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元スレキョン「俺は今、人生の絶頂期にいるのかもしれない」
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―廊下―
キョン(もうすぐクリスマスか。なんかやけに校内で男女が目に付くな。これは、あれか。いつもの光景なのに、時期が時期だけに目線がそういう奴らばかりに向いちまうだけか)
キョン(こういう現象、なんか名称があったようななかったような……。どうでもいいか)
キョン(俺も朝比奈さんみたいな人と二人っきりで聖夜を過ごしてみたいもんだね。ま、今年は妹と一緒にクラッカーを鳴らすようなことにはならないだけマシか……)
鶴屋「キョーンくんっ!」
キョン「鶴屋さん。どうも」
鶴屋「今から部活かい?」
キョン「ええ。部活じゃないですけどね」
鶴屋「ふーん。ねえねえ。今、時間ある?話したいことがあるんだけど、いっかな?」
キョン「ええ。大丈夫ですよ。部室に行っても適当なことして時間を無駄にするだけですからね。それに鶴屋さんのために時間を使うのはとても有意義なことですよ」
鶴屋「あたしを煽ててもなにもでないからねっ」
キョン「いえいえ、本心ですよ」
キョン(鶴屋さんみたいな人と過ごす聖夜も良いだろうな。一晩中会話が途切れそうにないし、楽しそうだ)
キョン(もうすぐクリスマスか。なんかやけに校内で男女が目に付くな。これは、あれか。いつもの光景なのに、時期が時期だけに目線がそういう奴らばかりに向いちまうだけか)
キョン(こういう現象、なんか名称があったようななかったような……。どうでもいいか)
キョン(俺も朝比奈さんみたいな人と二人っきりで聖夜を過ごしてみたいもんだね。ま、今年は妹と一緒にクラッカーを鳴らすようなことにはならないだけマシか……)
鶴屋「キョーンくんっ!」
キョン「鶴屋さん。どうも」
鶴屋「今から部活かい?」
キョン「ええ。部活じゃないですけどね」
鶴屋「ふーん。ねえねえ。今、時間ある?話したいことがあるんだけど、いっかな?」
キョン「ええ。大丈夫ですよ。部室に行っても適当なことして時間を無駄にするだけですからね。それに鶴屋さんのために時間を使うのはとても有意義なことですよ」
鶴屋「あたしを煽ててもなにもでないからねっ」
キョン「いえいえ、本心ですよ」
キョン(鶴屋さんみたいな人と過ごす聖夜も良いだろうな。一晩中会話が途切れそうにないし、楽しそうだ)
鶴屋「話なんだけどさっ。キョンくんはクリスマス、なにするのー?」
キョン「クリスマスはSOS団で鍋を突くことになってますけど。朝比奈さんから聞いてませんか?」
鶴屋「それって25日でしょ?イヴはどっかな?」
キョン「悲しくなるようなことを聞かないでくださいよ……」
鶴屋「それって、暇ってことかい?!」
キョン「恥ずかしながら」
鶴屋「なら、あたしと付き合ってくんないっ?」
キョン「……は?」
鶴屋「クリスマスイヴはあたしと過ごそーよっ」
キョン「えっと……」
鶴屋「あたしじゃだめ?」
キョン「いや、大変光栄なんですけど……。どうして、俺なんですか?鶴屋さんならもっと良い人がいると思いますけど」
鶴屋「あたしはキョンくんがいいと思ったんだけど?」
キョン「……」
キョン「クリスマスはSOS団で鍋を突くことになってますけど。朝比奈さんから聞いてませんか?」
鶴屋「それって25日でしょ?イヴはどっかな?」
キョン「悲しくなるようなことを聞かないでくださいよ……」
鶴屋「それって、暇ってことかい?!」
キョン「恥ずかしながら」
鶴屋「なら、あたしと付き合ってくんないっ?」
キョン「……は?」
鶴屋「クリスマスイヴはあたしと過ごそーよっ」
キョン「えっと……」
鶴屋「あたしじゃだめ?」
キョン「いや、大変光栄なんですけど……。どうして、俺なんですか?鶴屋さんならもっと良い人がいると思いますけど」
鶴屋「あたしはキョンくんがいいと思ったんだけど?」
キョン「……」
キョン(なんだこれ……?どうなってやがる……。あの鶴屋さんがイヴを俺と過ごしたいだと?そんなことありえるのか……?)
鶴屋「キョンくんっ。ダメにょろ?」
キョン「イヴは何をするんですか?買い物とかですか?」
鶴屋「んー。あたしん家かキョンくん家で遊ぶっ!っていうのはどう?きっとたのしいよー?」
キョン「それは楽しそうでね。凄く。ハルヒとか朝比奈さんも呼ぶんですよね?」
鶴屋「呼ばないよ?」
キョン「へ?」
鶴屋「あたしとキョンくんだけっさ。あ、もしかしてあたしと二人は嫌かいっ?」
キョン「いえいえ、そんな滅相もありません!」
鶴屋「なら、オッケーねっ。よっし、イヴはキョンくんと一晩中あそぶっさーっ!!」
キョン「ま、待ってください」
鶴屋「なに?」
キョン(出来すぎている。こんな都合のいい展開があるわけない。仕込みだ仕込みのはずだ。物陰にハルヒとかがドッキリのプラカードを持ってるに違いない……!!)
鶴屋「キョンくん、やっぱり……あたしじゃ、ダメにょろ?」
キョン(かわいい……!)
鶴屋「キョンくんっ。ダメにょろ?」
キョン「イヴは何をするんですか?買い物とかですか?」
鶴屋「んー。あたしん家かキョンくん家で遊ぶっ!っていうのはどう?きっとたのしいよー?」
キョン「それは楽しそうでね。凄く。ハルヒとか朝比奈さんも呼ぶんですよね?」
鶴屋「呼ばないよ?」
キョン「へ?」
鶴屋「あたしとキョンくんだけっさ。あ、もしかしてあたしと二人は嫌かいっ?」
キョン「いえいえ、そんな滅相もありません!」
鶴屋「なら、オッケーねっ。よっし、イヴはキョンくんと一晩中あそぶっさーっ!!」
キョン「ま、待ってください」
鶴屋「なに?」
キョン(出来すぎている。こんな都合のいい展開があるわけない。仕込みだ仕込みのはずだ。物陰にハルヒとかがドッキリのプラカードを持ってるに違いない……!!)
鶴屋「キョンくん、やっぱり……あたしじゃ、ダメにょろ?」
キョン(かわいい……!)
鶴屋「キョンくんが嫌なら……仕方ないけど……」
キョン(いつもの元気な鶴屋さんじゃないのがとびきり怪しいが……それでもこの可憐で麗しい鶴屋さんも素敵だ……)
鶴屋「キョンくん、ダメっかな?」
キョン「えっと……。保留でいいですか?」
鶴屋「保留?キープってことだねっ!うんうん。それでもいいっさ!!」
キョン「キ、キープなんて違いますよ!!ほら、ハルヒのことですからイヴも何かのイベントをするかもしれませんし!!」
鶴屋「ハルにゃんのほうが優先かぁー」
キョン「鶴屋さん、違うんですよ!!そうじゃなくてですね……!!」
鶴屋「なら、どういうことかなっ?」
キョン(素直に鶴屋の要望を聞き入れて、どっかの脳内花畑野郎に笑われるのは癪に障る……。しかし、万が一、いや、億が一、鶴屋さんが本気だとしたら、俺は最低な男になっちまう)
鶴屋「キョンくん、嫌なら嫌でいいよっ!こっちも無理に頼んでるのは承知の上だしねっ!」
キョン「……と、とりあえず保留でいいですか?」
鶴屋「オッケー!!なら、あたしと過ごす気になったらメールしてっ!!あ、でも、キョンくんの声を聞きたいから、電話のほうがいっかな!!」
キョン「は、はい」
鶴屋「それじゃ、キョンくんっ!バイバイにょろ~!!」タタタッ
キョン(いつもの元気な鶴屋さんじゃないのがとびきり怪しいが……それでもこの可憐で麗しい鶴屋さんも素敵だ……)
鶴屋「キョンくん、ダメっかな?」
キョン「えっと……。保留でいいですか?」
鶴屋「保留?キープってことだねっ!うんうん。それでもいいっさ!!」
キョン「キ、キープなんて違いますよ!!ほら、ハルヒのことですからイヴも何かのイベントをするかもしれませんし!!」
鶴屋「ハルにゃんのほうが優先かぁー」
キョン「鶴屋さん、違うんですよ!!そうじゃなくてですね……!!」
鶴屋「なら、どういうことかなっ?」
キョン(素直に鶴屋の要望を聞き入れて、どっかの脳内花畑野郎に笑われるのは癪に障る……。しかし、万が一、いや、億が一、鶴屋さんが本気だとしたら、俺は最低な男になっちまう)
鶴屋「キョンくん、嫌なら嫌でいいよっ!こっちも無理に頼んでるのは承知の上だしねっ!」
キョン「……と、とりあえず保留でいいですか?」
鶴屋「オッケー!!なら、あたしと過ごす気になったらメールしてっ!!あ、でも、キョンくんの声を聞きたいから、電話のほうがいっかな!!」
キョン「は、はい」
鶴屋「それじゃ、キョンくんっ!バイバイにょろ~!!」タタタッ
―部室―
キョン「……」
ハルヒ「えーでは、クリスマス当日のことなんだけどー。みくるちゃんには約束通り、ミニスカサンタになってもらうから!!」
朝比奈「ひぇ~?!あれ、本当にきるんですかぁ!?」
ハルヒ「トナカイでもいいわよ?そのときはあたしがサンタになって背中に乗ってあげるから」
朝比奈「どっちもいやですぅ……」
ハルヒ「あとは鍋をするための材料も調達してこないとね。有希、何か鍋に入れたいものでもある?!」
長門「大根」
ハルヒ「大根ね。おっけー!!有希のために大量の大根を入れるわよ!!」
古泉「んふっ。楽しくなりそうですね」
キョン「なあ、ハルヒ。ちょっと聞きたいことがあるんだが」
ハルヒ「なに?あんたも大根欲しいわけ?それなら有希に言いなさい」
キョン「クリスマスの前日はなんかやるのか?」
ハルヒ「前日ってイヴのこと?別に何も予定はないわよ。クリスマス鍋パーティーの準備に追われることになるしね」
キョン「そ、そうか……」
キョン「……」
ハルヒ「えーでは、クリスマス当日のことなんだけどー。みくるちゃんには約束通り、ミニスカサンタになってもらうから!!」
朝比奈「ひぇ~?!あれ、本当にきるんですかぁ!?」
ハルヒ「トナカイでもいいわよ?そのときはあたしがサンタになって背中に乗ってあげるから」
朝比奈「どっちもいやですぅ……」
ハルヒ「あとは鍋をするための材料も調達してこないとね。有希、何か鍋に入れたいものでもある?!」
長門「大根」
ハルヒ「大根ね。おっけー!!有希のために大量の大根を入れるわよ!!」
古泉「んふっ。楽しくなりそうですね」
キョン「なあ、ハルヒ。ちょっと聞きたいことがあるんだが」
ハルヒ「なに?あんたも大根欲しいわけ?それなら有希に言いなさい」
キョン「クリスマスの前日はなんかやるのか?」
ハルヒ「前日ってイヴのこと?別に何も予定はないわよ。クリスマス鍋パーティーの準備に追われることになるしね」
キョン「そ、そうか……」
朝比奈「え……」
長門「……」
古泉「涼宮さん、イヴは何も予定がないのですか?」
ハルヒ「ないわよ?本番は25日だもの。24日はただの平日じゃないの」
キョン(これは助かる。つまり、鶴屋さんの申し出を憂いなく受け入れることができるぜ)
キョン(って、待てよ。いや、こんなに物事が上手くいくのはやはり怪しいぜ。ハルヒの策略か……?)
朝比奈「そうですか……イヴはなにも……」
ハルヒ「なに、キョン。イヴに予定でもあるわけ?」
キョン「あ、いや、別に。聞いただけだ」
ハルヒ「あっそ」
キョン(もう少し探りをいれてみて、何もなければ鶴屋さんと約束をするか)
長門「……」
古泉「んふ」
朝比奈「……よしっ」
キョン(ああ、悪戯じゃありませんように……)
長門「……」
古泉「涼宮さん、イヴは何も予定がないのですか?」
ハルヒ「ないわよ?本番は25日だもの。24日はただの平日じゃないの」
キョン(これは助かる。つまり、鶴屋さんの申し出を憂いなく受け入れることができるぜ)
キョン(って、待てよ。いや、こんなに物事が上手くいくのはやはり怪しいぜ。ハルヒの策略か……?)
朝比奈「そうですか……イヴはなにも……」
ハルヒ「なに、キョン。イヴに予定でもあるわけ?」
キョン「あ、いや、別に。聞いただけだ」
ハルヒ「あっそ」
キョン(もう少し探りをいれてみて、何もなければ鶴屋さんと約束をするか)
長門「……」
古泉「んふ」
朝比奈「……よしっ」
キョン(ああ、悪戯じゃありませんように……)
ハルヒ「それじゃ、今日はここまでよ!!解散っ!!」
キョン(早速、鶴屋さんに―――)
長門「……」スッ
キョン「ん?長門?なんだ、この栞は?」
長門「……」スタスタ
キョン(何か書いてあるが、幾何学模様でわからん……。『私はここにいる』ではなさそうだが……)
朝比奈「キョ、キョンくん……」モジモジ
キョン「なんですか、朝比奈さん?」
朝比奈「キョンくん、イヴはお、お時間ありますか……?」
キョン「え……?」
朝比奈「……も、もし……よければ……あの……わ、わたしと……その……うぅ……」
キョン「朝比奈さん、もしかして……イヴを俺と……?」
朝比奈「……」コクッ
キョン「……古泉!!!」
古泉「はい!なんでしょうか!!僕をご指名ですか?!ありがとうございます!!」
キョン(早速、鶴屋さんに―――)
長門「……」スッ
キョン「ん?長門?なんだ、この栞は?」
長門「……」スタスタ
キョン(何か書いてあるが、幾何学模様でわからん……。『私はここにいる』ではなさそうだが……)
朝比奈「キョ、キョンくん……」モジモジ
キョン「なんですか、朝比奈さん?」
朝比奈「キョンくん、イヴはお、お時間ありますか……?」
キョン「え……?」
朝比奈「……も、もし……よければ……あの……わ、わたしと……その……うぅ……」
キョン「朝比奈さん、もしかして……イヴを俺と……?」
朝比奈「……」コクッ
キョン「……古泉!!!」
古泉「はい!なんでしょうか!!僕をご指名ですか?!ありがとうございます!!」
キョン「近いんだよ!!息がかかる!!無駄に良い香りがするから気持ち悪いんだよ!!」
古泉「それで、僕になにか?」
キョン「俺の周りで不可解なことが起こっている」
古泉「と、いいますと?」
キョン「24日という大事な日を俺と過ごしたいって女性が二人も現れやがった」
古泉「それは誰と誰でしょうか?」
キョン「朝比奈さんと……鶴屋さんだ……」
古泉「……んふっ。そうですか」
キョン「そうですかって……」
古泉「どちらも貴方にはそれなりの好意を抱いている。不思議がることでしょうか?」
キョン「朝比奈さんはまあ……一緒にいた時間も長いし、奇跡としてありえるかもしれん。だが、鶴屋さんはおかしいだろ」
古泉「そうですか?朝比奈さんが貴方のことを色々と話しているうちに、気になってきた。そうも考えられます」
キョン「だからってな、こんな夢物語をはいはい信じるほど、俺は単純じゃない」
古泉「まさか、誰かの罠とお考えですか?それは朝比奈さんと鶴屋さんの両名に失礼ではないでしょうか?」
キョン「ハルヒの仕業という可能性を捨てきれないんだよ」
古泉「それで、僕になにか?」
キョン「俺の周りで不可解なことが起こっている」
古泉「と、いいますと?」
キョン「24日という大事な日を俺と過ごしたいって女性が二人も現れやがった」
古泉「それは誰と誰でしょうか?」
キョン「朝比奈さんと……鶴屋さんだ……」
古泉「……んふっ。そうですか」
キョン「そうですかって……」
古泉「どちらも貴方にはそれなりの好意を抱いている。不思議がることでしょうか?」
キョン「朝比奈さんはまあ……一緒にいた時間も長いし、奇跡としてありえるかもしれん。だが、鶴屋さんはおかしいだろ」
古泉「そうですか?朝比奈さんが貴方のことを色々と話しているうちに、気になってきた。そうも考えられます」
キョン「だからってな、こんな夢物語をはいはい信じるほど、俺は単純じゃない」
古泉「まさか、誰かの罠とお考えですか?それは朝比奈さんと鶴屋さんの両名に失礼ではないでしょうか?」
キョン「ハルヒの仕業という可能性を捨てきれないんだよ」
古泉「涼宮さんの?それはないでしょう。逆なら十分考えられますが」
キョン「逆ってなんだ?」
古泉「言うまでもありません。事前に朝比奈さんと鶴屋さんと交渉し、イヴの日は予定が入っていることにしろと頼むわけです。そうなればあなたの選択肢は必然的に狭まる」
キョン「……」
古泉「イヴは一人孤独に過ごすか、僕と蜜月をともにするか、あるいは妹さんと戯れるか……といったところでしょう」
キョン「二番目の選択肢も無いがな」
古泉「そこで涼宮さんが「なら、あたしと過ごすわよ。感謝しなさい」と貴方を誘う。哀れに思ったからいう口実もできますしね」
キョン「いやいや。朝比奈さんか鶴屋さんと約束して、当日になったらドッキリプラカードを持ったハルヒがいるかもしれないだろうが」
古泉「ですがそれは、涼宮さんにとって全く面白くない展開なのですよ?」
キョン「どういうことだ?」
古泉「あなたが他の女性に、それも近しい相手に靡いてしまったことになりますからね。あの涼宮さんがそんな身を削るような遊びをするとは思えません」
キョン「どうしてあいつの身が削れるんだよ。削れるのは俺の心だろうが。そのときばかりは俺も閉鎖空間生み出したいね」
古泉「おや、何も気づいていないのか。それともわざとなのか……。それはここで言及はしないでおきましょう」
キョン「ふんっ」
古泉「ともかく僕が断言しましょう。そのような悪戯を涼宮さんはしません」
キョン「逆ってなんだ?」
古泉「言うまでもありません。事前に朝比奈さんと鶴屋さんと交渉し、イヴの日は予定が入っていることにしろと頼むわけです。そうなればあなたの選択肢は必然的に狭まる」
キョン「……」
古泉「イヴは一人孤独に過ごすか、僕と蜜月をともにするか、あるいは妹さんと戯れるか……といったところでしょう」
キョン「二番目の選択肢も無いがな」
古泉「そこで涼宮さんが「なら、あたしと過ごすわよ。感謝しなさい」と貴方を誘う。哀れに思ったからいう口実もできますしね」
キョン「いやいや。朝比奈さんか鶴屋さんと約束して、当日になったらドッキリプラカードを持ったハルヒがいるかもしれないだろうが」
古泉「ですがそれは、涼宮さんにとって全く面白くない展開なのですよ?」
キョン「どういうことだ?」
古泉「あなたが他の女性に、それも近しい相手に靡いてしまったことになりますからね。あの涼宮さんがそんな身を削るような遊びをするとは思えません」
キョン「どうしてあいつの身が削れるんだよ。削れるのは俺の心だろうが。そのときばかりは俺も閉鎖空間生み出したいね」
古泉「おや、何も気づいていないのか。それともわざとなのか……。それはここで言及はしないでおきましょう」
キョン「ふんっ」
古泉「ともかく僕が断言しましょう。そのような悪戯を涼宮さんはしません」
キョン「なら……」
古泉「朝比奈さんも鶴屋さんも、本物ということですね」
キョン「……」
朝比奈「……キョンくぅん。古泉くんと24日を過ごすんですかぁ?」
キョン「え?!そ、そんなわけないじゃないですか?!」
古泉「僕は大歓迎ですよ!!荒川さんや森さんも一緒に甘い一時を過ごしませんか?」
キョン「寄るな!!気色悪いんだよ!!」
古泉「残念、早々にふられてしまいましたか」
キョン「貴様は初めから選択肢にねーよ!!……森さんと一緒に過ごすのは魅力的に聞こえるけどな」
朝比奈「うぅ……やっぱり、わたしじゃぁ……」
キョン「朝比奈さん!?あ、いえ、今のは言葉の綾で……!!」
朝比奈「いいんです……。キョンくんは優しいし……かっこいいし……私なんかじゃ……釣り合いが……」
キョン「な、なんでそんなことを言うんですか?むしろ俺のほうが朝比奈さんには不釣合いですよ」
朝比奈「キョンくん……ありがとう、気遣ってくれて……うれしい……」
キョン(かわいい……)
古泉「朝比奈さんも鶴屋さんも、本物ということですね」
キョン「……」
朝比奈「……キョンくぅん。古泉くんと24日を過ごすんですかぁ?」
キョン「え?!そ、そんなわけないじゃないですか?!」
古泉「僕は大歓迎ですよ!!荒川さんや森さんも一緒に甘い一時を過ごしませんか?」
キョン「寄るな!!気色悪いんだよ!!」
古泉「残念、早々にふられてしまいましたか」
キョン「貴様は初めから選択肢にねーよ!!……森さんと一緒に過ごすのは魅力的に聞こえるけどな」
朝比奈「うぅ……やっぱり、わたしじゃぁ……」
キョン「朝比奈さん!?あ、いえ、今のは言葉の綾で……!!」
朝比奈「いいんです……。キョンくんは優しいし……かっこいいし……私なんかじゃ……釣り合いが……」
キョン「な、なんでそんなことを言うんですか?むしろ俺のほうが朝比奈さんには不釣合いですよ」
朝比奈「キョンくん……ありがとう、気遣ってくれて……うれしい……」
キョン(かわいい……)
朝比奈「……あの……キョンくぅん……24日は……」モジモジ
キョン「えっと……」
朝比奈「ダメ……ですかぁ……?」ウルウル
キョン「す、すこし、時間をもらえませんか?」
朝比奈「は、はい。あ、あの、もし、一緒に過ごしてくれるなら……で、電話を……くださいっ」
キョン「も、勿論ですとも」
朝比奈「そ、そそそ、それじゃあ、キョンくん!!またあしたっ!!」
キョン「は、はい、お気をつけて」
古泉「朝比奈さんをキープするとは、貴方も罪な人ですね」
キョン「う、うるせえ」
古泉「しかし、僕としましては、涼宮さんと共に24日を過ごして欲しいところなのですが」
キョン「なに……」
古泉「涼宮さんはああいっていましたが、本心では貴方とイヴを過ごしたいと願っているはずですから」
キョン「本当にそう思ってるなら、俺の首根っこ押さえつけて、過ごそうとするだろうよ」
古泉「前にも言いませんでしたか?涼宮さんはああ見えて、意外と照れ屋なのですよ?―――ともかく、一考してください。よろしくお願いします」
キョン「えっと……」
朝比奈「ダメ……ですかぁ……?」ウルウル
キョン「す、すこし、時間をもらえませんか?」
朝比奈「は、はい。あ、あの、もし、一緒に過ごしてくれるなら……で、電話を……くださいっ」
キョン「も、勿論ですとも」
朝比奈「そ、そそそ、それじゃあ、キョンくん!!またあしたっ!!」
キョン「は、はい、お気をつけて」
古泉「朝比奈さんをキープするとは、貴方も罪な人ですね」
キョン「う、うるせえ」
古泉「しかし、僕としましては、涼宮さんと共に24日を過ごして欲しいところなのですが」
キョン「なに……」
古泉「涼宮さんはああいっていましたが、本心では貴方とイヴを過ごしたいと願っているはずですから」
キョン「本当にそう思ってるなら、俺の首根っこ押さえつけて、過ごそうとするだろうよ」
古泉「前にも言いませんでしたか?涼宮さんはああ見えて、意外と照れ屋なのですよ?―――ともかく、一考してください。よろしくお願いします」
―キョン宅―
キョン(はぁ……どうする……)
キョン(鶴屋さんと朝比奈さんはよく一緒にいる友達だ。片方とだけ約束をしたら、後に軋轢を生むんじゃなかろうか……)
キョン「……って、俺がそんなことを考えるのもおこがましいか」
キョン「だけど、返事はしないとな……」
キョン「はぁ……どうすっかなぁ……」
妹「キョンくぅーん」ガチャ
キョン「なんだ?シャミセンか?ほら、もってけ」
妹「シャミもそうなんだけど、そろそろクリスマスだよね?」
キョン「そうだな。サンタに願い事はしたのか?良い子にしてないとこないぞ」
妹「ねえ、ねえ。キョンくん。イヴは家にいるの?」
キョン「え?まだ、わからん」
妹「今年はね、キョンくんとイヴに遊びたいなー」
キョン「はぁ?なんでだ?クリスマスにも遊ぶだろ?」
妹「だって、この前テレビで好きな人と過ごすのがイヴの過ごしかただっていってたもん。だからね、イヴはキョンくんと過ごしたいなぁ」
キョン(はぁ……どうする……)
キョン(鶴屋さんと朝比奈さんはよく一緒にいる友達だ。片方とだけ約束をしたら、後に軋轢を生むんじゃなかろうか……)
キョン「……って、俺がそんなことを考えるのもおこがましいか」
キョン「だけど、返事はしないとな……」
キョン「はぁ……どうすっかなぁ……」
妹「キョンくぅーん」ガチャ
キョン「なんだ?シャミセンか?ほら、もってけ」
妹「シャミもそうなんだけど、そろそろクリスマスだよね?」
キョン「そうだな。サンタに願い事はしたのか?良い子にしてないとこないぞ」
妹「ねえ、ねえ。キョンくん。イヴは家にいるの?」
キョン「え?まだ、わからん」
妹「今年はね、キョンくんとイヴに遊びたいなー」
キョン「はぁ?なんでだ?クリスマスにも遊ぶだろ?」
妹「だって、この前テレビで好きな人と過ごすのがイヴの過ごしかただっていってたもん。だからね、イヴはキョンくんと過ごしたいなぁ」
キョン「……すまん。なんだって?」
妹「だぁかぁらぁ、イヴはキョンくんと一緒がいいーのっ」ギュッ
キョン「お前、何が欲しいんだ?」
妹「へ?」
キョン「生憎だが欲しいものがあるなら、俺じゃなくて―――」
妹「キョンくん、あたしと過ごすのいやなのー?」
キョン「そうは言ってないが」
妹「なら、いいでしょー?あそぼー!!」
キョン「……」
キョン(おかしい……。こんなに甘えてくる妹は久しぶりだな……)
キョン(これでお兄ちゃんと言うものなら……)
妹「おにいちゃぁん」
キョン「……考えとく」
妹「わぁーい!!ありがと、キョンくん!」
キョン(やっぱり、何かがおかしい……のか?)
妹「だぁかぁらぁ、イヴはキョンくんと一緒がいいーのっ」ギュッ
キョン「お前、何が欲しいんだ?」
妹「へ?」
キョン「生憎だが欲しいものがあるなら、俺じゃなくて―――」
妹「キョンくん、あたしと過ごすのいやなのー?」
キョン「そうは言ってないが」
妹「なら、いいでしょー?あそぼー!!」
キョン「……」
キョン(おかしい……。こんなに甘えてくる妹は久しぶりだな……)
キョン(これでお兄ちゃんと言うものなら……)
妹「おにいちゃぁん」
キョン「……考えとく」
妹「わぁーい!!ありがと、キョンくん!」
キョン(やっぱり、何かがおかしい……のか?)
キョン(朝比奈さんに鶴屋さんに妹か……。無難なのは妹だな……。とか考える自分は恨めしい)
キョン「……まぁ、いいか。もう寝る」
ピリリリ……ピリリリ……
キョン(誰だ……こんな時間に……。ん?知らない番号だな……)
キョン「もしもし?」
『もしもし?キョン?』
キョン「え?はぁ……誰ですか?」
『ボクの声を忘れてしまったのかい?少し寂しいな。とはいえ、電話の声は機械を通しているために多少のノイズが入る。正確な声の判別は難しくなるのは当然のことだよ』
キョン「……お前、佐々木か?」
『そうだよ。久しぶりだね、キョン』
キョン「どうして……」
『さあ、どうしてだろう。ボク自身もよくわからないけれど、キョンのことが気になってね。色んな伝手を借りてこうして君の声を聞いているところなんだ』
キョン「……お前もクリスマスがどうのって言い出すつもりじゃないだろうな?」
『この時期はそれぐらいしか話題がないと思うけど。他にあれば聞こうか』
キョン(これはもう疑う余地はないな……。因果律が何かの拍子に狂いやがったに違いない……!!)
キョン「……まぁ、いいか。もう寝る」
ピリリリ……ピリリリ……
キョン(誰だ……こんな時間に……。ん?知らない番号だな……)
キョン「もしもし?」
『もしもし?キョン?』
キョン「え?はぁ……誰ですか?」
『ボクの声を忘れてしまったのかい?少し寂しいな。とはいえ、電話の声は機械を通しているために多少のノイズが入る。正確な声の判別は難しくなるのは当然のことだよ』
キョン「……お前、佐々木か?」
『そうだよ。久しぶりだね、キョン』
キョン「どうして……」
『さあ、どうしてだろう。ボク自身もよくわからないけれど、キョンのことが気になってね。色んな伝手を借りてこうして君の声を聞いているところなんだ』
キョン「……お前もクリスマスがどうのって言い出すつもりじゃないだろうな?」
『この時期はそれぐらいしか話題がないと思うけど。他にあれば聞こうか』
キョン(これはもう疑う余地はないな……。因果律が何かの拍子に狂いやがったに違いない……!!)
キョン「悪い、佐々木。また電話をかける。もう寝るところなんだ。返事はまた後日……」
『そうか……。分かったよ。良い返事を期待しておこう』
キョン「あ、あぁ……」
『おやすみ』
キョン「……」ピッ
キョン「朝比奈さんに鶴屋さんに妹に……佐々木か……」
キョン「おいおい……俺は今、人生の絶頂期にいるのかもしれない……」
キョン「いや……それはないか……。どっかのバカがおかしなことを仕出かしただけの話だ。これは夢だ。幻想だ」
キョン「……こんなときは、長門だな。あいつならこの事態についてなにか知ってるはずだ」
キョン(とはいえ、長門に頼るのは気が引けるな……。あいつにばかり負担をかけるのも……)
キョン(だが、このまま放置していいことでもないような気がするし……。すまない、長門。また力を貸してくれ)ピッ
キョン「―――もしもし、長門?」
『なに?』
キョン「訊きたいことがある」
『……』
『そうか……。分かったよ。良い返事を期待しておこう』
キョン「あ、あぁ……」
『おやすみ』
キョン「……」ピッ
キョン「朝比奈さんに鶴屋さんに妹に……佐々木か……」
キョン「おいおい……俺は今、人生の絶頂期にいるのかもしれない……」
キョン「いや……それはないか……。どっかのバカがおかしなことを仕出かしただけの話だ。これは夢だ。幻想だ」
キョン「……こんなときは、長門だな。あいつならこの事態についてなにか知ってるはずだ」
キョン(とはいえ、長門に頼るのは気が引けるな……。あいつにばかり負担をかけるのも……)
キョン(だが、このまま放置していいことでもないような気がするし……。すまない、長門。また力を貸してくれ)ピッ
キョン「―――もしもし、長門?」
『なに?』
キョン「訊きたいことがある」
『……』
ホモじゃないみたいだし機関とワイワイはしゃぐ古泉ルートみたい
むしろ全員みたい
むしろ全員みたい
キョン「俺の周りでおかしなことが起こっている気がするんだが、何か知っているか?」
『貴方の環境情報が改竄されている』
キョン「どう改竄されたんだ?」
『特定人物との情報凝着力が強まっている』
キョン「なんだそれは?」
『特定の人間が積極的に貴方と関わろうとしている』
キョン「その情報なんとか力の所為で朝比奈さんや鶴屋さんが一緒に居たがってるってわけか?」
『そう』
キョン「それは放っておくとどうなる?」
『害はない。ただし、情報凝着により多少のイレギュラーが発生する恐れがある』
キョン「どんなイレギュラーだ?」
『私一人で修復できるレベル。問題はない』
キョン「なあ、俺に近づこうとする人間はどれぐらいいるんだ?」
『私も含めて9人』
キョン「……9人?多すぎないか?というか、長門も含まれてるのか?!」
『貴方の環境情報が改竄されている』
キョン「どう改竄されたんだ?」
『特定人物との情報凝着力が強まっている』
キョン「なんだそれは?」
『特定の人間が積極的に貴方と関わろうとしている』
キョン「その情報なんとか力の所為で朝比奈さんや鶴屋さんが一緒に居たがってるってわけか?」
『そう』
キョン「それは放っておくとどうなる?」
『害はない。ただし、情報凝着により多少のイレギュラーが発生する恐れがある』
キョン「どんなイレギュラーだ?」
『私一人で修復できるレベル。問題はない』
キョン「なあ、俺に近づこうとする人間はどれぐらいいるんだ?」
『私も含めて9人』
キョン「……9人?多すぎないか?というか、長門も含まれてるのか?!」
『貴方との情報共有量が多いものが選出されていると思われる』
キョン「情報共有量?一緒にいた時間が長い奴ってことか?」
『共有時間の優劣ではなく、交わした情報の密度による』
キョン「違いがわからん。長門よ、今後俺に関わろうとしてくる奴らは誰だ?わかるか?」
『把握しているのは人数のみ。接触を試みる人物については5人までしか詳細を伝えることができない』
キョン「9人中5人までは名前が分かってるんだな?」
『そう』
キョン「とにかく、その5人を教えてくれ」
『分かった』
キョン(5人か……まぁ……朝比奈さん、鶴屋さん、佐々木、妹、長門の5人か……?)
『涼宮ハルヒ、古泉一樹―――』
キョン「待ってくれ」
『なに?』
キョン「ハルヒはいい。だが、何故古泉がいる?異性だけじゃないのか?」
『男性は古泉一樹のみ。安心して』
キョン「情報共有量?一緒にいた時間が長い奴ってことか?」
『共有時間の優劣ではなく、交わした情報の密度による』
キョン「違いがわからん。長門よ、今後俺に関わろうとしてくる奴らは誰だ?わかるか?」
『把握しているのは人数のみ。接触を試みる人物については5人までしか詳細を伝えることができない』
キョン「9人中5人までは名前が分かってるんだな?」
『そう』
キョン「とにかく、その5人を教えてくれ」
『分かった』
キョン(5人か……まぁ……朝比奈さん、鶴屋さん、佐々木、妹、長門の5人か……?)
『涼宮ハルヒ、古泉一樹―――』
キョン「待ってくれ」
『なに?』
キョン「ハルヒはいい。だが、何故古泉がいる?異性だけじゃないのか?」
『男性は古泉一樹のみ。安心して』
キョン「……まぁいい。古泉はもうお断りしたからな……。心配はないだろう」
『……』
キョン「続けてくれ」
『朝比奈みくる、朝倉涼子―――』
キョン「長門なりの冗談なんだよな?」
『冗談ではない』
キョン「何故消えたはずの朝倉がリストにいるんだよ?!」
『それだけ強力な情報凝着が貴方の周囲に起こっているため』
キョン「死人も蘇るのか……。あと一人は、長門。お前だな?」
『そう』
キョン「鶴屋さんや妹、あと……俺の昔の知り合いもそうなんだよな?」
『貴方に接触してきたのなら、そういうことになる』
キョン「あと一人は誰なんだ……。黄緑さんじゃないよな?」
『それは分からない』
キョン「その情報なんとか力は弱くなってくれないのか?」
『……』
キョン「続けてくれ」
『朝比奈みくる、朝倉涼子―――』
キョン「長門なりの冗談なんだよな?」
『冗談ではない』
キョン「何故消えたはずの朝倉がリストにいるんだよ?!」
『それだけ強力な情報凝着が貴方の周囲に起こっているため』
キョン「死人も蘇るのか……。あと一人は、長門。お前だな?」
『そう』
キョン「鶴屋さんや妹、あと……俺の昔の知り合いもそうなんだよな?」
『貴方に接触してきたのなら、そういうことになる』
キョン「あと一人は誰なんだ……。黄緑さんじゃないよな?」
『それは分からない』
キョン「その情報なんとか力は弱くなってくれないのか?」
『時間がかかる』
キョン「どれぐらいだ?」
『7日程度』
キョン(クリスマス当日までかよ……!!)
『それが最短。短くはできない』
キョン「わかった……。だが、できるだけ早めに頼むぞ。なんか、怖くなってきたからな」
『善処する』
キョン「……最後に一つだけいいか?」
『なに?』
キョン「朝倉は俺を殺そうとするのか?」
『その可能性は低い。情報凝着は貴方との情報共有量を増やすことを主とする。自ら情報共有を消滅させるような行動はまず取らない』
キョン「そ、そうか……。一先ず、安心だな」
『そう』
キョン「長門、ありがとな。何も分からない状況ではなくなったから、少しだけ落ち着いたぜ」
『……』
キョン「どれぐらいだ?」
『7日程度』
キョン(クリスマス当日までかよ……!!)
『それが最短。短くはできない』
キョン「わかった……。だが、できるだけ早めに頼むぞ。なんか、怖くなってきたからな」
『善処する』
キョン「……最後に一つだけいいか?」
『なに?』
キョン「朝倉は俺を殺そうとするのか?」
『その可能性は低い。情報凝着は貴方との情報共有量を増やすことを主とする。自ら情報共有を消滅させるような行動はまず取らない』
キョン「そ、そうか……。一先ず、安心だな」
『そう』
キョン「長門、ありがとな。何も分からない状況ではなくなったから、少しだけ落ち着いたぜ」
『……』
キョン(さてと、長門が7日と言ったからには7日間、つまりはクリスマス当日まで、9人が積極的に関わろうとしてくるわけか)
キョン「あ、いや、古泉はもう違うから8人か」
キョン「ハルヒ、朝比奈さん、長門、朝倉、鶴屋さん、俺の妹、佐々木……そして、まだわからない誰か」
キョン(やれやれ……。傍からみればハーレムだが、誰か分からない奴と朝倉、そしてハルヒが怖すぎる)
キョン(ハルヒはまだいいが、朝倉はトラウマだからなぁ……)
キョン「いきなりナイフで刺されるのは御免蒙りたい」
キョン「それに……結局、誰かとはイヴを過ごさねばならんっぽいな……」
キョン「誰がいい……」
キョン(無難にいけば妹だな。まず波も立たない。鶴屋さんも朝比奈さんも納得してくれるはずだ)
キョン(佐々木がどこまで迫ってくるかは謎だが、あいつは他校にいるし、接触してくる頻度は最も低いし、電話程度のやりとりだけで7日間を過ごせる)
キョン(長門も心配はない。あるとすれば、ハルヒと朝倉、そして容疑者Xぐらいか……)
キョン(ハルヒはハルヒでまぁ、聞き分けはいいし……そこまで心配はしなくても……。なら朝倉が……)
キョン「って、何を考えてるんだ、俺は。これじゃあ丸っきり遊び人みてーじゃねーか」
キョン「……もう知るかっ」
キョン(クリスマスイヴは妹と過ごす。それでいい。それが平和だ。多分っ)
キョン「あ、いや、古泉はもう違うから8人か」
キョン「ハルヒ、朝比奈さん、長門、朝倉、鶴屋さん、俺の妹、佐々木……そして、まだわからない誰か」
キョン(やれやれ……。傍からみればハーレムだが、誰か分からない奴と朝倉、そしてハルヒが怖すぎる)
キョン(ハルヒはまだいいが、朝倉はトラウマだからなぁ……)
キョン「いきなりナイフで刺されるのは御免蒙りたい」
キョン「それに……結局、誰かとはイヴを過ごさねばならんっぽいな……」
キョン「誰がいい……」
キョン(無難にいけば妹だな。まず波も立たない。鶴屋さんも朝比奈さんも納得してくれるはずだ)
キョン(佐々木がどこまで迫ってくるかは謎だが、あいつは他校にいるし、接触してくる頻度は最も低いし、電話程度のやりとりだけで7日間を過ごせる)
キョン(長門も心配はない。あるとすれば、ハルヒと朝倉、そして容疑者Xぐらいか……)
キョン(ハルヒはハルヒでまぁ、聞き分けはいいし……そこまで心配はしなくても……。なら朝倉が……)
キョン「って、何を考えてるんだ、俺は。これじゃあ丸っきり遊び人みてーじゃねーか」
キョン「……もう知るかっ」
キョン(クリスマスイヴは妹と過ごす。それでいい。それが平和だ。多分っ)
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