど」
男「っ!?」
ちょっとってレベルじゃねえぞ!?
そうだった。
妹はいつも作る分が多かった。
男「こ、こんなに持って帰ったらグループの子達食えなかったんじゃないか?」
妹「ううん、これは別に作ったの」
お兄ちゃんのためにね!
と、顔を染めて言った。
……あはは、俺は幸せものだ。
と、言うわけで。
俺の腹は妹の愛に満ち溢れたわけなんだけれど。
男「気持ち悪い……」
腹がパンパンである。
男「美味しいから食えるけどなぁ」
あと、あんなキラキラした顔で見られたら。
もう、死ぬ気で食わざるをえない。
本当に、美味しくて助かっている。
俺の腹は妹の愛に満ち溢れたわけなんだけれど。
男「気持ち悪い……」
腹がパンパンである。
男「美味しいから食えるけどなぁ」
あと、あんなキラキラした顔で見られたら。
もう、死ぬ気で食わざるをえない。
本当に、美味しくて助かっている。
そして、数時間が経った。
男「……」
俺は、いつも通りボーっと過ごした。
男「何か、すること」
思いつく限り考えてみるが、一向に思いつかない。
思い尽いた、という感じだ。
男「あっ」
ふと、携帯電話に目が行く。
男「……」
俺は、いつも通りボーっと過ごした。
男「何か、すること」
思いつく限り考えてみるが、一向に思いつかない。
思い尽いた、という感じだ。
男「あっ」
ふと、携帯電話に目が行く。
男「……かけてみるか」
いつもだったらそんなことをしないのに。
何故か俺は、ヤツに電話をかけようとする。
男「んー……」
ベッドに一度横たわり、思案する。
こっちから電話して、なんて言えばいい?
別に話すことなんて決まってないし。
用なんて、ない。
いつもだったらそんなことをしないのに。
何故か俺は、ヤツに電話をかけようとする。
男「んー……」
ベッドに一度横たわり、思案する。
こっちから電話して、なんて言えばいい?
別に話すことなんて決まってないし。
用なんて、ない。
男「だからといって……」
他にするようなやつは……
男「……後輩」
いや、ダメだ。
まだ後輩出てないし。
出てない? なんのことだ?
まあ、それは置いといて。
と、言ってると、持っていた携帯が鳴り出した。
噂をするとなんとやら、後輩からである。
他にするようなやつは……
男「……後輩」
いや、ダメだ。
まだ後輩出てないし。
出てない? なんのことだ?
まあ、それは置いといて。
と、言ってると、持っていた携帯が鳴り出した。
噂をするとなんとやら、後輩からである。
後輩『もみもみ! 先輩ですか』
男「こういう時はもしもしって言うんだぞ、後輩」
後輩『あっ、いきなりナカ出しされちゃいました!』
ダメ出しだ。
吹き出しそうになったぞ。
男「どうしたんだ?」
後輩『ふふふっ、実は先輩にお願いがあるんですよー!』
嫌な予感しかしないんだが。
男「こういう時はもしもしって言うんだぞ、後輩」
後輩『あっ、いきなりナカ出しされちゃいました!』
ダメ出しだ。
吹き出しそうになったぞ。
男「どうしたんだ?」
後輩『ふふふっ、実は先輩にお願いがあるんですよー!』
嫌な予感しかしないんだが。
男「一応聞いてやる」
後輩『先輩、電話でエッチって知ってますか』
男「……切るぞ」
後輩『わわっ、やめてくださいー!』
後輩はなんでこんなに性に正直なんだろうか。
……アイツもだけど、コイツは更に素直で、ちょっと困る。
後輩『先輩、電話でエッチって知ってますか』
男「……切るぞ」
後輩『わわっ、やめてくださいー!』
後輩はなんでこんなに性に正直なんだろうか。
……アイツもだけど、コイツは更に素直で、ちょっと困る。
後輩『う~……やってくれないんですか?』
男「何度も言わせるな。やらん」
後輩『じゃあ先輩の喘ぎ声聞かせてください!』
なんでだよ!?
男「嫌だ!」
後輩『私も喘ぎますから!』
男「そういう問題じゃない!」
男「何度も言わせるな。やらん」
後輩『じゃあ先輩の喘ぎ声聞かせてください!』
なんでだよ!?
男「嫌だ!」
後輩『私も喘ぎますから!』
男「そういう問題じゃない!」
後輩『うう……先輩はいつもそう』
お前は俺をどんな目で見てんだ。
後輩『今日はこれで失礼します』
男「ああ、そうしろそうしろ」
後輩『先輩の声が聞けたから、なんだか元気バリバリです!』
そうかい。
後輩『あ、でもこのままじゃ眠れません! ムラムラしちゃって!』
うーん。言葉も無い。
男「じゃあ、今日は徹夜だな」
お前は俺をどんな目で見てんだ。
後輩『今日はこれで失礼します』
男「ああ、そうしろそうしろ」
後輩『先輩の声が聞けたから、なんだか元気バリバリです!』
そうかい。
後輩『あ、でもこのままじゃ眠れません! ムラムラしちゃって!』
うーん。言葉も無い。
男「じゃあ、今日は徹夜だな」
後輩『うー……スッキリして寝ようと思います!』
男「ちょっ」
何を言い出すんだお前。
後輩『それじゃあ、お風呂でスッキリしてきます! おやすみなさーい!』
そして電話は切れた。
……そ、そうか。
お風呂か。
お、俺もお風呂だと思ってたぞ、うん。
男「ちょっ」
何を言い出すんだお前。
後輩『それじゃあ、お風呂でスッキリしてきます! おやすみなさーい!』
そして電話は切れた。
……そ、そうか。
お風呂か。
お、俺もお風呂だと思ってたぞ、うん。
男「風呂、か」
そろそろ風呂時ではあるな。
んー、でも。
なんだか、気乗りしない。
風呂は好きなんだが、このモヤモヤした気持ちはなんだろう。
俺は無意識に携帯で、ヤツに電話をかけた。
男「……ええ!?」
いきなり何してんの俺!?
これで出られても、何も言えないぞ!?
だからって切ったらかけ直して来るかもしれないし……。
とりあえず、待とう……。
そろそろ風呂時ではあるな。
んー、でも。
なんだか、気乗りしない。
風呂は好きなんだが、このモヤモヤした気持ちはなんだろう。
俺は無意識に携帯で、ヤツに電話をかけた。
男「……ええ!?」
いきなり何してんの俺!?
これで出られても、何も言えないぞ!?
だからって切ったらかけ直して来るかもしれないし……。
とりあえず、待とう……。
男「……」
おかしい。
いつもなら、ワンコールで取ってくるのだが。
いつまでたっても、出ない。
男「……しかたねえ」
かけ直してきたら、適当に答えよう。
結局、暇なままだ。
おかしい。
いつもなら、ワンコールで取ってくるのだが。
いつまでたっても、出ない。
男「……しかたねえ」
かけ直してきたら、適当に答えよう。
結局、暇なままだ。
ダメだ、何もない。
ベッドに横たわって、天井の上を見る。
よく知っている天井。
当たり前か、そんなこと。
ゆっくりと上半身だけを上げて。
ふいに、思いついた言葉を漏らした。
男「……散歩」
ベッドに横たわって、天井の上を見る。
よく知っている天井。
当たり前か、そんなこと。
ゆっくりと上半身だけを上げて。
ふいに、思いついた言葉を漏らした。
男「……散歩」
そういえば、昔。
夜に散歩とか、よくしてたな。
することがなくて、近所をぶらりと。
……あの頃と変わってないのか、俺。
男「……行くか」
とにかく、何かをしたかった。
だから、俺はベッドから跳ね起きた。
ギシッっと音がした。
男「……鳴るじゃねえか」
夜に散歩とか、よくしてたな。
することがなくて、近所をぶらりと。
……あの頃と変わってないのか、俺。
男「……行くか」
とにかく、何かをしたかった。
だから、俺はベッドから跳ね起きた。
ギシッっと音がした。
男「……鳴るじゃねえか」
妹「お兄ちゃん、どこ行くの?」
男「げっ」
見つかってしまった。
妹「ちょっと、何その反応!」
男「いや、別になんでもない」
妹「……それで、どこ行くの?」
男「別に、どこも」
妹「じゃあなんで靴を履いてるの?」
男「出かけるから」
妹「何もなくないじゃん!」
男「げっ」
見つかってしまった。
妹「ちょっと、何その反応!」
男「いや、別になんでもない」
妹「……それで、どこ行くの?」
男「別に、どこも」
妹「じゃあなんで靴を履いてるの?」
男「出かけるから」
妹「何もなくないじゃん!」
男「いや、出かけるって言ってもアレだぞ。別にどこかに行くとかじゃなくてな」
妹「……散歩ってこと?」
男「そーゆーこと」
妹「お兄ちゃんって時々行くよね」
最近は行ってなかったけど、と付け加えた。
男「外の風に当たりたいんだよ」
妹「ほんとーは誰かと会ってるんじゃないの~?」
口の端を釣り上げている。
妹「……散歩ってこと?」
男「そーゆーこと」
妹「お兄ちゃんって時々行くよね」
最近は行ってなかったけど、と付け加えた。
男「外の風に当たりたいんだよ」
妹「ほんとーは誰かと会ってるんじゃないの~?」
口の端を釣り上げている。
男「会ってないよ。一人で歩いてんだ」
妹「怪しいなぁー!」
むふふ、と含み笑い。
何が怪しいというのだ。
男「誰かと歩きたいならお前のこと誘うよ」
俺は妹となら永遠に話せる自信があるぞ。
妹「ふーん」
反応薄っ!!
妹「怪しいなぁー!」
むふふ、と含み笑い。
何が怪しいというのだ。
男「誰かと歩きたいならお前のこと誘うよ」
俺は妹となら永遠に話せる自信があるぞ。
妹「ふーん」
反応薄っ!!
妹「じゃあ一緒に行ってあげようか?」
男「今日はいいや」
妹「ぶーぶー!」
頬を膨らませて怒る妹。
男「また今度な」
妹「こんな夜遅くに出て、危ないことしないでね」
男「危ないことって?」
妹「例えば……ひ、非行に走るとか!」
そんなこと心配してるのか。
本当にプリティーなシスターだ。
男「今日はいいや」
妹「ぶーぶー!」
頬を膨らませて怒る妹。
男「また今度な」
妹「こんな夜遅くに出て、危ないことしないでね」
男「危ないことって?」
妹「例えば……ひ、非行に走るとか!」
そんなこと心配してるのか。
本当にプリティーなシスターだ。
男「まあ、いつものルートだから安心しろ」
妹「お兄ちゃんのいつものルートなんか知らないよ」
そりゃそうか。
一緒に行ったこと、あんまり無いし。
男「まあ、大丈夫ってことだ」
妹「むーっ」
男「なんだ? まだ何かあるのか?」
妹「何もないよーだ!」
ベーッと、舌を出される。
何かにつけて、可愛いやつだ。
妹「お兄ちゃんのいつものルートなんか知らないよ」
そりゃそうか。
一緒に行ったこと、あんまり無いし。
男「まあ、大丈夫ってことだ」
妹「むーっ」
男「なんだ? まだ何かあるのか?」
妹「何もないよーだ!」
ベーッと、舌を出される。
何かにつけて、可愛いやつだ。
男「じゃあいってくる」
妹「さ、先にお風呂入って寝てるからね! 寂しくて泣いても知らないから!」
男「それは悲しいな」
お出迎えしてくれないと俺は死ぬ。
妹「本当?」
首を傾げている。
男「とか言いつつ待っててくれると俺は信じてるぜ」
妹「待つわけないじゃん!」
極めつけはプイッと、そっぽを向かれた。
妹「さ、先にお風呂入って寝てるからね! 寂しくて泣いても知らないから!」
男「それは悲しいな」
お出迎えしてくれないと俺は死ぬ。
妹「本当?」
首を傾げている。
男「とか言いつつ待っててくれると俺は信じてるぜ」
妹「待つわけないじゃん!」
極めつけはプイッと、そっぽを向かれた。
結構時間を取られたが、やっと家を出る。
久しぶりに、夜に散歩するな。
だからといって、懐かしいとかそういう気持ちはない。
男「ブラっと行くだけだもんな」
別に、深く何かをするという感情はない。
だが、ルートはいつも同じ。
数年経っても、それは同じだ。
久しぶりに、夜に散歩するな。
だからといって、懐かしいとかそういう気持ちはない。
男「ブラっと行くだけだもんな」
別に、深く何かをするという感情はない。
だが、ルートはいつも同じ。
数年経っても、それは同じだ。
数年前のわずかな記憶をたどってみると。
街灯が増えていたりしたなとか。
『犬の糞は持ち帰ってください』などのポスターとか。
案外地味な変化がある。
まあ、だからなんだと言われたらそれまでだ。
「おや」
男「ん」
目の前に現れたのは、
女「やあ、運命だね」
ヤツだった。
街灯が増えていたりしたなとか。
『犬の糞は持ち帰ってください』などのポスターとか。
案外地味な変化がある。
まあ、だからなんだと言われたらそれまでだ。
「おや」
男「ん」
目の前に現れたのは、
女「やあ、運命だね」
ヤツだった。
男「こういう時は偶然とか奇遇とか言うんじゃないのか?」
女「うん、それもいいかもしれないね」
ヤツの隣には、小さな犬がいた。
あれ、コイツ犬飼ってたか?
男「お前、それ」
女「ああ、この子は近所の人の犬なんだ。留守番中の散歩を頼まれていてね」
そう言って、犬を軽く撫でた。
なるほどな。
だから電話に出なかったのか。
女「うん、それもいいかもしれないね」
ヤツの隣には、小さな犬がいた。
あれ、コイツ犬飼ってたか?
男「お前、それ」
女「ああ、この子は近所の人の犬なんだ。留守番中の散歩を頼まれていてね」
そう言って、犬を軽く撫でた。
なるほどな。
だから電話に出なかったのか。
男「携帯電話、ちゃんと携帯しとけよな」
女「え?」
キョトンとした声を上げて、ヤツは俺を見た。
女「もしかして、ボクに電話をかけたとか?」
男「まあ、そんなところだ」
女「うーん、惜しいことをしたなぁ」
けれど。
こいつが携帯を携帯していることって、あんまし無いんだよな。
まず、学校にも持ってきてないし。
そして、現在進行形で持ってないし。
女「え?」
キョトンとした声を上げて、ヤツは俺を見た。
女「もしかして、ボクに電話をかけたとか?」
男「まあ、そんなところだ」
女「うーん、惜しいことをしたなぁ」
けれど。
こいつが携帯を携帯していることって、あんまし無いんだよな。
まず、学校にも持ってきてないし。
そして、現在進行形で持ってないし。
女「おや」
犬が急に踏ん張り始めて。
女「ふふっ、ウンチだね」
すかさずスコップで糞をすくって、袋に入れた。
女「こんな道端でできるなんて、犬は羨ましいね」
男「何を言ってんだ」
女「夜のテンションは人をおかしくするよ」
お前はいつも平常運転だろ、それで。
犬が急に踏ん張り始めて。
女「ふふっ、ウンチだね」
すかさずスコップで糞をすくって、袋に入れた。
女「こんな道端でできるなんて、犬は羨ましいね」
男「何を言ってんだ」
女「夜のテンションは人をおかしくするよ」
お前はいつも平常運転だろ、それで。
女「こんな時間に出会ってしまったんだ。青姦でも洒落込むかい?」
男「遠慮しておく」
平気で口にするような用語じゃないぞ。
女「遠慮は無用さ。この子も一緒にね」
お前、正気か。
女「あはは、目が怖いよ」
お前がそうさせたんだろ。
洒落にならん。
男「遠慮しておく」
平気で口にするような用語じゃないぞ。
女「遠慮は無用さ。この子も一緒にね」
お前、正気か。
女「あはは、目が怖いよ」
お前がそうさせたんだろ。
洒落にならん。
女「それじゃあ」
そう言って、俺の横を通り過ぎて、
女「また、明日」
と、にこやかに言った。
男「おう」
軽く手を振っているヤツを見届け、俺はまたゆっくりと歩き始めた。
そう言って、俺の横を通り過ぎて、
女「また、明日」
と、にこやかに言った。
男「おう」
軽く手を振っているヤツを見届け、俺はまたゆっくりと歩き始めた。
男「あっ」
そういえば、この散歩のルートには、
公園があったな。
男「たまには行ってみるのも面白いかもな」
でも、もし人いたらどうしよう。
……とりあえず、確認してから中に入ろう。
まったく、臆病者である。
そういえば、この散歩のルートには、
公園があったな。
男「たまには行ってみるのも面白いかもな」
でも、もし人いたらどうしよう。
……とりあえず、確認してから中に入ろう。
まったく、臆病者である。
男「……」
公園を覗いてみたけれど。
暗くて全く見えない。
男「怖っ……」
幽霊とかは信じないタチだが。
不審者を怖がってしまう。
男「……大丈夫っぽいな」
公園を覗いてみたけれど。
暗くて全く見えない。
男「怖っ……」
幽霊とかは信じないタチだが。
不審者を怖がってしまう。
男「……大丈夫っぽいな」
まあ、こんなに暗いんだし。
人がいるなんてこと、無さそうだな。
俺は恐る恐る中に入っていった。
この公園は、結構馴染みの場所だ。
男「……懐かしいな」
初めてアイツに会った場所だ。
それに――。
男「うおっ」
急に、携帯が鳴り出した。
人がいるなんてこと、無さそうだな。
俺は恐る恐る中に入っていった。
この公園は、結構馴染みの場所だ。
男「……懐かしいな」
初めてアイツに会った場所だ。
それに――。
男「うおっ」
急に、携帯が鳴り出した。
男「も、もしもし?」
その電話は、クラスメイトの男子だった。
こんな夜遅くに、連絡網が回ってきたようだ。
『明日転校生が来る』、という内容だった。
だからって、別にしなくてもいいだろうに。
先生、本気で忘れてたんだな……。
男「やれやれ」
そんな声を出して、俺は携帯をしまった。
そして――。
「……あの」
と。
か細い声が、聞こえた。
その電話は、クラスメイトの男子だった。
こんな夜遅くに、連絡網が回ってきたようだ。
『明日転校生が来る』、という内容だった。
だからって、別にしなくてもいいだろうに。
先生、本気で忘れてたんだな……。
男「やれやれ」
そんな声を出して、俺は携帯をしまった。
そして――。
「……あの」
と。
か細い声が、聞こえた。
男「えっ」
誰かいたのか。
「……男、くん?」
俺の名を、知っている。
男「そ、そうですけど……」
「……やっぱり!」
だ、誰だ……?
誰かいたのか。
「……男、くん?」
俺の名を、知っている。
男「そ、そうですけど……」
「……やっぱり!」
だ、誰だ……?
またお前かよ
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