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元スレ僧侶「ひのきのぼう……?」
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――――――――――――――――――――
<夜>
【北の城・宴席】
*「では、魔王討伐を祝して」
*「カンパーイ!!」
*「「「カンパーーーイ!」」」
勇者「はは……」
勇者(もう何回目だろ……いい加減疲れちゃった……)
商人「――そこでワシは、その般若の面をつけたのです!」
商人「迫り来る魔物の影を、破竹のごとくバッタバッタと薙ぎ倒し――」
勇者(商人さんは元気だなぁ。魔王を倒す前より活気付いてる)
賢者「勇者様、大丈夫ですか? お顔が優れないようですが……」
勇者「えっ? あぁ、うん、平気だよ」
賢者「無理に付き合うことはないのですよ。何かあったらすぐに仰ってくださいね」
勇者「うん、ありがとう」
<夜>
【北の城・宴席】
*「では、魔王討伐を祝して」
*「カンパーイ!!」
*「「「カンパーーーイ!」」」
勇者「はは……」
勇者(もう何回目だろ……いい加減疲れちゃった……)
商人「――そこでワシは、その般若の面をつけたのです!」
商人「迫り来る魔物の影を、破竹のごとくバッタバッタと薙ぎ倒し――」
勇者(商人さんは元気だなぁ。魔王を倒す前より活気付いてる)
賢者「勇者様、大丈夫ですか? お顔が優れないようですが……」
勇者「えっ? あぁ、うん、平気だよ」
賢者「無理に付き合うことはないのですよ。何かあったらすぐに仰ってくださいね」
勇者「うん、ありがとう」
>>808
禿同
禿同
>>808
ほんとこれ
ほんとこれ
ゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴ……
勇者「!」
*「な、何の音だ?」
*「ゆ、揺れてる……地震だーっ!」
商人「あひぃ!!」
賢者「この振動……ただの地震にしては……」
勇者「みんな、落ち着いて!」
……ダッダッダッ ダンッ
戦士「勇者、来い!」
勇者「戦士さん!? 何があったの?」
戦士「すぐに高台へ! 魔大陸に変化が!」
勇者「えっ……!?」
――
【高台】
戦士「あれだ! 暗くて見えづらいが……何かが起きている!」
商人「何かってなんですかな!?」
勇者「あれは……」
勇者「大陸が……沈んでいっている?」
賢者「……そのようですね。険しい山々が、次々に陥没していきます」
賢者「恐らく」
賢者「魔王城が陥落した影響で、大陸を支えていた魔力が途切れたのでしょう」
戦士「そうなのか?」
商人「……ということは、完璧に魔王の圧力がなくなるということですかな!」
*「魔物が減るってことか!?」
*「こ、これで、船も内海に出せるんじゃないか!?」
*「やった、ばんざーい!」
*「ばんざーい!!」
【高台】
戦士「あれだ! 暗くて見えづらいが……何かが起きている!」
商人「何かってなんですかな!?」
勇者「あれは……」
勇者「大陸が……沈んでいっている?」
賢者「……そのようですね。険しい山々が、次々に陥没していきます」
賢者「恐らく」
賢者「魔王城が陥落した影響で、大陸を支えていた魔力が途切れたのでしょう」
戦士「そうなのか?」
商人「……ということは、完璧に魔王の圧力がなくなるということですかな!」
*「魔物が減るってことか!?」
*「こ、これで、船も内海に出せるんじゃないか!?」
*「やった、ばんざーい!」
*「ばんざーい!!」
>>808-810
うわぁ… もう今すぐクソして寝ろよ
うわぁ… もう今すぐクソして寝ろよ
戦士「新たな脅威の誕生とでも思ったが……どうやら真逆だったようだな」
商人「賢者殿が、魔王城を崩壊してくださったおかげですぞ!」
賢者「いえ、そういうことを言いたかった訳では」
*「賢者様ばんざーい!」
*「勇者様、ばんざーい!!」
*「よーし、ここに酒を持ってこい! あれをサカナに今夜は飲み明かすぜーっ!!」
勇者「……」
戦士「? どうした勇者。ぼんやり眺めて」
勇者「えっ? う、ううん、別に……ただ……」
勇者(どうしてだろう。あれを見ていると……)
勇者(何だか、哀しい気持ちになってくる……)
*「「「ばんざーい! ばんざーい!!」」」
勇者「!」
勇者(そ、そうだ。今のうちにここから抜け出そう……)
商人「賢者殿が、魔王城を崩壊してくださったおかげですぞ!」
賢者「いえ、そういうことを言いたかった訳では」
*「賢者様ばんざーい!」
*「勇者様、ばんざーい!!」
*「よーし、ここに酒を持ってこい! あれをサカナに今夜は飲み明かすぜーっ!!」
勇者「……」
戦士「? どうした勇者。ぼんやり眺めて」
勇者「えっ? う、ううん、別に……ただ……」
勇者(どうしてだろう。あれを見ていると……)
勇者(何だか、哀しい気持ちになってくる……)
*「「「ばんざーい! ばんざーい!!」」」
勇者「!」
勇者(そ、そうだ。今のうちにここから抜け出そう……)
登場人物が全員主人公に優しいお話しか受け付けない奴はママに絵本でも読んでもらえよ
>>813
死ねよ厨房
死ねよ厨房
――
勇者「……」コソコソ
戦士「勇者」
勇者「! な、なんだ戦士さんか」
戦士「宴会を抜け出して、どこに行くつもりだ?」
勇者「うん。ちょっと疲れちゃったから、こっそり家に帰ろうと思って」
戦士「そうか……」
戦士「……」
勇者「? 何?」
戦士「……興味がなければ帰っていいが、少し話しておきたい事がある」
勇者「ううん、聞くよ。何の話?」
戦士「……お前の……。……いや」
戦士「お前に、会わせたい者がいる」
勇者「えっ? 誰?」
戦士「……今は言う時ではないだろう。それに、どこに居るのかも分からんしな」
勇者「……」コソコソ
戦士「勇者」
勇者「! な、なんだ戦士さんか」
戦士「宴会を抜け出して、どこに行くつもりだ?」
勇者「うん。ちょっと疲れちゃったから、こっそり家に帰ろうと思って」
戦士「そうか……」
戦士「……」
勇者「? 何?」
戦士「……興味がなければ帰っていいが、少し話しておきたい事がある」
勇者「ううん、聞くよ。何の話?」
戦士「……お前の……。……いや」
戦士「お前に、会わせたい者がいる」
勇者「えっ? 誰?」
戦士「……今は言う時ではないだろう。それに、どこに居るのかも分からんしな」
勇者「お願い、賢者。もっときて」
賢者「ああ、勇者。いくよ!!」パンパン
勇者「ぁ、あぁんっ」ビクッビクッ
賢者「少し休むか?」
勇者「うぅん、ボクもっと賢者、あなたのが欲しいの。お願い、ちょうだい?」
賢者「ふふっ、かわいいね。僕だけの勇者ちゃん…」パンパン
勇者「あぁん、気持ちぃいのぉ///」
賢者「ああ、勇者。いくよ!!」パンパン
勇者「ぁ、あぁんっ」ビクッビクッ
賢者「少し休むか?」
勇者「うぅん、ボクもっと賢者、あなたのが欲しいの。お願い、ちょうだい?」
賢者「ふふっ、かわいいね。僕だけの勇者ちゃん…」パンパン
勇者「あぁん、気持ちぃいのぉ///」
僧侶のMP並みに睡眠時間削られて回復アイテム持たされてないんだけど
感動は頂けるわけだよな?
感動は頂けるわけだよな?
戦士「話は少し変わるが……俺はな、勇者」
戦士「あの魔物が見透かしたように、これまで、ひたすらに名誉を求めてきた」
勇者「……」
戦士「それは自分が、人々の記憶から忘れ去られることを恐れていたためだ」
戦士「死の覚悟は常にあった。しかし、その後のことを考えてしまうと堪らなかった」
戦士「生前に名声を刻まねば、語り継がれる存在にならなければ、不安で仕方なかった」
戦士「今にして思えば、俺も臆病者の一種に過ぎなかったのだ」
戦士「勇者の器など、最初から在り得なかったのだ」
勇者「……」
戦士「……しかし一方で……」
戦士「家族も友も、仲間もおらず……唯一の知己からも忘れ去られた者が、間近にいた」
戦士「その者は静かに笑っていた。だが、この世で真の孤独を知る者と言える者だった」
戦士「俺はその者を探し出すために、数日後に旅に出ることした」
戦士「そしていつかこの町に戻ってくる。その時は、是非その者に会ってやって欲しい」
勇者「……うん、分かった。もちろんだよ!」
戦士「あの魔物が見透かしたように、これまで、ひたすらに名誉を求めてきた」
勇者「……」
戦士「それは自分が、人々の記憶から忘れ去られることを恐れていたためだ」
戦士「死の覚悟は常にあった。しかし、その後のことを考えてしまうと堪らなかった」
戦士「生前に名声を刻まねば、語り継がれる存在にならなければ、不安で仕方なかった」
戦士「今にして思えば、俺も臆病者の一種に過ぎなかったのだ」
戦士「勇者の器など、最初から在り得なかったのだ」
勇者「……」
戦士「……しかし一方で……」
戦士「家族も友も、仲間もおらず……唯一の知己からも忘れ去られた者が、間近にいた」
戦士「その者は静かに笑っていた。だが、この世で真の孤独を知る者と言える者だった」
戦士「俺はその者を探し出すために、数日後に旅に出ることした」
戦士「そしていつかこの町に戻ってくる。その時は、是非その者に会ってやって欲しい」
勇者「……うん、分かった。もちろんだよ!」
*「勇者様は、確かこのあたりに……」
♂「戦士様はどこにいった? 血眼で探し出す」
勇者「!」
戦士「人が来たようだな」
戦士「ここは俺に任せて、お前はゆっくり休むがいい」
勇者「で、でも」
戦士「皆まで言わんと分からんか」
戦士「不器用な年長が、気遣いぐらいさせろと言ってるのだ」
勇者「えっ」
戦士「ふっ……行け」
勇者「あ、ありがとう、戦士さん」
勇者「おやすみっ!」
戦士「ああ」
戦士「おやすみ……――」
♂「戦士様はどこにいった? 血眼で探し出す」
勇者「!」
戦士「人が来たようだな」
戦士「ここは俺に任せて、お前はゆっくり休むがいい」
勇者「で、でも」
戦士「皆まで言わんと分からんか」
戦士「不器用な年長が、気遣いぐらいさせろと言ってるのだ」
勇者「えっ」
戦士「ふっ……行け」
勇者「あ、ありがとう、戦士さん」
勇者「おやすみっ!」
戦士「ああ」
戦士「おやすみ……――」
僧侶が伝説の剣を抜こうとしたのって不完全な時なんだよな
真の魔王に対する真の勇者みたいなことあるかな
真の魔王に対する真の勇者みたいなことあるかな
――
商人「ふう~、酒が入るとトイレが近くなって適いませんなぁ……」
勇者「あっ」
商人「ん? ああっ、ゆ――」
勇者「しーっ」
勇者「いま、オシノビ中だから。ね」
商人「は、はあ……もう帰られるのですか? 宴はこれからですのに」
勇者「うん、ちょっと疲れちゃった。商人さんはずっと話しっぱなしですごいね」
商人「いいえ、こう見えてワシも結構ガタが来ておりますぞ」
勇者「えっ、そうなの?」
商人「ですが商人は信用第一ですからな!」
商人「もし今夜同席した人がお得意さんになれば、後の商売もやりやすくなるってもんです!」
商人「勇者様の冒険は終わりでも、ワシにとってはここからが船出ですからなぁ!」
勇者「ふうん……やっぱり商人さんはすごいんだなぁ……」
商人「あ、ついでに早めに断っておきたいのですが……」
商人「ふう~、酒が入るとトイレが近くなって適いませんなぁ……」
勇者「あっ」
商人「ん? ああっ、ゆ――」
勇者「しーっ」
勇者「いま、オシノビ中だから。ね」
商人「は、はあ……もう帰られるのですか? 宴はこれからですのに」
勇者「うん、ちょっと疲れちゃった。商人さんはずっと話しっぱなしですごいね」
商人「いいえ、こう見えてワシも結構ガタが来ておりますぞ」
勇者「えっ、そうなの?」
商人「ですが商人は信用第一ですからな!」
商人「もし今夜同席した人がお得意さんになれば、後の商売もやりやすくなるってもんです!」
商人「勇者様の冒険は終わりでも、ワシにとってはここからが船出ですからなぁ!」
勇者「ふうん……やっぱり商人さんはすごいんだなぁ……」
商人「あ、ついでに早めに断っておきたいのですが……」
>>835
だから早く読むのやめろや
だから早く読むのやめろや
勇者「うん、何?」
商人「ワシはこれから旅で余った資本を元に、まずは社を立ち上げ――」
商人「それを土台に、ゆくゆくは世界を視野に入れて商売をしようと思うのですが」
商人「その折で、勇者様の名を借りる場合もあるやもしれません。よろしいですかな?」
勇者「いいよ。その代わり」
勇者「嘘は言わないこと。誇張もしないこと。そして」
勇者「その他ボクの意にそぐわないことをしたら、すぐにやめること」
勇者「ボクの名前を出すなら、これが条件。いい?」
商人「えっ!? そ、それは……」
勇者「約束だからね」
商人「う、ううむ……勇者様の信を失っては、商人生命に関わりましょう」
商人「その約束、遵守しましょうぞ!」
商人「そしてその上で、世界一の大商人になってみせますぞーっ!」
勇者「ちょっと、声が大きいってっ。……それじゃ、ほどほどにね。おやすみ」
商人「はっ、お休みなさいませーっ!」――
商人「ワシはこれから旅で余った資本を元に、まずは社を立ち上げ――」
商人「それを土台に、ゆくゆくは世界を視野に入れて商売をしようと思うのですが」
商人「その折で、勇者様の名を借りる場合もあるやもしれません。よろしいですかな?」
勇者「いいよ。その代わり」
勇者「嘘は言わないこと。誇張もしないこと。そして」
勇者「その他ボクの意にそぐわないことをしたら、すぐにやめること」
勇者「ボクの名前を出すなら、これが条件。いい?」
商人「えっ!? そ、それは……」
勇者「約束だからね」
商人「う、ううむ……勇者様の信を失っては、商人生命に関わりましょう」
商人「その約束、遵守しましょうぞ!」
商人「そしてその上で、世界一の大商人になってみせますぞーっ!」
勇者「ちょっと、声が大きいってっ。……それじゃ、ほどほどにね。おやすみ」
商人「はっ、お休みなさいませーっ!」――
>>820ちゃん、何をそんなに力んどるんや(その目は優しかった)
――
勇者「ふう」
勇者(やっと家まで辿りついた……)
勇者「!」
賢者「勇者様」
賢者「お待ちしておりました」
勇者「賢者さん……」
賢者「失礼ながら、高台より先回りさせて頂きました」
賢者「……このような形になってしまい恐縮ですが」
賢者「魔王を打倒した当日中に、勇者様だけにお伝えしたいことがあり」
賢者「このような機会を窺っておりました。少々のお時間を頂けますか?」
勇者「伝えたいこと……?」
賢者「はい……」
賢者「私の人生をかけた……最初で最後の言葉です」
勇者「ふう」
勇者(やっと家まで辿りついた……)
勇者「!」
賢者「勇者様」
賢者「お待ちしておりました」
勇者「賢者さん……」
賢者「失礼ながら、高台より先回りさせて頂きました」
賢者「……このような形になってしまい恐縮ですが」
賢者「魔王を打倒した当日中に、勇者様だけにお伝えしたいことがあり」
賢者「このような機会を窺っておりました。少々のお時間を頂けますか?」
勇者「伝えたいこと……?」
賢者「はい……」
賢者「私の人生をかけた……最初で最後の言葉です」
お前ら、そろそろ900も見えてきた。減速しろ
揉めてスレを消費しては、話が中途半端になるぞ
揉めてスレを消費しては、話が中途半端になるぞ
賢者「勇者様。わたくし、賢者は」
賢者「勇者様のことを、心より恋い慕っております」
勇者「……えっ?」
賢者「魔王亡きいま、もはや勇者様の責務は解かれた」
賢者「これから人の世は繁栄され、幸福の賛歌に包まれることでしょう」
賢者「無論、我々にも幸せを享受する権利はあります。いや、なければならない」
賢者「……勇者様」スッ
勇者「えっあのっ、賢者さん?」
賢者「あなたの幸せは、この私が確約します」
賢者「どうかこの私と……結婚して頂けませんか?」
勇者「あ……」
ドクン ドクン
勇者(賢者さんの顔が……こんなに近く……) ドクン ドクン
勇者(……今まで、いつもボクを気遣ってくれて……)
勇者(とても頼りになった賢者さん……――) ドクン
賢者「勇者様のことを、心より恋い慕っております」
勇者「……えっ?」
賢者「魔王亡きいま、もはや勇者様の責務は解かれた」
賢者「これから人の世は繁栄され、幸福の賛歌に包まれることでしょう」
賢者「無論、我々にも幸せを享受する権利はあります。いや、なければならない」
賢者「……勇者様」スッ
勇者「えっあのっ、賢者さん?」
賢者「あなたの幸せは、この私が確約します」
賢者「どうかこの私と……結婚して頂けませんか?」
勇者「あ……」
ドクン ドクン
勇者(賢者さんの顔が……こんなに近く……) ドクン ドクン
勇者(……今まで、いつもボクを気遣ってくれて……)
勇者(とても頼りになった賢者さん……――) ドクン
はいはい、自己犠牲かっこいいね
で、クズの勇者パーティーはいつ報いを受けるの?
で、クズの勇者パーティーはいつ報いを受けるの?
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