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    元スレ大臣「あなたは私たちの期待に足りうる人材ですか」勇者「……あっ」

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    251 = 244 :

    どうか明日の昼まで残っていますように

    252 = 243 :

    僧侶「わかりましたっ! っていうか頼まれなくても助けますよ!」

    戦士「……おお、そうか(んだよ頼んで損した)」

    僧侶「勇者さんに任せられたんです! 街の人の回復を!」

    戦士「お前一人でかよ? 回復っつうのは単純に魔物と戦ってるよりハードなんだぞ? 自分だって魔物に襲われかねねえのに」

    僧侶「片っ端から回復してやりまくりくりましたよ!!」

    戦士「へ、へえ、そう(なんだコイツ、化け物かよ)」

    僧侶「で、お友達はどこですか!」

    戦士「おお、こっちだ! 来てくれ」

    254 :

    戦士は良キャラだな

    255 = 243 :

    戦士「おい糞野郎生きてるか!?」

    露天商「……そ、の、声は……戦士か」カヒューカヒュー

    僧侶「お友達さん! 待ってて下さい今すぐに回ふ……く」フラッ、ドテン

    戦士「お、おい譲ちゃん大丈夫か!?」

    僧侶「ハア、ハア、ハア、ちょっとフラついただけなので、大丈夫です!」

    戦士「……そう、か」

    僧侶「うっし! ほらこの通り!元通り!元気いっぱい!」

    戦士「無理はしなくて、良いからな」

    僧侶「それっ! 回復魔法!」パアアアア!

    露天商「お……おお、おお!」シュゥゥゥゥゥ……

    戦士「って、おいおいおい(致命傷がんな一瞬で治るもんなんかよ!?)」

    僧侶「……っふう! ざっとこんなもんですかね!」

    露天商「あ、ああ……お譲さん、ッ!?」

    僧侶「? どうかしましたか?」

    露天商「いや、なんでもない。ありがとうお譲さん」

    256 = 247 :

    お“譲”さんッ!?

    257 = 243 :

    僧侶「では私はこのままお城の方へ向かいます! 何か大きな力を感じるので!」タッタッタ

    戦士「……行っちまった」

    露天商「あのお譲さんはどこの子だ?」

    戦士「ここに来た勇者と魔法使いの仲間だとさ」

    露天商「……お前も城へ向かえ」

    戦士「は!? なんで俺がお前の指図受けなきゃ」

    露天商「俺の指図じゃねえだろ? 命の恩人への恩返しだろうが馬鹿野郎」

    戦士「くっ!」

    露天商「てめえも城にざわつく巨大な魔物の気配感じるだろ? 女の子一人に行かせるのはよお」

    戦士「てめえの指図聞いたんじゃねえからな! 俺が自分の意志で行くんだからな!馬鹿野郎!死ね!」タッタッタ

    露天商(さっきの瞳。あのお譲ちゃん……間違いねえ、回復を自分の寿命を使ってやってやがった)

    258 :

    まさか嬢が全部譲るになっ…

    259 = 243 :

    ー中心街ー

    僧侶♀「……回復、回復」ハアハア

    西の勇者「僧侶♀よもう俺に回復はいらん、群がる魔物どもの動きは完全に見切った」

    魔法使い♀「ぐげぐげうっさいわよあんたたち!電撃魔法!」ピシャアア!

    西の勇者「あの魔物が、一先ずはこの魔物のるつぼで一番強いみたいだな、っと!」サッ

    魔物「グゲッ!?」スカッ

    西の勇者「後ろから攻撃とは卑怯だなァ! しかしっ! それでも勝っちゃう俺が最強なのだ!」ズババババ!

    魔物「グゲー!」スパアーン

    西の勇者「市民だ! 僧侶♀! 市民を回復しろ! 俺カッコいい―!!!」

    僧侶♀「……勇者、勇者」

    西の勇者「カッコいい―!!! ……ん、どした? 僧侶♀」

    僧侶♀「……中心街の傷ついてた市民、ほとんど東の勇者の僧侶が一人で回復してた」

    260 = 243 :

    西の勇者「……っは、そんなまさか」

    僧侶♀「……ね」

    西の勇者「確かに見える範囲に怪我人はいないなでも、まっさかー」ハハハ

    僧侶♀「……」

    西の勇者「魔法使い♀! 僧侶♀!」

    魔法使い♀「はいはい! どうしたの勇者様!?」

    西の勇者「このまま我ら勇者部隊は全力で市街の魔物の殲滅を行いながら!」

    魔法使い♀「……行いながら!?」

    僧侶♀「……ながら」

    西の勇者「全力で逃げるぞ! この街から!!!」

    263 :

    まさか残ってたなんて
    支援

    264 :

    追いついたと思ったらもう寝たか?

    265 = 243 :

    ―城内・F1―

    ゴーレム「ウオオオオオオオオオオオオオ!!!」ビリビリビリ

    勇者「……魔王の発する魔力の、とりわけ大きな魔力で駆動するゴーレム」

    勇者「1000年前、初代勇者によって倒された魔王はその発する魔力も消え失せ」

    勇者「とあるダンジョンの守護神であったゴーレムはただの石の塊になり……」

    勇者「脅威のいなくなったそのダンジョンを人間たちが財宝・秘宝と共に乗っ取り」

    勇者「ダンジョン内の微小な魔力だけでも動ける魔物たちは外へと追い出された」

    勇者「それが街の周りの魔物だらけの理由と、この王国の成り立ちの真実」

    勇者「……差し詰めこんな所か」チャキ、シュタッ!

    王様「ななな、なんでも良いからこの魔物をやっつけてくれええええ!」

    ゴーレム「ウオオオオオオオオ!!!」

    勇者(魔王の存在、魔力の増幅する日、それに合わせた大量の魔物たちの襲撃。ゴーレム復活には条件が揃ってるな)

    勇者「……強いのか、お前。強いのか!?お前え!?」ブンッ!ガキン!

    ゴーレム「ウオオオオオオオオオオオ!!!」

    勇者「……あ、剣折れちゃった(門突破する時にヒビ入ってたんだ!)」

    266 = 247 :

    勇者「……強いのか、お前。強いのか!?お前え!?」

    わろた

    267 = 243 :

    勇者「王様! 剣ありませんか!?」

    王様「予は持ってないぞ!」

    勇者「……ですよね」

    ゴーレム「ウオオオオオオオオオオオオ!!!」ブンッ!

    勇者「うおっと! 意外と速い!」ザッ

    ゴオオオオオオン!ガラガラガラ!

    王様「うわあー! 予の城が破壊されるー!!!」

    勇者(あんなパンチ一発でも喰らったらアウトだろ……)

    ゴーレム「ウオオオオオオオオ!」ブンッ!

    勇者「くっそ! 剣が無いとっ! ……剣が無いと?」ザザッ!

    ゴガゴオオオン!!!ガラガラガラ

    勇者「剣が無いとじゃねえよ! 勇者が剣に頼ってんじゃねえ!」

    ゴーレム「ウオオオオオオオオオオオオオオオオオオオ!!!」ビリビリビリ

    勇者「来いよゴーレム! 拳でお前を叩き潰してやる!」

    268 :

    勇者かっけー

    269 = 264 :

    まさか徒手空拳で挑むとは思わなかった

    270 = 243 :

    ―中心街・城へと続く道―

    僧侶「ハア、ハア、ハア。疲れた、疲れました」ゼエゼエゼエ

    戦士「おーい! お嬢ちゃーん!」タッタッタッタッタ

    僧侶「ああ、戦士さんも来てくれたんですか!」ゼエゼエゼエ

    戦士「足おっせえよお嬢ちゃん!」タッタッタッタ

    僧侶「ごめんなさい!」ゼエゼエゼエ

    戦士「しかしすげえな、城の周りの中心街は一番魔物の密度高かったのに……」タッタッタ

    魔物の群れ「……」

    戦士「あるのは大量の魔物の死体だけだ」

    僧侶「西の勇者さんたちが頑張ってくれてたんですよ!」

    戦士「あー、ちらっとだけあのアホ見たけど、なんだかんだあいつらもしっかりやるんだな……」

    271 = 247 :

    あ、嬢の字直った

    273 = 243 :

    ウオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオ!!

    僧侶「あっ! 城からなんか変な叫び声が!」ゼエゼエゼエ

    戦士「……城がヤバいってのはビンゴらしいな」タッタッタッタ

    僧侶「い、ハア、いそ、ハア、いぞぎまじょう!」ゼエゼエゼエ

    戦士「あー、もう! ほら!」チョイチョイ

    僧侶「……え? なんですか? それ」ゼエゼエゼエ

    戦士「お・ぶ・さ・れっつってんだよ! お嬢ちゃんの足に合わせるとこっちも疲れるんだよ!」

    僧侶「ふ……え、えっ」ゼエゼエゼエ

    戦士「早く乗れって!」

    僧侶「えっちぃー!!!」バシバシバシ!

    戦士「いっててて! 今んなこと考えてる場合かぁー!!!」

    274 = 243 :

    タッタッタッタッタ!

    僧侶「ははははは速いぃー」ガクガクガク

    戦士「そういやあの勇者、ひっでえオンボロな剣持ってたな」タッタッタッタ

    僧侶「はははは、はいぃー」ガクガクガク

    戦士「この街で武器は買ったのか!?」タッタッタッタッタ

    僧侶「かかかかか、買ってななないですぅー」ガクガクガク

    兵士3「ふう、ここら辺の魔物は西の勇者様たちのお陰で片付いたな!」

    戦士「そうかい」スリッ

    僧侶「あわわわわ、酔うー、酔ーうー」

    兵士3「よし、今度は市場の方を見に行こう! ……あれ? 俺、今まで剣持ってなかったけ?」

    戦士「賭けても良い、ぜってー折れてる、んでもって素手で戦ってる! 当たったら大馬鹿勇者に認定してやるぜ」チャキ

    兵士3「どっかに置き忘れでもしたっけか?」

    276 = 247 :

    スリッwww

    278 = 243 :

    ―城内・F1―

    勇者「ほっれ!」ドゴォ

    ゴーレム「ウオオオッ!?」ヨロッ

    勇者「くっそ硬いな! 当たり前か」ジンジン

    ゴーレム「ウオオッ!? ウオオオオッ!?」ズズズン

    勇者「でも確実に喰らってる! しっかし痛いな……」ジンジン

    ゴーレム「ウオオオオオオオオオ!」ブンッ

    勇者「いっやー良い根性してるわ、まだ拳打ってきやが、え」ピタッ

    ゴーレム「ウオオオオオオオオオオ!」ブオン!

    勇者(パンチフェイント!?あいつフェイントできんのかよ!? しかもそこからの蹴り!?)

    王様「うわああああああああああ!勇者様あああああああ!」

    勇者「くっそかわせねえ!、こうなりゃヤケクソだァ!」ドゴォ!

    勇者「っつぅぅぅぅっぐぅぅぅぅ!いっでえー!」

    ゴーレム「ウ、ウオオオオオオオオオ!」ズズズン

    勇者「お前の蹴り! ……真正面から殴り飛ばしてやったぜ!」ゼエハアゼエ

    279 = 272 :

    見てる

    280 = 243 :

    勇者「王様! 左手ありませんか!?」

    王様「あるけど! ……え、あったらどうすんのそれ!?」

    勇者「左手潰れちゃって動かないんです!」プランプラン

    王様「やめてええええ!気持ち悪いいいいいい」

    勇者(……さっきの蹴りでバランス崩して倒れたか。起き上がる前に倒したいが……)

    ゴーレム「ウオオオオオオオ!」ズシンズシン

    勇者(正直もう無理です! 手すっごい痛いの! もう殴る気力無いの!)

    ???「受け取れー大馬鹿勇者ー!」ブンッ

    勇者「んなっ! おっ、剣だ!」パシ

    戦士「俺大正解! 西の勇者がアホなら東の勇者は大馬鹿でした!」

    勇者「あんた、昼間の!」

    戦士「さっさと仕留めろ大馬鹿野郎!」

    勇者「お、おう!」ダダダ!

    ゴーレム「ウオオオオオオオオ!」ズズズ

    勇者「拳で叩き潰すって言ったけど、あれ撤回する。……だってお前痛いんだもん」ズバァッ!

    281 = 243 :

    ゴーレム「……」

    王様「た、倒した……」ヘナヘナ

    勇者「ハア、ハア、ハア」

    戦士「お前マゾなのかよ? ゴーレムに拳で挑むって聞いたことねえよ!?」

    勇者「……えっと、その、あ、だって剣が折れたから」

    戦士「……はあー、ったくお前らは変態奇行集団かよ」ボリボリ

    勇者「あ、っと、そのおんぶしてるのは?」

    戦士「ああ、お前んとこのお嬢ちゃんだよ、足おっせえから背負って来たんだ」

    勇者「……僧侶も頑張ったんだろうな、凄く疲れてる」

    戦士「僧侶っていうのか、おら、僧侶ちゃん勇者を回復できるか?」

    僧侶「はっ、ぶぅっ、オロロロロロロロロロロロロロロ」ビチャビチャビチャ

    戦士「……。っう、ぎゃああああああああああああ!ゲロひっかけられたああああああ!!」ビチャビチャビチャ

    勇者「うわっ! やめてっこっち来ないで!臭いから」

    283 = 243 :

    …翌日…―宿屋―

    店主「外はひどかったらしいなー」

    僧侶「魔物は建物ではなく人間を標的にしていたようです。だから街への直接的な被害は無いとのことですね」

    魔法使い「外にいた人間が片っ端から襲われてたのね。道具屋と回復魔法覚えてるやつらが稼ぐわねきっと」

    勇者「……お、っと、おい魔法使い」

    魔法使い「ん? どしたの勇者?」

    勇者「お前、俺がゴーレムと戦ってるのずっと影で見物してたろ!」

    魔法使い「あっは! やっぱ気づいてたぁ?」

    勇者「……ッ! やっぱそうだったのか!」

    魔法使い「だってー、立ち入る隙も無い?って感じだったんだもーん」

    勇者「お前が少しでも協力してくれてれば、あんな痛い目せずにすんだんだぞ!」

    店主「ガチギレだな」

    僧侶「……はい」

    284 = 243 :

    勇者「くっそー魔法使いめえー!」

    魔法使い「まあまあまあ、これでチャラにーとは言わないがね?」

    勇者「……なんだよう」

    魔法使い「私の機転と話術でこのPT大金持ちにしてやったんだから良いじゃないか!」

    勇者「……え、っと、大金持ち?どういうことそれ」

    魔法使い「ゴーレムの発生条件、その一番重要なのは何かわかる?」

    勇者「魔力?」

    魔法使い「違う違う! ゴーレムは財宝・秘宝を守る魔物なのよ」

    勇者「……ということは、ああ!」

    魔法使い「……そう、あの国王相当貯め込んでたのよ。ゴーレムが守ろうとする程の財をね」

    286 = 243 :

    魔法使い「『観光と貿易の街』、人間の文化と文明の証明のような街。だから国王たちは必死で」

    勇者「……隠した。そこが」

    僧侶「そこが一つのダンジョンから出来あがった国だと知れ渡ると評判が悪くなると思ったから」

    魔法使い「まあ、それを人間の勝利と取るか忌まわしい魔物の跡地と取るかは人それぞれだけど」

    勇者「少なからずここの王はそれを隠ぺいすることにしたんだな」

    魔法使い「臭いものには蓋とも言うし、それが正しいのかもね。そこに漬け込んだワケだけどさ」ニヒヒ

    勇者「……吹っ掛けたのか」

    魔法使い「そゆこと! 細かい商談はエグイから省くわよ!」

    店主「俺ァ聞いてねえ……聞いてねえからなー」

    288 = 243 :

    ―宿屋・外―

    店主「もう行くかい」

    勇者「……ああ、ええと」

    魔法使い「勇者の目的は魔王討伐よ? こんな所でダラダラしてるわけにはいかないの」

    僧侶「魔物襲撃の時にまたお金も貯まりましたし、それで装備や道具もしっかり買えました!」

    勇者「……あ、うん、だからもう先を急ぎます」

    店主「……そうか、またこの街に来たら寄ってってくれよな」

    魔法使い「その時はもっと良いホテルにでも泊まるわよ」ケラケラ

    店主「このっ! ……達者でな、勇者御一行」

    勇者「……はい、お世話になりました!」ザッ

    289 :

    サクサクしてていいね

    290 :

    寝たのか

    291 = 243 :

    ―街の門―

    戦士「……」ソワソワソワ

    戦士「……」ソワソワソワ

    戦士(あいつらここ通るかなああああ?)ソワソワソワ

    戦士「いやでも通ったとしてだ、通ったとして俺どうやって話しかける」ブツブツ

    戦士「偶然を装って会うか? 門の前で仁王立ちして待ってるか?」ブツブツブツ

    戦士「うああああああ! どうやって話しかけよううううううう!」

    勇者「……あ、何やってんの、えっと、こんなとこで」

    戦士「……」

    魔法使い「見ちゃだめよ、コソ泥根性が移るから」

    僧侶「昨日はごめんなさい吐いちゃって!」

    戦士「ちょっと待ていお前ら!!!」

    295 = 292 :

    書き込みすぎたのか?

    296 = 233 :

    寝たか

    297 :

    続きはよ

    299 :



    ばいばい猿さん出すぎて諦めたんじゃないかな?

    300 :

    まだだ、まだ終わらんよ


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