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    元スレ大臣「あなたは私たちの期待に足りうる人材ですか」勇者「……あっ」

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    801 = 645 :

    802 = 563 :

    勇者「……あっと」

    僧侶「……」

    勇者「その……俺は、僧侶のこと知ってたわけじゃん」

    僧侶「……はい、私も勇者さんが小さい頃からずっと知ってますよ」

    勇者「えっと、死なないことも」

    僧侶「そうですね、私が、自分から言ったんですもん」

    勇者「……俺はさ、それだけしか知らなかった」

    僧侶「……」

    勇者「回復魔法で、自分の寿命を使ってしまう体質とか全然知らなかったよ」

    僧侶「……それは、私も言わなかったですもん」

    勇者「……使われる寿命は無尽蔵かも知れないけど、でも本当のとこさ、僧侶は……どう思って回復してくれてるんだ?」

    僧侶「……」

    勇者「正直に……答えてくれ」

    僧侶「……。ずっと昔から今まで、ずっと、願っています。この回復で、私、死んじゃわないかなって」

    803 = 523 :

    絶対に死なせたくない
    って訳や無かったんか…

    807 = 563 :

    勇者「……(予想はしていた……けど。キツイな、受け止めきれっかな)」

    僧侶「少し昔は、自分から人間同士の戦争の中へ入っていって、ひたすら兵士さんたちを回復させていました」

    勇者「……」

    僧侶「回復しては戦い、また傷つき回復して、兵士さんたちはずっと戦い続けました」

    勇者「……」

    僧侶「ずーっと回復してたのに、それでも死なないんですよ私。凄いですよね、凄い……ばけ」

    勇者「違う」

    僧侶「勇者さん……」

    勇者「僧侶は違う。俺が言うんだから、そういうことにして下さい」

    僧侶「……ふふっ」

    勇者「んなっ、なんで笑うの!?」

    僧侶「どうせなら『俺が言うんだからそういうことにしろ!』ってビシッと言って欲しかったのにぃ、って思って」

    808 :

    セクロス期待

    809 :

    僧侶たそ~

    811 :

    南の勇者は最弱

    812 = 563 :

    僧侶「勇者さんらしいな、って」

    勇者「……う、うるさいな」

    僧侶「……」

    勇者「あ、その……その気持ちってのは、変わらないの?」

    僧侶「……この姿と共に変わることのない、私のたった一つの願いです」

    勇者「……そ、そっか(いやあ、ダメだろ。僧侶がそれで良くても俺が嫌だよ)」

    僧侶「これからもずっと、私は死を夢見て回復魔法を使います」

    勇者「……や、それさ、俺がやめてって言ったらやめる?」

    僧侶「……」

    勇者「俺が死んじゃった後までは責任持てないけどさ、その……」

    僧侶「……」

    勇者「俺が生きてる内は、俺のために、死のうなんて考えないで楽しく生きてくれよ」

    813 = 665 :

    >>811
    魔王の城目前まで行ったんだからむしろ一番強かったんじゃ

    814 = 523 :

    >>811
    魔王の肉体乗っ取って空になった勇者の肉体捨てただけだよ

    815 = 563 :

    僧侶「……」


    ――『はっはっは! 俺との旅楽しいか!?楽しいよな!』

    ――『……楽しくねえし』

    ――『いやいやいやそんなことねえって! お前が楽しくなかったら俺も楽しくないもん! 俺今めっちゃ楽しいもん!』

    ――『……うっせえよ、楽しくねえし』

    ――『はっはっはっは!!! すなわちお前も今すっげえ楽しんでる! 二人でハッピー!』

    ――『そんなわけ……ねえし』

    ――『あっはっはっは!! じゃあなんで顔がにやけてんだよ!? 変な笑い方!』

    ――『……え? 笑って?』ニヘラァ……


    僧侶「勇者さん……自分勝手すぎますよ」

    勇者「……それでも良いよ、僧侶に嫌われても良い。俺は絶対、僧侶を幸せにさせるから」

    816 :

    見てるよほっしゅ

    817 = 809 :

    僧侶ちゃんには幸せになって欲しい

    818 = 563 :

    …朝…

    魔法使い「おはよー」

    戦士「おっす!」

    僧侶「おはようございます」

    勇者「……あっ、みんなおはよう。朝食できてるから、冷めないうちに食べちゃって」

    戦士「うおお! これまた美味そうじゃねえか!」

    魔法使い「なんというか、もう完全にお料理担当よね勇者」

    勇者「そんなつもりねえし!」

    魔法使い「なぜにそこだけムキになるのよ……」

    僧侶「早く食べましょうよー!」

    戦士「おっらお前ら早くしねえと俺と僧侶ちゃんで全部食っちまうぞ!」

    819 = 555 :

    戦士には頑張って欲しい

    つうかみんないいやつらだな

    820 :

    こんなに嫌な奴も鼻につくやつもいないSS珍しいな

    822 :

    >>820
    北が変態じゃなかったら危なかったな

    823 = 563 :

    僧侶「美味しい美味しい」モグモグ

    魔法使い「うん、相変わらずの味ね」モグモグ

    勇者「その喜びづらい感想やめてよ!」

    戦士「いやうっめーよ! 相変わらずうっめーよ!」モグモグ

    勇者「良かった……みんな喜んでくれて」

    戦士「はー、勇者の飯食ったら元気出てきたぜ」

    僧侶「私もです!」

    戦士「これならすぐにでも次の街に着けそうだな!」

    魔法使い「……ホント、何かヤバいもんでも使ってんじゃないかってくらい調子良くなるのよね、あんたの料理」

    勇者「いいいやいやいや! 薬なんて盛ってないからな!」

    魔法使い「冗談よ、そんな激しく否定しないでよ……」

    824 = 670 :

    紫煙

    826 = 563 :

    僧侶「よし! ご飯も食べたし出発しましょー!」

    戦士「おー!」

    勇者「……街道を歩くってのは、それだけで街へ辿りつけるから楽でいいな。大発見だ」

    魔法使い「私もいちいち地図見なくてすむから、本当助かるわ」

    勇者「何気に魔法使いはこのPTの地図係だよな」

    魔法使い「あんたは方向音痴だし戦士には任せたくないし、私しかいないのよ」

    勇者「……面目ない」

    僧侶「あっ! 見てください見てください! 前にキャラバンが歩いてますよ!」

    戦士「どうも俺たちと同じとこ目指す商人たちのキャラバンみてえだな」

    魔法使い「へえー、まあ『商人の街』だけあって各地の商人がたくさん往来してるのね」

    勇者「……(うっわっべー、面識ない人たちだぁ、やっぱあいさつぐらいはしないといけないよなー)」

    827 :

    私怨

    828 = 696 :

    紫煙

    831 = 563 :

    旅の商人「よお、あんたらも都へ向かう旅人かい?」

    勇者「……んあっ、まあ、はい、一応、そうです」

    旅の商人「しっかし、都に行くわりにはやたら戦闘特化のPTだな。商売しに行くわけじゃねえのかい?」

    勇者「あ、あのー、えっと、ソッスネー。あれなんス、俺、勇者なんス、ウィッス」

    旅の商人「な、なにー!? 勇者御一行だって!? おいお前ら聞いたか!」

    旅の商人の仲間たち「聞いた聞いた! マジか!? じゃあ魔王を倒す旅の真っ最中か!」

    ワイワイガヤガヤ、スッゲーハジメテミタ、ワイワイガヤガヤ

    勇者「ふっ、ふえー(やめてそんないっぺんに話しかけないでぇー!)」

    戦士「勇者ってのも大変だなー、大人気で」

    僧侶「それだけ希望を持たれてるってことですよ!」

    魔法使い(頑張れ勇者、これは人慣れの試練だ!)

    832 = 534 :

    コミュ症治って来たんじゃ

    833 = 523 :

    魔砲使い、勇者のお母さんみたいだなww

    835 :

    北の勇者が言ってた強い光の反応ってフライパンじゃね?
    魔王に勇者の手作りご飯タベサセテあげればいんじゃね?

    836 = 563 :

    勇者「……あ、え? んと、引き返す途中?」

    旅の商人「そーなんだよ」

    勇者「あの、す、どこへ行こうとしてたんですか?」

    旅の商人「『観光と貿易の街』って知ってるかい? そこ行こうとしてたんだ」

    勇者「あ、はい。あ、知ってますよ。えと、あの、どうして引き返してるんだすか?」

    旅の商人「それがよー数日前から、外部から来る行商人の入国を禁止されちまったみてえなのさ」

    勇者「んっへ、へえー」

    旅の商人「向かう途中で報せが来てよお、だからこうして引き返してんのさ。せっかくのお得意先だったのによー」

    勇者「なんでなんしょーねー」

    旅の商人「ただの噂だから真にはしねえが、お城の財源が少なくなっちまって街に金を回せねえらしいぜ」

    勇者「……」

    旅の商人「だから外から来る商人の商売は禁止されたみてえなんだ。んなことあっかよ、なー?」

    勇者「……魔法使いさん?」ボソ

    魔法使い「……それ私のせいだわ」ボソ

    839 = 563 :

    旅の商人「ここで会ったのも何かの縁だ、何か買ってくかい。安くしとくぜ」

    勇者「あ、っと、そっすね、じゃじゃあ、薬草13枚下さい」

    旅の商人「へいまいどー」

    勇者「はい、戦士」ヒョイ

    戦士「え? 俺に? まあ良いけど」ヒョイ

    魔法使い「アイテム管理係になったらしいわねあんた」

    戦士「あ、そうなのか? あーじゃあしっかりしねえとな」

    旅の商人「俺みたいに引き返してるキャラバンはたくさんいるだろうな」

    勇者「へ、そうですかー」

    旅の商人「報せを聞いて、『貿易の街』に行けずに都に滞在してる商人たちもたくさんいると思うぜ」

    勇者「……ふ、へー」

    旅の商人「だから今はいつになく商人でごった返してるだろうから、良い掘り出し物とかも見つかるかもしれないな!」

    勇者「……ッフ(ごった返さないでええええええ!!!人ごみ嫌いいいいい!!!)」

    841 = 563 :

    旅の商人「んじゃ、俺たちゃあ先急ぐんで。勇者様も気ぃつけて来てな」ガラガラ

    勇者「あ、はーい」

    旅の商人「もし都で会ったらまたよろしくなー」バイバーイ

    勇者「あ、はーい(手を振るの止めるタイミングわからねえ)」バイバーイ

    魔法使い「……もうバイバイしなくて良いわよ」

    勇者「あ、そう?」

    魔法使い「えらいえらい、よく一人でお話しできました」ナデナデ

    勇者「おっ、おほうっ! ありがとう。……でも」

    魔法使い「ん? でもどしたの?」

    勇者「商人いっぱいなんだってぇー。人多いの怖いよぉー」ウルウル

    魔法使い「……(人に慣れるのはまだまだ先が長そうね)」

    844 = 624 :

    勇者がかわいい

    845 :

    魔法使い母性あふれるかわいい

    846 = 696 :

    俺も撫でてほしい

    847 = 547 :

    今日で埋まる気がする

    848 :

    これは完走までに終わらないね(ニッコリ

    849 = 563 :

    僧侶「見えてきました! うっわー大きい、すっごい大きいですよ!」

    勇者「この前の『観光と貿易の街』も魔物の財宝でとは言え、かなり大きい国だったが……」

    魔法使い「そこですら比べものにならないほどの大きさね」

    戦士「あんな場所で人がごった返すってのは、どんだけの人間が中にいることやら……(変だな、全然魔物の気配がねえ)」

    僧侶「大きいだけあって、その周りにも魔物が全然出なくて平和ですね!」

    魔法使い「そうねー、その平和がこの発展を支えてきたのかもねー」

    戦士「……(なんだこの感じ? この街道の不気味な静けさ)」

    ヒュウウウウ……

    戦士(風も、草も、花も、空気も俺たちの邪魔をしないように息を潜めているようなこの静けさ)

    勇者「じゃ、じゃあ、もうすでに憂鬱だけど、巨大都市『商人の街』に入るとしますか」

    僧侶「いざっ! 都へ!」

    戦士(これじゃあまるで……)

    魔法使い「やっぱり中へ入ったらまずは宿探しねー」

    戦士(これじゃあまるで、俺たちがこの都に『集められてる』みてえじゃねえか!?)

    850 :

    戦士は盗賊の勘かわいい


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