元スレ塞「今年のインハイは麻雀じゃないらしい」胡桃「へ?」
SS覧 / PC版 /みんなの評価 : ★
402 = 398 :
えり「さぁ、大一番。勝敗を大きく左右する事は間違い無い、ペナルティキックです」
えり「姫松のキッカーは主将。愛宕洋榎」
えり「宮守のキーパーは部長。臼沢塞です」
えり「共に部を率いる者同士。勝利の女神はどちらに微笑むのか…!」
咏「有利なのは間違い無く姫松だろうね」
咏「単純にPKはキッカー有利っていうのもあるけど、精神的な部分が大きいよ」
えり「たしかに姫松はここで外しても、同点のまま残り3分を5対4のまま戦えますからね」
えり「サドンデスに入ってもキーパーは愛宕絹恵選手ですし、優勢は動かないでしょう」
咏「対して、宮守はこれを決められたら完全に終わり」
咏「ただでさえ風前の灯の命が…掻き消える」
えり「キーパーの臼沢選手は今、物凄いプレッシャーと戦っているでしょうね」ゴクリ
403 :
普通のサッカーよりは決まりにくいよねフットサルのPKって
404 = 398 :
咏(…たしかに、プレッシャーは凄く感じてるだろう)
咏(気丈な顔を作ってるけど、よく見たら手足は小刻みに震えてるし、呼吸も荒い)
咏(けど…プレッシャーを感じてるって事は、まだ勝ちを諦めて無いという事)
咏(4人になったのに。小瀬川ちゃんを失ったのに…それでもなお、全員目が死んで無い。)
咏(…これは、前言撤回しないといけないかもしれないねぃ)
咏「―――得てしてこういう時に、奇跡は起こるものさ」ボソッ
えり「?三尋木プロ、何かおっしゃいました?」
咏「何でもないよん。さっ勝負の行方を見届けよっか!」
405 = 400 :
書くの早いな
406 :
何かが始まってるぜ
407 = 398 :
洋榎「……………」
塞「……………」
数メートルの間を置いて、二人が向かい合う。
ほんの数分前にも同じ様な構図があったが、二人の集中力と気迫はあの時とは段違いのものだった
末原(…あんな恐い顔の洋榎、初めて見たわ)ゾクッ
由子(この異様な空気は何…?洋榎が読み合いで負ける訳無いのは分かってるけど)
由子(どうにも居心地の悪い雰囲気なのよー)
絹(…ウチは何も心配してへんで、おねーちゃん)
絹(おねーちゃんは最強。最強のおねーちゃんが勝つのは当たり前の事や。負い目なんて感じる必要無い)
絹(ブチ抜いたり!!)
408 = 400 :
きぬたそー
409 = 398 :
エイス「………っ!」ググッ! じっ!
胡桃「………っ!」ミシミシ じっ!
姉帯(外せ外せ外せ~~~!)ムムム…
ピッ!!!
呼吸するのも憚られる程に張り詰めた空気の中、審判の笛が鳴り響く。
洋榎「…………」タッ
胡桃(!早っ…)
そして少しの間を置くことも無く、愛宕洋榎が動き出し
ドカアアアアッ!!!!!
渾身の力を込めたボールが、塞の守る宮守のゴールを襲った。
413 = 398 :
笛の直後に動いた洋榎の行動を、何となくそうするだろうと予想していた塞は
動揺する事なく観察する事が出来、洋榎の爪先にボールが触れた瞬間に移動を開始した。
動いた方向は、右。
洋榎が動き出す前は、左に動こうと思っていた。
何故ならここまでの試合で、洋榎はシュートの7割を左側に撃っており
精度、威力共に左の方がやや高いと感じていた。
得意コースだと自覚しているのかどうかまでは分からないが、確率で言えば左の方が高いだろう。
塞(だけど、動き出した瞬間。何故か右が凄く気になった)
そんな何の根拠も無い直感に身を任せるなんて馬鹿げてる。後で後悔するだけだ
そう思って振り払おうとした時、ふと白望の視線を感じた気がした。そしたら――
塞(決めた。変だけど―――これで!!)バッ!!
419 :
加速
420 = 400 :
どうや
422 :
うあああああああああああああ
424 :
やっぱり二回戦突破はならずか・・・
425 = 418 :
無情なり
426 = 400 :
その夜の愛宕家の賑やかさが想像に難くない
427 :
ここから逆転すればいいから・・・
428 = 403 :
それでもエイスリンなら…
429 = 419 :
熱い逆転劇が見れるのか
432 = 398 :
シロ(…何をやってるんだ、私は)
シロ(エイスリンが傷付くのを防がないとと思って動いたのに)
シロ(結局自ら、より大きな傷が付く様な真似をしてしまった…)
膨大な罪悪感と自責に苛まれ、白望は顔を上げる事が出来なかった。
皆に合わせる顔が無かったし、自分の退場の所為で傷付いた仲間の顔を見るのは、白望にとって余りにも辛過ぎた。
見なくちゃいけない。
せめて、PKだけは。
自分の所為で、塞は想像も出来ないプレッシャーを受ける場に出る羽目になっている。
見たから何が変わる訳でも無いが、見届けるのが義務だと白望は思う。
思う、が。顔は上がらない。見る勇気がどうしても湧いて来なかった。
ピッ!!!
そうしている間にPKの時は来て、開始を告げる笛の音が鳴り響く。
シロ(………駄目だ、怖い。ゴメン、塞…。!?)
グイッ!!
433 :
ゴクリ…
434 = 398 :
その瞬間、何者かに急に頭を持ちあげられ
シロの視界は今にもボールを蹴ろうとしている洋榎を捉えた。
シロ(右だ)
根拠は何も無い。ただ、直感でそう思った。
そのまま目は自然と、塞の方の動いて行く。
シロ(塞!)
何故か塞が、笑った気がした。
435 = 424 :
塞さんにとっての右はネキから見て左とか・・・
436 = 422 :
>>435
!?
でもこの>>3なら敗退でもちゃんと書けそう
437 :
確かによく考えたら動いた方向とシュートコースは逆になるな
438 = 398 :
ズバアアアアンッ!!!!!
えり「決まったーーーー!!!愛宕洋榎選手の渾身の一撃が左下隅に突き刺さりました!」
えり「これで2対1!姫松高校逆転ですっ!!」
えり「決めた愛宕洋榎選手!まだエリアに立ったままゴールを眺めています。喜びを噛み締めているのでしょうか!」
咏(…違うだろうねぃ。あの悔しそうな表情は…)
439 = 398 :
漫「やりましたね主将っ!!」タタタッ!
由子「流石なのよー!」タタタッ!
洋榎「……………」
末原「…主将?」
洋榎「…ん。あ、あぁ」
洋榎「よっしゃこれで逆転や。でも浮かれたらアカン、最後まで気ぃ引き締めて戦うで」タッタッタ
漫「…どうしたんでしょう?主将」
由子「絶対『せやろー流石やろー!』って言って騒ぎ回ると思ったのに。らしくないのよー」
絹「…………」
441 :
ゴクリ…
442 :
むしろこの人には麻雀書いてほしい
443 :
マジか
444 = 398 :
洋榎(…さっきのPK。ウチは本当は『右』に蹴るつもりやった)
洋榎(ここまでの試合で見たあのキーパーの性格を考えると、絶対に左へ跳んでくるっちゅー自信があった)
洋榎(が、実際は……)
洋榎『(駆け引きの間を取らんっちゅー駆け引きを決めて)』
洋榎『(後は最高のシュートを右隅に…!?)』ビリッ
洋榎『(急に足が痺れ…!くそっ!!』
ドカアアアアアアッ!!!
洋榎(痺れた状態から打ち易いコースに打って、それが結果的に功を奏した)
洋榎(あのタイミング…もし右に撃っていれば止められてたやろ)
洋榎(このウチが読み合いで負けるやなんて…!しかも、痺れたんは小瀬川のスライディングの所為やから)
洋榎(敵のお陰で決めれたって事になる…。なんやねんこの悔しい勝ちは…!!!)ワナワナ
445 = 422 :
安価捌きうますぎだろ
447 = 422 :
さて俺は豊ねぇを信じて寝よう
448 = 419 :
らすほ
449 = 433 :
寝たか?
450 = 403 :
がんばれ
みんなの評価 : ★
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