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    元スレ大臣「あなたは私たちの期待に足りうる人材ですか」勇者「……あっ」

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    651 = 563 :

    北の勇者「多くの、魔王の脅威よりも戦争よりも多くの血を流しわかったことは」

    北の勇者「『失敗作』になれる人間は極々限られているということだった」

    北の勇者「人間はそれを才能という漠然とした言葉で定義付けた」

    北の勇者「その、幸か不幸か才能を持った一握りの『失敗作』たちは、研究所の解体と共に世界へ散らばって言った」

    北の勇者「『失敗作』の一部は、まるでこの世の地獄のような暮らしを強いられることとなった」

    北の勇者「非力な『失敗作』たちは簡単に捉えられ……その不死身の体を、おぞましい性癖を持つ人間どもに利用されたのさ」

    北の勇者「その上、神への冒涜の体現である『失敗作』たちは、教会へも近づけない体だということがわかってしまったんだ」

    北の勇者「人間に利用され、『失敗作』と呼ばれ、死ねず、更に人間に利用され、神にも見放された」

    北の勇者「ほとんどの『失敗作』が、教会に無理矢理近づき皮肉か地獄の苦しみの中消滅していった」

    北の勇者「……そこで始ったのが、500年前の研究さ」

    652 :

    しえん

    653 = 552 :

    私念

    655 = 563 :

    北の勇者「傲慢だと思うよ。500年前にようやく人間たちは『失敗作』に対する罪の意識を持った」

    北の勇者「やがてその罪の意識は、新たなる研究への意欲へと成り果てるんだけどね」

    北の勇者「神から見放された『失敗作』たちが再び神のご加護を頂けるようになるという研究さ」

    北の勇者「世界中に散らばった『失敗作』たちが、今度は全員強制的に集められた」

    北の勇者「そして研究は始まった。また多くの血が流れ、苦しみが生まれ、叫びが鳴った」

    北の勇者「結果的に、研究は成功したんだよ。神のご加護を賜る『失敗作』たちが誕生した」

    北の勇者「……それもまた、一握りの才能により生まれた『失敗作』たちの、生き残りの、更に才能を持った一握りの『失敗作』たちだった」

    北の勇者「そしてこの時代、全く別の場所である『体質』を持った人間の存在が確認される」

    北の勇者「世界中を探しても数えるほどしかいない超希少なその『体質』。自らの寿命を使い回復魔法を行う体質の者」

    北の勇者「……そしてその体質の者が、神のご加護を賜った『失敗作』の中でも発見された」

    北の勇者「……そいつらは、いくら回復魔法を使おうが死ぬことのない『成功個体』と名付けられた」

    657 = 563 :

    魔法使い「……」

    戦士「……」

    僧侶「……はい、言っちゃえばもっともっといろいろあるんですけど、大体の流れはそうです。よくお調べで」

    北の勇者「それは僕じゃなくて僕のおじいちゃんに言って欲しいな。文献を集めたのはおじいちゃんだから」

    僧侶「……機会があったら、伝えておきますね」ニコッ

    北の勇者「あっはっは、おじいちゃんもう死んじゃったから一生会えないよ」ケラケラケラ

    勇者「……(よく噛まずに喋れたな)」

    北の勇者「いやー、楽しめた楽しめた!」

    戦士「おっ、おいお前どこ行くんだ!」

    北の勇者「どこって、僕も勇者だよ? 魔王を倒す旅に行くに決まってるじゃないか」スタスタスタ

    北の勇者「またね、『東の勇者』。楽しかったよ、今度はもっと強くなって戦おう」

    魔法使い「……おい、化け物勇者、待てよ」

    北の勇者「……」ピク

    659 :

    やっと追いついた

    660 :

    うっわさるうっわ

    661 = 543 :

    なんかいい展開だ

    663 = 563 :

    戦士「ちょっちょちょ、おい魔法使い!」

    魔法使い「……一発ぶっ飛ばさなきゃ気が済まねえ」

    戦士(完全にスイッチ入ってる)

    北の勇者「えー? 化け物って誰のこと言ってるのかなー?」

    魔法使い「自分が化け物だってわからない化け物ほど無様なもんはねえな、てめえのことだよ糞勇者」

    北の勇者「……別に大した挑発にはなってないけど、その言葉言われるのは僕も好きじゃないんだよねぇ」

    魔法使い「お前、強い相手と戦うのが好きなんだよな? 戦おうぜ『俺』と」

    北の勇者「え? 楽しませてくれるの? じゃあせっかくだし戦おうよ!」チャキン

    魔法使い「言っとくが、いつでも逃げて良いんだからな? ……恥ずかしがることはないぞ」ニヤ

    北の勇者「うっわすっげー言うねー、どうでもいいけど早く始めようよ」

    魔法使い「……おい起きろ『悪魔』。食事の時間だ」ブワァァァァ!

    665 :

    さぁ、ランチタイムだ!

    666 :

    北野勇者ぼっちか

    667 = 563 :

    グオォォォォッ!

    北の勇者「おお! おおおお!」キラキラ

    戦士「……あれぜってーヤバい奴だろ、ぜってーヤバいって」

    ???「……おい魔法使い、おい魔法使い」

    魔法使い「あ? んだよコラ」

    ???「ついこないだも起こされたのに、また俺は起こされるのか」

    魔法使い「三度寝できて良いじゃねえかよ」

    ???「やれやれ、色男は辛いねえ……女が寝かしちゃくれねえよ。そう思うよな兄ちゃん」

    戦士「お、俺!? ああ、お前オスなのか!」

    ???「いや、オスかメスかは知らねえけど。悪魔だぜ、よろしゅうな」

    戦士(てめえが自分で男っつったんじゃねえかよぉぉ!)

    悪魔「……腹が減った魔法使い、朝飯はできてるのか?」

    魔法使い「……まだだよ。たまには二人仲良くキッチン立とうぜ」

    669 = 543 :

    >>666
    人の名前に見えたわ

    670 :

    671 :

    魔法使いとセックスしてて
    いきなり悪魔出てきたら嫌だなぁ

    672 = 563 :

    魔法使い「『完全融合』だ」

    悪魔「のっけから盛んだな、魔法使い」

    魔法使い「さっさとやれよ糞犬」

    スゥゥゥ……

    戦士「……え」

    北の勇者「おー! おー!」キラキラ

    僧侶「……」

    魔法使い「……ッチ、服が邪魔なんだよくそが!」ヌギヌギ

    ピョコン、バサッ

    勇者「……(魔法使いに狼の耳とグリフォンの翼が生えてるううううう!)」

    ……ニョロッ

    勇者「……(尻尾も生えてるしかも蛇いいいいいいいい!)」

    675 = 563 :

    ゴキッゴキッ

    魔法使い「……誰だ、ああ、確かそこのお前だったっけ。名前なんだっけ」

    北の勇者「ふおー! すっげえ初めて見た! ホントにいるんだな『融合者』って!」キラキラキラ

    魔法使い「えーと、ああ、思い出した『北の勇者』だ、おい『北の勇者』」

    北の勇者「一度会ってみたかったんだよ! 今日はすげえ良い日だなー!」

    魔法使い「おい『北の勇者』、『北の勇者』……さっさと来いよ」

    北の勇者「言われなくてもわかってるよ!」ヒュンッ

    勇者(うっわ俺の時より断然スピード上がってやがる)

    魔法使い「はは、おい『北の勇者』、遅ぇよ。もっと速く来てくんなきゃ」ヒュッ

    北の勇者「……はっや(回り込まれたのが全然見えなかった)」

    魔法使い「待ちくたびれてどっか遊びに行っちゃうぜ?」

    676 = 521 :

    支援脚

    677 = 525 :

    融合とか遊戯王ぶりに聞いたわw

    679 = 543 :

    なんかパワーインフレしそうな気配

    680 = 563 :

    北の勇者「く、ぶおっ!」ボッゴォォォォン!

    魔法使い「おい兄ちゃん、おい兄ちゃん」

    戦士「あっ、俺か、なんだ!?(速過ぎて目で追うのが精いっぱいだぞ!)」

    魔法使い「俺は今、『北の勇者』の顔面をブン殴って洞窟の奥まで吹っ飛ばしたんだ」

    戦士「おお、おう」

    魔法使い「俺が遊びながら状況も説明してやるから、兄ちゃんは瞑想でもしてろや」

    戦士「……」

    魔法使い「洞窟の奥へ行ってくる」ヒュッ

    戦士「……」

    シーーーン

    戦士「……お前一人で奥行ったらここにいる俺聞こえねえよ」

    683 = 563 :

    ―洞窟・最深部―

    北の勇者「ぐっへー、いつつつ」ガラガラ

    魔法使い「まだ倒れてたのか、速く起き上れよ」

    北の勇者「……っく!」チャキン

    魔法使い「竜のウロコで作った剣か、良い物持ってるな『北の勇者』」

    北の勇者「うおおおおおお!」ブオン!

    魔法使い「それ食わせてくれよ」ゴォォォォォォォ!

    北の勇者「んなっ!(緑色の炎を口から吐き出した!?)」

    ピシッ、ピシピキィ

    北の勇者(竜の剣が……石化していく!?)

    魔法使い「……あー『北の勇者』、『北の勇者』。どうせだったら俺は竜が食いたかったよ、生のな」

    北の勇者「うっおおおお! ホントすげえ!」

    魔法使い「……タイムリミットだ、何がって俺と魔法使いの融合がだ」

    ……ボンッ!

    684 = 563 :

    戦士「……僧侶ちゃん」

    勇者「……」

    僧侶「あ、あのっ、私は全然大丈夫ですからね! 全然気にしてませんし!」

    勇者「……そっか」

    僧侶「は、はい! そうです!」

    戦士「……強いな、ずいぶんと」

    僧侶「あはは、伊達に1000年生きてませんよ!」

    戦士「あ、ははは……はは(笑って良い所だったのかここ)」

    「おーい! 僧侶ぉー!」

    僧侶「あ、魔法使いさんの声だ!」

    「私の服持ってきてくれるー!」

    僧侶「そういえば、あの時豪快に脱ぎ捨ててたんでしたっけ!」

    戦士「ということはあいつ今上半身裸なんだな」ボソ

    「死ねえええええ! 戦士いいいいいいいい!」

    戦士「なんで聞こえてんだよ!!!」

    685 :

    いいキャラしてんな

    686 :

    勇者(コミュ障)
    成功個体
    融合者
    戦士(盗賊)

    すごいパーティだ

    687 :

    がんばれしえん

    688 = 555 :

    戦士さんがインフレについていけるか心配
    勇者はまだなんかありそうだし

    689 = 563 :

    ―洞窟出口―

    魔法使い「お待たせー!」ツヤツヤ

    戦士「……いや、むしろ用事済ませるの速過ぎなんだよ」

    勇者「うん、ほんとね」

    僧侶「なんでそんなにツヤツヤしてるんですか?」

    魔法使い「んー、適度なストレス発散と良質な食事ってとこかしらー」ツヤツヤ

    戦士(……使ったな。『北の勇者』をストレス発散の道具に)

    魔法使い「勇者ってのは頑丈で良いわねー」チラ

    勇者「無理無理無理無理無理!」ブンブン!

    魔法使い「冗談よ冗談! あっはっは」

    690 :

    追いついた

    ロリババァが2人だと・・・

    691 = 686 :

    魔法使いはロリなのか

    693 = 563 :

    ―霧の村・宿屋―

    魔法使い「襲ってくる死体がいないだけでこんなに道中が楽だとわ……」

    戦士「全員ヘトヘトだったし、助かったな……」

    僧侶「怪我は回復できても、疲労までは取り除けないんですよ回復魔法は」

    勇者「そこまで出来たら宿屋が儲からなくなるからね」

    僧侶「そういえば、『北の勇者』さんってどうしたんですか?」

    魔法使い「今凄く幸せだからこの場で寝たいって言って洞窟の奥で寝始めちゃった。あいつ変態よ」

    勇者「俺は変態じゃないからな」

    戦士「次の街、確か『商人の街』だっけか?」

    魔法使い「そそ、巨大都市」

    勇者「知らない人いっぱい……(今から憂鬱だ)」

    戦士「巨大っ都市っ!」ウキウキ

    僧侶「巨大っ都市っ!」ワクワク

    魔法使い「何はともあれ、もうみんな寝ましょう。明日に備えて、ね」

    勇者「……ああ、みんな、お休み」

    694 :

    戦士の立ち位置が後期の桑原とか土門だな

    696 :

    紫煙

    697 = 660 :

    699 = 563 :

    ちょtっと求刑とて良いすかwwwwwwwwwwwww

    700 = 685 :

    >>699
    何で笑ってるの?


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