元スレ岡部「ギガロマニアックス?」
SS覧 / PC版 /みんなの評価 : ★★★
302 = 1 :
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2010年 8月5日
まゆりを遠ざけるべきだろうか?
だがあいつが素直に言うことを聞いてくれるだろうか?
昔からあいつは強情なところがあるからな。
止むを得ないが……。
一時的に俺とまゆりの関係をなかったことにする方がいいかも知れない。
まゆりを守るためだ。
まゆりだけではない。
ラボを引き払い、ダルや紅莉栖、フェイリス、指圧師、ルカ子、フェイリス、バイト戦士、ミスターブラウン、天王寺綯。
ラボが出来たことで構築された記憶を改竄させてもらう。
俺の記憶も同様だ。
ラボメンはこれよりラボメンではなくなる。
だが許して欲しい。
これで彼らに危害が加わる可能性も低くなる。
電話レンジは紅莉栖に預かってもらおう。
リフターに代替する物の正体はまだ分かっていない。
──が、もし俺の身に何かあったとしても、紅莉栖ならばきっと……。
303 = 1 :
俺の記憶も同様だ。
↓
俺に関する記憶も同様だ。
に変換してくれ、ミススマン
304 = 277 :
脳内補完するんで問題ないYO
305 = 1 :
────────────────────────
2010年8月6日
さらにまずいことになった。
フェイリスが秋葉の大地主の娘だった……だと?
確か……希とつながっていた大企業の中に、秋葉幸高が社長をしている会社も……。
信じられない。
いや、信じたくない。
まさか彼女が人の心を読めるというのもノアⅢのおかげ?
いや、そんなはずはない。
端末を持っていないし……。
それとも、小型化された?
心を読もうにも、迂闊なことを聞いたらまずい……。
俺はすでに狙われていたのか?
306 = 1 :
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2010年8月8日
全てなかったことにした。
一時的とはいえ、思い出を消してしまったこと、許して欲しい。
これから俺は、SERNにプロジェクトノアを持ちかけたであろう人物を探らなくては。
そして電話レンジを使い過去を変える。
SERNがノアⅢを完璧なものとするために、まゆりに手を掛ける可能性はまだ十分ある。
敵はあまりにも強大だ。
フェイリス……信じて……いいんだよな?
彼女自身が無関係だとしても、彼女の父親が無関係だとは思えない……。
希と秋葉幸高の会社がつながったのが、2004年……。
プロジェクトノア開始の年。
────────────────────────
308 = 274 :
結構フェイリス√で上手くできてるな…
オカリンディソードのデザインと花言葉が気になる
309 = 1 :
岡部「…………」
岡部(そうか……そういうことだったのか)
鳳凰院凶真という名前。
感じていた違和感の正体。
今、分かった。
──そうだ。
──鳳凰院凶真は。
──まゆりを連れて行かせないために生まれた俺のペルソナ。
この世界線でも鳳凰院凶真は、生まれていたんだ。
まゆりを守るために。
Chapter 6 『禁書目録内のフェニックス』END
310 :
はよはよ、明日会議なんだよ
311 = 1 :
Chapter 7 『不可解のアリヴェ』
~岡部宅~
岡部「この文書を見て、どう思う……」
拓巳「すごく……厨二病です……」
岡部「ウホッ、ってやかましいわっ!」
拓巳「でも、仲間を守ろうとするあんたの心意気……き、嫌いじゃないぜ……」
岡部「……」
岡部(だが結果的に、俺はラボメンの思い出を自ら消してしまっていたのか)
岡部(そしてそのわずか数日後に跳躍してきた。なんという運命のいたずら……)
岡部「にしても、こんなことが可能なのか? 記憶の改竄、などと……」
拓巳「できると思うよ、君が望めば」
拓巳「ぼ、僕と、僕の友達もやられたことあるし。き、記憶の改竄と洗脳」
拓巳「っつっても、妄想力の、つ、強すぎる人には、あんまり効かないみたいだけどね、ふひひ」
312 :
>>1
お前昨日ニコニコでカオスヘッド一挙放送みただろ
313 = 1 :
岡部「ふむ……」
拓巳「つ、つか自分でやったことなんでしょ?」
岡部「前に言っただろう。俺は8月14日に別の世界線から来たせいでそれまでの記憶がなかったのだ、と」
拓巳「あ、あぁ、そっか。リーディングシュタイナーだっけ、ふ、不便な力だね」
岡部「……秋葉幸高と野呂瀬の関係については、どう思う」
拓巳「じ、実際に僕が調べてた訳じゃないからなんとも」
拓巳「で、でも、彼が協力者だったとして……野呂瀬が死んで、どうしようもなくなって、計画を引き継ぎSERNにノア計画を持ちかけた……い、一応辻褄は合うんじゃね」
岡部「ふむ……」
岡部(フェイリスパパと野呂瀬が繋がっていて、計画を引き継いだ……?)
岡部(しかし、α世界線ではノアⅢではなく、タイムマシンによるディストピア構築だったはず)
岡部(それはパパさんが生きていようといまいと変わらなかった……ならばプロジェクトノアの再計画はなかった……?)
岡部(いや、それを確かめる術はない……あったかもしれないし、なかったかもしれないのだ)
314 :
すげえ面白い
315 = 1 :
岡部(なんにせよ……)
岡部(パパさんが生きていたことと、IBN5100を売らなかったこと──)
岡部(この二つが、この世界線での未来を変える要因──ノアⅢによるディストピアを構築する要因になった可能性は高い……)
岡部(α世界線からこの世界線への移動はその二つのDメールが要因なのだから……)
拓巳「で、でも良かった。レンジ、も、戻ってきたんでしょ? 七海たちがさらわれないように過去にメールを送れば……」
岡部「いや、Dメールはまだ送らない」
拓巳「え!? ど、どうして!」
岡部「Dメールによって改変される過去には不確定要素が多すぎる」
岡部「日本語で18文字しか送れないのだ」
拓巳「た、たった18文字……」
岡部「それに……プロジェクトノアという元を断たねば、収束によって捕まる可能性が高い」
拓巳「そんなぁ……」
岡部「やはり……接近してみる他に、ないか……」
岡部(フェイリスも一枚噛んでいるのか? いやだが、とてもそんな風には見えない……)
岡部(だがパパさんは……)
318 = 274 :
支援なのら
320 :
ねれねー
321 :
悪いが寝るわ
324 :
なにそれ
325 = 1 :
岡部(……パパさんはいつ帰ってくるんだ? もうあまり時間はない。早くフェイリスに……)
拓巳「に、にしても……この紅莉栖って人のこと、随分信頼してたみたいだね……」
拓巳「過去を変えることが出来る機械を、あ、預けちゃうなんて……」
岡部(恐らく……あいつが未来でSERNの研究に従事した理由は……)
岡部(過去の俺に電話レンジを返すため。そして俺たちにタイムマシンの研究データを渡すため……)
『全部のDメールを取り消すなんて……』
『あぁ、結構重労働だな……だがやるしかない』
『……気をつけて』
岡部「……紅莉栖」
岡部(俺はお前の言うことを聞かず、賭けに出て……)
岡部(未知の世界線にきてしまったのにも関わらず……再び俺を窮地から救ってくれた……)
岡部「……」
岡部「奴は……最高の助手であり、大切な仲間だ」
拓巳「は、恥ずかしいセリフ乙」
326 :
朝までに完結してて欲しい ほ
327 :
しえん
328 = 1 :
岡部「……」
プルルルル
ピッ
フェイリス『ニャニャ、フェイリスニャ! どうしたのニャン? 珍しいニャ、凶真からかけてくるなんて』
岡部「……」
フェイリス『凶真?』
岡部「いや、その、だな……」
岡部「なぁ……フェイリス。お前のパパさんは、いつ帰ってくるんだ?」
フェイリス『パパ? それなら今日の夜ニャ』
岡部「……そうか」
フェイリス『この前といい、パパに何か用事があるのかニャ?』
329 = 323 :
そ の 夢 誰 の 夢 ?
330 = 1 :
岡部「あぁ……ちょっとな」
フェイリス『……ふ~ん、珍しいのニャ』
岡部「パパさんが帰宅したら、連絡くれないか」
フェイリス『分かったニャ』
ピッ
岡部(まゆりが連れて行かれるのは明日……)
岡部(それまでになんとかしないと……)
331 = 271 :
脳科学的に考えてオカリンの隣は助手しか当て嵌まらないわけだが
332 = 1 :
その夜 8月24日
~フェイリス宅~
拓巳「す、すげー……こっこっ、高級マンションの最上階とかどんだけセレブなんだよう!! つかリアル執事キタコレ! メ、メイド、メイドはどこ!?」
フェイリス「ニャフフ、それならここにいるのニャ」
幸高「やあ岡部くん、久しぶりだね」
岡部「……お久しぶりです」
幸高「それと……君は?」
拓巳「あ、えっと、に、西條拓巳です。よ、よ、よろしくおながいします……」
幸高「私は秋葉幸高、岡部くんの友人かな?」
拓巳「あ、はい、そ、そうです……」
幸高「それでは私は調べたいことがあるから失礼するよ」
岡部「ま、待ってください! 今日は、あなたに用事があってきたんです」
幸高「私に?」
334 = 1 :
岡部「単刀直入にお尋ねします、あなたは……ノア……プロジェクトノアについて、ご存知ですね?」
幸高「……」
幸高「留美穂、しばらく部屋に行ってなさい。私は彼らと話がある」
フェイリス「嫌ニャ……」
幸高「留美穂」
フェイリス「パパと凶真が何をお話するのか検討もつかニャいけど……」
フェイリス「それでも凶真が何かしようとしてることだけは分かるのニャ!」
フェイリス「だったらフェイリスも……フェイリスも聞きたいのニャ!」
岡部「フェイリス……」
幸高「……分かった」
彼は渋々といった様子だったが、納得したようだった。
フェイリスがここまで食い下がるのは意外だったが、娘がいる前で強引な手段には出まい。
一瞬でもそう思った自分に反吐が出そうだった。
335 = 300 :
ところで何度か支援しといて今更野暮な突っ込みするがタクもリーディングシュタイナー持ちだぞ
336 = 333 :
リーディングシュタイナーは誰しも持ってるし強弱もある
337 = 1 :
────
───
──
幸高「君は……どこまで知っている?」
岡部「……」
岡部「あなたと野呂瀬が繋がりを持っていたことは、すでに知っています」
幸高「なるほど……」
岡部「あ、あなたなんですか!? SERNにノアの技術を提供したのはっ!!」
幸高「ん?」
幸高「はは、ははは」
拓巳「な、なにがおかしいんだよぅ……」
幸高「いや、そう来たか、と思ってね。失礼」
岡部「……?」
幸高「結論から言おう」
幸高「私はSERNと通じてはいないよ」
338 :
オカリンとタクミは同じ大学で知り合いとか聞いたことあった気がするけど違うのか
339 :
>>335
みんな持ってるんじゃないの?
340 :
まだあったのかこれ
頑張れ
341 = 323 :
リーディングシュタイナーは誰もが持ち得る力
342 = 322 :
確かオカリンが特別強く発現してただけで能力自体はみんな持ってるはず。
343 = 333 :
>>338
ニュージェネの1年後が部隊だからタクはまだ高校生
344 = 1 :
岡部「え……?」
幸高「確かに、私と野呂瀬はお互い協力関係にあったと言っていい」
幸高「だがそれは表向き」
拓巳「ど、ど、ど、どういうこと?」
幸高「さて、どこから話したものか」
幸高「……2000年4月、留美穂が誘拐されたとの知らせが入ってね」
フェイリス「……」
幸高「身代金は1億円、とても払える金額じゃあなかった」
幸高「と、その当時、渡りに船と言わんばかりに、IBN5100を高額で買い取りたいという人物が現れていてね」
幸高「フランスの実業家……だったかな」
岡部(……またフランスの実業家)
幸高「しかし、結局売ることはなかったんだよ。私にIBN5100を預けた橋田教授にも悪いと思ったしね」
345 = 300 :
オカリン並みに、って意味だよ言わせんな
346 = 323 :
ソースはよ
347 = 1 :
幸高「それで、後々誘拐はいたずらだと分かったんだが……」
幸高「しばらくして、再びIBN5100を高額で買い取りたいという人物が現れた」
岡部「え……」
幸高「その人物こそ希テクノロジーの社長、野呂瀬玄一」
拓巳「へ……」
幸高「当時、すでに橋田教授の言いつけ通り柳林神社にIBN5100を預けていたし、彼に売ることもなかったんだが……」
幸高「誘拐のいたずらと関連して”IBN5100を高額で買い取りたい”」
幸高「これはどうも都合がよすぎる──そう思った私は彼を探るために近づいたんだ」
幸高「一度だったら不思議には思わなかっただろうね」
フェイリス「パパ……」
幸高「そして私は彼と表では協力関係を築き、裏では彼を調べていたんだ」
348 = 274 :
>>338
LCCのセナ√エピローグではセナとタクが共に
ヴィクトル・コンドリア大学(紅莉栖の大学)に進学するけど
優愛√では優愛と同じ大学(普通に日本のだと思う)に入る予定なので矛盾してて
トゥルー√がない以上、タクの進学先ははっきり書かれてないんじゃないかな
349 = 1 :
幸高「もっとも、彼は私のことを露程にも気にしていなかったようだが……」
幸高「いざとなればギガロマニアックスの力を使えばいい、とでも思っていたんだろう」
岡部「あなたは……計画をご存知だったんですか?」
幸高「あぁ……彼はとんでもない計画を立てていたようだね」
拓巳「プロジェクトノア……」
幸高「そう。去年11月、渋谷が崩壊──野呂瀬も死に、他の首謀者たちも死亡」
幸高「私は安心しきっていたんだが……」
幸高「プロジェクトノアが再び始動しようとしている……」
岡部「な、なぜそれを!」
幸高「……ジョン・タイター」
拓巳「あ……」
幸高「彼が未来人なのか確かめる術はない」
幸高「しかし私には、SERNがノアを使ってディストピアを構築するという情報──これが嘘だと思えなかった……」
幸高「だから海外へ飛び、SERNに精通している海外の友人を尋ねて色々と調べてたというわけだ」
350 = 1 :
幸高「プロジェクトノアを知りながら何もできなかった。今回こそはなんとかしたい、そう思ってね」
拓巳「じゃ、じゃあニュージェネ事件とかも……」
幸高「……何も力になってやれなくてすまなかった」
拓巳「し、知ってたのかよぅうぅ……」
幸高「岡部くんも君なりに調べていたようだね」
岡部「ええ……」
フェイリス「……」
幸高「友人の話ではノアⅢの開発も直に始まるらしい……」
岡部「くっ……」
幸高「しかしわからない点が一つある」
岡部「何がです?」
幸高「野呂瀬をはじめとした首謀者たちは死亡。ノアの構築プログラム、コードサンプルのデータ共々私が抹消したはずなんだが……」
拓巳「え……」
幸高「どういうわけか、それをSERNが引き継ごうとしている」
みんなの評価 : ★★★
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