元スレ大臣「あなたは私たちの期待に足りうる人材ですか」勇者「……あっ」
SS覧 / PC版 /みんなの評価 : ★
1 :
大臣「南の勇者が魔王の城目前で魔物の群れに倒れたんですよ」
勇者「あ、はい(なんで謁見が面接形式なんだよ……)」
大臣「北の勇者、西の勇者も既に魔王討伐の旅に出ている」
勇者「あ、はい」
大臣「この王国に生まれた四人勇者の内の一人としてあなたには期待したいのですが……」
勇者「あ、はい」
大臣「特技や長所など、何か自慢できることはありませんか?」
勇者「……あっ、しゅ、修行がんばりました!」
大臣「あー、そうですか」
2 :
【はい終了】
書き込もうと思って開いたお前、冷静になれ、書き込むのグッと我慢しろ
お前がその書き込みを我慢してこのスレを閉じる事でゴミのような>>1がレス乞食丸出しでたてたこういうクソスレを減らす事ができる
3 :
(あ、落ちたな…)
4 :
ここまで圧迫されても受かったらブラックだな
5 = 1 :
王様「そんなかたっ苦しい話ししないで良いじゃんさ大臣」
大臣「ですが王様、こちらの財も有限なのです。魔王討伐を見事成し遂げれば王国の名も上がりますが……」
大臣「それにはそれ相応の期待できる勇者に投資したいというもの。こうして面接をしそれを見極めなければ」
王様「他の勇者がいる王国は自分の国の手柄にするって血眼だけどさ、ここはそういうのよくない?」
大臣「期待できない勇者なら投資せずにその金を行政に使いますが、やはり魔王討伐の名声も大切ですよ」
王様「『俺の国の勇者が絶対魔王倒すんだ!』ってのが嫌なんだよ。普通に頑張ってって送り出そうよ」
勇者「……あっ、俺別に投資とかいらないんで、もう旅出ますんで」
6 :
修行=勉強かな
8 = 1 :
王様「めちゃくちゃ期待されても勇者もプレッシャーだよね」
勇者「あ、はい、はい」
王様「ほら大臣、こんな下らない面接してないで俺たちはこの国守っていようよ」
大臣「……。わかりました、勇者よ」
勇者「あっ、はいなんでしょうか?(まだ話しあんのかよ……)」
大臣「仲間が欲しいなら街の酒場に行くと良い、魔王を討てば城から報償が下ると言えば簡単に集まるぞ」
王様「だーかーらー」
勇者「あ、ま、覚えときます……。もう行っていいですか」
王様「……よし。では勇者よ!魔王を倒す旅にいざ参れ!」
9 = 1 :
ー酒場ー
勇者(旅に出る前からもう疲れた……。結果的にあんまり期待されない送迎は気楽で良いわ)
店主「いらっしゃあい」
勇者(そこはまあ、王様に感謝だなー。他の勇者はめっちゃ張り切ってるのかな王国ぐるみで)
店主「……あら、あなた?」
勇者「あっ、えっと勇者です、あの、なか、あっ」
店主「みんなー! 勇者よー勇者が来たわよー!」
「なにー!勇者!?」
「じゃあ魔王討伐の仲間集めか!」
「魔王討伐出来れば名も上がるし城から報償ももらえるだろ!多分!」
10 = 1 :
勇者「うっわ、うっわ酒くっさ」
「俺戦士やってんだ、金は少しでいいから俺雇ってくれよ!」
「私はただで良いよ!私は盗賊、偵察や盗みはお手のもんよ!」
勇者「うっわ、うっわ」
「私は魔法使い、タダで雇って良いわよ!その代わり討伐した後の城からの分け前を……」
「あっ!てめえずりぃ! 俺もタダで良いぞ!なあ俺を旅の仲間にしてくれ!」
勇者「店主さんすいません帰ります!」
店主「あー、……なんかごめんね」
12 = 1 :
ー外ー
勇者「なんだこれ……、最初の街ですでにボロボロじゃないか」
???「本当にそんなんで魔王を倒す勇者なのかしら?」
勇者「え、どこ、どこにいるの」キョロキョロ
???「上よ上」
勇者「……上、うっわ女の子が酒場の屋根から俺を見降ろしてやがるうっわ」
女の子「酒場に来たのは旅の仲間集めのためでしょ? なんで一人で店出てるのよ」
勇者「……ちょっと、苦手なタイプだったから」
女の子「あ、そう。じゃあさ」ピョン
勇者「あ(せっかくパンツ見えてたのに……)」
女の子「私は苦手なタイプ?」
13 = 1 :
勇者「……あっと、あ……酒場の人たちはみんな話しする気ないんだもん(顔近いよ……)」
女の子「みーんな城からの出るかもわからない褒美目当て、名声目当てだもんね」
勇者「褒美か……いやまあ俺も欲しいけども」
女の子「そればっかに目が眩んで旅の危険さを知りもしない馬鹿ばっかなんだもんね」
勇者「……あ、あ、はい(顔近いって)」
女の子「そんな馬鹿仲間にしたってたかが知れてるわよね?」
勇者「……えへえ、んまあ」
女の子「で、私はそいつらみたいに苦手なタイプ?」
14 = 1 :
勇者「……いやまあ、話しはできてるから……まあ(面と向かって苦手とか言えるわけねえだろう……)」
女の子「じゃあさ、私を旅の仲間に入れてよ!」
勇者「あー、……あっ、あ」
魔法使い「私は魔法使い、この平和な王国にいるボケた奴らよりは強い自信あるよ」
勇者「お、おお」
魔法使い「……仲間にしてくれる?」
勇者「……あ、オッケー(やった、思わず言っちまった)」
魔法使い「やった! よろしくね勇者!」
15 = 1 :
魔法使い「酒場の連中が外出てくる前にここ離れよ」タッタッタ
勇者「はいわかりました」タッタッタ
……
勇者「あ、ちょっと」
魔法使い「おうどした?」
勇者「ちょっと家にさ、王様に謁見してきたってのと旅に出る報告をしたくて」
魔法使い「……そう、どこにあるの?」
勇者「この角曲がって真っ直ぐの街のはずれ」
魔法使い「由緒ある勇者の血縁にしては辺ぴな所に住んでるのね」
勇者「……」
16 = 1 :
勇者「……着いた」
魔法使い「辺ぴとは思ってたけど、本当に辺ぴね」
勇者「……。母さんに会ってくるわ」
魔法使い「……」
勇者「あいさつ程度ですぐ済むと思うけど魔法使いも会う?」
魔法使い「……私はいいや、ここで待ってる」
勇者「わかった、んじゃ」スタスタ
勇者「母さーん、ただいまー」ガチャ
魔法使い「……」
17 = 1 :
勇者母「あらおかえり」
勇者「王様の謁見終わったよ」
勇者母「そう……じゃあ、旅に出るのね」
勇者「そうだね、まあ勇者だから仕方無い」
勇者母「お前が毎日頑張って修行してたのは私が知ってるんだから、自信持って行きなさい」
勇者「……ありがとう、じゃ、行ってきます」
勇者母「……あー、ちょっと待った! これ」
18 = 1 :
勇者「……フライパン?」
勇者母「旅の途中は野宿することもあるでしょ? しっかりした料理食べれるようにそれ」
勇者「……フライパン?」
勇者母「フライパン!」
勇者「なんかさ、家に代々伝わる剣とか盾とかねえの?(そんなもの見たことないが)」
勇者母「そんなもの見たことないわよ」
勇者「親父の形見的なそれで、例えば伝説の剣とかは?」
勇者母「千年前の勇者の栄光なんて今も輝いてるわけないでしょ。そんなのあったら金にしてるわよ」
勇者「……あ、そっかー。じゃ、行ってきまーす」
勇者母「行ってらっしゃーい」
19 = 1 :
魔法使い「終わった?」
勇者「うん」
魔法使い「親との別れってそんなもんで良いの?」
勇者「少なからず俺の所はね……んじゃ行くか」
???「待って下さーい!」
魔法使い「ん? 誰ぞこの声は」
勇者「……あ」
???「ハア、ハア、ハア。なんでですか、勇者さん、……なんでですか!?」
勇者「……僧侶」
僧侶「なんで私に黙って旅に行っちゃうんですか!?」
20 :
意外と面白いぞ
21 = 1 :
魔法使い「誰?彼女?」
勇者「……あ、違う(うっわ女の子二人になっちまったようっわ……)」
僧侶「いつも私言ってたじゃないですか魔王討伐の旅は私をつれていって下さいねって!」
勇者「……あ、うん、言ってた言ってた」
僧侶「なんで私に旅に出ること教えてくれないんですか!?」
勇者「あ、いや、だって……」
魔法使い「すっげー、勇者モッテモテー」
22 :
スレタイ的に大臣に勇者が犯されてるのかと思ったのになんだよこれ
23 = 1 :
ー街の門ー
勇者「……」
魔法使い「ではここに、魔王討伐に向かいし『東の勇者』とその仲間ァ!」
僧侶「僧侶!」
魔法使い「魔法使い!」
勇者「……」
魔法使い「ほら! 勇者勇者」
勇者「……あ、え?」
僧侶「ほら、勇者さん勇者さん」
勇者「あはい? えへ?」
僧侶・魔法使い「……」
僧侶・魔法使い「いざ、しゅっぱぁぁぁっぁぁつ!!」
勇者(一人旅が良かった一人旅が良かった一人旅が良かった)
24 :
これはいいな
25 = 1 :
魔法使い「ここから一番近い街は……西の方角にある『ドゥンゲオン』って街ね。変な名前」
僧侶「勇者さん怪我はないですか? 回復しましょうか?」
勇者「いやまだ魔物と戦ってないから……怪我も何も」
魔法使い「勇者と僧侶は何? どういう関係なの?」
勇者「……あ」
僧侶「ただの幼馴染です!」
魔法使い「え、ただの幼馴染なの?」
僧侶「はい、そうですけど……? どうしたんですか?」
魔法使い「えっ、ただの?」
勇者「……」
僧侶「はい。どうかしました?」キョトン
魔法使い(あっ、これだめだ)
26 :
いいね
27 = 1 :
魔法使い「……ごめんね勇者」
勇者「……謝らないで」
僧侶「?」
魔法使い「はあー、しっかし綺麗な野っ原ね。魔物の影一つもない」
僧侶「私たちの王国は比較的平和でしたからね」
勇者「……なんだかんだ王様の統治が良かったんだよ」
魔法使い「でもまあ、王国から離れれば魔物との戦闘は増えていくのは覚悟しなきゃね」
僧侶「……わ、わわたし、頑張りますよっ……」
魔法使い「おー、その意気だ! まあ前線で怪我するのは勇者に任せなさい」
僧侶「け、怪我なんてダメですー!!」
勇者「……。(だから置いて行きたかったんだよ……)」
28 = 1 :
勇者「……日が落ちてきたね」
魔法使い「ふいー、歩いた歩いた」
僧侶「そこの木にテントを張って、今日は野宿しますか」
勇者「あ、うん。良いんじゃない?」
魔法使い「一日目は戦闘無しかぁー」
僧侶「物騒なこと言わないで下さいよっ!」
勇者「……あ、まあ取りあえず休もう、ね」
29 :
ええやん
30 = 1 :
…夜…
僧侶「魔法使いさん寝ちゃいました……」
勇者「僧侶もテントの中で寝てなよ(うっわ僧侶ってか女の子と夜に二人きりとかうっわどうしよ)」
僧侶「勇者さんは寝ないんですか?」
勇者「俺も寝るよ、ここで」
僧侶「そんな、風邪引いちゃいますよ」
勇者「一人は外にいないと、いつ魔物が近づいてきても気付けるように」
僧侶「じゃあ私も」
勇者「僧侶は中で寝な!」
僧侶「……はっ、はひぃ。では、お休みなさいぃ」
勇者「……うん、お休み」
32 = 1 :
…朝…
魔法使い「ふわぁーあ、おはよう勇者……」
勇者「お、おはよう(迂闊だった、ドキドキしすぎて眠れないだなんて)」
魔法使い「……どした、そのクマ」
勇者「……なんでもない(もっと女の子の耐性付けなきゃ死ぬ。魔王討伐とか果てしねえ)」
魔法使い「……そ、そう。もしかして外で見張りしてたの?」
勇者「……まあ、そうだな」
魔法使い「……それは、ありがとう。でも別にこんな平和な所だし中で一緒に寝ても良かったのに」
勇者「……あ、ええと」
魔法使い「勇者がやれる男に見えないし」
勇者「……(……なんだよちくしょう)」ズーーーン
33 = 1 :
魔法使い「僧侶起こして朝食にしましょ」
勇者「じゃあ俺支度してるわ」
魔法使い「そう? じゃ起こしてくるわね」
勇者「~♪~♪(うっひょー、外で料理すっげえワクワクするぅ!)」
僧侶「……おはよう、ございます」
勇者「お、おはよう」
魔法使い「なんで二人してお揃いのクマ作ってんのよ……ペアルックかよ」
34 = 1 :
魔法使い「ごはんも食べたし出発しましょうかっと」
僧侶「とっても美味しかったですよ勇者さん!」
勇者「……あっ、ありがとう」
魔法使い「ご飯食べたら元気漲ってきたー!」
僧侶「私もです!!」
魔法使い「いよっしゃ! いっちょ景気付けにやりますか!?」
僧侶「そうしましょう!」
魔法使い「『東の勇者』PT……」
僧侶・魔法使い「出発!!!」キャッキャッキャ
勇者「なんでお前らそんな仲良いの……」
35 = 1 :
魔法使い「目指す街まであと半分くらいねー」
勇者「……ッ! 魔法使い、僧侶下がれ!」チャキン
僧侶「へっ! えっ!」
魔物のむれがあらわれた!▽
魔法使い「ほーらあんたは後衛でしょ邪魔にならないように下がってるの!」グイ
僧侶「あうー」
勇者「おりゃっ、とりゃっ、せいやっ」ズバババッ
魔物たち「うぎゃー!」
魔物のむれをたおした!▽
36 = 1 :
魔法使い「……ふーん、あの国の人間にしちゃあ戦闘慣れしてる風ね」
勇者「やってたのは修行と勉強だけだよ、魔物を殺したのはこれが初めてだ」
魔法使い「……へえ、祝ってあげようか? 勇者の初めて」
勇者「……祝うなんてめでたい行いじゃないことはわかったよ」
僧侶「あわわわわ、あわわわわ」
魔法使い「? どしたの僧侶(お、お、お?魔物の鮮血と死体にビビったか?)」
僧侶「ゆゆゆ、勇者さんお怪我はないですか!私回復しますよ!」
勇者「大丈夫だから!ノーダメージだから!」
魔法使い「……ふうん」
38 = 1 :
魔物のむれがあらわれた!▽
勇者「せーい」ズバババ!
魔物のむれがあらわれた!▽
勇者「おりゃあ!」ズババババ!
魔物のむれがあらわれた!▽×10!
勇者「どっせーい!」ズバババ!×10!
魔法使い「『ドゥンゲオン』に近づくにつれて魔物が増えてきたわね……」
勇者「魔法使いも手伝えよー!」
魔法使い「えっ、たるい! それにこの綺麗な野原荒野にしたくないし、いや結構マジで」
勇者「こんの……仲間にしろっつったのお前だろー!」
魔法使い(それにしてもやけに多いわね……街の回りなのに)
39 = 1 :
勇者「大発見だよ……国の外には魔物がうじゃうじゃいるってね」ハアハア
僧侶「怪我してませんか!?回復しますか!」
勇者「ごめんね僧侶、大量の魔物と戦ったけどノーダメなんだ」ハアハア
僧侶「ふぅぅ……」ホッ
魔法使い「でもさすがに勇者も疲れてきてるわねー。早いとこ街に着いて休みましょう」
勇者「多い……魔物多いよ……」
魔法使い「やけに、ね」
勇者「魔法使いはおかしいと思ってるの?」
魔法使い「今夜……と明日は月が厚い雲に覆われそう、そんな日は魔物たちが湧くのよ。魔力と共に」
勇者「勉強したな、それ」
40 :
勇者強いな
41 :
武器はフライパンなの?
42 = 1 :
魔物のむれがあらわれた!▽
魔法使い「それにしても、まあ雑魚ってのもあるかもしれないけど一撃で仕留めてるわね勇者」
勇者「本で読んだからなあ、魔物の特徴とか急所とかは頭に入ってる」ザクグサバサリ
魔物のむれをたおした!▽
僧侶「見えましたよ! あそこにあるのが目的の街です!」
魔法使い「ええっと……『観光と貿易の街』、か。中央にあるのはお城か、王国みたいねー」
勇者「なんでも良いから早く休もう、ホント疲れた」ハアハアハア
魔法使い「カジノに劇場、大きい市場もあるみたいね」
勇者「今は早く宿を探そう……」
43 = 1 :
ー街ー
門番「どちらさんですかい?」
勇者「……あっと、えっと、東の王国から来た勇者です」
門番「おお! あなたもですか! ようこそ観光と貿易の街ドゥンゲオンへ!」
僧侶「もって言いましたね」
魔法使い「もって言ったね。勇者のやつ門番にテンパって気付いてねえや」
門番「ここはとても平和な街で綺麗ですよ! 世界中から観光客がきています!」
勇者「あっ、はい」
門番「なんなら街の中を案内させましょう!」
魔法使い「いやー、大丈夫! それより安い宿教えて!」
44 = 1 :
ー宿ー
店主「……いらっしゃい」
勇者「……えーっと、そのあの」パクパク
魔法使い「三人一泊したいんですけどー」
店主「ふっへぇ、一部屋かい?」ニヤニヤ
勇者「二部屋で! 二部屋で!」
店主「値段張るよ?」
勇者「二部屋で! 二部屋で!」
僧侶「勇者さん必死ですね」
魔法使い「まあ、払うお金ほとんど勇者が稼いだようなもんだし、好きにさせよ……」
45 = 1 :
ー部屋ー
勇者「疲れた……」
勇者「旅がこんなに……疲れるものだなんて」
勇者(そのほとんどが気疲れだが)
勇者「今日はゆっくり寝よう、さっさと寝よう」
勇者「……」
勇者「ぐーぐー」
46 :
とりあえず男仲間増やせよ
47 = 1 :
ー部屋ー
僧侶「魔法使いさんはどうしてこの旅に?」
魔法使い「どうしてって、魔王を倒す旅に着いてきたかって?」
僧侶「はい」
魔法使い「……決まってるじゃなーい、当然魔王を倒すためよ」
僧侶「そう……ですか、なんか魔法使いさんには何か目的があるのかなーって」ハハハ
魔法使い「その話しは別に今じゃなくて良いでしょう」
僧侶「は、はい、スミマセン……」
48 :
なにこれ就活の話?
酒場のメンツとか就活生そのものだろ
49 = 1 :
魔法使い「んじゃあ、僧侶は?」
僧侶「私は……その」
魔法使い「あんな頼りないやつに着いて行っても危険なだけよ?」
僧侶「そ、そんなことないっ、頼りなくなくないですよ!あれ?頼りなくない?あれ」
魔法使い「ぶはっ、ムキになっちゃってかっわいいー」ハッハッハ
僧侶「優しくて、頑張り屋さんで、とっても頼りです!」
魔法使い「ほーん、で? なんで一緒に旅に?」
僧侶「……それでも心配だったんですよ。怪我して欲しくないし、いなくなって欲しくないから」
魔法使い「……。じゃ、寝ましょうか」ニヤニヤ
僧侶「なにニヤついてるんですか!」
魔法使い「はーい、もうお休みなさーい」
僧侶「……お休みなさい!」
……
…
50 = 1 :
…朝…
勇者「はあよく寝た……」
魔法使い「お、勇者おはよー」
僧侶「おはようございます!」
勇者「おはよう……君たち早いね」
魔法使い「あんたが遅いのよ、待つのも癪だから先に朝食頂いてるわよ」
僧侶「疲れは取れましたかぁ? ご飯美味しいですよ、勇者さんも早く食べましょう」
勇者「……そうするわ」
魔法使い「今日はどうするの?」
勇者「……そうだな、まあ、店で食料と道具と装備を見てさっさと出発するよ」
魔法使い「観光はしないの?」
勇者「いやあ……勇者の手前そういうのはな……」
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