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    元スレ大臣「あなたは私たちの期待に足りうる人材ですか」勇者「……あっ」

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    351 = 243 :

    『ねえおかーさんこれなーに? この丸の絵なーに?』

    『……この絵の端っこに立ちなさい』

    『うん! わかった!』

    『……そこから、絵を見ながら、お母さんの言うことを真似して?』

    『うん! マネする!』

    『……私の力になりなさい』

    『わたしのちからになりなさい』

    『……私の魂を奪いなさい』

    『わたしのたましいをうばいなさい』

    『……私の名前は』

    『わたしのなまえは――』

    ???「魔法使い!」

    352 = 243 :

    魔法使い「ハアッ、ハアッ、ハアッ」

    勇者「……えと、どうした? 凄くうなされてたぞ(やっぱ女の子二人と寝るの緊張するわ!)」

    魔法使い「……ハア、はあ。いや、なんでもない、大丈夫」

    勇者「そう、か。なら良いんだけど(寝れっかなー、寝れっかなー俺)」

    魔法使い「見張りは別に男の仕事ってワケじゃないんだからね? 私も僧侶も手伝うわよ?」

    勇者「誰よりも速くテント入っていったくせに……」

    魔法使い「……勇者」

    勇者「ん?」

    魔法使い「魔王、絶対倒そう」

    勇者「んお、……おお!」

    353 :

    おお!乙!

    356 :

    コミュ障も治りつつあるな

    357 :

    コミュ障って基本的に同性の方が仲良くできるんだよな

    358 = 243 :

    …翌朝…―森の中―

    魔法使い「この森抜ければすぐに村があるはず……」

    僧侶「回復大丈夫ですか?」

    勇者「相変わらずだな……」

    戦士「……」

    ザザザ!

    戦士「おっと!」

    魔物のむれがあらわれた!▽

    戦士「そうすんなり通してはくれねえか!」ブオン

    魔物「があっ!」ズバッ

    魔法使い「頑張れー!」

    勇者「うおりゃっと!」ズババ!

    魔物のむれをたおした!▽

    359 = 243 :

    勇者「……あの、戦士?」

    戦士「なんだ?」

    勇者「戦士ってさ、なんか職業の割に軽装じゃない?」

    魔法使い「あ、それ私も思った」

    僧侶「兜とか鎧とかいらないんですか?」

    戦士「……いやあ、だってそんなの装備したら重いじゃねえか」

    魔法使い「あんたそれでも戦士かよ……」

    勇者「ま、まあ、ね、うん。戦士がそれで良いなら俺もそれで良いんだけどさ」

    戦士「なら問題ねえな。さっさとこの森出ようぜ」

    360 :

    おいついたった・・
    しえん

    361 :

    勇者がやたら強くて元気が出る料理できて僧侶連れていかないようにしてたのは…

    362 = 243 :

    ―森の外―

    僧侶「やっと抜けられましたねー!」

    戦士「魔物も大したことなくて良かった良かった」

    魔法使い「……にしてもここら辺はやけに霧が濃くて、不気味ね」

    僧侶「お化けとか出そうな雰囲気ですね!」

    戦士「何少しワクワクしてんだよ……」

    勇者「……ん、あれは」

    魔法使い「どうしたの?」

    勇者「霧が邪魔だけど、遠くの方にうっすらと村の影が見える……」

    戦士「あー、ホントだ。村の名前書かれた立て札と柵もあるし間違いねえよ」

    魔法使い「目良いわねあんた……」

    戦士「人の影が何人か少し離れた所にも見えるな」

    363 = 327 :

    わけあり物件ばかりのパーティー

    364 = 243 :

    ―霧の中の村―

    勇者「おお、結構大きいよ! 武器屋も防具屋もありそう!」

    魔法使い「私先に宿行って休んでいーい?」

    僧侶「勇者さん……教会にあいさつに行ってきても良いでしょうか?」

    勇者「ああ、良いよ。ええっと、じゃあ、その、みんな自由行動で!」

    戦士「遠足みたいだな……。勇者はどうするんだ?」

    勇者「一応先に、この村の村長さんにあいさつしに行こうかと思う」

    魔法使い「おお! ちゃんと礼儀を学んでいるのねビックリした」

    勇者「驚くなよ……」

    戦士「じゃあ、俺も勇者について行こうかなーっと」

    365 :

    >>361
    勇者は僧侶の性質を知ってたと

    366 = 243 :

    勇者「あ、あの、えへへ、その、村長さんの家ってどっこですか?」

    村人「村長の邸はあっちです」ピシッ

    勇者「あ、あっと、ずっ、ありがとうございます(うおお!一人で村人に話しかけられた!)」

    勇者「……こっち」テクテク

    勇者「うっわー、やっぱり村長ともなるとそれなりに大きいお家住んでるんだなー」

    勇者「……あれ?」キョロキョロ

    勇者「戦士のやついつの間に消えてんだ……」

    勇者「はあー、二人だと思って気楽だったのに、一人で中入るの緊張するじゃんかよ……」

    368 = 243 :

    ―村長邸―

    村長「おお! 勇者様、ようこそ霧の村へ! 私が村長でございます」

    勇者「……ぅお、おふ、どもッス。勇者ウィっす」ペコペコ

    村長「魔王討伐の旅の途中でさぞお疲れでしょう……ゆっくり休んでいってください」

    勇者「……は、はい。そそうします(宿行きてえ……)」

    村長「この村は森を隔てた向こうの貿易の街と違い、霧が濃いせいかなかなか旅人が訪れませんで」

    勇者「……あ、はい。そうなんですか」

    村長「久しぶりの旅の方が、その上勇者だったなんて! いやあ、とても嬉しい」ワッハッハ

    勇者「あの、そろそろ」

    村長「せっかくなのでお茶でも飲んでいって下さい」

    勇者「……」

    370 = 319 :

    そしたら町の人回復させないんじゃね?

    371 = 327 :

    初対面の相手に対するコミュ障はむしろ進行してないか

    372 = 319 :

    >>370
    >>365

    373 = 243 :

    勇者(……それにしても、中も広いなー)キョロキョロ

    村長「ここは、村の歴史資料館、図書館、役所、そして私の家を兼ねているんです」

    勇者「あ、へえー、それで大きいんですね」

    村長「まあ、施設を複合してるから大きいといっても、所詮は田舎の建物ですがね」ハッハッハ

    勇者「あ、そうなんですかねー、あはは」

    村長「王国のお城には勝てませんよ」ハハハ

    勇者「あ、はははー」

    村長「……勇者様、その、一つ頼みたいことがあるのですが」

    374 = 324 :

    村の娘を孕ませて村に勇者の遺伝子を取り入れる  


    こういう頼み事ですね?

    375 = 243 :

    ―宿―

    勇者「……」ガチャ

    店主「いらっしゃ、あっ、もしかしてあちらのお客さんのお仲間ですか?」

    勇者「あ、あちら?」チラッ

    魔法使い「おっ、勇者おかえりー! こっちきて一緒にお菓子食べよー!」

    勇者「あ、はいそうです」

    店主「もう三人分のお代は貰っているので、どうぞごゆっくり休んで下さい」

    勇者「あ、ありがとうございます」テクテク

    魔法使い「村長の所には行ってきたの?」

    勇者「……うん、途中で戦士のやつが消えたから、一人で行ってきたよ」

    魔法使い「っふえー、良くできたねぇえらいねぇ」

    勇者「……」

    376 = 243 :

    僧侶「……うーん」ガチャ

    店主「いらっしゃいませ」チラッ

    魔法使い「うん」コクン

    店主「お代はあちらのお客さんからすでに頂いているのでゆっくりお休みください」

    僧侶「……はい、ありがとうございますぅ」テクテク

    魔法使い「おかえりー」

    僧侶「ただいまです……」

    魔法使い「どうしたの? 難しい顔して、お菓子食べな?」ポリポリ

    僧侶「うーん、教会にあいさつに行こうと思ったのに、この村のどこにもないんですよ」ポリポリ

    魔法使い「えっと、ないってもしかして……」

    僧侶「……教会が」

    379 = 243 :

    魔法使い「ふーん、まあ、小さい村ならなくてもおかしくないんじゃない?」

    僧侶「でも、ここの村は……」

    魔法使い「それなりに大きい村よねー」

    僧侶「どこにあるか聞いても、教会そのものに『?』の人もいるぐらいですよ」

    魔法使い「えー、1000年前からずっと世界に唯一の完全無欠の宗教が?」

    僧侶「言いすぎですよー」

    魔法使い「ごめん、どうでもいいから適当に盛っちゃった」

    僧侶「どうしたんでしょうか……」

    魔法使い「ま、聖職者じゃない私が僧侶にいっても仕方ないけど気にしなくて良いんじゃなーい?」

    勇者「……ね、ねえ二人とも」

    魔法使い「お、なに? 久しぶりに喋ったね」

    380 = 243 :

    魔法使い「村長から魔物討伐のお願いされた?」

    勇者「う、うん、ごめん断れなかった……」

    魔法使い「いやあー、別に引き受けるのは良いんだけどさぁ」

    勇者「……」

    魔法使い「で、報酬とかは何か言われた?」

    勇者「1000Gとはがねの剣くれるって……」

    魔法使い「それも全部、『あ、はい。あ、はい』で勝手に決まったこと?」

    勇者「……あ、はい」

    魔法使い(私も行けば良かったわね……)

    381 :

    (あんましおもんないなんていえない)

    382 :

    (言えないならそのままそっ閉じしろよ)

    383 = 243 :

    戦士「……」ガチャ

    勇者「……あっ、戦士お前どこ行ってたんだよ!」

    戦士「……ん、おお、勇者。俺も一応村長邸には行ったんだぜ」

    勇者「え、そうなのか」

    店主「この人たちの仲間ですか?」

    戦士「ああ、そうだ」

    店主「50Gになります」

    戦士「えっ?」

    魔法使い「……勇者の財布から少し引き抜いてたお金あるんでしょー? それで払え」

    戦士(バレてたのかよ)

    勇者(バレてたのかよ)

    386 = 243 :

    …翌朝…―村の外―

    勇者「ここから出てまっすぐ進むと、魔物のいる洞窟らしい」

    戦士「……」

    魔法使い「ちゃちゃっと済ませてもっと天気の良い街に行きましょう」

    僧侶「いざしゅっぱーつ!」テクテク

    戦士「昨日よ……勇者が村長と話してる時に邸に忍び込んだんだよ」

    魔法使い「だからあんたは本当に戦士かっての」

    勇者「忍び込むのは良くないだろ……」

    僧侶「いけませんよ戦士さん!」

    戦士「何も盗ってねえって! ただ、村長の部屋見たんだがヤベエ本が山ほどあってさ……」

    僧侶「やべえ本……はっ!」

    勇者「顔赤くするな僧侶」

    戦士「悪魔召喚なんたらかんたらって、おっかなくね?ここの村」

    魔法使い「……悪魔」ピク

    387 = 365 :

    近隣がきな臭くて国王の胃がマッハ

    388 = 243 :

    スタスタスタ

    戦士「う、っわぁー」ビクビク

    僧侶「ひぃー!怖いー!」ワクワク

    魔法使い「ねえ勇者、真っ直ぐ行けば洞窟につくって言ってもさ……」

    勇者「……(っつ)」フラ

    勇者(おかしいな、さっきから体の調子が変だ)フラ

    戦士「早いとこ抜けだそうぜここー!」

    僧侶「お化け!お化け!」ワクワク

    魔法使い「墓場突っ切らなくても良かったんじゃない?」

    390 = 243 :

    ―墓地―

    勇者「……あ、でもさ、早くお願い済ませた方が良いじゃん?」フラ

    魔法使い「そーだけどさー」

    僧侶「それにしても、見渡す限り荒れ果てた墓地ですね……」

    戦士「けっこー前から使われなくなったって感じだな。あの村の連中の墓地ではねえみてえだ」

    僧侶「教会も墓地もないなんて……」

    戦士「うう、怖い。……でもまあ、どうせ障害はこの不気味さだけだろうし大じょ」ガシッ

    戦士「ん? おいおい誰だ俺の足掴んでるやつ……」

    くさった死体「……ヴァー」

    戦士「ッッッッ!?!?!? ひやあああああああああ!!!」

    391 = 365 :

    戦士wwww

    392 = 337 :

    戦士かわいいなおい

    393 = 243 :

    ボコッボコッボコッ

    勇者「……くっ、こんな魔物もいるのか!?」フラ

    僧侶「いやあああああ! ゾンビぃぃぃ!」

    魔法使い「土葬かよ!? センスねえな!」

    戦士「わあああああ! 取ってこれ誰か取ってえええええ!」

    魔物のむれがおおぜいあらわれた!▽

    勇者「そりゃ!」ズバッ

    くさった死体「ヴァー」

    戦士「っとと、悪いな勇者! 助かった」

    勇者「……みんな気を引き締めて!」フラ

    魔法使い「地中ごと火葬してやるよ」ゴオオオオオオオ

    戦士(……あんまり怒らせない方が良いんだな、あいつは)

    394 = 243 :

    勇者「くっそ! 数が多い、どんどん増える!」ザシュドシュ

    魔法使い「もー! 焼いても焼いても出てくるんだけど!」ゴオオオオオオ

    戦士「ほんともうこっち来んな! 来んなって!」ズバッズバッ

    くさった死体「ヴァー」

    勇者「……っく」フラ

    戦士「ッ! 勇者あぶねえ!」ズバン!

    勇者「ありがとう!」

    魔法使い「ちょっと勇者、やけに不調じゃない!?」ゴオオオオオ

    僧侶「回復します!」パアアア

    勇者「……く」フラ

    僧侶「大丈夫ですか!」

    勇者「あ、ああ、大丈夫、お陰で楽になった(怪我とかの類ではないから治らないなあ……)」フラ

    396 = 243 :

    魔法使い「このまま同じ場所で戦ってたらいずれ囲まれるわ!」

    戦士「つっても増える一方だぞこいつら!」

    勇者「……よし、みんな攻撃を一方向に集中させてそこから突破しよう!」

    戦士「わかった!」ダダダッ

    魔法使い「私の前に立ったら炭になるわよ!炎熱魔法!」ゴオッ!

    戦士「そんな魔法が俺に当たると思ってんのかよ!オラァ!」ズバッ

    魔法使い「ぜってえ炭にする!」ゴオオオッ!

    勇者「今は喧嘩しないでー!」フラ

    398 = 243 :

    僧侶「はあっはあっはあっ」スタタタタ

    戦士「またおんぶするか? 僧侶ちゃん!」タッタッタ

    僧侶「またぶちまけても良いんですか!」スタタタタタ

    戦士「嫌だっ!」ズバッ!

    魔法使い「あんたホントにフラフラね、大丈夫!?」

    勇者「生まれてから一度も風邪になったことなんてなかったのに……」フラフラ

    魔法使い「さっきの戦士の話しもそうだけど、このお願いをした村長っての怪しいわね」

    勇者「えー、良い人っぽかったけどなあ……」

    魔法使い「もしかしたらそのお茶の時に一服盛られたのかもね」

    勇者「いやー、勇者にそんなことすっかなー」

    魔法使い「あんたはもっと人のこと疑え! 何もかも臭すぎるのよこの村!」ゴオオオッ!


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