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元スレキョン「化け物……俺はお前のことをそう呼んだな」
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このSSは以前投下した
キョン「ち、近寄るな! 化け物!」
の、続編となってます
書き溜めありなので、サクサク投下していく
キョン「ち、近寄るな! 化け物!」
の、続編となってます
書き溜めありなので、サクサク投下していく
キョン「はあ……」
みくる「キョンくん、最近ずっと元気ないですね」
古泉「無理もないです。異世界とはいえ、世界1つを丸ごと滅ぼしたのですから」
古泉「それも、異世界の『自分』が絶望する様を見るというオマケつきで」
長門「……」
古泉「我々はある程度の覚悟はできていますが、一般人の彼には相当きつかったのでしょう」
キョン「うーん…………はぁ~……」
みくる「あの、キョンくん、お茶です」
キョン「あ……どうも、ありがとうございます……」
キョン「ズズッ…………はぁ……」
みくる「駄目です。センブリ茶を出してみたのに、何の反応もしてくれません」
古泉「何をしてるんですか、あなたは……」
みくる「キョンくん、最近ずっと元気ないですね」
古泉「無理もないです。異世界とはいえ、世界1つを丸ごと滅ぼしたのですから」
古泉「それも、異世界の『自分』が絶望する様を見るというオマケつきで」
長門「……」
古泉「我々はある程度の覚悟はできていますが、一般人の彼には相当きつかったのでしょう」
キョン「うーん…………はぁ~……」
みくる「あの、キョンくん、お茶です」
キョン「あ……どうも、ありがとうございます……」
キョン「ズズッ…………はぁ……」
みくる「駄目です。センブリ茶を出してみたのに、何の反応もしてくれません」
古泉「何をしてるんですか、あなたは……」
~回想~
キョン(ある日、突然告げられた。この世界は僅か10ヵ月前、去年の5月に生まれたばかりだと)
キョン(古泉によれば……こことは別の、異世界のハルヒの願望によって誕生したらしい)
キョン「へー……そうなのか」
古泉「おや、あまり驚かれないのですね」
キョン「そう言われてもな。いまいち実感が湧かないんだよ。で、何でそんなことが分かった?」
古泉「長門さんたちの協力があったからです」
キョン「ほう、機関と思念体はそんなに仲良かったっけ?」
古泉「……」
キョン「ん? 何だ、どうした?」
古泉「……緊急事態が発生したのです」
キョン「緊急事態?」
古泉「我々が住んでいるこの世界が…………消されようとしています」
キョン「…………へい?」
キョン(ある日、突然告げられた。この世界は僅か10ヵ月前、去年の5月に生まれたばかりだと)
キョン(古泉によれば……こことは別の、異世界のハルヒの願望によって誕生したらしい)
キョン「へー……そうなのか」
古泉「おや、あまり驚かれないのですね」
キョン「そう言われてもな。いまいち実感が湧かないんだよ。で、何でそんなことが分かった?」
古泉「長門さんたちの協力があったからです」
キョン「ほう、機関と思念体はそんなに仲良かったっけ?」
古泉「……」
キョン「ん? 何だ、どうした?」
古泉「……緊急事態が発生したのです」
キョン「緊急事態?」
古泉「我々が住んでいるこの世界が…………消されようとしています」
キョン「…………へい?」
キョン(慌てて事情を聞いた。誕生したばかりという話の直後に、何で消えるなんて話になる?)
キョン(話を聞くと、どうやらその異世界のハルヒによって消されようとしているらしい)
古泉「どうやら、相当に強い精神的ショックを受けたようで」
キョン「ん? それは異世界のハルヒの話だよな? それが何で俺たちの世界が消えるなんてことになるんだ?」
古泉「その異世界の涼宮さんが消そうとしているのは、あくまでも自分の世界です。もっとも本人にその自覚はありませんが」
古泉「ですが、そのエネルギーが強大すぎて、その余波で我々の世界まで消えるかもしれないのです」
キョン「何だそりゃ、何て傍迷惑な……それで、どうするんだ? このままだとやばいんだろ?」
古泉「ええ。いろいろと検討した結果、これしかないという結論に達しました。今から異世界へ行きます」
キョン「異世界へ? どうやって……って、長門か。共同戦線ってことか」
キョン「だけどよ。異世界へ行くのはいいが、どうやって止めるんだ? 説得するのか?」
古泉「いいえ、もはや説得は不可能です」
キョン「じゃあどうするんだよ?」
古泉「異世界の涼宮さんが全てを消す前に、我々が異世界の涼宮さんを消滅させます……世界丸ごと」
キョン(話を聞くと、どうやらその異世界のハルヒによって消されようとしているらしい)
古泉「どうやら、相当に強い精神的ショックを受けたようで」
キョン「ん? それは異世界のハルヒの話だよな? それが何で俺たちの世界が消えるなんてことになるんだ?」
古泉「その異世界の涼宮さんが消そうとしているのは、あくまでも自分の世界です。もっとも本人にその自覚はありませんが」
古泉「ですが、そのエネルギーが強大すぎて、その余波で我々の世界まで消えるかもしれないのです」
キョン「何だそりゃ、何て傍迷惑な……それで、どうするんだ? このままだとやばいんだろ?」
古泉「ええ。いろいろと検討した結果、これしかないという結論に達しました。今から異世界へ行きます」
キョン「異世界へ? どうやって……って、長門か。共同戦線ってことか」
キョン「だけどよ。異世界へ行くのはいいが、どうやって止めるんだ? 説得するのか?」
古泉「いいえ、もはや説得は不可能です」
キョン「じゃあどうするんだよ?」
古泉「異世界の涼宮さんが全てを消す前に、我々が異世界の涼宮さんを消滅させます……世界丸ごと」
キョン「世界丸ごとだと! 何でそんな……」
古泉「涼宮さんは現在閉鎖空間に引きこもっている為、誰も侵入できず、手出しができないのです」
古泉「ですから、涼宮さんのみを消すことも不可能。よって世界を丸ごと消すしかないのです」
キョン「な……い、いくらなんでも無茶苦茶だ。他に方法があるだろう!」
古泉「残念ですが……」
キョン(俺は必死に抗議したが……無駄だった。すでにあらゆる勢力で話し合いが行われたという)
キョン(その上で、これしかないという結論が出たらしい。何より……もう時間がない……と)
キョン(結局俺は、異世界を丸ごと消すことに了承するしかなかった。納得はできなかったが……)
キョン(もう他に方法はない。長門と朝比奈さんも合流し、俺たちは慌しく異世界へと旅立った)
キョン(異世界に到着して知らされた。異世界の『俺』に会い、全ての事情を話すと)
キョン(ハルヒが世界を滅ぼすきっかけを作ったから、らしい。何をしたんだ、もう1人の俺よ)
キョン「別世界の俺か。いったいどんな奴なんだろうな?」
古泉「あなたとは随分と違う高校生活を送っていたようですよ」
キョン(詳しく聞く。なるほど、確かに俺とは違っていた)
古泉「涼宮さんは現在閉鎖空間に引きこもっている為、誰も侵入できず、手出しができないのです」
古泉「ですから、涼宮さんのみを消すことも不可能。よって世界を丸ごと消すしかないのです」
キョン「な……い、いくらなんでも無茶苦茶だ。他に方法があるだろう!」
古泉「残念ですが……」
キョン(俺は必死に抗議したが……無駄だった。すでにあらゆる勢力で話し合いが行われたという)
キョン(その上で、これしかないという結論が出たらしい。何より……もう時間がない……と)
キョン(結局俺は、異世界を丸ごと消すことに了承するしかなかった。納得はできなかったが……)
キョン(もう他に方法はない。長門と朝比奈さんも合流し、俺たちは慌しく異世界へと旅立った)
キョン(異世界に到着して知らされた。異世界の『俺』に会い、全ての事情を話すと)
キョン(ハルヒが世界を滅ぼすきっかけを作ったから、らしい。何をしたんだ、もう1人の俺よ)
キョン「別世界の俺か。いったいどんな奴なんだろうな?」
古泉「あなたとは随分と違う高校生活を送っていたようですよ」
キョン(詳しく聞く。なるほど、確かに俺とは違っていた)
キョン(朝倉に襲われた時、長門と朝倉のあまりに凄まじい戦いを見て、恐怖心を抱いたらしい)
キョン(そして、長門を『化け物』と呼んで恐れ、その場から逃げ出した)
キョン(他のSOS団のメンバーも恐れた。普通じゃない能力や不可思議な現象に心底恐怖した)
キョン(当然ハルヒのことも恐れ、結局SOS団を辞めてしまった)
キョン(その後はクラスメイトと交流を深める等、ごく普通の高校生活を送っていた)
キョン(ある日、偶然佐々木と再会し、電話で頻繁に話すようになり、やがて一緒に図書館で勉強会をするようになった)
キョン(2人で一緒に過ごすことが多くなり、どんどん親密な関係になっていった)
キョン(一方その頃のSOS団はかなり荒れており、ハルヒのストレスがどんどん溜まっていった)
キョン(ある日、『俺』は佐々木に告白した。無事にOKを貰い、晴れて2人は恋人同士になった)
キョン(だが……その告白の現場をハルヒが見ていた。そして、大きなショックを受けたハルヒは世界を……)
キョン「無茶苦茶だ。あまりにも理不尽だ」
古泉「ええ。ですが、もう起こってしまったことです。取り返しはつきません」
古泉「あなたも覚悟を決めてください。世界1つを滅ぼす覚悟を……」
キョン(そして、長門を『化け物』と呼んで恐れ、その場から逃げ出した)
キョン(他のSOS団のメンバーも恐れた。普通じゃない能力や不可思議な現象に心底恐怖した)
キョン(当然ハルヒのことも恐れ、結局SOS団を辞めてしまった)
キョン(その後はクラスメイトと交流を深める等、ごく普通の高校生活を送っていた)
キョン(ある日、偶然佐々木と再会し、電話で頻繁に話すようになり、やがて一緒に図書館で勉強会をするようになった)
キョン(2人で一緒に過ごすことが多くなり、どんどん親密な関係になっていった)
キョン(一方その頃のSOS団はかなり荒れており、ハルヒのストレスがどんどん溜まっていった)
キョン(ある日、『俺』は佐々木に告白した。無事にOKを貰い、晴れて2人は恋人同士になった)
キョン(だが……その告白の現場をハルヒが見ていた。そして、大きなショックを受けたハルヒは世界を……)
キョン「無茶苦茶だ。あまりにも理不尽だ」
古泉「ええ。ですが、もう起こってしまったことです。取り返しはつきません」
古泉「あなたも覚悟を決めてください。世界1つを滅ぼす覚悟を……」
古泉「見つけました。どこかに出かけるようですね」
キョン(……そこには確かに『俺』がいた。暢気に浮かれながら歩いていたな)
キョン「で、どうするんだ?」
古泉「1度眠らせてから、閉鎖空間に連れ込みます。邪魔が入らないように」
キョン(それから手筈通りにあいつを閉鎖空間に連れ込み、事情説明。当然あいつは激昂した)
キョン(そりゃ当然だ。自分の世界が消されると聞けば、誰だって怒るだろう)
キョン(最初は怒鳴り散らしていたあいつも、やがてどうにもならないということを悟ったようだ)
キョン(……できれば、自分と同じ姿をした奴が絶望してるところなんて見たくなかった)
「俺はただ普通の生活を送りたかっただけなんだ! 普通に友達を作って遊んで勉強して恋をして」
「普通じゃない連中と関わり合いになりたくなかった! それがそんなにいけない事だったのかよ!」
キョン(……何も言えなかった。あいつの心からの叫びに対して、俺は何も言えなかった)
キョン(もはや何もできることはない。そんな絶望的な状況の中……あいつは最後に行動を起こした)
キョン(……そこには確かに『俺』がいた。暢気に浮かれながら歩いていたな)
キョン「で、どうするんだ?」
古泉「1度眠らせてから、閉鎖空間に連れ込みます。邪魔が入らないように」
キョン(それから手筈通りにあいつを閉鎖空間に連れ込み、事情説明。当然あいつは激昂した)
キョン(そりゃ当然だ。自分の世界が消されると聞けば、誰だって怒るだろう)
キョン(最初は怒鳴り散らしていたあいつも、やがてどうにもならないということを悟ったようだ)
キョン(……できれば、自分と同じ姿をした奴が絶望してるところなんて見たくなかった)
「俺はただ普通の生活を送りたかっただけなんだ! 普通に友達を作って遊んで勉強して恋をして」
「普通じゃない連中と関わり合いになりたくなかった! それがそんなにいけない事だったのかよ!」
キョン(……何も言えなかった。あいつの心からの叫びに対して、俺は何も言えなかった)
キョン(もはや何もできることはない。そんな絶望的な状況の中……あいつは最後に行動を起こした)
キョン(自分の世界のため……何より、自分の恋人である佐々木を守るため……)
「それでも行くんだ! 必ず、必ず奇跡を起こしてみせる!!」
キョン(あいつはハルヒを説得するために走った。ただの悪あがきだと知りながら……)
キョン(しかし……結局は駄目だった……)
キョン(説得はおろか、ハルヒの元に辿り着くことさえできなかった……)
キョン(そして…………1つの世界が消滅した……)
キョン(かなり後味の悪い結末だが、これで全てが終わった…………終わったと思ったんだが)
キョン(元の世界に帰還した翌日、俺の携帯にかかってきた一本の電話……)
『やはり、僕の「キョン」はいなくなってしまったんだね……』
『僕は諦めないよ。必ず僕の「キョン」を取り戻してみせる』
キョン(なぜか、佐々木には異世界の記憶が残っていた。これはあいつが起こした奇跡なのか……)
キョン(ともかく今回の事件、まだ終わりではないのかもしれない)
「それでも行くんだ! 必ず、必ず奇跡を起こしてみせる!!」
キョン(あいつはハルヒを説得するために走った。ただの悪あがきだと知りながら……)
キョン(しかし……結局は駄目だった……)
キョン(説得はおろか、ハルヒの元に辿り着くことさえできなかった……)
キョン(そして…………1つの世界が消滅した……)
キョン(かなり後味の悪い結末だが、これで全てが終わった…………終わったと思ったんだが)
キョン(元の世界に帰還した翌日、俺の携帯にかかってきた一本の電話……)
『やはり、僕の「キョン」はいなくなってしまったんだね……』
『僕は諦めないよ。必ず僕の「キョン」を取り戻してみせる』
キョン(なぜか、佐々木には異世界の記憶が残っていた。これはあいつが起こした奇跡なのか……)
キョン(ともかく今回の事件、まだ終わりではないのかもしれない)
さて、皆さんに謝らなければいけないことがあります
人がいるかどうか知らないですけど書きますね
全裸でラムレーズンの人と呼ばれている者ですが、
結衣「京子が00:00:00.00ゲットするってうるさいんだけど」のスレを昨日、今日と立てられずにすみませんでした
仮眠をとってたら00:00:00.00を二日連続で寝過ごしました…面目ないです
昨日に立てると一度約束したにも関わらず立てられずにすみませんでした、この場を借りてお詫びします
人がいるかどうか知らないですけど書きますね
全裸でラムレーズンの人と呼ばれている者ですが、
結衣「京子が00:00:00.00ゲットするってうるさいんだけど」のスレを昨日、今日と立てられずにすみませんでした
仮眠をとってたら00:00:00.00を二日連続で寝過ごしました…面目ないです
昨日に立てると一度約束したにも関わらず立てられずにすみませんでした、この場を借りてお詫びします
キョン(佐々木には異世界の記憶が残っている。いや、おそらくあれは『異世界の』佐々木本人だ)
キョン(元々の佐々木を異世界の佐々木が乗っ取ったのか? その辺も詳しく知りたいが……)
キョン(佐々木からは『必ず僕の「キョン」を取り戻す』という宣戦布告ともとれる電話があった)
キョン(頼もしい味方がいるとも言っていたし、何か仕掛けてくると思っていたんだが……)
キョン(結局特に何事もなく、春休みは終わって俺たちは2年に進級した)
キョン「どういうことなんだろうな? 味方って誰だ? 古泉、何か心当たりはあるか?」
古泉「そうですね。涼宮さんの能力を狙う組織はいくつか存在しますが」
キョン「ほう」
古泉「例えば……」
キョン「へえ。ハルヒの能力を別の奴に移すねぇ。変なことを考える組織もあったもんだ」
キョン「……つまり、佐々木がその組織とやらと接触し、手を組む可能性もあると?」
古泉「ええ。もちろん我々も目を光らせていますが、くれぐれもご用心を」
キョン「ああ、分かった」
キョン(元々の佐々木を異世界の佐々木が乗っ取ったのか? その辺も詳しく知りたいが……)
キョン(佐々木からは『必ず僕の「キョン」を取り戻す』という宣戦布告ともとれる電話があった)
キョン(頼もしい味方がいるとも言っていたし、何か仕掛けてくると思っていたんだが……)
キョン(結局特に何事もなく、春休みは終わって俺たちは2年に進級した)
キョン「どういうことなんだろうな? 味方って誰だ? 古泉、何か心当たりはあるか?」
古泉「そうですね。涼宮さんの能力を狙う組織はいくつか存在しますが」
キョン「ほう」
古泉「例えば……」
キョン「へえ。ハルヒの能力を別の奴に移すねぇ。変なことを考える組織もあったもんだ」
キョン「……つまり、佐々木がその組織とやらと接触し、手を組む可能性もあると?」
古泉「ええ。もちろん我々も目を光らせていますが、くれぐれもご用心を」
キョン「ああ、分かった」
ハルヒ「やっほー! みんな揃ってるー?」バァン!
みくる「あ、涼宮さん」
古泉「どうも、こんにちは」
長門「……」
キョン「もっと静かに入ってこい……はぁ」
ハルヒ「なぁに溜息なんてついてるのよ。もっと気合入れなさい! でりゃあ!」バチィン!
キョン「うぎゃああ! 背中! 背中がぁ!」
ハルヒ「どう? 元気出た?」
キョン「たった今、お前に全部吸われたわ!」
ハルヒ「それだけ怒鳴れりゃ充分ね。さて、今日はいかに多くの新入団員をゲットするかの対策会議よ!」
キョン「はあ、新入団員ね」
ハルヒ「我がSOS団に相応しい逸材が必ずいるはずよ! 楽しみだわ!」
キョン(やれやれ、無駄に張り切ってるな。しかし……確かにいつまでも落ち込んでられん)
キョン(佐々木の動向も気になるし……何も起きなければいいんだが)
みくる「あ、涼宮さん」
古泉「どうも、こんにちは」
長門「……」
キョン「もっと静かに入ってこい……はぁ」
ハルヒ「なぁに溜息なんてついてるのよ。もっと気合入れなさい! でりゃあ!」バチィン!
キョン「うぎゃああ! 背中! 背中がぁ!」
ハルヒ「どう? 元気出た?」
キョン「たった今、お前に全部吸われたわ!」
ハルヒ「それだけ怒鳴れりゃ充分ね。さて、今日はいかに多くの新入団員をゲットするかの対策会議よ!」
キョン「はあ、新入団員ね」
ハルヒ「我がSOS団に相応しい逸材が必ずいるはずよ! 楽しみだわ!」
キョン(やれやれ、無駄に張り切ってるな。しかし……確かにいつまでも落ち込んでられん)
キョン(佐々木の動向も気になるし……何も起きなければいいんだが)
~夕方 帰り道~
キョン「まったくハルヒの奴、まだ背中がジンジンする……」
キョン「それにしても、何も起きなければいいとは言ったが……そうもいかないんだろうな」
???「わっ!!」
キョン「うわぁ!!」バチン!
???「へぶっ!?」
???「ちょ、ちょっと驚かそうとしただけなのに、ビンタとはひどいのです……」
キョン「すまん! いきなりだったからつい反射的に! って、あれ? お前どこかで見たことが」
橘「どうも、橘京子です」
キョン「あー!! お前、朝比奈さんを誘拐した一味の!!」
橘「まあまあ、今はそれは置いといて。あなたに話があるのです……佐々木さんのことで、ね」
キョン「佐々木だと?」
キョン「まったくハルヒの奴、まだ背中がジンジンする……」
キョン「それにしても、何も起きなければいいとは言ったが……そうもいかないんだろうな」
???「わっ!!」
キョン「うわぁ!!」バチン!
???「へぶっ!?」
???「ちょ、ちょっと驚かそうとしただけなのに、ビンタとはひどいのです……」
キョン「すまん! いきなりだったからつい反射的に! って、あれ? お前どこかで見たことが」
橘「どうも、橘京子です」
キョン「あー!! お前、朝比奈さんを誘拐した一味の!!」
橘「まあまあ、今はそれは置いといて。あなたに話があるのです……佐々木さんのことで、ね」
キョン「佐々木だと?」
キョン「ほう、ハルヒの能力を佐々木にね」
キョン(古泉が言ってた組織ってのは、こいつらのことだったのか)
橘「ええ。そのために、あなたたちSOS団と同じように揃えたのです!」
キョン「揃えた?」
橘「宇宙人、未来人、超能力者をです! これで後は佐々木さんに能力を移せば完璧です!」
橘「完璧…………だったのですが……」
キョン「ん?」
橘「佐々木さんの様子がどうもおかしいのです」
キョン「佐々木の様子が? どういうことだ?」
橘「能力を移しかえる話、最初は絶対に反対されると思っていたのです」
キョン「まあ佐々木の性格ならそうだろうな」
橘「ですから、どうやって佐々木さんを説得するかというのも課題の1つだったのですが……」
橘「佐々木さん、話を持ちかけた途端に凄まじい勢いで喰いついてきまして……」
キョン「……」
キョン(古泉が言ってた組織ってのは、こいつらのことだったのか)
橘「ええ。そのために、あなたたちSOS団と同じように揃えたのです!」
キョン「揃えた?」
橘「宇宙人、未来人、超能力者をです! これで後は佐々木さんに能力を移せば完璧です!」
橘「完璧…………だったのですが……」
キョン「ん?」
橘「佐々木さんの様子がどうもおかしいのです」
キョン「佐々木の様子が? どういうことだ?」
橘「能力を移しかえる話、最初は絶対に反対されると思っていたのです」
キョン「まあ佐々木の性格ならそうだろうな」
橘「ですから、どうやって佐々木さんを説得するかというのも課題の1つだったのですが……」
橘「佐々木さん、話を持ちかけた途端に凄まじい勢いで喰いついてきまして……」
キョン「……」
橘「それはもう掴みかからんばかりの勢いで。顔が近くまで来てちょっとドキッとしたり……」
キョン「おい」
橘「はっ! そ、そんなことはどうでもいいのです! とにかく!」
橘「あまりの迫力に呑まれましたが、しめたと思ったのです。これなら案外スムーズに計画が進められると」
橘「けれど、やっぱり不審に思いました。どうしてそこまでして能力を欲するのかと」
橘「そもそも、佐々木さんなら無闇に能力を発動させないと思っていたからこその計画なのに」
橘「だから聞いてみました。しかし……何も答えてくれませんでした」
橘「ただ何かをブツブツと呟くだけで……計画を持ちかけといてなんですが、何だか怖くなっちゃって」
キョン「おいおい……」
橘「だって本当に異様だったんですよ! それ見て九曜さんはブルブル震えだしちゃうし……」
橘「さらに未来人さんまで『既定事項と違ーう! 姉さーん!』とか叫んで走り去っちゃうし……」
キョン「随分と早い瓦解だな。偽者の末路なんてそんなものか」
キョン「……で、あっさり瓦解した偽SOS団とやらは、これからどうするつもりなんだ?」
橘「そこなんですよね。正直迷ってます。組織内でも意見が別れちゃって」
キョン「おい」
橘「はっ! そ、そんなことはどうでもいいのです! とにかく!」
橘「あまりの迫力に呑まれましたが、しめたと思ったのです。これなら案外スムーズに計画が進められると」
橘「けれど、やっぱり不審に思いました。どうしてそこまでして能力を欲するのかと」
橘「そもそも、佐々木さんなら無闇に能力を発動させないと思っていたからこその計画なのに」
橘「だから聞いてみました。しかし……何も答えてくれませんでした」
橘「ただ何かをブツブツと呟くだけで……計画を持ちかけといてなんですが、何だか怖くなっちゃって」
キョン「おいおい……」
橘「だって本当に異様だったんですよ! それ見て九曜さんはブルブル震えだしちゃうし……」
橘「さらに未来人さんまで『既定事項と違ーう! 姉さーん!』とか叫んで走り去っちゃうし……」
キョン「随分と早い瓦解だな。偽者の末路なんてそんなものか」
キョン「……で、あっさり瓦解した偽SOS団とやらは、これからどうするつもりなんだ?」
橘「そこなんですよね。正直迷ってます。組織内でも意見が別れちゃって」
キョン「何でそのことを俺に話しに来た?」
橘「警告です」
キョン「警告?」
橘「佐々木さんがあまりに凄い勢いで『能力はいつ移すのか』『その方法は』と聞いてくるものですから」
橘「だから思わず言ったんです。能力を持つ者にとって鍵となる人物の同意が得られればすぐにでも、と」
キョン「おい、鍵となる人物ってまさか俺のことか?」
橘「イエス」
キョン「何でそんなアホなこと言ったんだよ!」
橘「あながちデタラメでもないですよ。あなたはどの勢力からも『鍵』として認識されていますからね」
キョン「くっ……」
橘「というわけで、あたしはしばらく様子見をさせてもらいます」
橘「もし佐々木さんがあなたの同意を得られたら、事態は大きく動くと思いますよ」
キョン「つまり、俺は今佐々木に狙われていると?」
橘「そういうことになりますね」
橘「警告です」
キョン「警告?」
橘「佐々木さんがあまりに凄い勢いで『能力はいつ移すのか』『その方法は』と聞いてくるものですから」
橘「だから思わず言ったんです。能力を持つ者にとって鍵となる人物の同意が得られればすぐにでも、と」
キョン「おい、鍵となる人物ってまさか俺のことか?」
橘「イエス」
キョン「何でそんなアホなこと言ったんだよ!」
橘「あながちデタラメでもないですよ。あなたはどの勢力からも『鍵』として認識されていますからね」
キョン「くっ……」
橘「というわけで、あたしはしばらく様子見をさせてもらいます」
橘「もし佐々木さんがあなたの同意を得られたら、事態は大きく動くと思いますよ」
キョン「つまり、俺は今佐々木に狙われていると?」
橘「そういうことになりますね」
キョン「何てことを……」
橘「だから警告してあげたじゃないですか。では、あたしはこれで帰ります。頑張ってくださいね」
キョン「何が頑張れだ。そもそも俺が同意しなかったらどうなる? お前らにとって不都合じゃないのか?」
橘「あたしも迷っていると言ったじゃないですか。佐々木さんに能力は移したいですが……」
橘「今の状態の佐々木さんに移すのは怖いとも思っています。ですから、あなた次第ですね」
キョン「肝心なところを人任せにするなよ……」
橘「まあまあ。では、幸運を祈ります」
キョン「くそ、言いたいことだけ言ってさっさと帰りやがって」
キョン「佐々木が俺を……いよいよ近いうちに接触してきそうだな」
『キョン、これからもずっとよろしくね』
キョン「今のは! 佐々木の声!? どこだ!」キョロキョロ
キョン「…………あれ? どこにもいない。確かに聞こえたんだが」
キョン「空耳……だったのか? まあいい。さっさと帰ろう」
橘「だから警告してあげたじゃないですか。では、あたしはこれで帰ります。頑張ってくださいね」
キョン「何が頑張れだ。そもそも俺が同意しなかったらどうなる? お前らにとって不都合じゃないのか?」
橘「あたしも迷っていると言ったじゃないですか。佐々木さんに能力は移したいですが……」
橘「今の状態の佐々木さんに移すのは怖いとも思っています。ですから、あなた次第ですね」
キョン「肝心なところを人任せにするなよ……」
橘「まあまあ。では、幸運を祈ります」
キョン「くそ、言いたいことだけ言ってさっさと帰りやがって」
キョン「佐々木が俺を……いよいよ近いうちに接触してきそうだな」
『キョン、これからもずっとよろしくね』
キョン「今のは! 佐々木の声!? どこだ!」キョロキョロ
キョン「…………あれ? どこにもいない。確かに聞こえたんだが」
キョン「空耳……だったのか? まあいい。さっさと帰ろう」
~翌日 放課後 部室~
キョン(佐々木は俺を狙っている。ハルヒの能力を手に入れるため)
キョン(やはりそれは、自分の恋人である異世界の俺を……そしておそらく自分の世界を取り戻すためだろう)
キョン(どんな手でくるのか……俺はどうすればいいのか……)
キョン(……古泉たちに相談するか?)
キョン(いや、今のところ実害は出てないしな。とりあえず自力で頑張ってみるか)
ハルヒ「キョーン!」バチィン!
キョン「ぎゃあああ! 昨日と同じ箇所ー!」
ハルヒ「気合注入よ! 相変わらず辛気臭い顔してたから」
キョン「ドアホ!!」
キョン(……はぁ、グジグジ考えてても仕方ないか)
キョン(しかし、いつ佐々木が来てもいいように覚悟はしておくか)
キョン(佐々木は俺を狙っている。ハルヒの能力を手に入れるため)
キョン(やはりそれは、自分の恋人である異世界の俺を……そしておそらく自分の世界を取り戻すためだろう)
キョン(どんな手でくるのか……俺はどうすればいいのか……)
キョン(……古泉たちに相談するか?)
キョン(いや、今のところ実害は出てないしな。とりあえず自力で頑張ってみるか)
ハルヒ「キョーン!」バチィン!
キョン「ぎゃあああ! 昨日と同じ箇所ー!」
ハルヒ「気合注入よ! 相変わらず辛気臭い顔してたから」
キョン「ドアホ!!」
キョン(……はぁ、グジグジ考えてても仕方ないか)
キョン(しかし、いつ佐々木が来てもいいように覚悟はしておくか)
~夕方 帰り道~
キョン「…………」
キョン「……はぁ。最近は待ち伏せが流行ってるのか?」
佐々木「やあ。待ってたよ」
キョン(まさか、覚悟を決めた直後に現われるとはな)
佐々木「どうやら、橘さんから話は聞いたようだね」
キョン「ああ。それにしても、俺に電話してきた日から随分と間が空いたな。今まで何してたんだ?」
佐々木「ふふ、ちょっとこの身体を乗っ取るのに忙しくてね」
キョン「やっぱり……乗っ取っていたのか……」
佐々木「僕の世界が君たちに消された瞬間、僕の意識はこの世界の僕の身体に宿った」
佐々木「なぜそんなことが起きたのかは分からない。奇跡が起こったとでも言っておこう」
佐々木「が、この身体は当然『この世界の僕』の身体。そこに異世界の僕の意識が強引に入り込んだわけだ」
キョン「…………」
キョン「……はぁ。最近は待ち伏せが流行ってるのか?」
佐々木「やあ。待ってたよ」
キョン(まさか、覚悟を決めた直後に現われるとはな)
佐々木「どうやら、橘さんから話は聞いたようだね」
キョン「ああ。それにしても、俺に電話してきた日から随分と間が空いたな。今まで何してたんだ?」
佐々木「ふふ、ちょっとこの身体を乗っ取るのに忙しくてね」
キョン「やっぱり……乗っ取っていたのか……」
佐々木「僕の世界が君たちに消された瞬間、僕の意識はこの世界の僕の身体に宿った」
佐々木「なぜそんなことが起きたのかは分からない。奇跡が起こったとでも言っておこう」
佐々木「が、この身体は当然『この世界の僕』の身体。そこに異世界の僕の意識が強引に入り込んだわけだ」
佐々木「1つの身体に2つの人格。そんな状態では自分の思うように動けない」
佐々木「だから……完全に乗っ取ることにした」
キョン「……」
佐々木「申し訳ないとは思ったよ。だけどこれも目的のためだ、仕方ない」
キョン「なるほど。今まで何も仕掛けてこなかったのは、身体を乗っ取るのに時間がかかったためか」
佐々木「そういうこと。結構苦労したよ」
キョン(あの佐々木が……他人を利用するような真似をするなんてな……)
キョン「それで……どうするんだ? お前は俺に能力を移すことを了承させたいんだろう?」
キョン「いったい、どんな手段で了承させるつもりだ?」
佐々木「……」
キョン(さぁ、どう出る佐々木?)
佐々木「どうする……か。では、こうするとしよう」スッ
キョン「な……お、お前……何の真似だそれは!?」
佐々木「だから……完全に乗っ取ることにした」
キョン「……」
佐々木「申し訳ないとは思ったよ。だけどこれも目的のためだ、仕方ない」
キョン「なるほど。今まで何も仕掛けてこなかったのは、身体を乗っ取るのに時間がかかったためか」
佐々木「そういうこと。結構苦労したよ」
キョン(あの佐々木が……他人を利用するような真似をするなんてな……)
キョン「それで……どうするんだ? お前は俺に能力を移すことを了承させたいんだろう?」
キョン「いったい、どんな手段で了承させるつもりだ?」
佐々木「……」
キョン(さぁ、どう出る佐々木?)
佐々木「どうする……か。では、こうするとしよう」スッ
キョン「な……お、お前……何の真似だそれは!?」
佐々木「何って…………土下座だが?」
キョン「そりゃ見れば分かる!」
佐々木「これでも足りないと言うのかい? では、君の足でも舐めようか?」
キョン「やめろって! 馬鹿な真似はよせ!」
佐々木「……僕は本気だよ。お願いだ。僕に能力を移させてほしい」
キョン「う……すまん。それは了承できない」
佐々木「……どうしても?」
キョン「どうしてもだ」
佐々木「そうか…………じゃあ、しょうがないね」ムクッ
キョン「え? ど、どこに行くんだ?」
佐々木「出直してくるよ。何か他の手を考えないとね。では」
キョン「あ、おい! 佐々木!」
キョン「行っちまった……やけにあっさり引き下がったな。それにしても、いきなり土下座とは……」
キョン「あの調子じゃあ本当に何をしてくるか分からんな。それだけ必死ってことか」
キョン「そりゃ見れば分かる!」
佐々木「これでも足りないと言うのかい? では、君の足でも舐めようか?」
キョン「やめろって! 馬鹿な真似はよせ!」
佐々木「……僕は本気だよ。お願いだ。僕に能力を移させてほしい」
キョン「う……すまん。それは了承できない」
佐々木「……どうしても?」
キョン「どうしてもだ」
佐々木「そうか…………じゃあ、しょうがないね」ムクッ
キョン「え? ど、どこに行くんだ?」
佐々木「出直してくるよ。何か他の手を考えないとね。では」
キョン「あ、おい! 佐々木!」
キョン「行っちまった……やけにあっさり引き下がったな。それにしても、いきなり土下座とは……」
キョン「あの調子じゃあ本当に何をしてくるか分からんな。それだけ必死ってことか」
~夜 キョン宅~
キョン「あいつ、次はどんな手でくるつもりなんだろうな? まさか力づくはないと思うが」
キョン「あれこれ考えてもしょうがないな。今日はさっさと寝よう……」
~真夜中 キョンの部屋~
キョン「zzz……スピー……」
???「起きて。起きるんだ」
キョン「ムニャムニャ……ん? 誰だ……?」
佐々木「やあ、こんばんは」
キョン「…………何だ、佐々木か」
キョン「……………………ん?」
佐々木「あれ? まだ寝ぼけているのかい?」
キョン「わあああ! ささささ佐々木!?」
キョン「あいつ、次はどんな手でくるつもりなんだろうな? まさか力づくはないと思うが」
キョン「あれこれ考えてもしょうがないな。今日はさっさと寝よう……」
~真夜中 キョンの部屋~
キョン「zzz……スピー……」
???「起きて。起きるんだ」
キョン「ムニャムニャ……ん? 誰だ……?」
佐々木「やあ、こんばんは」
キョン「…………何だ、佐々木か」
キョン「……………………ん?」
佐々木「あれ? まだ寝ぼけているのかい?」
キョン「わあああ! ささささ佐々木!?」
キョン「なな、何でお前がここにいる!? しかもこんな時間に! 何しに来たんだ!?」
佐々木「何しにって……決まってるじゃないか」ジリッ・・・
キョン「な、なぜ近づくんだ……?」
佐々木「ふっふっふ……」ワキワキ
キョン「な、何だその怪しげな手つきは!」
佐々木「さあ、能力の移し変え……同意してもらうよ!」グワッ
キョン「わ! お、押し倒すな! とっとっと!」ドシン!
佐々木「覚悟しろ」
キョン「ちょちょちょストップストップ!? ひゃー! やめてー!」
佐々木「こら、暴れるな」
キョン「助けてー!?」
佐々木「同意してくれたらやめてあげるよ」
佐々木「何しにって……決まってるじゃないか」ジリッ・・・
キョン「な、なぜ近づくんだ……?」
佐々木「ふっふっふ……」ワキワキ
キョン「な、何だその怪しげな手つきは!」
佐々木「さあ、能力の移し変え……同意してもらうよ!」グワッ
キョン「わ! お、押し倒すな! とっとっと!」ドシン!
佐々木「覚悟しろ」
キョン「ちょちょちょストップストップ!? ひゃー! やめてー!」
佐々木「こら、暴れるな」
キョン「助けてー!?」
佐々木「同意してくれたらやめてあげるよ」
キョン「だー! いい加減にしろ!!」グワッ!
佐々木「うわ!」
キョン「落ち着け、力づくなんてお前らしくないぞ!」
佐々木「む……」
キョン「こんな真似はやめろ。いつも冷静なお前らしくもない」
キョン「それに、あまり暴れると家族が起きてくる。そしたらどう言い訳するつもりだ?」
佐々木「むぅ……」
キョン「な、今日は帰ってくれ。少し頭を冷やすんだ」
佐々木「……」スタスタ
キョン「佐々木?」
ガラッ
佐々木「……また来るよ」
キョン「もう来ないで!?」
佐々木「うわ!」
キョン「落ち着け、力づくなんてお前らしくないぞ!」
佐々木「む……」
キョン「こんな真似はやめろ。いつも冷静なお前らしくもない」
キョン「それに、あまり暴れると家族が起きてくる。そしたらどう言い訳するつもりだ?」
佐々木「むぅ……」
キョン「な、今日は帰ってくれ。少し頭を冷やすんだ」
佐々木「……」スタスタ
キョン「佐々木?」
ガラッ
佐々木「……また来るよ」
キョン「もう来ないで!?」
~翌日 学校 授業中~
キョン(くそ、昨日はあれから結局眠れなかった……)
キョン(それにしても、まさか真夜中に不法侵入とは……あの佐々木が……)
キョン(それだけ切羽詰ってるってことか。俺も用心しないと)
キョン「ふああ……眠い…………ぐぅ」
???「……ン、キョン、起きるんだ」
キョン「え? は、はえ?」ガバッ
佐々木「やっと起きた」
キョン「へ? 佐々木? あれ? ここは…………図書館?」キョロキョロ
佐々木「何を寝ぼけているんだ。まったく、勉強会の最中に居眠りなんて」
キョン「勉強会? 俺が? お前と?」
佐々木「ほら、早くその問題をすませて」
キョン「え? あ、ああ」
キョン(くそ、昨日はあれから結局眠れなかった……)
キョン(それにしても、まさか真夜中に不法侵入とは……あの佐々木が……)
キョン(それだけ切羽詰ってるってことか。俺も用心しないと)
キョン「ふああ……眠い…………ぐぅ」
???「……ン、キョン、起きるんだ」
キョン「え? は、はえ?」ガバッ
佐々木「やっと起きた」
キョン「へ? 佐々木? あれ? ここは…………図書館?」キョロキョロ
佐々木「何を寝ぼけているんだ。まったく、勉強会の最中に居眠りなんて」
キョン「勉強会? 俺が? お前と?」
佐々木「ほら、早くその問題をすませて」
キョン「え? あ、ああ」
キョン「……」カリカリ
佐々木「……」カリカリ
キョン(おかしい。何かおかしい。何だこの違和感は……?)
佐々木「ほら、手が止まってるよ」
キョン「あ、ああ。おっと」コトン
佐々木「どうしたんだい?」
キョン「消しゴムを机の下に落としてしまった。よっと……」
キョン「えーと、消しゴムは…………うおっ!」
キョン「うおっ!」ガバッ!
ザワッ
ハルヒ「ど、どうしたのよキョン。急に飛び起きたりして」
キョン「見えたんだよ!」
ハルヒ「何が?」
キョン「真っ白なパンツ!」
佐々木「……」カリカリ
キョン(おかしい。何かおかしい。何だこの違和感は……?)
佐々木「ほら、手が止まってるよ」
キョン「あ、ああ。おっと」コトン
佐々木「どうしたんだい?」
キョン「消しゴムを机の下に落としてしまった。よっと……」
キョン「えーと、消しゴムは…………うおっ!」
キョン「うおっ!」ガバッ!
ザワッ
ハルヒ「ど、どうしたのよキョン。急に飛び起きたりして」
キョン「見えたんだよ!」
ハルヒ「何が?」
キョン「真っ白なパンツ!」
~放課後~
キョン「く、くそ、ハルヒの奴。お花畑が見えてくるぐらい首絞めやがって……」
谷口「はっはっは! 傑作だったな、さっきのは!」
キョン「うるせえ。早く忘れさせてくれ」
国木田「何か変な夢でも見たの?」
キョン「あ、ああ」
キョン(そうか。夢……ただの夢だよな、あれは。何であんな夢を見たんだか)
谷口「ま、涼宮と長く一緒にいたせいで、変な影響でも受けたんだろ」
キョン「何だそりゃ」
国木田「あはは、じゃあ僕たちは帰るね」
谷口「せいぜいこれ以上おかしくならないようにな。じゃーな」
キョン「…………はぁ、えらい恥をかいたな、まったく」
キョン「さて、放課後か…………」
キョン「今日は……佐々木と図書館で勉強会の日だな。早く行くか」
キョン「く、くそ、ハルヒの奴。お花畑が見えてくるぐらい首絞めやがって……」
谷口「はっはっは! 傑作だったな、さっきのは!」
キョン「うるせえ。早く忘れさせてくれ」
国木田「何か変な夢でも見たの?」
キョン「あ、ああ」
キョン(そうか。夢……ただの夢だよな、あれは。何であんな夢を見たんだか)
谷口「ま、涼宮と長く一緒にいたせいで、変な影響でも受けたんだろ」
キョン「何だそりゃ」
国木田「あはは、じゃあ僕たちは帰るね」
谷口「せいぜいこれ以上おかしくならないようにな。じゃーな」
キョン「…………はぁ、えらい恥をかいたな、まったく」
キョン「さて、放課後か…………」
キョン「今日は……佐々木と図書館で勉強会の日だな。早く行くか」
~下駄箱~
みくる「あれ? キョンくん」
キョン「あ、朝比奈さん。どうも、こんにちは」
みくる「キョンくん、靴を履いてどこへ行くんですか?」
キョン「図書館ですよ。今日は佐々木と勉強する日なんで」
みくる「え? 図書館? 団活はどうするんですか?」
キョン「え? 団活?」
みくる「え?」
キョン「え?」
みくる「きょ、キョンくん、サボるんですか? 涼宮さんに怒られますよ?」
キョン「んん? 俺、何かおかしいこと言いました?」
キョン「あれ? SOS団? 佐々木? 団活? 勉強会…………あれ?」
キョン「お、俺…………何を言ってたんだ? 何をしようとしてたんだ?」
みくる「あれ? キョンくん」
キョン「あ、朝比奈さん。どうも、こんにちは」
みくる「キョンくん、靴を履いてどこへ行くんですか?」
キョン「図書館ですよ。今日は佐々木と勉強する日なんで」
みくる「え? 図書館? 団活はどうするんですか?」
キョン「え? 団活?」
みくる「え?」
キョン「え?」
みくる「きょ、キョンくん、サボるんですか? 涼宮さんに怒られますよ?」
キョン「んん? 俺、何かおかしいこと言いました?」
キョン「あれ? SOS団? 佐々木? 団活? 勉強会…………あれ?」
キョン「お、俺…………何を言ってたんだ? 何をしようとしてたんだ?」
みくる「キョンくん、大丈夫ですか……?」
キョン「すみません朝比奈さん! 俺、どうかしてました!」
キョン「そうですよね! 団活ですよね! すぐに部室に行きますから!」
みくる「あ、う、うん」
キョン(何だ? どうして俺はあんなことを……?)
キョン(佐々木と図書館で勉強会なんて、俺は1度も行ったことがないのに……)
キョン(授業中の妙な夢の影響か? どうもおかしなことが続くな)
キョン(まさか、これが佐々木の作戦? いや、考えすぎか? あーもう!)
キョン「くそ、俺は負けんぞ! これぐらいで屈する俺だと思うな!」
みくる「キョンくん?」
キョン「あ、何でもないです。大丈夫ですから」
キョン「すみません朝比奈さん! 俺、どうかしてました!」
キョン「そうですよね! 団活ですよね! すぐに部室に行きますから!」
みくる「あ、う、うん」
キョン(何だ? どうして俺はあんなことを……?)
キョン(佐々木と図書館で勉強会なんて、俺は1度も行ったことがないのに……)
キョン(授業中の妙な夢の影響か? どうもおかしなことが続くな)
キョン(まさか、これが佐々木の作戦? いや、考えすぎか? あーもう!)
キョン「くそ、俺は負けんぞ! これぐらいで屈する俺だと思うな!」
みくる「キョンくん?」
キョン「あ、何でもないです。大丈夫ですから」
~夜 キョン宅~
キョン「窓の鍵はかけた。戸締り完璧。さらに念のために、護身用にヌンチャク(ゴム製)も用意した」
キョン「こんなもの使いたくないが、ともかく完璧だ。が、できれば来ないでくれよ、佐々木」
キョン「……いつまでも構えていてもしょうがないな。寝るか」
~真夜中~
???「……起きて。起きるんだ」
キョン「スピュルルル……ムニャムニャ…………ん?」
佐々木「やあ。また来たよ」
キョン「何だ佐々木か……って! ひゃあああああああ!?」
キョン「お、お前! どこから入った!?」
佐々木「窓からだよ」
キョン「鍵かかってたはずだろう!?」
佐々木「橘さんからいろいろ便利な道具を借りてきたからね」
キョン「窓の鍵はかけた。戸締り完璧。さらに念のために、護身用にヌンチャク(ゴム製)も用意した」
キョン「こんなもの使いたくないが、ともかく完璧だ。が、できれば来ないでくれよ、佐々木」
キョン「……いつまでも構えていてもしょうがないな。寝るか」
~真夜中~
???「……起きて。起きるんだ」
キョン「スピュルルル……ムニャムニャ…………ん?」
佐々木「やあ。また来たよ」
キョン「何だ佐々木か……って! ひゃあああああああ!?」
キョン「お、お前! どこから入った!?」
佐々木「窓からだよ」
キョン「鍵かかってたはずだろう!?」
佐々木「橘さんからいろいろ便利な道具を借りてきたからね」
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